JPH103662A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Publication number
JPH103662A
JPH103662A JP15136296A JP15136296A JPH103662A JP H103662 A JPH103662 A JP H103662A JP 15136296 A JP15136296 A JP 15136296A JP 15136296 A JP15136296 A JP 15136296A JP H103662 A JPH103662 A JP H103662A
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JP
Japan
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film
magnetic
sputtering
recording medium
temperature
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Application number
JP15136296A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Nakada
純司 中田
Makoto Kashiwatani
誠 柏谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地層におけるクラックの発生を防止し、高
記録密度、低ノイズ特性を有するフレキシブルな薄膜型
磁気記録媒体を得る。 【解決手段】 搬送支持される厚さ10μm〜200μ
mの連続ウェブW上に、非磁性下地層をスパッタ成膜し
た後、前記非磁性下地層上に磁性層をスパッタ成膜して
成る磁気記録媒体の製造方法において、前記下地層をス
パッタ成膜する時の前記ウェブWの温度(Ts)が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl (但し、Tlは非磁性支持体の使用可能温度)となるよ
うに設定されると共に、前記下地層をスパッタ成膜する
時のスパッタガス圧(Ps)が、 Ps<3.0×10-3Torr に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、磁気
ディスク、磁気カード等の磁気記録媒体の製造方法に関
するものであり、特に超高密度記録に適した薄膜型の磁
気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声・映像情報のディジタル化、
コンピューター等の情報処理装置の発展とマルチメディ
ア化、それらを包含する情報ネットワークの構築・進展
に伴い、情報処理装置の記録メディアは記録容量、記録
再生速度、コスト、小型化、信頼性等の各性能の向上が
求められている。
【0003】特に、磁気ディスク装置は高密度記録に適
した外部記録装置である。磁気ディスク装置に用いられ
る磁気記録媒体としては、酸化物磁性体の粉末を支持体
上に塗布した塗布型磁気記録媒体と、金属磁性体の薄膜
を基板上に蒸着あるいはスパッタリングにより作成した
薄膜型磁気記録媒体とが知られている。塗布型磁気記録
媒体は主に、フロッピィディスク装置に使用されてい
る。薄膜型磁気記録媒体は、前記塗布型磁気記録媒体に
比べて記録膜中の磁性体の密度が高いため、より高記録
密度化に適しており、固定磁気ディスク装置(ハードデ
ィスク装置)や可搬型の固定磁気ディスク装置(リムー
バブルハードディスク装置)に多く用いられている。
【0004】上述の如き、固定磁気ディスク装置に用い
る薄膜型磁気記録媒体である固定磁気ディスクの一般的
な構造としては、基板上に下地層、磁性層、保護層を順
次形成したものが良く知られている。固定磁気ディスク
装置の記録容量を増大するためには、薄膜型磁気記録媒
体の保磁力を高くすることと、ビット境界からの反磁界
を小さくするために、磁気記録媒体の残留磁化値と磁性
層の厚さの積、いわゆるBr×dを小さくすること、さ
らに、媒体ノイズを低減することが必要である。
【0005】前記固定磁気ディスクに用いる薄膜型磁気
記録媒体の基板は、従来からAl−Mg合金が多く用い
られている。そして、ディスク状基板の表面にNiPメ
ッキ層を形成し、その後、ポリッシング加工を施すこと
で、記録・再生時のエラーとなる基体表面の欠陥をなく
している。さらに、ポリッシング加工を施した基板表面
に極めて微細な条痕パターン(溝)や凹凸を付与するテ
クスチャー加工により、CSS動作(コンタクトスター
トストップ)の際の磁気ディスクと磁気ヘッド間の摩擦
係数を低下させ、かつ、磁気ディスクの円周方向の磁気
特性、特に、保磁力Hc、角型比S、保磁力角型比S*
の向上を図っている。又、可搬型の固定磁気ディスク装
置では、磁気ディスクの耐衝撃性の要求が強く、Al−
Mg合金基板の他に、ガラス、銅、チタン、ジルコニ
ア、カルシア、カーボンまたはシリコン等で形成された
基板を使用することも出来る。
【0006】固定磁気ディスクに用いる一般的な薄膜型
磁気記録媒体は、基板上にCrなどの下地膜をスパッタ
成膜し、そして、CoCrPtまたは、CoCrTaな
どの金属磁性体をスパッタ成膜して薄膜磁性膜を形成し
た後、保護膜としてカーボンをスパッタ成膜、あるい
は、ダイヤモンド状カーボン(DLC)をプラズマCV
D法により形成し、最後にパーフロロポリエーテルなど
のようなフッ素系の潤滑層を塗布して完成する。
【0007】また、高記録密度化を実現するために、磁
気ディスク装置に関しては、磁気抵抗効果型の磁気ヘッ
ド(MRヘッド)の開発が進められている。また、ヘッ
ド−メディアインターフェイスの問題は、記録媒体−磁
気ヘッド間のスペーシングを低下させる必要があり、固
定磁気ディスク装置の場合、磁気ヘッドの浮上量を小さ
くすることを試みるが、反面磁気ヘッドが磁気ディスク
と接触する確率が高くなる。又、可撓性支持体を用いる
フロッピィディスク装置などでは、支持体の平面性は上
述のAl−Mg合金基板等に比べ劣るため、磁気ヘッド
と磁気ディスクが摺動する頻度が高くなり、また、場合
により常時摺動することも考えられる。
【0008】一般に、固定磁気ディスク用薄膜型磁気記
録媒体の製造方法においては、保磁力Hcを高くし媒体
ノイズを低減するために、前述したAl−Mg合金基板
(Ni−Pメッキ)のポリッシング加工やテクスチャー
加工に加えて、基板加熱条件が重要である。即ち、基板
加熱を行うことで磁性膜を構成する結晶粒子を各々磁気
的に分離させ、かつその結晶粒を小さくすることができ
る。
【0009】また、固定磁気ディスク(ハードディス
ク)の金属薄膜の層構成が、Cr膜などの下地層と、C
oCrPt膜またはCoCrTa膜などの磁性層との2
層構成になっている理由は、Co系合金薄膜の面内保磁
力を高めるためである。Co系合金薄膜は、一般に、膜
垂直方向に磁化容易軸を有する薄膜に成り易い。一方、
ある成膜条件下で、Cr薄膜を基板に形成し、その上に
直接Co系合金薄膜を形成すれば、CrとCo合金とは
格子定数が近いので、Cr膜上にCo系合金膜がヘテロ
エピタキシャル的に成長することとなる。その結果、C
o系合金薄膜の磁化容易軸が、基板面方向に傾斜して成
長し、面内に高い保磁力を発生させることができる。す
なわち、Cr下地層は、Co系合金薄膜の面内保磁力H
cを始めとする磁気特性を特徴付ける役割を果してお
り、その成膜条件を設定することが重要である。
【0010】一方、記録メディアの大容量化、小型化、
低コスト化、可搬性の要求から、厚さ10μm〜100
μmの高分子フィルムを支持体とし、その上に金属磁性
体の薄膜を形成したフレキシブルな薄膜型磁気記録媒体
の開発が進められている。この媒体は、フロッピィディ
スクの持つ耐衝撃性、可搬性、軽量性(記録メディア本
体および回転機構の重量)などの特徴と、薄膜型磁気記
録媒体の高記録密度、低ノイズ特性を共有した性能の実
現が期待されている。
【0011】そして、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等よりな
る高分子フィルムを支持体として用いたフレキシブルな
薄膜型磁気記録媒体の製造方法は、いくつかの方法が考
えられている。例えば、前記高分子フィルムを予めディ
スク状に打ち抜き、基板ホルダーにセットした状態で、
従来の固定磁気ディスクと同様の枚葉式スパッタ装置で
成膜する方法や、複数の基板ホルダーをパレットに装填
し、それが大面積のスパッタリングターゲット上を通過
することで成膜を行う、パレット通過型スパッタ方法が
ある。その他に、生産性が高くコスト的に有利な方法と
して、ウェブ搬送連続成膜方法がある。これは、送り出
し/巻き取り装置を有したスパッタリング装置におい
て、高分子フィルムを連続ウェブとして搬送しつつ、そ
のウェブ上にCr膜などの下地膜と、CoCrPt膜な
どの磁性膜をスパッタ成膜して薄膜磁性膜を形成する方
法である。
【0012】ところが、前述の如きウェブ状の高分子フ
ィルムを支持体として用いた場合、一枚一枚のディスク
のポリッシング加工や円周方向のテクスチャー加工を施
すことは難しい。また、前述したように、固定磁気ディ
スクにおける薄膜磁性膜の保磁力の向上や、低ノイズ化
のためには、基板加熱が重要な手段であったが、基板と
なる高分子支持体は、当然であるが、Al−Mg合金基
板といった金属に比べて加熱できる温度の制約は大き
く、また、その温度は高分子支持体の種類により異な
る。従って、ウェブ状の高分子フィルムを支持体として
用い、フレキシブルな薄膜型磁気記録媒体を作成する場
合、従来の固定磁気ディスクの製造方法をそのまま活用
することはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明者等
は、高分子フィルムを連続ウェブとして搬送しつつ、そ
のウェブ上にCr膜などの下地膜と、CoCrPt膜な
どの磁性膜をスパッタ成膜して薄膜磁性膜を形成する方
法で、フレキシブルな薄膜型磁気記録媒体を作成するこ
とを試みた。
【0014】具体的には、ウェブの送り出し/巻き取り
装置を有した連続スパッタリング装置を用いて、厚さ1
0μm〜200μmのポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等の高分子フィルムを連続ウェ
ブとして搬送しつつ、該ウェブをスパッタリングターゲ
ットに対向させ、且つ、空間を搬送させた状態(スパッ
タ成膜されるウェブの裏面側に支持手段がない状態)
で、Cr膜などの下地層をスパッタ成膜し、引き続いて
同様のウェブの状態にてCoPtCr膜などの磁性層を
スパッタ成膜した。
【0015】ところが、前記下地層のスパッタ成膜にお
いて、高分子フィルム上の下地層の薄膜はクラックが発
生し易いことが分かった。その結果、当然、その下地層
の上に形成された磁性層もクラックが生じたものとな
る。従って、この様な方法では、Cr膜などの下地層を
備えたフレキシブルな薄膜型磁気記録媒体を作成するこ
とは困難であった。即ち、本発明の目的は上記課題を解
消することに係り、下地層におけるクラックの発生を防
止し、高記録密度、低ノイズ特性を有するフレキシブル
な薄膜型磁気記録媒体を得ることができる磁気記録媒体
の製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、搬
送支持される厚さ10μm〜200μmの非磁性支持体
よりなる連続ウェブ上に、非磁性下地層をスパッタ成膜
した後、前記非磁性下地層上に磁性層をスパッタ成膜し
て成る磁気記録媒体の製造方法において、前記下地層を
スパッタ成膜する時の前記ウェブの温度(Ts)が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl (但し、Tlは非磁性支持体の使用可能温度)となるよ
うに設定されると共に、前記下地層をスパッタ成膜する
時のスパッタ圧力(Ps)が、 Ps<3.0×10-3Torr に設定されることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
により達成される。
【0017】尚、好ましくは前記連続ウェブが、加熱ド
ラムに沿った状態で搬送支持されると共に、該加熱ドラ
ムで加熱されながら前記下地層をスパッタ成膜される。
【0018】また、本発明の上記目的は、搬送支持され
る厚さ10μm〜200μmの非磁性支持体よりなる連
続ウェブ上に、非磁性下地層をスパッタ成膜する第1ス
パッタリングターゲットと、前記非磁性下地層上に磁性
層をスパッタ成膜する第2スパッタリングターゲットと
を有する磁気記録媒体の製造装置において、前記下地層
をスパッタ成膜する時の前記ウェブの温度(Ts)が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl (但し、Tlは非磁性支持体の使用可能温度)となるよ
うに設定されると共に、前記下地層をスパッタ成膜する
時のスパッタ圧力(Ps)が、 Ps<3.0×10-3Torr に設定されることを特徴とする磁気記録媒体の製造装置
により達成される。
【0019】尚、前記非磁性支持体の使用可能温度(T
l)とは、長時間使用時の耐熱性を表す温度のことであ
る。文献(「工業用プラスチックフィルム」 加工技術
研究会編 第208頁)に示されているように、一般
に、高分子支持体を高温に保った時、熱分解、加水分
解、酸化分解あるいは架橋などの化学反応で劣化が進
み、物性が限界値以下に低下してくる。この度合いを、
長時間耐久性と呼び、磁気記録媒体、特に蒸着、スパッ
タ等におけるような高分子支持体が高温に晒されるプロ
セスでは、この長時間耐久性を判断する温度を使用可能
温度として、支持体の選定基準、プロセス条件を決定す
る要因としている。
【0020】前記使用可能温度は、具体的には文献
(「飽和ポリエステル樹脂ハンドブック」 日刊工業新
聞社 第736頁)に記載されているように、プラスチ
ックの耐熱性の指標として一般的に用いられている、上
記長時間使用時の寿命を示す耐熱性の観点で規定された
IEC85の電気絶縁材料耐熱区分の長期耐熱温度を用
いている。当該文献(875頁)では、PENとPET
の比較図において、PENで区分Fの155℃、PET
で区分Eの120℃を示しているが、これが当該耐熱温
度を使用可能温度としている例である。例えばポリエチ
レンテレフタレート(PET),ポリエチレンナフタレ
ート(PEN),アラミド,ポリイミドからなる高分子
フィルムの使用可能温度は、それぞれ120℃,155
℃,180℃,210℃である。
【0021】また、本発明の磁気記録媒体の製造方法に
おけるスパッタリング工程で使用するスパッタリングガ
スは、Ar,Kr,Xeまたは、Rn等の中から適宜選
択されるが特にArが好ましい。本発明の磁気記録媒体
の製造方法及び製造装置を利用して製造される磁気記録
媒体は、非磁性支持体となる高分子フィルム上に、非磁
性下地層、磁性層、保護層及び潤滑層を順次形成した一
般的構造であることが好ましい。
【0022】本発明の磁気記録媒体で使用する非磁性支
持体としては、フレキシブルな厚さ10μm〜200μ
mのポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタ
レート,ポリイミド,ポリアミド,ポリアミドイミド等
の高分子フィルムが好ましい。また、支持体の内部また
は表面に微粉体(フィラー)を含有し、この支持体の表
面に凹凸を形成したものでも良い。さらには、前記高分
子フィルムの表面にシリカ等の無機下塗り層を有したも
のを用いても良い。非磁性支持体の厚さを10μm〜2
00μmとしたのは主として、支持体の剛性を勘案した
からである。厚さが10μm未満といった、剛性の低い
支持体の場合ではスパッタ成膜中に支持体にしわが発生
し易く、その部分がロスとなる可能性がある。逆に厚さ
が200μmを越えた、剛性の高い支持体の場合、磁気
記録媒体のフレキシビリティー(可撓性)が低下するた
めヘッドと磁気記録媒体間に異物が噛込んでも支持体が
変形することで対応できるといった可能性が失われてし
まう。また、支持体の厚みが増すということは、送出/
巻取ロールの長さが短くなることであり、本願発明で用
いるウェブ搬送連続成膜方式のように、真空槽内に送出
/巻取ロールが設置され、連続成膜処理中にロールを交
換することのできない方式では、生産性の観点からも好
ましくない。
【0023】本発明の磁気記録媒体で使用する非磁性下
地層は、Cr系合金膜からなり、Ti,Mo,Si,
V,Cu,W,Ta,NbまたはP等を2原子%〜25
原子%の範囲で含有することが好ましい。この下地層の
厚さは、通常、10nm〜200nm、好ましくは30
nm〜100nmである。前述したように、Cr下地層
は、磁性層であるCo系合金薄膜層の結晶構造を決める
機能を有するが、厚さが10nm未満では、Cr合金層
自体の結晶成長が不十分であり、機能を果たすことがで
きない。また、厚さが200nmを越えると、結晶成長
が過度となり、ノイズの発生、面内保磁力の低下といっ
た影響が生じる。
【0024】本発明の磁気記録媒体で使用する磁性層
は、CoCr,CoNi,CoCrX,CoNiX等で
代表されるCo系合金が好ましい。X元素は、0原子%
〜30原子%の範囲で、Li、Si、Ca、Yi、V、
Cr、Ni、As、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、R
h、Ag、Pt、Ta、PtTa、PtSi、PtB、
またはTaB等であり、CoCrX、CoNiXとして
少なくとも1つの元素が適宜選択され含有されるが、好
ましくは、Si、Cr、Ni、Pt、Ta、PtTa、
PtSiまたはPtB、特に好ましくはCr、Ptまた
はTaが選択される。この磁性層の厚さは、通常10n
m〜200nmの範囲で、磁気記録媒体の目的、用途に
応じて適宜選択すればよいが、厚さが10nm未満で
は、保磁力が著しく劣化し、磁気記録媒体としての機能
が付与できず、厚さが200nmを越えると、結晶粒子
サイズが大きくなりすぎ、電磁変換特性上問題となるノ
イズの原因となる。
【0025】本発明の磁気記録媒体で使用する保護層
は、ダイヤモンドライクカーボン,グラファイトライク
カーボン,アモルファスカーボン,WC,WMoC,Z
rNbN,B4 C,SiO2 、またはZrO2 等の中か
ら適宜選択されるが、ダイヤモンドライクカーボンが特
に好ましい。この保護層の厚さは、通常、2nm〜30
nm、好ましくは5nm〜20nmである。これは、厚
さが2nm未満では、膜強度が弱く、保護層としての機
能を果たすことができない、また、厚さが30nmを越
えると、磁性層と記録再生用のヘッドとの距離が遠くな
り、所謂スペーシングロスが大きくなるからである。こ
れらの保護層は、公知のCVD、PVD法により形成さ
れる。
【0026】上記本例の磁気記録媒体で使用する潤滑層
は、炭化水素系潤滑剤として、ステアリン酸、オレイン
酸等のカルボン酸類、ステアリン酸ブチル等のエステル
類、オクタデシルスルホン酸等のスルホン酸類、リン酸
モノオクタデシル等のリン酸エステル類、ステアリンア
ルコール、オレインアルコール等のアルコール類、ステ
アリン酸アミド等のカルボン酸アミド類、またはステア
リルアミン等のアミン類などが好ましい。さらに、フッ
化系潤滑剤として上記炭化水素系潤滑剤のアルキル基の
一部または全部をフルオロアルキル基もしくはパーフル
オロポリエーテル基で置換した潤滑剤がより好ましい。
これらの潤滑層の厚さは、0.5nm〜4.0nm、よ
り好ましくは1.0nm〜2.0nmである。これは、
0.5nm未満では、膜強度として不十分であり潤滑層
としての機能を果たせず、4.0nmを越えると保護層
で生じるのと同様なスペーシングロスの問題が発生する
からである。これらの潤滑層は、公知のバー型塗布法、
ディップコート法、グラビアコート法、スプレーコート
法、スピンコート法等で形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態における磁気記録媒体の製造方法及び製造
装置を詳細に説明する。図1は、本発明に係る連続スパ
ッタリング装置1の概略構成図であり、図示しない真空
排気装置によりスパッタ室15内を1.0×10-5To
rr以下まで真空排気可能であり、且つ図示せぬマスフ
ローコントローラを通じてAr等のスパッタガスをスパ
ッタガス導入管16より導入し、6×10-4〜1×10
-2Torrの範囲の任意のスパッタ圧力に設定可能であ
る。それは、スパッタ圧力が下限値の6×10-4Tor
rより低くなると、スパッタリングカソードのグロー放
電を安定維持することが困難となり、スパッタ圧力が上
限値の1×10-2Torrより高い圧力については、こ
の上限値より高いスパッタ圧力を得ることがガス導入系
/真空排気系の装置の要因により困難となるからであ
る。
【0028】図1に示した如く、連続スパッタリング装
置1において、非磁性支持体である厚さ10μm〜20
0μmの高分子フィルム(PET,PEN等)よりなる
連続ウェブWは、送り出し軸2より送り出され、複数の
送り出し側パスローラー3と送り出し側ダンサーロール
4を介して、加熱ドラムであるメインドラム5へ搬送さ
れている。さらに連続ウェブWは、メインドラム5の周
面に沿って搬送支持された後、複数の巻取り側パスロー
ラ6と巻取り側ダンサーロール7を介して、巻取り軸8
に巻き取られている。また、搬送される際の連続ウェブ
Wの張力は、送り出し側ダンサーロール4及び巻取り側
ダンサーロール7により、一定に保持されている。張力
範囲は、成膜条件にもよるが、1kgf/m〜50kg
f/mの範囲で適宜選択される。なお、送り出し軸2、
メインドラム5及び巻取り軸8は、それぞれ図示せぬ駆
動装置により回転駆動されている。
【0029】前記メインドラム5としては、蒸気等を用
いるジャケット式ドラム、或いは誘導加熱方式ドラム等
が適宜選択され、温度制御によりメインドラム5の表面
温度を25℃〜280℃までの範囲の任意の温度に調節
可能となっている。また、高分子フィルムよりなる連続
ウェブWの温度(Ts)は、支持体幅方向において、メ
インドラム設定温度に対して、±1℃の範囲内にあるこ
とを赤外線方式放射温度計及び、接触式熱電対にて確認
したので、メインドラム設定温度をもって、連続ウェブ
Wの温度(Ts)としてよい。
【0030】送り出し側で前記メインドラム5に対向し
た位置(図中右側)には、メインドラム5の周面に沿わ
せた状態の連続ウェブWにCr膜等よりなる非磁性下地
層をスパッタ成膜するための第1スパッタリングターゲ
ット9を備えたスパッタリングカソード13が配設され
ている。この第1スパッタリングターゲット9には、直
流スパッタリング電源10が接続されており、直流スパ
ッタリング電源10から1kW〜20kWのスパッタパ
ワーを第1スパッタリングターゲット9に印加すること
で、連続ウェブW上に厚み10nm〜200nmのCr
膜等よりなる非磁性下地層をスパッタ成膜する。
【0031】巻取り側で前記メインドラム5に対向した
位置(図中左側)には、メインドラム5の周面に沿わせ
た状態の連続ウェブWにCo系合金等よりなる磁性層を
スパッタ成膜するための第2スパッタリングターゲット
11を備えたスパッタリングカソード14が配設されて
いる。この第2スパッタリングターゲット11には、直
流スパッタリング電源12が接続されており、直流スパ
ッタリング電源12から約3kWのスパッタパワーを第
2スパッタリングターゲット11に印加することで、連
続ウェブW上に形成された非磁性下地層上にさらに厚み
約30nmのCo系合金等よりなる磁性層をスパッタ成
膜する。
【0032】この際、前記メインドラム5は、前記下地
層をスパッタ成膜する時の前記ウェブWの温度(Ts)
が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl (但し、Tlは非磁性支持体の使用可能温度)となるよ
うに設定される。この条件は、所望の磁気特性と支持体
の熱による影響を勘案して、目的、用途に応じて適宜設
定されるが、磁気特性という観点からは、より具体的に
は、 0.7×Tl≦Ts≦Tl が好ましい。また、前記下地層をスパッタ成膜する時の
スパッタ圧力(Ps)が、 Ps≦3.0×10-3Torr に設定される。この圧力範囲については、詳細を後述す
る。更に、非磁性支持体よりなるウェブは、加熱ドラム
に沿った状態で搬送支持されながら、前記下地層をスパ
ッタ成膜されることが好ましい。
【0033】また、上記実施形態においては、非磁性下
地層のスパッタ成膜工程と磁性層のスパッタ成膜工程を
連続して行っているが、これらの工程を連続させず別々
に行うこともできる。更に、上記実施形態の連続スパッ
タリング装置1においては、スパッタ成膜される連続ウ
ェブWが加熱手段としてのメインドラム5に沿った状態
で搬送支持されているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、加熱手段は接触、非接触方式を問わず、例
えば赤外線ヒータといった方式でも良く、該加熱工程は
何ら支持体を支持する機構を有しなくとも良い。
【0034】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の効果を明らか
にする。本実施例における連続スパッタリング装置とし
ては、上記実施形態における連続スパッタリング装置1
を使用した。前記メインドラム5は、直径:600m
m、材質:SUS304、表面をハードクロムメッキ
0.8S仕上げし、内部は公知の誘導加熱方式として温
度制御可能とした。
【0035】前記真空排気装置は、図示しない複数のロ
ータリーポンプ、メカニカルブースターポンプ、クライ
オポンプより構成した。前記第1スパッタリングターゲ
ット9としてはCrを用い、ターゲットのメインドラム
5との最短距離は100mmとされ、該第1スパッタリ
ングターゲット9の大きさは、幅(ウェブ搬送方向長
さ)140mm,長さ(ウェブ幅方向)400mm,肉
厚4mmとした。前記スパッタガスとしてはArガスを
用い、図示しないマスフローコントローラーを通じてス
パッタリングターゲット周辺部に供給した。
【0036】そして、前記連続ウェブWの原反を送り出
し軸2にセットした状態で、各真空排気ポンプを用い
て、スパッタ室15内を1.0×10-5Torr以下ま
で真空排気を行なった。
【0037】これらの準備が整った段階で、以下の実験
を行った。 〔実験1〕フレキシブルな非磁性支持体である連続ウェ
ブWを幅310mm、長さ500m、厚さ90μmのポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムとし、該
連続ウェブWを搬送速度1m/分、張力6kgf/幅の
条件で送り出し、前記第1スパッタリングターゲット9
に直流スパッタリング電源10より2kW〜15kWの
スパッタパワーを印加し、厚み10nm〜200nmの
Cr膜(Crの非磁性下地層)を形成した。但し、スパ
ッタリングガスとしてはArガスを用い、Arガスが供
給された状態でのスパッタ圧力は6×10-4〜8×10
-3Torrの範囲に設定した。
【0038】そして、前記メインドラム5の温度をそれ
ぞれ25℃、50℃、80℃、110℃、150℃、1
80℃に変えて連続ウェブW上に形成した各試料におけ
るCr膜のクラック発生状況を光学顕微鏡により観察し
た。その結果を図2乃至図6に示す。尚、図中○印はク
ラックのない正常な薄膜を示し、△印は縦スジクラック
のある薄膜が作成されることを示し、◇は編み目状クラ
ックのある薄膜が作成されることを示す。
【0039】図2及び図3から明らかなように、メイン
ドラム5の温度(連続ウェブWの温度)が25℃及び5
0℃の場合は、設定したスパッタ圧力の略全範囲におい
てCr膜にクラックが発生した。そして、スパッタ圧力
が7.5×10-3Torr、膜厚が40nm以下の極限
られた領域の試料にはクラックがないが、通常、好まし
いCr下地層はその上に形成するCo系合金膜の結晶性
を制御するために必要な厚みが50nm〜150nm程
度である。従って、これらのメインドラム5の温度(連
続ウェブWの温度)範囲では、クラックのないCr膜を
安定的に形成することができなかった。図4から明らか
なように、メインドラム5の温度が80℃の場合は、膜
厚が10nm〜100nm、スパッタ圧力が6×10-4
〜1×10-3Torrの範囲において、クラックのない
Cr膜を形成することができた。図5及び図6から明ら
かなように、メインドラム5の温度が110℃及び15
0℃の場合は、Cr膜の可能な厚み(10nm〜200
nm)に対しても、さらに、より好ましい所望の厚み
(30nm〜100nm)に対しても、スパッタ圧力が
6×10-4〜3×10-3Torrの広い範囲に亘ってク
ラックのないCr膜を形成することができた。又、メイ
ンドラム5の温度が180℃の場合は、設定したスパッ
タ圧力の全範囲においてCr膜にクラックが発生し、基
本的にクラックのないCr膜を安定的に形成することが
できなかった。
【0040】〔実験2〕フレキシブルな非磁性支持体で
ある連続ウェブWを幅310mm、長さ500m、厚さ
75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムとした以外の条件は上記実験1と同様にし、厚み1
0nm〜200nmのCr膜(Crの非磁性下地層)を
形成した。そして、前記メインドラム5の温度をそれぞ
れ25℃、55℃、65℃、115℃、125℃に変え
て連続ウェブW上に形成した各試料におけるCr膜のク
ラック発生状況を光学顕微鏡により観察した。その結果
を図7及び図8に示す。
【0041】メインドラム5の温度が25℃及び55℃
の場合は、設定したスパッタ圧力の全範囲においてCr
膜にクラックが発生し、これらのメインドラム5の温度
範囲ではクラックのないCr膜を安定的に形成すること
ができなかった。図7から明らかなように、メインドラ
ム5の温度が65℃の場合は、膜厚が10nm〜110
nm、スパッタ圧力が6×10-4〜2×10-3Torr
の範囲において、クラックのないCr膜を形成すること
ができた。図8から明らかなように、メインドラム5の
温度が115℃の場合は、Cr膜の可能な厚み(10n
m〜200nm)に対しても、さらに、より好ましい所
望の厚み(30nm〜100nm)に対しても、スパッ
タ圧力が6×10-4〜3×10-3Torrの広い範囲に
亘ってクラックのないCr膜を形成することができた。
又、メインドラム5の温度が125℃の場合は、設定し
たスパッタ圧力の全範囲においてCr膜にクラックが発
生し、基本的にクラックのないCr膜を安定的に形成す
ることができなかった。
【0042】〔実験3〕フレキシブルな非磁性支持体で
ある連続ウェブWを幅310mm、長さ500m、厚さ
60μmのポリイミドフィルムとした以外の条件は上記
実験1と同様にし、厚み10nm〜200nmのCr膜
(Crの非磁性下地層)を形成した。そして、前記メイ
ンドラム5の温度をそれぞれ25℃、90℃、110
℃、150℃、200℃、220℃に変えて連続ウェブ
W上に形成した各試料におけるCr膜のクラック発生状
況を光学顕微鏡により観察した。メインドラム5の温度
が25℃及び90℃の場合は、設定したスパッタ圧力の
全範囲においてCr膜にクラックが発生し、これらのメ
インドラム5の温度範囲ではクラックのないCr膜を安
定的に形成することができなかった。メインドラム5の
温度が110℃、150℃及び200℃の場合は、Cr
膜の可能な厚み(10nm〜200nm)に対しても、
さらに、より好ましい所望の厚み(30nm〜100n
m)に対しても、スパッタ圧力が6×10-4〜3×10
-3Torrの広い範囲に亘ってクラックのないCr膜を
形成することができた。メインドラム5の温度が220
℃の場合は、設定したスパッタ圧力の全範囲においてC
r膜にクラックが発生し、基本的にクラックのないCr
膜を安定的に形成することができなかった。
【0043】更に確認の為、上記実験1〜3の条件で形
成した各Cr膜上に、引き続いて前記第2スパッタリン
グターゲット11に直流スパッタリング電源14より3
kWのスパッタパワーを印加し、厚み30nmのCo68
Cr20Pt12膜(Co系合金の磁性層)を形成し、2層
膜を連続ウェブW上に形成した。但し、該第2スパッタ
リングターゲット11のメインドラム5との最短距離は
100mmとされ、ターゲットの大きさは幅140m
m,長さ600mm,肉厚4mmとした。そして、各試
料における磁性層のクラック発生状況を光学顕微鏡によ
り観察したところ、磁性層のクラック発生条件は上記実
験1〜3におけるCr膜のクラック発生条件と一致し
た。
【0044】上記各実験から明らかなように、連続ウェ
ブWの使用可能温度(PETフィルムは120℃、PE
Nフィルムは155℃、ポリイミドフィルムは210
℃)をTlとし、下地層をスパッタ成膜する時の前記連
続ウェブWの温度をTsとすると、該連続ウェブWの温
度(Ts)が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl となるように設定されると共に、前記下地層をスパッタ
成膜する時のスパッタ圧力(Ps)が、 Ps<3.0×10-3Torr に設定されることにより、フレキシブルな非磁性支持体
である連続ウェブW上にクラックのないCr膜を安定的
に形成することができた。スパッタ圧力(Ps)は、該
連続ウェブWの温度(Ts)条件により、好ましい範囲
は適宜変化しうるものであるが、上記実験結果より明ら
かなように、3.0×10-3Torr未満であれば、本
願発明になる該連続ウェブWの温度(Ts)範囲におい
て、クラックのない膜を安定に形成することが可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】上述した如き本発明の磁気記録媒体の製
造方法及び製造装置によれば、搬送支持される厚さ10
μm〜200μmの非磁性支持体よりなる連続ウェブ上
にスパッタ成膜される非磁性下地層のクラック発生を防
止し、良好な磁性層を積層することができる。そこで、
下地層と磁性層との2層構成を備えた金属薄膜を高分子
フィルムから成る連続ウェブ上に成膜し、高記録密度、
低ノイズ特性を有するフレキシブルな薄膜型磁気記録媒
体を得ることができる。従って、フロッピィディスクの
持つ耐衝撃性、可搬性、軽量性などの特徴と、薄膜型磁
気記録媒体の高記録密度、低ノイズ特性とを共有した性
能の磁気記録媒体の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造装置に係る連続ス
パッタリング装置の一例を示す製造工程図である。
【図2】実験1において、連続ウェブの温度(Ts)が
25℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布図
である。
【図3】実験1において、連続ウェブの温度(Ts)が
50℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布図
である。
【図4】実験1において、連続ウェブの温度(Ts)が
80℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布図
である。
【図5】実験1において、連続ウェブの温度(Ts)が
110℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布
図である。
【図6】実験1において、連続ウェブの温度(Ts)が
150℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布
図である。
【図7】実験2において、連続ウェブの温度(Ts)が
65℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布図
である。
【図8】実験2において、連続ウェブの温度(Ts)が
115℃の場合のCr膜のクラック発生状況を示す分布
図である。
【符号の説明】
1 連続スパッタリング装置 2 送り出し軸 3 送り出し側パスローラ 4 送り出し側ダンサーローラ 5 メインドラム 6 巻取り側パスローラ 7 巻取り側ダンサーローラ 8 巻取り軸 9 第1スパッタリングターゲット 10 直流電源スパッタリング電源 11 第2スパッタリングターゲット 12 直流スパッタリング電源 13 スパッタリングカソード 14 スパッタリングカソード 15 スパッタ室 16 真空排気装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送支持される厚さ10μm〜200μ
    mの非磁性支持体よりなる連続ウェブ上に、非磁性下地
    層をスパッタ成膜した後、前記非磁性下地層上に磁性層
    をスパッタ成膜して成る磁気記録媒体の製造方法におい
    て、 前記下地層をスパッタ成膜する時の前記ウェブの温度
    (Ts)が、 0.5×Tl≦Ts≦Tl (但し、Tlは非磁性支持体の使用可能温度)となるよ
    うに設定されると共に、 前記下地層をスパッタ成膜する時のスパッタ圧力(P
    s)が、 Ps<3.0×10-3Torr に設定されることを特徴とする磁気記録媒体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記連続ウェブが、加熱ドラムに沿った
    状態で搬送支持されると共に、該加熱ドラムで加熱され
    ながら前記下地層をスパッタ成膜されることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
JP15136296A 1996-06-12 1996-06-12 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH103662A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10383671B2 (en) 2008-09-09 2019-08-20 Stryker European Holdings I, Llc Resorptive intramedullary implant between two bones or two bone fragments
US10702318B2 (en) 2015-03-03 2020-07-07 Howmedica Osteonics Corp. Orthopedic implant and methods of implanting and removing same

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