JPH1044045A - 湿式ブラスト加工用ノズル - Google Patents

湿式ブラスト加工用ノズル

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JPH1044045A
JPH1044045A JP20980496A JP20980496A JPH1044045A JP H1044045 A JPH1044045 A JP H1044045A JP 20980496 A JP20980496 A JP 20980496A JP 20980496 A JP20980496 A JP 20980496A JP H1044045 A JPH1044045 A JP H1044045A
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JP
Japan
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slit
slurry
nozzle
pressure
inner pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP20980496A
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English (en)
Inventor
Harumi Kondo
晴美 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI KIKAI KK
Subaru Corp
Original Assignee
FUJI KIKAI KK
Fuji Jukogyo KK
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Publication date
Application filed by FUJI KIKAI KK, Fuji Jukogyo KK filed Critical FUJI KIKAI KK
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Publication of JPH1044045A publication Critical patent/JPH1044045A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両端部分や中央部分において噴射圧にむらが
なく、略均等な状態で直線状にスラリーを噴射させるよ
うにした。 【解決手段】 長さ方向に第1のスリット6が形成され
ている外側パイプ材3の内部に、端部からスラリーが圧
送されるとともに長さ方向に第2のスリット6が形成さ
れている内側パイプ材4を装着し、前記内側パイプ材4
の外周面と外側パイプ材の内周面との間に、第2のスリ
ット6から吐出するスラリーの圧力を均等化させる分散
空間部8を構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリットから直線
状にスラリーを噴射させてワークに衝突させることによ
り、ワークの表面をブラスト処理するようにした湿式ブ
ラスト加工用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンベア機構等により移
動するワークの表面を、水に微細研磨材を分散させてな
るスラリーを噴射させてブラスト処理するノズルは、ス
ラリーの噴射孔が円形な孔である。したがって、スラリ
ーはワークに対しスポット状にしか噴射しない。このた
め、ワークの表面を面状にブラスト処理する場合、複数
のノズルを並設して各ノズルから噴射するスラリーを線
状にすることにより、移動するワークの表面を面状にブ
ラスト処理したり、スポット状のノズルを往復移動させ
たり揺動させるとともにワークを低速で移動させること
により、ワークの表面を面状に処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような手段でワー
クをブラスト処理しても、ワークの表面位置によってス
ラリーの衝突圧力が相違するので、ワークの表面処理精
度に限界があるばかりでなく、ブラストによる処理ダメ
ージの均一性に対して限界が認められる。しかも、ワー
クに対するブラスト処理速度効率が低いので、ワークを
高速で移動させて迅速に、多数のワークを処理すること
ができない。したがって、きわめて簡単に、しかも高精
度で迅速にワークの表面をブラスト処理できる装置やノ
ズルが要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の欠点
に鑑み、また従来からの要望に基づいて提案されたもの
で、長さ方向に第1のスリットが形成されている外側パ
イプ材の内部に、端部からスラリーが圧送されるととも
に長さ方向に第2のスリットが形成されている内側パイ
プ材を装着し、前記内側パイプ材の外周面と外側パイプ
材の内周面との間に、第2のスリットから吐出するスラ
リーの圧力を均等化させる分散空間部を構成してなる湿
式ブラスト加工用ノズルである。
【0005】また本発明によれば、内側パイプ材は回転
可能で、第1のスリットと第2のスリットとの位置が調
整可能であり、しかも、内側パイプ材の一端部若しくは
両端部からスラリーを圧送することができるものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明のノズル1は、左右の側面
板2,2間に橋渡し状に取り付けられている横向きの外
側パイプ材3と、前記外側パイプ材3の内部に装着され
ている内側パイプ材4とを有し、前記外側パイプ材3の
下面には第1のスリット5を長さ方向に形成するととも
に、内側パイプ材4の上面には第2のスリット6を長さ
方向に形成する。
【0007】前記外側パイプ材3は、一端部が一方の側
面板2によって閉塞されているが、他端部は他方の側面
板2に開設されている通孔7によって開口している。そ
して、前記外側パイプ材3の内部には、前記通孔7を介
して内側パイプ材4が同一中心軸状であって、回転可能
に装着されている。
【0008】前記外側パイプ材3の内径は内側パイプ材
4の外径より大きいので、外側パイプ材3の内周面と内
側パイプ材4の外周面との間には、充満するスラリーの
圧力均等化用の分散空間部8が構成される。
【0009】前記内側パイプ材4は、外側パイプ材3の
内部に装着されている内側端部が閉塞し、外側パイプ材
3から外部に突出する他の端部は開口し、スラリーの流
入口9を構成している。そして、前記内側パイプ材4に
は、通孔7を有する側面板2の外面に接触する状態でガ
イド板10を固定する。
【0010】前記ガイド板10には、径方向に対向する
様にして、内側パイプ材4の中心位置を中心とする円弧
状の溝部11,11を形成し、前記側面板2の外面に横
向きに植立する左右のボルト杆12を各溝部11に挿通
し、各ボルト杆12の先端にナット13を螺合してガイ
ド板10の外面に止着する。なお、前記側面板2の外面
とガイド板10の内面との間にはシール材14を介装
し、スラリーの前記分散空間部8を密に閉塞する。
【0011】本発明のノズル1は前記した構成であっ
て、常には外側パイプ材3の第1のスリット5が下向き
に開口し、第2のスリット6が分散空間部8内において
上方に開口する様に内側パイプ材4を位置させる。そし
て、各ナット13を緩めた状態ではガイド板10によっ
て内側パイプ材4が回転可能になるので、内側パイプ材
4を溝部11の範囲内で回転させて第1のスリット5に
対する第2のスリット6の位置を設定したら、ナット1
3を強く締着してガイド板10を固定状にし、第2のス
リット6の位置を固定させる。なお、ガイド板10の表
面に内側パイプ材4に形成してある第2のスリット6の
位置表示をしておくと、ガイド板10によって内側パイ
プ材4を回転した場合の第2のスリット6の位置を簡単
に確認することができる。
【0012】本発明のノズル1は前記した構成で、使用
に際しては、図5で示す様に、ノズル1をブラスト装置
(図示せず)に取り付け、水に微粒状の研磨粒が分散す
るスラリーが充満するタンク21に一端が接続されてい
るスラリーパイプ22の途中に圧送ポンプ23を設け、
前記スラリーパイプ22の他端をノズル1の流入口9に
接続する。なお、前記スラリータンク21には、途中に
循環ポンプ24を設けた循環パイプ25を接続してあ
り、循環ポンプ24の駆動によってスラリータンク21
内のスラリーが、研磨粒が沈殿しないように攪拌してい
る。したがって、前記圧送ポンプ23を駆動すると、ス
ラリータンク21内のスラリーがスラリーパイプ22か
ら内側パイプ材4の内部に圧送され、第2のスリット6
から上向きなって直線状に吐出して分散空間部8に高圧
で充満し、しかもスラリーの圧力がノズル1の長さ方向
に均等化するので、第1のスリット5から下向きになっ
てほぼ均等圧力で直線状に噴射する。このため、ノズル
1の下側を、スラリーの直線状に対して直交する方向に
移動するワークの表面にスラリーが噴き付けるので、ワ
ークを湿式でブラスト処理することができる。
【0013】そして、前記したように、内側パイプ材4
の回転によって第1のスリット5に対する第2のスリッ
ト6の位置を可変にすることができるので、スラリーの
噴射流の圧力を調節したり、噴射流の全長において均等
化させることができる。
【0014】図5に示す本発明の他の実施例は、前記分
散空間部8の内部において、第1のスリット5の上方に
位置するようにして、ノズル1の長さ方向に沿うととも
に、内側パイプ材4と平行になるようにしてエアーパイ
プ31を設け、前記エアーパイプ31の下面にスリット
状に、若しくは小孔を列状に開設してなるエアー吹き出
し口32を第1のスリット5に向けて形成した構成であ
る。また、前記第1のスリット5は、分散空間部8に臨
む内側部分51が幅広で、外部に臨む外側部分52が幅
狭となっている。
【0015】前記エアーパイプ31は、通孔7を開設し
ていない側面板2から分散空間部8の内部に挿着され、
先端部が閉塞されているので、コンプレッサー、ブロワ
ー等により圧縮空気がエアーパイプ31のエアー吹き出
し口32から第1のスリット5に向けて噴射する。した
がって、第1のスリット5から噴射するスラリーの直線
状噴射流は、エアー吹き出し口32からのエアー圧力が
加わるので、著しく高圧力になるとともに長さ方向に均
等化させることができ、ワークに対して強力であって高
精度でブラスト処理することができる。
【0016】図7に示す本発明の他の実施例は、内側パ
イプ材4の両端部に流入口9を設けた構成である。具体
的には、両方の側面板2に通孔7を開設して外側パイプ
材3の両端部を開放し、内側パイプ材4を外側パイプ材
3の内部に貫通させて両端部を外部に延在させ、内側パ
イプ材4には、分散空間部8に位置する部分のみに第2
のスリット6を形成した構成である。そして、前記ガイ
ド板10は一方の側面板2の表面にのみ設けて、前記実
施例と同様に、内側パイプ材4を回転することができ
る。しかし、ガイド板10を両側面板2の表面に接触状
に設けてもよい。
【0017】したがって、前記実施例であれば、ノズル
1の全長が長尺になっても、第1のスリット5の両端部
分と中央部分とにおけるスラリーの直線状の噴射流に圧
力差がほとんど発生しなくなるので、ワークの表面処理
の加工精度を充分に高めることができる。
【0018】なお、図6,7の実施例において、説明し
ていない符号は、前記実施例の同一符号と同一の構成で
あるから、具体的説明を省略する。
【0019】
【発明の効果】以上要するに本発明は、長さ方向に第1
のスリットが形成されている外側パイプ材の内部に、端
部からスラリーが圧送されるとともに長さ方向に第2の
スリットが形成されている内側パイプ材を装着し、前記
内側パイプ材の外周面と外側パイプ材の内周面との間
に、第2のスリットから吐出するスラリーの圧力を均等
化させる分散空間部を構成してなる。
【0020】したがって、第2のノズルから吐出するス
ラリーは分散空間部で圧力が均等化されて第1のノズル
から直線状に噴射するので、内側パイプ材の一方の端部
からスラリーを圧送しても直線状の両端部や中央部分に
おいて噴射圧にむらがなく、ワークを高精度にブラスト
処理できるばかりでなく、ダメージの均一性を確保する
ことができる。また、ノズルを揺動させたり移動させる
必要がないし、複数の円形ノズルを使用することがない
ので、構造がきわめて簡単となり、実用的価値の高い湿
式ブラスト加工用ノズルを提供することができる。
【0021】また、内側パイプ材は回転可能で、第1の
スリットと第2のスリットとの位置が調整可能であるこ
とにより、前記分散空間部でのスラリーの圧力調整が可
能となって、外側パイプ材の第1のスリットから噴射す
るスラリーの直線状の圧力を可変することができ、ワー
クの材質、寸法等によって最適な条件でブラスト処理す
ることができる。
【0022】更に、内側パイプ材には、スラリーが一端
部若しくは両端部から圧送される構成にすることによっ
て、きわめて高精度にスラリーの直線状の噴射流の圧力
を均等化することができ、ワークに対するブラスト処理
の信頼性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部を欠截して下から見
た平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のB〜B断面図である。
【図4】図1のA〜A断面図である。
【図5】図1の使用状態の概略系統図である。
【図6】本発明の第2実施例の縦断側面図である。
【図7】本発明の第3実施例の一部を欠截して下から見
た平面図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 側面板 3 外側パイプ材 4 内側パイプ材 5 第1のスリット 6 第2のスリット 7 通孔 8 分散空間部 9 流入口 10 ガイド板 11 溝部 12 ボルト杆

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に第1のスリットが形成されて
    いる外側パイプ材の内部に、端部からスラリーが圧送さ
    れるとともに長さ方向に第2のスリットが形成されてい
    る内側パイプ材を装着し、前記内側パイプ材の外周面と
    外側パイプ材の内周面との間に、第2のスリットから吐
    出するスラリーの圧力を均等化させる分散空間部を構成
    してなる湿式ブラスト加工用ノズル。
  2. 【請求項2】 内側パイプ材は回転可能で、第1のスリ
    ットと第2のスリットとの位置が調整可能である請求項
    1に記載の湿式ブラスト加工用ノズル。
  3. 【請求項3】 内側パイプ材には、スラリーが一端部若
    しくは両端部から圧送される請求項1又は2に記載の湿
    式ブラスト加工用ノズル。
JP20980496A 1996-08-08 1996-08-08 湿式ブラスト加工用ノズル Pending JPH1044045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20980496A JPH1044045A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 湿式ブラスト加工用ノズル

Applications Claiming Priority (1)

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JP20980496A JPH1044045A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 湿式ブラスト加工用ノズル

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Publication Number Publication Date
JPH1044045A true JPH1044045A (ja) 1998-02-17

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ID=16578883

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20980496A Pending JPH1044045A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 湿式ブラスト加工用ノズル

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Cited By (5)

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