JPH1038536A - 3次元形状計測装置 - Google Patents
3次元形状計測装置Info
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- JPH1038536A JPH1038536A JP18938996A JP18938996A JPH1038536A JP H1038536 A JPH1038536 A JP H1038536A JP 18938996 A JP18938996 A JP 18938996A JP 18938996 A JP18938996 A JP 18938996A JP H1038536 A JPH1038536 A JP H1038536A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】被計測物までの距離が遠くなっても計測可能で
一度に計測できる領域が広く、かつ高精度での測定が可
能とする。 【解決手段】2波長強度変調レーザ光発生装置1で長短
2つの異なる周波数で強度変調を加えて合成し、そのレ
ーザ光12を走査装置14を介して被計測物15に照射
する。被計測物15から反射された反射レーザ光18
を、走査装置14、集光レンズ16を介して受光装置1
7で受光し、電気信号19に変換し、信号分離器20で
高周波成分と低周波成分に分離する。この分離された信
号と、2波長強度変調レーザ光発生装置1から得られる
照射するレーザ光12の強度変調信号とから絶対距離情
報25を生成し、3次元情報生成装置2で、絶対距離情
報25と走査装置14から得られる角度情報29とから
3次元情報30を得る。その3次元情報30を3次元形
状表示装置31で表示する。
一度に計測できる領域が広く、かつ高精度での測定が可
能とする。 【解決手段】2波長強度変調レーザ光発生装置1で長短
2つの異なる周波数で強度変調を加えて合成し、そのレ
ーザ光12を走査装置14を介して被計測物15に照射
する。被計測物15から反射された反射レーザ光18
を、走査装置14、集光レンズ16を介して受光装置1
7で受光し、電気信号19に変換し、信号分離器20で
高周波成分と低周波成分に分離する。この分離された信
号と、2波長強度変調レーザ光発生装置1から得られる
照射するレーザ光12の強度変調信号とから絶対距離情
報25を生成し、3次元情報生成装置2で、絶対距離情
報25と走査装置14から得られる角度情報29とから
3次元情報30を得る。その3次元情報30を3次元形
状表示装置31で表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強度変調を加えた
レーザ光の入射光と反射光の位相差により3次元形状を
計測する3次元形状計測装置に関する。
レーザ光の入射光と反射光の位相差により3次元形状を
計測する3次元形状計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば船殻部材や橋梁の大型鋼鉄
構造物等の被計測物の3次元形状を計測する3次元形状
計測装置では、主な計測方式としてパルス方式と位相差
方式がある。
構造物等の被計測物の3次元形状を計測する3次元形状
計測装置では、主な計測方式としてパルス方式と位相差
方式がある。
【0003】パルス方式では、パルス状のレーザ光を被
計測物に照射し、その照射光と被計測物から反射された
受信光の時間差を測定し、その時間差より被計測物まで
の距離を求め、また送信方向より被計測物の方位を決定
し、このように得られた距離情報と、角度情報より、3
次元形状情報を得る。
計測物に照射し、その照射光と被計測物から反射された
受信光の時間差を測定し、その時間差より被計測物まで
の距離を求め、また送信方向より被計測物の方位を決定
し、このように得られた距離情報と、角度情報より、3
次元形状情報を得る。
【0004】また、位相差方式では、まず、レーザ光に
強度変調を加えて被計測物に照射し、その照射光と被計
測物から反射された受信光の位相のずれを測定し、その
位相差より被計測物までの距離を求め、また送信方向よ
り被計測物の方位を決定し、このように得られた距離情
報と、角度情報より、3次元形状情報を得る。
強度変調を加えて被計測物に照射し、その照射光と被計
測物から反射された受信光の位相のずれを測定し、その
位相差より被計測物までの距離を求め、また送信方向よ
り被計測物の方位を決定し、このように得られた距離情
報と、角度情報より、3次元形状情報を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の3次元
形状計測装置では、距離方向の分解能を上げ、かつ、一
度に広範囲の領域を計測するためには、パルス方式にお
いては、パルス幅を狭くする必要がある。すなわち、反
射光を測定する手段のクロックを高速化し、信号を広帯
域化することが必要である。そのためには、装置が複雑
化することとなり、コストも増大する。
形状計測装置では、距離方向の分解能を上げ、かつ、一
度に広範囲の領域を計測するためには、パルス方式にお
いては、パルス幅を狭くする必要がある。すなわち、反
射光を測定する手段のクロックを高速化し、信号を広帯
域化することが必要である。そのためには、装置が複雑
化することとなり、コストも増大する。
【0006】また、位相差方式においては、計測できる
絶対距離に限界がある。図5は強度変調を加えたレーザ
光の、送信光と受信光の位相差を表した図である。縦軸
は光強度、横軸は計測時間であり、実線が送信光、破線
が受信光の波形を示す。図5において、(a)に示すよ
うに、送信光と受信光の位相のずれが1波長以内である
場合であれば、絶対距離の計測が可能であるが、(b)
に示すように、送信光と受信光の位相のずれが1波長以
上になると、絶対距離の計測が困難となり、相対距離計
測しかできず、一度に計測する領域が制限される。これ
は、変調周波数が低い場合は計測距離に対するレーザ光
の波長が大きいため、あまり問題とならないが、変調周
波数を上げていった場合、計測距離に対するレーザ光の
波長が小さくなるため問題が生じる。
絶対距離に限界がある。図5は強度変調を加えたレーザ
光の、送信光と受信光の位相差を表した図である。縦軸
は光強度、横軸は計測時間であり、実線が送信光、破線
が受信光の波形を示す。図5において、(a)に示すよ
うに、送信光と受信光の位相のずれが1波長以内である
場合であれば、絶対距離の計測が可能であるが、(b)
に示すように、送信光と受信光の位相のずれが1波長以
上になると、絶対距離の計測が困難となり、相対距離計
測しかできず、一度に計測する領域が制限される。これ
は、変調周波数が低い場合は計測距離に対するレーザ光
の波長が大きいため、あまり問題とならないが、変調周
波数を上げていった場合、計測距離に対するレーザ光の
波長が小さくなるため問題が生じる。
【0007】また、変調周波数を下げると一度に計測す
る領域は広がるが、計測精度が下がるという問題があ
る。すなわち、高精度、かつ、広範囲領域での計測を行
うには、計測可能な絶対距離が短くなるため、計測装置
を被計測物のそばまで移動しなければならず、計測シス
テムの大規模化、高価格化を要求され、装置が複雑にな
ることとなる。
る領域は広がるが、計測精度が下がるという問題があ
る。すなわち、高精度、かつ、広範囲領域での計測を行
うには、計測可能な絶対距離が短くなるため、計測装置
を被計測物のそばまで移動しなければならず、計測シス
テムの大規模化、高価格化を要求され、装置が複雑にな
ることとなる。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、被計測物まで
の距離が遠くなっても計測可能で一度に計測できる領域
が広く、かつ、高精度での測定が可能な、測距器として
も十分実用に供することのできる3次元形状計測装置を
提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、被計測物まで
の距離が遠くなっても計測可能で一度に計測できる領域
が広く、かつ、高精度での測定が可能な、測距器として
も十分実用に供することのできる3次元形状計測装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る3次元形状
計測装置は、レーザ光発生手段と、前記レーザ光発生手
段に2つ以上の異なる周波数の強度変調信号を入力し長
短2波長以上のレーザ光を発生させる強度変調手段と、
前記レーザ光発生手段により発生されたレーザ光を被計
測物の所定の位置に照射するべく走査する走査手段と、
前記被計測物に照射されたレーザ光のうち反射したレー
ザ光を受光する受光手段と、前記受光手段で得られた信
号を高周波成分と低周波成分の信号に分離する信号分離
手段と、前記信号分離手段で得られた前記高周波成分及
び低周波成分の信号と前記強度変調手段より得られる強
度変調信号との位相差に基づいて前記被計測物までの距
離情報を求める距離情報生成手段と、前記距離情報生成
手段で得られた距離情報と前記走査手段から得られる角
度情報とに基づいて前記被計測物の3次元情報を生成す
る3次元情報生成手段とを具備したことを特徴とする。
計測装置は、レーザ光発生手段と、前記レーザ光発生手
段に2つ以上の異なる周波数の強度変調信号を入力し長
短2波長以上のレーザ光を発生させる強度変調手段と、
前記レーザ光発生手段により発生されたレーザ光を被計
測物の所定の位置に照射するべく走査する走査手段と、
前記被計測物に照射されたレーザ光のうち反射したレー
ザ光を受光する受光手段と、前記受光手段で得られた信
号を高周波成分と低周波成分の信号に分離する信号分離
手段と、前記信号分離手段で得られた前記高周波成分及
び低周波成分の信号と前記強度変調手段より得られる強
度変調信号との位相差に基づいて前記被計測物までの距
離情報を求める距離情報生成手段と、前記距離情報生成
手段で得られた距離情報と前記走査手段から得られる角
度情報とに基づいて前記被計測物の3次元情報を生成す
る3次元情報生成手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】本発明による3次元形状計測装置は、上記
構成によって以下の作用・効果を有する。多波長強度変
調レーザ光発生手段によりレーザ光に長短2つ以上の異
なる周波数で強度変調が加えられ、長短2波長以上のレ
ーザ光が発生される。その発生されたレーザ光は、走査
装置を経由して被計測物に照射される。照射されたレー
ザ光のうち被計測物から反射されたレーザ光を受光装置
で受光し、電気信号に変換し、この電気信号は信号分離
器に送られ、信号分離器により高周波成分と低周波成分
の信号に分離される。信号分離器で分離された高周波成
分と低周波成分の信号と、強度変調手段より得られる強
度変調信号とが距離情報生成装置に送られ、それぞれの
信号の位相差に基づいて、被計測物までの高精度の絶対
距離情報が求まる。
構成によって以下の作用・効果を有する。多波長強度変
調レーザ光発生手段によりレーザ光に長短2つ以上の異
なる周波数で強度変調が加えられ、長短2波長以上のレ
ーザ光が発生される。その発生されたレーザ光は、走査
装置を経由して被計測物に照射される。照射されたレー
ザ光のうち被計測物から反射されたレーザ光を受光装置
で受光し、電気信号に変換し、この電気信号は信号分離
器に送られ、信号分離器により高周波成分と低周波成分
の信号に分離される。信号分離器で分離された高周波成
分と低周波成分の信号と、強度変調手段より得られる強
度変調信号とが距離情報生成装置に送られ、それぞれの
信号の位相差に基づいて、被計測物までの高精度の絶対
距離情報が求まる。
【0011】一方、走査装置により与えられる角度情報
が角度情報出力装置により3次元情報生成装置に送られ
る。また、3次元情報生成装置において、上記した絶対
距離情報と角度情報より、被計測物の3次元の形状情報
が生成される。
が角度情報出力装置により3次元情報生成装置に送られ
る。また、3次元情報生成装置において、上記した絶対
距離情報と角度情報より、被計測物の3次元の形状情報
が生成される。
【0012】従って、各周波数成分のレーザ光の位相差
情報に基づいて3次元形状情報を生成するので、それぞ
れの波長により低周波成分の信号では粗計測、高周波成
分の信号では高精度の計測を行える、すなわち、一度に
計測することのできる領域が広がり、かつ、高精度の3
次元形状情報を得ることができ、測距器としても十分実
用に供することができる。
情報に基づいて3次元形状情報を生成するので、それぞ
れの波長により低周波成分の信号では粗計測、高周波成
分の信号では高精度の計測を行える、すなわち、一度に
計測することのできる領域が広がり、かつ、高精度の3
次元形状情報を得ることができ、測距器としても十分実
用に供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る3次元形状計測装置の構成を示すブロック図で
ある。以下、長短2つの異なる周波数で強度変調を加え
る場合で説明する。図1に示すように、1は2波長強度
変調レーザ光発生装置である。この2波長強度変調レー
ザ光発生装置1は、レーザ光発生装置10と、これに接
続されている、レーザ光発生装置10を制御する強度変
調器11とから構成される。
明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る3次元形状計測装置の構成を示すブロック図で
ある。以下、長短2つの異なる周波数で強度変調を加え
る場合で説明する。図1に示すように、1は2波長強度
変調レーザ光発生装置である。この2波長強度変調レー
ザ光発生装置1は、レーザ光発生装置10と、これに接
続されている、レーザ光発生装置10を制御する強度変
調器11とから構成される。
【0014】強度変調器11から、2つ以上の異なる周
波数の強度変調信号をレーザ光発生装置10に入力す
る。その強度変調信号に基づいて長短2波長以上の2波
長強度変調レーザ光12をレーザ光発生装置10で発生
させる。発生された2波長強度変調レーザ光12は、固
定ミラー13a及び13b、走査装置14を経由して被
計測物15に照射される。この走査装置14は、例えば
2軸の回転装置、例えばモータ等と、ミラー等の光反射
機能を有する部材との組み合わせによって構成される。
照射されたレーザ光12のうち、被計測物15から反射
した反射レーザ光18は、走査装置14を経由して集光
レンズ16で集光され、受光装置17により電気信号1
9に変換される。この電気信号19は、信号分離器20
で高周波成分信号21と低周波成分信号22とに分離さ
れ、距離情報生成装置24に送られる。また、強度変調
器11で与えられる強度変調信号が強度変調信号出力装
置23を介して距離情報生成装置24に入力される。
波数の強度変調信号をレーザ光発生装置10に入力す
る。その強度変調信号に基づいて長短2波長以上の2波
長強度変調レーザ光12をレーザ光発生装置10で発生
させる。発生された2波長強度変調レーザ光12は、固
定ミラー13a及び13b、走査装置14を経由して被
計測物15に照射される。この走査装置14は、例えば
2軸の回転装置、例えばモータ等と、ミラー等の光反射
機能を有する部材との組み合わせによって構成される。
照射されたレーザ光12のうち、被計測物15から反射
した反射レーザ光18は、走査装置14を経由して集光
レンズ16で集光され、受光装置17により電気信号1
9に変換される。この電気信号19は、信号分離器20
で高周波成分信号21と低周波成分信号22とに分離さ
れ、距離情報生成装置24に送られる。また、強度変調
器11で与えられる強度変調信号が強度変調信号出力装
置23を介して距離情報生成装置24に入力される。
【0015】上記距離情報生成装置24は、強度変調信
号出力装置23から与えられる強度変調信号と、上記高
周波成分信号21及び低周波成分信号22とから、絶対
距離情報25を生成し、3次元情報生成装置2に出力す
る。ここで、3次元情報生成装置2は、3次元情報処理
装置26と3次元情報出力装置27とから構成される。
号出力装置23から与えられる強度変調信号と、上記高
周波成分信号21及び低周波成分信号22とから、絶対
距離情報25を生成し、3次元情報生成装置2に出力す
る。ここで、3次元情報生成装置2は、3次元情報処理
装置26と3次元情報出力装置27とから構成される。
【0016】また、上記3次元情報生成装置2には、角
度情報出力装置28から出力された走査装置14の角度
情報29が入力される。この3次元情報生成装置2はこ
の角度情報29と上記した絶対距離情報25とから3次
元情報30を生成し、3次元形状表示装置31に出力し
て表示する。
度情報出力装置28から出力された走査装置14の角度
情報29が入力される。この3次元情報生成装置2はこ
の角度情報29と上記した絶対距離情報25とから3次
元情報30を生成し、3次元形状表示装置31に出力し
て表示する。
【0017】次に上記実施形態の動作を図2、図3及び
図4を参照して説明する。被計測物15の3次元形状を
計測する場合、まず、強度変調器11によって、レーザ
光発生装置10より発生されるレーザ光を制御する。具
体的には、レーザ光に、長短2つの異なる周波数例えば
10MHzと450MHzの周波数で強度変調を加え
る。以下、2波長強度変調レーザ光12は、10MHz
と450MHzの周波数で強度変調を加えた場合につい
て説明する。この場合、10MHzに対応する信号を利
用することにより、最大15mまでの領域の絶対距離計
測が可能であり、かつ、信号処理における位相の分解能
を0.1°とすると、450MHzに対応する信号によ
り高精度の計測が可能となり、最小0.093mmの精
度での計測が可能となる。
図4を参照して説明する。被計測物15の3次元形状を
計測する場合、まず、強度変調器11によって、レーザ
光発生装置10より発生されるレーザ光を制御する。具
体的には、レーザ光に、長短2つの異なる周波数例えば
10MHzと450MHzの周波数で強度変調を加え
る。以下、2波長強度変調レーザ光12は、10MHz
と450MHzの周波数で強度変調を加えた場合につい
て説明する。この場合、10MHzに対応する信号を利
用することにより、最大15mまでの領域の絶対距離計
測が可能であり、かつ、信号処理における位相の分解能
を0.1°とすると、450MHzに対応する信号によ
り高精度の計測が可能となり、最小0.093mmの精
度での計測が可能となる。
【0018】上記強度変調が加えられた2波長強度変調
レーザ光12を、連続なスポット状に照射する。このレ
ーザ光12は、固定ミラー13a及び13bを経由して
走査装置14に至り、この走査装置14により、方位角
方向U及び仰角方向Vに走査されて被計測物15に照射
される。被計測物15に照射された2波長強度変調レー
ザ光12は、被計測物15により反射される。この被計
測物15で反射された反射レーザ光18は、走査装置1
4を経由して集光レンズ16で集光され、受光装置17
で受光されて、電気信号19に変換される。この電気信
号19の波形を表したのが図2である。縦軸は受光装置
17の出力であり、横軸は計測時間である。上記被計測
物15より反射された反射レーザ光18は、10MHz
と450MHzの周波数を持つ、合成された強度変調を
持つレーザ光であるので、各波長のレーザ光強度の加算
分に、被計測物15の反射率を考慮したものとなる。
レーザ光12を、連続なスポット状に照射する。このレ
ーザ光12は、固定ミラー13a及び13bを経由して
走査装置14に至り、この走査装置14により、方位角
方向U及び仰角方向Vに走査されて被計測物15に照射
される。被計測物15に照射された2波長強度変調レー
ザ光12は、被計測物15により反射される。この被計
測物15で反射された反射レーザ光18は、走査装置1
4を経由して集光レンズ16で集光され、受光装置17
で受光されて、電気信号19に変換される。この電気信
号19の波形を表したのが図2である。縦軸は受光装置
17の出力であり、横軸は計測時間である。上記被計測
物15より反射された反射レーザ光18は、10MHz
と450MHzの周波数を持つ、合成された強度変調を
持つレーザ光であるので、各波長のレーザ光強度の加算
分に、被計測物15の反射率を考慮したものとなる。
【0019】このようにして得られた電気信号19は、
信号分離器20に送られる。信号分離器20では、高周
波成分すなわち短波長成分(この場合450MHz)の
高周波成分信号21と、低周波成分すなわち長波長成分
(この場合10MHz)の低周波成分信号22とに分離
される。この分離された高周波成分信号21及び低周波
成分信号22の波形を表したのが図3及び図4である。
図3及び図4の縦軸は信号分離器20の出力であり、横
軸は計測時間である。
信号分離器20に送られる。信号分離器20では、高周
波成分すなわち短波長成分(この場合450MHz)の
高周波成分信号21と、低周波成分すなわち長波長成分
(この場合10MHz)の低周波成分信号22とに分離
される。この分離された高周波成分信号21及び低周波
成分信号22の波形を表したのが図3及び図4である。
図3及び図4の縦軸は信号分離器20の出力であり、横
軸は計測時間である。
【0020】また、距離情報生成装置24には、強度変
調器11より得られる強度変調信号が、強度変調信号出
力装置23を介して入力される。距離情報生成装置24
では、強度変調信号出力装置23から送られた強度変調
信号と、信号分離器20から送られた高周波成分信号2
1及び低周波成分信号22とを比較して、その位相のず
れを算出し、その算出された情報に基づいて、計測装置
から被計測物15までの絶対距離情報25を得る。この
絶対距離情報25は3次元情報生成装置2に送られる。
調器11より得られる強度変調信号が、強度変調信号出
力装置23を介して入力される。距離情報生成装置24
では、強度変調信号出力装置23から送られた強度変調
信号と、信号分離器20から送られた高周波成分信号2
1及び低周波成分信号22とを比較して、その位相のず
れを算出し、その算出された情報に基づいて、計測装置
から被計測物15までの絶対距離情報25を得る。この
絶対距離情報25は3次元情報生成装置2に送られる。
【0021】一方、被計測物15に対する走査装置14
の走査方向である方位角方向U及び仰角方向Vの角度情
報29は、角度情報出力装置28より3次元情報生成装
置2に送られる。
の走査方向である方位角方向U及び仰角方向Vの角度情
報29は、角度情報出力装置28より3次元情報生成装
置2に送られる。
【0022】上記3次元情報生成装置2内の3次元情報
処理装置26は、距離情報生成装置24で生成した絶対
距離情報25及び角度情報出力装置28から与えられる
角度情報29に基づいて、3次元情報を生成し、3次元
情報出力装置27へ出力する。この3次元情報出力装置
27は、3次元情報処理装置26から送られてくる3次
元情報を被計測物15の3次元情報30に変換して記憶
し、この被計測物15の3次元情報30を例えばモニタ
等の3次元形状表示装置31へ出力して表示する。
処理装置26は、距離情報生成装置24で生成した絶対
距離情報25及び角度情報出力装置28から与えられる
角度情報29に基づいて、3次元情報を生成し、3次元
情報出力装置27へ出力する。この3次元情報出力装置
27は、3次元情報処理装置26から送られてくる3次
元情報を被計測物15の3次元情報30に変換して記憶
し、この被計測物15の3次元情報30を例えばモニタ
等の3次元形状表示装置31へ出力して表示する。
【0023】なお、上記実施形態では、長短2つの異な
る周波数で強度変調を加えたレーザ光を用いて計測する
形態を示したが、3つ以上の長短異なる周波数で強度変
調を加えたレーザ光を用いて計測してもよい。例えば、
さらに250kHzの変調周波数のレーザ光を併用する
ことが可能であり、この場合にはさらに計測可能距離は
のび、最大600mとなる。この場合でももちろん、計
測精度が下がることはない。
る周波数で強度変調を加えたレーザ光を用いて計測する
形態を示したが、3つ以上の長短異なる周波数で強度変
調を加えたレーザ光を用いて計測してもよい。例えば、
さらに250kHzの変調周波数のレーザ光を併用する
ことが可能であり、この場合にはさらに計測可能距離は
のび、最大600mとなる。この場合でももちろん、計
測精度が下がることはない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
波長ごとのレーザ光の位相差情報を基に3次元情報を生
成するので、それぞれの波長により低周波成分の信号で
は粗計測、高周波成分の信号では高精度の計測を行え、
一度に計測することのできる領域が広がり、かつ、高精
度の3次元形状情報を得ることができ、測距器としても
十分実用に供することができる。
波長ごとのレーザ光の位相差情報を基に3次元情報を生
成するので、それぞれの波長により低周波成分の信号で
は粗計測、高周波成分の信号では高精度の計測を行え、
一度に計測することのできる領域が広がり、かつ、高精
度の3次元形状情報を得ることができ、測距器としても
十分実用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る3次元形状計測装置
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における受光装置の出力波形を示す
図。
図。
【図3】同実施形態における信号分離器の高周波成分の
出力波形を示す図。
出力波形を示す図。
【図4】同実施形態における信号分離器の低周波成分の
出力波形を示す図。
出力波形を示す図。
【図5】従来の位相差方式の3次元形状計測装置での出
力波形を示す図。
力波形を示す図。
1 2波長強度変調レーザ光発生装置 2 3次元情報生成装置 10 レーザ光発生装置 11 強度変調器 12 2波長強度変調レーザ光 13a、13b 固定ミラー 14 走査装置 15 被計測物 16 集光レンズ 17 受光装置 18 反射レーザ光 19 電気信号 20 信号分離器 21 高周波成分信号 22 低周波成分信号 23 強度変調信号出力装置 24 距離情報生成装置 25 絶対距離情報 26 3次元情報処理装置 27 3次元情報出力装置 28 角度情報出力装置 29 角度情報 30 3次元情報 31 3次元形状表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 博久 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ光発生手段と、 前記レーザ光発生手段に2つ以上の異なる周波数の強度
変調信号を入力し、長短2波長以上のレーザ光を発生さ
せる強度変調手段と、 前記レーザ光発生手段により発生されたレーザ光を被計
測物の所定の位置に照射するべく走査する走査手段と、 前記被計測物に照射されたレーザ光のうち反射したレー
ザ光を受光する受光手段と、 前記受光手段で得られた信号を高周波成分と低周波成分
の信号に分離する信号分離手段と、 前記信号分離手段で得られた前記高周波成分及び低周波
成分の信号と、前記強度変調手段より得られる強度変調
信号との位相差に基づいて前記被計測物までの距離情報
を求める距離情報生成手段と、 前記距離情報生成手段で得られた距離情報と、前記走査
手段から得られる角度情報とに基づいて前記被計測物の
3次元情報を生成する3次元情報生成手段とを具備した
ことを特徴とする3次元形状計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18938996A JPH1038536A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 3次元形状計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18938996A JPH1038536A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 3次元形状計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1038536A true JPH1038536A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16240497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18938996A Pending JPH1038536A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 3次元形状計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1038536A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004347521A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 形状計測システム及び方法 |
KR100813305B1 (ko) | 2007-11-30 | 2008-03-13 | (주) 소암컨설턴트 | 암반 내 불연속면에 대한 정보를 이용한 절리구조 3차원입체 영상화 방법 |
JP2010271275A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ画像計測装置 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP18938996A patent/JPH1038536A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004347521A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 形状計測システム及び方法 |
KR100813305B1 (ko) | 2007-11-30 | 2008-03-13 | (주) 소암컨설턴트 | 암반 내 불연속면에 대한 정보를 이용한 절리구조 3차원입체 영상화 방법 |
JP2010271275A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ画像計測装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021015 |