JPH1038833A - ガス検知装置及びこの装置に用いられる温度検出方法 - Google Patents

ガス検知装置及びこの装置に用いられる温度検出方法

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JPH1038833A
JPH1038833A JP19885696A JP19885696A JPH1038833A JP H1038833 A JPH1038833 A JP H1038833A JP 19885696 A JP19885696 A JP 19885696A JP 19885696 A JP19885696 A JP 19885696A JP H1038833 A JPH1038833 A JP H1038833A
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JP
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gas
temperature
sensor module
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JP19885696A
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Masaru Matsuno
勝 松野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 100ppm程度のガス濃度に対して高い検
出精度のガス検知が可能な簡便な構成のガス検知装置を
提供すること。 【解決手段】 定電圧源20からガスセンサモジュール
12に入力される電流値を検出できる電流検出手段14
を設け、ガスセンサモジュール12入力される電流値を
検出して、この電流値とガスセンサモジュール12の周
囲温度とガスセンサモジュール12のセンサ出力データ
12aとの相関関係を予め求めておき、この相関関係に
基づいて、ガスセンサモジュール12のセンサ出力デー
タ12aと電流値とからガスセンサモジュール12の周
囲温度を求めるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス雰囲気中に設
置された状態でガスの存在を検知するガス検知装置に関
し、特に、可燃性ガスの存在を検知すると共に、当該ガ
スの濃度を検知するガス検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のガス検知装置としては、例
えば、図2に示すようなものがある。
【0003】ガス検知装置1は、ガス雰囲気中に設置さ
れた状態でガスの存在を検知すると共に、そのガスの濃
度を検知してガス濃度データ3bを生成するガスセンサ
モジュール2、ガスセンサモジュール2を動作させるた
めのセンサバイアス電流3aを供給するための電流源3
を有していた。
【0004】ガスセンサモジュール2は、ガス雰囲気中
に設置された状態でガス濃度を検知するセンサ素子2B
と、センサ素子2Bとほぼ同様の抵抗値温度係数を有し
センサ素子2Bの温度補償を行うためにセンサ素子2B
と直列に接続されたのレファ素子2Aと、センサ素子2
Bの周囲温度を測定して温度データ3aを生成するため
にセンサ素子2Bの近傍に配置された感温素子2Cとか
ら構成されていた。
【0005】ガスセンサモジュール2が生成するガス濃
度データ3bは、増幅回路5によって増幅されて濃度情
報5aとして出力されていた。また温度データ3aは、
増幅回路4によって増幅されて温度情報4aとして出力
されていた。
【0006】センサ素子2Bは、具体的には、接触燃焼
式ガスセンサであって、素子表面に付着したガスをセン
サバイアス電流3aによって燃焼させた結果生ずる温度
変化(通常、燃焼により温度は上昇する)に対して、セ
ンサ素子2Bの電気抵抗値の変化(通常、抵抗値温度係
数が正値であるため、温度の上昇に伴って、抵抗値は増
加する)を出力するものであった。
【0007】前述のレファ素子2Aは、ガスに対して不
感となるように不感処理がされている他は、センサ素子
2Bと同様の構造及び抵抗値温度係数を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらセンサ素
子2Bにおいては、ガスの燃焼に伴う温度変化を電気抵
抗値の変化によって検知するため、センサ素子2Bの周
囲温度に起因する電気抵抗値の変化もガスの検知として
出力する誤動作の可能性がある。このような誤動作を回
避するために、前述したような抵抗値温度係数がほぼ等
しいレファ素子2Aをセンサ素子2Bに接続して、セン
サ素子2Bにおける周囲温度に起因する電気抵抗値の変
化を打ち消すような温度補償を実行しているものの、1
00ppm程度のガス濃度に対して高い検出精度を要求
される場合、前述の抵抗値温度係数をレファ素子2Aと
センサ素子2Bとで完全に一致させること(則ち、温度
補償における完全な相補性)が必要となるが、接触燃焼
式ガスセンサのようなセンサ素子2Bではこのような相
補性を確保するために製造やスクリーニングに多大の時
間を要してしまうという技術的課題があった。
【0009】また、前述したように、センサ素子2Bの
近傍に感温素子2Cを別途配置して、センサ素子2Bの
周囲温度を測定して温度補償を行おうとする従来技術も
公開されてはいるものの、100ppm程度のガス濃度
に対して高い検出精度を要求される場合、同様に、近傍
に配置された感温素子2Cではセンサ素子2Bの周囲温
度を正確に測定することは難しいという技術的課題があ
った。
【0010】本発明は、このような従来の技術的課題に
着目してなされたもので、定電圧源からガスセンサモジ
ュールに入力される電流値を検出できる電流検出手段を
設け、ガスセンサモジュール入力される電流値を検出し
て、この電流値とガスセンサモジュールの周囲温度とガ
スセンサモジュールのセンサ出力データとの相関関係を
予め求めておき、この相関関係に基づいて、ガスセンサ
モジュールのセンサ出力データと電流値とからガスセン
サモジュールの周囲温度を求めることにより、100p
pm程度のガス濃度に対して高い検出精度を要求されレ
ファ素子とセンサ素子とのセンサ素子の抵抗値温度係数
を完全に一致させていない場合であっても、周囲温度に
起因する電気抵抗値の変化による誤動作を発生すること
を回避でき、製造やスクリーニングに多大の時間やコス
トを要しないガス検知装置を提供することを目的として
いる。
【0011】更に、100ppm程度のガス濃度に対し
て高い検出精度のガス検知を可能とするを要求される場
合であっても、前述したような感温素子2Cを別途配置
することなく、センサ素子の周囲温度を正確に測定で
き、その結果、製造やスクリーニングに多大の時間やコ
ストを要しないガス検知装置を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ガス雰囲気中に設置された状態でガスの存在を検知
するガス検知装置において、ガス雰囲気中に設置された
状態でガスの存在を検知すると共に、そのガスの濃度を
検知してセンサ出力データ12aを生成するガスセンサ
モジュール12と、前記ガスセンサモジュール12を動
作させるための所定の電圧20aを発生するための定電
圧源20と、前記定電圧源20と前記ガスセンサモジュ
ール12との間に電気的に接続され、当該ガスセンサモ
ジュール12に入力される電流値を検出して電流データ
14aを生成する電流検出手段14と、前記電流データ
14aに基づいて、前記センサ出力データ12aに対す
る温度補償を行ってガス濃度データ18aを生成する温
度補償手段15とを有する、ことを特徴とするガス検知
装置10である。
【0013】請求項1に記載の発明に依れば、レファ素
子124とセンサ素子122とのセンサ素子122の抵
抗値温度係数を完全に一致させていない場合であって
も、電流検出手段14が検出した高精度の電流データ1
4aを用いて、100ppm程度のガス濃度に対して高
い検出精度を実現できるような高精度の温度補償ができ
るようになる。その結果、周囲温度に起因する電気抵抗
値の変化による誤動作を発生することを回避できるよう
になる。
【0014】更に、レファ素子124とセンサ素子12
2との抵抗値温度係数を完全に一致させなくても(則
ち、温度補償に対して完全な相補性を実現しなくて
も)、十分高精度の温度補償が実現できるため、製造コ
ストを従来よりも低く抑えることができるようになり、
スクリーニングを簡便に済ますことができるようにな
る。
【0015】同様の主旨で、100ppm程度のガス濃
度に対して高い検出精度のガス検知を可能とするを要求
される場合であっても、前述したような感温素子2Cを
別途配置することなく、センサ素子122の周囲温度を
正確に測定できるようになり、その結果、製造やスクリ
ーニングに多大の時間やコストを要しないガス検知装置
10を実現できるようになる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電流検出手段14は抵抗素子であって、前記ガスセン
サモジュール12に入力される電流値を電圧値に変換し
て前記電流データ14aを生成する、ことを特徴とする
ガス検知装置10である。
【0017】請求項2に記載の発明に依れば、請求項1
に記載の効果に加えて、レファ素子124とセンサ素子
122とのセンサ素子122の抵抗値温度係数を完全に
一致させていない場合であっても、抵抗素子が検出した
電圧値を用いて、100ppm程度のガス濃度に対して
高い検出精度を実現できるような高精度の温度補償がで
きるようになる。
【0018】更に、レファ素子124とセンサ素子12
2との抵抗値温度係数を完全に一致させなくても(則
ち、温度補償に対して完全な相補性を実現しなくて
も)、十分高精度の温度補償を抵抗素子によって実現で
きるため、製造コストを従来よりも低く抑えることがで
きるようになり、スクリーニングを簡便に済ますことが
できるようになる。
【0019】請求項3に記載の発明は、前記温度補償手
段15は、前記電流データ14aに基づいて前記ガスセ
ンサモジュール12の周囲温度にかかる温度補償データ
16aを生成する温度データ生成回路16と、前記温度
補償データ16a基づいて、前記センサ出力データ12
aに対する温度補償を行って前記ガス濃度データ18a
を生成するガス濃度データ生成回路18とを有する、こ
とを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の
ガス検知装置10である。
【0020】請求項3に記載の発明に依れば、請求項1
又は2のいずれか一項に記載の効果と同様の効果を奏す
る。
【0021】請求項4に記載の発明は、前記ガスセンサ
モジュール12は、ガス雰囲気中に設置された状態で前
記ガス濃度を検知するセンサ素子122と、当該センサ
素子122の温度補償を行うためのレファ素子124と
を有し、前記センサ出力データ12aは、前記センサ素
子122の出力が前記レファ素子124のよって温度補
償されて生成されるように構成されている、ことを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガス検知
装置10である。
【0022】請求項4に記載の発明に依れば、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の効果に加えて、余り高い
精度を要しないような用途に対して、センサ素子122
の抵抗値温度係数と同程度の抵抗値温度係数を有するレ
ファ素子124を設けてセンサ素子122の温度補償を
簡便に行うことができるようになる。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか一項に記載のガス検知装置10に用いられる
温度検出方法において、前記ガスセンサモジュール12
に入力される電流値を検出できる前記電流検出手段14
を設け、前記ガスセンサモジュール12入力される電流
値を検出して、当該電流値と当該ガスセンサモジュール
12の周囲温度と当該ガスセンサモジュール12の前記
センサ出力データ12aとの相関関係を予め求めてお
き、当該相関関係に基づいて、当該ガスセンサモジュー
ル12のセ前記ンサ出力データと電流値とから当該ガス
センサモジュール12の周囲温度を求める、ことを特徴
とする温度検出方法である。
【0024】請求項5に記載の発明に依れば、レファ素
子124とセンサ素子122とのセンサ素子122の抵
抗値温度係数を完全に一致させていない場合であって
も、電流検出手段14が検出した高精度の電流データ1
4aを用いて、100ppm程度のガス濃度に対して高
い検出精度を実現できるような高精度の温度補償ができ
るようになる。その結果、周囲温度に起因する電気抵抗
値の変化による誤動作を発生することを回避できるよう
になる。
【0025】更に、レファ素子124とセンサ素子12
2との抵抗値温度係数を完全に一致させなくても(則
ち、温度補償に対して完全な相補性を実現しなくて
も)、十分高精度の温度補償が実現できるため、製造コ
ストを従来よりも低く抑えることができるようになり、
スクリーニングを簡便に済ますことができるようにな
る。
【0026】同様の主旨で、100ppm程度のガス濃
度に対して高い検出精度のガス検知を可能とするを要求
される場合であっても、前述したような感温素子2Cを
別途配置することなく、センサ素子122の周囲温度を
正確に測定できるようになり、その結果、製造やスクリ
ーニングに多大の時間やコストを要しないガス検知装置
10を実現できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき実施形態を説
明する図1は本発明のガス検知装置10の一実施形態を
説明した機能ブロック図である。
【0028】本ガス検知装置10は、ガス雰囲気中に設
置された状態で、ガスの存在を検知するガス検知装置1
0であって、可燃性ガスの存在を検知すると共に、ガス
の濃度を検知する機能を実現するために、図1に示すよ
うに、ガスセンサモジュール12と定電圧源20と電流
検出手段14と温度補償手段15とを有する。
【0029】ガスセンサモジュール12は、ガス雰囲気
中に設置された状態でガスの存在を検知すると共に、そ
のガスの濃度を検知してセンサ出力データ12aを生成
するように構成されている。
【0030】更にガスセンサモジュール12は、ガス雰
囲気中に設置された状態でガス濃度を検知するセンサ素
子122と、センサ素子122の温度補償を行うための
レファ素子124とを有する。
【0031】本実施形態のセンサ素子122は、具体的
には、接触燃焼式のガス検知手段である。接触燃焼式の
ガス検知手段は、可燃性ガスの検知素子が用いられてい
る。
【0032】可燃性ガスの検知素子は、例えば、20μ
m乃至50μmの線径を有する白金抵抗線を巻回してコ
イル形状を形成し、このコイルの周囲にパラジューム−
アルミナなどの触媒を塗布した後、燃成して、100メ
ッシュの二重金網を被せて形成されている。
【0033】センサ素子122の電気抵抗Rsは、巻回
された前述の白金抵抗線の線径や線長によって決定され
る。
【0034】レファ素子124は、センサ素子122と
同様の構造を有し、更に、ガスに対して不感となるよう
に不感処理が施されている。具体的には、レファ素子1
24の全体にシールキャップを被せることによって不感
処理を行うことができる。
【0035】レファ素子124の電気抵抗Rrは、セン
サ素子122と同様に、巻回された前述の白金抵抗線の
線径や線長によって決定される。
【0036】定電圧源20は、ガスセンサモジュール1
2を動作させるための所定の電圧20aを発生するため
のものである。
【0037】定電圧源20には、図1に示すように、抵
抗素子とセンサ素子122とレファ素子124とが直列
に接続されており、センサ素子122の電気抵抗がR
s、レファ素子124の電気抵抗がRr、抵抗素子の電気
抵抗がRcsであるので、ガスセンサモジュール12に入
力される電流Isの電流値は、Is=(所定の電圧20
a)/(Rcs+Rs+Rr)となる。
【0038】センサ素子122とレファ素子124は、
各々、電流Isが流れるので、内蔵された白金抵抗線が
過熱されて温度が上昇する。この状態において、雰囲気
中に可燃性(具体的には、還元性)のガスが存在する
と、センサ素子122に可燃性ガスが接触して燃焼(則
ち、酸化)するため、この燃焼の際に生じる反応熱によ
る温度上昇によってセンサ素子122の抵抗値RsがΔ
Rsだけ変化する。
【0039】このΔRsに応じた電圧変化としてセンサ
出力データ12aが出力される。
【0040】一方、レファ素子124は、前述したよう
に、不感処理(具体的には、シールキャップを被せる処
理)が施されているため、可燃性ガスには反応せず、前
述したような燃焼が生じない。
【0041】また、センサ素子122とレファ素子12
4とは同じガス雰囲気に曝されているため、この雰囲気
の温度に応じた抵抗変化を生じる。
【0042】このような雰囲気の温度に起因する抵抗変
化は、ガスの存在の検知の誤動作(則ち、ガスが存在し
ないのにガスを検知した旨のセンサ出力データ12aが
出力されること)や、検出したガス濃度の濃度誤差の原
因となる。
【0043】本実施形態のレファ素子124は、センサ
素子122におけるこのような雰囲気温度に依る誤動作
や濃度誤差を概ね補償するための補正手段である。雰囲
気の温度に起因するセンサ素子122の抵抗変化を、同
じ雰囲気中に置かれたレファ素子124のセンサ素子1
22の抵抗変化によって、打ち消すことを意図するもの
である。
【0044】しかしながら本実施形態のセンサ素子12
2とレファ素子124とは、白金抵抗線を巻回して構成
するため、材料のばらつき、線径や巻回形状等の構造上
のばらつきを避けることが難しいため、製造コストから
考えて、両者の抵抗値温度係数は同程度にしか一致させ
ることが難しい。完全に一致させることも可能ではある
が、スクリーニング(選別する作業)に多大な時間とコ
ストを要してしまう。そこで通常は、センサ素子122
とレファ素子124との抵抗値温度係数を同程度に一致
させる程度で使用されている。
【0045】前述したように、ΔRsに応じた電圧変化
である本実施形態のセンサ出力データ12aは、センサ
素子122の出力が同程度の抵抗値温度係数を有するこ
のようなレファ素子124のよって概ね温度補償されて
生成される。
【0046】このようなセンサ素子122とレファ素子
124とを組み合わせて実行される温度補償に依れば、
余り高い精度を要しないような用途に対して、センサ素
子122の抵抗値温度係数と同程度の抵抗値温度係数を
有するレファ素子124を設けてセンサ素子122の温
度補償を簡便に行うことができるようになる。
【0047】本実施形態の電流検出手段14は、図1に
示すように、定電圧源20とガスセンサモジュール12
との間に電気的に直列に接続された抵抗素子Rcsであっ
て、ガスセンサモジュール12に入力される電流値Is
を電圧値(=Is×Rcs)に変換して電流データ14a
を生成する。
【0048】このような抵抗素子Rcsで実現できる簡便
な構成の電流検出手段14に依れば、レファ素子124
とセンサ素子122とのセンサ素子122の抵抗値温度
係数を完全に一致させていない場合であっても、抵抗素
子Rcsが検出した電圧値を用いて、100ppm程度の
ガス濃度に対して高い検出精度を実現できるような高精
度の温度補償ができるようになる。
【0049】更に、レファ素子124とセンサ素子12
2との抵抗値温度係数を完全に一致させなくても(則
ち、温度補償に対して完全な相補性を実現しなくて
も)、十分高精度の温度補償を抵抗素子Rcsによって実
現できるため、製造コストを従来よりも低く抑えること
ができるようになり、相補性を確保するためのスクリー
ニングを簡便に済ますことができるようになる。
【0050】ガスを検知していない場合に応じて、また
はガスを検知した場合にはその濃度に応じて、定電圧源
20から電圧ガスセンサモジュール12に供給される電
流Isが変化するので、電流検出手段14は、この電流
Isの変化をを検出して電流データ14aを生成するよ
うに構成されている。
【0051】温度補償手段15は、図1に示すように、
温度データ生成回路16とガス濃度データ生成回路18
とを有する。
【0052】温度データ生成回路16は、電流データ1
4aに基づいてガスセンサモジュール12の周囲温度に
かかる温度補償データ16aを生成するように構成され
ている。
【0053】ガス濃度データ生成回路18は、温度補償
データ16a基づいて、センサ出力データ12aに対す
る温度補償を行ってガス濃度データ18aを生成するよ
うに構成されている。
【0054】温度補償手段15は、前述したようにして
生成された電流値Isとガスセンサモジュール12の周
囲温度とガスセンサモジュール12のセンサ出力データ
12aとの相関関係を予め事前に求めて、これを元にル
ックアップテーブル等の参照手段を予め生成しておく。
【0055】電流データ14aを受け取った際に、温度
データ生成回路16は、ガスセンサモジュール12のセ
ンサ出力データ12aと電流値Isとについて前述の参
照手段を参照して、ガスセンサモジュール12の周囲温
度を求めて温度補償データ16aを生成する。
【0056】ガス濃度データ生成回路18は、温度補償
データ16aに基づいて、センサ出力データ12aに対
する温度補償を行ってガス濃度データ18aを生成す
る。
【0057】以上説明したように本実施形態に依れば、
レファ素子124とセンサ素子122とのセンサ素子1
22の抵抗値温度係数を完全に一致させていない場合で
あっても、簡便な構成の電流検出手段14が検出した高
精度の電流データ14aを用いて、100ppm程度の
ガス濃度に対して高い検出精度を実現できるような高精
度の温度補償ができるようになる。その結果、周囲温度
に起因する電気抵抗値の変化による誤動作を発生するこ
とを回避できるようになる。
【0058】更に、レファ素子124とセンサ素子12
2との抵抗値温度係数を完全に一致させなくても(則
ち、温度補償に対して完全な相補性を実現しなくて
も)、十分高精度の温度補償が実現できるため、製造コ
ストを従来よりも低く抑えることができるようになり、
スクリーニングを簡便に済ますことができるようにな
る。
【0059】同様の主旨で、100ppm程度のガス濃
度に対して高い検出精度のガス検知を可能とするを要求
される場合であっても、前述したような感温素子2Cを
別途配置することなく、センサ素子122の周囲温度を
正確に測定できるようになり、その結果、製造やスクリ
ーニングに多大の時間やコストを要しないガス検知装置
10を実現できるようになる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に依れば、レファ
素子とセンサ素子とのセンサ素子の抵抗値温度係数を完
全に一致させていない場合であっても、簡便な構成の電
流検出手段が検出した高精度の電流データaを用いて、
100ppm程度のガス濃度に対して高い検出精度を実
現できるような高精度の温度補償ができるようになる。
その結果、周囲温度に起因する電気抵抗値の変化による
誤動作を発生することを回避できるようになる。
【0061】更に、レファ素子とセンサ素子との抵抗値
温度係数を完全に一致させなくても(則ち、温度補償に
対して完全な相補性を実現しなくても)、十分高精度の
温度補償が実現できるため、製造コストを従来よりも低
く抑えることができるようになり、スクリーニングを簡
便に済ますことができるようになる。
【0062】同様の主旨で、100ppm程度のガス濃
度に対して高い検出精度のガス検知を可能とするを要求
される場合であっても、前述したような感温素子2Cを
別途配置することなく、センサ素子の周囲温度を正確に
測定できるようになり、その結果、製造やスクリーニン
グに多大の時間やコストを要しないガス検知装置を実現
できるようになる。
【0063】請求項2に記載の発明に依れば、請求項1
に記載の効果に加えて、レファ素子とセンサ素子とのセ
ンサ素子の抵抗値温度係数を完全に一致させていない場
合であっても、抵抗素子が検出した電圧値を用いて、1
00ppm程度のガス濃度に対して高い検出精度を実現
できるような高精度の温度補償ができるようになる。
【0064】更に、レファ素子とセンサ素子との抵抗値
温度係数を完全に一致させなくても(則ち、温度補償に
対して完全な相補性を実現しなくても)、十分高精度の
温度補償を抵抗素子によって実現できるため、製造コス
トを従来よりも低く抑えることができるようになり、ス
クリーニングを簡便に済ますことができるようになる。
【0065】請求項3に記載の発明に依れば、請求項1
又は2のいずれか一項に記載の効果と同様の効果を奏す
る。
【0066】請求項4に記載の発明に依れば、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の効果に加えて、余り高い
精度を要しないような用途に対して、センサ素子の抵抗
値温度係数と同程度の抵抗値温度係数を有するレファ素
子を設けてセンサ素子の温度補償を簡便に行うことがで
きるようになる。
【0067】請求項5に記載の発明に依れば、レファ素
子とセンサ素子とのセンサ素子の抵抗値温度係数を完全
に一致させていない場合であっても、簡便な構成の電流
検出手段が検出した高精度の電流データaを用いて、1
00ppm程度のガス濃度に対して高い検出精度を実現
できるような高精度の温度補償ができるようになる。そ
の結果、周囲温度に起因する電気抵抗値の変化による誤
動作を発生することを回避できるようになる。
【0068】更に、レファ素子とセンサ素子との抵抗値
温度係数を完全に一致させなくても(則ち、温度補償に
対して完全な相補性を実現しなくても)、十分高精度の
温度補償が実現できるため、製造コストを従来よりも低
く抑えることができるようになり、スクリーニングを簡
便に済ますことができるようになる。
【0069】同様の主旨で、100ppm程度のガス濃
度に対して高い検出精度のガス検知を可能とするを要求
される場合であっても、前述したような感温素子2Cを
別途配置することなく、センサ素子の周囲温度を正確に
測定できるようになり、その結果、製造やスクリーニン
グに多大の時間やコストを要しないガス検知装置を実現
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス検知装置の一実施形態を説明した
機能ブロック図である。
【図2】従来のガス検知装置を説明した機能ブロック図
である。
【符号の説明】
10 ガス検知装置 12 ガスセンサモジュール 12a センサ出力データ 122 センサ素子 124 レファ素子 14 電流検出手段 14a 電流データ 15 温度補償手段 16 温度データ生成回路 16a 温度補償データ 18 ガス濃度データ生成回路 18a ガス濃度データ 20 定電圧源 20a 所定の電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス雰囲気中に設置された状態でガスの
    存在を検知するガス検知装置において、 ガス雰囲気中に設置された状態でガスの存在を検知する
    と共に、そのガスの濃度を検知してセンサ出力データを
    生成するガスセンサモジュールと、 前記ガスセンサモジュールを動作させるための所定の電
    圧を発生するための定電圧源と、 前記定電圧源と前記ガスセンサモジュールとの間に電気
    的に接続され、当該ガスセンサモジュールに入力される
    電流値を検出して電流データを生成する電流検出手段
    と、 前記電流データに基づいて、前記センサ出力データに対
    する温度補償を行ってガス濃度データを生成する温度補
    償手段とを有する、 ことを特徴とするガス検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電流検出手段は抵抗素
    子であって、前記ガスセンサモジュールに入力される電
    流値を電圧値に変換して前記電流データを生成する、 ことを特徴とするガス検知装置。
  3. 【請求項3】 前記温度補償手段は、前記電流データに
    基づいて前記ガスセンサモジュールの周囲温度にかかる
    温度補償データを生成する温度データ生成回路と、 前記温度補償データ基づいて、前記センサ出力データに
    対する温度補償を行って前記ガス濃度データを生成する
    ガス濃度データ生成回路とを有する、 ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載
    のガス検知装置。
  4. 【請求項4】 前記ガスセンサモジュールは、ガス雰囲
    気中に設置された状態で前記ガス濃度を検知するセンサ
    素子と、当該センサ素子の温度補償を行うためのレファ
    素子とを有し、 前記センサ出力データは、前記センサ素子の出力が前記
    レファ素子のよって温度補償されて生成されるように構
    成されている、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    のガス検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    ガス検知装置に用いられる温度検出方法において、 前記ガスセンサモジュールに入力される電流値を検出で
    きる前記電流検出手段を設け、前記ガスセンサモジュー
    ル入力される電流値を検出して、当該電流値と当該ガス
    センサモジュールの周囲温度と当該ガスセンサモジュー
    ルの前記センサ出力データとの相関関係を予め求めてお
    き、当該相関関係に基づいて、当該ガスセンサモジュー
    ルの前記センサ出力データと電流値とから当該ガスセン
    サモジュールの周囲温度を求める、 ことを特徴とする温度検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006201055A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Yazaki Corp ガス検出装置
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JP2016050824A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 Tdk株式会社 ガス検知装置

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