JPH1039363A - 色補正情報を備えたレンズ - Google Patents

色補正情報を備えたレンズ

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JPH1039363A
JPH1039363A JP9089763A JP8976397A JPH1039363A JP H1039363 A JPH1039363 A JP H1039363A JP 9089763 A JP9089763 A JP 9089763A JP 8976397 A JP8976397 A JP 8976397A JP H1039363 A JPH1039363 A JP H1039363A
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JP
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lens
color
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color correction
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JP9089763A
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English (en)
Inventor
Nobusato Abe
紳聡 阿部
Yukio Hasushita
幸生 蓮下
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】撮影レンズなどの光学素子を介してカラー画像
を記録するときに、記録後の色を記録前の色と一致させ
るために必要な情報を撮影レンズ側に持たせて色補正を
容易にし、正確な色の再現可能にすること。 【構成】撮影レンズ11に、その撮影レンズ11によっ
て形成した記録物の像の色を、肉眼で知覚されるその記
録物の色に一致させるために必要な色補正情報として、
その撮影レンズ11の分光透過率データまたはその撮影
レンズ11による、RGBWの色度座標値の変化量デー
タを記憶した色補正情報メモリ13を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、レンズを通る前の光と通
った後の光の色に関する情報を備えた、例えばディジタ
ルカメラの撮影レンズに適したレンズに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、画像をディジタル
画像信号として記録する手段が広まっている。ディジタ
ル画像記録において、人間が肉眼で見た色と同じ色を、
ディスプレイや、印刷した紙などに再現することの重要
性が増加してきた。ディジタル画像の記録手段として
は、例えばCCD 撮像素子などで撮像して電気的画像信号
に変換して、磁気テープなどに磁気信号として記録し、
ディスプレイに表示し、あるいはカラープリンターで紙
に印刷する、コピーするなどの手段がある。いずれの場
合も画像データは、レンズを介して形成された光学像を
アナログまたはディジタル画像信号に変換して取り込
み、メモリしている。
【0003】撮影レンズは完全な無色透明ではなく、レ
ンズの素材は固有の色(固有の分光透過率)を有し、コ
ーティングによっても分光透過率が変化する(図2参
照)。したがって、人間が撮影レンズを通して見た色彩
(色)と、撮影レンズを通さずに肉眼で見た色彩(色)
とは異なる。そのため、撮影レンズを通さずに肉眼で見
た色と同じ色、色彩(以下「True Color」(トゥルーカ
ラー)という。)を、撮影レンズを通して形成した像を
変換し画像信号で再現するためには、画像信号を補正す
る必要がある。
【0004】しかし、従来は、撮影レンズによって形成
された被記録物の像を画像信号に変換して記録媒体に記
録するが、その撮影レンズによって色彩がどのように変
わったか、といったデータは無かった。そのため、一旦
記録したディジタル画像信号を記録媒体から読み出し
て、ディスプレイに表示して表示したものと被記録物と
を、あるいは印刷して印刷物と被記録物とを直接比較し
て補正するなどの方法しかなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、撮影レンズなどの光学系を介
してカラー画像を記録するときに、記録後の色を記録前
の色と一致させるために必要な情報をレンズに持たせる
ことで、原稿と記録画像データの色彩の一致度を高め、
また色彩の補正を容易にすること、を目的とする。
【0006】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、レンズ
に、そのレンズによって形成した記録物の像の色を、肉
眼で知覚されるその記録物の色に一致させるために必要
な色補正情報を記憶した記憶手段を備えたこと、に特徴
を有する色補正情報を備えたレンズである。色補正情報
としては、そのレンズの分光透過率データ、あるいは、
そのレンズによる、RGBW(赤、緑、青、白)の色度
座標値、あるいは基準値からの変化量を使用する。この
色補正情報を備えたレンズは、例えば、撮影レンズによ
って形成された像をディジタル画像データに変換する撮
像手段と、そのディジタル画像データを記録媒体に記録
する記録手段を備えたディジタルカメラに着脱可能な撮
影レンズとして使用できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。図1は、本発明を適用した撮影レンズを使用する
ディジタルカメラの一実施の形態のブロック回路図であ
る。このディジタルカメラは、カメラボディ21および
このカメラボディ21に着脱可能な撮影レンズ11を備
えている。撮影レンズ11は、この撮影レンズ11によ
って撮影した場合の色補正情報を書込んだ色補正情報メ
モリ13を備えている。
【0008】本実施の形態における色補正情報は、被写
体(物体)を、撮影レンズ11で結像したときの被写体
像の色を、理想的な撮影レンズで形成された被写体像の
色に一致させるために必要な情報としてある。例えば、
被写体像の色を光の三原色RGB(赤、緑、青)に分解
し、CIE色度座標値に変換して、撮影レンズ11を介
して見たときの物体の色彩を、裸眼で見たときの物体の
色彩と一致させるために必要なRGBW色度座標補正値
を色補正情報とし、色補正情報メモリ13に書込む。
【0009】被写体像は、撮影レンズ11によってCC
D撮像素子23の受光面に形成される。CCD撮像素子
23は、R、G、B(赤色、緑色、青色)光に感度を有
する3個の光電変換素子を1画素として、マトリックス
状に規則的に繰り返し配置された多数の画素を備えてい
る。そしてCCD撮像素子23は、撮像時には、各光電
変換素子によって被写体像の各色成分を積分し、各積分
値をR、G、B色信号として出力する。
【0010】CCD撮像素子23は通常、分光感度分布
を有する。CCD撮像素子23がRGBフィルタを有す
る場合、R、G、Bフィルタの分光透過特性は、例えば
図3に示すようになる。そこで、CCD撮像素子23が
RGBフィルタを有する場合のRGBの色度座標値を、
予めCCD撮像素子23のRGB画素出力に基づいて測
定し、メモリしておくことで、その後の演算を簡略化で
きる。本実施例では、CCD撮像素子23の各R、G、
B画素の分光感度情報として、R、G、B色度座標値お
よびW色度座標値をそれぞれ、CCD色成分情報メモリ
35に書込んである。ここで、撮影レンズ11の色補正
情報メモリ13に撮影レンズ11の色度座標値あるいは
撮影レンズ11による色度座標値の変化量を書込んであ
れば、CCD色成分情報メモリ35には、R、G、B、
W色度座標値を書込んでおけばよい。
【0011】CCD撮像素子23が出力するアナログの
R、G、B色信号は、A/D 変換回路25で、それぞれ、
例えば8ビットのディジタル信号に変換されて、画像メ
モリ27に順次書込まれる。1ライン分(1フィールド
分または1フレーム分)のR、G、B色信号の書込みが
終了すると、順次、画像メモリ27から読み出され、画
像フォーマット回路29において所定の画像フォーマッ
ト、例えばTIFF(Tag Image File Format) に変換され、
R、G、B色信号としてメモリカード31に書込まれ
る。メモリカード31には、フラッシュメモリ、SRA
Mなどが使用される。
【0012】色補正情報メモリ13に書込まれている
R、G、B、W色度座標値は、図示しないが入出力イン
ターフェースなどを介して、カメラボディ21の色度座
標値生成回路33に読み込まれる。色度座標値生成回路
33は、CCD色成分情報メモリ35から、CCD撮像
素子23のR、G、B、W色度座標値を読み込み、これ
らのR、G、B、W色度座標値に基づいて、このディジ
タルカメラの撮像系のR、G、B、W色度座標値を演算
する。そして、CCD撮像素子23が出力したR、G、
B色信号をA/D 変換したディジタル画像データおよび撮
像系のR、G、B、W色度座標値をメモリカード31に
書込む。
【0013】R、G、B、W色度座標値は、通常、各フ
レームまたはフィールドの画像データを記録する毎にそ
の画像データに対応させて記録するが、メモリカード3
1がディジタルカメラ21に装着されたとき、あるいは
最初の画像データ記録時に1回だけ色補正情報を記録す
ることも可能である。
【0014】カメラボディ21のCCD撮像素子23、
A/D 変換回路25、画像メモリ27、画像フォーマット
回路29、メモリカード31、色度座標値生成回路33
の動作は、システムコントローラ37によって制御され
る。
【0015】このメモリカード31は、カメラボディ2
1から取り外され、図示しない画像処理装置の読出装置
に装着される。画像処理装置は、メモリカード31か
ら、RGB画像データおよびR、G、B、W色度座標情
報を読み出して、RGB画像データを補正する。この補
正によって、人間が肉眼で見たものと同じ色彩の画像デ
ータを再現できる。
【0016】本発明の実施の形態のディジタルスチルカ
メラによると、被写体、被記録物体として、平面的な原
稿、あるいは立体的な物体をCCD撮像素子23によっ
て撮像し、ディジタル画像データに変換する場合、最終
的な色補正データとして、例えば、CIE色度図に基づ
くR、G、B三原色の色度座標値と、白色(W)の色度
座標値を使用できる。
【0017】また、銀塩フィルムを使用する場合、例え
ば、近年発表された規格APSなどのように、フィルム
の磁気記録層にデータを記録できる場合は、磁気記録層
にR、G、B、W色度座標補正値を記録すれば、フィル
ムスキャナーで取り込み、ディジタル画像データに変換
する際にR、G、B、W色度座標値を読み出して利用す
ることで、True Colorを実現できる。
【0018】以上は、本発明をディジタルスチルカメラ
に適用した第一の実施の形態であるが、色補正情報およ
びその演算についてより具体的に説明する。ディジタル
画像データの一般的なフォーマットの一つであるTIFFに
適用した場合について説明する。CCD撮像素子23の
ある一画素(R、G、B画素)のディジタル画像データ
を、P(r,g,b)と表わす。r、g、bはそれぞれ
赤色、緑色、青色の輝度であって、一般に、いわゆる2
4ビットフルカラーでは、r、g、bそれぞれの色が2
56階調(8ビット)に変換される。R、G、B(赤、
緑、青)の色度座標値のデフォルトは設定されていない
が、テレビジョンの規格であるNTSC(またはPAL 、SECA
M )の色度座標値に従う場合が多いので、NTSCの色度座
標値をデフォルトとする。このNTSCに基づくデフォルト
のr、g、bの各色度座標値は、次の通りである。 r(0.67, 0.33)、 g(0.21, 0.71)、 b(0.14,
0.08)
【0019】また、白(W)は、輝度値では、P(255,
255, 255 )の色のことであるが、NTSCに基づく色度座
標値では、W(0.310, 0.316)となる。この色度座標値
W(0.310, 0.316)の特性を持つ光源を、C光源とす
る。
【0020】本実施の形態では、図5に示すように、C
光源41で均一の分光反射率ρ(λ)の被写体43を照
射して、撮影レンズ11が形成した被写体43の像をC
CD撮像素子23で撮像し、CCD撮像素子23が出力
する各R、G、B画素信号の色度座標値を測定する。そ
して、基準色度座標値(基準色情報)と測定色度座標値
とに基づいて、色度座標値補正データ(例えば差)を求
める。この色度座標値補正データおよび基準色度座標値
を、CCD色成分情報メモリ35に色補正情報として書
込む。この実施の形態の色度座標値補正データは、撮影
レンズ11からCCD撮像素子23までの撮像系の色補
正情報を含むが、先に説明した実施の形態のように、撮
影レンズ11およびCCD撮像素子23それぞれの色度
座標値補正データを求めてそれぞれのメモリ13、35
に記憶しておいてもよい。
【0021】そして、撮影レンズ11によって撮像し、
CCD撮像素子23が出力したR、G、B画像データ
を、CCD色成分情報メモリ35から読み込んだ色度座
標値補正データと共にメモリカード31に書込む。ま
た、撮影レンズ11によって撮像し、CCD撮像素子2
3が出力したR、G、B画像データを、CCD色成分情
報メモリ35から読み込んだ色度座標値補正データに基
づいて補正し、補正後のR、G、B画像データを、基準
色度座標値と共にメモリカード31に書込む。
【0022】以下、より具体的に、色度座標値の演算方
法について説明する。C光源41の分光分布をS(λ)
とする(図4参照)。ただし、λは波長(nm)である。
さらに、C光源41で照射する被写体43(記録物体)
の分光反射率をρ(λ)とし、撮影レンズ11の分光透
過率をL(λ)とすると、C光源41で照射された被写
体43をCCD撮像素子23で撮像するときの分光分布
W(λ)は、 W(λ)=S(λ)・ρ(λ)・e(λ) となる。なお、ここで使用する被写体43には、全波長
域で反射率が一定のものを使用する。
【0023】分光感度e(λ)は、R、G、Bそれぞれ
で相違するので、分光感度e(λ)を各色成分er
(λ)、eg (λ)、eb (λ)で分けて、各色成分e
r (λ)、eg (λ)、eb (λ)を波長で積分する。 R=∫S(λ)・ρ(λ)・er (λ)dλ G=∫S(λ)・ρ(λ)・eg (λ)dλ B=∫S(λ)・ρ(λ)・eb (λ)dλ
【0024】次に、積分したR、G、B各色の色度座標
値を求めるが、xyz系座標値に変換するために、スペ
クトル三刺激値 ~x(λ)、 ~y(λ)、 ~z(λ)を
用いると、Rの色度座標X、Y、Z値は下記式によって
求まる。 Xr =∫R(λ)・ ~x(λ)dλ Yr =∫R(λ)・ ~y(λ)dλ Zr =∫R(λ)・ ~z(λ)dλここで、Rの分光分
布R(λ)は、 R(λ)=S(λ)・ρ(λ)・er (λ) 1-1 である。同様にG、Bの分光分布G(λ)、B(λ)
は、下記式のようになる。 G(λ)=S(λ)・ρ(λ)・eg (λ) 1-2 B(λ)=S(λ)・ρ(λ)・eb (λ) 1-3
【0025】以上のR、G、Bの分光分布式1-1 から1-
3 から、R、G、Bの色度座標値x、yは、次のように
求まる。 xr =Xr /(Xr +Yr +Zr ) 1-4 yr =Yr /(Xr +Yr +Zr ) 1-5 xg =Xg /(Xg +Yg +Zg ) 1-6 yg =Yg /(Xg +Yg +Zg ) 1-7 xb =Xb /(Xb +Yb +Zb ) 1-8 yb =Yb /(Xb +Yb +Zb ) 1-9
【0026】W(白色)は、R、G、Bに一定の補正係
数R′、G′、B′を掛けて合成したものが、C光源4
1の色温度座標値と同一になるように補正係数R′、
G′、B′を調整する。Wについての色度座標値XW
W 、ZW は、次のようになる 。 Xw =∫(R′(R(λ)+G′G(λ)+B′B(λ))・ ~x(λ))dλ =R′Xr +G′Xg +B′Xb 1-10 Yw =R′Yr +G′Yg +B′Yb 1-11 Zw =R′Zr +G′Zg +B′Zb 1-12 したがって、xw 、yw は、次の通り求めることができ
る。 xw =Xw /(Xw +Yw +Zw )=0.310 1-13 yw =Yw /(Xw +Yw +Zw )=0.316 1−14
【0027】上記1−13式および1-14式を満足する補
正係数R′、G′、B′によって、CCD撮像素子23
の各RGB色信号のゲインをコントロールすることで、
True Colorが実現できる。
【0028】以上の式は理想的な撮影レンズの場合であ
り、実際の撮影レンズ11の分光透過率L(λ)を考慮
していない。式1-1 から1-12に、撮影レンズ11の分光
透過率L(λ)を加えたものを、右肩にLを付して表わ
すと、下記の通りになる。 RL (λ)=S(λ)・ρ(λ)・L(λ)・er (λ) 2-1 GL (λ)=S(λ)・ρ(λ)・L(λ)・eg (λ) 2-2 BL (λ)=S(λ)・ρ(λ)・L(λ)・eb (λ) 2-3
【0029】 xr L=Xr L/(Xr L+Yr L+Zr L) 2-4 yr L=Yr L/(Xr L+Yr L+Zr L) 2-5 xg L=Xg L/(Xg L+Yg L+Zg L) 2-6 yg L=Yg L/(Xg L+Yg L+Zg L) 2-7 xb L=Xb L/(Xb L+Yb L+Zb L) 2-8 yb L=Yb L/(Xb L+Yb L+Zb L) 2-9
【0030】 Xw L=R′Xr L+G′Xg L+B′Xb L 2-10 Yw L=R′Yr L+G′Yg L+B′Yb L 2-11 Zw L=R′Zr L+G′Zg L+B′Zb L 2-12 よって、xw L、yw Lは、下記式によって求められる。 xw L=Xw L/(Xw L+Yw L+Zw L) 2-13 yw L=Yw L/(Xw L+Yw L+Zw L) 2-14
【0031】式1-1〜1-14は、撮影レンズに依存しない
カメラ固有のものなので、例えば、式1-1 〜1-3 をカメ
ラボディ21のメモリ(CCD色成分情報メモリ35)
に書込んでおく。そして、R、G、B各波長における分
光透過率L(λ)データを撮影レンズ11のメモリ(色
補正情報メモリ13)に書込んでおけば、演算手段(シ
ステムコントローラ37)は、これらのデータによって
式1-1 〜1-14、2-1〜2-14の演算が可能になり、True C
olorを実現できる。
【0032】また、撮影レンズを装着しないときに対す
る、撮影レンズ11を装着したときの差分色度座標値を
Δx、Δyとすると、式1-4 〜1-9 、1-13、1-14、式2-
4 〜2-9 、2-13、2-14から、R、G、B、Wの各差分色
度座標値は、次の通り求められる。 Δxr =Xr L/(Xr L+Yr L+Zr L)−Xr /(Xr +Yr +Zr ) Δyr =Yr L/(Xr L+Yr L+Zr L)−Yr /(Xr +Yr +Zr ) Δxg =Xg L/(Xg L+Yg L+Zg L)−Xg /(Xg +Yg +Zg ) Δyg =Yg L/(Xg L+Yg L+Zg L)−Yg /(Xg +Yg +Zg ) Δxb =Xb L/(Xb L+Yb L+Zb L)−Xb /(Xb +Yb +Zb ) Δyb =Yb L/(Xb L+Yb L+Zb L)−Yb /(Xb +Yb +Zb ) Δxw =Xw L/(Xw L+Yw L+Zw L)−Xw /(Xw +Yw +Zw ) Δyw =Yw L/(Xw L+Yw L+Zw L)−Yw /(Xw +Yw +Zw
【0033】これらの値は、CCD撮像素子23の分光
透過率e(λ)に依存するので、CCD撮像素子23毎
に分光透過率e(λ)を測定し、カメラボディのメモリ
(CCD色成分情報メモリ35)に書込んでおくこと
で、カメラ毎に正確に色補正ができる。また、CCD撮
像素子23の分光透過率e(λ)の個体間のばらつきが
小さいときには、同一の分光透過率e(λ)を使用する
ことも可能である。
【0034】以上の通り、本発明の実施の形態では、撮
影光学系の色度座標値と撮像素子から出力されたディジ
タル画像データ(RGB画像データ)を、TIFF形式で
は、次の二態様でTIFF画像ファイルに書込む。
【0035】第1の態様では、撮影レンズ11のR、
G、B、W色度座標値およびカメラボディ21のR、
G、B、W色度座標値に基づいた撮像系の色度座標値
を、CCD撮像素子23で撮像し、ディジタル信号に変
換したR、G、B画像データ(R、G、B輝度データ)
とともに、表1に示す態様で別個にメモリカードに書込
む。この場合は、コンピュータなどの画像処理装置にお
いて、メモリカードから読み込んだR、G、B輝度デー
タを、メモリカードから読み込んだ色度座標値に基づい
て補正することで、True Colorを実現できる。
【表1】 撮像系の色度補正値 R=(0.69, 0.35) G=(0.20, 0.73) B=(0.16, 0.10) W=(0.320, 0.318) 補正しないR、G、B画像 R G B R G B R ・ ・ データ 100 027 014 ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0036】第2の態様では、撮影レンズ11のR、
G、B、W色度座標値およびカメラボディ21のR、
G、B、W色度座標値に基づいた撮像系の色度座標値
と、C光源によるデフォルトの色度座標値とによって、
CCD撮像素子23でディジタル信号に変換したR、
G、B画像データの色度座標値を基準色度座標値に基づ
くR、G、B画像データに変換して、変換後のR、G、
B画像データ(R、G、B輝度データ)を、基準色度座
標値とともに、表2に示した画像フォーマットでメモリ
カードに書込む。この場合は、コンピュータなどの画像
処理装置において、メモリカードから読み込んだ補正後
のR、G、B画像データを、メモリカードから読み込ん
だ基準色度座標値に基づいて変換することで、True Col
orを実現できる。
【表2】 系の色度補正値 R=(0.67, 0.33) G=(0.21, 0.71) B=(0.14, 0.08) W=(0.310, 0.316) 補正後のR、G、B画像 R G B R G B R ・ ・ データ 103 029 011 ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0037】以上の通り本実施の形態では、撮影レンズ
によって影響される色彩に関する情報を撮影レンズにメ
モリしたので、この撮影レンズの情報を利用すること
で、簡単にTrue Colorを実現できる。本発明の実施の形
態では、TIFFフォーマットで記録する場合について説明
したが、記録形式はこれに限定されない。また、本発明
は、ディジタルビデオカメラ、スキャナなどに使用され
るレンズ一般に適用できることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
レンズに、そのレンズによって形成した記録物の像の色
を、肉眼で知覚されるその記録物の色に一致させるため
に必要な色補正情報を記憶した記憶手段を備えたので、
レンズによって形成された像を画像信号に変換し、この
画像信号を記録する際に色補正情報も記録するか、ある
いは画像信号を色補正情報に基づいて補正してから記録
することが可能になる。つまり、肉眼で見たその記録物
の色と同じ色のその記録物の画像信号を記録することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディジタルスチルカメラの一
実施の形態の主要部を示すブロック回路図である。
【図2】撮影レンズの分光透過率をグラフで示す図であ
る。
【図3】CCD撮像素子のRGBフィルタの分光透過率
を示す図である。
【図4】C光源の分光分布をグラフで示す図である。
【図5】本実施の形態のディジタルスチルカメラで、C
光源で照射した物体を撮影する様子を示す図である。
【符号の説明】
11 撮影レンズ 13 色補正情報メモリ 23 CCD撮像素子 25 A/D 変換回路 27 画像メモリ 29 画像フォーマット回路 31 メモリカード 33 色度座標値生成回路 35 CCD色成分情報メモリ 37 コントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズに、そのレンズによって形成され
    る記録物の像の色を、肉眼で知覚されるその記録物の色
    に一致させるために必要な色補正情報を記憶した記憶手
    段を備えたこと、を特徴とする色補正情報を備えたレン
    ズ。
  2. 【請求項2】 前記色補正情報は、人間の視覚によって
    感知した色を、前記撮影レンズを通った光により再現で
    きる色補正情報であること、を特徴とする請求項1に記
    載の色補正情報を備えたレンズ。
  3. 【請求項3】 前記色補正情報は、前記レンズの分光透
    過率データであること、を特徴とする請求項1に記載の
    色補正情報を備えたレンズ。
  4. 【請求項4】 前記色補正情報は、レンズの赤、緑、青
    および白の色度座標値であること、を特徴とする請求項
    1または2に記載の色補正情報を備えたレンズ。
  5. 【請求項5】 前記色補正情報は、光の赤、緑、青およ
    び白の色度座標値が、その撮影レンズを通ることによっ
    て変化する変化量であること、を特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の色補正情報を備えたレンズ。
  6. 【請求項6】 前記色補正情報は、肉眼で見た場合の物
    体のR、G、B、W(赤色、緑色、青色、白色)色度座
    標値と、そのレンズによって形成された前記物体像の
    R、G、B、W色度座標値との相違に関する情報である
    こと、を特徴とする請求項1または2に記載の色補正情
    報を備えたレンズ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    色補正情報を備えたレンズは、撮影レンズによって形成
    された像をディジタル画像データに変換する撮像手段
    と、そのディジタル画像データを記録媒体に記録する記
    録手段を備えたディジタルカメラに着脱可能な撮影レン
    ズであること、を特徴とする色補正情報を備えたレン
    ズ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の色補正情報を備えたレ
    ンズを撮影レンズとして着脱可能なディジタルカメラで
    あって、このディジタルカメラは、撮影レンズによって
    形成された像をディジタル画像データに変換する撮像手
    段と、そのディジタル画像データを記録媒体に記録する
    記録手段を備えていることを特徴とするディジタルカメ
    ラ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のディジタルカメラは、
    基準色情報に基づいて前記ディジタル画像データの色を
    補正する色補正情報を記憶した記憶手段を備え、前記デ
    ィジタル画像データとともに、前記撮影レンズの記憶手
    段から読み込んだ色補正情報および前記記憶手段から読
    み込んだ色補正情報に基づいた色補正データを前記記録
    媒体に書込むこと、を特徴とするディジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のディジタルカメラ
    は、基準色情報に基づいて前記ディジタル画像データの
    色を補正する色補正情報を記憶した記憶手段を備え、前
    記ディジタル画像データを、前記レンズの記憶手段から
    読み込んだ色補正情報および前記記憶手段から読み込ん
    だ色補正情報に基づいて基準色情報に基づくディジタル
    画像データに変換し、変換したディジタル画像データお
    よび基準色情報を前記記録媒体に書込むこと、を特徴と
    するディジタルカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載のディジタ
    ルカメラにおいて、前記基準色情報および色補正情報
    は、色度座標値であること、を特徴とするディジタルカ
    メラ。
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