JPH1038774A - X線装置用試料ホルダ - Google Patents

X線装置用試料ホルダ

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JPH1038774A
JPH1038774A JP8214205A JP21420596A JPH1038774A JP H1038774 A JPH1038774 A JP H1038774A JP 8214205 A JP8214205 A JP 8214205A JP 21420596 A JP21420596 A JP 21420596A JP H1038774 A JPH1038774 A JP H1038774A
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JP
Japan
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sample
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ray
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sample holder
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Pending
Application number
JP8214205A
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English (en)
Inventor
Akihide Doshiyou
明秀 土性
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP8214205A priority Critical patent/JPH1038774A/ja
Publication of JPH1038774A publication Critical patent/JPH1038774A/ja
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線回折測定の際に、試料を支持する試料ホ
ルダから散乱線が発生することを防止して、高精度なX
線回折測定を行うことができるようにする。 【解決手段】 X線測定に供される試料を支持するため
のX線装置用試料ホルダにおいて、試料Sを収納するた
めの試料収納用開口3を備えたホルダ本体2と、その試
料収納用開口3内に配置されていて位置変位可能であり
単結晶物質によって形成された底部材4とを有する試料
ホルダ1である。底部材4の試料支持面4aは、結晶格
子面に対して非平行となるようにカットできる。底部材
4の外周側面にゴムパッキン5を環状に装着することも
できる。底部材4を単結晶物質によって形成したので、
試料Sが少量のためにX線が試料Sを透過して底部材4
に到達したとしても底部材4からは回折X線は発生しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線測定に供され
る試料を支持するためのX線装置用試料ホルダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】X線回折装置、X線反射率測定装置、X
線小角散乱装置、その他種々のX線装置においては、測
定対象である試料を所定位置に置いた状態で測定が行わ
れる。試料をX線装置の所定位置に置くため、従来よ
り、所定構造の試料ホルダによって試料を支持してい
る。この試料ホルダとして、従来、板状のホルダ本体に
貫通穴を開け、その貫通穴の中に試料を詰め込むように
したものが知られている。しかしながらこの従来の試料
ホルダでは、底が無いために試料が落下し易く、さら
に、試料が少量の場合にはそれを貫通穴内に詰め込むこ
とができない等といった問題があった。
【0003】この問題を解消できる従来の試料ホルダと
して、貫通穴の底部分にガラス製の底部材を配設したも
のが知られている。この試料ホルダによれば、底部材に
よって試料の落下を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
製の底部材を用いた従来の試料ホルダにおいては、試料
が少量である場合に、試料に照射されたX線がその少量
の試料を透過してガラス製の底部材に到達してしまい、
そのため、底部材からガラスの散乱線が発生することあ
がった。この散乱線は、測定結果として得られるX線回
折図形のバックグラウンドを高くすることになり、その
結果、測定精度を低下させていた。
【0005】本発明は、従来の試料ホルダにおける上記
の問題点に鑑みてなされたものであって、試料ホルダか
ら散乱線が発生することを防止して、高精度なX線回折
測定を行うことができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るX線装置用試料ホルダは、試料を収納
するための試料収納用開口を備えた試料ホルダと、その
試料収納用開口内に配置されていて位置変位可能であり
単結晶物質によって形成された底部材とを有することを
特徴とする。
【0007】この試料ホルダを用いる場合には、試料収
納用開口の中に試料を詰め込み、そして試料が詰め込ま
れた試料ホルダをX線回折装置その他のX線装置の所定
位置に装着する。今、X線装置としてX線回折装置を考
えれば、試料ホルダによって所定位置に支持された試料
にX線を照射し、試料で回折したX線をX線検出器によ
って検出する。
【0008】試料収納用開口の底部分は位置変位可能な
底部材によって形成されるので、試料の量が変化する場
合でも、試料が一定の表面積で外方へ露出する状態で確
実に支持できる。より具体的には、試料の量が多い場合
には底部材の位置を試料収納用開口の底方向へ移動して
該開口の容積を大きくし、他方、試料の量が少ない場合
には底部材の位置を試料収納用開口の表面側方向へ移動
して該開口の容積を小さくする。
【0009】従来のように底部材として非晶質のガラス
や高分子物質を用いると、非晶質のハローが測定データ
に重なって測定精度が悪くなるおそれがある。これに対
して本発明のように、底部材を単結晶物質によって形成
すれば、非晶質のハローによって測定データにノイズが
重なることを防止できる。
【0010】ところで、底部材を単結晶物質によって形
成する場合、底部材の表面、すなわち試料支持面を単結
晶物質の結晶格子面と平行にカットしたとすると、試料
が少量であってその試料にX線を照射した場合にX線が
その試料を透過して底部材に到達するとき、X線の入射
角度がブラッグの回折条件を満足する所定の角度に合致
すると、底部材から不要な回折X線が出現するおそれが
ある。これに対して本発明の請求項2のように、底部材
の試料支持面を結晶格子面に対して非平行となるように
カットすれば、底部材から不要な回折X線が発生するこ
とを確実に防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係るX
線装置用試料ホルダの一実施形態を示している。特に、
図1は平面図を示し、図2は要部の断面図を示してい
る。この試料ホルダ1は、長方形状で平板状のホルダ本
体2と、そのホルダ本体2に開けられた長方形状又は正
方形状の試料収納用開口3と、そして試料収納用開口3
の中に配設した底部材4とを有している。
【0012】底部材4は、単結晶物質、例えばSiO2
、Si等によって試料収納用開口3の内周面と密着状
態で嵌合できる形状に形成される。また、底部材4の試
料支持面4aは、図4に示すように、単結晶の結晶格子
面Kと平行にならないように、すなわち非平行状態とな
るようにカットされている。このようにカットすること
により、底部材4の試料支持面4a側にX線Rが入射す
るとき、その入射角度θが考えられる測定範囲内で変化
しても底部材4から回折X線が出ないようにすることが
できる。
【0013】図2に示すように、底部材4の周囲側面に
は弾性リング部材、例えばゴムパッキン5が装着されて
いる。このゴムパッキン5の存在により、底部材4を試
料収納用開口3内にはめ込んだとき、底部材4と開口3
との間に隙間ができないようになっている。また、底部
材4は開口3の中でその位置を自由に変更でき、そして
ゴムパッキン5の弾性復元力により各位置において位置
不動にしっかりと固定される。
【0014】本実施形態のX線装置用試料ホルダ1に試
料を詰め込む際には、図3において、平面度が所定の誤
差範囲内に収まるように表面が滑らかに形成されている
基準平板6の上に試料ホルダ1を置き、試料収納用開口
3の中に試料、例えば粉末試料Sを入れ、そして底部材
4を試料収納用開口3の中に押し込む。底部材4は、試
料Sの量に対応した深さまで該開口3の中に入り込む。
【0015】図5は、以上に説明した試料ホルダ1を使
用できるX線装置の一例であるX線回折装置の主要部分
を示している。ここに示したX線回折装置は、X線源F
とX線カウンタ7とを等しい角速度θで試料Sを中心と
して互いに反対方向へ同期回転移動させる形式の、いわ
ゆるθ−θ走査タイプのX線回折装置である。このX線
回折装置の試料支持位置には、試料スタンド8及び板バ
ネ9が配設される。試料ホルダ1のホルダ本体2は、試
料スタンド8と板バネ9との間に差し込まれ、板バネ9
のバネ力によって所定位置に支持される。このX線回折
装置では、X線源F及びX線カウンタ7を同時に角速度
θで試料Sを中心として連続的又は間欠的に回転移動さ
せながら、X線源Fから放射されたX線を試料Sに照射
する。試料Sに入射したX線と試料Sの結晶格子面との
間で周知のブラッグの条件が満足されると、試料SでX
線の回折が発生し、その回折X線がX線カウンタ7によ
って検出される。
【0016】本実施形態では、試料ホルダ1の底部材4
の試料収納用開口3内での深さを自由に変化できるの
で、試料Sの量が変化してもそれを開口3の中にまんべ
んなく収納できる。特に、試料Sが少量であっても底部
材4の深さを浅くすることにより、開口3の全面にわた
って試料Sを均一に広げることができる。このように試
料Sの厚さが薄くなる場合には、試料Sに入射したX線
がそれを透過して底部材4に到達することが考えられ
る。このような事態が生じても、本実施形態のように、
底部材4を単結晶物質で形成しておけば、非晶質のガラ
スで見られるようなハローが発生することが無く、よっ
て、試料Sからの回折X線を精度良く検出できる。さら
に、本実施形態では、単結晶物質によって形成した底部
材4の試料支持面4aを結晶格子面に対して非平行にカ
ットして形成したので、試料Sを透過して底部材4に到
達したX線がその底部材4で回折することが無く、よっ
て、試料Sからの回折X線にノイズが重なることがな
い。
【0017】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はその実施形態に限定されるもので
はなく、請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改
変できる。例えば、図1において、試料収納用開口3の
形状は、図示のような長方形状又は正方形状に限られ
ず、円形状あるいはその他の任意の形状にできる。図2
の実施形態では、底部材4の外周側面にゴムパッキン5
を装着したが、ゴムパッキン5を用いなくても底部材4
を開口3の内側にしっかりと固定保持でき、さらに両者
間の密着性を十分に確保できる場合には、必ずしもゴム
パッキンのような弾性部材を設けなくても良い。
【0018】また、図2の実施形態では、底部材4と開
口3の内周面との間に生じる摩擦力によって底部材4を
開口3に位置変位可能に固定保持するようにしたが、位
置変位可能に固定保持するという目的が達成されるので
あれば、これ以外の任意の構造を採用できる。例えば、
底部材4の外周側面に雄ネジを切り、開口3の内周面に
雌ネジをきり、底部材4を開口3にねじ結合させた上で
底部材4を開口3に対して正反適宜の角度だけ回すこと
により、底部材4の開口3内での深さを変化させること
ができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の試料ホルダによれば、底
部材が試料収納用開口の中で位置変位可能なので、試料
の量が変化する場合でも、試料をしっかりと確実に支持
できる。また、底部材を単結晶物質によって形成したの
で、非晶質のガラスを用いる場合に発生するハローによ
って測定データにノイズが重なることを防止できる。
【0020】請求項2記載の試料ホルダによれば、底部
材の試料支持面を結晶格子面に対して非平行となるよう
にしたので、底部材から不要な回折X線が発生してそれ
がノイズとして測定データに重なることを確実に防止で
きる。
【0021】請求項3記載の試料ホルダによれば、簡単
な構成によって、底部材を試料収納用開口の内部に位置
変位可能に配置することができる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線装置用試料ホルダの一実施形
態を示す平面図である。
【図2】図1の試料ホルダの側面断面図である。
【図3】図1の試料ホルダに試料を詰め込む作業を模式
的に示す図である。
【図4】底部材の一実施形態を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】図1の試料ホルダを使用できるX線装置の一例
であるX線回折装置の主要部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 試料ホルダ 2 ホルダ本体 3 試料収納用開口 4 底部材 4a 試料支持面 5 ゴムパッキン 6 基準平板 7 X線カウンタ 8 試料スタンド 9 板バネ F X線源 K 結晶格子面 R X線 S 粉末試料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線測定に供される試料を支持するため
    のX線装置用試料ホルダにおいて、 試料を収納するための試料収納用開口を備えたホルダ本
    体と、 その試料収納用開口内に配置されていて位置変位可能で
    あり単結晶物質によって形成された底部材とを有するこ
    とを特徴とするX線装置用試料ホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線装置用試料ホルダに
    おいて、底部材の試料支持面は、結晶格子面に対して非
    平行となるように形成されることを特徴とするX線装置
    用試料ホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のX線装置用
    試料ホルダにおいて、底部材の外周側面に弾性部材を環
    状に装着したことを特徴とするX線装置用試料ホルダ。
JP8214205A 1996-07-25 1996-07-25 X線装置用試料ホルダ Pending JPH1038774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8214205A JPH1038774A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 X線装置用試料ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

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JP8214205A JPH1038774A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 X線装置用試料ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1038774A true JPH1038774A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16651982

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8214205A Pending JPH1038774A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 X線装置用試料ホルダ

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JP (1) JPH1038774A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113302484A (zh) * 2018-11-22 2021-08-24 株式会社理学 单晶x射线构造解析装置用试样保持架单元

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113302484A (zh) * 2018-11-22 2021-08-24 株式会社理学 单晶x射线构造解析装置用试样保持架单元

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