JPH1042476A - 連系装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連系を速やかに、かつ適確に行うことができ
る連系装置を提供すること。 【解決手段】 連系する両系統１，２間に半導体電力変
換装置（インバータ装置）３Ａと連系遮断器３Ｂを設け
る。電力変換装置３Ａの出力が連系相手との同期投入条
件を満たした時、連系遮断器３Ｂにその動作時間を考慮
して投入指令を与える。これにより、遮断器３Ｂを投入
し、両系統１，２を同期状態で並列させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源系統と自
家用発電設備、または商用電源系統相互の連系に用いる
連系装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、自家用発電設備を商用電源と連
系させる場合には、電圧が等しいこと、周波数が等しい
こと、位相が同じであること、などを条件として同期投
入する必要があり、自動揃速、自動電圧平衡、自動同期
検出の機能を有する自動同期投入装置により発電機の電
圧、周波数を自動調整して、遮断器に投入指令を与える
ようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、自家用発
電設備の発電機を制御して同期投入を行う場合は、比較
的短時間に同期投入、つまり自家用発電設備の発電機の
商用電源系統への並列が完了するが、それでも発電機の
調速動作にある程度の時間が掛かる。商用電源系統間の
連系では、尚更、迅速な連系は困難となる。

【０００４】そこで本発明は、上記課題を解決し、連系
を速やかに、かつ適確に行うことができる連系装置を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、半導体電力変
換装置と連系遮断器とを組み合わせて、連系しようとす
る系統間に設け、半導体電力変換装置の出力が連系相手
との同期投入条件を満たす状態となった時に連系遮断器
を投入するようにしたことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１に本発明の一実施形態を示
す。図中、１及び２は連系させようとする電力系統（電
源）、３は連系装置、４はバイパス用遮断器である。前
記連系装置３は、半導体電力変換装置３Ａ、連系遮断器
３Ｂ、計器用変圧器（ＰＴ）３Ｃ〜３Ｅ、電力変換制御
部３Ｆにより構成している。半導体電力変換装置３Ａ
は、順変換部、直流コンデンサ、逆変換部などにより構
成する。順変換部及び逆変換部は、半導体スイッチ素子
（サイリスタ、ＧＴＯ、ＩＧＢＴなど）のブリッジ回路
とし、必要に応じて半導体スイッチ素子にダイオードを
逆並列に接続する。

【０００７】次に、動作について述べる。連系に際し、
連系遮断器３Ｂの「開」状態で各ＰＴ３Ｃ〜３Ｅにより
電圧を検出する。そして、電力変換装置３Ａをその出力
が相手側の電圧、位相、周波数などと合致するように制
御する。この制御過程の同期投入条件成立が見込まれる
時点（連系遮断器３Ｂの動作時間を考慮した時点）に投
入指令を出すと、連系遮断器３Ｂが投入され、両系統
１，２が同期状態で並列される。つまり、連系が完了す
る。この後も、電力変換装置３Ａは同期投入条件を維持
するように動作する。

【０００８】なお、バイパス用遮断器４は、平常時には
「開」状態とし、保守点検時に投入する。また、連系遮
断器３Ｂとして半導体スイッチを用いてもよく、それに
より一層迅速な同期投入が可能となる。

【０００９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体ス
イッチ素子を利用した電力変換装置と連系遮断器を連系
する系統（電源）間に介在させ、電力変換装置の出力を
同期投入条件を満たすように制御して、遮断器の同期投
入を行うようにしたので、連系を迅速に、かつ適確に行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す単線接続図。

【符号の説明】

１，２…連系させようとする系統（電源） ３…連系装置 ３Ａ…半導体電力変換装置 ３Ｂ…連系遮断器 ３Ｃ〜３Ｅ…ＰＴ ３Ｆ…制御部 ４…バイパス用遮断器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 半導体電力変換装置と連系遮断器とを組
   み合わせて、連系しようとする系統間に設け、半導体電
   力変換装置の出力が連系相手との同期投入条件を満たす
   状態となった時に連系遮断器を投入するようにしたこと
   を特徴とする連系装置。