JPH1037089A - 紙パルプの脱リグニンおよび/または漂白方法 - Google Patents

紙パルプの脱リグニンおよび/または漂白方法

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JPH1037089A
JPH1037089A JP9415497A JP9415497A JPH1037089A JP H1037089 A JPH1037089 A JP H1037089A JP 9415497 A JP9415497 A JP 9415497A JP 9415497 A JP9415497 A JP 9415497A JP H1037089 A JPH1037089 A JP H1037089A
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acid
pulp
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less
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ティエリー・デラグット
Dominique Lachenal
ドミニク・ラシェナル
Henry Ledon
アンリー・レドン
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    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
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    • D21C9/1026Other features in bleaching processes
    • D21C9/1036Use of compounds accelerating or improving the efficiency of the processes
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D21C9/166Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peracids

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペルオキシ酸による紙パルプの脱リグニンおよ
び/または漂白の選択性を向上させる。 【解決手段】パルプを少なくとも1種の補助剤であっ
て、リンの無機酸およびその塩の中から選ばれる補助
剤、好ましくはピロリン酸、ピロリン酸ナトリウムもし
くはそれらの塩の存在下で有機ペルオキシ酸により処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグニンを含む紙
パルプの有機ペルオキシ酸による脱リグニンおよび/ま
たは漂白の選択性を改善するための方法であって、パル
プを補助剤の存在下にこの有機ペルオキシ酸の助けによ
り処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙パルプに、特に化学反応物質の存在下
でセルロース系物質を蒸解することにより得られら化学
紙パルプに、酸化性化学物質を用いる一連の脱リグニン
および/または漂白処理段階を適用することが知られて
いる。化学パルプを漂白するためのシーケンスの第1段
階は、一般に、蒸解段階から直接由来する未漂白パルプ
の脱リグニンを改善することを目的とする。この第1の
脱リグニン段階は、通常、酸性媒体中に適用された塩
素、二酸化塩素、もしくはこれらの組み合わせを用いて
未漂白パルプに対して行われ、パルプ中に残存するリグ
ニンとの反応を生じさせ、後の処理段階において可溶化
によりこのパルプから抽出され得る生成物を生成させる
ものである。
【0003】環境改善に関連する理由から、塩素含有反
応物質は、環境により好ましい無塩素反応物質によりま
すます置き換えられるようになっている。例えば、日本
国特許出願55/94811号において、酸素を用いた
脱リグニンによるクラフト紙の処理が記載され、この方
法は、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)の
ような添加剤の存在下にペルオキシ酸段階を使用するこ
とを含む。
【0004】欧州特許出願EP−A−578305によ
れば、紙パルプは、ホスホン酸およびその塩から選ばれ
る安定化剤の存在下でペルオキシ酸で処理され、これに
より脱リグニンの選択性が改善されるという効果があ
る。
【0005】一般に、脱リグニン段階におけるキレート
剤および/または安定化剤の存在により、パルプ中のセ
ルロース鎖のかなりの劣化を避けることができる。この
劣化は、その粘度の低下をもたらす。これら保護剤の効
果は否定できるものではないが、その効果は、特に高品
質パルプの製造に関し、十分なレベルに達していない。
【0006】脱リグニン段階の後、パルプは、通常、特
に二酸化塩素、オゾン、過酸化水素および過酢酸の中か
ら選ばれる1またはそれ以上の酸化性物質により漂白さ
れる。これらの漂白操作は、一般に、セルロースの劣化
を避けるために、セルロースに対する保護剤の、例えば
硫酸マグネシウムの存在下に行われる。
【0007】しかしながら、従来の方法では、なお高す
ぎるセルロースの劣化故に、十分に高い品質のパルプを
得ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記不利点を解決することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の主題は、有機ペ
ルオキシ酸による少なくとも1つの処理段階を含む紙パ
ルプの脱リグニンおよび/または漂白方法において、該
処理をリンの無機酸およびその塩の中から選ばれる該パ
ルプの粘度を保護するための1またはそれ以上の補助剤
の存在下で行うことを特徴とする方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、リンの無機酸と
は、炭素−リン結合を含まない酸を意味し、例えば、亜
リン酸、リン酸、ピロリン酸およびポリリン酸を例示す
ることができる。
【0011】リンの無機酸の塩とは、その酸官能基の1
またはそれ以上が塩に、特にアルカリ金属塩に転化され
たリンの酸を意味する。
【0012】本発明の主題である方法は、化学的、機械
的またはいわゆる「クラフト」パルプのようなリサイク
ルパルプのいずれのパルプであるかを問わず、いずれの
種類の紙パルプについても行うことができる。
【0013】紙パルプとは、例えばマツ、モミもしくは
トウヒの種々の変種のようないわゆる「針葉樹」種であ
るか、または例えばシデ、アスペン、ブナ、カバ、ポプ
ラ、オークもしくはユーカリの種々の変種のようないわ
ゆる「落葉樹」種であるか、またはそれらの混合物であ
るかにかかわらず、木から得られるセルロース系繊維を
含有する物質を意味する。これら紙パルプは、例えば、
ケナフ、ジュート、タケ、アシの種々の変種のような種
々のいわゆる一年生植物から、または例えばコムギもし
くはコメの茎のような穀草の茎(藁)またはサトウキビ
バガスのような植物の部分からも得られる。さらに、紙
パルプは、新聞紙、雑誌、包装用厚紙、ざら紙および筆
記用紙、さらにはとりわけオフィス廃棄物を構成するコ
ピー用紙、データ処理プリントアウト、および製紙から
の損紙のような回収された紙を再処理することによって
も得られる。
【0014】有機ペルオキシ酸とは、少なくとも1つの
カルボキシル官能基がカルボキシル系基−C(O)−O
−OHに過酸化されているペルカルボン酸もしくはポリ
カルボン酸を意味する。このペルオキシ酸の例を挙げる
と、特に、1ないし10個の炭素原子を含有するペルア
ルカン酸、1ないし10個の炭素原子を含有するモノペ
ルオキシアルケン二酸、1ないし10個の炭素原子を含
有するジペルオキシアルカン二酸、当該アリール基がフ
ェニル基またはナフチル基を示すところのペルオキシア
リールジカルボン酸もしくはジペルオキシアリールジカ
ルボン酸である。このような芳香族酸の例を挙げると、
ペルオキシ安息香酸、モノペルオキシフタル酸、ジペル
オキシフタル酸またはペルオキシナフトエ酸である。
【0015】本発明の第1の好ましい態様において、パ
ルプの粘度を保護するための補助剤は、ピロリン酸、ピ
ロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸またはトリポリリ
ン酸ナトリウムである。
【0016】本発明の第2の好ましい態様において、有
機ペルオキシ酸は、過ギ酸、過酢酸、1,6−ジペルオ
キシヘキサン二酸、1,4−モノペルオキシブテン二
酸、1,4−モノペルオキシブタン二酸および過安息香
酸である。
【0017】ペルオキシ酸は、当業者に知られている方
法に従って調製される。特に、過酢酸は、以下の平衡
【化1】 に従い、過酸化水素の水溶液を酢酸と反応させることに
よって得られる(これを「平衡」過酢酸という)か、過
酸化水素と酢酸との混合物を酸性触媒の存在下で、もし
くは平衡過酢酸を減圧下で共沸蒸留させることにより得
られる。
【0018】使用するペルオキシ酸は、実質的に純粋で
あるか、または好ましくは少なくとの4重量%のこのペ
ルオキシ酸を、場合に応じて対応する有機酸および/ま
たは過酸化水素と混合されて、含有する水溶液の形態に
あり得る。
【0019】本発明の第3の好ましい態様において、有
機ペルオキシ酸は、該ペルオキシ酸を少なくとも4重量
%含有する水溶液の形態、特に平衡水溶液であって、H
2 2 /過酢酸重量比が0.5以上、特に1以上となる
ように過酸化水素を含有する形態にある過酢酸である。
【0020】市販されているこのような溶液は、例え
ば、重量基準で、下記表1に示す成分を同表に示す割合
で含有する。
【0021】
【表1】
【0022】このペルオキシ酸は、現場で生成させるこ
ともできる。
【0023】ペルオキシ酸の溶液は、例えば硫酸、硝
酸、リン酸、メタンスルホン酸もしくはこれらの混合物
のような強酸を少なくとも0.1重量%以上で、約3重
量%以下の割合で含有することができる。ペルオキシ酸
は、また、H2 2 と酸との混合物を不均一系酸触媒
と、例えばスルホン化ポリスチレンと接触させることに
よっても調製することができる。
【0024】本発明の他の態様によれば、ケイ酸ナトリ
ウムおよび/またはマグネシウム塩もしくはマグネシウ
ム化合物例えばマグネシア、炭酸マグネシウム、硫酸マ
グネシウムもしくは塩化マグネシウムを紙パルプに加え
る。
【0025】このペルオキシ酸による処理は、好ましく
は、20℃ないし140℃の、特に50ないし120℃
の、好ましくは70℃ないし90℃の範囲の温度で、か
つ加圧下、好ましくは約10バール以下、特に5バール
未満の圧力下で行われる。反応器は、特に、空気で、ま
たは酸素を21%を超えて、特に酸素を少なくとも80
%の割合で含有するガスで加圧することができる。
【0026】ペルオキシ酸による処理段階のpHは、酸
性、中性またはアルカリ性であってよいが、好ましくは
5ないし9のpH、より好ましくは7ないし8.5のp
Hが選ばれる。処理の時間は、4時間未満、好ましくは
2時間未満、特に60分未満である。本発明の好ましい
代替形態において、ペルオキシ酸による処理を、まず、
40ないし100℃の温度において、2ないし7のp
H、特に4ないし6のpHで4時間未満、特に2時間未
満、好ましくは1時間以下行い、ついで、パルプを、中
間の洗浄を行うことなく、8ないし12のpH、特に
9.5ないし12のpHにアルカリ化し、60ないし1
20℃の温度で4時間未満放置する。
【0027】一般に、乾燥物基準でパルプ1トンにつき
少なくとも3kgのペルオキシ酸を、好ましくは紙パル
プ1トンにつき少なくとも8kgのペルオキシ酸を使用
する。
【0028】上記処理は、マグネシウム塩、アルカリ金
属ケイ酸塩およびアルカリ土類金属ケイ酸塩のような、
セルロースのための保護剤の存在下で行うことができ
る。
【0029】一般に、有機ペルオキシ酸処理に先立っ
て、洗浄または酸性水溶液による脱汚予備処理の段階を
行う必要はない。この洗浄または段階は、パルプから漂
白および/または脱リグニン操作の良好な進行に通常有
害な金属イオンの形態で存在する不純物を抽出するため
のものである。
【0030】本発明によるペルオキシ酸を用いた脱リグ
ニンは、一般に、例えばオゾンまたは二酸化塩素を用い
た酸素脱リグニンのような紙パルプの脱リグニンおよび
/または漂白の通常の段階に対する補完である。また、
漂白液中に存在する過酢酸(ペルオキシ酸残渣)を漂白
に先立つ処理例えば脱リグニン段階のために使用するこ
ともできる。
【0031】本発明の好ましい態様によれば、ペルオキ
シ酸は、紙パルプの処理のためのプロセスの後の段階に
おける洗浄溶液から由来する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を記載するが、本発明
はそれらに限定されるものではない。
【0033】実施例1 初期カッパー価が24.2であり、重合度(Dp)で表
した粘度が1480であるクラフトパルプを平衡過酢酸
で処理する。この過酢酸と過酸化水素仕込みは、乾燥パ
ルプに対して3重量%に等しい。パルプをパルプに対し
て0.5重量%の、粘度保護のための補助剤と90℃で
2時間接触させておく。この処理の後、パルプを水で洗
浄し、ついで塩基性媒体中で乾燥パルプに対して3重量
%のソーダと接触させる処理を90℃で1時間行い、最
後に再び水で洗浄する。こうして得たパルプの特性を下
記表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】1)ピロリン酸ナトリウムは、Dpで表し
たパルプの物性の認めうるほどの損失なしに、対照試験
に比べて良好なパルプの脱リグニンを行わせることがわ
かる。
【0036】2)また、EDTA(エチレンジアミン四
酢酸)およびDTPA(ジエチレントリアミンペンタ酢
酸)のようなアミノカルボン酸構造を有し、過酸化水素
による処理に通常使用されている金属カチオンの錯化剤
は、脱リグニンに対し好ましい効果を有しないこともわ
かる。
【0037】3)最後に、ピロリン酸ナトリウムは、4
0%の1−ヒドロキシエチリデンアミノ−1−ジメチレ
ンホスホン酸HEDP(例えば、デクエスト2010
(DEQUEST 2010)という名称で販売されている製品)を
含有する溶液の代わりに有利に使用できることがわか
る。
【0038】例2〜5 以下の種々の無機ポリリン酸塩を使用した。
【0039】すなわち、ポリリン酸ナトリウム、ピロリ
ン酸、トリポリリン酸五ナトリウム、およびヘキサメタ
リン酸ナトリウムである。
【0040】処理したパルプは、以下の特性を示した。
【0041】カッパー価:24.2 重合度:1510 この処理は、下記溶液を用いて、以下のようにして行っ
た。
【0042】3重量%の過酢酸 3.4重量%の過酸化水素 この溶液を90℃に熱し、処理はパルプのコンシステン
シー10%をもって3時間行った。カッパー価、重合
度、消費された過酸化水素(%)、および消費された過
酢酸(%)を体積による粘度保護のための補助剤のパー
セントの関数として下記表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】実施例6 下記表4に示す条件で処理を行う。この処理は、乾燥パ
ルプに対して3重量%の過酢酸および3.3重量%の過
酸化水素の仕込みをもって行う。
【0045】
【表4】
【0046】上に示した実施例において、試験を行った
全てのポリリン酸塩で漂白溶液に可溶性のものは良好な
結果を示すことがわかる。ピロリン酸ナトリウムに関し
ては、この物質の最適量は、乾燥パルプに対して0.2
ないし0.5重量%である。
【0047】実施例7 初期カッパー価(KNo.)が24に等しく、重合度
(Dp)が1510に等しい化学パルプを、ピロリン酸
ナトリウムの存在下、過酢酸および過酸化水素の平衡水
溶液で処理する。過酢酸および過酸化水素の仕込みは、
それぞれ、乾燥パルプに対して3重量%および3.3重
量%である。ピロリン酸ナトリウムの仕込みは0.5%
である。
【0048】ついで、パルプを2つの部分に分ける。
【0049】第1の部分は、pHが10.5に上昇する
ように約5%のソーダで処理し、ついで反応を2時間続
行する。
【0050】第2の部分(対照)は、水で洗浄し、つい
でソーダで1時間90℃で処理する。
【0051】下記表5に示す結果が得られる。
【0052】
【表5】
【0053】実施例8 行った手順が実施例7と類似であるとき、および第1の
(試験)部分の処理段階を0.2%の硫酸マグネシウム
をさらに添加することにより修飾するとき、下記表6に
示す結果が得られる。
【0054】
【表6】
【0055】実施例7および8の結果は、ペルオキシ酸
による処理を、まず酸性pHで行った後、中間の洗浄を
行うことなくpHを上昇させることのさらなる利点を示
す。これにより、許容され得る重合度を維持しながら脱
リグニンが増大する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンリー・レドン フランス国、78000 ベルサイユ、リュ・ ドゥ・ラサンブレ・ナシヨナル 1ビス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ペルオキシ酸による少なくとも1つ
    の処理段階を含む紙パルプの脱リグニンおよび/または
    漂白方法であって、該処理をリンの無機酸およびその塩
    の中から選ばれる該パルプの粘度を保護するための1ま
    たはそれ以上の補助剤の存在下で行うことを特徴とする
    該方法。
  2. 【請求項2】 パルプの粘度を保護するための補助剤
    が、ピロリン酸、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン
    酸またはトリポリリン酸ナトリウムであることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 有機ペルオキシ酸が、過ギ酸、過酢酸、
    1,6−ジペルオキシヘキサン二酸、1,4−モノペル
    オキシブテン二酸、1,4−モノペルオキシブタン二酸
    および過安息香酸の中から選ばれることを特徴とする請
    求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 有機ペルオキシ酸が、該ペルオキシ酸を
    少なくとも4重量%含有する水溶液の形態、特に平衡に
    ある水溶液の形態にある過酢酸であり、さらにH2 2
    /過酢酸重量比が0.5以上、特に1以上であるように
    過酸化水素を含むものであることを特徴とする請求項3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 該処理段階中に、ケイ酸ナトリウムおよ
    び/またはマグネシア、炭酸マグネシウム、硫酸マグネ
    シウムもしくは塩化マグネシウムのようなマグネシウム
    塩もしくはマグネシウム化合物を1種以上該パルプに添
    加することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項記載の方法。
  6. 【請求項6】 20℃ないし140℃、特に50℃ない
    し120℃、好ましくは70℃ないし90℃の温度で実
    施することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項記載の方法。
  7. 【請求項7】 10バール以下、好ましくは5バール未
    満の圧力で実施することを特徴とする請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 空気で、または21%を超える酸素を、
    特に少なくとも80%の酸素を含有するガスで加圧され
    た反応器内で実施することを特徴とする請求項7記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 5ないし9のpH、特に7ないし8.5
    のpHで実施することを特徴とする請求項7または8記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 ペルオキシ酸による処理を、まず、4
    0ないし100℃の温度で、pH2ないし7において、
    特にpH4ないし6において、4時間未満、特に2時間
    未満、好ましくは1時間以下行い、ついで、パルプを、
    中間の洗浄を行うことなく、pH8ないし12に、特に
    pH9.5ないし12にアルカリ化し、60ないし12
    0℃の温度で4時間未満放置することを特徴とする請求
    項7または8記載の方法。
  11. 【請求項11】 ペルオキシ酸が、紙パルプの処理プロ
    セスの後の段階における洗浄溶液から由来することを特
    徴とする請求項1ないし10のいずれか1項記載の方
    法。
JP9415497A 1996-04-12 1997-04-11 紙パルプの脱リグニンおよび/または漂白方法 Pending JPH1037089A (ja)

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