JPH1038163A - 蛇腹管と円筒管の接合部構造 - Google Patents

蛇腹管と円筒管の接合部構造

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JPH1038163A
JPH1038163A JP8196587A JP19658796A JPH1038163A JP H1038163 A JPH1038163 A JP H1038163A JP 8196587 A JP8196587 A JP 8196587A JP 19658796 A JP19658796 A JP 19658796A JP H1038163 A JPH1038163 A JP H1038163A
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tube
bellows
cylindrical
bellows tube
thermal expansion
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Application number
JP8196587A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hashioka
仁 橋岡
Makoto Yokota
誠 横田
Yuji Kono
祐司 河野
Hisashi Miwa
壽 三輪
Hidekazu Higuchi
英一 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇腹管と円筒管の溶接接合において、蛇腹管
と円筒管の間に径方向の隙間が発生しないようにする。 【解決手段】 蛇腹部1aと蛇腹部1aの軸方向両端に
接続された円筒部1bからなる蛇腹管1の両端の円筒部
の内周に蛇腹管1の熱膨張率より小さい熱膨張率を有す
る円筒管2、3が挿入され、蛇腹管1両端にて蛇腹管1
と円筒管2、3とが溶接接合されている蛇腹管と円筒管
2、3の接合部構造において、蛇腹管1の円筒部1bに
対する周方向の熱膨張差を吸収する熱膨張吸収手段4が
蛇腹管1の円筒部1bに設けられている蛇腹管と円筒管
の接合部構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接接合されてい
る蛇腹管と円筒管の接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、蛇腹管であるフレキシブルパイ
プ21と円筒管であるエキゾストマニホルド22、23
との接合部の構造を示しており、この種の構造は特開平
5−86855号公報にも示されている。フレキシブル
パイプ21の両端には外周にリング部材26を装着した
エキゾストマニホルド22、23が挿入され、フレキシ
ブルパイプ21の端部とエキゾストマニホルド22、2
3の端部とリング部材26の端部とが一体に溶接されて
いる。エキゾストマニホルド22、23は、エンジン稼
動時には高温の排気ガスの流入により熱膨張して互いに
軸方向に伸び、エンジンの停止時には互いに軸方向に縮
む。そしてエキゾストマニホルド22、23は、フレキ
シブルパイプ21に接合されていない側の端部がシリン
ダヘッドにボルトにて固定されているため、エキゾスト
マニホルド22、23が伸びるとフレキシブルパイプ2
1が縮み、逆にエキゾストマニホルド22、23が縮む
とフレキシブルパイプ21が伸び、よってエンジンの冷
熱サイクルに対応したエキゾストマニホルド22、23
の伸縮は、追随して伸縮するフレキシブルパイプ31に
吸収される。フレキシブルパイプ21とエキゾストマニ
ホルド22、23とリング部材26の溶接は、フレキシ
ブルパイプ21を直接またはリング部材26を介して治
具にて半径方向内側に押さえた状態で、接合すべき部分
のうちの適当な部分を始点として、周方向に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フレキシブルパイプ2
1の熱膨張率がエキゾストマニホルド22、23の熱膨
張率より大きい場合、フレキシブルパイプ21の熱膨張
力が治具による押さえ力にうち勝って、フレキシブルパ
イプ21はエキゾストマニホルド22、23に対し周方
向に多く膨張する。したがって、溶接始点から終点に至
る間、溶接入熱により、フレキシブルパイプ21とエキ
ゾストマニホルド22、23の間には径方向に図6に示
すような隙間Sが生じる。上述のように、フレキシブル
パイプ21の伸縮により、エンジンの冷熱サイクルに伴
うエキゾストマニホルド22、23の軸方向の伸縮が吸
収される。その際フレキシブルパイプ21の蛇腹状の山
部分21eは軸方向に比較的自由に移動しようとする
が、谷部分21fの軸方向移動はエキゾストマニホルド
22、23からの拘束を比較的強く受けるため、フレキ
シブルパイプ21の端部には軸方向曲げ力が加わり、曲
げ応力が発生する。したがって、溶接されたフレキシブ
ルパイプ21とエキゾストマニホルド22、23の間に
径方向の隙間Sが生じていると、エキゾストマニホルド
22、23の伸縮時に、フレキシブルパイプ21の端部
は隙間S内で、溶接部25を支点として径方向に動くた
め(図7参照)、溶接部25に応力が集中して亀裂が発
生するおそれがある。本発明の目的は、溶接時に蛇腹管
(フレキシブルパイプ)と円筒管(たとえば、エキゾス
トマニホルド)の間に隙間が生じるのを抑制できる蛇腹
管と円筒管の接合部構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続された円
筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管の熱膨
張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入され蛇腹
管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されている蛇腹
管と円筒管の接合部構造において、蛇腹管の円筒管に対
する周方向の熱膨張差を吸収する熱膨張吸収手段が蛇腹
管の円筒部に設けられている、ことを特徴とする蛇腹管
と円筒管の接合部構造。 (2) 前記熱膨張吸収手段が蛇腹管の円筒部に形成さ
れた、半径方向外方に突出し軸方向に延びる屈曲部から
なっている(1)記載の蛇腹管と円筒管の接合部構造。 (3) 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続された円
筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管の熱膨
張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入され蛇腹
管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されている蛇腹
管と円筒管の接合部構造において、蛇腹管の熱膨張率よ
り小さい熱膨張率を有するリング部材が蛇腹管の円筒部
外周に設けられている、ことを特徴とする蛇腹管と円筒
管の接合部構造。 (4) 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続された円
筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管の熱膨
張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入され蛇腹
管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されている蛇腹
管と円筒管の接合部構造において、円筒管の外周面に凹
部が設けられ、該凹部に蛇腹管の円筒部が嵌合されてい
る、ことを特徴とする蛇腹管と円筒管の接合部構造。 (5) 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続された円
筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に円筒管が挿入
され蛇腹管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されて
いる蛇腹管と円筒管の接合部構造において、蛇腹管の熱
膨張率が円筒管の熱膨張率より小さくされている、こと
を特徴とする蛇腹管と円筒管の接合部構造。
【0005】上記(1)の蛇腹管と円筒管の接合部構造
では、蛇腹管の円筒部に設けられた熱膨張吸収手段によ
り蛇腹管の円筒管に対する周方向の熱膨張差が吸収され
るため、溶接時に、蛇腹管と円筒管の間に隙間が生じる
のを抑えることができる。上記(2)の蛇腹管と円筒管
の接合部構造では、蛇腹管の円筒部に形成された半径方
向外方に突出し軸方向に伸びる屈曲部に蛇腹管の円筒管
に対する周方向の熱膨張率が吸収されるため、溶接時
に、蛇腹管と円筒管の間に隙間が生じるのを抑えること
ができる。上記(3)の蛇腹管と円筒管の接合部構造で
は、蛇腹管の円筒部外周に設けられた蛇腹管の熱膨張率
より小さい熱膨張率を有するリング部材により、蛇腹管
が円筒管に対し周方向に多く熱膨張しようとするのを強
制的に抑制されるため、溶接時に、蛇腹管と円筒管の間
に隙間が生じるのを抑えることができる。上記(4)の
蛇腹管と円筒管の接合部構造では、円筒管に設けられた
凹部に円筒管の熱膨張率より大きい熱膨張率を有する蛇
腹管の円筒部(の湾曲部)が嵌合されており、溶接時に
蛇腹管が熱膨張しようとしても、蛇腹管の円筒部が円筒
管の凹部で変形することにより蛇腹管の円筒部の熱変形
を押さえ込むため、蛇腹管円筒部と円筒管の間に隙間が
生じるのを抑えることができる。上記(5)の蛇腹管と
円筒管の接合部構造では、蛇腹管の熱膨張率が円筒管の
熱膨張率より小さく、蛇腹管の周方向の熱膨張量は円筒
管の周方向の熱膨張量より少ないため、溶接時に、蛇腹
管と円筒管の間に隙間が生じるのを抑えることができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の実施例の蛇
腹管と円筒管の接合部構造を示している。そのうち、図
1、図2は本発明の第1実施例を示しており、図4は本
発明の第2実施例を示している。本発明の全実施例にわ
たって共通な部分には、本発明の全実施例にわたって同
じ符号を付してある。以下の説明では、本発明の蛇腹管
と円筒管の接合部構造を内燃機関の、2分割タイプのエ
キゾストマニホルドを蛇腹管によって連結する場合の、
蛇腹管とエキゾストマニホルド(円筒管)との接合構造
に適用した場合を例にとる。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通な構成を、
たとえば図1、図3を参照して、説明する。図1、図3
に示すように、4気筒エンジンのエキゾストマニホルド
は2気筒づつに分けられ、その分けられたエキゾストマ
ニホルド2、3がそれぞれ円筒管を構成しており、蛇腹
管1を介して連結されている。エキゾストマニホルド
2、3の、蛇腹管1に連結される側の端部と反対側の端
部は、エンジンのシリンダヘッド11にボルト12など
により固定されている。蛇腹管1は、蛇腹部1aと蛇腹
部1aの軸方向両端部に接続された円筒部1bとからな
っている。蛇腹管1の円筒部1bの内周には、エキゾス
トマニホルド2、3が蛇腹部1aの内周部位まで挿入さ
れている。エキゾストマニホルド2、3の端部は、エキ
ゾストマニホルド2、3の熱膨張伸縮を自由に逃がすこ
とができるように、所定の間隔dをもって対向してい
る。エキゾストマニホルド2、3のうち蛇腹部1aの内
周側に位置する部分はエキゾストマニホルド2、3の他
の部分に比べ外径が小さくされて薄肉になっており、こ
の薄肉部分の外周には、排気ガスの流れから蛇腹管1を
保護するためのカラー8が嵌合されている。また、蛇腹
管1の円筒部1bの外周には、必要に応じてリング部材
6が嵌合されている。蛇腹管1はその両端にてエキゾス
トマニホルド2、3と溶接接合されている。リング部材
6が設けられている場合は、蛇腹管1の両端はエキゾス
トマニホルド2、3とリング部材6の端部とに溶接接合
される。この溶接は、蛇腹管1の円筒部1bを直接また
はリング部材6が設けられる場合はリング部材を介し、
治具(図示略)によって、半径方向内側にエキゾストマ
ニホルド2、3に対して押さえつけた状態で行われる。
なお、5は溶接ビードを示す。蛇腹管1がエキゾストマ
ニホルド2、3の熱膨張率より大きい熱膨張率をもつ材
質からなる場合には、たとえば、蛇腹管1にオーステナ
イト系ステンレス(熱膨張率が約18×10-6/℃)
を、エキゾストマニホルド2、3にフェライト鋳鉄(熱
膨張率が11〜13×10-6/℃)を用いることができ
る。また、リング部材6を設ける場合には、リング部材
6にフェライト系ステンレス(熱膨張率が約13×10
-6/℃)を用いることができる。
【0008】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成を
説明する。本発明の第1実施例においては、図1、図2
に示すように、蛇腹管1の円筒部1bの外周にはリング
部材6(ただし、リング部材6は必須ではない)が設け
られている。蛇腹管1の円筒部1bには、円筒部1bと
エキゾストマニホルド2、3の周方向熱膨張差を吸収す
る熱膨張吸収手段4が形成されている。この熱膨張吸収
手段4は、具体的には、蛇腹管1の円筒部1bに形成さ
れた半径方向外方に突出し軸方向に伸びる屈曲部4a
と、リング部材6に形成された半径方向外方に突出し軸
方向に伸びる屈曲部4bとからなる。屈曲部4aと屈曲
部4bとは、半径方向に互いに対応する位置にあり、周
方向に等間隔に同じ数づつ(たとえば、4つづつ)形成
されている。熱膨張吸収手段4は、蛇腹管1とエキゾス
トマニホルド2、3を溶接する際に生じる蛇腹管1のエ
キゾストマニホルド2、3に対する周方向の熱膨張差を
吸収する手段であれば屈曲構造以外の構造であってもよ
く、たとえば軸方向に延びるスリット構造などであって
もよい。この熱膨張吸収手段4は蛇腹管1の円筒部1b
の周方向の剛性を低め、治具の押さえ力により円筒部1
bに生じる周方向力より周方向熱膨張力を小にして、円
筒部1bがエキゾストマニホルド2、3より大きく熱膨
張することを抑制する。エキゾストマニホルド2、3の
外周と蛇腹管1の屈曲部4a内側面によって囲まれた部
分にはエキゾストマニホルド2、3の軸線方向に延びる
隙間7が形成されるが、この隙間7はその軸方向端にて
溶接ビード5により閉塞されるため、隙間7を通して排
気ガスが外部に漏れることはない。この隙間7を利用し
て屈曲部4a、4bが屈曲して円筒部1bおよびリング
部材6の周方向長さが変化できるため、円筒部1bとエ
キゾストマニホルド2、3間の熱膨張差が吸収される。
リング部材6が、熱膨張率が蛇腹管1の熱膨張率より小
さい材質からなる場合(たとえば、リング部材をエキゾ
ストマニホルド2、3とほぼ同じ熱膨張率(約13×1
-6)のフェライト系ステンレスから構成した場合)
で、かつリング部材6が屈曲部4bをもたず十分に円筒
部1bの熱膨張を抑えることができる剛性を有する(た
とえば、リング部材6の板厚が円筒部1bに比べて大)
場合には、円筒部1bの熱膨張吸収手段4の形成を省略
してもよい。
【0009】本発明の第2実施例においては、図4に示
すように、蛇腹管1の円筒部1bの外周にはリング部材
6(ただし、リング部材6は必須ではない)が設けられ
ている。蛇腹管1の円筒部1bとエキゾストマニホルド
2、3の外周面には、半径方向に内側に凹み周方向に全
周にわたって延びる凹部9、10が形成されている(円
筒部1bに形成される凹部9は湾曲部と呼んでもよく、
エキゾストマニホルド2、3の外周面に形成される凹部
10は溝と呼んでもよい)。蛇腹管1の円筒部1bとエ
キゾストマニホルド2、3を溶接する前に各々の凹部
9、10は互いに嵌合される。溶接時の蛇腹管円筒部1
bの凹部(湾曲部)9、エキゾストマニホルド2、3に
設けられた凹部(溝)10内で熱変形するため凹部
(溝)10内に抑え込まれ、蛇腹管円筒部1bとエキゾ
ストマニホルド2、3との間に隙間が生じることが抑制
される。また、エンジン運転時に蛇腹管円筒部1bに軸
方向曲げ力がかかっても蛇腹管1は円筒部1bの凹部
(湾曲部)9で曲げ変形して軸方向曲げ力を逃がすこと
ができるので、溶接部5に大きな曲げ応力が発生するこ
とがない。リング部材6が、熱膨張率が蛇腹管1の熱膨
張率より小さい材質からなる場合(たとえば、リング部
材をエキゾストマニホルド2、3とほぼ同じ熱膨張率
(約13×10-6)のフェライト系ステンレスから構成
した場合)で、かつリング部材6が十分に円筒部1bの
熱膨張を抑えることができる剛性を有する(たとえば、
リング部材6の板厚が円筒部1bに比べて大)場合に
は、凹部9、10の形成を省略してもよい。
【0010】つぎに、作用を説明する。本発明のいずれ
の実施例においても、蛇腹管1とエキゾストマニホルド
2、3を溶接始点から溶接し始めて周方向に溶接を進め
ていくと、溶接入熱により蛇腹管1とエキゾストマニホ
ルド2、3は各々膨張する。特に蛇腹管1は熱膨張率が
エキゾストマニホルド2、3より大きく、周方向に多く
伸びようとするために蛇腹管1とエキゾストマニホルド
2、3の間には熱膨張差による径方向の隙間が生じよう
とする。しかし、こうした蛇腹管1のエキゾストマニホ
ルド2、3に対する周方向の熱膨張差は、蛇腹管1の円
筒部1bに形成された熱膨張吸収手段4により吸収され
る(第1実施例)、あるいは、エキゾストマニホルド
2、3の外周面に形成された凹部10により抑えこまれ
て強制的に抑制されるため(第2実施例)、蛇腹管3と
エキゾストマニホルド2、3との間に隙間が生じるのを
抑えることができる。また、蛇腹管1の熱膨張率より小
さい熱膨張率を有するリング部材6が蛇腹管1の円筒部
1bの外周に設けられている場合は、蛇腹管1がエキゾ
ストマニホルド2、3に対し周方向に多く伸びようとす
るのを、リング部材6が強制的に抑制するため、蛇腹管
3とエキゾストマニホルド2、3との間に隙間が生じる
のを抑えることができる。リング部材6の熱膨張率が蛇
腹管1の熱膨張率より小さいほど蛇腹管1の周方向の伸
びを抑制する効果が得られる。熱膨張吸収手段4もしく
は凹部9、10と、リング部材6とは、各々単独で形成
されてもよいが、両方が形成されている場合は、蛇腹管
1とエキゾストマニホルド2、3との間に隙間が生じる
のを抑える効果が高まる。溶接時に生じる蛇腹管1とエ
キゾストマニホルド2、3との間の隙間が熱膨張吸収手
段4あるいは凹部9、10によって無くなるかまたは小
さくなることにより、エキゾストマニホルド2、3が冷
熱サイクルを受けたときの蛇腹管1の円筒部1bにかか
る曲げが抑制され、溶接部5の亀裂発生も抑えられる。
なお、蛇腹部1aの内周のエキゾストマニホルド2、3
の薄肉部分の外周に嵌合されたカラー8は、エキゾスト
マニホルド2、3内の排気ガス中の火炎による異常酸
化、局所加熱等から蛇腹管1を保護する作用を果たす。
【0011】本発明の第1実施例の特有の作用について
は、蛇腹管1の円筒部1bに半径方向外方に突出し軸方
向に延びる屈曲部4aが形成されているため、溶接時の
入熱によりエキゾストマニホルド2、3に対し周方向に
多く伸びようとする蛇腹管1の膨張は、蛇腹管1の屈曲
部4aが変形することにより吸収される。さらに、第1
実施例において、蛇腹管1の熱膨張率より小さい熱膨張
率を有し、蛇腹管1の屈曲部4aと対応する部分に同様
の屈曲部4bを有するリング部材6が蛇腹管1の外周面
に設けられている場合は、蛇腹管1より熱膨張率が小さ
いリング部材6であれば、溶接入熱によりエキゾストマ
ニホルド2、3に対し周方向に多く伸びようとする蛇腹
管1の膨張は、リング部材6によっても抑えられること
になる。また、リング部材6とエキゾストマニホルド
2、3との周方向熱膨張差は屈曲部4bによって吸収さ
れる。
【0012】本発明の第2実施例の特有の作用について
は、蛇腹管1の円筒部1bに形成された凹部9がエキゾ
ストマニホルド2、3に形成された凹部10に嵌合され
ているので、溶接時の入熱によりエキゾストマニホルド
2、3に対し周方向に多く伸びようとする蛇腹管1の膨
張は、エキゾストマニホルド2、3の凹部10内に抑え
込まれる。よって蛇腹管円筒部1bとエキゾストマニホ
ルド2、3との間に熱膨張による隙間が形成されること
が強制的に抑制される。また、エンジンに組付後にエン
ジン運転時に生じる、エキゾストマニホルド2、3の熱
伸縮による、蛇腹管1の円筒部1bにかかる軸方向曲げ
力は凹部9の曲げ変形により逃がされて溶接部5にかか
る軸方向曲げ力が緩和され、それによっても溶接部5に
曲げ応力による亀裂が発生することが抑制される。ま
た、蛇腹管1の熱膨張率より小さい熱膨張率を有するリ
ング部材6が蛇腹管1の外周面に設けられている場合
は、蛇腹管1より熱膨張率が小さいリング部材6であれ
ば、溶接入熱によりエキゾストマニホルド2、3に対し
周方向に多く伸びようとする蛇腹管1の膨張は、リング
部材6によっても抑えられる。また、蛇腹管1とエキゾ
ストマニホルド2、3が各々の凹部で嵌合されているこ
とから、エキゾストマニホルド2、3内を通る排気ガス
が溶接部分に回り込みにくくなり、溶接部分の腐食等の
不具合の進行速度が遅くなる。
【0013】(その他の実施例)以上においては、エキ
ゾストマニホルド2、3の熱膨張率より大きい熱膨張率
を有する蛇腹管1とエキゾストマニホルド2、3との接
合部構造について説明したが、円筒管(エキゾストマニ
ホルド以外のものであるかもしれない)2、3の熱膨張
率を蛇腹管1の熱膨張率より大きくする(円筒管2、3
をアルミ合金、蛇腹管1をオーステナイト系ステンレス
から作製するような場合)ことにより、円筒管2、3と
蛇腹管1との間に生じる隙間を抑えることができる。こ
の場合には、溶接入熱により蛇腹管1と円筒管2、3は
膨張する。熱膨張率が円筒管2、3より小さい蛇腹管1
は円筒管2、3に対し周方向に伸びる量は少ない。蛇腹
管1の内周にある円筒管2、3は蛇腹管1に対し周方向
に多く伸びようとし、蛇腹管1に密着するため、蛇腹管
1と円筒管2、3の間に隙間が生じるのが抑えられる。
【0014】
【発明の効果】本発明の請求項1、2の蛇腹管と円筒管
の接合部構造によれば、熱膨張吸収手段を有しているた
め、蛇腹管の円筒管に対する周方向の熱膨張差を吸収す
ることができ、溶接時に蛇腹管と円筒管の間に隙間が生
じるのを抑えることができる。よって、運転時の熱疲労
に対して高い耐久性を有する接合部構造となる。本発明
の請求項3の蛇腹管と円筒管の接合部構造によれば、蛇
腹管の熱膨張率より小さい熱膨張率を有するリング部材
が蛇腹管の円筒部外周に設けられているため、蛇腹管が
円筒管に対し周方向に多く伸びようとするのを、リング
部材が抑制し、蛇腹管と円筒管との間に隙間が生じるの
を抑えることができる。よって、運転時の熱疲労に対し
て高い耐久性を有する接合部構造となる。本発明の請求
項4の蛇腹管と円筒管の接合部構造によれば、円筒管の
外周面に設けられた凹部に蛇腹管の円筒部が嵌合されて
いるため、蛇腹管の熱膨張が強制的に円筒管に設けられ
た凹部に抑え込まれ、蛇腹管と円筒管との間に隙間が生
じるのを抑えることができる。よって、運転時の熱疲労
に対して高い耐久性を有する接合部構造となる。また、
本発明の請求項5の蛇腹管と円筒管の接合部構造によれ
ば、蛇腹管の熱膨張率は円筒管の熱膨張率より小さいた
め、溶接時に蛇腹管が円筒管に対し周方向に多く伸びる
ことはなく、溶接時に蛇腹管と円筒管の間に隙間が生じ
るのを抑えることができる。よって、運転時の熱疲労に
対しても高い耐久性を有する接合部構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る蛇腹管とエキゾスト
マニホルドの接合部構造の断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図でる。
【図3】本発明に係るエキゾストニホルドの全体正面図
である。
【図4】本発明の第2実施例に係る蛇腹管とエキゾスト
マニホルドの接合部構造の断面図である。
【図5】従来例に係る蛇腹管とエキゾストマニホルドの
接合部構造の断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図でる。
【図7】従来例に係る蛇腹管とエキゾストマニホルドの
接合部構造の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 蛇腹管 1a 蛇腹部 1b 円筒部 2 円筒管(たとえば、エキゾストマニホルド) 3 円筒管(たとえば、エキゾストマニホルド) 4 熱膨張吸収手段 6 リング部材 9 凹部 10 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 祐司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三輪 壽 愛知県豊田市高丘新町天王1 アイシン高 丘株式会社内 (72)発明者 樋口 英一 愛知県豊田市高丘新町天王1 アイシン高 丘株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続さ
    れた円筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管
    の熱膨張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入さ
    れ蛇腹管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されてい
    る蛇腹管と円筒管の接合部構造において、 蛇腹管の円筒管に対する周方向の熱膨張差を吸収する熱
    膨張吸収手段が蛇腹管の円筒部に設けられている、こと
    を特徴とする蛇腹管と円筒管の接合部構造。
  2. 【請求項2】 前記熱膨張吸収手段が蛇腹管の円筒部に
    形成された、半径方向外方に突出し軸方向に延びる屈曲
    部からなる請求項1記載の蛇腹管と円筒管の接合部構
    造。
  3. 【請求項3】 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続さ
    れた円筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管
    の熱膨張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入さ
    れ蛇腹管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されてい
    る蛇腹管と円筒管の接合部構造において、 蛇腹管の熱膨張率より小さい熱膨張率を有するリング部
    材が蛇腹管の円筒部外周に設けられている、ことを特徴
    とする蛇腹管と円筒管の接合部構造。
  4. 【請求項4】 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続さ
    れた円筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に蛇腹管
    の熱膨張率より小さい熱膨張率を有する円筒管が挿入さ
    れ蛇腹管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合されてい
    る蛇腹管と円筒管の接合部構造において、 円筒管の外周面に凹部が設けられ、該凹部に蛇腹管の円
    筒部が嵌合されている、ことを特徴とする蛇腹管と円筒
    管の接合部構造。
  5. 【請求項5】 蛇腹部と蛇腹部の軸方向両端部に接続さ
    れた円筒部からなる蛇腹管の両端の円筒部内周に円筒管
    が挿入され蛇腹管両端にて蛇腹管と円筒管とが溶接接合
    されている蛇腹管と円筒管の接合部構造において、 蛇腹管の熱膨張率が円筒管の熱膨張率より小さくされて
    いる、ことを特徴とする蛇腹管と円筒管の接合部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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