JPH1037616A - 機器搬出入用遮蔽扉 - Google Patents
機器搬出入用遮蔽扉Info
- Publication number
- JPH1037616A JPH1037616A JP8197753A JP19775396A JPH1037616A JP H1037616 A JPH1037616 A JP H1037616A JP 8197753 A JP8197753 A JP 8197753A JP 19775396 A JP19775396 A JP 19775396A JP H1037616 A JPH1037616 A JP H1037616A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield
- casing
- concrete
- door
- shielding
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開放および復旧の容易な機器搬出入口閉鎖装
置を提供する。 【解決手段】 内部に機器3が設置された機器室1の周
囲コンクリート遮蔽壁2に機器搬出入用に設けられた遮
蔽扉6であって、この遮蔽扉6を鋼板のケーシング6a
で構成し、このケーシング6aの少なくとも上方と下方
に閉鎖可能な遮蔽材10の投入口8設け、遮蔽材10を
充填および排出できるようにする。
置を提供する。 【解決手段】 内部に機器3が設置された機器室1の周
囲コンクリート遮蔽壁2に機器搬出入用に設けられた遮
蔽扉6であって、この遮蔽扉6を鋼板のケーシング6a
で構成し、このケーシング6aの少なくとも上方と下方
に閉鎖可能な遮蔽材10の投入口8設け、遮蔽材10を
充填および排出できるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電設備の
機器室の周囲コンクリート遮蔽壁に設けられる機器搬出
入用遮蔽扉に関する。
機器室の周囲コンクリート遮蔽壁に設けられる機器搬出
入用遮蔽扉に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の原子力発電設備の機器室
の一例を示す図で、機器室1はコンクリート遮蔽壁2で
囲まれ、内部に機器3が配置されている。機器3は大が
かりな補修や新たものと交換するする場合に室外に搬出
される。このためコンクリート遮蔽壁2の一部をブロッ
クアウト構造4とし、機器の搬出入ができるようにして
ある。ブロックアウト構造とはコンクリート遮蔽壁に機
器搬出入開口を設け、その機器搬出入開口にレンガのよ
うな形状のコンクリートブロックを積み重ね、取り壊し
と復旧が容易にできるようにモルタル等で固定したもの
である。
の一例を示す図で、機器室1はコンクリート遮蔽壁2で
囲まれ、内部に機器3が配置されている。機器3は大が
かりな補修や新たものと交換するする場合に室外に搬出
される。このためコンクリート遮蔽壁2の一部をブロッ
クアウト構造4とし、機器の搬出入ができるようにして
ある。ブロックアウト構造とはコンクリート遮蔽壁に機
器搬出入開口を設け、その機器搬出入開口にレンガのよ
うな形状のコンクリートブロックを積み重ね、取り壊し
と復旧が容易にできるようにモルタル等で固定したもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】機器3の搬出入のた
め、ブロックアウト構造を取り壊す場合、コンクリート
の廃棄物が発生する。また破壊するとき多量の塵埃が発
生しこれらの処理に多くの工数が必要となる。また取り
壊しおよび復旧するのに作業者が被爆する。
め、ブロックアウト構造を取り壊す場合、コンクリート
の廃棄物が発生する。また破壊するとき多量の塵埃が発
生しこれらの処理に多くの工数が必要となる。また取り
壊しおよび復旧するのに作業者が被爆する。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、開放および復旧の容易な機器搬出入口閉鎖装置を
提供することを目的とする。
ので、開放および復旧の容易な機器搬出入口閉鎖装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、内部に機器が設置された機器室の周囲コ
ンクリート遮蔽壁に機器搬出入用に設けられた遮蔽扉で
あって、該遮蔽扉を鋼板のケーシングで構成し、このケ
ーシングの少なくとも上方と下方に閉鎖可能な遮蔽材の
投入口を設け、遮蔽材を充填および排出できるようにす
る。
め、本発明は、内部に機器が設置された機器室の周囲コ
ンクリート遮蔽壁に機器搬出入用に設けられた遮蔽扉で
あって、該遮蔽扉を鋼板のケーシングで構成し、このケ
ーシングの少なくとも上方と下方に閉鎖可能な遮蔽材の
投入口を設け、遮蔽材を充填および排出できるようにす
る。
【0006】機器搬出入用に設けたコンクリート遮蔽壁
の開口に遮蔽扉を設けることにより開閉作業が容易とな
り、廃棄物や塵埃も殆ど発生しない。遮蔽扉は鋼板のケ
ーシング内に遮蔽材を充填するため、ケーシングの少な
くとも上方と下方に閉鎖可能な開口を設け、遮蔽材を充
填および排出できるようにしてある。コンクリート遮蔽
壁に設ける機器搬出入用の開口は搬出入される機器の大
きさが大きくなるに従い大きくなり、この開口に設けら
れる遮蔽扉も大型となる。この大型化により所定の遮蔽
性能を維持するため充填する遮蔽材も多くなり、ケーシ
ングの厚みやヒンジなども大きくなる。そこで遮蔽扉の
開閉時にはケーシング内の遮蔽材の一部を開口より排出
して扉を軽量化して遮蔽扉の開閉作業を容易にすること
ができる。なお、閉鎖している時には排出された遮蔽材
を充填し所定の遮蔽性能を有するようにしておく。
の開口に遮蔽扉を設けることにより開閉作業が容易とな
り、廃棄物や塵埃も殆ど発生しない。遮蔽扉は鋼板のケ
ーシング内に遮蔽材を充填するため、ケーシングの少な
くとも上方と下方に閉鎖可能な開口を設け、遮蔽材を充
填および排出できるようにしてある。コンクリート遮蔽
壁に設ける機器搬出入用の開口は搬出入される機器の大
きさが大きくなるに従い大きくなり、この開口に設けら
れる遮蔽扉も大型となる。この大型化により所定の遮蔽
性能を維持するため充填する遮蔽材も多くなり、ケーシ
ングの厚みやヒンジなども大きくなる。そこで遮蔽扉の
開閉時にはケーシング内の遮蔽材の一部を開口より排出
して扉を軽量化して遮蔽扉の開閉作業を容易にすること
ができる。なお、閉鎖している時には排出された遮蔽材
を充填し所定の遮蔽性能を有するようにしておく。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は実施の形態の機器室
の平面図である。1は機器室で、2は機器室1の周囲壁
を構成するコンクリート遮蔽壁である。3は機器で一例
として熱交換器を示す。炉水の一部を取り出して浄化す
る系統では取り出した炉水を冷却し、浄化した炉水を加
熱して炉内に戻すために用いられる熱交換器などは放射
能が高いのでこのような遮蔽壁内に設置される。5はコ
ンクリート遮蔽壁2に設けられた機器搬出入口で、6は
この機器搬出入口5に取付けられた遮蔽扉である。1点
鎖線は取り出した機器2および開放した遮蔽扉6を示
す。
て図面を参照して説明する。図1は実施の形態の機器室
の平面図である。1は機器室で、2は機器室1の周囲壁
を構成するコンクリート遮蔽壁である。3は機器で一例
として熱交換器を示す。炉水の一部を取り出して浄化す
る系統では取り出した炉水を冷却し、浄化した炉水を加
熱して炉内に戻すために用いられる熱交換器などは放射
能が高いのでこのような遮蔽壁内に設置される。5はコ
ンクリート遮蔽壁2に設けられた機器搬出入口で、6は
この機器搬出入口5に取付けられた遮蔽扉である。1点
鎖線は取り出した機器2および開放した遮蔽扉6を示
す。
【0008】図2は図1のX−X断面図である。遮蔽扉
6はコンクリート遮蔽壁2にヒンジ7で取付けられてい
る。扉表面にはケーシング開口8が上部、中央部、下部
に設けられ、上部および中央部に設けられたケーシング
開口より遮蔽材を充填し、下部のケーシング開口より排
出する。9は把手でヒンジ7と反対側に取付けられてい
る。
6はコンクリート遮蔽壁2にヒンジ7で取付けられてい
る。扉表面にはケーシング開口8が上部、中央部、下部
に設けられ、上部および中央部に設けられたケーシング
開口より遮蔽材を充填し、下部のケーシング開口より排
出する。9は把手でヒンジ7と反対側に取付けられてい
る。
【0009】図3は図2のX−X断面である。機器搬出
入口5の周囲には鋼板のコンクリート補強枠2aが取付
けられ、このコンクリート補強枠2aにはコンクリート
と一体化するため埋込金物2bが固定されている。遮蔽
扉6は鋼板のケーシング6aで構成され、ケーシング6
a内面は補強材6bで補強され、内部に遮蔽材10が充
填されている。遮蔽扉6はコンクリート補強枠2aとヒ
ンジ7を介して開閉自在に取付けられている。遮蔽材1
0としてはガンマー線の遮蔽に有効な質量の大きい鉛、
鉄、またはコンクリートが用いられる。コンクリートは
骨材として鉄鉱石や鉄を用いた重コンクリートも用いら
れる。鉛、鉄の場合球状の粒子としケーシング開口8か
らの充填や排出が容易なようにする。
入口5の周囲には鋼板のコンクリート補強枠2aが取付
けられ、このコンクリート補強枠2aにはコンクリート
と一体化するため埋込金物2bが固定されている。遮蔽
扉6は鋼板のケーシング6aで構成され、ケーシング6
a内面は補強材6bで補強され、内部に遮蔽材10が充
填されている。遮蔽扉6はコンクリート補強枠2aとヒ
ンジ7を介して開閉自在に取付けられている。遮蔽材1
0としてはガンマー線の遮蔽に有効な質量の大きい鉛、
鉄、またはコンクリートが用いられる。コンクリートは
骨材として鉄鉱石や鉄を用いた重コンクリートも用いら
れる。鉛、鉄の場合球状の粒子としケーシング開口8か
らの充填や排出が容易なようにする。
【0010】図4はケーシング開口8の開閉機構を示
す。遮蔽扉6は鋼板のケーシング6aで構成され、ケー
シング6aには遮蔽材10の充填または排出用のケーシ
ング開口8が設けられている。ケーシング開口8は鋼板
製蓋11で覆われ、この蓋11は両側と下側をU字型の
縁材12で拘束されている。蓋11の上部には開閉用の
蓋把手13が設けられている。
す。遮蔽扉6は鋼板のケーシング6aで構成され、ケー
シング6aには遮蔽材10の充填または排出用のケーシ
ング開口8が設けられている。ケーシング開口8は鋼板
製蓋11で覆われ、この蓋11は両側と下側をU字型の
縁材12で拘束されている。蓋11の上部には開閉用の
蓋把手13が設けられている。
【0011】図5の(A)は図4のX−X断面、(B)
は図4のY−Y断面を示し、蓋の縁材の詳細図である。
縁材12は蓋11の両側と下側に蓋11を挟み込むよう
にケーシング6aに取付けられている。蓋11は上下方
向に抜き差しする。
は図4のY−Y断面を示し、蓋の縁材の詳細図である。
縁材12は蓋11の両側と下側に蓋11を挟み込むよう
にケーシング6aに取付けられている。蓋11は上下方
向に抜き差しする。
【0012】遮蔽材10としては上述の他にポリエチレ
ンチップや水等も用いることができる。水の場合はケー
シング6aを水密構造としケーシング開口8として、ケ
ーシング6aの上部に水取り入れ用の開口を設け、下部
には排出用のプラグ等を設ければよい。
ンチップや水等も用いることができる。水の場合はケー
シング6aを水密構造としケーシング開口8として、ケ
ーシング6aの上部に水取り入れ用の開口を設け、下部
には排出用のプラグ等を設ければよい。
【0013】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
はコンクリート遮蔽壁に設けられた機器搬出入開口に遮
蔽扉を設け、遮蔽扉を鋼板のケーシングとその内部に充
填した遮蔽材とにより構成したので、遮蔽材を選択する
ことにより周囲の壁厚より薄くでき、スペースが拡大す
る。また扉の開閉は容易にでき工期や人工を殆ど必要と
せず、放射性廃棄物も発生しない。また開閉時遮蔽材を
出し入れすることによりケーシングの構造を簡単にする
ことができる。
はコンクリート遮蔽壁に設けられた機器搬出入開口に遮
蔽扉を設け、遮蔽扉を鋼板のケーシングとその内部に充
填した遮蔽材とにより構成したので、遮蔽材を選択する
ことにより周囲の壁厚より薄くでき、スペースが拡大す
る。また扉の開閉は容易にでき工期や人工を殆ど必要と
せず、放射性廃棄物も発生しない。また開閉時遮蔽材を
出し入れすることによりケーシングの構造を簡単にする
ことができる。
【図1】本実施の形態の構成を示す図である。
【図2】遮蔽扉の正面図である。
【図3】図2のX−X断面で扉とその周囲コンクリート
遮蔽壁の詳細断面図を示す
遮蔽壁の詳細断面図を示す
【図4】ケーシング開口の蓋とそれを押さえる縁材を示
す図である。
す図である。
【図5】(A)は図4のX−X断面、(B)はY−Y断
面を示す図である。
面を示す図である。
【図6】従来のブロックアウト構造を示す図である。
1 機器室 2 コンクリート遮蔽壁 2a コンクリート補強枠 2b 埋込金物 3 機器 4 ブロックアウト構造 5 機器搬出入開口 6 遮蔽扉 6a ケーシング 6b 補強材 7 ヒンジ 8 ケーシング開口 9 把手 10 遮蔽材 11 蓋 12 縁材 13 蓋把手
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に機器が設置された機器室の周囲コ
ンクリート遮蔽壁に機器搬出入用に設けられた遮蔽扉で
あって、該遮蔽扉を鋼板のケーシングで構成し、このケ
ーシングの少なくとも上方と下方に閉鎖可能な遮蔽材の
投入口を設け、遮蔽材を充填および排出できるようにし
たことを特徴とする機器搬出入用遮蔽扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197753A JPH1037616A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 機器搬出入用遮蔽扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197753A JPH1037616A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 機器搬出入用遮蔽扉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037616A true JPH1037616A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16379779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8197753A Pending JPH1037616A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 機器搬出入用遮蔽扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1037616A (ja) |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197753A patent/JPH1037616A/ja active Pending
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