JPH1038783A - 重量分析装置 - Google Patents

重量分析装置

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JPH1038783A
JPH1038783A JP8196005A JP19600596A JPH1038783A JP H1038783 A JPH1038783 A JP H1038783A JP 8196005 A JP8196005 A JP 8196005A JP 19600596 A JP19600596 A JP 19600596A JP H1038783 A JPH1038783 A JP H1038783A
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microwave
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temperature sensor
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JP8196005A
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Satoru Kobayashi
悟 小林
Akira Kushiyama
暁 櫛山
Koichi Mizuno
光一 水野
Yukio Tamori
行男 田森
Junko Kin
潤甲 金
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波照射下試料の熱分解や吸脱着等に
よる重量変化を測定するための簡便な重量分析装置を提
供する。 【解決手段】 前面に開閉扉を有し側壁部にマイクロ波
照射窓を有する箱体と、マイクロ波発振装置と、マイク
ロ波発振装置からのマイクロ波を前記マイクロ波照射窓
に導くマイクロ波導波管と、箱体内に配設された電気ヒ
ーターと、箱体内に配設された箱体内温度センサー及び
試料温度センサーと、箱体内に配設された試料皿と、前
記箱体内温度センサーと前記電気ヒーターの電源回路と
に電気的に接続する箱体内温度制御器と、前記試料皿に
箱体の底板を貫通する支柱を介して連結する試料重量測
定装置を備えていることを特徴とする重量分析装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波照射下
の試料の重量変化を測定するための重量分析装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波は電子レンジの熱源等として
日常生活で広く使われているが、マイクロ波照射下に物
質の物性変化を調べたり、マイクロ波照射下の化学反応
を研究するための簡単な実験装置は見当らない。そのた
めもあってマイクロ波照射下の物質挙動には未解析部分
が多く、その解明が今後の課題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マイクロ波
照射下試料の熱分解や吸脱着等による重量変化を測定す
るための簡便な重量分析装置を提供することをその課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、前面に開閉扉を
有し側壁部にマイクロ波照射窓を有する箱体と、マイク
ロ波発振装置と、マイクロ波発振装置からのマイクロ波
を前記マイクロ波照射窓に導くマイクロ波導波管と、箱
体内に配設された電気ヒーターと、箱体内に配設された
箱体内温度センサー及び試料温度センサーと、箱体内に
配設された試料皿と、前記箱体内温度センサーと前記電
気ヒーターの電源回路とに電気的に接続する箱体内温度
制御器と、前記試料皿に箱体の底板を貫通する支柱を介
して連結する試料重量測定装置を備えていることを特徴
とする重量分析装置が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の重量分析装置を説明する
ため、図1に本発明の重量分析装置の1例についての概
要説明図を示す。この図において、1は開閉扉、2は壁
部、3は試料皿、4は試料、5は重量測定用支柱、6は
箱体内温度センサー保護管、7は試料温度センサー、8
は電気ヒーター、9は電気ヒーターのターミナル、10
は箱体内温度センサー、11〜13及び32は導線、1
4は試料重量測定装置、15は箱体内温度制御器、16
は試料重量記録計、17は温度記録計、18はマイクロ
波発信装置、19はマイクロ波導波管、20〜22は透
孔、31は底板を示す。Fは撹拌羽根を示す。開閉扉1
と壁部2及び底板32で形成される箱内空間は、マイク
ロ波照射時にマイクロ波が該空間(この空間を炉内とも
云う)から漏れない構造となっている。炉内の内容積は
1〜500リットル程度である。
【0006】試料皿3は底板31の透孔21を貫通する
重量測定用支柱5の先端に取り付けられ、マイクロ波が
充分良く照射されるようにマイクロ波導波管19が連結
するマイクロ波照射窓の正面に位置する。温度センサー
保護管6は、試料皿3付近の温度を測定する箱体内温度
センサー10の保護管であり、一方を封じた内径2〜5
mm程度のガラス又はセラミックス管である。温度セン
サー10としてはマイクロ波で影響されることのない温
度センサー、例えば光ファイバー温度計が使われる。こ
の温度計は、蛍光応答性に基づいて温度を測定する温度
測定範囲−100〜400℃の温度計であり、例えば安
立計器社のAMOTH FX8500が市販されてい
る。
【0007】試料温度センサー7は非接触型のもので、
試料4の温度を測定する温度センサーであり、この温度
センサーは試料から発生する赤外線によって温度を測定
する温度センサーである。この温度センサーとしては、
CHINO社製のMODELIR−AL等が市販されて
いる。試料4の温度は試料中に光ファイバー温度計等の
マイクロ波で影響されることのない温度センサーを接触
させて測定することもできる。電気ヒーター8は試料4
を加熱する電気ヒーターである。この電気ヒーターはニ
クロム線等の電熱線を使った通常の電気ヒーターであ
り、電熱線端部は壁部に配設されたターミナル9と結合
している。ターミナル9は、箱体内温度制御器15内の
電源回路と連結している。
【0008】試料重量測定装置14としては、通常の高
感度天秤を使用することができる。この試料重量測定装
置は、支柱5を介して試料皿3と連結する。この試料重
量測定装置14で得られた試料4の重量情報は導線12
で重量記録計16に送られ、経時的に試料重量が記録さ
れる。箱体内温度制御器15は通常の電気ヒーター用制
御器であり、箱体内温度センサー10及び電気ヒーター
の電源回路に電気的に接続し、箱体内温度センサー10
からの温度情報に従って、試料皿3付近の温度が一定温
度となるように自動制御したり、試料皿3付近の温度を
一定速度で昇温させる等のプログラム制御を行うことが
できる。重量記録計16及び温度記録計17は慣用のも
のであり、両者を一体化して試料重量と試料温度と試料
皿付近の温度とを同じ記録紙に経時的に記録することも
できる。温度記録計17は試料4及び試料皿3付近の温
度を経時的に記録する記録計である。マイクロ波発信装
置18とマイクロ波導波管19は、電子レンジ等のマイ
クロ波を利用した加熱器と同種の既製品を使えば良く、
0〜10KWのマイクロ波を連続的に発生させられるも
のが好ましい。また、ここで発生させるマイクロ波の周
波数は1KHz〜10GHzとするのが好ましい。ま
た、マイクロ波発振装置のマイクロ波出力制御器に試料
温度センサー7を電気的に接続し、その試料温度に応じ
てマイクロ波出力を制御することもできる。
【0009】壁部に形成された透孔20及び22は直径
1cm以下程度で密封可能な形状に作られている。これ
らの透孔は、炉内を特定気体雰囲気としたり各種実験器
具を炉内に設ける際等に使用される。例えば、窒素気流
中でマイクロ波照射下に熱分解実験を行う場合は、図1
に示した透孔22から窒素を炉内に送り、透孔20から
排出させながらマイクロ波照射下の熱分解実験を行えば
良い。また、透孔の数は限定されないが、通常は1〜5
個であり、その設置場所は任意である。
【0010】本発明の重量分析装置は、その箱体内に、
基準物質を充填するための基準物質容器を配設して、示
差熱型重量分析装置として用いることができる。この場
合、試料温度と基準物質温度との間の温度差を電流値と
して検出することにより、示差熱分析曲線(DTA曲
線)を得ることができる。このようなDTA曲線を得る
ことにより、試料の吸熱及び発熱を知ることができ、試
料の熱的特性も同時に分析することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明の重量分析装置を使用すれば、マ
イクロ波照射下の試料の吸・脱着反応や相変化における
重量分析を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重量測定装置の一例を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1 開閉扉 2 壁部 3 試料皿 4 試料 5 重量測定用支柱 6 温度センサー保護管 7 非接触型温度センサー 8 電気ヒーター 9 ターミナル 10 温度センサー 11〜13、32 導線 14 試料重量測定装置 15 箱体内温度制御器 16 重量記録計 17 温度記録計 18 マイクロ波発信装置 19 マイクロ波導波管 20〜22 透孔 31 底板 F 撹拌羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田森 行男 茨城県つくば市小野川16番3 工業技術院 資源環境技術総合研究所内 (72)発明者 金 潤甲 大韓民国大邱市上仁洞797 住公APT303 −206

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開閉扉を有し側壁部にマイクロ波
    照射窓を有する箱体と、マイクロ波発振装置と、マイク
    ロ波発振装置からのマイクロ波を前記マイクロ波照射窓
    に導くマイクロ波導波管と、箱体内に配設された電気ヒ
    ーターと、箱体内に配設された箱体内温度センサー及び
    試料温度センサーと、箱体内に配設された試料皿と、前
    記箱体内温度センサーと前記電気ヒーターの電源回路と
    に電気的に接続する箱体内温度制御器と、前記試料皿に
    箱体の底板を貫通する支柱を介して連結する試料重量測
    定装置を備えていることを特徴とする重量分析装置。
JP19600596A 1996-07-25 1996-07-25 重量分析装置 Expired - Lifetime JP2847179B2 (ja)

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Cited By (3)

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