JPH1043787A - 活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装置 - Google Patents

活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装置

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JPH1043787A
JPH1043787A JP20138796A JP20138796A JPH1043787A JP H1043787 A JPH1043787 A JP H1043787A JP 20138796 A JP20138796 A JP 20138796A JP 20138796 A JP20138796 A JP 20138796A JP H1043787 A JPH1043787 A JP H1043787A
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reaction
activated sludge
nitrous oxide
sludge method
equation
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JP20138796A
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Masahide Ichikawa
雅英 市川
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硝化・脱窒反応の過程で発生する地球温暖化
ガスの一種である亜酸化窒素(N2O)の発生量を計算
によって推定し、その発生を抑制することができる運転
管理を行うためのシミュレーション装置の提供を目的と
する。 【解決手段】 原水を活性汚泥法により生物学的に硝化
・脱窒を行う過程で、硝化・脱窒法の反応プロセスに関
与する物質の反応モデルマトリックスと、反応速度式、
反応速度定数及び各係数値に基づいて処理状態を動力学
モデルに基づいて計算し、その結果を表示することによ
って亜酸化窒素の発生を抑制することができる運転管理
を行うための出力を得るようにした活性汚泥法の亜酸化
窒素発生量シミュレーション装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性汚泥法による排
水の生物学的窒素除去過程で発生する亜酸化窒素発生量
のシミュレーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から都市下水とか食堂の排水等の有
機性排水の処理手段として生物処理方法が用いられてい
る。この生物処理方法は一般に溶存酸素が存在する条件
で処理される好気法と溶存酸素が存在しない状態で処理
される嫌気法とに分けることができる。
【0003】好気法の場合、被処理水中の有機物は生物
の増殖によって取り込まれる僅かな量以外は二酸化炭素
に分解されるが、窒素成分は酸化に関与する独立栄養菌
の存在により酸化された形で水中に残る。この酸化態窒
素を除去するためには無酸素状態で脱窒菌の働きによっ
て窒素ガスに還元させる必要がある。このプロセスが生
物学的窒素除去法であり、活性汚泥を利用した循環式硝
化脱窒法とか生物膜を利用した嫌気−好気濾床法が実用
化されている。
【0004】前記脱窒菌とは、嫌気条件下で硝酸呼吸に
よりN02−N及びN03−NをNやNOに還元する
細菌を指している。被処理水は最終沈澱池に送り込ま
れ、この最終沈澱池の上澄液は処理水として消毒槽等を
経由してから放流され、最終沈澱池内に沈降した汚泥の
一部は嫌気槽に返送され、他の汚泥は余剰汚泥処理装置
に送り込まれて処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した都市下水とか
食堂排水等に含まれる窒素成分は、そのほとんどが有機
態窒素とアンモニア性窒素であり、有機態窒素は脱アミ
ノ反応によりアンモニア性窒素に分解される。これらの
アンモニア性窒素は酸素が存在する好気条件で亜硝酸菌
によって亜硝酸性窒素に酸化され、更に硝化菌によって
硝酸性窒素にまで酸化される。この反応は硝化反応と呼
ばれ、その反応式は NH4 ++3/2O2 → NO2 -+H2O+2H+ ・・・・・・・(1) NO2 -+1/2O2 → NO3 - ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) である。硝化反応で生成した硝酸性窒素(NO3 -)は酸
素が存在しない無酸素条件下で脱窒菌の働きにより窒素
ガスに還元されて処理される。この反応は、 NO3 -+5H2 → N2+4H2O+2OH- ・・・・・・・・・・(3) となる。
【0006】このような硝化・脱窒反応の過程で地球温
暖化ガスの一種である亜酸化窒素(N2O)が発生する
ことが指摘されている。このN2Oガスは単位発生量当
たりの温暖化効果が二酸化炭素(CO2)の320倍で
あると言われており、発生量は少ない割にその発生自体
が問題視されている。
【0007】従来からN2Oガスは脱窒過程で発生する
と考えられてきたが、硝化で反応が停止している処理施
設でもその発生が確認されている。この原因は明らかで
ないが、脱窒過程で発生するN2Oについても定量的な
検討がなされていないため、その発生を抑制する手法は
確立されていないのが実状である。
【0008】そこで本発明は硝化・脱窒反応の過程で発
生する地球温暖化ガスの一種である亜酸化窒素(N
2O)の発生量を計算によって推定するとともに、この
亜酸化窒素の発生を抑制することができる運転管理を行
うためのシミュレーション装置の提供を目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、原水を活性汚泥法により処理して生物学
的に硝化・脱窒を行い、窒素除去過程で発生する亜酸化
窒素の発生量を計算によって推定する方法であって、上
記硝化・脱窒法の反応プロセスに関与する物質の反応モ
デルマトリックスと、反応速度式、反応速度定数及び各
係数値に基づいて処理状態を動力学モデルに基づいて計
算し、その結果を表示することによって亜酸化窒素の発
生を抑制することができる運転管理を行うための出力を
得るようにした活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレ
ーション装置を提供する。
【0010】上記硝化・脱窒法に関する反応プロセスの
基本項目は、酸素呼吸のBOD除去,吸着のBOD除
去,アンモニア酸化反応,亜硝酸酸化反応,硝酸還元反
応,亜硝酸還元反応,亜酸化窒素還元反応,BOD資化
菌自己分解,亜硝酸菌自己分解,硝酸菌自己分解,酸素
供給である。
【0011】具体的には、嫌気・好気活性汚泥法の反応
槽における物質の反応収支式と、物質の数と一致する微
分方程式からなる連立微分方程式を解くことで水質及び
亜酸化窒素発生のシミュレーションを実施する。
【0012】前記活性汚泥法を適用する反応槽として、
回分式活性汚泥法による反応槽、標準活性汚泥法と長時
間曝気法のプロセスにおける反応槽、ステップエアレー
ション法の反応槽、循環式硝化脱窒法の反応槽、オキシ
デーションディッチ法を用いた反応槽を用いている。
【0013】かかる活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミ
ュレーション装置によれば、硝化・脱窒反応プロセスに
関与する物質の反応モデルマトリックスと、反応速度
式、反応速度定数及び各係数値に基づいて処理状態が動
力学モデルに基づいて計算され、その結果が表示される
ことによって亜酸化窒素の発生を抑制するようにプラン
トの運転を制御するための操作量等各種の出力が得られ
て、プラントの運転計画とか各種データ及び反応槽の設
計上での有効な情報が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装
置の一実施例を詳述する。本実施例では反応プロセスの
動力学モデルを作成し、計算機を使用したシミュレーシ
ョンを行うことによって反応物質の生成量を予測し、実
験による結果と比較検討することにより反応モデルの妥
当性を検討した。
【0015】本実施例では以下の仮定を設けてN2Oガ
スの発生に関する動力学モデルを作成し、この動力学モ
デルに基づいて活性汚泥を使用した処理施設のシミュレ
ーションモデルを構築した。
【0016】(1)浮遊性物質はすべてBOD資化菌と
硝化菌とする。
【0017】(2)脱窒菌はBOD資化菌と同一視す
る。
【0018】(3)硝化反応の反応経路をNH4 + → N
2 - → NO3 -とし、脱窒反応の経路をNO3 - → NO
2 - → N2O → N2とした。
【0019】(4)BOD資化菌と硝酸菌と亜硝酸菌が
自己分解してBOD成分と有機性窒素が生成する。
【0020】(5)BODは溶解性だけを考え、酸素呼
吸、吸着、脱窒の反応で除去される。 (6)BOD資化菌の増殖は吸着のみで生じ、酸素呼吸
と脱窒はエネルギー獲得反応とする。
【0021】(7)BOD除去に伴って有機態窒素はア
ンモニア性窒素になる。
【0022】(8)吸着と自己分解では酸素消費が起こ
らない。
【0023】構築した反応のモデルフローを図1に示
す。同図中の記入した番号は以下に記す反応式の番号と
一致している。これらのモデルを反応プロセスと関与す
る物質のマトリックスで表現すると表1のようになる。
【0024】
【表1】
【0025】表1によれば、反応プロセスは、1.酸素
呼吸のBOD除去,2.吸着のBOD除去,3.アンモ
ニア酸化反応,4.亜硝酸酸化反応,5.硝酸還元反
応,6.亜硝酸還元反応,7.亜酸化窒素還元反応,
8.BOD資化菌自己分解,9.亜硝酸菌自己分解,1
0.硝酸菌自己分解,11.酸素供給が基本項目となっ
ている。
【0026】表1で示した反応プロセスの反応速度式を
以下に記す。
【0027】(1)酸素呼吸のBOD除去速度式
【0028】
【数1】
【0029】(2)吸着のBOD除去速度式
【0030】
【数2】
【0031】(3)アンモニア酸化速度
【0032】
【数3】
【0033】
【数4】
【0034】
【数5】
【0035】
【数6】
【0036】(4)亜硝酸酸化速度式
【0037】
【数7】
【0038】(5)硝酸還元反応速度式
【0039】
【数8】
【0040】(6)亜硝酸還元反応速度式
【0041】
【数9】
【0042】(7)亜酸化窒素還元反応速度式
【0043】
【数10】
【0044】(8)自己分解速度
【0045】
【数11】
【0046】(9)総括酸素移動係数
【0047】
【数12】
【0048】表2に反応速度定数と係数の定義について
示す。これらの数値に関しては、測定可能なものについ
てはできるだけ実測して求めるのが理想的であるが、文
献値とか理論値を使用することも可能である。
【0049】
【表2】
【0050】生物反応槽におけるこれらの反応と、反応
槽への流入と流出を考慮した物質収支式を一般的に表す
と(20)式のようになる。 反応槽内での蓄積又は減少=流入−流出+反応による変化量・・・・・(20) 上式の反応による変化量については表1の列の成分を加
算することで表わされる。例えば第2列のアンモニア性
窒素SNHについての反応による変化量D(SNH)は(2
1)式のようになる。 D(SNH)=−CN・RBO+(YNB−CN)・RBA+RON2 −CN・(YSR1・RN20−YSR2・RNR1−YSR3・RNR2)・・・(21) これらの水質モデルから活性汚泥を使用した有機性排水
の処理施設の生物反応槽のプロセスをモデル化すること
ができる。
【0051】
【実施例】
〔実施例1〕図2は単槽嫌気・好気活性汚泥法のプロセ
スモデルを示す。反応槽1は単一の完全混合槽であり、
流入した被処理水2が好気状態では散気装置で撹拌さ
れ、嫌気状態では機械式装置で撹拌されて処理されてか
ら最終沈澱池3で固液分離され、返送汚泥4が反応槽1
内に戻されるとともに反応槽1の余剰汚泥5は直接引き
抜かれる。反応槽1における物質kの反応収支式は
【0052】
【数13】
【0053】及び QO+QR = QY+QA ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(23) となる。表1に示した物質の数だけ(22)式が成立す
るので、11個の微分方程式と(23)式からなる連立
微分方程式を解くことで水質及びN2O発生のシミュレ
ーションが行える。
【0054】〔実施例2〕図3に回分式活性汚泥法の処
理工程を示す。この例では反応槽1は単一で最終沈澱池
の機能を併せ持つのが特徴であり、被処理水2は反応工
程で流入させる。撹拌は散気装置で行うが、機械式撹拌
を併用することによって嫌気−好気処理が行える。上記
処理後に沈澱槽6で得た上澄水が排水槽7で処理されて
排水される。尚、沈澱時と排水時には反応がないものと
仮定してモデル化する。
【0055】反応槽1における物質kの反応収支式は
【0056】
【数14】
【0057】この例でも表1に示した物質の数だけ(2
4)式が成立するので、11個の微分方程式と(25)
式からなる連立微分方程式を解くことで水質及びN2
発生のシミュレーションが行える。
【0058】〔実施例3〕図4に標準活性汚泥法と長時
間曝気法のプロセスモデルを示す。この標準活性汚泥法
と長時間曝気法では被処理水2の反応槽における水理学
的滞留時間が異なるが、処理フローは同じになるためプ
ロセスのモデル化も同一視して行う。反応槽は被処理水
2の流れ方向に対して隔壁がある場合とない場合とがあ
るが、水理学的には完全混合槽11,12,・・・・・1i,
Nを直列に並べた形で表現される。そこでN個の完全
混合槽モデルを仮定して以下に示すモデル式を作成す
る。
【0059】第1槽11槽における物質kの反応収支式
【0060】
【数15】
【0061】第1i槽(2≦i≦N)における物質kの
反応収支式は
【0062】
【数16】
【0063】となる。従って式(26)と式(27)の
微分方程式が対象とする物質の項目数×N個得られる。
【0064】〔実施例4〕図5にステップエアレーショ
ン法のプロセスモデルを示す。この方法は被処理水2を
各完全混合槽11,12,・・・・・1i,1Nの流れ方向に分
割して流入する方法であって、各反応槽内の反応が均一
化されるという特徴がある。
【0065】第1槽11槽における物質kの反応収支式
【0066】
【数17】
【0067】第1i槽(2≦i≦N)における物質kの
反応収支式は
【0068】
【数18】
【0069】となる。微分方程式の数は標準活性汚泥法
と同一である。
【0070】〔実施例5〕図6に循環式硝化脱窒法のプ
ロセスモデルを示す。反応槽の前段は機械式撹拌を行っ
て無酸素状態にし、後段を散気管式撹拌で行って好気状
態にすることと、好気槽の混合液の一部を無酸素槽の入
口付近に戻す循環プロセスを持つことが特徴であり、こ
れによって窒素除去率が高められる。
【0071】第1槽11槽における物質kの反応収支式
【0072】
【数19】
【0073】第1i槽(2≦i≦N)における物質kの
反応収支式は
【0074】
【数20】
【0075】となる。窒素除去率を上げるために無酸素
槽と好気槽を流れ方向に2回以上繰り返す多段式循環法
も知られているが、実際には2段循環法が実用化されて
いる。又、流入水も前段と後段の無酸素槽に分割して流
入させるステップ方式が一般的である。この場合、前段
の槽数をN1,後段の槽数をN2とする。
【0076】前段第1槽11槽における物質kの反応収
支式は
【0077】
【数21】
【0078】前段第1i槽(2≦i≦N1)における物
質kの反応収支式は
【0079】
【数22】
【0080】後段第1槽における物質kの反応収支式は
【0081】
【数23】
【0082】後段第1i槽(N1+2≦i≦N1+N
2)における物質kの反応収支式は
【0083】
【数24】
【0084】となる。
【0085】〔実施例6〕図7にオキシデーションディ
ッチ法の概略フロー図を示し、図8に同モデル図を示
す。このオキシデーションディッチ法は無終端水路の反
応槽8内でロータ9による撹拌・水流・酸素供給を行う
方法である。反応槽8は仕切りがないが、流れ方向に水
質や溶存酸素の濃度分布が生じる。そこで図8に示すN
個の完全混合槽のモデルを適用することができる。
【0086】第1槽における物質kの反応収支式は
【0087】
【数25】
【0088】第1i槽(2≦i≦N/N−1)における
物質kの反応収支式は
【0089】
【数26】
【0090】第1i槽(N/2≦i≦N)における物質
kの反応収支式は
【0091】
【数27】
【0092】となる。
【0093】以上説明したように、本実施例によれば地
球温暖化ガスである亜酸化窒素の発生量が計算によって
推定可能となり、各種の活性汚泥法による生物学的窒素
除去過程での亜酸化窒素の発生を抑制する運転方法と定
量的評価法を確立することができる。更に構築したモデ
ルが実測値に合うように係数値を調整することによって
処理状況がかなり正確に表現されるので、このモデルを
利用して各種活性汚泥法を適用した反応槽の最適な運転
法を探索することができる。
【0094】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装
置によれば、硝化・脱窒反応プロセスに関与する物質の
反応モデルマトリックスと、反応速度式、反応速度定数
及び各係数値に基づいて処理状態が動力学モデルに基づ
いて計算され、その結果に基づいて亜酸化窒素の発生を
抑制するようにプラントの運転を制御するための操作量
等各種の出力が得られるので、安定した運転管理を行う
ためのプラントの運転計画とか各種データが得られる
外、これを行うための最適な反応槽の設計に資する有効
な情報を得ることができる。
【0095】特に従来から硝化・脱窒反応の過程で、発
生量は少ないものの地球温暖化効果が高い亜酸化窒素
(N2O)が生じることが指摘されており、その発生自
体が問題視されているが、その定量的な検討がなされて
いないために発生を抑制する手法は確立されていなかっ
たが、本発明は硝化・脱窒反応の過程で発生する亜酸化
窒素の発生量を計算によって推定することが可能とな
り、この亜酸化窒素の発生を抑制することができる運転
管理を行うためのシミュレーション装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシミュレーションを実施するた
めに構築した反応モデルフロー図。
【図2】本実施例を適用した単槽嫌気・好気活性汚泥法
のプロセスモデル。
【図3】本実施例を適用した回分式活性汚泥法の処理工
程図。
【図4】本実施例を適用した標準活性汚泥法と長時間曝
気法のプロセスモデル図。
【図5】本実施例を適用したステップエアレーション法
のプロセスモデル図。
【図6】本実施例を適用した循環式硝化脱窒法のプロセ
スモデル図。
【図7】本実施例を適用したオキシデーションディッチ
法の概略フロー図。
【図8】図7のオキシデーションディッチ法のモデル
図。
【符号の説明】
1,8…反応槽 2…被処理水 3…最終沈澱池 4…返送汚泥 5…余剰汚泥 6…沈殿槽 7…排水槽 8…汚泥返送ポンプ 9…ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12Q 3/00 9452−4B C12Q 3/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水を活性汚泥法により処理して生物学
    的に硝化・脱窒を行い、窒素除去過程で発生する亜酸化
    窒素の発生量を計算によって推定する方法であって、上
    記硝化・脱窒法の反応プロセスに関与する物質の反応モ
    デルマトリックスと、反応速度式、反応速度定数及び各
    係数値に基づいて処理状態を動力学モデルに基づいて計
    算し、その結果を表示することによって亜酸化窒素の発
    生を抑制することができる運転管理を行うための出力を
    得ることを特徴とする活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シ
    ミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 上記硝化・脱窒法に関する反応プロセス
    の基本項目は、酸素呼吸のBOD除去,吸着のBOD除
    去,アンモニア酸化反応,亜硝酸酸化反応,硝酸還元反
    応,亜硝酸還元反応,亜酸化窒素還元反応,BOD資化
    菌自己分解,亜硝酸菌自己分解,硝酸菌自己分解,酸素
    供給である請求項1記載の活性汚泥法の亜酸化窒素発生
    量シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 嫌気・好気活性汚泥法の反応槽における
    物質の反応収支式と、物質の数と一致する微分方程式か
    らなる連立微分方程式を解くことで水質及び亜酸化窒素
    発生のシミュレーションを実施するようにした請求項1
    又は2記載の活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレー
    ション装置。
  4. 【請求項4】 前記活性汚泥法として、単一の反応槽が
    最終沈澱池の機能を併せ持ち、撹拌を併用することによ
    って嫌気−好気処理を行う回分式活性汚泥法の反応槽を
    用いた請求項1又は2記載の活性汚泥法の亜酸化窒素発
    生量シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記活性汚泥法として、被処理水の反応
    槽における水理学的滞留時間が異なる標準活性汚泥法と
    長時間曝気法のプロセスにおける反応槽を用いた請求項
    1又は2記載の活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレ
    ーション装置。
  6. 【請求項6】 前記活性汚泥法として、被処理水を複数
    の完全混合槽の流れ方向に分割して流入することによ
    り、各反応槽内の反応を均一化したステップエアレーシ
    ョン法の反応槽を用いた請求項1又は2記載の活性汚泥
    法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 前記活性汚泥法として、反応槽の前段で
    機械式撹拌を行って無酸素状態にし、後段を散気管式撹
    拌で行って好気状態にするとともに、好気槽の混合液の
    一部を無酸素槽の入口付近に戻す循環プロセスを持つ循
    環式硝化脱窒法の反応槽を用いた請求項1又は2記載の
    活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装置。
  8. 【請求項8】 前記活性汚泥法として、無終端水路の反
    応槽内でロータによる撹拌・水流・酸素供給を行うオキ
    シデーションディッチ法を用いた請求項1又は2記載の
    活性汚泥法の亜酸化窒素発生量シミュレーション装置。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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