JPH1080074A - 無停電工事用電源装置 - Google Patents

無停電工事用電源装置

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JPH1080074A
JPH1080074A JP8248665A JP24866596A JPH1080074A JP H1080074 A JPH1080074 A JP H1080074A JP 8248665 A JP8248665 A JP 8248665A JP 24866596 A JP24866596 A JP 24866596A JP H1080074 A JPH1080074 A JP H1080074A
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JP
Japan
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power supply
power
phase
wire
work
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JP8248665A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Matsukawa
満 松川
Norio Sakae
紀雄 栄
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各戸の積算電力計の取換え,修理等の配電工
事を、地域的な制限や騒音の発生,大気汚染等なく、無
停電で行えるようにし、かつ、トランス構成の電圧バラ
ンサ等の大型,大重量の部品を用いることなく、負荷に
よる電源の変動を防止して給電の安定化を図る。 【解決手段】 工事対象戸2の工事中の需要電力をまか
なう容量に設定された電池電源等の直流電源10と、こ
の電源10が並列給電されて単相2線の交流電源をそれ
ぞれ形成する静止型変換器構成の2個のDC/AC変換
部15,16と、単相2線給電の設定により変換部1
5,16のいずれか一方の出力を選択し,単相3線給電
の設定により変換部15,16の出力を直列合成し,系
統電源に相当する単相2線又は単相3線のバックアップ
電源を出力する出力設定部17と、工事中にバックアッ
プ電源を工事対象戸2に給電する電源出力部20とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各戸の積算電力計
の取換え等の配電工事に用いられる無停電工事用電源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各戸の積算電力計の取換え,修理
等の比較的短時間に終了する小規模の配電工事を行う場
合、工事対象戸に出向いた作業員により、低圧配電線か
らの単相の200V又は100Vの引込線を活線状態で
切断し、工事対象戸を低圧配電系統から切離し、一旦停
電して作業が行われる。
【0003】そして、この作業により積算電力計の取換
え,修理等が終了すると、切断された引込線の再接続等
が行われて工事対象戸が復電され、配電工事が完了す
る。
【0004】一方、集落単位等の複数戸毎の開閉装置等
の装柱装置の取換え,点検等の時間を要する比較的大規
模の配電工事の場合は、無停電で作業するため、一般
に、発電機等を搭載した無停電工事車が使用される。
【0005】この場合工事車を現場に運び、工事中はそ
の発電機出力により系統周波数の200V又は100V
の単相電源を形成し、この電源をバイパス路を介して各
戸に供給し、無停電で装柱装置の取換え等が行われる。
【0006】そして、装柱装置の取換え等が終了する
と、各戸の給電路が前記バイパス路から元の配線線に切
戻され、配電工事が終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の積算電力計
の取換え,修理等の小規模の配電工事の場合、工事対象
戸が工事中に停電し、無停電工事を行うことができない
問題点がある。
【0008】また、工事前に工事対象戸に工事に伴って
停電する旨を知らせたりしなければならず、迅速に作業
を開始して能率よく工事をすることができない問題点も
ある。
【0009】ところで、この小規模の配電工事にも無停
電工事車を使用し、工事車から工事対象戸に給電して積
算電力計の取換え等を無停電で行うことが考えられる。
【0010】しかし、無停電工事車は露地等には進入す
ることができず、工事可能な地域等が限られる。
【0011】さらに、発電機の運転音は比較的大きく、
この種配電工事が夜間に行われることが多いため、いわ
ゆる騒音問題が生じ、しかも、排気ガスによる大気汚染
の問題も生じる。
【0012】そのため、各戸の積算電力計の取換え,修
理等の配電工事には無停電工事車を用いることができな
い。
【0013】一方、無停電工事を行う場合、工事対象戸
に給電する電源は、系統電源と同様、負荷によらず、単
相の200V又は100Vの安定な電源であることが望
まれる。
【0014】本発明は、各戸の積算電力計の取換え,修
理等の配電工事が、トランス等の大型,大重量の部品の
少ない小型,軽量で運搬に好適な構成により、地域的な
制限や騒音の発生,大気汚染なく、工事中に安定な電源
を供給して無停電で行えるようにすることを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の無停電工事用電源装置においては、低圧
配電系統の積算電力計の取換え,修理等の配電工事の工
事対象戸の工事中の需要電力をまかなう容量に設定され
た電池電源等の直流電源と、この直流電源が並列給電さ
れて単相2線の交流電源をそれぞれ形成する静止型変換
器構成の2個のDC/AC変換部と、単相2線給電の設
定により両DC/AC変換部のいずれか一方の出力を選
択し,単相3線給電の設定により両DC/AC変換部の
出力を直列合成し,系統電源に相当する単相2線又は単
相3線のバックアップ電源を出力する出力設定部と、工
事中にバックアップ電源を前記工事対象戸に給電する電
源出力部とを備える。
【0016】したがって、配電工事中は直流電源が2個
のDC/AC変換部によりそれぞれ単相2線の交流電源
に変換され、出力設定部による両交流電源のいずれか一
方の選択又は両方の直列合成で単相2線又は単相3線の
バックアップ電源が形成され、この電源が電源出力部か
ら工事対象戸に給電され、この給電により無停電で積算
電力計の取換え,修理等の配電工事が行われる。
【0017】この場合、直流電源は積算電力計の取換
え,修理等の比較的短時間に終了する配電工事中の需要
電力をまかなう持ち運び可能な大きさ,重量の二次電池
等により形成される。
【0018】また、2個のDC/AC変換部はいずれも
静止型変換器からなり、発電機のような運転音等の騒音
や排気ガスを発生することがない。
【0019】さらに、出力設定部の選択,直列合成によ
り両DC/AC変換部の出力から3線トランス等の大
型,大重量の部品を用いることなく、単相2線又は単相
3線のバックアップ電源が形成される。
【0020】しかも、単相3線のバックアップ電源1/
2ずつを両DC/AC変換部が個別に分担するため、ト
ランス構成の大型で重量のある電圧バランサ等を用いる
ことなく、負荷の影響によるバックアップ電源の電圧変
動等を防止することができ、工事中に安定な給電が行え
る。
【0021】そのため、小型,軽量で露地等にも持ち運
ぶことができ、工事可能な地域の制限なく各戸の無停電
配電工事が行え、しかも、工事中に騒音や大気汚染を招
来することがなく、その上、3線トランス等の大型,大
重量の部品を用いることなく、工事中に安定な電源を供
給することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態について図
1ないし図5を参照して説明する。図3は積算電力計の
取換え,修理等の配電工事を模式的に示し、本無停電工
事用電源装置1は作業員により携行されて工事対象戸2
が位置する現場に運ばれる。
【0023】このとき、工事対象戸2は電柱3の低圧配
電線4から引込線5,積算電力計を介して単相3線の2
00V電力又は単相2線の100V電力が給電されてい
る。
【0024】そして、電源装置1の出力端子部6から引
出された接続ケーブル7は給電ライン8と検電ライン9
とからなり、給電ライン8は引込線5の工事による切断
個所より家屋側にクリップ等で接続され、検電ライン9
は前記切断個所より系統側にクリップ等で接続される。
【0025】なお、給電ライン8は引込線5から給電さ
れる系統電源に応じて3線又は2線になる。
【0026】そして、電源装置1は2次電池等の直流電
源10を内蔵し、通常はこの直流電源で工事中のバック
アップ電源を形成して工事対象戸2に給電する。
【0027】つぎに、電源装置1について説明する。図
1は電源装置1の構成を示し、2次電池等からなる内蔵
の直流電源10は、積算電力計の取換え,修理等が行わ
れる数分〜数十分程度の間の一般住宅(家庭)の平均消
費電力(工事対象戸2の需要電力)をまかなうように、
3kwh程度の容量の例えば30V〜40Vの2次電池
等からなり、比較的小形であり、そのため、電源装置1
は作業員が携行等して持ち運びすることができる。
【0028】そして、直流電源10は直流側配線遮断器
11,逆流防止ダイオード12及びモニタ用の電流計1
3,電圧計14を介して静止型変換器構成の2個のDC
/AC変換部15,16に並列に供給され、両変換部1
5,16は同相の単相2線の100Vの交流電源を形成
する。
【0029】両交流電源は出力設定部17の変換部15
側の開閉器18,変換部16側の開閉器19の開閉によ
り、択一的に選択され、又は直列合成され、単相2線1
00V又は単相3線200Vのバックアップ電源が形成
される。
【0030】このバックアップ電源が電源出力部20の
交流側配線遮断器21を介して出力端子部6から取出さ
れて給電される。
【0031】なお、バックアップ電源の2線間の単相1
00Vの交流は外部コンセント22からも取出すことが
できる。
【0032】ところで、DC/AC変換部15,16は
3線トランス等の大型,大重量の部品を極力省いて小型
化等するため、それぞれ高周波インバータを用いた昇圧
用のDC−DCコンバータ部23,24とPWMインバ
ータ部25,26との2段縦列回路に形成されている。
【0033】そして、DC−DCコンバータ部23,2
4は、入力側の高周波インバータを共用して形成され、
直流電源10が放電用の抵抗27及び平滑用のリアクト
ル28,コンデンサ29を介して高周波インバータ用の
共通の半導体スイッチング回路部30に供給され、この
スイッチング回路部30と高周波トランス31とによ
り、制御部32の制御に基づいて直流電源10を高周波
交流に変換し、高周波トランス31の個別の2次巻線3
1a,31bから個別に高周波交流の出力を得る。
【0034】さらに、2次巻線31a,31bの高周波
交流がダイオードブリッジ構成の全波整流用の整流ダイ
オード部33,34に供給され、両ダイオード33,3
4が高周波交流を昇圧された直流電源に変換してPWM
インバータ部25,26に供給する。
【0035】両PWMインバータ部25,26は入力さ
れた直流電源がチョークコイル35,36及び放電用の
抵抗37,38,平滑用のコンデンサ39,40を介し
て半導体スイッチング回路部41,42に供給され、ス
イッチング回路部41,42により、制御部32の制御
に基づいて単相2線の100Vの交流電源に変換する。
【0036】そして、この100Vの交流電源をフィル
タ用のリアクトル43,44,コンデンサ45,46を
介して出力設定部17に供給する。
【0037】つぎに、制御部32について説明する。図
1に示すように、逆流防止ダイオード12を介した直流
電源10は制御電源部47の電圧調整等により所定の駆
動電源に加工されて制御部32に供給され、この供給に
より制御部32が動作する。
【0038】また、制御部32により半導体スイッチン
グ回路部30及び41,42を制御するため、各スイッ
チング回路部30及び41,42の出力電流が変流器4
8及び49,50により検出されるとともに、変圧器5
1,52により半導体スイッチング部41,42の入力
電圧が検出され、変流器48,49,50,変圧器5
1,52の検出出力が制御部32に供給される。
【0039】さらに、配電工事中のバックアップ電源を
系統電源に同期して形成するため、低圧配電線4に検電
ライン9,出力端子部6を介して系統電圧検出部53の
検相用,電圧検出用の変圧器53a,53bが接続さ
れ、両変圧器53a,53bの検出出力が制御部32に
供給される。
【0040】また、本形態の電源装置1は、配電線工事
に用いて系統電源に同期したバックアップ電源を形成す
る機能のほかに、災害時等の系統電源が消失したときの
非常電源を形成する機能も備えるため、電源装置1のオ
ン,オフを操作設定する運転スイッチ54とともに運転
のモードスイッチ55が設けられ、両スイッチ54,5
5が制御部32に接続されている。
【0041】そして、制御部32は図2に示すように形
成され、運転スイッチ54がオンすると、電源端子56
の正電圧のオン信号が運転スイッチ54から半導体スイ
ッチング回路部30及び41,42の駆動回路57,5
8の前段のアンドゲート59,60に供給され、両アン
ドゲート59,60がオンして駆動回路57,58が動
作し、駆動回路57,58の出力信号により半導体スイ
ッチング回路部30及び41,42が動作してDC/A
C変換部15,16の高周波インバータ動作,PWMイ
ンバータ動作が行われる。
【0042】また、電源出力部20の出力電圧の大きさ
を決定する制御部32の電圧基準回路61は電圧基準値
にレベル設定された基準信号をCR型のソフトスタート
回路62に供給し、この回路62の常閉のスイッチ62
aが運転スイッチ54のオンに連動してオフし、このオ
フによりソフトスタート回路62のコンデンサ62bが
コンデンサ62bの抵抗62cの時定数で充電される。
【0043】この充電により、ソフトスタート回路62
を介して演算回路63,64に供給される基準信号が、
運転開始時に徐々に上昇する。
【0044】そして、演算回路63,64は変圧器5
1,52の2次側出力に基づく電圧検出回路65の検出
信号と前記基準信号との誤差信号を形成し、演算回路6
3の誤差信号は偏励磁補正部66を介してパルス作成部
67に供給される。
【0045】このとき、偏励磁補正部66は変流器48
の検出信号に含まれた直流成分を検出する直流成分検出
器68の検出信号に基づき、入力信号に偏励磁補正を加
える。
【0046】そして、パルス作成部67は偏励磁補正部
66の出力信号を参照波信号とし、この信号とキャリア
信号発生器69の例えば鋸波の信号とに基づき、演算回
路63の誤差出力に応じた駆動パルスを作成し、このパ
ルスをアンドゲート59,駆動回路57を介して半導体
スイッチング回路部30に供給し、この回路部30のス
イッチングを制御する。
【0047】この制御により、DC−DCコンバータ部
23,24は整流ダイオード部33,34の出力電圧が
電圧基準回路61の電圧基準値の大きさになるように、
いわゆるソフトスタート特性で高周波インバータ動作が
制御されて駆動される。
【0048】つぎに、演算回路64の誤差信号は振幅制
限用のリミッタ70を介して出力基準信号作成部71に
供給される。
【0049】ところで、配電工事の電源として使用する
ときは、モードスイッチ55が通常接点55aに切換え
られて通常運転モードになり、系統電圧検出部53の検
出信号が不要成分除去用のバンドパスフィルタ72,モ
ードスイッチ55を介して電圧有無判定回路73に供給
される。
【0050】この判定回路73は系統電圧のゼロクロス
点を検出し、その検出信号が出力基準信号作成部71に
供給される。
【0051】そして、出力基準信号作成部71により、
リミッタ70の出力信号の振幅(大きさ)に制御され,
電圧有無判定回路73の出力信号に同期した同期信号
を、DC/AC変換部15,16の出力基準信号として
作成し、この信号を偏励磁補正部74を介してパルス作
成部75に供給する。
【0052】このとき、偏励磁補正部74は変流器4
9,50の検出信号に含まれた直流成分を検出する直流
成分検出器76の検出信号に基づき、偏励磁補正部66
と同様に動作して入力信号に偏励磁補正を加える。
【0053】そして、パルス作成部75は偏励磁補正部
74の出力信号を参照波信号とし、この信号とキャリア
信号発生器77の例えば鋸波の信号とに基づき、パルス
作成部67と同様にしてPWM制御の駆動パルスを形成
し、このパルスをアンドゲート60,駆動回路58を介
して半導体スイッチング回路部41,42に供給し、両
回路部41,42のスイッチングを制御する。
【0054】この制御により、配電工事のときはPWM
インバータ部25,26が系統電源に同期した同相,同
圧の単相2線の100Vの交流電源をそれぞれ形成す
る。
【0055】そして、単相2線の100V電源が必要な
ときは、出力設定操作により出力設定部17の開閉器1
8,19のいずれか一方が閉成し、PWMインバータ部
25,26のいずれか一方の単相2線の交流電源が選択
され、この交流電源が配電工事中のバックアップ電源と
して電源出力部20から出力される。
【0056】また、単相3線の200V電源が必要なと
きは、前記出力設定操作により開閉器18,19が共に
閉成し、PWMインバータ部25,26の出力が直列合
成されて単相3線の200Vの交流電源が形成され、こ
の交流電源がバックアップ電源として電源出力部20か
ら出力される。
【0057】すなわち、配電工事中は制御部32のいわ
ゆる同期CVCF制御により、DC/AC変換部15,
16が系統電源に同期した単相2線の交流電源をそれぞ
れ形成する。
【0058】そのため、両交流電源のいずれか一方に基
づく単相2線のバックアップ電源又は両交流電源を直列
合成したバックアップ電源が系統電源に同期して形成さ
れ、この電源が工事対象戸2に給電される。
【0059】一方、非常電源として使用するときは、モ
ードスイッチ55が非常接点55bに切換えられて非常
運転モードになり、このとき、系統電圧の検出信号の代
わりに、制御部32の基準電圧発生回路78の系統周波
数の正弦波の出力信号が不要成分除去用のバンドパスフ
ィルタ79,モードスイッチ55を介して電圧有無判定
回路73に供給され、基準電圧発生回路78の出力信号
を基準にして系統電源に代わる単相2線又は単相3線の
非常電源が形成される。
【0060】すなわち、非常電源として使用するとき
は、制御部32のCVCF制御により、系統電源に相当
する正弦波の単相2線又は単相3線の非常電源が形成さ
れる。
【0061】そして、この非常電源は出力端子部6から
取出される他、外部コンセント22から取出されて使用
される。
【0062】つぎに、電源装置1を用いた配電工事の具
体的な操作及び制御の手順を図4,図5を参照して説明
する。
【0063】まず、配電工事を行う際は、図4のステッ
プS1に示すように、現場に運ばれた電源装置1のモー
ドスイッチ55を通常接点55aに切換えて通常運転モ
ードに設定する。
【0064】つぎに、直流側遮断器11を投入して図4
のステップS2からステップS3に移行し、このとき、
電流計13,電圧計14等が正常であれば、ステップS
3からステップS4に移行する。
【0065】そして、給電ライン8,検電ライン9の先
端のクリップを引込線5の工事個所より家屋側,系統側
に接続して取付けた後、ステップS5により交流側配線
遮断器21を投入する。
【0066】この投入後、ステップS6により運転スイ
ッチ54をオンすると、半導体スイッチング回路部30
及び41,42が動作して電源装置1が運転される。
【0067】このとき、制御部32はステップS7によ
り各半導体スイッチング回路部30及び41,42の動
作を確認し、配電工事に用いられる通常運転モードであ
れば、ステップS8からステップS9,S10の同期C
VCF制御に移行し、DC/AC変換部15,16を同
期CVCF制御で運転する。
【0068】さらに、開閉器18,19を選択的に投入
して閉成すると、系統電源に同期した単相2線又は単相
3線のバックアップ電源が形成され、この電源が工事対
象戸2に給電され、このとき、電源装置1は系統電源と
の連系運転状態になる。
【0069】そして、ステップS10に移行し、作業員
が引込線5の工事個所を切断工具により切断(解列)す
る。
【0070】このとき、工事対象戸2は系統電源が供給
されなくなるが、バックアップ電源により給電が継続さ
れる。
【0071】そして、積算電力計の取換え,修理等の配
電工事が行われ、この工事が終了した後、図5のステッ
プS12の切断部復旧により作業員が引込線5の切断個
所を再接続する。
【0072】この再接続により配電系統が復旧すると、
再び系統電源とバックアップ電源との連系運転になる。
【0073】そして、ステップS13からステップS1
4に移行し、交流側配線遮断器21が開放され、その後
運転スイッチ54がオフ操作されると、ステップS15
からステップS16に移行し、半導体スイッチング回路
部30及び40,41が停止し、ステップS17,ステ
ップS18によりDC/AC変換部15,16が停止す
る。
【0074】さらに、ステップS19により直流側配線
遮断器11が開放されて電源装置1が停止する。
【0075】そして、ステップS20を介してステップ
S21により給電ライン8,検電ライン9の先端のクリ
ップが引込線5から取外されて配線工事が終了する。
【0076】一方、電源装置1を非常電源として用いる
ときは、図4のステップS1からステップS22に分岐
し、直流側配線遮断器11を投入しても異常がなけれ
ば、ステップS22からステップS23を介してステッ
プS21に移行し、給電対象のプラグを外部コンセント
22に差込む等の給電に必要な接続を行う。
【0077】そして、ステップS5〜S7により半導体
スイッチング回路部30及び41,42を作動した後、
ステップS8からステップS25,S26に分岐し、制
御部32により前述のCVCF制御で非常電源を形成
し、この電源を給電対象に供給する。
【0078】さらに、非常電源の使用を停止するとき
は、図5のステップS14〜S19の処理により電源装
置1を停止した後、ステップS20からステップS27
に分岐し、外部コンセント22からのプラグの引抜き等
を行って作業を終了する。
【0079】ところで、例えば配電工事が長引き、直流
電源10では不足するおそれがあるときは、図3に示す
ように、電源装置1の直流受電端子部80に給電ケーブ
ル81を介して充電器(バッテリチャージャ)等のAC
/DCコンバータ82が接続され、このコンバータ82
に接続ケーブルを介して例えば現場近くで待機している
無停電工事車83の発電機出力が供給される。
【0080】このとき、単相200V又は100Vの発
電機出力がAC/DCコンバータ82により直流電源1
0より弱干高電圧の直流電源に変換され、この直流電源
が直流受電端子80に供給される。
【0081】そして、図1に示すように、電源装置1の
外部入力側配線遮断器84が投入されると、直流電源1
0の代わりに、直流受電端子部80の直流電源が配線遮
断器84,逆流防止ダイオード85を介してDC/AC
変換部15,16,制御電源部47に給電される。
【0082】なお、無停電工事車73の発電機出力を用
いる代わりに、外部の直流電源を利用する場合は、この
直流電源が直流受電端子部80に給電される。
【0083】したがって、電源装置1においては、つぎ
のような種々の効果がある。まず、比較的小型の直流電
源10を設けて電源装置1が可搬型に形成されるため、
この電源装置1を作業員が自在に持ち運びすることがで
き、無停電工事車が進入できない露地等の現場にも電源
装置1を運び込んで積算電力計の取換え,修理等の配線
工事を無停電で実施することができる。
【0084】そして、各戸の積算電力計の取換え,修理
等が無停電で行えるため、工事前に工事対象戸に停電す
る旨を知らせたりすることなく、迅速に作業を開始して
能率よく工事を行うことができる。
【0085】また、直流電源10の交流変換を静止型変
換器構成の2個のDC/AC変換部15,16のインバ
ータ動作で行うため、その動作周波数が可聴周波数より
高く従来の無停電工事車の発電機出力を用いる場合のよ
うな騒音が全く発生せず、夜間の住宅地の工事であって
も騒音問題を招来することがない。
【0086】しかも、発電機を使用する場合のような排
気ガスの発生もなく、大気汚染の問題も生じない。
【0087】さらに、両変換部15,16によりそれぞ
れ単相2線の交流電源を形成し、出力設定部17の開閉
器18,19の開閉に基づく両交流電源の選択,直列合
成により単相2線又は単相3線のバックアップ電源を形
成するため、無停電工事に必要な単相2線又は単相3線
の電源を大型,大重量の3線トランス等を用いることな
く形成することができ、電源装置1の一層の小型,軽量
化が図れる。
【0088】しかも、単相3線の200Vのバックアッ
プ電源の1/2ずつが2個のDC/AC変換部15,1
6のインバータ動作で別々に形成されるため、例えば工
事対象戸2の線間の負荷が不平衡であってもその線間電
圧はそれぞれ100Vに安定に保たれ、トランス構成の
大型で重量のある電圧バランサ等を用いることなく、負
荷の影響によるバックアップ電源,非常電源の線間電圧
の変動を防止し、配電工事中等に安定な給電が行える。
【0089】つぎに、モードスイッチ55を備え、この
スイッチ55の切換えにより、電源装置1を配電工事の
バックアップ電源として用いることができるだけでな
く、災害発生時等の非常電源としても用いることがで
き、電源装置1を広範囲の用途に使用することができ
る。
【0090】さらに、直流受電端子部80が設けられ、
直流電源10だけでなく、外部から給電された直流電源
も使用することができるため、長時間の配電工事等にも
適用することができる。
【0091】また、制御部32にソフトスタート回路6
2を設けたため、バックアップ電源、非常電源の給電開
始をいわゆるソフトスタートで行うことができる利点も
ある。
【0092】その上、直流受電端子部80にAC/DC
コンバータ82等の充電器を接続して直流電源10を簡
単に充電することができる利点もある。
【0093】さらに、発電機を用いた場合のような可動
部がなく、いわゆるメンテナンスフリーを実現すること
ができる利点もある。
【0094】ところで、DC/AC変換部15,16の
構成等は図1,図2に限られるものではない。また、直
流受電端子部80等を省いてもよいのは勿論である。
【0095】さらに、モードスイッチ55等を省き、配
電工事のバックアップ電源の給電のみを行うようにして
もよい。
【0096】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。配線工事中に直流電源10が2個のDC/AC変換
部15,16によりそれぞれ単相2線の交流電源に変換
され、出力設定部17による両交流電源のいずれか一方
の選択又は両方の直列合成で単相2線又は単相3線のバ
ックアップ電源が形成され、この電源が電源出力部20
から工事対象戸2に給電されるため、この給電により無
停電で積算電力計の取換え,修理等の配電工事を行うこ
とができる。
【0097】そして、直流電源10が積算電力計の取換
え,修理等の短時間に終了する配電工事中の需要電力を
まかなう程度の小容量の持ち運び可能な大きさ,重量の
二次電池等により形成されるため、装置が小型,軽量に
形成され、露地等にも容易に運び込むことができ、地域
的な制限なく、無停電工事が行える。
【0098】また、両DC/AC変換部15,16はそ
れぞれ静止型変換器からなり、発電機の運転音等の騒音
や排気ガスを発生することがなく、騒音問題や大気汚染
を招来することがない。
【0099】さらに、出力設定部17の選択,直列合成
により両DC/AC変換部15,16の出力から単相2
線又は単相3線のバックアップ電源が形成されるため、
3線トランス等の大型,大重量の部品を用いることな
く、無停電工事に必要な電源を形成することができる。
【0100】しかも、単相3線のバックアップ電源が両
DC/AC変換部15,16の出力を直列合成して形成
され、両DC/AC変換部15,16がバックアップ電
源の1/2ずつを個別に分担するため、トランス構成の
大型,大重量の電圧バランサ等を用いることなく、負荷
の影響によるバックアップ電源の電圧変動を防止するこ
とができ、小型,軽量な構成で工事中に安定な給電を行
うことができる。
【0101】したがって、各戸の積算電力計の取換え,
修理等の配電工事を、小型,軽量で持ち運びに好適な構
成により、地域的な制限や騒音の発生,大気汚染なく、
工事時中に安定な電源を供給して無停電で行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の回路ブロック図であ
る。
【図2】図1の一部の詳細な結線図である。
【図3】図1の電源装置を用いた配電工事の説明用であ
る。
【図4】図3の工事説明用の第1のフローチャートであ
る。
【図5】図3の工事説明用の第2のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 工事対象戸 4 低圧配電線 10 直流電源 15,16 DC/AC変換部 17 出力設定部 20 電源出力部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧配電系統の積算電力計の取換え,修
    理等の配電工事の工事対象戸の工事中の需要電力をまか
    なう容量に設定された電池電源等の直流電源と、 前記直流電源が並列給電されて単相2線の交流電源をそ
    れぞれ形成する静止型変換器構成の2個のDC/AC変
    換部と、 単相2線給電の設定により前記両DC/AC変換部のい
    ずれか一方の出力を選択し,単相3線給電の設定により
    前記両DC/AC変換部の出力を直列合成し,系統電源
    に相当する単相2線又は単相3線のバックアップ電源を
    出力する出力設定部と、 工事中に前記バックアップ電源を前記工事対象戸に給電
    する電源出力部とを備えたことを特徴とする可搬型の無
    停電工事用電源装置。
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