JPH1045120A - 開袋機 - Google Patents

開袋機

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JPH1045120A
JPH1045120A JP20244096A JP20244096A JPH1045120A JP H1045120 A JPH1045120 A JP H1045120A JP 20244096 A JP20244096 A JP 20244096A JP 20244096 A JP20244096 A JP 20244096A JP H1045120 A JPH1045120 A JP H1045120A
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bag
door
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Hiroshi Tashiro
弘志 田代
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Meisei Co Ltd
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MEISEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に開封室内の残留物や雑菌等を完全に除
去し得る開袋機を提供すること 【解決手段】 開袋機1は、開封室10内のテーブル3
0上に搬入された袋を、カッター42で破断して開封す
る装置で、開封室10の上方に固定された第1洗浄装置
61、第2洗浄装置62と、開封室10の下方に出没可
能に配設された第3洗浄装置63を備えている。各洗浄
装置61〜63は、内蔵するモータによって回転駆動さ
れるノズル64を有し、ノズル64を回転させつつノズ
ル64から洗浄液を噴射することにより、開封室10内
の各部に洗浄液を吹き付けて洗浄を行う。洗浄動作時に
は、開封室10に設けられた袋の搬入口及び排出口が、
その周縁の壁面に押し付けられる扉によって密閉され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種粒状物や粉体
等が詰められた袋を、開封室内において自動的に開封す
る開袋機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の開袋機としては、例
えば特公平1−34849号公報、実公平7−5145
7号公報に記載されたものなどが知られている。これら
の開袋機は、いずれも、粒状物や粉体等が詰められた袋
を収容する開封室と、その開封室内に収容された袋を、
切断刃等を使って破断して開封する開封機構とを備え、
これにより、内容物の開封室外への飛散を防止しつつ、
また、開封室外からの異物の混入を防止しながら、開封
室内において自動的に袋を開封して、内容物を所定の放
出口へ放出することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
開袋機では、その構造上、開封室内で飛散した内容物
が、開封室内の片隅に残留することがある。そのため、
例えば特公平1−34849号公報記載の開袋機では、
開封室内にエアノズル(同公報第3頁右欄および第1図
参照)を配設し、このエアノズルから圧縮空気を噴出さ
せて開封室内の各部を清掃し、吹き飛ばされた残留物に
ついては、排気ダクトを通じて集塵できるような構造を
採用していた。
【0004】しかしながら、このようにエアノズルから
圧縮空気を噴射した程度では、必ずしも残留物を完全に
除去することはできず、例えば袋の中身が変わるような
場合には、変更前の内容物が変更後の内容物に混入する
恐れがあった。また、例えば食品工場等において、食料
品原材料が詰められた袋を開封する際に、この種の開袋
機が使われているような場合、圧縮空気による清掃だけ
では、一部の原材料が長期にわたって開封室内に残留す
る可能性があり、特にそうした残留物が原因で雑菌が繁
殖しているような場合に、圧縮空気によって雑菌等を除
去することは不可能であるため、結局は、開封室内の残
留物を完全に除去するための清掃作業を、定期的に手作
業などによって実施せざるを得ず、この様な清掃作業に
きわめて手間がかかるといった問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、容易に開封室内の残留物
や雑菌等を完全に除去し得る開袋機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】上述
の目的を達成するために、上記請求項1記載の発明は、
粉体等の内容物が詰められた袋を収容可能な開封室と、
該開封室内に収容された袋を破断して開封可能な開封機
構とを備えた開袋機において、前記開封室内に配設さ
れ、ノズルから洗浄液を噴射して、前記開封室内の各部
を洗浄可能な洗浄装置を備えたことを特徴とする。
【0007】上記構成において、洗浄装置は、開封室内
の各部に対して洗浄液を噴射するもので、例えば複数の
ノズルから複数方向に洗浄液を噴射したり、あるいはノ
ズル自体が移動及び/又は回転しつつ洗浄液を噴射する
ことにより、開封室内の各部にもれなく洗浄液を噴射し
得る構造とされる。洗浄装置から噴射される洗浄液とし
ては、水、液状洗剤、消毒用薬品などが用いられ、通常
は、一連の洗浄動作として、これらの各種洗浄液が予め
決められた適切な順序で噴射される。
【0008】以上のように構成された本発明の開袋機に
よれば、袋の開封に伴って開封室内の片隅に内容物が残
留したとしても、洗浄装置を作動させることにより、残
留物を洗い流すことができる。そのため、エアによって
残留物を吹き飛ばすのに比べ、より確実に残留物を除去
することができ、更に、エアを噴射するものとは異な
り、汚れを落とすための洗剤や消毒用の薬品を併用する
ことができるので、開封室内をより清潔な状態に保つこ
とができる。したがって、例えば食品工場などにおいて
使用される場合でも、手作業による消毒・清掃作業は不
要となり、開袋作業現場での自動化がより一層促進され
る。
【0009】なお、この種の開袋機では、開封室内に、
開封機構をはじめとして、必要に応じて、袋の搬送機構
や、開封した袋に震動を与えて内容物を放出させる放出
機構など、様々な可動機構が設けられる場合が多々ある
が、上述の如き洗浄装置を採用する場合には、上記可動
機構は、少なくとも開封室内に存在する部分が洗浄液に
晒されても問題のない構造にされる。具体的には、例え
ば電気回路やその他湿気に弱い機械部分については、可
能な限り開封室の外部に配置し、また、開封動作などの
必要時にのみ開封室内へ侵入する一方、洗浄動作時には
開封室外又は洗浄液のかからない位置へ退避できるよう
な構造とする。また、開封室から外部へ通じる隙間等
は、パッキンやシール材等を使って液密に封鎖する。更
に、開封室内に残存する湿気を速やかに除去するには、
温風又は冷風を開封室内に吹き込んで乾燥を促すような
機構を設けてもよい。この場合、上記従来技術として示
した開袋機の如く、圧縮空気を噴射するエアノズルを設
ければ、洗浄後には圧縮空気を吹き付けて乾燥を促すこ
とができる上に、例えば日々の清掃はエアによって行
い、週に一度だけ洗浄液による清掃を行うといった運用
を行うこともできる。もちろん、この様なエアノズルと
は別に、専用の送風機構を設けてもよい。
【0010】また、本発明において、開封室内への袋の
搬入方法や搬入経路については特に限定されないが、通
常は、開封室の壁面に袋の搬入/搬出に利用される開口
部を設けておくと、袋の搬入/搬出が容易であると考え
られる。この様な開口部を設ける場合、袋の開封時に開
口部を介して内容物が飛び出すのを防止するには、開口
部を扉で閉鎖できる構造にしておくとよく、より具体的
には、例えば、一端の軸を中心に回動して開閉動作する
扉を開口部に設けたり、あるいは開口部周縁の壁面沿い
にスライドして開閉動作する扉を設けるとよい。中で
も、上下方向にスライド可能な扉であれば、扉の開閉動
作に必要な空間を水平方向に確保する必要がないので、
装置の設置面積を小さくできるという利点がある。
【0011】ところで、上述の如き開口部および扉を設
けた場合、洗浄装置の作動時に本体側と扉との隙間を介
して外部へ洗浄液が漏出しないように、何らかの方法で
この開口部を液密に閉鎖する必要がある。一般的には、
この様な開口部を液密に閉鎖するには、本体側と扉との
間にゴムパッキン等を介在させる方法が簡便である。
【0012】しかし、上述の如く、開口部周縁の壁面沿
いにスライドして開閉動作する扉を設ける場合は、開口
部周縁の壁面と扉との間にパッキンを介在させても、扉
の開閉動作に伴ってパッキンが擦り切れてしまうため、
短期間のうちに液密性が損なわれやすく、頻繁にパッキ
ンの交換をしなければならないといった問題が生じる。
【0013】その点、請求項2記載の発明は、上記請求
項1記載の構成に加えて、前記開封室をなす壁に形成さ
れ、前記袋の搬入/搬出に利用される開口部と、該開口
部周縁の壁面沿いにスライド可能に配設され、該スライ
ド動作に伴って前記開口部を開閉可能な扉と、該扉に対
して押圧力を加えて、当該扉を前記開口部周縁の壁面に
圧接させる押圧機構とを備えたので、洗浄装置の作動時
には、袋の搬入/搬出に利用される開口部を扉によって
閉鎖することができ、その際、押圧機構によって扉に対
して押圧力を加えることで、扉を強制的に開口部周縁の
壁面に密着させることができる。したがって、ゴムパッ
キン等を用いなくても比較的高い液密性が確保され、開
口部を介して外部に洗浄液が漏れ出すのを防止すること
ができる。
【0014】なお、この様な押圧機構は、エアシリン
ダ、油圧シリンダといった流体の圧力を利用する駆動
源、あるいはソレノイドのような電力を利用する駆動源
を用い、必要に応じて、駆動源と扉との間に動力伝達機
構を介在させて構成することができる。
【0015】更に、請求項3記載の発明は、前記開口部
を前記扉で閉鎖する際に該扉が当接する位置に配設さ
れ、前記扉との当接時に、該扉を当接箇所沿いに案内し
て前記開口部周縁の壁面に近づけるガイド部を備えたの
で、扉がガイド部に当接した後は、扉をスライド動作さ
せる力の一部が、扉を開口部周縁の壁面に圧接させる力
として作用するので、扉を開口部周縁の壁面により強く
密着させることができ、洗浄動作時における開口部から
の洗浄液の漏出を効果的に防止することができる。
【0016】なお、請求項3記載の開袋機において、扉
の動作方向については特に限定されないが、既に述べた
通り、上下方向にスライド可能な扉であれば、装置の設
置面積を小さくできるという利点がある。特に、前記扉
が、上昇して前記開口部を開放する一方、下降して前記
開口部を閉鎖するように配設され、前記ガイド部が、前
記開口部よりも下方に形成されて、前記扉の下端側と当
接する構造とされ、前記押圧機構が、前記開口部を介し
て出入りする袋の通過位置よりも、上方、右方、及び左
方の内のいずれか1箇所又は2箇所以上の位置におい
て、前記扉に対して押圧力を加えるように配置されてい
ると、以下に述べるような利点がある。
【0017】すなわち、この様な構造にした場合、押圧
機構が、開口部を介して出入りする袋の通過位置より
も、上方、右方、及び左方の内のいずれか1箇所又は2
箇所以上の位置には配置されるものの、袋の通過位置の
下方には配置されていないので、袋の搬送面を構成する
ために必要なテーブルやコンベヤ等を袋の通過位置の下
方に配置するに当たって、押圧機構がまったく邪魔にな
らず、テーブルやコンベヤ等を袋の通過位置直下に自由
に配置できるようになる。扉の下端側については、押圧
機構による押圧を受けないことになるが、その点は、扉
の下端側がガイド部によって案内され、開口部周縁の壁
面に良好に密着する。したがって、扉の下端側は押圧機
構による押圧を受けないにもかかわらず、洗浄装置の作
動時に開口部を介して洗浄液が漏れ出すようなことはな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する開袋機は、本
発明の実施形態の一例に過ぎず、本発明の構成手段は例
示した具体的な装置等に限定されない。
【0019】開袋機1は、図1に示す通り、袋の開封を
行う際に使われる開封室10を有し、開封室10をなす
側壁には、中身が詰まった開封前の袋(以下、実袋とい
う)を開封室10内へ搬入する際に使われる搬入口12
と、開封されて中身が放出された袋(以下、空袋とい
う)を開封室10外へ排出する際に使われる排出口14
が形成されている。
【0020】また、搬入口12の外側には、上面に搭載
される実袋を搬入口12側へ向かって搬送可能な送込コ
ンベヤ16が配置され、その上方には、エアシリンダ
(図示略)によって駆動されて、後退位置(図1に示す
位置)と搬入口12内に侵入する前進位置との間を前進
/後退可能な搬送フレーム18が設けられ、更に搬送フ
レーム18には、上端の回動軸20aを中心に上方へ回
動可能な押込プッシャー20、および上端の回動軸22
aを中心に上方へ回動可能な排出ジョー22がそれぞれ
取り付けられている。
【0021】また、開封室10の内部には、搬入口12
から送り込まれる実袋を搭載可能なテーブル30が配設
されている。このテーブル30は、図2に示す通り、中
央部で2分割され、それぞれが端部の回動軸30aを中
心に下方へ回動可能になっている。テーブル30の上方
には、それぞれ屈曲した棒状体で、端部の回動軸32a
を中心に下方へ向かって回動可能な一対の袋押え32が
配設され、また、テーブル30の下方には、それぞれ2
本1組の牙状体を有する一対の袋ホルダー34が配設さ
れている。この袋ホルダー34は、回動軸34aを中心
に上方へ回動可能で、回動時には牙状体の先端がテーブ
ル30に設けられた穴(図示略)を介してテーブル30
上に突出する。また、袋ホルダー34は、シャフト36
に沿って移動可能な可動ベース38に対して取り付けら
れ、可動ベース38を移動させることによって、対向配
置された2つの袋ホルダー34間の距離を調整できる構
造になっている。
【0022】また、開封室10内の上方には、エアシリ
ンダ40によって上昇/下降するカッター42が設けら
れている。このカッター42は、下端に山形の切断刃を
有し、この切断刃が、2分割されたテーブル30中央の
隙間に完全に侵入する位置まで下降する。
【0023】また、搬入口12周縁の外壁面沿いには、
エアシリンダ44によって上下方向へスライド動作して
搬入口12を開閉可能な扉46が配設され、扉46の下
方には、扉46の下降時に扉46の下端が当接するガイ
ド部材48が固定されている。扉46は、搬入口12周
縁の外壁に密接可能な形状のステンレス板で、図3
(a)、同図(b)に示す通り、その下端側は楔形断面
をなす形状にされている。ガイド部材48は、搬入口1
2の下方に間隔をあけて複数個が取り付けられ、それぞ
れが扉46下端の傾斜端面に当接する傾斜面を有し、扉
46との当接時には、扉46を当接面沿いに搬入口12
周縁の壁面に近づく方向へ案内することにより、扉46
が下降する力を利用して扉46を搬入口12周縁の壁面
に圧接させる。
【0024】更に、扉46の近傍には、扉46を搬入口
12側へ向かって押圧する押圧機構50が配設されてい
る。押圧機構50は、搬入口12周縁の壁面に固定され
たフレーム52a〜52eと、フレーム52a〜52e
に固定されたエアシリンダ54a〜54hとで構成さ
れ、各エアシリンダ54a〜54hのピストンが伸長し
た際に、扉46を搬入口12側へ押圧するようになって
いる。これにより、扉46の下端側は、主にガイド部材
48の作用によって、搬入口12周縁の壁面に圧接する
一方、扉46の上側、右側、左側は、主に押圧機構50
の作用によって、搬入口12周縁の壁面に圧接すること
になり、扉46で搬入口12をきわめて液密性の高い状
態で密封することができる。
【0025】なお、上記扉46、ガイド部材48、およ
び押圧機構50は、図1に示す通り、排出口14側にも
配設されているが、これらは搬入口12側に配設された
ものとほぼ同様に構成されているので、詳細な説明は省
略する。また更に、この開袋機1は、図2に示す通り、
開封室10の上方に固定された第1洗浄装置61、第2
洗浄装置62と、開封室10の下方に出没可能に配設さ
れた第3洗浄装置63を備えている。各洗浄装置61〜
63は、内蔵するモータによって回転駆動されるノズル
64を有し、ノズル64を回転させつつノズル64から
洗浄液を噴射することにより、開封室10内の各部に洗
浄液を吹き付けることができる。なお、洗浄液は、各洗
浄装置61〜63にパイプ及びホース(図示略)を介し
て供給される。また特に、第3洗浄装置63は、図1に
示す通り、エアシリンダ(図示略)によって駆動され
て、レール66沿いに前進/後退可能な可動フレーム6
8に対して固定され、洗浄動作を行わない時には、可動
フレーム68を図1に示す位置まで後退させることによ
り、ノズル64を開封室10の下方から退避させること
ができる構造になっている。また、第3洗浄装置63に
対向する位置には、送風口70が形成され、送風装置7
2からの温風又は冷風が、送風口70を介して開封室1
0内へ吹き込むようになっている。
【0026】次に、上記開袋機1による開袋動作につい
て説明する。まず、開封すべき実袋が送込コンベヤ16
に搭載されると、その実袋は押込プッシャー20を上方
へ押し退けるように回動させながら前進し、押込プッシ
ャー20の下方を通り抜ける。実袋が通り抜けると、押
込プッシャー20は元の位置に復帰するが、そのことは
押込プッシャー20に付設されたリミットスイッチ(図
示略)によって検出され、これを契機に搬送フレーム1
8がエアシリンダ(図示略)によって前進駆動される。
そして、搬送フレーム18が前進する際には、排出ジョ
ー22が、既に開封を終えて開封室10内に残存する空
袋を開封室10外へと押し出し、それと並行して、押込
プッシャー20が、次に開封すべき送込コンベヤ16上
の実袋を開封室10内へと押し込む。
【0027】続いて、袋押え32が回動して上方から実
袋を押え込むと共に、袋ホルダー34が回動して下方か
ら実袋を突き刺し、実袋はテーブル30上に保持され
る。引き続いて、搬送フレーム18は元の位置へと後退
するが、その時は、排出ジョー22が、エアシリンダ
(図示略)によって上方へ回動させられて略水平にな
り、押込プッシャー20によって開封室10内へ押し込
まれた実袋に引っかかることなく、開封室10外へ退出
する。
【0028】続いて、搬入口12側及び排出口14側の
双方の扉46が下降して、ガイド部材48に当接し、更
に押圧機構50が作動して、扉46を開口周縁の壁面に
密着させる。その後、カッター42が下降して、テーブ
ル30上の実袋を両断する。カッター42によって実袋
が切断された後は、テーブル30が下方へ回動する。そ
の際、袋は、袋ホルダー34に引っかかる形で切断面を
下に向けてぶら下がるが、更に袋ホルダー34が上下方
向へ数回にわたって回動して袋を揺らすことで、袋の中
身を完全に落下させる。なお、開袋機1の下方へ放出さ
れた袋の中身は、更に処理経路下流側の装置等(図示
略)へ引き渡されることになる。
【0029】続いて、テーブル30が元の位置に復帰
し、袋押え32、袋ホルダー34も元の位置に復帰し、
テーブル30上に空袋が搭載された状態になる。そし
て、引き続いて搬入口12側及び排出口14側の双方の
扉46が上昇する。後は、上述の通り再び次の実袋の送
り込み動作が繰り返され、その際に空袋が排出口14か
ら押出されることになる。
【0030】次に、上記開袋機1による洗浄動作につい
て説明する。洗浄開始ボタン(図示略)を押して洗浄動
作を開始すると、まず、搬入口12側及び排出口14側
の双方の扉46が下降して、ガイド部材48に当接し、
更に押圧機構50が作動して、扉46を開口周縁の壁面
に密着させる。
【0031】続いて、第3洗浄装置63が、所定の位置
まで前進する。所定の位置に到達したことは、リミット
スイッチ(図示略)によって検出され、これを契機に洗
浄液供給装置(図示略)に準備完了信号を送信する。な
お、この洗浄液供給装置は、例えば湯60℃→熱湯80
℃→苛性ソーダ溶液85℃→熱硝酸溶液(不使用の場合
も有り)→熱湯80℃→水の順で、それぞれを予め決め
られた時間だけ供給する装置で、この種の装置は食品工
場等における設備として公知のものである。洗浄液供給
装置は、開袋機1からの準備完了信号を受信すると、開
袋機1に対して送液開始信号を送信すると共に、これら
の洗浄液がパイプ及びホースを介して各洗浄装置61〜
63へ送られる。
【0032】続いて、開袋機1は、各洗浄装置61〜6
3のノズル64を回転させ、洗浄液を開封室10内の各
部に噴射する。この時、ノズル64は、1つの軸周りに
360度回転すると共に、その軸自体がそれに直交する
軸の周りに360度回転して洗浄液を噴射し、また、洗
浄性を高めるために、テーブル30及び袋ホルダー34
が、開閉動作、前後動作を行う。
【0033】以上のようにして一連の洗浄液を噴射し終
えると、洗浄液供給装置は開袋機1に対して洗浄完了信
号を送信する。これを受けて開袋機1は、第3洗浄装置
63を元の位置へと復帰させ、また、搬入口12側及び
排出口14側の双方の扉46を上昇させ、洗浄動作を終
了する。
【0034】なお、必要があれば、送風装置72を作動
させることで、送風口70を介して温風又は冷風を開封
室10内へ吹き込ませ、洗浄後の乾燥を促すことができ
る。以上説明した開袋機1によれば、洗浄装置61〜6
3を備え、開袋室10内を洗浄できるように構成されて
いるので、容易に開封室10内の残留物を完全に除去す
ることができる。特に、エアを噴射して清掃するものと
は異なり、汚れを落とすための洗剤や消毒用の薬品を併
用することができるので、雑菌等の除去も可能であり、
開封室内をより清潔な状態に保つことができる。したが
って、例えば食品工場などにおいて使用される場合で
も、手作業による消毒・清掃作業は不要となり、開袋作
業現場での自動化がより一層促進される。
【0035】また、扉46を閉鎖するに当たっては、ガ
イド部材48で扉46の下端側を開口部側に押し付ける
と共に、押圧機構50によって扉46の上側、左側、及
び右側を開口部側に押し付けているので、パッキン等を
用いた液密構造ではないにもかかわらず、開袋動作時及
び洗浄動作時に、搬入口12や排出口14から粉体や洗
浄液が漏れ出しにくい。
【0036】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の構成手段については上記実施形態以外にも
種々考えられる。例えば、上記開袋機1では、片側の扉
46に対し、5箇所に分割してガイド部材48を配設し
てあったが、扉46との当接時に扉46を当接箇所沿い
に案内して搬入口12(又は排出口14)周縁の壁面に
近づけるように機能する形状であれば、分割されていな
い一体のガイド部材を配設してもよい。但し、扉46の
下端を誘導する溝には塵埃等が溜りやすいので、上記開
袋機1の如く分割しておくか、櫛歯状にしたり、溝の底
に貫通穴を設けておくことにより、塵埃を溜りにくくす
る、あるいは溜った塵埃を除去しやすくしておくとよ
い。また、ガイド部材48のなす溝に向かってエアを吹
き付けて、塵埃が溜るのを防止する構造にしてもよい。
【0037】また、上記開袋機1では、3つの洗浄装置
61〜63を設けたが、この数や配設位置については、
開封室10内の各部が余すところなく洗浄できるように
なっていれば、任意に変更しても構わない。更に、上記
開袋機1では、種々の洗浄液を組み合わせて順次噴射す
る例を示したが、水あるいは湯のみを噴射して洗浄動作
を行うものでもよい。また、洗浄装置61〜63へ洗浄
液を供給する代わりに高圧の空気を供給すれば、エアー
を噴出させることもできるので、このエアーで簡易な清
掃を行ったり、通常の洗浄動作後に乾燥を促すようにす
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 開袋機の正面側から見た縦断面図である。
【図2】 開袋機の左側面側から見た縦断面図である。
【図3】 開袋機の扉付近の構造を示し、(a)はその
正面図、(b)はA−A線断面図である。
【符号の説明】
1・・・開袋機、10・・・開封室、12・・・搬入
口、14・・・排出口、16・・・送込コンベヤ、18
・・・搬送フレーム、20・・・押込プッシャー、22
・・・排出ジョー、30・・・テーブル、32・・・袋
押え、34・・・袋ホルダー、36・・・シャフト、3
8・・・可動ベース、40,44,54a・・・エアシ
リンダ、42・・・カッター、46・・・扉、48・・
・ガイド部材、50・・・押圧機構、52a・・・フレ
ーム、61〜63・・・第1〜第3洗浄装置、64・・
・ノズル、68・・・可動フレーム、70・・・送風
口、72・・・送風装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体等の内容物が詰められた袋を収容可
    能な開封室と、該開封室内に収容された袋を破断して開
    封可能な開封機構とを備えた開袋機において、前記開封
    室内に配設され、ノズルから洗浄液を噴射して、前記開
    封室内の各部を洗浄可能な洗浄装置を備えたことを特徴
    とする開袋機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開袋機において、 前記開封室をなす壁に形成され、前記袋の搬入/搬出に
    利用される開口部と、該開口部周縁の壁面沿いにスライ
    ド可能に配設され、該スライド動作に伴って前記開口部
    を開閉可能な扉と、 該扉に対して押圧力を加えて、当該扉を前記開口部周縁
    の壁面に圧接させる押圧機構とを備えたことを特徴とす
    る開袋機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の開袋機において、 前記開口部を前記扉で閉鎖する際に該扉が当接する位置
    に配設され、前記扉との当接時に、該扉を当接箇所沿い
    に案内して前記開口部周縁の壁面に近づけるガイド部を
    備えたことを特徴とする開袋機。
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KR20220131417A (ko) * 2021-03-18 2022-09-28 주식회사 에이치엘이엔지 리튬배터리용 리튬혼합물의 자동공급장치 및 그 제어방법

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