JPH1037886A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JPH1037886A
JPH1037886A JP21500196A JP21500196A JPH1037886A JP H1037886 A JPH1037886 A JP H1037886A JP 21500196 A JP21500196 A JP 21500196A JP 21500196 A JP21500196 A JP 21500196A JP H1037886 A JPH1037886 A JP H1037886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮運転の再起動時における起動トルクの低
減化と、その再起動時における圧縮室の回転体のチャタ
リング防止を図ること。 【解決手段】 圧縮室7の圧縮動作停止は、圧縮室7か
らの吐出冷媒ガスがないので、弁体37は、バネ39に
より図1の位置から右側に移動した位置になって潤滑油
通路32を閉状態にし、油溜り17から圧縮室7内への
潤滑油の供給が停止する。その一方、圧縮動作の停止直
後には、吐出室16と圧縮室7の間で圧力差があるた
め、油溜まり17の潤滑油は、潤滑油通路21、24、
25を経由し、ロータ8の軸受4a、5aに供給された
のち、圧縮室7内に流れ込む。このため、圧縮動作の停
止時には、圧縮室7へ潤滑油が多量に流れ込まないの
で、圧縮動作の再開時には、圧縮室7で多量の潤滑油を
圧縮する必要がなくなり、もって圧縮動作の再開時にお
ける起動トルクを低減化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
空調設備等に使用される気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体圧縮機の一例としては、図4
に示すものが知られている。この気体圧縮機は、図4に
示すように、ケーシング1の開口端をフロントヘッド2
で塞ぎ、そのケーシング1内に圧縮機本体3を収納する
構成が採用されている。圧縮機本体3はシリンダ6を備
え、このシリンダ6の両端側にフロントサイドブロック
4とリヤサイドブロック5とが取り付けられており、こ
れらシリンダ6、フロントサイドブロック4、リヤサイ
ドブロック5によって、図5に示すような楕円筒状の圧
縮室7が形成されている。
【0003】圧縮室7には、ロータ8が回転自在に収納
されている。このロータ8には、端面間を貫通するロー
タ軸8aが一体に設けられており、ロータ軸8aはフロ
ントサイドブロック4の軸受4aとリヤサイドブロック
5の軸受5aに回転可能に支持されている。ロータ8の
径方向には、図5に示すように、ベーン10を収納する
複数(5個)のベーン溝9が設けられ、この各ベーン溝
9にはベーン10が圧縮室7の内周面に向けて出没自在
に収納されている。このベーン10は、ロータ8の回転
時に、遠心力とベーン溝9の底部の油圧とにより圧縮室
7の内周面に付勢される。
【0004】圧縮室7の吸入口は、フロントサイドブロ
ック吸入口を介して吸入室12と連通可能に構成されて
いる。また、圧縮室7の吐出口13、13には、吐出弁
14、14が設けられている。その吐出口13、13
は、リヤサイドブロック5の厚み方向に形成される吐出
通路(図示せず)と連通し、この吐出通路の終端はリヤ
サイドブロック5の吐出室16側に一体に取り付けられ
た油分離器用ブロック19の油分離器15に接続されて
いる。油分離器15は、上述の吐出通路と連通する通路
が形成され、この通路の終端部に円筒状のフィルタ(金
網)を設けたものである。油分離器15の吐出口は、吐
出室16内に臨ませている。
【0005】吐出室16の底部には、潤滑油を貯留する
油溜り17が形成されている。この油溜り17の潤滑油
は、リヤサイドブロック5に設けられた潤滑油通路21
を経由してロータ8の軸受5aに供給され、さらに、リ
ング溝22と潤滑油通路23と経由してロータサイドや
ベーン溝9の底部に供給されるようになっている。ま
た、潤滑油通路21は途中から分岐され、その分岐部は
シリンダブロック6内に設けられた潤滑油通路24とフ
ロントサイドブロック4内に設けられた潤滑油通路25
とを経由し、ロータ8の軸受4aに接続されている。
【0006】このような構成の従来の気体圧縮機では、
ロータ8の回転により、吸入室12から低圧冷媒ガスを
圧縮室7内に吸入し、この吸入されたガスはベーン10
の回転に伴って圧縮される。この圧縮されたガスは、圧
縮室7の吐出口13、13、吐出弁14、14、吐出通
路、および油分離器15を経由して吐出室16に吐出さ
れる。この吐出の際に、油分離器15では高圧冷媒ガス
から油分を分離し、この分離された油分は、吐出室16
の底部の油溜り17に落下する。一方、吸入室12また
は圧縮室7と吐出室16との間には、吐出室16が高圧
で吸入室12または圧縮室7が低圧の圧力差が生じてい
る。従って、この圧力差により、油溜り17の潤滑油
は、潤滑油通路21を経由して軸受5a、潤滑油通路2
1、潤滑油通路24、および潤滑油通路25を経由して
軸受4aに供給される。さらに、潤滑油は、潤滑油通路
21、リング溝22、および潤滑油通路23を経由して
ベーン溝9の底部またはロータサイドに供給された後、
圧縮室7に洩れていく。
【0007】このように、従来の気体圧縮機では、ロー
タ8の軸受4a、5aと、圧縮室7への潤滑油の供給
が、吐出室16と圧縮室7との圧力差によるため、圧縮
室7による圧縮動作を停止しても、その圧力差が残って
いる間は油溜り17からロータ8の軸受4a、5a、お
よびベーン溝底、ロータサイドを経由した圧縮室7への
潤滑油の流入が止まらず、特に圧縮室7には潤滑油と冷
媒ガスとが多量に流入し、これが吸入室12まで流入す
る。このため、圧縮動作の再開時に、圧縮室7で潤滑油
を圧縮することになり、大きな起動トルクを必要とする
という弊害がある上に、気体圧縮機のロータ8の逆転が
発生してベーン10が異常音を発生するという問題があ
る。
【0008】そこで、このような問題を解決するための
方法として、次のような2つが考えられる。第1の方法
は、潤滑油通路21の油溜まり17側に、この潤滑油通
路21の開閉を行う開閉弁(スプール弁)を設け、圧縮
室7の圧縮動作時には開閉弁を開状態にして潤滑油を軸
受、ベーン溝底またはロータサイド経由で圧縮室7等に
供給し、圧縮室7の圧縮停止時には開閉弁を閉状態にし
て潤滑油の供給を全て停止するものである。すなわち、
この第1の方法では、運転中は、圧縮室7から吐出され
る冷媒ガスを開閉弁に作用させて潤滑油通路21を開状
態とし、運転停止時には、バネの力により潤滑油通路2
1を閉状態とする。第2の方法は、第1の方法の開閉弁
に代えて、吸入室12への潤滑油の流入(逆流)を防止
するために、吸入室12と吸気配管とを連結する吸入ポ
ートに、図4の破線で描いた逆止弁40を設けるもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の方法で
は、気体圧縮機の運転停止時に、ロータ8の軸受4a、
軸受5aへの潤滑油の供給が全く停止してしまうので、
開閉弁が閉状態で故障するような場合には、ロータ8の
軸受4a、5aの焼付きの危険度が高いという問題があ
る。さらに、運転停止時には、潤滑油の供給を全て閉鎖
するために、ベーン溝底が低圧の状態を維持する。この
ため、この圧力差がある状態で再起動すると、ベーン1
0の圧縮室7の内周面への押し付け力が不足してチャタ
リングが発生してしまうという問題がある。この問題を
防止するために、運転停止時に、ベーン溝底に吐出室1
6側の高圧ガスを供給する構造が考えられるが、このよ
うに高圧ガスを供給すると逆転が発生し、この逆転を防
止するために逆止弁が必要となり、全体としてコストの
上昇を招くという新たな問題が発生してしまう。一方、
第2の方法では、逆止弁を必要とするためにコストが上
昇する上に、気体圧縮機の再起動時における起動トルク
の減少が図れないという問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、圧縮運転の再起
動時における起動トルクを低減できる上に、その再起動
時における圧縮室の回転体のチャタリング防止を図るよ
うにした気体圧縮機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明では、回転体の回転運動に伴う容積変化に
よって気体を圧縮する圧縮室7と、この圧縮室7で圧縮
後の気体を吐出する吐出室16と、この吐出室16の圧
力が作用する油溜り17と、この油溜り17と回転体の
軸受4a、5aとを接続し、吐出室16の圧力によっ
て、油溜り17の潤滑油を軸受4a、5aに供給する第
1潤滑油通路と、油溜り17と圧縮室7とを接続し、吐
出室16の圧力によって、油溜り17の潤滑油をベーン
溝底またはロータサイドに供給する第2潤滑油通路とを
備えている。また本発明では、第2潤滑油通路の途中に
介在させ、圧縮室7の圧縮動作時には第2潤滑油通路を
開状態にし、圧縮室7の圧縮停止時には第2潤滑油通路
を閉状態にする潤滑油通路開閉手段を備えている。
【0012】このような構成の本発明では、圧縮室7の
圧縮停止時には、潤滑油通路開閉手段が、第2潤滑油通
路を閉状態にする。従って、圧縮運転の停止時には、圧
縮室7へ流入する潤滑油を大幅に軽減できるので、圧縮
運転の再開時における起動トルクの軽減などが図れる。
また、本発明の潤滑油通路開閉手段は、例えば、第2潤
滑油通路の途中に介在させ、第2潤滑油通路の開閉を行
う弁体37と、この弁体37に圧縮室7からの吐出気体
を導いて衝突させ、この衝突により弁体37が第2潤滑
油通路を開状態にする気体衝突手段と、弁体37に吐出
気体が衝突しないときに、弁体37が第2潤滑油通路を
閉状態にするバネ39などの弾性部材とから構成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図1
は、この実施の形態の気体圧縮機の全体構成を示す断面
図である。図2は、この気体圧縮機の気体圧縮時の動作
を説明する図である。図3は、同気体圧縮機の気体圧縮
停止時の動作を説明する図である。なお、この実施の形
態は、図4および図5で示した従来の気体圧縮機と同様
の構成部分を有するので、その同様の構成部分について
は同一符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0014】この実施の形態では、図1に示すように、
リヤサイドブロック5内に、油溜り17の潤滑油を軸受
け5aに供給するための潤滑油通路21が設けられ、こ
の潤滑油通路21の上流側が油溜まり17内に配置さ
れ、その下流側がロータ8の軸受5aに接続されてい
る。潤滑油通路21はその途中が分岐され、この分岐部
がシリンダ6とフロントサイドブロック4とに設けられ
た潤滑油通路24と潤滑油通路25を介して軸受4aに
接続されている。従って、潤滑油通路21、潤滑油通路
24、および潤滑油通路25は、ロータ8の軸受4a、
5aなどの摺動部に油溜り17の潤滑油を供給する第1
潤滑油通路を形成する。
【0015】リヤサイドブロック5には、図1に示すよ
うに、油分離器用ブロック31が取付けられている。こ
の油分離器用ブロック31は、図1に示すように、上部
側に従来と同様の油分離器15が設けられている。ま
た、油分離器用ブロック31の下部側は油溜り17内に
配置され、その下部側の内部には、圧縮室7に潤滑油を
供給するために使用する潤滑油通路32と、この潤滑油
通路32の途中に介在させた弁室33とが設けられてい
る。潤滑油通路32の上流側は油溜り17内に配置さ
れ、その下流側はリヤサイドブロック5の鍔の外周部分
にリング状に設けられたリング溝34と、このリング溝
34に接続する潤滑油通路35とを経由し、ベーン溝底
またはロータサイドに接続されている。従って、潤滑油
通路32、リング溝34、および潤滑油通路35は、圧
縮室7内や圧縮室7内のベーン溝9の底部およびロータ
サイドなどに潤滑油を供給する第2潤滑油通路を形成す
る。
【0016】弁室33は、円筒状からなり、図1に示す
ように、その一端に通孔36が設けられ、その他端が開
口されている。弁室33内の長さ方向には、弁体(スプ
ロール)37が摺動自在に設けられ、弁体37の作用に
より潤滑油通路32を開閉するように構成されている。
すなわち、弁体37は、底面を有する円筒状のものであ
り、その胴部の一部の周方向に、凹状溝37aが形成さ
れている。弁体37の底面(受圧面)の外側は、圧縮室
7と吐出室16とを接続する吐出通路38(図2参照)
の途中にのぞみ、圧縮室7から吐出した直後の吐出ガス
の噴流が直接作用するように構成されている。また、弁
体37の内側には、図1に示すように、この弁体37を
吐出通路38側に常時付勢する圧縮コイルバネ39が設
けられている。
【0017】次に、このような構成からなる実施の形態
の動作の一例について、図面を参照して説明する。圧縮
室7の圧縮運転時には、圧縮室7から高圧の冷媒ガスが
吐出され、この吐出された冷媒ガスは、図2に示すよう
に、吐出通路38を経て弁体37の底面に衝突するの
で、弁体37は、圧縮コイルバネ39の力に抗して図2
で示す位置になる。このため、圧縮室7の圧縮運転時
は、弁体37の凹状溝37aが潤滑油通路32と係合
し、潤滑油通路32が開状態になる。このため、吐出室
16と圧縮室7との圧力差により、油溜り17の潤滑油
は、潤滑油通路32、リング溝34、および潤滑油通路
35を経由し、ベーン溝底またはロータサイドに供給さ
れる。また、圧縮室7から吐出され弁体37の底面に作
用した冷媒ガスは、吐出通路38、油分離器15を経て
吐出室16に流れ込む。これらの動作に並行して、油溜
り17の潤滑油は、潤滑油通路21を経由してロータ8
の軸受5aに供給される一方、潤滑油通路21、潤滑油
通路24、および潤滑油通路25を経由してロータ8の
軸受4aに供給されたのち、圧縮室7内に流れ込む。こ
の潤滑油の供給も、吐出室16と圧縮室7との圧力差を
利用するものである。
【0018】これに対して、圧縮室7の圧縮動作が停止
すると、圧縮室7から高圧の冷媒ガスが吐出されなくな
るので、弁体37の底面への冷媒ガスの作用が停止し、
弁体37は、圧縮コイルバネ39の力により図3に示す
位置になる。このため、圧縮室7の圧縮動作の停止時に
は、弁体37が潤滑油通路32を閉状態にするので、油
溜り17から圧縮室7内への潤滑油の供給が停止する。
その一方、圧縮動作の停止直後には、吐出室16が高圧
で圧縮室7が低圧の圧力差があるため、油溜まり17の
潤滑油は、潤滑油通路21等を経由し、ロータ8の軸受
け4a、5aに供給されたのち、圧縮室7内に流れ込
む。従って、圧縮動作の停止時には、ロータ8の軸受け
4a、5aへの潤滑油の供給が確保される一方、ベーン
溝底およびロータサイド経由で圧縮室7への潤滑油の供
給が停止されて圧縮室7に多量の潤滑油が流入しない。
このため、圧縮動作の再開時には、圧縮室7で多量の潤
滑油を圧縮する必要がないので、圧縮動作の再開時にお
ける起動トルクを低減化できる。
【0019】以上説明したようにこの実施の形態では、
油溜まり17の潤滑油をロータ8の軸受4a、5aに供
給するための第1潤滑油通路と、油溜まり17の潤滑油
をベーン溝底またはロータサイド経由で圧縮室7に供給
するための第2潤滑油通路とを独立に設け、第2潤滑油
通路の途中を弁体37により開閉するようにし、圧縮室
7の圧縮運転の停止時に弁体37により第2潤滑油通路
を閉状態にし、圧縮室7に流入する潤滑油を必要最小限
に抑制するようにした。このため、この実施の形態で
は、圧縮運転の再開時に、圧縮室7で多量の潤滑油を圧
縮する必要がないので、圧縮運転の再開時における起動
トルクを低減化できる上に、吸入室12と吸気配管を接
続する吸入ポートに特別な逆止弁を設けなくても圧縮停
止時のベーン10による異常音を防止できる。
【0020】また、この実施の形態では、何らかの原因
により、弁体37が閉の状態で停止するような事態にな
っても、第1潤滑油通路により、油溜まり17の潤滑油
がロータ8の軸受4a、5aに供給されて摺動部の潤滑
油が確保されるので、軸受4a、5aが焼け付くような
弊害を防止できる。さらに、この実施の形態では、上記
の機能を実現するための構成が比較的容易であるので、
その機能を低コストで実現できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気体圧縮機
では、油溜まりの潤滑油を軸受に供給するための第1潤
滑油通路と、油溜まりの潤滑油をベーン溝底またはロー
タサイド経由で圧縮室に供給するための第2潤滑油通路
とを設け、圧縮運転の停止時には第2潤滑油通路を閉状
態にし、潤滑油が圧縮室に供給されないようにした。従
って、本発明では、圧縮運転の再開時に、圧縮室で多量
の潤滑油を圧縮する必要がないので、圧縮運転の再開時
における起動トルクの低減化などが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の気体圧縮機の全体構成を
示す断面図である。
【図2】同気体圧縮機の気体圧縮時の動作を説明する図
である。
【図3】同気体圧縮機の気体圧縮停止時の動作を説明す
る図である。
【図4】従来の気体圧縮機の全体構成を示す断面図であ
る。
【図5】図4のA−A線から見た断面図である。
【符号の説明】
3 圧縮機本体 4 フロントサイドブロック 5 リヤサイドブロック 6 シリンダ 7 圧縮室 8 ロータ 10 ベーン 12 吸入室 16 吐出室 17 油溜り 21、24、25 潤滑油通路 31 油分離器用ブロック 32、35 潤滑油通路 33 弁室 34 リング溝 37 弁体 37a 凹状溝 39 圧縮コイルバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転運動に伴う容積変化によっ
    て気体を圧縮する圧縮室と、 この圧縮室で圧縮後の気体を吐出する吐出室と、 この吐出室の圧力が作用する油溜りと、 この油溜りと前記回転体の軸受とを接続し、前記吐出室
    の圧力によって、前記油溜りの潤滑油を前記軸受に供給
    する第1潤滑油通路と、 前記油溜りと前記圧縮室内の回転体とを接続し、前記吐
    出室の圧力によって、前記油溜りの潤滑油を前記圧縮室
    内の回転体に供給する第2潤滑油通路と、 前記第2潤滑油通路の途中に介在させ、前記圧縮室の圧
    縮動作時には前記第2潤滑油通路を開状態にし、前記圧
    縮室の圧縮停止時には前記第2潤滑油通路を閉状態にす
    る潤滑油通路開閉手段とを備えたことを特徴とする気体
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記回転体は、ロータと、このロータの
    径方向に設けたベーン溝に収納するベーンとからなり、 前記第2潤滑油通路は、前記油溜まりと前記ベーン溝の
    底またはロータの側面と接続し、前記吐出室の圧力によ
    って、前記油溜りの潤滑油を前記ベーン溝の底またはロ
    ータの側面に供給することを特徴とする請求項1記載の
    気体圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油通路開閉手段は、 前記第2潤滑油通路の途中に介在させ、前記第2潤滑油
    通路の開閉を行う弁体と、 この弁体に前記圧縮室からの吐出気体を導いて衝突さ
    せ、この衝突により前記弁体が前記第2潤滑油通路を開
    状態にする気体衝突手段と、 前記弁体に前記吐出気体が衝突しないときに、前記弁体
    が前記第2潤滑油通路を閉状態にする弾性部材、とを備
    えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の気
    体圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019504238A (ja) * 2015-12-11 2019-02-14 アトラス コプコ エアーパワー, ナームローゼ フェンノートシャップATLAS COPCO AIRPOWER, naamloze vennootschap コンプレッサ又はエキスパンダ装置の液体注入の制御方法、液体注入式コンプレッサ装置又はエキスパンダ装置、及び液体注入式コンプレッサ要素又はエキスパンダ要素

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