JPH104422A - 伝送制御装置 - Google Patents
伝送制御装置Info
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- JPH104422A JPH104422A JP8155551A JP15555196A JPH104422A JP H104422 A JPH104422 A JP H104422A JP 8155551 A JP8155551 A JP 8155551A JP 15555196 A JP15555196 A JP 15555196A JP H104422 A JPH104422 A JP H104422A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 優先度の高い機器が休止時間をおいて連続で
電文送信を行った場合、優先度の低い機器は優先的に送
信したい電文を保持していても、相手の連続送信が終わ
るまで送信できない。 【解決手段】 優先度の低い機器Aにおいては、アプリ
ケーション制御処理部A17から優先的に送信したい電
文発生の通知を受け、優先送信制御部A18は送信1バ
イト応答設定部A15に優先送信要求の意味を付加した
1バイト応答を設定する。一方、優先度の高い機器Bに
おいては、自己が送信した電文に対して受信処理部B1
2が受信した1バイト応答を確認し、優先送信要求の意
味が付加されたACK応答やNAK応答を優先の低い機
器から受けた場合に、計時処理部B13でカウントする
時間を一定時間延長し、送信処理部B11に対する一定
時間経過の通知を遅延させる指示を計時処理部に与える
優先送信制御部B18を含む構成とする。
電文送信を行った場合、優先度の低い機器は優先的に送
信したい電文を保持していても、相手の連続送信が終わ
るまで送信できない。 【解決手段】 優先度の低い機器Aにおいては、アプリ
ケーション制御処理部A17から優先的に送信したい電
文発生の通知を受け、優先送信制御部A18は送信1バ
イト応答設定部A15に優先送信要求の意味を付加した
1バイト応答を設定する。一方、優先度の高い機器Bに
おいては、自己が送信した電文に対して受信処理部B1
2が受信した1バイト応答を確認し、優先送信要求の意
味が付加されたACK応答やNAK応答を優先の低い機
器から受けた場合に、計時処理部B13でカウントする
時間を一定時間延長し、送信処理部B11に対する一定
時間経過の通知を遅延させる指示を計時処理部に与える
優先送信制御部B18を含む構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの機器間でC
SMA/CD方式で通信を行い、衝突検出時には予め決
められた優先順位に基づき、送信優先権を与える伝送制
御装置に関する。
SMA/CD方式で通信を行い、衝突検出時には予め決
められた優先順位に基づき、送信優先権を与える伝送制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、二線式の伝送通信路で二つの
機器間でデータのやり取りをする場合、衝突時の制御方
式に、CSMA/CD方式がある。各々の機器は、受信
電文がない場合に、電文を送信する。送信動作中常に受
信をし、自局が送信したデータと異なるデータを受信し
た場合、衝突と判断し、送信動作を直ちにやめ受信動作
へ切り替える。データ”0”とデータ”1”の送信の
際、伝送通信路上はデータ”0”を優先する。以上のよ
うな通信動作を各々の機器が行うことによりお互いのデ
ータをつぶしあうことなくデータのやり取りができるこ
とになる。
機器間でデータのやり取りをする場合、衝突時の制御方
式に、CSMA/CD方式がある。各々の機器は、受信
電文がない場合に、電文を送信する。送信動作中常に受
信をし、自局が送信したデータと異なるデータを受信し
た場合、衝突と判断し、送信動作を直ちにやめ受信動作
へ切り替える。データ”0”とデータ”1”の送信の
際、伝送通信路上はデータ”0”を優先する。以上のよ
うな通信動作を各々の機器が行うことによりお互いのデ
ータをつぶしあうことなくデータのやり取りができるこ
とになる。
【0003】しかし、CSMA/CD方式の場合、常に
送信動作中は受信動作を行い自局の送信したデータと伝
送通路上のデータとを比較し、異なれば直ちに送信動作
から受信動作に切り替える必要があった。これは通信の
アルゴリズムを複雑にし機器への負担を重くするもので
あった。
送信動作中は受信動作を行い自局の送信したデータと伝
送通路上のデータとを比較し、異なれば直ちに送信動作
から受信動作に切り替える必要があった。これは通信の
アルゴリズムを複雑にし機器への負担を重くするもので
あった。
【0004】この課題を解決する手段として、予め、2
つの機器間で優先の高低を付けておく方法がある。その
一例として、衝突検出ビットによる衝突時の制御方法が
あり、これは日本電機工業会規格(JEM1462)の
「シリアルHA端子(JEM−S)」(以下、JEM−
Sと呼ぶ)でも採用されている。
つの機器間で優先の高低を付けておく方法がある。その
一例として、衝突検出ビットによる衝突時の制御方法が
あり、これは日本電機工業会規格(JEM1462)の
「シリアルHA端子(JEM−S)」(以下、JEM−
Sと呼ぶ)でも採用されている。
【0005】この規格は、ハウスキーピング系端末機器
を、ホームバスシステム等で構築されたホームオートメ
ーションシステムに接続するための2線・無極性シリア
ルインタフェースを実現するシリアルHA端子に関する
もので、端末とインタフェースユニット(IFU)間の
通信に関して、OSI通信レイヤのレイヤ1,2を規定
するものである。
を、ホームバスシステム等で構築されたホームオートメ
ーションシステムに接続するための2線・無極性シリア
ルインタフェースを実現するシリアルHA端子に関する
もので、端末とインタフェースユニット(IFU)間の
通信に関して、OSI通信レイヤのレイヤ1,2を規定
するものである。
【0006】以下、JEM−Sでの衝突時の制御方法に
ついて図3,4,5を用いて説明する。
ついて図3,4,5を用いて説明する。
【0007】図3は、JEM−Sプロトコルに則った通
信を行う2つの機器A,Bの一機能構成例、図4は機器
A,B間のデータ通信シーケンスの一例、図5はJEM
−Sで規定されているデータフォーマットを示す。JE
M−Sでは、機器A,Bがそれぞれ端末,インタフェー
スユニット(IFU)に対応し、端末優先勝ち残り方式
となっている。つまり、図3,4では、機器Aが機器B
より優先が低い設定となる。
信を行う2つの機器A,Bの一機能構成例、図4は機器
A,B間のデータ通信シーケンスの一例、図5はJEM
−Sで規定されているデータフォーマットを示す。JE
M−Sでは、機器A,Bがそれぞれ端末,インタフェー
スユニット(IFU)に対応し、端末優先勝ち残り方式
となっている。つまり、図3,4では、機器Aが機器B
より優先が低い設定となる。
【0008】以下、機器A,Bそれぞれの送受信処理フ
ローを説明する。機器Bでは、伝送通信路上のデータ伝
送電文を受信処理部B32が受信する。さらに、受信し
たデータ伝送電文の内容にパリティーエラー、フレーム
エラー、FCCエラー等の通信エラーがなかった場合A
CK応答を、受信電文に通信エラーがあった場合NAK
応答を送信1バイト応答設定部B35に設定する。そし
て、受信電文にエラーがなかった場合は、アプリケーシ
ョン制御処理部B37に受信電文を渡す。計時処理部B
33は受信処理部B32により受信信号の無い時間をカ
ウントし、送信処理部B31は2ビット相当時間53経
過の通知を計時処理部B33より受けた後、送信1バイ
ト応答設定部B35に設定された1バイト応答52を送
信する。また、アプリケーション制御処理部B37から
送信電文を設定された送信処理部B31は、計時処理部
B33からの受信後26ビット相当時間51以上経過、
又はACK/NAKの送受信終了後2ビット相当時間5
4以上経過の通知を受けた後データ伝送電文を送信す
る。受信1バイト応答解析部B36は、自己が送信した
電文に対して受信処理部B32が受信した1バイト応答
52を確認し、ACK応答であれば送信処理部B31に
送信完了指示を、NAK応答であれば送信処理部B31
に再送の指示を与える。衝突検出処理部B34は、伝送
通路上での優先度の高いビットデータ”0”を衝突検出
ビット55としてスタートビットの次に送信する指示を
送信処理部B31に与える。
ローを説明する。機器Bでは、伝送通信路上のデータ伝
送電文を受信処理部B32が受信する。さらに、受信し
たデータ伝送電文の内容にパリティーエラー、フレーム
エラー、FCCエラー等の通信エラーがなかった場合A
CK応答を、受信電文に通信エラーがあった場合NAK
応答を送信1バイト応答設定部B35に設定する。そし
て、受信電文にエラーがなかった場合は、アプリケーシ
ョン制御処理部B37に受信電文を渡す。計時処理部B
33は受信処理部B32により受信信号の無い時間をカ
ウントし、送信処理部B31は2ビット相当時間53経
過の通知を計時処理部B33より受けた後、送信1バイ
ト応答設定部B35に設定された1バイト応答52を送
信する。また、アプリケーション制御処理部B37から
送信電文を設定された送信処理部B31は、計時処理部
B33からの受信後26ビット相当時間51以上経過、
又はACK/NAKの送受信終了後2ビット相当時間5
4以上経過の通知を受けた後データ伝送電文を送信す
る。受信1バイト応答解析部B36は、自己が送信した
電文に対して受信処理部B32が受信した1バイト応答
52を確認し、ACK応答であれば送信処理部B31に
送信完了指示を、NAK応答であれば送信処理部B31
に再送の指示を与える。衝突検出処理部B34は、伝送
通路上での優先度の高いビットデータ”0”を衝突検出
ビット55としてスタートビットの次に送信する指示を
送信処理部B31に与える。
【0009】一方、機器Aは、機器Bと同じ作用をする
受信処理部A32、計時処理部A33、送信処理部A3
1、送信1バイト応答設定部A35、受信1バイト応答
解析部A36に加え、衝突検出処理部A34は、伝送通
路上での優先度の低いビットデータ”1”を衝突検出ビ
ットとしてスタートビットの次に送信する指示を送信処
理部A31に与える。さらに、衝突検出ビット55にお
いて自局の送信データと異なるデータを受信処理部A3
2より受信した際に衝突と判断し、送信を停止する指示
を送信処理部A31に与えることになる。
受信処理部A32、計時処理部A33、送信処理部A3
1、送信1バイト応答設定部A35、受信1バイト応答
解析部A36に加え、衝突検出処理部A34は、伝送通
路上での優先度の低いビットデータ”1”を衝突検出ビ
ットとしてスタートビットの次に送信する指示を送信処
理部A31に与える。さらに、衝突検出ビット55にお
いて自局の送信データと異なるデータを受信処理部A3
2より受信した際に衝突と判断し、送信を停止する指示
を送信処理部A31に与えることになる。
【0010】機器A,Bがこれらの処理を行うことによ
り、既に送信を開始している方が優先権を持ち、待たさ
れている方はすべての送信が終了してから送信を開始す
ることになるので混信は防止される。また、機器A,B
が同時に送信を開始した場合には、衝突検出ビット55
として、機器Aは1、機器Bは0を送信する。この場合
の伝送路の状態は0になるので、機器Bは送信を停止
し、機器Aは送信を継続する。したがって、機器Aと機
器Bが同時に送信を開始した場合には、機器B側に優先
権が与えられ、機器Bの送信が終わった後、機器Aが送
信を開始する。
り、既に送信を開始している方が優先権を持ち、待たさ
れている方はすべての送信が終了してから送信を開始す
ることになるので混信は防止される。また、機器A,B
が同時に送信を開始した場合には、衝突検出ビット55
として、機器Aは1、機器Bは0を送信する。この場合
の伝送路の状態は0になるので、機器Bは送信を停止
し、機器Aは送信を継続する。したがって、機器Aと機
器Bが同時に送信を開始した場合には、機器B側に優先
権が与えられ、機器Bの送信が終わった後、機器Aが送
信を開始する。
【0011】これにより、伝送通信路上で衝突時の優先
の低い機器のみが1ビットのCSMA/CDを行うこと
でデータの授受をスムーズに行い、通信のアルゴリズム
が簡単で、常に送信動作中受信動作を行い自局の送信し
たデータと伝送通路上のデータとを比較する必要がなく
なる。
の低い機器のみが1ビットのCSMA/CDを行うこと
でデータの授受をスムーズに行い、通信のアルゴリズム
が簡単で、常に送信動作中受信動作を行い自局の送信し
たデータと伝送通路上のデータとを比較する必要がなく
なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記JE
M−Sの方法では、伝送通信路上で優先度の高い機器B
が休止時間をおいて連続で送信(送信電文1,2,3)
B41,B42,B43を行った場合、伝送通信路上で
優先度の低い機器Aは優先的に送信したい電文(送信電
文0)を保持していても、常に衝突に負けてA42,A
44送信優先権を獲得できず、相手の連続送信が終わる
まで、電文を送信できないことになる。
M−Sの方法では、伝送通信路上で優先度の高い機器B
が休止時間をおいて連続で送信(送信電文1,2,3)
B41,B42,B43を行った場合、伝送通信路上で
優先度の低い機器Aは優先的に送信したい電文(送信電
文0)を保持していても、常に衝突に負けてA42,A
44送信優先権を獲得できず、相手の連続送信が終わる
まで、電文を送信できないことになる。
【0013】そこで、本発明は、衝突時の送信優先権の
獲得において、通常はJEM−S等の衝突検出ビットに
よる方法を用いて優先の高低をつけておくが、伝送通信
路上で優先度の低い機器Aが優先的に送信したい電文が
発生した場合のみ、機器A側に送信優先権を与える伝送
制御装置の提供を目的とする。
獲得において、通常はJEM−S等の衝突検出ビットに
よる方法を用いて優先の高低をつけておくが、伝送通信
路上で優先度の低い機器Aが優先的に送信したい電文が
発生した場合のみ、機器A側に送信優先権を与える伝送
制御装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の請求項1に記載の本発明は、接続された2つの機器間
で1対1の非同期の調歩同期式でデータ伝送が行われ、
衝突検出時には予め決められた優先順位に基づいて送信
が行われる伝送通信路から、データ伝送電文を受信する
受信処理部と、その受信処理部により受信される信号が
無い時間をカウントし、一定時間の経過を通知する計時
処理部と、その計時処理部から一定時間の経過の通知を
受け、送信を開始する送信処理部と、受信電文の解析・
送信電文の設定を行うアプリケーション制御処理部と、
前記送信処理部により送信された電文に対して返信さ
れ、前記受信処理部で受信された1バイト応答を解析す
る受信1バイト応答解析部と、前記受信処理部により受
信された電文に対して返信する1バイト応答を設定する
送信1バイト応答設定部と、前記伝送通路上での優先の
低い予め決められたデータを送信する指示を前記送信処
理部に与え、衝突検出ビットにおいて自局の送信データ
と異なるデータを前記受信処理部より受信した際に衝突
と判断し、送信を停止する指示を前記送信処理部に与え
る衝突検出処理部と、前記アプリケーション制御処理部
から優先的に送信したい電文発生の通知を受け、前記送
信1バイト応答設定部に優先送信要求を行う優先送信制
御部とを備え、前記送信1バイト応答設定部は、前記受
信処理部により設定された1バイト応答を前記優先送信
制御部からの優先送信要求通知がある場合、優先送信要
求の意味を含む1バイト応答への変換を行う伝送制御装
置である。
の請求項1に記載の本発明は、接続された2つの機器間
で1対1の非同期の調歩同期式でデータ伝送が行われ、
衝突検出時には予め決められた優先順位に基づいて送信
が行われる伝送通信路から、データ伝送電文を受信する
受信処理部と、その受信処理部により受信される信号が
無い時間をカウントし、一定時間の経過を通知する計時
処理部と、その計時処理部から一定時間の経過の通知を
受け、送信を開始する送信処理部と、受信電文の解析・
送信電文の設定を行うアプリケーション制御処理部と、
前記送信処理部により送信された電文に対して返信さ
れ、前記受信処理部で受信された1バイト応答を解析す
る受信1バイト応答解析部と、前記受信処理部により受
信された電文に対して返信する1バイト応答を設定する
送信1バイト応答設定部と、前記伝送通路上での優先の
低い予め決められたデータを送信する指示を前記送信処
理部に与え、衝突検出ビットにおいて自局の送信データ
と異なるデータを前記受信処理部より受信した際に衝突
と判断し、送信を停止する指示を前記送信処理部に与え
る衝突検出処理部と、前記アプリケーション制御処理部
から優先的に送信したい電文発生の通知を受け、前記送
信1バイト応答設定部に優先送信要求を行う優先送信制
御部とを備え、前記送信1バイト応答設定部は、前記受
信処理部により設定された1バイト応答を前記優先送信
制御部からの優先送信要求通知がある場合、優先送信要
求の意味を含む1バイト応答への変換を行う伝送制御装
置である。
【0015】請求項2に記載の本発明は、接続された2
つの機器間で1対1の非同期の調歩同期式でデータ伝送
が行われ、衝突検出時には予め決められた優先順位に基
づいて送信が行われる伝送通信路から、データ伝送電文
を受信する受信処理部と、その受信処理部により受信さ
れる信号が無い時間をカウントし、一定時間の経過を通
知する計時処理部と、その計時処理部から一定時間の経
過の通知を受け、送信を開始する送信処理部と、受信電
文の解析・送信電文の設定を行うアプリケーション制御
処理部と、前記送信処理部により送信された電文に対し
て返信され、前記受信処理部で受信された1バイト応答
を解析する受信1バイト応答解析部と、前記受信処理部
により受信された電文に対して返信する1バイト応答を
設定する送信1バイト応答設定部と、前記伝送通路上で
の優先の高い予め決められたデータを送信する指示を前
記送信処理部に与える衝突検出処理部と、優先の低い機
器から優先送信要求を受けた場合に、前記計時処理部に
おいてカウントする時間を一定時間延長し、前記送信処
理部に対する一定時間の経過の通知を遅延させる指示を
前記計時処理部に与える優先送信制御部とを備え、前記
受信1バイト応答解析部は、自己が送信した電文に対し
て前記受信処理部が受信した1バイト応答を解析し、優
先送信要求の意味が付加された1バイト応答の場合、前
記優先送信制御部に優先送信要求有りを通知する伝送制
御装置である。
つの機器間で1対1の非同期の調歩同期式でデータ伝送
が行われ、衝突検出時には予め決められた優先順位に基
づいて送信が行われる伝送通信路から、データ伝送電文
を受信する受信処理部と、その受信処理部により受信さ
れる信号が無い時間をカウントし、一定時間の経過を通
知する計時処理部と、その計時処理部から一定時間の経
過の通知を受け、送信を開始する送信処理部と、受信電
文の解析・送信電文の設定を行うアプリケーション制御
処理部と、前記送信処理部により送信された電文に対し
て返信され、前記受信処理部で受信された1バイト応答
を解析する受信1バイト応答解析部と、前記受信処理部
により受信された電文に対して返信する1バイト応答を
設定する送信1バイト応答設定部と、前記伝送通路上で
の優先の高い予め決められたデータを送信する指示を前
記送信処理部に与える衝突検出処理部と、優先の低い機
器から優先送信要求を受けた場合に、前記計時処理部に
おいてカウントする時間を一定時間延長し、前記送信処
理部に対する一定時間の経過の通知を遅延させる指示を
前記計時処理部に与える優先送信制御部とを備え、前記
受信1バイト応答解析部は、自己が送信した電文に対し
て前記受信処理部が受信した1バイト応答を解析し、優
先送信要求の意味が付加された1バイト応答の場合、前
記優先送信制御部に優先送信要求有りを通知する伝送制
御装置である。
【0016】請求項3に記載の本発明は、接続された2
つの端末間で非同期の調歩同期式により信号の送受信が
なされるネットワークから、信号を受信する受信処理部
と、出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部
と、優先度の高い他の前記端末から発信された信号が、
前記受信処理部により受信されている際に、優先的に送
信したい電文がある場合、その優先的に送信したい電文
があることを示す情報を含む信号を、前記送信処理部か
ら前記ネットワークに送信させる送信制御部とを備えた
伝送制御装置である。
つの端末間で非同期の調歩同期式により信号の送受信が
なされるネットワークから、信号を受信する受信処理部
と、出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部
と、優先度の高い他の前記端末から発信された信号が、
前記受信処理部により受信されている際に、優先的に送
信したい電文がある場合、その優先的に送信したい電文
があることを示す情報を含む信号を、前記送信処理部か
ら前記ネットワークに送信させる送信制御部とを備えた
伝送制御装置である。
【0017】なお、前記伝送制御装置は、前記受信処理
部により受信された信号が、前記送信処理部により送信
された前記出力信号に対して返信された1バイト応答で
あれば、その1バイト応答を解析する1バイト応答解析
部と、前記送信処理部から前記ネットワークへの前記出
力信号の送信時に、前記受信処理部により信号が受信さ
れている場合、衝突を検出する衝突検出処理部とを更に
備え、前記送信制御部は、前記受信処理部により受信さ
れた信号が自己宛の電文である場合、その受信された信
号の状態に基づいて、1バイト応答を設定する1バイト
応答設定部と、前記優先的に送信したい電文がある場
合、前記1バイト応答設定部に優先送信を要求する優先
送信制御部とを有し、前記送信処理部は、前記出力信号
の送信時に、前記衝突検出処理部により前記衝突が検出
され、その検出された衝突の相手先である前記端末の優
先順位よりも自己の優先順位の方が低い場合、前記出力
信号の送信を停止し、前記1バイト応答設定部は、前記
優先送信制御部により前記優先送信が要求された場合、
前記受信された信号の状態に基づいて設定される1バイ
ト応答に、前記優先的に送信したい電文があることを示
す情報を含ませるとしてもよい。
部により受信された信号が、前記送信処理部により送信
された前記出力信号に対して返信された1バイト応答で
あれば、その1バイト応答を解析する1バイト応答解析
部と、前記送信処理部から前記ネットワークへの前記出
力信号の送信時に、前記受信処理部により信号が受信さ
れている場合、衝突を検出する衝突検出処理部とを更に
備え、前記送信制御部は、前記受信処理部により受信さ
れた信号が自己宛の電文である場合、その受信された信
号の状態に基づいて、1バイト応答を設定する1バイト
応答設定部と、前記優先的に送信したい電文がある場
合、前記1バイト応答設定部に優先送信を要求する優先
送信制御部とを有し、前記送信処理部は、前記出力信号
の送信時に、前記衝突検出処理部により前記衝突が検出
され、その検出された衝突の相手先である前記端末の優
先順位よりも自己の優先順位の方が低い場合、前記出力
信号の送信を停止し、前記1バイト応答設定部は、前記
優先送信制御部により前記優先送信が要求された場合、
前記受信された信号の状態に基づいて設定される1バイ
ト応答に、前記優先的に送信したい電文があることを示
す情報を含ませるとしてもよい。
【0018】請求項5に記載の本発明は、接続された2
つの端末間で非同期の調歩同期式により信号の送受信が
なされるネットワークから、信号を受信する受信処理部
と、出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部
と、前記出力信号の送信時に、前記受信処理部により優
先度の低い他の前記端末から発信された信号が受信さ
れ、その受信された信号に優先的に送信したい電文があ
ることを示す情報が含まれている場合、前記送信処理部
による前記出力信号の送信を所定時間停止させる優先送
信制御部とを備えた伝送制御装置である。
つの端末間で非同期の調歩同期式により信号の送受信が
なされるネットワークから、信号を受信する受信処理部
と、出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部
と、前記出力信号の送信時に、前記受信処理部により優
先度の低い他の前記端末から発信された信号が受信さ
れ、その受信された信号に優先的に送信したい電文があ
ることを示す情報が含まれている場合、前記送信処理部
による前記出力信号の送信を所定時間停止させる優先送
信制御部とを備えた伝送制御装置である。
【0019】なお、前記受信処理部により受信された信
号が、前記送信処理部により送信された前記出力信号に
対して返信された1バイト応答であれば、その1バイト
応答を解析する1バイト応答解析部と、前記送信処理部
から前記ネットワークへの前記出力信号の送信時に、前
記受信処理部により信号が受信された場合、衝突を検出
する衝突検出処理部とを更に備え、前記送信処理部は、
前記出力信号の送信時に、前記衝突検出処理部により前
記衝突が検出され、その検出された衝突の相手先である
前記端末の優先順位よりも自己の優先順位の方が高い場
合に、前記出力信号を送信し、前記優先送信制御部は、
前記1バイト応答解析部により解析された1バイト応答
に、前記優先的に送信したい電文があることを示す情報
が含まれている場合、前記送信処理部による前記出力信
号の送信を所定時間停止させるとしてもよい。
号が、前記送信処理部により送信された前記出力信号に
対して返信された1バイト応答であれば、その1バイト
応答を解析する1バイト応答解析部と、前記送信処理部
から前記ネットワークへの前記出力信号の送信時に、前
記受信処理部により信号が受信された場合、衝突を検出
する衝突検出処理部とを更に備え、前記送信処理部は、
前記出力信号の送信時に、前記衝突検出処理部により前
記衝突が検出され、その検出された衝突の相手先である
前記端末の優先順位よりも自己の優先順位の方が高い場
合に、前記出力信号を送信し、前記優先送信制御部は、
前記1バイト応答解析部により解析された1バイト応答
に、前記優先的に送信したい電文があることを示す情報
が含まれている場合、前記送信処理部による前記出力信
号の送信を所定時間停止させるとしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の伝送制御装置に関する一実
施の形態の構成図である。本実施の形態における伝送制
御装置には、衝突検出ビットを用いた衝突検出を行うJ
EM−S規格に則った通信方式が適用されるものとす
る。
施の形態の構成図である。本実施の形態における伝送制
御装置には、衝突検出ビットを用いた衝突検出を行うJ
EM−S規格に則った通信方式が適用されるものとす
る。
【0022】まず、優先度の低い機器Aの構成について
説明する。図1において、A12は伝送通信路上のデー
タ伝送電文を受信し、受信したデータ伝送電文の内容に
パリティーエラー、フレームエラー、FCCエラー等の
通信エラーがあった場合、NAK応答を送信1バイト応
答設定部A15に設定し、受信電文に通信エラーがなか
った場合、ACK応答を送信1バイト応答設定部A15
に設定し、アプリケーション制御処理部A17に受信電
文を渡し、受信したデータが1バイト応答であれば、受
信1バイト応答解析部A16にデータを渡す受信処理部
である。A13は、受信処理部A12により信号が受信
されない時間をカウントし、一定時間の経過を送信処理
部A11に通知する計時処理部である。A11は、計時
処理部A13から受信後2ビット相当時間経過の通知を
受け、送信1バイト応答設定部A15に設定された1バ
イト応答を送信し、或いは計時処理部A13から受信後
26ビット相当時間以上経過の通知を受け、設定された
送信電文を送信する送信処理部である。A16は、自己
が送信した電文に対して受信処理部A12が受信した1
バイト応答を確認し、ACK応答であれば送信処理部A
11に送信完了指示を、NAK応答であれば送信処理部
A11に再送の指示を与える受信1バイト応答解析部で
ある。A14は、伝送通路上での優先度の低い予め決め
られたデータを送信する指示を送信処理部A11に与
え、さらに衝突検出ビットにおいて自局の送信データと
異なるデータを受信処理部A12より受信された際に衝
突と判断し、送信を停止する指示を送信処理部A11に
与える衝突検出処理部である。A17は、受信処理部A
12から渡された受信電文を解析し、送信電文を送信処
理部A11へ渡すとともに優先的に送信したい電文の発
生を優先送信制御部A18に通知するアプリケーション
制御処理部である。A18は、アプリケーション制御処
理部A17から優先的に送信したい電文発生の通知を受
け、送信1バイト応答設定部A15に優先送信要求の意
味を付加したACK応答やNAK応答を設定する優先送
信制御部である。A15は、受信処理部A12から設定
されたACK/NAK応答を、優先送信制御部A18か
らの優先送信要求通知がある場合、優先送信要求の意味
を含むACK/NAK応答に変換する送信1バイト応答
設定部である。
説明する。図1において、A12は伝送通信路上のデー
タ伝送電文を受信し、受信したデータ伝送電文の内容に
パリティーエラー、フレームエラー、FCCエラー等の
通信エラーがあった場合、NAK応答を送信1バイト応
答設定部A15に設定し、受信電文に通信エラーがなか
った場合、ACK応答を送信1バイト応答設定部A15
に設定し、アプリケーション制御処理部A17に受信電
文を渡し、受信したデータが1バイト応答であれば、受
信1バイト応答解析部A16にデータを渡す受信処理部
である。A13は、受信処理部A12により信号が受信
されない時間をカウントし、一定時間の経過を送信処理
部A11に通知する計時処理部である。A11は、計時
処理部A13から受信後2ビット相当時間経過の通知を
受け、送信1バイト応答設定部A15に設定された1バ
イト応答を送信し、或いは計時処理部A13から受信後
26ビット相当時間以上経過の通知を受け、設定された
送信電文を送信する送信処理部である。A16は、自己
が送信した電文に対して受信処理部A12が受信した1
バイト応答を確認し、ACK応答であれば送信処理部A
11に送信完了指示を、NAK応答であれば送信処理部
A11に再送の指示を与える受信1バイト応答解析部で
ある。A14は、伝送通路上での優先度の低い予め決め
られたデータを送信する指示を送信処理部A11に与
え、さらに衝突検出ビットにおいて自局の送信データと
異なるデータを受信処理部A12より受信された際に衝
突と判断し、送信を停止する指示を送信処理部A11に
与える衝突検出処理部である。A17は、受信処理部A
12から渡された受信電文を解析し、送信電文を送信処
理部A11へ渡すとともに優先的に送信したい電文の発
生を優先送信制御部A18に通知するアプリケーション
制御処理部である。A18は、アプリケーション制御処
理部A17から優先的に送信したい電文発生の通知を受
け、送信1バイト応答設定部A15に優先送信要求の意
味を付加したACK応答やNAK応答を設定する優先送
信制御部である。A15は、受信処理部A12から設定
されたACK/NAK応答を、優先送信制御部A18か
らの優先送信要求通知がある場合、優先送信要求の意味
を含むACK/NAK応答に変換する送信1バイト応答
設定部である。
【0023】優先度の高い機器Bの構成について説明す
る。受信処理部B12、計時処理部B13及び送信処理
部B11は、機器Aと同じである。B15は、受信処理
部B12から送信1バイト応答を設定される送信1バイ
ト応答設定部である。B17は、受信処理部B12から
渡された受信電文を解析し、送信電文を送信処理部B1
1へ渡すアプリケーション制御処理部である。B14
は、伝送通路上での優先度の高い予め決められたデータ
を送信する指示を送信処理部B11に与える衝突検出処
理部である。B16は、自己が送信した電文に対して受
信処理部B12が受信した1バイト応答を確認し、AC
K応答であれば送信処理部B11に送信完了指示を、N
AK応答であれば送信処理部B11に再送の指示を与
え、さらに優先送信要求の意味が付加されたACK応答
やNAK応答の場合、優先送信制御部B14に通知する
受信1バイト応答解析部である。B18は、優先の低い
機器から優先送信要求を受けた場合に、計時処理部B1
3においてカウントする時間を一定時間延長し、送信処
理部B11に対する一定時間経過の通知を遅延させる指
示を計時処理部B13に与える優先送信制御部である。
る。受信処理部B12、計時処理部B13及び送信処理
部B11は、機器Aと同じである。B15は、受信処理
部B12から送信1バイト応答を設定される送信1バイ
ト応答設定部である。B17は、受信処理部B12から
渡された受信電文を解析し、送信電文を送信処理部B1
1へ渡すアプリケーション制御処理部である。B14
は、伝送通路上での優先度の高い予め決められたデータ
を送信する指示を送信処理部B11に与える衝突検出処
理部である。B16は、自己が送信した電文に対して受
信処理部B12が受信した1バイト応答を確認し、AC
K応答であれば送信処理部B11に送信完了指示を、N
AK応答であれば送信処理部B11に再送の指示を与
え、さらに優先送信要求の意味が付加されたACK応答
やNAK応答の場合、優先送信制御部B14に通知する
受信1バイト応答解析部である。B18は、優先の低い
機器から優先送信要求を受けた場合に、計時処理部B1
3においてカウントする時間を一定時間延長し、送信処
理部B11に対する一定時間経過の通知を遅延させる指
示を計時処理部B13に与える優先送信制御部である。
【0024】次に、本実施の形態における通信シーケン
スの一例を示す図2を参照しながら、本実施の形態の動
作について説明する。
スの一例を示す図2を参照しながら、本実施の形態の動
作について説明する。
【0025】機器Bでは、アプリケーション制御処理部
B17から送信電文1を設定された送信処理部B11
が、計時処理部B13から受信後26ビット相当時間以
上経過の通知を受けて、送信電文1の1バイト目のスタ
ートビットから機器Aに対して送信する(図2のB2
1)。機器Aでは、受信処理部A12が受信した電文に
通信エラーが無い場合、送信1バイト応答設定部A15
にACK応答(コードX’06’)を設定し、受信電文
をアプリケーション制御処理部A17へ渡す。計時処理
部A13からの受信後2ビット相当時間経過の通知を受
けた送信処理部A11が、送信1バイト応答設定部A1
5に設定されているACK応答(コードX’06’)を
機器Bに送信する(図2のA21)。機器Bでは、受信
した1バイト応答を受信1バイト応答解析部B16に渡
し、受信1バイト応答解析部B16では、ACK応答
(コードX’06’)であることを確認し、送信処理部
B11へ送信完了を通知する。
B17から送信電文1を設定された送信処理部B11
が、計時処理部B13から受信後26ビット相当時間以
上経過の通知を受けて、送信電文1の1バイト目のスタ
ートビットから機器Aに対して送信する(図2のB2
1)。機器Aでは、受信処理部A12が受信した電文に
通信エラーが無い場合、送信1バイト応答設定部A15
にACK応答(コードX’06’)を設定し、受信電文
をアプリケーション制御処理部A17へ渡す。計時処理
部A13からの受信後2ビット相当時間経過の通知を受
けた送信処理部A11が、送信1バイト応答設定部A1
5に設定されているACK応答(コードX’06’)を
機器Bに送信する(図2のA21)。機器Bでは、受信
した1バイト応答を受信1バイト応答解析部B16に渡
し、受信1バイト応答解析部B16では、ACK応答
(コードX’06’)であることを確認し、送信処理部
B11へ送信完了を通知する。
【0026】次に機器Aでは、優先的に機器Bに送信し
たい電文0が発生し、アプリケーション制御処理部A1
7は送信電文0を送信処理部A11に設定するととも
に、優先送信制御部A18に優先送信要求の設定を行
う。優先送信制御部A18は、優先送信要求を送信1バ
イト応答設定部A15に通知する。送信電文0を設定さ
れた送信処理部A11は、計時処理部A13からACK
応答送信後2ビット相当時間経過の通知を受けて送信電
文0の1バイト目のスタートビットから送信を開始する
(図2のA22)。その時、機器Bでも、アプリケーシ
ョン制御処理部B17から送信電文2を設定された送信
処理部B11が、計時処理部B13からACK応答受信
後2ビット相当時間経過の通知を受けて送信電文の1バ
イト目のスタートビットから送信を開始する(図2のB
22)。この場合、2ビット目の衝突検出ビット送信時
に伝送通信路上での衝突時の優先の低い機器Aは”1”
を、優先の高い機器Bは”0”を送信するため、伝送通
信路上はデータ”0”となり、機器Aでは、衝突検出処
理部A14が自己が送信したデータと違うデータを受信
処理部A12で受信したことから衝突と判断し、送信処
理部A11へ送信停止を指示する。その後、機器Bは送
信を継続する。
たい電文0が発生し、アプリケーション制御処理部A1
7は送信電文0を送信処理部A11に設定するととも
に、優先送信制御部A18に優先送信要求の設定を行
う。優先送信制御部A18は、優先送信要求を送信1バ
イト応答設定部A15に通知する。送信電文0を設定さ
れた送信処理部A11は、計時処理部A13からACK
応答送信後2ビット相当時間経過の通知を受けて送信電
文0の1バイト目のスタートビットから送信を開始する
(図2のA22)。その時、機器Bでも、アプリケーシ
ョン制御処理部B17から送信電文2を設定された送信
処理部B11が、計時処理部B13からACK応答受信
後2ビット相当時間経過の通知を受けて送信電文の1バ
イト目のスタートビットから送信を開始する(図2のB
22)。この場合、2ビット目の衝突検出ビット送信時
に伝送通信路上での衝突時の優先の低い機器Aは”1”
を、優先の高い機器Bは”0”を送信するため、伝送通
信路上はデータ”0”となり、機器Aでは、衝突検出処
理部A14が自己が送信したデータと違うデータを受信
処理部A12で受信したことから衝突と判断し、送信処
理部A11へ送信停止を指示する。その後、機器Bは送
信を継続する。
【0027】機器Aでは、受信処理部A12が受信した
電文に通信エラーが無い場合、送信1バイト応答設定部
A15にACK応答(コードX’06’)を設定し、受
信電文をアプリケーション制御処理部A17へ渡す。但
し、送信1バイト応答設定部A15では、優先送信制御
部A18から優先送信要求の通知を受けているので、受
信処理部A12より設定されたACK応答(コードX’
06’)を優先送信要求の意味を含むACK応答(コー
ドX’07’)に変換する。計時処理部A13からの受
信後2ビット相当時間経過の通知を受けた送信処理部A
11が、送信1バイト応答設定部A15に設定されてい
る優先送信要求の意味を含むACK応答(コードX’0
7’)を機器Bに送信する(図2のA23)。機器Bで
は、受信処理部B12が受信した1バイト応答A23を
受信1バイト応答解析部B16に渡し、受信1バイト応
答解析部B16では、優先送信要求の意味を含むACK
応答(コードX’07’)であることを確認し、優先送
信要求があることを優先送信制御部B18に通知する。
優先送信制御部B18では、計時処理部B13において
カウントする時間を1バイト相当時間延長し、送信処理
部B11に対する一定時間経過の通知を1バイト相当時
間遅延させる指示を計時処理部B13に与える。
電文に通信エラーが無い場合、送信1バイト応答設定部
A15にACK応答(コードX’06’)を設定し、受
信電文をアプリケーション制御処理部A17へ渡す。但
し、送信1バイト応答設定部A15では、優先送信制御
部A18から優先送信要求の通知を受けているので、受
信処理部A12より設定されたACK応答(コードX’
06’)を優先送信要求の意味を含むACK応答(コー
ドX’07’)に変換する。計時処理部A13からの受
信後2ビット相当時間経過の通知を受けた送信処理部A
11が、送信1バイト応答設定部A15に設定されてい
る優先送信要求の意味を含むACK応答(コードX’0
7’)を機器Bに送信する(図2のA23)。機器Bで
は、受信処理部B12が受信した1バイト応答A23を
受信1バイト応答解析部B16に渡し、受信1バイト応
答解析部B16では、優先送信要求の意味を含むACK
応答(コードX’07’)であることを確認し、優先送
信要求があることを優先送信制御部B18に通知する。
優先送信制御部B18では、計時処理部B13において
カウントする時間を1バイト相当時間延長し、送信処理
部B11に対する一定時間経過の通知を1バイト相当時
間遅延させる指示を計時処理部B13に与える。
【0028】次に、機器Aでは、既に優先的に機器Bに
送信したい電文0を送信処理部A11に保持しているた
め、計時処理部A13からACK応答送信後2ビット相
当時間経過の通知を受けて送信電文の1バイト目のスタ
ートビットから送信を開始する(図2のA24)。その
時、機器Bでも、アプリケーション制御処理部B17が
次に送信したい送信電文3を送信処理部B11に設定す
るが、計時処理部B13からの一定時間経過の通知タイ
ミングつまり送信処理部B11の送信開始タイミング
が、通常のACK応答受信後2ビット相当時間経過後か
らさらに1バイト相当時間後になる。その間、機器Aか
らは1バイト目の送信が開始されているため、機器Bは
送信を開始できず、機器Aの送信電文0の送信が完了し
た後、送信電文3の送信(図2のB24)が可能とな
る。
送信したい電文0を送信処理部A11に保持しているた
め、計時処理部A13からACK応答送信後2ビット相
当時間経過の通知を受けて送信電文の1バイト目のスタ
ートビットから送信を開始する(図2のA24)。その
時、機器Bでも、アプリケーション制御処理部B17が
次に送信したい送信電文3を送信処理部B11に設定す
るが、計時処理部B13からの一定時間経過の通知タイ
ミングつまり送信処理部B11の送信開始タイミング
が、通常のACK応答受信後2ビット相当時間経過後か
らさらに1バイト相当時間後になる。その間、機器Aか
らは1バイト目の送信が開始されているため、機器Bは
送信を開始できず、機器Aの送信電文0の送信が完了し
た後、送信電文3の送信(図2のB24)が可能とな
る。
【0029】このようにして、伝送通信路上での衝突時
の優先の低い機器Aが優先的に優先の高い機器Bに送信
したい電文がある場合、機器Bに送信電文が連続で存在
しても、送信優先権を獲得して速やかに送信できるよう
になる。
の優先の低い機器Aが優先的に優先の高い機器Bに送信
したい電文がある場合、機器Bに送信電文が連続で存在
しても、送信優先権を獲得して速やかに送信できるよう
になる。
【0030】なお、ここでは優先送信要求の意味を含む
ACK応答の場合を示したが、優先送信要求の意味を含
むNAK応答を設定した場合も、優先の高い機器が再送
を行う前に優先の低い機器が送信を行うことができ、同
様の効果が得られる。
ACK応答の場合を示したが、優先送信要求の意味を含
むNAK応答を設定した場合も、優先の高い機器が再送
を行う前に優先の低い機器が送信を行うことができ、同
様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では、2つの機器間
で通信を行う場合、伝送通信路上での衝突時の送信優先
が予め決められていても、優先の低い機器が保持する送
信電文が緊急を要する場合、優先の高い機器に対して送
信優先要求を行うことにより、休止時間経過後、送信が
可能となる。これにより、優先の低い機器側で発生した
故障や自己リセットの通知、またはセキュリティに関す
る通知など、相手機器に早急に通知すべき内容を速やか
に通知でき、通信における迅速性、信頼性が向上できる
ものである。
で通信を行う場合、伝送通信路上での衝突時の送信優先
が予め決められていても、優先の低い機器が保持する送
信電文が緊急を要する場合、優先の高い機器に対して送
信優先要求を行うことにより、休止時間経過後、送信が
可能となる。これにより、優先の低い機器側で発生した
故障や自己リセットの通知、またはセキュリティに関す
る通知など、相手機器に早急に通知すべき内容を速やか
に通知でき、通信における迅速性、信頼性が向上できる
ものである。
【図1】図1は本発明の伝送制御装置に関する一実施の
形態の構成図
形態の構成図
【図2】本実施の形態における通信シーケンスの一例を
示す図
示す図
【図3】従来の伝送制御装置の一機能構成図
【図4】従来の伝送制御装置による通信シーケンスの一
例を示す図
例を示す図
【図5】JEM−S規格におけるデータ伝送フォーマッ
トを示す図
トを示す図
A11,A31/B11,B31 機器A/B 送信処
理部 A12,A32/B12,B32 機器A/B 受信処
理部 A13,A33/B13,B33 機器A/B 計時処
理部 A14,A34/B14,B34 機器A/B 衝突検
出処理部 A15,A35/B15,B35 機器A/B 送信1
バイト応答設定部 A16,A36/B16,B36 機器A/B 受信1
バイト応答解析部 A17,A37/B17,B37 機器A/B アプリ
ケーション制御処理部 A18/B18 機器A/B 優先送
信制御部
理部 A12,A32/B12,B32 機器A/B 受信処
理部 A13,A33/B13,B33 機器A/B 計時処
理部 A14,A34/B14,B34 機器A/B 衝突検
出処理部 A15,A35/B15,B35 機器A/B 送信1
バイト応答設定部 A16,A36/B16,B36 機器A/B 受信1
バイト応答解析部 A17,A37/B17,B37 機器A/B アプリ
ケーション制御処理部 A18/B18 機器A/B 優先送
信制御部
Claims (6)
- 【請求項1】 接続された2つの機器間で1対1の非同
期の調歩同期式でデータ伝送が行われ、衝突検出時には
予め決められた優先順位に基づいて送信が行われる伝送
通信路から、データ伝送電文を受信する受信処理部と、 その受信処理部により受信される信号が無い時間をカウ
ントし、一定時間の経過を通知する計時処理部と、 その計時処理部から一定時間の経過の通知を受け、送信
を開始する送信処理部と、 受信電文の解析・送信電文の設定を行うアプリケーショ
ン制御処理部と、 前記送信処理部により送信された電文に対して返信さ
れ、前記受信処理部で受信された1バイト応答を解析す
る受信1バイト応答解析部と、 前記受信処理部により受信された電文に対して返信する
1バイト応答を設定する送信1バイト応答設定部と、 前記伝送通路上での優先の低い予め決められたデータを
送信する指示を前記送信処理部に与え、衝突検出ビット
において自局の送信データと異なるデータを前記受信処
理部より受信した際に衝突と判断し、送信を停止する指
示を前記送信処理部に与える衝突検出処理部と、 前記アプリケーション制御処理部から優先的に送信した
い電文発生の通知を受け、前記送信1バイト応答設定部
に優先送信要求を行う優先送信制御部とを備え、 前記送信1バイト応答設定部は、前記受信処理部により
設定された1バイト応答を前記優先送信制御部からの優
先送信要求通知がある場合、優先送信要求の意味を含む
1バイト応答への変換を行うことを特徴とする伝送制御
装置。 - 【請求項2】 接続された2つの機器間で1対1の非同
期の調歩同期式でデータ伝送が行われ、衝突検出時には
予め決められた優先順位に基づいて送信が行われる伝送
通信路から、データ伝送電文を受信する受信処理部と、 その受信処理部により受信される信号が無い時間をカウ
ントし、一定時間の経過を通知する計時処理部と、 その計時処理部から一定時間の経過の通知を受け、送信
を開始する送信処理部と、 受信電文の解析・送信電文の設定を行うアプリケーショ
ン制御処理部と、 前記送信処理部により送信された電文に対して返信さ
れ、前記受信処理部で受信された1バイト応答を解析す
る受信1バイト応答解析部と、 前記受信処理部により受信された電文に対して返信する
1バイト応答を設定する送信1バイト応答設定部と、 前記伝送通路上での優先の高い予め決められたデータを
送信する指示を前記送信処理部に与える衝突検出処理部
と、 優先の低い機器から優先送信要求を受けた場合に、前記
計時処理部においてカウントする時間を一定時間延長
し、前記送信処理部に対する一定時間の経過の通知を遅
延させる指示を前記計時処理部に与える優先送信制御部
とを備え、 前記受信1バイト応答解析部は、自己が送信した電文に
対して前記受信処理部が受信した1バイト応答を解析
し、優先送信要求の意味が付加された1バイト応答の場
合、前記優先送信制御部に優先送信要求有りを通知する
ことを特徴とする伝送制御装置。 - 【請求項3】 接続された2つの端末間で非同期の調歩
同期式により信号の送受信がなされるネットワークか
ら、信号を受信する受信処理部と、 出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部と、 優先度の高い他の前記端末から発信された信号が、前記
受信処理部により受信されている際に、優先的に送信し
たい電文がある場合、その優先的に送信したい電文があ
ることを示す情報を含む信号を、前記送信処理部から前
記ネットワークに送信させる送信制御部とを備えたこと
を特徴とする伝送制御装置。 - 【請求項4】 前記伝送制御装置は、前記受信処理部に
より受信された信号が、前記送信処理部により送信され
た前記出力信号に対して返信された1バイト応答であれ
ば、その1バイト応答を解析する1バイト応答解析部
と、前記送信処理部から前記ネットワークへの前記出力
信号の送信時に、前記受信処理部により信号が受信され
ている場合、衝突を検出する衝突検出処理部とを更に備
え、 前記送信制御部は、前記受信処理部により受信された信
号が自己宛の電文である場合、その受信された信号の状
態に基づいて、1バイト応答を設定する1バイト応答設
定部と、前記優先的に送信したい電文がある場合、前記
1バイト応答設定部に優先送信を要求する優先送信制御
部とを有し、 前記送信処理部は、前記出力信号の送信時に、前記衝突
検出処理部により前記衝突が検出され、その検出された
衝突の相手先である前記端末の優先順位よりも自己の優
先順位の方が低い場合、前記出力信号の送信を停止し、 前記1バイト応答設定部は、前記優先送信制御部により
前記優先送信が要求された場合、前記受信された信号の
状態に基づいて設定される1バイト応答に、前記優先的
に送信したい電文があることを示す情報を含ませること
を特徴とする請求項3に記載の伝送制御装置。 - 【請求項5】 接続された2つの端末間で非同期の調歩
同期式により信号の送受信がなされるネットワークか
ら、信号を受信する受信処理部と、 出力信号を前記ネットワークに送信する送信処理部と、 前記出力信号の送信時に、前記受信処理部により優先度
の低い他の前記端末から発信された信号が受信され、そ
の受信された信号に優先的に送信したい電文があること
を示す情報が含まれている場合、前記送信処理部による
前記出力信号の送信を所定時間停止させる優先送信制御
部とを備えたことを特徴とする伝送制御装置。 - 【請求項6】 前記受信処理部により受信された信号
が、前記送信処理部により送信された前記出力信号に対
して返信された1バイト応答であれば、その1バイト応
答を解析する1バイト応答解析部と、 前記送信処理部から前記ネットワークへの前記出力信号
の送信時に、前記受信処理部により信号が受信された場
合、衝突を検出する衝突検出処理部とを更に備え、 前記送信処理部は、前記出力信号の送信時に、前記衝突
検出処理部により前記衝突が検出され、その検出された
衝突の相手先である前記端末の優先順位よりも自己の優
先順位の方が高い場合に、前記出力信号を送信し、 前記優先送信制御部は、前記1バイト応答解析部により
解析された1バイト応答に、前記優先的に送信したい電
文があることを示す情報が含まれている場合、前記送信
処理部による前記出力信号の送信を所定時間停止させる
ことを特徴とする請求項5に記載の伝送制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8155551A JPH104422A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 伝送制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8155551A JPH104422A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 伝送制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH104422A true JPH104422A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15608543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8155551A Pending JPH104422A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 伝送制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH104422A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006202292A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Thomson Licensing | 装置においてソフトウェアコードをホストコンピュータから取得するシステムとプロセス、該システムを包含する装置、ホストコンピュータ、コンピュータプログラム製品およびソフトウェア伝送システム |
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1996
- 1996-06-17 JP JP8155551A patent/JPH104422A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006202292A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Thomson Licensing | 装置においてソフトウェアコードをホストコンピュータから取得するシステムとプロセス、該システムを包含する装置、ホストコンピュータ、コンピュータプログラム製品およびソフトウェア伝送システム |
US8595396B2 (en) | 2005-01-19 | 2013-11-26 | Thomson Licensing | System and process for acquiring a software code, corresponding host computer and software transmission process and associated products |
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