JPH1038533A - タイヤの形状測定装置とその方法 - Google Patents

タイヤの形状測定装置とその方法

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JPH1038533A
JPH1038533A JP8181988A JP18198896A JPH1038533A JP H1038533 A JPH1038533 A JP H1038533A JP 8181988 A JP8181988 A JP 8181988A JP 18198896 A JP18198896 A JP 18198896A JP H1038533 A JPH1038533 A JP H1038533A
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Japan
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tire
shape
lattice plane
point
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JP8181988A
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Masanori Iwase
雅則 岩瀬
Manabu Yasuoka
学 安岡
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱要因の影響が少なく、測定の際に時間的
差異が生じず、過渡状態でも測定でき、また、歪み分布
も得ることができ、測定精度が非常に高いタイヤの形状
測定装置を提供する。 【解決手段】 タイヤTの表面に格子面14を設け、タ
イヤTを回転させてストロボ装置28によって間欠照明
した状態において、2台のカメラ22,24でこの格子
面14の画像を収得し、この画像からタイヤTの形状を
再生するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤの
形状測定装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの静的負荷、あるいは動的負荷を
かけている場合において、タイヤの形状や歪み分布を知
ることは、タイヤの開発において極めて重要である。そ
して、これまでのタイヤの形状測定方法としては、下記
のような方法がある。
【0003】(1)石膏による方法 この方法は、タイヤの計測したい場所に石膏を固めて、
その場所の型を採取する方法である。この方法は原始的
であるが簡便であるため、よく用いられている方法であ
る。
【0004】(2)レーザー反射光による第1の方法 第1の方法は、レーザースポット光によって三角測量を
行って形状を認識する方法であって、発光素子と光位置
検出素子の組合せで構成され、スポット光をタイヤの測
定部位の表面に走査し、その走査位置における断面形状
を得るものである。
【0005】(3)レーザー反射光による第2の方法 第2の方法は、レーザースリット光による方法であっ
て、レーザースリット光を測定対象物の表面に走査し、
これをCCDカメラで撮像するものである(特開平7−
174528号)。
【0006】そして、CCDカメラで受光した反射光の
最大輝度レベルからタイヤの形状を得るものである。
【0007】この方法であると、タイヤ表面全体に走査
することで三次元形状を得ることも可能であり、定常的
な状態であれば、動的負荷時の計測も可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記方法において、
(1)や(2)の方法においては、タイヤの静的計測に
しか用いることができず、動的負荷時の計測は不可能で
あった。
【0009】(3)の方法は、動的負荷時の計測は可能
であるが、下記のような問題点がある。
【0010】タイヤの測定対象上のスリット光に対して
平行に近い面ではスリットによる像が広がることによっ
て精度が劣化したり、測定対象表面の反射率の斑や、屋
内照明等背景光等の外来要因の影響を受けやすいという
問題点がある。
【0011】表面全体にスリット光を走査することで三
次元形状を得ているため、タイヤが定常状態でなければ
測定できない。また、走査時間の分だけ、時間的な差異
が生じた断面形状となるという問題点がある。
【0012】タイヤの形状が時間的に刻々と変化する状
態(以下、この明細書では、「過渡的状態」という)
や、歪み分布を測定することは不可能であるという問題
点がある。
【0013】CCDカメラで撮像した画像を処理するた
め、このカメラの一画素以下の分解能を得ることはでき
ず、測定精度が低いという問題点がある。例えば、
(3)の方法では、一画素当たりの大きさが0.976
mmであるため、これ以上の精度を要求することはでき
ない。
【0014】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、外来
要因の影響が少なく、測定の際に時間的差異が生じず、
過渡状態でも測定でき、また、歪み分布も得ることがで
き、測定精度が非常に高いタイヤの形状測定装置及びそ
の方法を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のタイヤの形状
測定装置は、タイヤの表面に格子面を設け、前記格子面
の形状を測定することによってタイヤの形状を測定する
タイヤの形状測定装置であって、前記タイヤを回転させ
る回転手段と、前記回転手段によって回転する前記タイ
ヤの格子面の画像を、異なる場所から入力するための複
数の画像入力手段と、前記複数の画像入力手段によって
入力した複数の前記格子面の画像から前記格子面の各点
の位置を求める位置算出手段と、前記位置算出手段によ
って測定された前記格子面の各点の位置から、前記格子
面が設けられたタイヤの形状を再生するタイヤ形状再生
手段とよりなるものである。
【0016】請求項2のタイヤの形状測定装置は、請求
項1のものにおいて、前記画像入力手段は、前記回転手
段によって回転する前記タイヤの格子面が、所定の位置
に回転移動した時のみに、前記格子面を照明する間欠的
照明手段と、前記間欠的照明手段によって照明された前
記格子面を撮影する撮影手段とよりなる。
【0017】請求項3のタイヤの形状測定装置は、請求
項1のものにおいて、前記位置算出手段は、前記複数の
画像入力手段によって入力した複数の前記格子面の画像
を、フーリエ変換格子法によってそれぞれ処理して、前
記各画像入力手段から前記格子面の各点に対する相対位
置を求めるものである。
【0018】請求項4のタイヤの形状測定装置は、請求
項1のものにおいて、前記格子面を前記タイヤのサイド
部またはタイヤのトレッド部の表面に設けたものであ
る。
【0019】請求項5のタイヤの形状測定方法は、タイ
ヤの表面に格子面を設け、前記格子面の形状を測定する
ことによってタイヤの形状を測定するタイヤの形状測定
方法であって、回転する前記タイヤの格子面の画像を異
なる場所に設けられた複数の画像入力手段から入力する
ための画像入力ステップと、前記画像入力ステップにお
いて入力した複数の前記格子面の画像から前記格子面の
各点の位置を求める位置算出ステップと、前記位置算出
ステップにおいて算出された前記格子面の各点の位置か
ら、前記格子面が設けられたタイヤの形状を再生するタ
イヤ形状再生ステップとよりなるものである。
【0020】請求項6のタイヤの形状測定方法は、請求
項5のものにおいて、前記画像入力ステップは、前記回
転する前記タイヤの格子面が、所定の位置に回転移動し
た時のみに、前記格子面を照明する間欠的照明ステップ
と、前記間欠的照明ステップにおいて照明された前記格
子面を撮影する撮影ステップとよりなる。
【0021】請求項7のタイヤの形状測定方法は、請求
項5のものにおいて、前記位置算出ステップは、前記画
像入力ステップにおいて入力した複数の前記格子面の画
像を、フーリエ変換格子法によってそれぞれ処理して、
前記各画像入力手段から前記格子面の各点に対する相対
位置を求めるものである。
【0022】請求項8のタイヤの形状測定装置は、請求
項5のものにおいて、前記格子面を前記タイヤのサイド
部またはタイヤのトレッド部の表面に設けたものであ
る。
【0023】請求項1のタイヤの形状測定装置について
説明する。
【0024】まず、測定したいタイヤの表面に格子面を
設ける。そして、このタイヤを回転手段に取付けてタイ
ヤを回転させる。
【0025】複数の画像入力手段は、それぞれ異なる場
所から回転手段によって回転するタイヤの格子面の画像
を入力する。
【0026】位置算出手段は、複数の画像入力手段によ
って入力した複数の前記格子面の画像から前記格子面の
各点の位置を算出する。
【0027】タイヤ形状測定手段は、位置算出手段によ
って測定された格子面の各点の位置から、格子面が設け
られたタイヤの形状を再生する。この再生方法として
は、タイヤの形状を三次元的に再生してもよく、タイヤ
の形状の断面を二次元的に再生してもよい。
【0028】請求項2のタイヤの形状測定装置は、画像
入力手段に関するものである。
【0029】この画像入力手段は間欠的照明手段と撮影
手段とを有し、間欠的照明手段が、回転するタイヤの格
子面が所定の位置に回転移動したときのみその格子面を
照明する。
【0030】この照明された前記格子面を撮影手段によ
って撮影する。
【0031】この方法をとると、撮影手段により撮影さ
れた格子面は、タイヤが回転しているにもかかわらず、
あたかも静止状態で撮影されたような状態となる。
【0032】請求項3のタイヤの形状測定装置は、位置
算出手段に関するものである。
【0033】この位置算出手段は、複数の画像入力手段
によって入力した複数の前記格子面の画像を、フーリエ
変換格子法によってそれぞれ処理して、前記各画像入力
手段から前記格子面の各点に対する相対位置を求める。
【0034】この前記格子面の各相対位置が求められれ
ば、タイヤの形状を再生することが可能となる。
【0035】請求項4のタイヤの形状測定装置は、前記
格子面を前記タイヤのサイド部またはタイヤのトレッド
部の表面に設けている。
【0036】請求項5〜8のタイヤの形状測定方法につ
いても、上記タイヤの形状測定装置と同様である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0038】まず、図1,図2において、本実施例のタ
イヤの形状測定装置10について説明する。
【0039】符号12は、測定したいタイヤTを回転さ
せるためのドラムである。図1に示すように、ドラム1
2の上に回転軸に取付けたタイヤTを載置し、ドラム1
2を回転させて測定対象であるタイヤTを所定の速度V
(Km/時間)で回転させる。
【0040】符号14は、測定対象であるタイヤTのサ
イド部の表面に貼付けられる格子面シートである。この
格子面シート14の表面には、格子状の模様が描かれて
いる。具体的には、図2に示すように、縦と横にそれぞ
れ縦線16と横線18とが直交するように描かれてお
り、この縦線16と横線18とにより、正方形の矩形部
20が描かれている。ここで、縦線16の幅dと、横線
18の幅eとを、矩形部20の一辺の寸法fとは、全て
等しい大きさであり、1mmの大きさとなっている。こ
の大きさは、測定するタイヤTの大きさによっても異な
るが、1mm〜5mmの幅が好ましい。また、縦線16
と横線18の色は、白色であり、矩形部20の部分は透
明である。これは、タイヤTに貼付けた場合に縦線16
と横線18が判別しやすいためである。なお、矩形部2
0の部分は、中抜きでもよい。また、縦線16と横線1
8の色は白色であり、矩形部20の部分が黒色でもよ
い。そして、タイヤTに貼付けるために、格子面シート
の裏面には接着剤が塗布されている。以下、この格子面
シート14のことを以下に単に格子面14という。
【0041】符号22は、CCDのテレビカメラ(以
下、カメラという)であって、タイヤTに設けられた格
子面14を撮影するものである。
【0042】符号24は、カメラであって、カメラ22
とは異なる位置からタイヤTの格子面14を撮影するも
のである。この2台のカメラ22,24の撮影位置は、
図1に示すように、ドラム12とタイヤTの接触位置の
やや上方である。
【0043】符号26は、カメラ22とカメラ24によ
って撮影された画像を取込み、画像処理を行う画像処理
部である。この処理については後述する。
【0044】符号28は、タイヤTのサイド部の格子面
14を間欠的に照明するストロボ装置である。
【0045】符号30は、回転するタイヤTの回転状態
を観察するピックアップセンサである。
【0046】符号32は、ストロボ装置28とピックア
ップセンサ32が接続されたストロボ制御部である。こ
のストロボ制御部32はピックアップセンサ30によっ
て、タイヤTの回転状態を把握しており、タイヤTの格
子面14が常に同じ位置にきたときに、ストロボ装置2
8を発光させるものである。図1においては、格子面1
4が、タイヤTの最下位置にきたときに発光するように
している。そして、カメラ22,24は、このストロボ
装置28によって照明された格子面14を撮影するもの
である。
【0047】符号34は、画像処理部26によって処理
された画像を見るための表示部である。具体的には、画
像処理部26によって再生されたタイヤTの形状を表示
するものである。
【0048】次に、上記形状測定装置10を用いて、タ
イヤTの形状を測定する場合について画像処理部26の
処理を中心に説明していく。
【0049】タイヤTを所定の速度Vで回転させるとと
もに、ストロボ装置28によって格子面14を照明し
て、2台のカメラ22,24によってその格子面14を
撮影する。この場合に、タイヤTとともに格子面14は
回転しているが、格子面14が所定の位置(図1におけ
るドラム12とタイヤTの接触位置のやや上方の撮影位
置)にある場合のみストロボ装置28によって照明され
るため、2台のカメラ22,24で撮影すると、この格
子面14はあたかも停止した状態で撮影しているような
画像となる。
【0050】このようにして、2台のカメラ22,24
によって、それぞれ異なる場所から1つの格子面14を
画像にして入力する。この2つの画像は画像処理部26
に送られる。
【0051】次に、この画像処理部26における処理に
ついて説明する。
【0052】これら2つの画像は、それぞれフーリエ変
換格子法によって処理されて、格子面14の各点は、3
次元空間内における2本の直線L1,L2の交点として
求められる。
【0053】このフーリエ変換格子法は、森本吉春の論
文「フーリエ変換を用いた応力・歪み分布測定」:非破
壊検査第44巻第7号(1995)に記載されている方
法である。
【0054】このフーリエ変換格子法を説明する。
【0055】 測定対象物である格子面を撮影した画
像をフーリエ変換する。
【0056】 このフーリエ変換した画像において、
第一次調和波のみを取出し逆フーリエ変換する。
【0057】 各点における位相値を、格子面上の起
点を基準にして求める。
【0058】 2つの画像において同じ位相値を持つ
点が対応する点となり、下記に示すステレオ法によって
3次元空間内のある点Pに対応するそれぞれの画像内の
座標値とカメラの空間座標から直線L1,L2が得ら
れ、その交点を計算することで点Pの空間座標を得る
(図1参照)。
【0059】 画像の各位相値について同様な処理を
行うことで、タイヤの3次元空間座標すなわち3次元形
状を得ることができる。
【0060】上記観測系(カメラ22,24)の空間座
標、すなわち、位置パラメータの決定は次のように行
う。
【0061】 図7に示すように、カメラ22によっ
て、基準平面を平行移動の前後で撮影し、フーリエ変換
格子法によりC,C′を代表とする各点の位相値(座標
値)を求める。なお、平行移動の移動量は予め判明して
いるものとする。
【0062】 2点C,C′を通る直線Laが求めら
れる。これを複数の点で直線を求めると、それらの交点
がカメラの空間座標となる。
【0063】 カメラ24によっても同様に行う。
【0064】 画像の拡大率(画面上の1画素が何m
mに相当するか)を求め、これを考慮して空間座標を補
正すると計測のためのカメラ22,24の位置パラメー
タが決定される。
【0065】ステレオ法について図8及び図9に基づい
て説明する。
【0066】ステレオ法とは、異なる方向から撮影され
た2枚の画像と観測系の幾何学的位置関係より、測定対
象物の3次元座標を求める方法である。
【0067】図8にカメラの撮像面とそこに到達する光
の道筋の模式図を示す。
【0068】撮像面内に到達する光が全てレンズの中心
を通ると考えると、撮像面内での座標とそこに到達する
光の通る道筋とは一対一対応となる。いま、物体の表面
Pから発せられた光は点Pとレンズの中心Mを結ぶ直線
m上を進み、撮像面内の点Sに到達する。空間内でのカ
メラの位置と向きが与えられれば、直線mを表す方程式
の各係数は、点Sの撮像面内での座標値を用いて表すこ
とができ、画像面内の座標値より直線mを決定すること
ができる。
【0069】図9に2台のカメラと測定対象物の位置関
係の模式図を示す。
【0070】点Pは測定対象物上の点,点M1,点M2
はそれぞれカメラ1とカメラ2のレンズの中心点とす
る。点Pと点M1,点M2を結ぶ直線をそれぞれm1,
m2とする。点Pはカメラ1とカメラ2で得られた画像
上ではそれぞれ点S1,点S2に写されるとする。上述
したように点S1と点S2の画像上での座標値より直線
m1,m2をそれぞれ決定することができる。点Pの3
次元座標は直線m1,m2の交点として求められる。測
定対象物表面上の各点について、画面上での座標値を求
め、それより3次元座標を求めれば、測定対象物の3次
元形状を得ることができる。
【0071】これを実験的に求めたのが、図3〜図5に
示すような三次元形状の画像である。
【0072】図3〜図5における画像は、表示部34に
おいて、測定した格子面14を三次元的に再生したもの
であって、A〜Bの距離は90mm、B〜B′の距離は
80mmの距離を示し、幅方向の変形は、その他の方向
に比べ、2倍にして強調表示したものである。
【0073】このように表現すると、タイヤTのサイド
部の形状が一目で判別することができる。
【0074】図3は、タイヤTが静止した状態のもので
あり、図4はタイヤTを時速50kmで回転したときの
ものであり、図5はタイヤTを時速100kmで回転し
たときのものである。
【0075】この図3〜図5のデータを用いると、例え
ば、図6のようなタイヤTの転動時のサイド部形状を再
現することができる。図6におけるVは、速度を示し、
Lは荷重を示している。
【0076】上記のように、この形状測定装置10であ
ると、タイヤTが回転していても、タイヤTの形状を測
定することができる。
【0077】格子面14の測定点の位置を特定できるた
め、従来測定できなかった歪みを測定することができ
る。すなわち、時系列的に同一の測定点の位置を測定し
ていくとその位置の変化により歪みが測定できる。
【0078】ストロボ装置28によって発光する瞬間だ
けで画像を収得しているため、従来の方法では不可能で
あった過渡的状態での測定も可能となる。
【0079】同じくストロボ装置28によって発光して
いる瞬間だけで画像を収得するため、測定に時間的差異
が生じない。
【0080】ストロボ装置28で照明した状態で格子面
14を撮影するために、従来のように室内光等の外乱の
影響を受ける心配もない。
【0081】この方法であるとカメラの撮影精度に影響
されることなく、細かい精度まで測定できる。すなわ
ち、本実施例の場合には、測定精度は0.2mm以下で
あり、従来の約5倍となっている。
【0082】上記実施例では、格子面14をタイヤTの
サイド部の表面に貼付ける構造にしたが、これ以外にも
タイヤTのサイド部に格子面14を直接描いてもよく、
その他の方法で格子面を設けてもよい。例えば、タイヤ
Tのサイド部に格子面14を投影してもよい。
【0083】上記実施例では、前記格子面を前記タイヤ
のサイド部に設けたが、これに代えてタイヤのトレッド
部の表面に設けてもよい。
【0084】さらに、上記実施例では、図1におけるド
ラム12とタイヤTの接触位置のやや上方を、カメラ2
2,24の撮影位置としたが、これに代えてタイヤの他
の位置に格子面14がある場合に、その場所での格子面
14の状態を測定してタイヤの形状を測定してもよい。
【0085】
【発明の効果】以上により本発明のタイヤの形状測定装
置及びその方法であると、タイヤの形状を精度よく、か
つ、三次元的にも再生することが可能であり、静的状
態、定常状態のみならず過渡的状態においても撮影する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のタイヤの形状測定装置のブロック図
である。
【図2】格子面の拡大平面図である。
【図3】タイヤの回転を停止した状態のタイヤの形状表
面の再生図である。
【図4】同じく時速50kmのときのタイヤの再生図で
ある。
【図5】同じく時速100kmのときのタイヤの形状の
再生図である。
【図6】直進走行時におけるタイヤの形状変形を表した
図である。
【図7】カメラの位置を測定する場合の説明図である。
【図8】ステレオ法におけるカメラの撮像面とそこに到
達する光の道筋である。
【図9】カメラの撮像面と測定対象物の位置関係を示す
図である。
【符号の説明】
10 タイヤの形状測定装置 12 ドラム 14 シート 22 カメラ 24 カメラ 26 画像処理部 28 ストロボ装置 30 ピックアッブセンサ 32 ストロボ制御部 34 表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの表面に格子面を設け、前記格子面
    の形状を測定することによってタイヤの形状を測定する
    タイヤの形状測定装置であって、 前記タイヤを回転させる回転手段と、 前記回転手段によって回転する前記タイヤの格子面の画
    像を、異なる場所から入力するための複数の画像入力手
    段と、 前記複数の画像入力手段によって入力した複数の前記格
    子面の画像から前記格子面の各点の位置を求める位置算
    出手段と、 前記位置算出手段によって測定された前記格子面の各点
    の位置から、前記格子面が設けられたタイヤの形状を再
    生するタイヤ形状再生手段とよりなることを特徴とする
    タイヤの形状測定装置。
  2. 【請求項2】前記画像入力手段は、 前記回転手段によって回転する前記タイヤの格子面が、
    所定の位置に回転移動した時のみに、前記格子面を照明
    する間欠的照明手段と、 前記間欠的照明手段によって照明された前記格子面を撮
    影する撮影手段とよりなることを特徴とする請求項1記
    載のタイヤの形状測定装置。
  3. 【請求項3】前記位置算出手段は、 前記複数の画像入力手段によって入力した複数の前記格
    子面の画像を、フーリエ変換格子法によってそれぞれ処
    理して、前記各画像入力手段から前記格子面の各点に対
    する相対位置を求めることを特徴とする請求項1記載の
    タイヤの形状測定装置。
  4. 【請求項4】前記格子面を前記タイヤのサイド部または
    タイヤのトレッド部の表面に設けたことを特徴とする請
    求項1記載のタイヤの形状測定装置。
  5. 【請求項5】タイヤの表面に格子面を設け、前記格子面
    の形状を測定することによってタイヤの形状を測定する
    タイヤの形状測定方法であって、 回転する前記タイヤの格子面の画像を異なる場所に設け
    られた複数の画像入力手段から入力するための画像入力
    ステップと、 前記画像入力ステップにおいて入力した複数の前記格子
    面の画像から前記格子面の各点の位置を求める位置算出
    ステップと、 前記位置算出ステップにおいて算出された前記格子面の
    各点の位置から、前記格子面が設けられたタイヤの形状
    を再生するタイヤ形状再生ステップとよりなることを特
    徴とするタイヤの形状測定方法。
  6. 【請求項6】前記画像入力ステップは、 前記回転する前記タイヤの格子面が、所定の位置に回転
    移動した時のみに、前記格子面を照明する間欠的照明ス
    テップと、 前記間欠的照明ステップにおいて照明された前記格子面
    を撮影する撮影ステップとよりなることを特徴とする請
    求項5記載のタイヤの形状測定方法。
  7. 【請求項7】前記位置算出ステップは、 前記画像入力ステップにおいて入力した複数の前記格子
    面の画像を、フーリエ変換格子法によってそれぞれ処理
    して、前記各画像入力手段から前記格子面の各点に対す
    る相対位置を求めることを特徴とする請求項5記載のタ
    イヤの形状測定方法。
  8. 【請求項8】前記格子面を前記タイヤのサイド部または
    タイヤのトレッド部の表面に設けたことを特徴とする請
    求項5記載のタイヤの形状測定方法。
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Cited By (20)

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