JPH1036512A - 共加水分解縮合反応による含フッ素シリコーン化合物の製造方法 - Google Patents
共加水分解縮合反応による含フッ素シリコーン化合物の製造方法Info
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- JPH1036512A JPH1036512A JP19368696A JP19368696A JPH1036512A JP H1036512 A JPH1036512 A JP H1036512A JP 19368696 A JP19368696 A JP 19368696A JP 19368696 A JP19368696 A JP 19368696A JP H1036512 A JPH1036512 A JP H1036512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】汎用性に優れた含フッ素シリコーン化合物の製
造方法を提供する。 【解決手段】[Af −Q1 ](R)Si(X1 )(X
2 )と(R1 )(R2 )Si(X3 )(X4 )とを共加
水分解縮合反応する際に、両化合物の合計モル量に対し
て前者を0.01〜60モル%にする。Af は1価含フ
ッ素有機基、Q1 は2価の有機連結基、Rは1価炭化水
素基、X1 〜X4 は加水分解性基、R1 、R2 は1価炭
化水素基。
造方法を提供する。 【解決手段】[Af −Q1 ](R)Si(X1 )(X
2 )と(R1 )(R2 )Si(X3 )(X4 )とを共加
水分解縮合反応する際に、両化合物の合計モル量に対し
て前者を0.01〜60モル%にする。Af は1価含フ
ッ素有機基、Q1 は2価の有機連結基、Rは1価炭化水
素基、X1 〜X4 は加水分解性基、R1 、R2 は1価炭
化水素基。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素シリコー
ン化合物の改良された製造方法に関する。本発明によっ
て得られる含フッ素シリコーン化合物は、撥水撥油剤原
料、界面活性剤原料、および機能性材料として用いられ
る有用な化合物である。
ン化合物の改良された製造方法に関する。本発明によっ
て得られる含フッ素シリコーン化合物は、撥水撥油剤原
料、界面活性剤原料、および機能性材料として用いられ
る有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】シリコーンオイルの製造方法としては、
従来より原料が安価でコストが低い(1)ジクロロジメ
チルシロキサン類を縮合重合する方法、が採用されてい
る。また、フッ素が導入されたシリコーンオイルの製造
方法としては、(2)含フッ素環状シロキサン化合物を
開環重合させる方法、(3)Si−H構造を有するポリ
シロキサン化合物にポリフルオロアルキル基含有オレフ
ィンをヒドロシリル化する方法、が報告されている
従来より原料が安価でコストが低い(1)ジクロロジメ
チルシロキサン類を縮合重合する方法、が採用されてい
る。また、フッ素が導入されたシリコーンオイルの製造
方法としては、(2)含フッ素環状シロキサン化合物を
開環重合させる方法、(3)Si−H構造を有するポリ
シロキサン化合物にポリフルオロアルキル基含有オレフ
ィンをヒドロシリル化する方法、が報告されている
【0003】
(1)の方法に従って、ジクロロメチル(フルオロアル
キル)シロキサンを出発物質としてフルオロアルキル基
を含有するシリコーン化合物を製造しようとしたとこ
ろ、実際には目的のシリコーン化合物は得られず、生成
物の大部分が、安定な環状4量体等となってしまう欠点
があった。 (2)の方法は、原料として用いられる含フッ素環状3
量体が高価であり、製造コストが高くなる欠点があっ
た。
キル)シロキサンを出発物質としてフルオロアルキル基
を含有するシリコーン化合物を製造しようとしたとこ
ろ、実際には目的のシリコーン化合物は得られず、生成
物の大部分が、安定な環状4量体等となってしまう欠点
があった。 (2)の方法は、原料として用いられる含フッ素環状3
量体が高価であり、製造コストが高くなる欠点があっ
た。
【0004】(3)のヒドロシリル化は、ポリフルオロ
アルキル基と末端の二重結合との間に炭素数1以上の2
価連結基が存在する場合のポリフルオロアルキル基含有
オレフィンである場合には効率的に進行するが、他の構
造である場合には、収率が低くなる欠点が認められた。
また、生成物の構造や分子量はハイドロジェンポリシロ
キサン化合物に依存する製造方法であるため、汎用性の
点では不利な方法である場合があった。
アルキル基と末端の二重結合との間に炭素数1以上の2
価連結基が存在する場合のポリフルオロアルキル基含有
オレフィンである場合には効率的に進行するが、他の構
造である場合には、収率が低くなる欠点が認められた。
また、生成物の構造や分子量はハイドロジェンポリシロ
キサン化合物に依存する製造方法であるため、汎用性の
点では不利な方法である場合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、汎用性が高
く、工業的製造方法としても有利な含フッ素シリコーン
化合物の製造方法を提供する。本発明者らは、共加水分
解縮合反応によって含フッ素シリコーン化合物を製造す
る際に、加水分解性含フッ素有機ケイ素化合物の割合を
特定割合にすると、副生物の生成が抑制されて効率的に
含フッ素シリコーン化合物を製造できることを見いだし
た。
く、工業的製造方法としても有利な含フッ素シリコーン
化合物の製造方法を提供する。本発明者らは、共加水分
解縮合反応によって含フッ素シリコーン化合物を製造す
る際に、加水分解性含フッ素有機ケイ素化合物の割合を
特定割合にすると、副生物の生成が抑制されて効率的に
含フッ素シリコーン化合物を製造できることを見いだし
た。
【0006】すなわち、本発明は、式1で表される化合
物の1種以上、式2で表される化合物の1種以上とを共
加水分解縮合反応して[Af −Q1 ](R)SiO2/2
単位の1種以上および(R1 )(R2 )SiO2/2 単位
の1種以上を含有する含フッ素シリコーン化合物とする
際に、式1で表される化合物と式2で表される化合物の
合計モル量に対して、式1で表される化合物量を0.0
1〜60モル%とすることを特徴とする含フッ素シリコ
ーン化合物の製造方法を提供する。
物の1種以上、式2で表される化合物の1種以上とを共
加水分解縮合反応して[Af −Q1 ](R)SiO2/2
単位の1種以上および(R1 )(R2 )SiO2/2 単位
の1種以上を含有する含フッ素シリコーン化合物とする
際に、式1で表される化合物と式2で表される化合物の
合計モル量に対して、式1で表される化合物量を0.0
1〜60モル%とすることを特徴とする含フッ素シリコ
ーン化合物の製造方法を提供する。
【0007】ただし、式1および式2におけるAf 、
R、Q1 、X1 〜X4 、R1 、R2 は、以下の意味を示
す。 Af :直鎖構造または分岐構造の1価含フッ素有機基。 Q1 :2価有機連結基。 R:1価炭化水素基。 X1 、X2 、X3 、X4 :同一であっても異なっていて
もよく、それぞれ、加水分解性基。 R1 、R2 :それぞれ、同一であっても異なっていても
よく、1価炭化水素基。
R、Q1 、X1 〜X4 、R1 、R2 は、以下の意味を示
す。 Af :直鎖構造または分岐構造の1価含フッ素有機基。 Q1 :2価有機連結基。 R:1価炭化水素基。 X1 、X2 、X3 、X4 :同一であっても異なっていて
もよく、それぞれ、加水分解性基。 R1 、R2 :それぞれ、同一であっても異なっていても
よく、1価炭化水素基。
【0008】
【化3】 [Af −Q1 ](R)Si(X1 )(X2 )・・・式1 (R1 )(R2 )Si(X3 )(X4 )・・・式2
【0009】
【発明の実施の形態】本明細書における「有機基」は、
炭素原子を含む基を意味する。「炭化水素基」は、特に
記載しないかぎり炭素原子と水素原子のみからなる基を
意味する。「1価含フッ素有機基」は、有機基中の水素
原子の1個以上がフッ素原子に置換された1価の基を意
味する。「2価有機連結基」は、炭素原子を含む2価の
有機基を意味する。
炭素原子を含む基を意味する。「炭化水素基」は、特に
記載しないかぎり炭素原子と水素原子のみからなる基を
意味する。「1価含フッ素有機基」は、有機基中の水素
原子の1個以上がフッ素原子に置換された1価の基を意
味する。「2価有機連結基」は、炭素原子を含む2価の
有機基を意味する。
【0010】[式1の説明]式1におけるAf は、直鎖
構造または分岐構造の1価含フッ素有機基を示す。1価
含フッ素有機基の炭素数は1〜20が好ましく、4〜2
0が特に好ましく、とりわけ6〜12が好ましい。
構造または分岐構造の1価含フッ素有機基を示す。1価
含フッ素有機基の炭素数は1〜20が好ましく、4〜2
0が特に好ましく、とりわけ6〜12が好ましい。
【0011】1価含フッ素有機基は、アルキル基のフッ
素原子の1個以上がフッ素原子に置換されたフルオロア
ルキル基、該フルオロアルキル基の炭素−炭素結合間に
エーテル性の酸素原子が挿入された基、またはフルオロ
アルキル基の炭素−炭素結合間にチオエーテル性のイオ
ウ原子が挿入された基が好ましく、特にフルオロアルキ
ル基が好ましい。
素原子の1個以上がフッ素原子に置換されたフルオロア
ルキル基、該フルオロアルキル基の炭素−炭素結合間に
エーテル性の酸素原子が挿入された基、またはフルオロ
アルキル基の炭素−炭素結合間にチオエーテル性のイオ
ウ原子が挿入された基が好ましく、特にフルオロアルキ
ル基が好ましい。
【0012】さらに1価含フッ素有機基は、アルキル基
の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換されたポリフ
ルオロアルキル基、該ポリフルオロアルキル基の炭素−
炭素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入された基、ま
たは該ポリフルオロアルキル基の炭素−炭素結合間にチ
オエーテル性のイオウ原子が挿入された基が好ましく、
特にポリフルオロアルキル基が好ましい。なお、以下に
おいて、ポリフルオロアルキル基を「Rf 基」と記す。
の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換されたポリフ
ルオロアルキル基、該ポリフルオロアルキル基の炭素−
炭素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入された基、ま
たは該ポリフルオロアルキル基の炭素−炭素結合間にチ
オエーテル性のイオウ原子が挿入された基が好ましく、
特にポリフルオロアルキル基が好ましい。なお、以下に
おいて、ポリフルオロアルキル基を「Rf 基」と記す。
【0013】Rf 基の炭素数は4〜20が好ましく、特
に4〜16が好ましく、とりわけ6〜12が好ましい。
また、Rf 基中のフッ素原子の数は、[(Rf 中のフッ
素原子数)/(Rf 基に対応する同一炭素数のアルキル
基の水素原子数)×100]%で表現した場合に、60
%以上が好ましく、特に80%以上が好ましい。さらに
Rf 基は、アルキル基の水素原子の実質的にすべてがフ
ッ素に置換された基であるパーフルオロアルキル基が好
ましい。
に4〜16が好ましく、とりわけ6〜12が好ましい。
また、Rf 基中のフッ素原子の数は、[(Rf 中のフッ
素原子数)/(Rf 基に対応する同一炭素数のアルキル
基の水素原子数)×100]%で表現した場合に、60
%以上が好ましく、特に80%以上が好ましい。さらに
Rf 基は、アルキル基の水素原子の実質的にすべてがフ
ッ素に置換された基であるパーフルオロアルキル基が好
ましい。
【0014】Rf 基は、分岐または直鎖の構造であり、
直鎖の構造が好ましい。分岐の構造である場合には、分
岐部分がRf 基の末端部分に存在し、炭素数が1〜3程
度の短鎖である場合が好ましい。さらに、Rf 基は、C
F3 (CF2 )n −(ここで、nは、0〜19の整数を
示す。)で表される直鎖のパーフルオロアルキル基が好
ましい。nは3〜15が好ましく、特に5〜11が好ま
しい。
直鎖の構造が好ましい。分岐の構造である場合には、分
岐部分がRf 基の末端部分に存在し、炭素数が1〜3程
度の短鎖である場合が好ましい。さらに、Rf 基は、C
F3 (CF2 )n −(ここで、nは、0〜19の整数を
示す。)で表される直鎖のパーフルオロアルキル基が好
ましい。nは3〜15が好ましく、特に5〜11が好ま
しい。
【0015】Rf 基の具体例を以下に挙げるが、これら
に限定されない。C2 F5 −、C3 F7 −[CF3 (C
F2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含
む。]、C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF
3 )2 CFCF2 −、(CF3 )3 C−、CF3 CF2
CF(CF3 )−を含む]、C5 F11−[CF3 (CF
2 )4 −、(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF
3 )3 CCF2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2
−などの構造異性の基を含む]、C6 F13−[CF3
(CF2 )2 C(CF3 )2 −などの構造異性の基を含
む]、C8 F17−、C10F21−、C12F25−、C15F31
−、HCt F2t−(ここで、tは1〜20の整数であ
る。)、(CF3 )2 CF(CF2 )s −(ここで、s
は1〜17の整数である。)など。
に限定されない。C2 F5 −、C3 F7 −[CF3 (C
F2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含
む。]、C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF
3 )2 CFCF2 −、(CF3 )3 C−、CF3 CF2
CF(CF3 )−を含む]、C5 F11−[CF3 (CF
2 )4 −、(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF
3 )3 CCF2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2
−などの構造異性の基を含む]、C6 F13−[CF3
(CF2 )2 C(CF3 )2 −などの構造異性の基を含
む]、C8 F17−、C10F21−、C12F25−、C15F31
−、HCt F2t−(ここで、tは1〜20の整数であ
る。)、(CF3 )2 CF(CF2 )s −(ここで、s
は1〜17の整数である。)など。
【0016】また、Rf 基以外である場合の1価含フッ
素有機基の具体例としては、以下の基が挙げられる。C
F3 (CF2 )4 OCF(CF3 )−、F[CF(CF
3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2 CF2 −、F
[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF3 )−、F
[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2 −、F(C
F2 CF2 CF2O)v CF2 CF2 −、F(CF2 C
F2 O)w CF2 CF2 −、C6 F5 −、C6 F5 CF
=CF−(ただし、s、tは1〜5の整数、uは2〜6
の整数、vは1〜6の整数、wは1〜9の整数であ
る。)など。
素有機基の具体例としては、以下の基が挙げられる。C
F3 (CF2 )4 OCF(CF3 )−、F[CF(CF
3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2 CF2 −、F
[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF3 )−、F
[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2 −、F(C
F2 CF2 CF2O)v CF2 CF2 −、F(CF2 C
F2 O)w CF2 CF2 −、C6 F5 −、C6 F5 CF
=CF−(ただし、s、tは1〜5の整数、uは2〜6
の整数、vは1〜6の整数、wは1〜9の整数であ
る。)など。
【0017】式1におけるAf は、Rf 基が好ましく、
特にCF3 (CF2 )n −(nは、0〜19の整数を示
す。)で表される直鎖のパーフルオロアルキル基が好ま
しくい。特にnは3〜15が好ましく、とりわけ5〜1
1が好ましい。
特にCF3 (CF2 )n −(nは、0〜19の整数を示
す。)で表される直鎖のパーフルオロアルキル基が好ま
しくい。特にnは3〜15が好ましく、とりわけ5〜1
1が好ましい。
【0018】式1におけるRは1価炭化水素基を示し、
置換基が結合していてもよい1価脂肪族炭化水素基また
は置換基が結合していてもよい1価芳香族炭化水素基が
好ましい。1価脂肪族炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、置換基が結合していてもよいアルア
ルキル基が好ましい。アルキル基は、炭素数1〜3のア
ルキル基が好ましく、メチル基が好ましい。アルケニル
基としては、炭素数2または3のアルケニル基が好まし
く、ビニル基、アリル基が好ましい。置換基が結合して
いてもよいアルアルキル基としては、ベンジル基、炭素
数1〜3のアルキル基が結合したベンジル基等が好まし
い。
置換基が結合していてもよい1価脂肪族炭化水素基また
は置換基が結合していてもよい1価芳香族炭化水素基が
好ましい。1価脂肪族炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、置換基が結合していてもよいアルア
ルキル基が好ましい。アルキル基は、炭素数1〜3のア
ルキル基が好ましく、メチル基が好ましい。アルケニル
基としては、炭素数2または3のアルケニル基が好まし
く、ビニル基、アリル基が好ましい。置換基が結合して
いてもよいアルアルキル基としては、ベンジル基、炭素
数1〜3のアルキル基が結合したベンジル基等が好まし
い。
【0019】1価芳香族炭化水素基としては、置換基が
結合していてもよいアリール基が好ましく、特に、フェ
ニル基、または、炭素数1〜3のアルキル基が置換した
フェニル基が好ましい。式1におけるRは、メチル基が
特に好ましい。
結合していてもよいアリール基が好ましく、特に、フェ
ニル基、または、炭素数1〜3のアルキル基が置換した
フェニル基が好ましい。式1におけるRは、メチル基が
特に好ましい。
【0020】式1におけるQ1 は、2価有機連結基を示
し、2価炭化水素基、または、本発明の反応において不
活性な原子を含む2価の炭化水素基が好ましい。さらに
2価有機連結基は、炭素数2〜8のアルキレン基が好ま
しく、特に炭素数2〜6のアルキレン基が好ましい。ア
ルキレン基は、−(CH2 )q −(ただし、qは2〜6
の整数を示す。)で表されるポリメチレン基が好まし
い。アルキレン基が分岐部分を有する場合には、分岐部
分の炭素数が1〜3程度の短鎖である場合が好ましい。
し、2価炭化水素基、または、本発明の反応において不
活性な原子を含む2価の炭化水素基が好ましい。さらに
2価有機連結基は、炭素数2〜8のアルキレン基が好ま
しく、特に炭素数2〜6のアルキレン基が好ましい。ア
ルキレン基は、−(CH2 )q −(ただし、qは2〜6
の整数を示す。)で表されるポリメチレン基が好まし
い。アルキレン基が分岐部分を有する場合には、分岐部
分の炭素数が1〜3程度の短鎖である場合が好ましい。
【0021】また、Q1 が本発明の反応において不活性
な原子を含む2価炭化水素基である場合の例としては、
2価炭化水素基中にイオウ原子または酸素原子を含む基
が挙げられ、−(CH2 )2 O(CH2 )3 −、−CH
2 O(CH2 )3 −、−(CH2 )2 S(CH2 )3 −
等が挙げられる。
な原子を含む2価炭化水素基である場合の例としては、
2価炭化水素基中にイオウ原子または酸素原子を含む基
が挙げられ、−(CH2 )2 O(CH2 )3 −、−CH
2 O(CH2 )3 −、−(CH2 )2 S(CH2 )3 −
等が挙げられる。
【0022】式1におけるQ1 は、特に、−(CH2 )
q −(ただし、qは2〜6の整数を示す。)で表される
ポリメチレン基が好ましい。
q −(ただし、qは2〜6の整数を示す。)で表される
ポリメチレン基が好ましい。
【0023】式1におけるX1 およびX2 は、それぞれ
同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、加水分
解性基を示し、アルコキシ基、ハロゲン原子等が好まし
い。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基が
挙げられ、メトキシ基が好ましく、ハロゲン原子として
は、塩素原子が好ましい。
同一であっても異なっていてもよく、それぞれ、加水分
解性基を示し、アルコキシ基、ハロゲン原子等が好まし
い。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基が
挙げられ、メトキシ基が好ましく、ハロゲン原子として
は、塩素原子が好ましい。
【0024】X1 およびX2 は、同一である場合が入手
のしやすさの点から好ましい。特に、X1 およびX2
は、両方がメトキシ基、または、塩素原子である場合が
好ましい。
のしやすさの点から好ましい。特に、X1 およびX2
は、両方がメトキシ基、または、塩素原子である場合が
好ましい。
【0025】式1で表される化合物の具体例としては、
下記化合物が挙げられるが、これらに限定されない。な
お、以下におけるRf 基の構造は、構造異性の基である
場合を含むものとする。例えば、C4 F9 −は、CF3
(CF2 )3 −、(CF3 )2 CFCF2 −、および
(CF3 )3 C−である場合を含む。
下記化合物が挙げられるが、これらに限定されない。な
お、以下におけるRf 基の構造は、構造異性の基である
場合を含むものとする。例えば、C4 F9 −は、CF3
(CF2 )3 −、(CF3 )2 CFCF2 −、および
(CF3 )3 C−である場合を含む。
【0026】
【化4】CF3 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、C
F3 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、C2
F5 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、C2 F5 CH
2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、C4 F9 CH
2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、C4 F9 CH2 CH2
Si(CH3 )(OCH3 )2 、C6 F13CH2 CH2
Si(CH3 )Cl2 、C6 F13CH2 CH2 Si(C
H3 )(OCH3 )2 、C8 F17CH2 CH2 Si(C
H3 )Cl2 、C8 F17CH2 CH2 Si(CH3 )
(0CH3 )2 。
F3 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、C2
F5 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、C2 F5 CH
2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、C4 F9 CH
2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、C4 F9 CH2 CH2
Si(CH3 )(OCH3 )2 、C6 F13CH2 CH2
Si(CH3 )Cl2 、C6 F13CH2 CH2 Si(C
H3 )(OCH3 )2 、C8 F17CH2 CH2 Si(C
H3 )Cl2 、C8 F17CH2 CH2 Si(CH3 )
(0CH3 )2 。
【0027】
【化5】(CF3 )2 CFCH2 CH2 Si(CH3 )
Cl2 、(CF3 )2 CFCH2 CH2 Si(CH3 )
(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF2 )2 CH2
CH2 Si(CH3 )Cl2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )2 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、
(CF3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH
3 )Cl2 、(CF3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH
2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF
(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH3 )
(OCH3 )2 。
Cl2 、(CF3 )2 CFCH2 CH2 Si(CH3 )
(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF2 )2 CH2
CH2 Si(CH3 )Cl2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )2 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、
(CF3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH
3 )Cl2 、(CF3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH
2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF
(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 Si(CH3 )
(OCH3 )2 。
【0028】
【化6】CF3 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl
2 、CF3 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH
3 )2 、C2 F5 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )C
l2 、C2 F5 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )(O
CH3 )2 、C4 F9 CH2 CH2 CH2 Si(CH
3 )Cl2 、C4 F9 CH2 CH2 CH2 Si(CH
3 )(OCH3 )2 、C6 F13CH2 CH2 CH2 Si
(CH3 )Cl2 、C6 F13CH2 CH2 CH2 Si
(CH3 )(OCH3 )2 、C8 F17CH2 CH2 CH
2 Si(CH3 )Cl2 、C8 F17CH2 CH2 CH2
Si(CH3 )(OCH3 )2 。
2 、CF3 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH
3 )2 、C2 F5 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )C
l2 、C2 F5 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )(O
CH3 )2 、C4 F9 CH2 CH2 CH2 Si(CH
3 )Cl2 、C4 F9 CH2 CH2 CH2 Si(CH
3 )(OCH3 )2 、C6 F13CH2 CH2 CH2 Si
(CH3 )Cl2 、C6 F13CH2 CH2 CH2 Si
(CH3 )(OCH3 )2 、C8 F17CH2 CH2 CH
2 Si(CH3 )Cl2 、C8 F17CH2 CH2 CH2
Si(CH3 )(OCH3 )2 。
【0029】
【化7】(CF3 )2 CFCH2 CH2 CH2 Si(C
H3 )Cl2 、(CF3 )2 CFCH2 CH2 CH2 S
i(CH3 )(0CH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )2 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )2 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )4 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )4 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 。
H3 )Cl2 、(CF3 )2 CFCH2 CH2 CH2 S
i(CH3 )(0CH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )2 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )2 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )4 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )4 CH2 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 、(C
F3 )2 CF(CF2 )4 CH2 CH2 CH2 −−Si
(CH3 )(OCH3 )2 。
【0030】本発明の製造方法においては、式1で表さ
れる化合物の1種以上を用いるが、好ましくは1種であ
る。2種以上を用いる場合には、Af −Q1 −部分の構
造が異なる化合物の2種以上を用いるのが好ましく、特
にAf 部分の構造が異なる2種以上の化合物を用いるの
が好ましい。
れる化合物の1種以上を用いるが、好ましくは1種であ
る。2種以上を用いる場合には、Af −Q1 −部分の構
造が異なる化合物の2種以上を用いるのが好ましく、特
にAf 部分の構造が異なる2種以上の化合物を用いるの
が好ましい。
【0031】[式2の説明]本発明の製造方法において
は、上記式1で表される化合物の1種以上と式2で表さ
れる化合物の1種以上とを共加水分解縮合反応させる。
は、上記式1で表される化合物の1種以上と式2で表さ
れる化合物の1種以上とを共加水分解縮合反応させる。
【0032】式2で表される化合物において、R1 およ
びR2 は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよ
く、1価炭化水素基を示す。R1 およびR2 は、それぞ
れ、目的とする含フッ素シリコーン化合物の構造や、そ
の機能に応じて適宜するのが好ましい。R1 およびR2
は、メチル基、フェニル基、ビニル基、またはアリール
基が好ましい。R1 およびR2 は同一であるのが好まし
く、特に両方がメチル基であるのが好ましい。
びR2 は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよ
く、1価炭化水素基を示す。R1 およびR2 は、それぞ
れ、目的とする含フッ素シリコーン化合物の構造や、そ
の機能に応じて適宜するのが好ましい。R1 およびR2
は、メチル基、フェニル基、ビニル基、またはアリール
基が好ましい。R1 およびR2 は同一であるのが好まし
く、特に両方がメチル基であるのが好ましい。
【0033】また、式2で表される化合物におけるX3
およびX4 は、同一であっても異なっていてもよく、そ
れぞれ、加水分解性基を示す。X3 およびX4 は、同一
である場合が好ましく、両方がメトキシ基、または、塩
素原子である場合が好ましく、特に両方が塩素原子であ
るのが好ましい。式2で表される化合物の具体例として
は、下記化合物が挙げられるがこれらに限定されない。
ただし、下式におけるPhは、フェニル基を示す。
およびX4 は、同一であっても異なっていてもよく、そ
れぞれ、加水分解性基を示す。X3 およびX4 は、同一
である場合が好ましく、両方がメトキシ基、または、塩
素原子である場合が好ましく、特に両方が塩素原子であ
るのが好ましい。式2で表される化合物の具体例として
は、下記化合物が挙げられるがこれらに限定されない。
ただし、下式におけるPhは、フェニル基を示す。
【0034】
【化8】(CH3 )2 Si(OCH3 )2 、(CH3 )
(Ph)Si(OCH3 )2 、(CH3 )(CH2 =C
H)Si(OCH3 )2 、(CH3 )(CH3 −CH=
CH)Si(OCH3 )2 、(Ph)(CH2 =CH)
Si(OCH3 )2 、(Ph)2 Si(OCH3 )2 。
(Ph)Si(OCH3 )2 、(CH3 )(CH2 =C
H)Si(OCH3 )2 、(CH3 )(CH3 −CH=
CH)Si(OCH3 )2 、(Ph)(CH2 =CH)
Si(OCH3 )2 、(Ph)2 Si(OCH3 )2 。
【0035】
【化9】(CH3 )2 SiCl2 、(CH3 )(Ph)
SiCl2 、(CH3 )(CH2 =CH)SiCl2 、
(CH3 )(CH3 −CH=CH)SiCl2 、(P
h)(CH2 =CH)SiCl2 、(Ph)2 SiCl
2 。
SiCl2 、(CH3 )(CH2 =CH)SiCl2 、
(CH3 )(CH3 −CH=CH)SiCl2 、(P
h)(CH2 =CH)SiCl2 、(Ph)2 SiCl
2 。
【0036】本発明の製造方法においては、式2で表さ
れる化合物の1種以上を用いるが、1種を用いるのが好
ましい。2種以上を用いる場合には、R1 およびR2 の
いずれかをメチル基とするのが好ましい。
れる化合物の1種以上を用いるが、1種を用いるのが好
ましい。2種以上を用いる場合には、R1 およびR2 の
いずれかをメチル基とするのが好ましい。
【0037】[共加水分解縮合反応の説明]本発明にお
いては、上記式1で表される化合物と上記式2で表され
る化合物とを、特定の割合で共加水分解縮合反応させる
ことが特徴である。すなわち、式1で表される化合物と
式2で表される化合物の合計モル量に対して、式1で表
される化合物量を0.01〜60モルとする点が最大の
特徴である。式1で表される化合物量を特定の範囲にす
ることによって、予想外に副生物の生成を抑制できる。
いては、上記式1で表される化合物と上記式2で表され
る化合物とを、特定の割合で共加水分解縮合反応させる
ことが特徴である。すなわち、式1で表される化合物と
式2で表される化合物の合計モル量に対して、式1で表
される化合物量を0.01〜60モルとする点が最大の
特徴である。式1で表される化合物量を特定の範囲にす
ることによって、予想外に副生物の生成を抑制できる。
【0038】式1で表される化合物と式2で表される化
合物の合計モル量に対する式2で表される化合物の量
は、10〜40モル%が好ましく、特に15〜40モル
%が好ましい。
合物の合計モル量に対する式2で表される化合物の量
は、10〜40モル%が好ましく、特に15〜40モル
%が好ましい。
【0039】本発明における共加水分解縮合反応は、通
常の場合、水の作用のもとに行われるのが好ましい。水
の量は、式1で表される化合物と式2で表される化合物
の加水分解性基のモル数、および必要に応じて用いられ
る分子量調整剤のモル数の合計量に対して、0.5〜5
0当量が好ましく、特に1〜20当量が好ましい。
常の場合、水の作用のもとに行われるのが好ましい。水
の量は、式1で表される化合物と式2で表される化合物
の加水分解性基のモル数、および必要に応じて用いられ
る分子量調整剤のモル数の合計量に対して、0.5〜5
0当量が好ましく、特に1〜20当量が好ましい。
【0040】また、共加水分解縮合反応反応において
は、反応の進行を速くする等の目的で親水性溶媒を存在
させてもよいが、本発明における共加水分解縮合反応は
親水性溶媒を存在させなくても、充分に反応は進行す
る。親水性溶媒としては、水に溶解性であり、かつ、上
記式1および式2で表される化合物を溶解させるもので
あれば特に制限なく、アルコール類、セロソルブ類、ケ
トン類、エーテル類の有機溶媒が好ましい。
は、反応の進行を速くする等の目的で親水性溶媒を存在
させてもよいが、本発明における共加水分解縮合反応は
親水性溶媒を存在させなくても、充分に反応は進行す
る。親水性溶媒としては、水に溶解性であり、かつ、上
記式1および式2で表される化合物を溶解させるもので
あれば特に制限なく、アルコール類、セロソルブ類、ケ
トン類、エーテル類の有機溶媒が好ましい。
【0041】また、共加水分解縮合反応においては、触
媒を存在させてもよい。触媒としては、酸触媒または塩
基性触媒が好ましく、酸触媒としては、硫酸、トリフル
オロメタンスルホン酸等が好ましく、塩基性触媒として
は、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等が好ましい。
触媒の量は、反応系中のケイ素化合物の全重量に対し
て、0.05〜1重量部程度が好ましい。
媒を存在させてもよい。触媒としては、酸触媒または塩
基性触媒が好ましく、酸触媒としては、硫酸、トリフル
オロメタンスルホン酸等が好ましく、塩基性触媒として
は、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等が好ましい。
触媒の量は、反応系中のケイ素化合物の全重量に対し
て、0.05〜1重量部程度が好ましい。
【0042】本発明の共加水分解縮合反応の反応条件
は、使用する原料や目的化合物の種類、量、または、触
媒の存在の有無等によって、適宜変更可能である。通常
の反応温度は20〜200℃が好ましく、特に40〜1
50℃が好ましい。また、反応時間は、5〜40時間が
好ましい。
は、使用する原料や目的化合物の種類、量、または、触
媒の存在の有無等によって、適宜変更可能である。通常
の反応温度は20〜200℃が好ましく、特に40〜1
50℃が好ましい。また、反応時間は、5〜40時間が
好ましい。
【0043】[分子量調整剤の説明]共加水分解縮合反
応においては、分子量調整剤を存在させるのが好まし
い。分子量調整剤を存在させることによって、含フッ素
シリコーン化合物の分子量および末端構造を適宜変更で
きる。一方、分子量調整剤を存在させない場合には、末
端構造はSi−OHとなる。
応においては、分子量調整剤を存在させるのが好まし
い。分子量調整剤を存在させることによって、含フッ素
シリコーン化合物の分子量および末端構造を適宜変更で
きる。一方、分子量調整剤を存在させない場合には、末
端構造はSi−OHとなる。
【0044】分子量調整剤としては、特に限定されず、
下式4または下式5で表される化合物が好ましい。ただ
し、下式4および下式5におけるR3 〜R8 は、同一で
あっても異なっていてもよく、それぞれ、1価炭化水素
基または官能基が結合した1価炭化水素基を示す。X5
は加水分解性基を示す。
下式4または下式5で表される化合物が好ましい。ただ
し、下式4および下式5におけるR3 〜R8 は、同一で
あっても異なっていてもよく、それぞれ、1価炭化水素
基または官能基が結合した1価炭化水素基を示す。X5
は加水分解性基を示す。
【0045】
【化10】 (R3 )(R4 )(R5 )SiX5 ・・・式4 (R3 )(R4 )(R5 )SiOSi(R6 )(R7 )(R8 )・・・式5
【0046】R3 〜R8 が1価炭化水素基である場合に
は、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、メチル
基、ビニル基等が好ましい。また、官能基が結合した1
価炭化水素基としては、アミノアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、メルカプトアルキル基等が挙げられる。X
は、塩素原子またはメトキシ基が好ましい。式4および
式5で表される化合物の具体例としては、下記化合物が
挙げられる。
は、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、メチル
基、ビニル基等が好ましい。また、官能基が結合した1
価炭化水素基としては、アミノアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、メルカプトアルキル基等が挙げられる。X
は、塩素原子またはメトキシ基が好ましい。式4および
式5で表される化合物の具体例としては、下記化合物が
挙げられる。
【0047】
【化11】(CH3 )3 SiOSi(CH3 )3 、(C
H3 )3 SiCl、(CH3 )3 Si(OCH3 )。
H3 )3 SiCl、(CH3 )3 Si(OCH3 )。
【0048】分子量調整剤の量は、含フッ素シリコーン
化合物の分子量に応じて適宜変更すればよい。
化合物の分子量に応じて適宜変更すればよい。
【0049】[含フッ素シリコーン化合物の説明]本発
明の製造方法においては、[Af −Q1 ](R)SiO
2/2 単位の1種以上および(R1 )(R2 )SiO2/2
単位の1種以上を含有する含フッ素シリコーン化合物が
生成する。含フッ素シリコーン化合物におけるシロキサ
ン単位の連なり方は、ブロックであってもランダムであ
ってもよく、以下に記載する含フッ素シリコーン化合物
の式におけるシロキサン単位の連なり方はブロックまた
はランダムの両方の場合を含むものとする。含フッ素シ
リコーン化合物の分子量は、500〜50000が好ま
しい。
明の製造方法においては、[Af −Q1 ](R)SiO
2/2 単位の1種以上および(R1 )(R2 )SiO2/2
単位の1種以上を含有する含フッ素シリコーン化合物が
生成する。含フッ素シリコーン化合物におけるシロキサ
ン単位の連なり方は、ブロックであってもランダムであ
ってもよく、以下に記載する含フッ素シリコーン化合物
の式におけるシロキサン単位の連なり方はブロックまた
はランダムの両方の場合を含むものとする。含フッ素シ
リコーン化合物の分子量は、500〜50000が好ま
しい。
【0050】共加水分解縮合反応を式4で表される分子
量調整剤を存在させて実施した場合には、下式6で表さ
れる含フッ素シリコーン化合物が、式5で表される分子
量調整剤を存在させて実施した場合には、下式7で表さ
れる含フッ素シリコーン化合物が生成する。ただし、式
6において、R、R1 〜R6 、Af 、およびQ1 は、上
記と同じ意味を示し、nは1以上の整数、mは1以上の
整数を示し、n/(m+n)は0.4以下である。
量調整剤を存在させて実施した場合には、下式6で表さ
れる含フッ素シリコーン化合物が、式5で表される分子
量調整剤を存在させて実施した場合には、下式7で表さ
れる含フッ素シリコーン化合物が生成する。ただし、式
6において、R、R1 〜R6 、Af 、およびQ1 は、上
記と同じ意味を示し、nは1以上の整数、mは1以上の
整数を示し、n/(m+n)は0.4以下である。
【0051】
【化12】 (R3)(R4)(R5)SiO・{Si(R)[Q1Af]O}n・[Si(R1)(R2)O]m・Si(R3)(R4)(R5) ・・・式6 (R3)(R4)(R5)SiO・{Si(R)[Q1Af]O}n・[Si(R1)(R2)O]m・Si(R6)(R7)(R8) ・・・式7
【0052】式6および式7で表される化合物例として
は、下記化合物が挙げられる。ただし、式6および式7
におけるnおよびmは上記と同じ意味を示し、nは1〜
500が好ましく、特に2〜200が好ましく、mは2
〜1000が好ましく、特に5〜500が好ましい。
は、下記化合物が挙げられる。ただし、式6および式7
におけるnおよびmは上記と同じ意味を示し、nは1〜
500が好ましく、特に2〜200が好ましく、mは2
〜1000が好ましく、特に5〜500が好ましい。
【0053】
【化13】(CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[Si(CH3)
2O]m・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[S
i(CH3)(CH=CH2)O]m・Si(CH3)3、(CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH
2)2Rf]O}n・[Si(CH3)(CH2CH=CH2)O]m・Si(CH3)3 、(CH3)3
SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[Si(CH3)(Ph)O]m・Si(C
H3)3、(CH3)2(CH2=CH)SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[Si
(CH3)2O]m・Si(CH3)2(CH=CH2)、(CH3)2(CH2=CH)SiO・{Si
(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・・[Si(CH3)(Ph)O]m・Si(CH3)2(CH=CH
2) 。
2O]m・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[S
i(CH3)(CH=CH2)O]m・Si(CH3)3、(CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH
2)2Rf]O}n・[Si(CH3)(CH2CH=CH2)O]m・Si(CH3)3 、(CH3)3
SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[Si(CH3)(Ph)O]m・Si(C
H3)3、(CH3)2(CH2=CH)SiO・{Si(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・[Si
(CH3)2O]m・Si(CH3)2(CH=CH2)、(CH3)2(CH2=CH)SiO・{Si
(CH3)[(CH2)2Rf]O}n・・[Si(CH3)(Ph)O]m・Si(CH3)2(CH=CH
2) 。
【0054】本発明方法において得られる含フッ素シリ
コーン化合物は、式1で表される化合物の1種と式2で
表される化合物の1種を反応させて得られる[Af −Q
1 ](R)SiO2/2 単位の1種および(R1 )(R
2 )SiO2/2 単位の1種を含有する化合物が好まし
い。
コーン化合物は、式1で表される化合物の1種と式2で
表される化合物の1種を反応させて得られる[Af −Q
1 ](R)SiO2/2 単位の1種および(R1 )(R
2 )SiO2/2 単位の1種を含有する化合物が好まし
い。
【0055】本発明の共加水分解縮合反応により得られ
る含フッ素加水分解縮合物は、シリコーンに基づく性質
と、含フッ素有機基に基づく性質を併有することから、
種々の用途に用いることができる。たとえば、含フッ素
加水分解縮合物は機能性油として有用であり、コピー機
や印刷機等の加熱定着ロール表面にコートすることによ
って、定着ロール表面に防汚性を付与できる。これは、
特に、コピー機や印刷機におけるオフセット現象を防止
するのに優れた方法である。
る含フッ素加水分解縮合物は、シリコーンに基づく性質
と、含フッ素有機基に基づく性質を併有することから、
種々の用途に用いることができる。たとえば、含フッ素
加水分解縮合物は機能性油として有用であり、コピー機
や印刷機等の加熱定着ロール表面にコートすることによ
って、定着ロール表面に防汚性を付与できる。これは、
特に、コピー機や印刷機におけるオフセット現象を防止
するのに優れた方法である。
【0056】含フッ素加水分解縮合物を機能性油として
用いる場合、分子量は1×103 〜1×106 の範囲で
あるのが好ましく、特に1×103 〜15×103 であ
る場合が好ましい。さらにフッ素原子に由来する撥水撥
油性、防汚性等の機能を期待したい場合、フッ素原子の
含有量を15〜90重量%とするのが好ましく、特に1
5〜50重量%とするのが好ましい。
用いる場合、分子量は1×103 〜1×106 の範囲で
あるのが好ましく、特に1×103 〜15×103 であ
る場合が好ましい。さらにフッ素原子に由来する撥水撥
油性、防汚性等の機能を期待したい場合、フッ素原子の
含有量を15〜90重量%とするのが好ましく、特に1
5〜50重量%とするのが好ましい。
【0057】また、含フッ素加水分解縮合物が分子中に
不飽和基等を有するシリコーン化合物である場合には、
ケイ素原子に結合した水素原子を有するシリコーン化合
物の架橋剤として、また、他の化合物で架橋することに
よって、シリコーン樹脂またはシリコーンゴムとなしう
る。シリコーン樹脂およびシリコーンゴムは、電気用と
して、絶縁ワニス、電線用エナメル、ガラス布積層板、
コイル含浸ワニス、電気工業用として、電子回路の保護
塗装または注型用樹脂、半導体の表面処理、また、ガラ
スファイバ用のクラッド材、剥離剤などとして有用であ
る。
不飽和基等を有するシリコーン化合物である場合には、
ケイ素原子に結合した水素原子を有するシリコーン化合
物の架橋剤として、また、他の化合物で架橋することに
よって、シリコーン樹脂またはシリコーンゴムとなしう
る。シリコーン樹脂およびシリコーンゴムは、電気用と
して、絶縁ワニス、電線用エナメル、ガラス布積層板、
コイル含浸ワニス、電気工業用として、電子回路の保護
塗装または注型用樹脂、半導体の表面処理、また、ガラ
スファイバ用のクラッド材、剥離剤などとして有用であ
る。
【0058】そのほか、含フッ素加水分解縮合物は、冷
凍機油・真空ポンプ油などの各種潤滑油、トランクショ
ン油・ブレーキ油・カップリング油などの各種作動油、
自動車や航空機の計器類・プレイヤーのピックアップな
どの防振油、ダッシュポットやショックアブソーバなど
のダンパ油、感熱転写記録受像体、磁気記録媒体・磁気
ヘッド・含浸軸受けなどの潤滑剤、剥離剤、離型剤、複
写機、プリンタのロール組成物またはその表面コート
剤、シャンプー・リンス・各種メーキャップ化粧料など
への配合剤、各種粉体の処理剤、撥水撥油剤、深色加工
剤、繊維への潤滑付与剤、変圧器油・コンデンサ油・ケ
ーブル油などの絶縁油、レベリング剤・ブロッキング防
止剤・色むら防止剤・ゆず肌防止剤などとしてのプラス
チック・塗料などへのポリマー材料への添加剤、ゴム・
樹脂の可塑剤・改質剤、消泡剤、グリース・コンパウン
ドの基油、整泡剤、ワックスへの配合油、トナー処理
剤、オイルシール剤、防錆剤、帯電防止剤、曇止め剤、
医薬品への添加剤、つや出し剤などとしても有用な化合
物である。
凍機油・真空ポンプ油などの各種潤滑油、トランクショ
ン油・ブレーキ油・カップリング油などの各種作動油、
自動車や航空機の計器類・プレイヤーのピックアップな
どの防振油、ダッシュポットやショックアブソーバなど
のダンパ油、感熱転写記録受像体、磁気記録媒体・磁気
ヘッド・含浸軸受けなどの潤滑剤、剥離剤、離型剤、複
写機、プリンタのロール組成物またはその表面コート
剤、シャンプー・リンス・各種メーキャップ化粧料など
への配合剤、各種粉体の処理剤、撥水撥油剤、深色加工
剤、繊維への潤滑付与剤、変圧器油・コンデンサ油・ケ
ーブル油などの絶縁油、レベリング剤・ブロッキング防
止剤・色むら防止剤・ゆず肌防止剤などとしてのプラス
チック・塗料などへのポリマー材料への添加剤、ゴム・
樹脂の可塑剤・改質剤、消泡剤、グリース・コンパウン
ドの基油、整泡剤、ワックスへの配合油、トナー処理
剤、オイルシール剤、防錆剤、帯電防止剤、曇止め剤、
医薬品への添加剤、つや出し剤などとしても有用な化合
物である。
【0059】
【作用】共加水分解縮合反応の反応性に優れる式2で表
される化合物を用いること、さらに、式1で表される化
合物とを特定割合で用いることにより両者の混和性を向
上させること、により環状化合物の生成が抑制されるも
のと考えられる。
される化合物を用いること、さらに、式1で表される化
合物とを特定割合で用いることにより両者の混和性を向
上させること、により環状化合物の生成が抑制されるも
のと考えられる。
【0060】
[実施例1]温度計、滴下ロート、撹拌機、ジムロート
を5リットルの4つ口フラスコに備え付け、CF3 (C
F2 )7 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 を676g
(1.2モル)、ジメチルジクロロシラン1400g
(10.8モル)、トリメチルクロロシラン87.2g
(0.8モル)を入れた。さらに撹拌しながら25℃で
水2690g(149モル)を滴下した。反応中の温度
は25〜50℃の範囲に調節した。有機層を分離後、有
機層に1.8重量%重曹水を2リットル添加し、1時間
撹拌し二相分離した。
を5リットルの4つ口フラスコに備え付け、CF3 (C
F2 )7 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2 を676g
(1.2モル)、ジメチルジクロロシラン1400g
(10.8モル)、トリメチルクロロシラン87.2g
(0.8モル)を入れた。さらに撹拌しながら25℃で
水2690g(149モル)を滴下した。反応中の温度
は25〜50℃の範囲に調節した。有機層を分離後、有
機層に1.8重量%重曹水を2リットル添加し、1時間
撹拌し二相分離した。
【0061】続いて、有機層にトリフルオロスルホン酸
を4.2g添加し、70℃で30時間反応を行った後、
重曹を30g添加し3時間撹拌し、つぎにろ過を行い無
色透明のフルオロシリコーンオイルを得た。得られたオ
イルの粘度は102cPであった。収率は99%であっ
た。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルによ
り、生成したフルオロシリコーンオイルが下式8で表さ
れる構造であることを確認した。
を4.2g添加し、70℃で30時間反応を行った後、
重曹を30g添加し3時間撹拌し、つぎにろ過を行い無
色透明のフルオロシリコーンオイルを得た。得られたオ
イルの粘度は102cPであった。収率は99%であっ
た。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルによ
り、生成したフルオロシリコーンオイルが下式8で表さ
れる構造であることを確認した。
【0062】
【化14】 (CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2(CF2)7CF3]O}3・[Si(CH3)2O]27・Si(CH3)3 ・・式8
【0063】[実施例2]温度計、滴下ロート、撹拌
機、ジムロートを3リットルの4つ口フラスコに備え付
け、CF3 (CF2 )3 CH2 CH2 Si(CH3 )C
l2 を1041g(2.9モル)、ジメチルジクロロシ
ラン520g(4.0モル)、トリメチルクロロシラン
32.4g(0.3モル)を入れた。撹拌しながら水1
296g(72モル)を滴下した。反応温度は30〜4
0℃の範囲に調節した。有機層分離後、有機層に1.8
重量%重曹水を1.5リットル添加し、1時間撹拌し二
相分離した。続いて、シラノール層にトリフルオロスル
ホン酸を2.9g添加し、70℃で20時間反応を行っ
た後、重曹を20g添加し3時間撹拌し、つぎにろ過を
行い無色透明のフルオロシリコーンオイルを得た。得ら
れたオイルの粘度は94cPであった。収率は99%で
あった。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルに
より、生成したフルオロシリコーンオイルが下式9で表
される構造であることを確認した。
機、ジムロートを3リットルの4つ口フラスコに備え付
け、CF3 (CF2 )3 CH2 CH2 Si(CH3 )C
l2 を1041g(2.9モル)、ジメチルジクロロシ
ラン520g(4.0モル)、トリメチルクロロシラン
32.4g(0.3モル)を入れた。撹拌しながら水1
296g(72モル)を滴下した。反応温度は30〜4
0℃の範囲に調節した。有機層分離後、有機層に1.8
重量%重曹水を1.5リットル添加し、1時間撹拌し二
相分離した。続いて、シラノール層にトリフルオロスル
ホン酸を2.9g添加し、70℃で20時間反応を行っ
た後、重曹を20g添加し3時間撹拌し、つぎにろ過を
行い無色透明のフルオロシリコーンオイルを得た。得ら
れたオイルの粘度は94cPであった。収率は99%で
あった。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルに
より、生成したフルオロシリコーンオイルが下式9で表
される構造であることを確認した。
【0064】
【化15】 (CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2(CF2)3CF3]O}19・[Si(CH3)2O]27・Si(CH3)3・・式9
【0065】[実施例3]実施例2のジメチルジクロロ
シラン520g(4.0モル)の代わりにヘキサメチル
ジシロキサン268g(2.0モル)を用いて、ヘキサ
メチルジシロキサンをトリフルオロスルホン酸と同時に
添加すること以外は、同様に反応を行った。得られたオ
イルの粘度は95cPであった。収率は99%であっ
た。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルによ
り、生成したフルオロシリコーンオイルが下式10で表
される構造であることを確認した。
シラン520g(4.0モル)の代わりにヘキサメチル
ジシロキサン268g(2.0モル)を用いて、ヘキサ
メチルジシロキサンをトリフルオロスルホン酸と同時に
添加すること以外は、同様に反応を行った。得られたオ
イルの粘度は95cPであった。収率は99%であっ
た。 1H−NMRおよび19F−NMRスペクトルによ
り、生成したフルオロシリコーンオイルが下式10で表
される構造であることを確認した。
【0066】
【化16】 (CH3)3SiO・{Si(CH3)[(CH2)2(CF2)3CF3]O}19・[Si(CH3)2O]27・Si(CH3)3・・式10
【0067】[比較例]温度計、滴下ロート、撹拌機、
ジムロートを5リットルの4つ口フラスコに備え付け、
CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2
を2244g(4.0モル)、ジメチルジクロロシラン
155g(1.2モル)、トリメチルクロロシラン8
7.2g(0.8モル)を入れた。撹拌しながら水26
90g(149モル)を滴下した。反応温度は30〜4
0℃の範囲に調節した。
ジムロートを5リットルの4つ口フラスコに備え付け、
CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 Si(CH3 )Cl2
を2244g(4.0モル)、ジメチルジクロロシラン
155g(1.2モル)、トリメチルクロロシラン8
7.2g(0.8モル)を入れた。撹拌しながら水26
90g(149モル)を滴下した。反応温度は30〜4
0℃の範囲に調節した。
【0068】有機層を分離後、有機層に1.8重量%重
曹水を2リットル添加し、1時間撹拌し二相分離した。
曹水を2リットル添加し、1時間撹拌し二相分離した。
【0069】続いて、有機層にトリフルオロスルホン酸
を4.2g添加し、70℃で30時間反応を行ったが、
粘度が上昇せず、白濁した反応粗液を得た。得られた反
応物をゲルパーミエーションクロマトグラフィーで分析
した結果、分子量は1000以下であり、クロマトグラ
ムの分子量の分布は、2つ以上に分かれていた。
を4.2g添加し、70℃で30時間反応を行ったが、
粘度が上昇せず、白濁した反応粗液を得た。得られた反
応物をゲルパーミエーションクロマトグラフィーで分析
した結果、分子量は1000以下であり、クロマトグラ
ムの分子量の分布は、2つ以上に分かれていた。
【0070】
【発明の効果】本発明の製造方法は、汎用性に優れる方
法であり、目的の含フッ素シリコーン化合物を高収率で
得ることができる。得られた生成物中には、副生成物と
しての環状4量体をほとんど含まないため、低コストで
ある利点がある。
法であり、目的の含フッ素シリコーン化合物を高収率で
得ることができる。得られた生成物中には、副生成物と
しての環状4量体をほとんど含まないため、低コストで
ある利点がある。
【0071】さらに、本発明の目的化合物である含フッ
素有機ポリシロキサン化合物は撥水撥油剤原料、界面活
性剤原料および機能性材料として用いられる有用な化合
物である。
素有機ポリシロキサン化合物は撥水撥油剤原料、界面活
性剤原料および機能性材料として用いられる有用な化合
物である。
Claims (6)
- 【請求項1】式1で表される化合物の1種以上、式2で
表される化合物の1種以上とを共加水分解縮合反応して
[Af −Q1 ](R)SiO2/2 単位の1種以上および
(R1 )(R2 )SiO2/2 単位の1種以上を含有する
含フッ素シリコーン化合物とする際に、式1で表される
化合物と式2で表される化合物の合計モル量に対して、
式1で表される化合物量を0.01〜60モル%とする
ことを特徴とする含フッ素シリコーン化合物の製造方
法。ただし、式1および式2におけるAf 、R、Q1 、
X1 〜X4 、R1 、R2 は、以下の意味を示す。 Af :直鎖構造または分岐構造の1価含フッ素有機基。 Q1 :2価有機連結基。 R:1価炭化水素基。 X1 、X2 、X3 、X4 :同一であっても異なっていて
もよく、それぞれ、加水分解性基。 R1 、R2 :それぞれ、同一であっても異なっていても
よく、1価炭化水素基。 【化1】 [Af −Q1 ](R)Si(X1 )(X2 )・・・式1 (R1 )(R2 )Si(X3 )(X4 )・・・式2 - 【請求項2】Q1 が、−(CH2 )q −(ただし、qは
2〜6の整数を示す。)である請求項1の製造方法。 - 【請求項3】Af が、直鎖構造または分岐構造のパーフ
ルオロアルキル基(ただし、炭素数は4〜20であ
る。)である請求項1または2の製造方法。 - 【請求項4】式1で表される化合物と式2で表される化
合物の合計モル量に対して、式1で表される化合物量を
15〜40モル%とする請求項1〜3のいずれかの製造
方法。 - 【請求項5】分子量調整剤を存在させて共加水分解縮合
反応させる請求項1〜4のいずれかの製造方法。 - 【請求項6】分子量調整剤が、式4で表わされる化合物
または式5で表される化合物である請求項1〜5のいず
れかの製造方法。ただし、式4および式5におけるR3
〜R8 、X5 は、下記の意味を示す。 R3 〜R8 :同一であっても異なっていてもよく、それ
ぞれ、1価炭化水素基または官能基が結合した1価炭化
水素基。 X5 :加水分解性基。 【化2】 (R3 )(R4 )(R5 )SiX5 ・・・式4 (R3 )(R4 )(R5 )SiOSi(R6 )(R7 )(R8 )・・・式5
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19368696A JPH1036512A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 共加水分解縮合反応による含フッ素シリコーン化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19368696A JPH1036512A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 共加水分解縮合反応による含フッ素シリコーン化合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1036512A true JPH1036512A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16312103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19368696A Pending JPH1036512A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 共加水分解縮合反応による含フッ素シリコーン化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1036512A (ja) |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP19368696A patent/JPH1036512A/ja active Pending
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