JPH1038286A - 温水暖房装置 - Google Patents

温水暖房装置

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JPH1038286A
JPH1038286A JP19766496A JP19766496A JPH1038286A JP H1038286 A JPH1038286 A JP H1038286A JP 19766496 A JP19766496 A JP 19766496A JP 19766496 A JP19766496 A JP 19766496A JP H1038286 A JPH1038286 A JP H1038286A
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temperature
valve
hot water
room temperature
predetermined
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JP19766496A
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Inventor
Katsura Ikedo
桂 池戸
Norimasa Negishi
宣匡 根岸
Koichi Horikoshi
康一 堀越
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーシュートをできるだけ小さくして、
熱ロスの少ない温水暖房装置を得る。 【解決手段】 温風を室内に送出する室内機1と、温水
を生成する熱源機7と、該熱源機7側と前記室内機1側
との間で温水を循環させる循環ポンプ11及び配管12
と、該配管12に設置されて前記温水の循環を制御する
開閉弁4と、該開閉弁4の開閉及び前記各構成機器を制
御する制御部45,50とを備え、該制御部50は室温
が目標とする設定温度より低い第1の所定の温度に達し
たときに、前記開閉弁を閉じ、室温が前記第1の所定の
温度よりも低い第2の所定の温度になったときに前記開
閉弁を開放するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は温水暖房装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の温水暖房装置の機構を説
明する説明図である。図において、1は室内に設置され
た室内機で、室内空気の通気路中に熱交換器2及びモー
タ駆動の温風吹き出し用のファン3を順に配設し、熱交
換器2の温水入口側には温水温度を検知する温水スイッ
チ4を取り付けている。ファン3は温水スイッチ4の開
閉によって回転・停止するように構成されている。ま
た、熱交換器2の温水出口には電動式の開閉弁5が接続
してある。さらに、この室内機1には電源スイッチ(図
示なし)、ファン3の高、低速度切換スイッチ(図示な
し)、及び室内温度を設定でき且つ検知するルームサー
モスイッチ8を備えている。
【0003】9は外部に設置された温水装置であり、断
熱された内部にはガスバーナ10、加熱水室11、電動
のポンプ12を備え、水室11の温水をポンプ12にて
室内機1側へ送出するものである。13は加熱水室11
と熱交換器2とを配管接続して成る温水循環路で、ポン
プ12の出口を熱交換器2の入口に、熱交換器2の出口
を水室11に開閉弁5を介して各々接続している。14
は温水装置9の装置内にてポンプ12の出口と水室11
とを接続して成る上記熱交換器2に対するバイパス路
で、上記開閉弁5と逆作動するバイパス弁15が挿入接
続されている。
【0004】図11は上記のように構成された従来の温
水暖房装置を運転した際の時間と室温との関係を示した
グラフである。以下、上記のように構成された従来の温
水暖房装置の動作を図10及び図11に基づいて説明す
る。室内温度が例えば14℃位の低い時に室内設定温度
20℃位で暖房するときには、ルームサーモスイッチ8
を20℃に設定して電源スイッチを閉じる。水室11内
の温水温度が低い時にはガスバーナ10が点火燃焼して
温水温度を上昇させるが、低温時には温水スイッチ4が
開放しているのでファン3は停止している。
【0005】開閉弁5はルームサーモスイッチ8の閉成
にて開いており、ポンプ12によって温水循環路13で
は温水が循環している(図11のT1 時間参照)。温水
温度が例えば45℃位になると、温水スイッチ4が閉じ
てファン3が高、低いずれかの速度で運転され、室内に
温風が吹き出される。ファン3の速度は手動にて切り替
えられる。この間温水温度は水室11で約75℃位に保
持されている(図11のT2 時間参照)。室温が20℃
まで上昇すると、ルームサーモスイッチ8が開放或いは
切り替わり、開閉弁5が閉成すると共にバイパス弁15
が開放する。熱交換器2及び配管内に残留した温水は継
続運転しているファン3によって室内空気と熱交換し、
温度低下する。この間に室内には温風が吹き出され、し
かも室内空気が循環され、室内の温度分布の均一化を継
続的に行っている。(図11のT3 時間参照)。
【0006】熱交換器2内の残留温水の温度が低下して
温水スイッチ4の動作設定温度である45℃よりも低い
開放温度になると、その温水スイッチ4が開放してファ
ン3が停止する。この間には放熱によって室温及び温水
温度の双方が除々に低下している(図11のT4 時間参
照)。室温が20℃よりも低い閉成温度になると、ルー
ムサーモスイッチ8が再び閉成或いは切り替わり、開放
弁5が開放してバイパス弁15が閉成し、バイパス路1
4で循環していた温水は温水循環路13で循環する(図
11のT5 時間参照)。そして、この温水が一巡する
と、熱交換器2には水室11内の高温水が導入されるの
で、温水スイッチ4が速やかに閉成し、ファン3を運転
し、以下の温風暖房を再開する(図11のT6 時間参
照)。すなわち、図11のT7 時間以降はT3 時間〜T
6 時間と同様の動作を順に繰り返す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の温
水暖房装置では、室内温度を20℃にしたい場合に、ル
ームサーモスイッチ8を20℃に設定し、室温が20℃
になったときにルームサーモスイッチ8が開放或いは切
り替わり、開閉弁5が閉成すると共にバイパス弁15が
開放するというものである。そのため、図11のT2 時
間における室温に示すように、室温は設定温度である2
0℃を越えてしばらく上昇を続けるというオーバーシュ
ートが発生してしまう。このため、部屋が暖まりすぎ快
適性を損なうと共に熱ロスが発生してしまうという問題
があった。
【0008】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、第1の目的はオーバーシュ
ートをできるだけ小さくして、熱ロスの少ない温水暖房
装置を得ることを目的としている。また、第2の目的は
室内温度又は外気温等の環境条件に応じて目標温度に到
達する時間を短くすると共に、オーバーシュートをでき
るだけ小さくして、熱ロスの少ない温水暖房装置を得る
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明における温水暖
房装置は、温風を室内に送出する室内機と、温水を生成
する熱源機と、該熱源機側と前記室内機側との間で温水
を循環させる循環ポンプ及び配管と、該配管に設置され
て前記温水の循環を制御する開閉弁と、該開閉弁の開閉
及び前記各構成機器を制御する制御部とを備え、該制御
部は室温が目標とする設定温度より低い第1の所定の温
度に達したときに、前記開閉弁を閉じ、室温が前記第1
の所定の温度よりも低い第2の所定の温度になったとき
に前記開閉弁を開放するようにしたものである。
【0010】また、前記制御部は、室温の時間上昇率を
求め、該時間上昇率が予め決められた基準値よりも大き
い場合には、前記第1,2の所定の温度としてそれぞれ
予め定めた温度T1 ,T2 を選択し、前記温度上昇率が
予め決められた基準値以下の場合には前記第1,2の所
定の温度としてそれぞれ前記温度T1 ,T2 よりも高温
の温度T3 ,T4 を選択するようにしたものである。
【0011】さらに、前記制御部は、外気温度が予め決
められた基準値以下の場合には、前記設定温度に代えて
該設定温度よりも低い第1仮設定温度を基準として前記
開閉弁の制御を行い、前記外気温度が予め決められた基
準値よりも高い場合には、前記設定温度に代えて前記第
1仮設定温度よりも低い第2仮設定温度を基準として前
記開閉弁の制御を行うようにしたものである。
【0012】また、前記制御部は、外気温度が予め決め
られた基準値よりも高い場合には、前記第1,2の所定
の温度としてそれぞれ予め定めた温度T1 ,T2 を選択
し、前記外気温度が予め決められた基準値以下の場合に
は、前記第1,2の所定の温度としてそれぞれ前記温度
T1 ,T2 よりも高温の温度T3 ,T4 を選択するよう
にしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の温水暖房装置の機構を説
明する説明図である。図において、1は室内に設置され
た室内機で、この室内機1には熱交換器2及びモータ駆
動の温風吹き出し用のファン3が配設されている。4は
熱交換器2の温水出口側に設置された電動式の開閉弁で
あり、この開閉弁4は後述の開閉弁制御部54によって
開閉制御が行われる。5は室内温度を検知する室内温度
センサーである。7は外部に設置された熱源機であり、
この熱源機7の断熱された内部には燃焼用モータ8、該
燃焼用モータ8の駆動によって温水を沸かす熱交換器
9、熱交換器9の出口側に接続されて熱交換器9で沸か
された温水を貯留する水タンク10及び水タンク10の
出口側に接続されて温水を循環させる循環ポンプ11を
備えている。12は室内機1側と熱源機7側とを配管接
続して成る温水配管、13は熱源機7の内部において、
熱交換器9の入口側と循環ポンプの出口側とを接続する
バイパス配管である。
【0014】図2は上記の温水暖房装置の制御系統のブ
ロック図である。図において、45は熱源機7の制御部
であり、制御部45内には熱源機7の各機器を制御する
主制御部が設けられている。50は室内機1の制御部で
あり、制御部50内には、運転信号を入力する運転入力
部51、目標とする室温を設定入力する設定温度入力部
52、室内温度センサー5の信号を後述の主制御部55
に入力する室温検知部53、開閉弁4の開閉制御を行う
開閉弁制御部54、及び上記各入力部、検知部等の信号
を入力して室内機1の各機器を制御する主制御部55が
備えられている。
【0015】図3は上記の主制御部55による制御フロ
ーチャート、図4は図3のフローチャートに基づいて温
水暖房装置を運転した場合の室温と開閉弁の開閉動作の
時間変化図である。以下、図3に基づくと共に図4を参
照しながら本実施の形態の動作を説明する。主制御部5
5は運転信号が入力されているか否かを判断し(S
1)、運転信号が入力されている場合には開閉弁4が開
放されているか否かを判断する(S2)。S2の判断に
おいて、開閉弁4が開放されていると判断した場合に
は、室温が設定温度から予め定めた所定の温度αを引い
た温度T1 以上か否かを判断する(S3)。S3の判断
において、室温が設定温度からαを引いた温度T1 より
低い場合には、主制御部55は開閉弁制御部54に何等
の指示もせず、開閉弁4は開放したままにしておく(図
4におけるt1 〜t2 参照)。一方、S3の判断におい
て、室温が設定温度からαを引いた温度T1 以上の場合
には、主制御部55は開閉弁制御部54に対して開閉弁
4を閉じるように指示する(S4)(図4におけるt2
参照)。
【0016】また、S2の判断において開閉弁4が閉じ
ていると判断した場合には、室温が設定温度から予め定
めた所定の温度β(β>α)を引いた温度T2 以下か否
かを判断し(S5)、室温が設定温度からβを引いた温
度T2 よりも高い場合には、主制御部55は開閉弁制御
部54に何等の指示もせずに開閉弁4を閉じたままにし
ておく(図4におけるt2 〜t3 参照)。一方、室温が
設定温度からβを引いた温度T2 以下の場合には、主制
御部55は開閉弁制御部54に対して開閉弁4を開放す
るように指示する(S6)(図4におけるt3 参照)。
これ以降は同様の動作を繰り返すことによって、室温を
設定温度近傍になるように制御する。これは図4につい
て言えば、t1 〜t3 の状態を繰り返すことになる。
【0017】この実施の形態1によれば、設定温度より
も低い所定の温度で開閉弁4を閉じるようにしたので、
室温が大きく目標値を越えてオーバーシュートすること
がなく、熱ロスを抑えることができる。また、開閉弁4
を自動的に開閉するので、開閉弁4を手動で開閉する煩
わしさが無く、また開閉弁4の閉め忘れがないので開閉
弁4の閉め忘れによる熱ロスを防止することもできる。
【0018】実施の形態2.図5この発明の実施の形態
2の主制御部55による制御フローチャート、図6は図
5のフローチャートに基づいて制御した場合の室温と開
閉弁の開閉動作の時間変化図である。以下、図5に基づ
くと共に図6を参照しながら本実施の形態の動作を説明
する。主制御部55は運転信号が入力されているか否か
を判断し(S11)、運転信号が入力されている場合に
は室温検知部53によって室温を検知する(S12)
(以下このとき検知された室温を「前室温」という)。
室温を検知した後、主制御装置55は時間カウントを開
始する(S13)。
【0019】次に、主制御装置55は所定の時間(通常
は数秒)が経過したかどうかを判断し(S14)、所定
の時間が経過したと判断したときに、そのときの室温を
検知する(S15)(以下このとき検知された室温を
「現室温」という)。次に、前室温と現室温を比較する
(S16)。この比較の結果、前室温と現室温の差が予
め決められた基準値よりも大きいか否かを判断し(S1
7)、判断の結果、前室温と現室温の差が予め決められ
た基準値よりも大きい場合には、上記実施の形態1にお
けるT1 ,T2 の値としてそれぞれT1 =設定温度−
α、T2 =設定温度−βとして与えられるものを選択し
て(S18)、以後の制御(S20〜S24)を行う。
なお、この(S20〜S24)の制御は実施の形態1に
おけるS2〜S6と同様に行われ、この場合の室温と開
閉弁の開閉動作の時間変化図は図6における実線のグラ
フになる。
【0020】一方、S16の判断の結果、前室温と現室
温の差が予め決められた基準値以下の場合には、T1 ,
T2 に代えてT3 =設定温度−γ、T4 =設定温度−δ
として与えられるものを選択して(S19)、以後の制
御(S25〜S29)を行う。但し、α>γ、β>δの
関係にある。なお、この(S25〜S29)の制御は実
施の形態1におけるS2〜S6と同様に行われ、この場
合の室温と開閉弁の開閉動作の時間変化図は図6におけ
る破線のグラフになる。なお、α>γ、β>δの関係が
あるので、T1 <T3 、T2 <T4 の関係がある。
【0021】ここで、上記のようにT1 ,T2 又はT3
,T4 を選択する理由を述べる。S16の判断におい
て前室温と現室温の差が予め決められた基準値より大き
いということは、室温の時間変化率が大きいことを意味
し、換言すれば室温が急速に高まっていることを意味す
る。このような状態においてはオーバーシュートが起こ
りやすいので、オーバーシュートを小さく抑えるために
は、室温を上昇させている状態において早めに開閉弁4
を閉じる必要がある。そこで、開閉弁4を閉じるタイミ
ングを決定する温度であるT1 として低めの値を選択
し、室温が低い状態で、開閉弁4を閉じるようにしたの
である。
【0022】一方、S16の判断において前室温と現室
温の差が予め決められた基準値以下ということは、室温
の時間変化率が小さいことを意味し、換言すれば室温ゆ
っくり上昇していることを意味する。このような状態に
おいてはオーバーシュートが起こりにくいので、設定温
度近くまで開閉弁4を開放して、室温を設定値に近づけ
るようにすべきである。そこで、前室温と現室温の差が
予め決められた基準値以下の場合には、開閉弁4を閉じ
るタイミングを決定する温度として高めの温度T3 を選
択して、室温をできるだけ速く設定値に近づけるように
したのである。
【0023】本実施の形態2によれば、室温の時間変化
率に応じて、開閉弁4の開閉のタイミングを決定するよ
うにしたので、室温が急速に高まっている場合には設定
温度に対するオーバーシュートが抑えられると共に、室
温の上昇が遅い場合には開閉弁4が閉じられるタイミン
グが遅くなり、室温が目標の設定値に速やかに近づくよ
うな制御ができる。
【0024】実施の形態3.図7は実施の形態3の温水
暖房装置の制御系統のブロック図である。図において、
図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、図
2と異なる構成について以下に説明する。図において、
47は外気温度を検知して主制御部46に入力する外気
温度検知部である。図8は上記の制御部50,45によ
る制御フローチャート、図9は図8のフローチャートに
基づいて制御した場合の室温と開閉弁の開閉動作の時間
変化図である。以下、図8に基づくと共に図9を参照し
ながら本実施の形態の動作を説明する。
【0025】主制御部55は運転信号が入力されている
か否かを判断し(S31)、運転信号が入力されている
場合には、外気温検知部47の信号を主制御部46を介
して入力し、外気温度を検知する(S32)。次に、主
制御部55は検知された外気温が予め決められた基準温
度よりも高いか否かを判断する(S33)。S33の判
断において、外気温が予め決められた基準温度以下であ
ると判断された場合には、仮設定温度1として設定温度
からT0 を引いた値を選択する(S34)。一方、S3
3の判断において外気温が予め決められた基準温度より
も高いと判断された場合には、仮設定温度2として設定
温度からT0 よりも大きい値T0 ’を引いた値を選択す
る(S35)。すなわち、外気温度が基準温度以下の場
合には仮設定温度は高めの仮設定温度1になり、一方、
外気温度が基準温度より高い場合には仮設定温度は低め
の仮設定温度2になる。
【0026】ここで、上記のように仮設定温度を設定す
る理由を述べる。S33において外気温度が予め決めら
れた基準値より高いと判断された場合には、外気温度が
高く熱源機7による湯温の上昇が効率よく行われること
を意味し、換言すれば室温が急速に高まりやすい状態で
あることを意味する。このような状態においてはオーバ
ーシュートが起こりやすいので、オーバーシュートを小
さく抑えるためには、室温を上昇させている状態におい
て早めに開閉弁4を閉じる必要がある。そこで、開閉弁
4を閉じるタイミングを決定する温度であるT1 を低く
するために、仮設定温度として低めの値を選択し、室温
が低い状態で、開閉弁4を閉じるようにしたのである。
この場合の室温と開閉弁4の時間変化は図9における実
線のようになる。
【0027】一方、S33の判断において外気温度が予
め決められた基準値以下であると判断された場合には、
外気温度が低く湯温の上昇率が悪いことを意味し、換言
すれば室温がゆっくり上昇していることを意味する。こ
のような状態においてはオーバーシュートが起こりにく
いので、設定温度近くまで開閉弁4を開放して、室温を
設定値に近づけるようにすべきである。そこで、開閉弁
4を閉じるタイミングを決定する温度であるT1 を高く
するために、仮設定温度として高めの値を選択して、室
温をできるだけ速く設定値に近づけるようにしたのであ
る。この場合の室温と開閉弁4の時間変化は図9におけ
る破線のようになる。
【0028】以上のようにして仮設定温度が選択される
と、図3における設定温度を仮設定温度としたのと同様
の制御が行われる。すなわち、主制御装置55は開閉弁
4が開放されているか否かを判断する(S36)。S3
6の判断において、開閉弁4が開放されていると判断し
た場合には、室温が仮設定温度からαを引いた温度以上
か否かを判断する(S37)。S37の判断において、
室温が仮設定温度からαを引いた温度より低い場合に
は、開閉弁制御部54には何等の指示もせずに開閉弁4
は開放したままにしておく(図9におけるt1 〜t2 ,
t2 ’参照)。一方、S37の判断において、室温が仮
設定温度からαを引いた温度以上の場合には、主制御部
55は開閉弁制御部54に対して開閉弁4を閉じるよう
に指示する(S38)(図9におけるt2 ,t2 ’参
照)。
【0029】また、S36の判断において開閉弁4が閉
じていると判断した場合には、室温が仮設定温度からβ
を引いた温度以下か否かを判断し(S39)、室温が仮
設定温度からβを引いた温度よりも高い場合には、主制
御部55は開閉弁制御部54には何等の指示もせずに開
閉弁4を閉じたままにしておく(図9におけるt2 ,t
2 ’〜t3 ,t3 ’参照)。一方、室温が仮設定温度か
らβを引いた温度以下の場合には、主制御部60は開閉
弁制御部54に対して開閉弁4を開放するように指示す
る(S40)(図9におけるt3 ,t3 ’参照)。これ
以降は同様の動作を繰り返すことによって、室温を仮設
定温度近傍になるように制御する。これは図9について
言えば、t1 〜t3 ,t3 ’の状態を繰り返すことにな
る。
【0030】以上のように本実施の形態3によれば、外
気温度が低い場合には、仮設定温度を高めに(設定温度
により近く)設定することになるので開閉弁4を閉じる
タイミングが遅めになり、室温が速やかに設定温度に近
くような制御ができる。そしてこの場合には、外気温度
が低いので湯の温度上昇率が低いため、オーバーシュー
トも小さく抑えられる。一方、外気温度が高い場合には
湯の温度上昇率が高いことから、オーバーシュートにな
りやすい状態にあるが、本実施の形態によれば仮設定温
度を低めに(設定温度により遠く)設定することになる
ので、開閉弁4を閉じるタイミングが早めになり、設定
温度に対するオーバーシュートが抑えられることにな
る。
【0031】実施の形態4.なお、上記実施の形態3に
おいては、外気温度に応じて仮設定温度1又は2を選択
するようにしたが、外気温度に応じて実施の形態2で示
したようにT1 ,T2 又はT3 ,T4 を選択して、実施
の形態2と同様の制御をするようにしてもよい。すなわ
ち、外気温度が予め決めた基準温度より高い場合には、
T1 ,T2 を選択し、逆に外気温度が予め決めた基準温
度以下の場合にはT3 ,T4 を選択するようにする。こ
のようにしても実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0033】目標とする設定温度よりも低い所定の温度
で開閉弁を閉じるようにしたので、室温が大きく目標値
を越えてオーバーシュートすることがなく、熱ロスを抑
えることができる。
【0034】また、室温の時間変化率に応じて、開閉弁
の開閉のタイミングを決定するようにしたので、オーバ
ーシュートが起こりやすい室温の上昇率が高い場合には
オーバーシュートが抑えられ、一方オーバーシュートの
起こりにくい室温の上昇率が遅い場合には室温が目標の
設定値に速やかに近づくような制御ができる。
【0035】さらに、外気温度に応じて、開閉弁の開閉
のタイミングを決定するようにしたので、オーバーシュ
ートが起こりやすい外気温度が高い場合にはオーバーシ
ュートが抑えられ、一方オーバーシュートの起こりにく
い外気温度が低い場合には室温が目標の設定値に速やか
に近づくような制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の温水暖房装置の機構を説明する説明
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1,2の温水暖房装置の
制御系統のブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の制御フローチャート
である。
【図4】 本発明の実施の形態1の室温と開閉弁の開閉
動作の時間変化図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の制御フローチャート
である。
【図6】 本発明の実施の形態2の室温と開閉弁の開閉
動作の時間変化図である。
【図7】 本発明の実施の形態3の温水暖房装置の制御
系統のブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態3の制御フローチャート
である。
【図9】 本発明の実施の形態3の室温と開閉弁の開閉
動作の時間変化図である。
【図10】 従来の温水暖房装置の機構を説明する説明
図である。
【図11】 従来の温水暖房装置で暖房した場合の時間
と室温との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 室内機、2,9 熱交換器、3 ファン、4 開閉
弁、5 室温センサ、7 熱源機、8 燃焼用モータ、
10 水タンク、11 循環ポンプ、45,50 制御
部、46,55 主制御部、47 外気温検知部、51
運転入力部、52 設定温度入力部、53 室温検知
部、54 開閉弁制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温風を室内に送出する室内機と、温水を
    生成する熱源機と、該熱源機側と前記室内機側との間で
    温水を循環させる循環ポンプ及び配管と、該配管に設置
    されて前記温水の循環を制御する開閉弁と、該開閉弁の
    開閉及び前記各構成機器を制御する制御部とを備え、 該制御部は室温が目標とする設定温度より低い第1の所
    定の温度に達したときに、前記開閉弁を閉じ、室温が前
    記第1の所定の温度よりも低い第2の所定の温度になっ
    たときに前記開閉弁を開放するようにしたことを特徴と
    する温水暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、室温の時間上昇率を求
    め、該時間上昇率が予め決められた基準値よりも大きい
    場合には、前記第1,2の所定の温度としてそれぞれ予
    め定めた温度T1 ,T2 を選択し、 前記温度上昇率が予め決められた基準値以下の場合には
    前記第1,2の所定の温度としてそれぞれ前記温度T1
    ,T2 よりも高温の温度T3 ,T4 を選択するように
    したことを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、外気温度が予め決められ
    た基準値以下の場合には、前記設定温度に代えて該設定
    温度よりも低い第1仮設定温度を基準として前記開閉弁
    の制御を行い、 前記外気温度が予め決められた基準値よりも高い場合に
    は、前記設定温度に代えて前記第1仮設定温度よりも低
    い第2仮設定温度を基準として前記開閉弁の制御を行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の温水暖房装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、外気温度が予め決められ
    た基準値よりも高い場合には、前記第1,2の所定の温
    度としてそれぞれ予め定めた温度T1 ,T2を選択し、 前記外気温度が予め決められた基準値以下の場合には、
    前記第1,2の所定の温度としてそれぞれ前記温度T1
    ,T2 よりも高温の温度T3 ,T4 を選択するように
    したことを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100820650B1 (ko) 2007-03-15 2008-04-08 주식회사 경동네트웍 난방장치 제어방법
JP2014043984A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Corona Corp 給湯風呂装置

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