JPH1036399A - 新規な性腺刺激ホルモン及びその製造法 - Google Patents

新規な性腺刺激ホルモン及びその製造法

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JPH1036399A
JPH1036399A JP8212197A JP21219796A JPH1036399A JP H1036399 A JPH1036399 A JP H1036399A JP 8212197 A JP8212197 A JP 8212197A JP 21219796 A JP21219796 A JP 21219796A JP H1036399 A JPH1036399 A JP H1036399A
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subunit
mutant
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amino acid
gonadotropin
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JP8212197A
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English (en)
Inventor
Tomoya Ogawa
智也 小川
Kunio Shioda
邦郎 塩田
Kanshiyoku Bin
觀植 閔
Masahisa Ikemi
昌久 池見
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な性腺刺激ホルモンの提供。 【解決手段】 eCGのα及びβ−サブユニットから構
成され、βサブユニットがC末端ペプチド配列を除去し
た変異型βサブユニットであることを特徴とする、実質
的にFSH活性を増強した新規な性腺刺激ホルモン。 【効果】 FSH活性が相対的に上昇し、LH活性が相
対的に低下した性腺刺激ホルモンが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウマ絨毛性ゴナド
トロピン(eCG)を構成するサブユニットの遺伝子を
部位特異的に改変し、その変異型遺伝子を発現ベクター
に組み込み、ほ乳動物細胞などの糖蛋白の製造に適した
宿主に導入することにより、FSH/LH活性を制御し
た新規な組換え型eCG変異体、その遺伝子および組換
え型eCG変異体の製造法を提供する。
【0002】
【従来の技術】eCGは妊馬の内膜杯で合成され絨毛膜
から分泌される性腺刺激ホルモンで、ヒトや動物の受胎
促進や過剰排卵誘起に用いられる。他の性腺刺激ホルモ
ンに比べて分子量が大きく、腎臓のろ過装置を通過でき
ないために、血清中にのみ認められる。eCGの現行製
造法としては、妊馬の血清を原料として、eCGを分泌
している時期の血清を採取し、エタノール沈澱法などに
より分離精製する方法が一般的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】eCGは卵胞刺激ホル
モン(FSH)様活性と黄体形成ホルモン(LH)様活
性の両方の活性を有するが、妊娠初期から中期にかけて
血清中に分泌されるeCGでは、両活性およびその活性
比の変動が大きい。そのために、製剤化の過程でロット
間に活性比のばらつきが生じ、これが薬効のばらつきや
副作用が生じる原因となっている。
【0004】特に、受胎促進や過剰排卵誘起用に医薬品
として用いる場合には、eCGが有するLH様活性は、
卵胞嚢腫などの副作用を生ずる原因と考えられているの
で、その活性の制御や低減が強く望まれている。また、
eCGの様な性腺刺激ホルモンでは、投与する対象や疾
患によって要求される特性が異なるので、FSHやLH
の活性やその比率、それぞれの活性半減期など、天然e
CGの有する固有の性質を改良または制御することがで
きれば、より幅広い医薬品としての応用が可能になると
期待される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、eCGを構成
するサブユニットの遺伝子に変異を導入し、その変異型
遺伝子を組み込んでなる発現ベクターをほ乳動物細胞な
どの糖タンパク質の製造に適した宿主に導入し、eCG
変異体を製造することにより、FSH/LH活性を制御
した新規な組換え型eCG変異体を作製することができ
るという発見に基づく。
【0006】一般に、性腺刺激ホルモンは、非共有結合
で結合したαおよびβ−サブユニットからなるヘテロ2
量体の糖蛋白ホルモンである。ウマ絨毛性ゴナドトロピ
ン(eCG)も同様なヘテロ2量体からなる糖蛋白ホル
モンである。α−サブユニットはウマ由来の他の性腺刺
激ホルモンと共通であるが、β−サブユニットがホルモ
ン間で異なり、これが生物活性の相違の構造的基礎をな
している。α−サブユニットは96アミノ酸残基からな
り、56番目と82番目のAsn残基に糖鎖が結合して
いる。一方、β−サブユニットは、149アミノ酸残基
からなり、13番目のAsn残基に1本、C末端領域の
Thr/Ser残基に4〜10本の糖鎖が結合してい
る。
【0007】eCGは、ほ乳動物の下垂体および胎盤由
来の糖蛋白の中で最も高度にグリコシル化されており、
その分子量の約45%が糖部分に由来する。また、eC
Gは、ウマ以外の種では、LHレセプターだけでなくF
SHレセプターにも結合し、FSHおよびLH様の生物
活性を示す。eCGとウマLHは、アミノ酸配列は同一
であるが、その生物学的作用は異なり、糖鎖構造の違い
が生物活性を規定する典型的な例と考えられている。
【0008】糖鎖構造が機能発現に大きく影響する例は
数多く知られているが、機能発現と糖鎖構造の相関ある
いはその分子論的基礎に関してはほとんど知見は蓄積さ
れていない。また、eCGがeLHあるいはhCGと極
めて構造的に類似しているにもかかわらず、ウマ以外の
種においてFSHとLHの両方のホルモン様活性を発現
する機構については全く解明されていなかった。まして
や、その活性および活性比を制御できるかどうかについ
ては全く知られていなかった。特に、β−サブユニット
に存在するO−結合型糖鎖が複数結合したC末端ペプチ
ドが、eCGのFSH活性の増強に関与することは全く
知られていなかった。
【0009】絨毛性ゴナドトロピン(CG)のβ−サブ
ユニットには、O−結合型糖鎖が複数結合したC(カル
ボキシ)末端ペプチドの延長が種間で共通に存在する
が、この領域がeCGの活性に関与しているかどうかに
ついては全く知られていなかった。ゴナドトロピン類の
C末端ペプチドの役割については、ヒトCGに関して詳
しく調べられている。ヒトCGのC末端ペプチドは、血
中半減期の維持に重要であるが、サブユニットの会合や
ヘテロダイマーの分泌、in vitroでのレセプターへの結
合やステロイドの放出活性には全く関与していない(例
えば、F.A.Fares,et al., Proc.Natl.Acad.Sci., U.S.
A., 89, 4304 (1992); P.S.LaPolt, et al., Endocrino
logy, 131 ,2514 (1992))。
【0010】本発明者らは、鋭意研究を行った結果、驚
くべきことに、eCGを構成するサブユニットの遺伝子
に変異を導入することにより、FSH/LH活性を制御
した新規な組換え型eCG変異体が得られることを見い
出した。すなわち、eCGを構成するβサブユニットに
存在するO−結合型糖鎖が結合したC末端ペプチド配列
を除去することにより、LH活性を維持しFSH活性が
著しく増強された新規な性腺刺激ホルモンを作製するこ
とができるということを見い出し本発明を完成させるに
至った。
【0011】
【発明の実施の形態】eCGは、αとβの2つのサブユ
ニットからなるヘテロ二量体である。αサブユニットは
野性型のαサブユニットであり、例えば配列表の配列番
号:1に示すアミノ酸配列を有する。βサブユニットは
C−末端側が欠失したものであり好ましくは野性型βサ
ブユニットのC−末端が欠失したものである。例えば配
列表の配列番号:2に示すアミノ酸配列において、その
C−末端側の39個以下のアミノ酸残基が除去されたも
のである。さらに詳しくは、配列表の配列番号:2のア
ミノ酸番号1のアミノ酸から、アミノ酸番号110〜1
19のいずれかのアミノ酸までのアミノ酸配列を有する
ものが挙げられる。具体例として、配列表の配列番号:
2のアミノ酸番号1から111まで、114まで又は1
17までのアミノ酸配列を有するものが挙げられる。
【0012】その生産に利用するα及びβの各サブユニ
ットをコードする遺伝子は、既知の配列を利用して一般
的な方法、例えば、PCRやサザンハイブリダイゼーシ
ョンにより遺伝子ライブラリーからクローニングするこ
とができる(Fiddes, J. & Goodman, H. M., Nature, 2
81:351-356 (1979).; Godine, J. E., et al., J. Bio
l. Chem., 257:8368-8371 (1982).; Golos, T. G., et
al., DNA and Cell Biology, 10:367-380 (1991).; Ste
wart, F., et al., J. Endocrinol., 115:341-346 (198
7).; Sherman, G. B., et al., Mol. Endocrinol., 6:9
51-959 (1992).)。
【0013】遺伝子ライブラリーは、常法に従って妊馬
の胎盤組織から抽出したmRNAから逆転写酵素を用い
て作製したcDNAライブラリーを用いてもよいし、市
販のcDNAライブラリーを購入して用いてもよい。サ
ブユニットをコードする遺伝子への変異の導入は、目的
のアミノ酸配列へ変換されれば特に方法は限定されない
が、ミスマッチプライマーを用い、カッセト変異法、D
NAポリメラーゼ修復法やPCR増幅法により部位特異
的に変異を導入する方法が好適に用いられる。
【0014】また、変異の導入は、β−サブユニットの
糖鎖の結合したC末端ペプチドを除去することを目的と
しているので、遺伝子レベルで導入された変異がどのよ
うなものであっても、要はβ−サブユニットの糖鎖のC
末端ペプチドが除去できればよい。除去すべきペプチド
は、β−サブユニットのC末端領域にあり、実質的にF
SH活性の増強に寄与するものであればその範囲は問わ
ないが、アミノ酸番号111〜120番目以降のペプチ
ドを除去すると良好な結果が得られる。特に、115番
目以降のペプチドを除去すると好適な結果が得られる。
【0015】遺伝子を効率的に発現させてタンパク質を
生産させるためには、宿主細胞内で機能するプロモータ
ーの支配下に目的遺伝子を連結すればよい。遺伝子の発
現に用いるプロモーターは、実質的に細胞内で発現可能
なものであれば、特に制約なく用いることができるが、
高い生産量を得るためには、強力な活性を有するプロモ
ーターを利用することが望ましい。
【0016】好適なプロモーターの例としては、サイト
メガロウィルス主要IE遺伝子プロモーターやラウス肉
腫ウィルスLTRプロモーター、SV40E遺伝子プロ
モーター、単純ヘルペスウィルスチミジンキナーゼ遺伝
子プロモーター、マウスホスホグリセリン酸キナーゼ遺
伝子プロモーター、ヒトβ−アクチン遺伝子プロモータ
ー、メタロチオネインプロモーター、熱ショックタンパ
ク質プロモーター、マウス乳がんウィルスプロモータ
ー、フィブロネクチンプロモーターなどを挙げることが
できる。これらのプロモーターは、それぞれ単独で用い
てもよいし、また異なるプロモーターを2種並べて用い
たり、2種のプロモーターを融合させて用いてもよい。
【0017】eCGを生産するために用いる宿主として
は、要は糖鎖が結合しかつゴナドトロピン活性を有する
eCGを安定に生産する能力を有するものであれは、特
に制約なく用いることができるが、好適な細胞株として
は、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、新生
仔ハムスター腎細胞(BHK)、マウス乳がん細胞(C
−127)、マウス線維芽細胞(LおよびNIH3T
3)、アフリカミドリザル腎細胞(CV−1)、ヒト子
宮頸部がん由来細胞(HeLa)、マウス骨髄腫細胞
(Sp2/0)、ヒトBリンパ芽球様細胞(Namal
wa)、ラット下垂体腫瘍細胞(GH3)などを挙げる
ことができる。
【0018】遺伝子の導入に用いるベクターとしては、
目的の遺伝子の発現に必要なプロモーター、エンハンサ
ー、ポリAシグナル、選択マーカーなどを備えているも
のであれば制約なく用いることができるが、市販のベク
ターをそのままあるいは改良して用いることもできる。
特に好ましいベクターとしては、pCMV(Pharminge
n, USA)、pABWN(Niwa, H., et al., Gene, 108:1
93-200 (1991).)などを挙げることができる。また、遺
伝子の細胞内への導入法については特に制約はなく、一
般的な方法、例えば、リン酸カルシウムゲル共役沈澱法
やリポソーム法などを用いることができる。
【0019】導入した遺伝子を増幅することにより、遺
伝子のコピー数を増大させた高発現株を得ることができ
る。一般的には、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHF
R)を薬剤増幅マーカーとして、段階的にDHFRに対
する阻害剤であるメトトレキセート(MTX)濃度を増
大させることにより、遺伝子を増幅することができる
が、グルタミンシンテターゼ遺伝子を増幅マーカーとし
て、メチオニンスルホキシミン(MSX)で増幅する方
法や、ウシパピローマウィルスゲノムの69%からなるD
NAが細胞中で環状の二本鎖DNAのエピソームとして
安定に存在することを利用して、薬剤耐性マーカー遺伝
子(例えば、弱いプロモーター制御下の変異型ネオマイ
シンホスフォトランスフェラーゼ遺伝子)とともにベク
ターを導入することにより、宿主染色体へ組み込んで増
幅する方法などを用いることもできる。
【0020】また、目的物質の生産性を高めるために、
制御遺伝子やがん遺伝子を導入して、プロモーターやエ
ンハンサーを活性化する方法を利用することもできる。
また、αおよびβの各サブユニット遺伝子は同一の発現
ベクター上にコードされていてもよいし、異なる発現ベ
クター上にコードされていてもよい。異なる発現ベクタ
ーに各サブユニット遺伝子がコードされている場合は、
両組換えプラスミドを同時に宿主に導入してもよいし、
別々の細胞に導入後得られた各サブユニットからヘテロ
ダイマーを再構成してもよい。
【0021】培養方法や培養条件には特に制約はなく、
要は宿主細胞が増殖し、導入した遺伝子が発現し、所定
の位置に糖鎖が結合し、かつ生物学的に活性な変異型e
CGが得られればよい。培養するための培地としては、
有血清培地、無血清培地またはそれらを適宜組み合わせ
て用いることができる。培養液からの単離精製は、eC
Gまたは他の性腺刺激ホルモンの精製に用いる通常の方
法を用いることができる。例えば、硫安沈澱、吸着沈
澱、エタノール沈澱などの沈澱法、ゲルろ過、陰イオン
または陽イオン交換クロマト、逆相クロマト、疎水クロ
マトなどの各種クロマト工程を適宜組み合わせて用いる
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
でない。参考例1PCRによるECG遺伝子のクローニング 1.プライマーの設計と合成 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を利用してeCG遺伝
子をクローニングするために、反応に用いるプライマー
の遺伝子配列を以下のように設計し、DNA Oligo-100
0 synthesizer(Beckman Instruments, Inc., USA)を用
いて化学合成した。
【0023】eCGα−サブユニット遺伝子に対するプ
ライマーは以下のように設計した。ヒト、ラット、ベン
ガルザル(Fiddes, J. & Goodman, H. M., Nature, 28
1:351-356 (1979).; Godine, J. E., et al., J. Biol.
Chem., 257:8368-8371 (1982).; Golos, T. G., et a
l., DNA and Cell Biology, 10:367-380 (1991).)のプ
レ−α−サブユニットの遺伝子配列情報を基に、4残基
のシグナル配列を含むeCGα−サブユニットに対する
N末端側(+鎖)混合プライマー:5'-AGGAG(C
/A)GC(T/C)ATGGATT(G/A)CTA
C−3' (配列番号:3)(開始コドンの9塩基上流か
ら12塩基下流)を合成した。また、C末端付近の配列
情報(Stewart, F., et al., J. Endocrinol., 115:341
-346 (1987).)を基に、C末端側(−鎖)プライマー:
5'-CACTTGGTGAAACCTTTAAAT-
3' (配列番号:4)(終始コドンの18塩基下流から
3塩基上流)を合成した。
【0024】一方、eCGβ−サブユニット遺伝子に対
しては、既知の配列情報(Sherman,G. B., et al., Mo
l. Endocrinol., 6:951-959 (1992).)を基に、N末端
側(+鎖)プライマー:5'-GCACCGAGGATG
GAGACGCTCCAG-3' (配列番号:5)(開
始コドンの9塩基上流から15塩基下流)とC末端側
(−鎖)プライマー:5'-GTAGTTCAAGAAG
TCTTTATTGG-3' (配列番号:6)(終始コ
ドンの8塩基下流から15塩基上流)を合成した。
【0025】2.ウマ胎盤組織からのmRNAの抽出 妊娠70日の北海道野生馬(3才)を全身麻酔下で開腹
し、胎盤組織から内膜杯(endometrical cup)を摘出し
た。冷凍庫で凍結保存した後、Sambrookらの方法(Samb
rook, J., et al., Molecular Cloning. A Laboratory
Manual, 2nd ed, Cold Spring Harbor Press, Cold Spr
ing Harbor. (1989).)に従って内膜杯からRNAを抽
出し、CsCl密度勾配遠心法を用いて精製した。
【0026】3.cDNAの合成 cDNAの合成は、M−MuLV(Moloney Murine Leu
kemia Virus)由来の逆転写酵素を利用したFirst-strand
cDNA synthesis kit (Pharmacia LKB Biotechnology,
Uppsala, Sweden)を用いて行った。5μgのRNAを
含む溶液を65℃で加熱した後、氷中で急冷した。熱変
性RNAにcDNA反応液11μl、DTT1μl、M
−MuLVプライマー1μlを加え、37℃で1時間保
温した。得られた反応混合物をPCR増幅にそのまま用
いた。
【0027】4.PCRによる遺伝子クローニング PCR(Quick Thermo−II、Nippon Genetics 、Tokyo)
による遺伝子断片の増幅は2.5unitのpfuポリメラ
ーゼ(Stratagene, CA, USA)を用いて、変性(91℃、
1分)、アニール(37℃、1分)、伸長(72℃、2
分)のサイクルを30回繰り返して行った。PCRで増
幅した各DNA断片を、1mMEDTAを含む40mM
Tris-酢酸緩衝液を用いたアガロースゲル(1%)電気
泳動で解析した。得られたDNA断片が、塩基配列から
予想される泳動位置(α−サブユニット遺伝子:387
bp;β−サブユニット遺伝子:524bp)に検出さ
れることを確認した。
【0028】5.PCR断片のサブクローニングと塩基
配列の決定 PCR断片をpUC119(宝酒造、京都)のSmaIサ
イトに挿入し、大腸菌XL1−blue株(Stratagen
e, CA, USA)に導入した。得られた形質転換体から組換
えプラスミドを抽出し、QIA prep-spin plasmid kit
(QIAGEN, Chatsworth, USA)で精製した。eCGαおよ
びβ−サブユニットをコードする組換えプラスミドを、
それぞれ、pUCeCGα1およびpUCeCGβ1と
命名した。各組換えプラスミドの挿入断片の塩基配列を
ジデオキシ・チェイン・ターミネーション法で解析し、
所定の配列を有することを確認した。
【0029】実施例1変異型eCG発現ベクターの構
築と細胞への導入 1.各サブユニット遺伝子の5' 末端へのXhoIサイト
の導入 eCGのαおよびβ−サブユニット遺伝子断片の5' 末
端にPCR増幅法により制限酵素XhoI切断部位を付加
した。pUCeCGα1を鋳型として、XhoIサイトと
Kozakサイト(Kozak, M., Cell, 44:283 (1986).)を含
む5' 側プライマー(eCGαXho):5'-GTAC
TCGAGCCACCATGGATTACTACAGA
- 3' (配列番号:7)とM13逆鎖プライマー:5'-
CAGGAAACAGCTATGAC- 3' (配列番
号:8)を用いてαサブユニット遺伝子を増幅し、5'
末端にXhoIサイトと Kozakサイトを導入した。
【0030】同様に、pUCeCGβ1を鋳型として、
XhoIサイトと Kozakサイトを含む5' 側プライマー
(eCGβXho):5'-TCGCTCGAGCCAC
CATGGAGACGCTCCAG- 3' (配列番号:
9)とM13逆鎖プライマー:5'-CAGGAAACA
GCTATGAC- 3' (配列番号:8)を用いてβサ
ブユニット遺伝子を増幅し、5' 末端にXhoIサイトと
Kozakサイトを導入した。PCRフラグメントをpUC
119のSmaIサイト連結した。挿入断片のPCR増幅
で生じたpUC119ベクターの重複部分をPstIで切
断し連結することにより欠失させた。2種類の生成プラ
スミド(pUCeCGαXho、pUCeCGβXh
o)の挿入断片を解析し、eCGαおよびβサブユニッ
トの5' 末端にXhoIサイトが存在することを確認し
た。
【0031】2.eCGβ−サブユニト遺伝子への変異
の導入 O−結合型糖鎖を含むβ−サブユニットのC末端ペプチ
ド(β−CTP)を欠失させるために、pUCeCGβ
Xhoを鋳型として、SalIサイトを含むβ−CTPプ
ライマー:5' - AGTCGACTTTCAGGCCT
GGGGGGCACAGGC- 3' (配列番号:10)
とM13順鎖プライマー:5'-GTTTTCCCAGT
CACGAC- 3' (配列番号:11)を用いてPCR
を行った。PCRで増幅したDNA断片はXhoIとSal
Iで切断し、pUCeCGβXhoに挿入した。得られ
たプラスミドをpUCeCGβ−CTPと命名した。p
UCeCGβ−CTPの塩基配列を解析し、所定の変異
が導入されたことを確認した。
【0032】3.発現ベクターの構築 ほ乳動物系発現ベクターpABWN(11kb)は、β
−アクチンプロモーターに基づく強力なプロモーター、
ウシパピローマウイルス(BPV)ゲノムの69%のサ
ブ領域、および弱いプロモータに支配される変異型ネオ
マイシンホスフォトランスフェラーゼII遺伝子からな
り、ネオマイシンアナログG418への耐性を付与する
(Miyazaki, J. I., et al., Gene, 79:269-277 (198
9).; Niwa, H., et al., Gene, 108:193-200 (199
1).)。pABWNのBPVフラグメントをHind III
で欠失させ、T4DNAポリメラーゼで平滑化し、Not
Iリンカーを挿入してpAB2を作製した。pUCeC
GαXhoからeCGα−サブユニットを含むXhoI/
SalI断片を切り出し、pAB2のXhoIサイトに導入
してpAB2eCGαを作製した。
【0033】一方、pABWNのネオマイシン耐性遺伝
子をSalIで欠失させ、NotIリンカーを挿入してpA
B3を作製した。pUCeCGβXhoからeCGβ−
サブユニットを含むXhoI/SalI断片をpAB3のX
hoIサイトに挿入してpAB3eCGβを作製した。p
AB2eCGαとpAB3eCGβをPvuIとNotIで
切断し、eCGα−サブユニットcDNAを含む断片
(4.2kb)とβ−サブユニットcDNAを含む断片
(10.2kb)を結合し、両サブユニットの同時発現
ベクターを作製し、pABeCGα/β(14.4k
b)と命名した。
【0034】pUCeCGβ−CTPから変異型eCG
β−サブユニットを含むXhoI/SalI断片を切り出
し、pAB3のXhoIサイトに挿入してpAB3eCG
β−CTPを作製した。pAB2eCGαとpAB3e
CGβ−CTPをPvuIとNotIで切断し、eCGα−
サブユニットcDNAを含む断片(4.2kb)とβ−
サブユニットcDNAを含む断片(10.1kb)を結
合し、両サブユニットの同時発現ベクターを作製し、p
ABeCGα/β−CTP(14.3kb)と命名し
た。
【0035】4.組換えプラスミドの細胞への導入 チャイニーズハムスター卵巣細胞CHO−K1細胞(Ja
panese Cancer Research Resources Bank, Tokyo)は、
ペニシリン(50U/ml)、ストレプトマイシン(5
0μg/ml)、グルタミン(2mM)を補い、10%
(v/v)FCSを含むHam'sF12培地(Gibco BRL, Gai
thersburg, MD, USA)で加湿5%CO2インキュベータ
中37℃で培養した。これらの細胞に、リポフェクトア
ミン法によりpABeCGα/β−CTPを導入した。
【0036】6×105 個のCHO−K1細胞を含む4
ml培養液を60mmシャーレに採取し、50−80%
コンフルエントになるまでCO2 インキュベータ中37
℃で24時間培養した。感染の日に6μgのDNAと3
00μlのOpti-MEMI(Gibco BRL, USA)に懸濁し
た40μgのリポフェクトアミン(Gibco BRL, USA)を
12×75mm滅菌試験管で混合し、室温で30分反応
させDNA/脂質複合体を形成させた。
【0037】この間、細胞を4ml無血清Opti−M
EMI培地で1回洗浄した。複合体を含む各試験管に
1.8mlのOpti −MEMI培地を加えて穏やかに混
合し、洗浄した細胞に重層してCO2 インキュベータ中
で37℃で5時間培養した。その後、2倍濃度のFCS
を含む2.4ml生育培地を、感染混合物を除去せずに
加えた。感染24時間後と72時間後に、培養液の1/
30量を新鮮な生育培地に移し継代培養した。
【0038】5.感染クローンの選択とスクリーニング (1)G418選択 800μg/mlのネオマイシンアナログG418(Gi
bco BRL, USA)を含む生育培地で感染後2週間培養する
ことにより、安定なCHO−K1細胞感染体を選択し
た。大きくて生育の良好なコロニーをクローニングシリ
ンダでピックアップし、800μg/mlのG418を
含む生育培地で4週間培養した。 (2)導入細胞のRT−PCR解析 得られたプラスミド導入細胞をRT−PCRで解析し
た。上澄みを除去して細胞を回収し、Chomczynski の抽
出法(Chomczynski, P., Bio Techniques, 15:532-536
(1993).)を用いてtotal RNAを調製した。
【0039】5μgのRNAを用い、逆転写酵素により
cDNAを合成し、下記のプライマーを用いてPCRで
増幅した(Min, K. S., et al., J. Reprod. Dev., 40:
301-305(1994).)。αサブユニットに対しては、順鎖プ
ライマー(eCGαXho):5'-GTACTCGAG
CCACCATGGATTACTACAGA- 3' (配
列番号:7)と逆鎖プライマー(eCGα):5'-CA
CTTGGTGAAACCTTTAAAT- 3' (配列
番号:4)を用いた。また、βサブユニットに対して
は、順鎖プライマー(eCGβXho):5'-TCGC
TCGAGCCACCATGGAGACGCTCCAG
- 3' (配列番号:9)と逆鎖プライマー(eCG
β):5'-GTAGTTCAAGAAGTCTTTAT
TGG- 3' (配列番号:6)または変異β- サブユニ
ット逆鎖プライマー(eCGβ- CTP):5' - AG
TCGACTTTCAGGCCTGGGGGGCACA
GGC-3' (配列番号:10)を用いた。PCR産物
をアガロースゲル電気泳動で解析し、αおよびβサブユ
ニット遺伝子に対するプライマーによってDNA断片が
増幅され、所定の分子量を有することを確認した。
【0040】(3)導入細胞のノーザンブロット解析 次に、20μgのRNAを用いてノーザンブロット解析
を行った。ノーザンブロットのプローブとして、eCG
αとeCGβ遺伝子のEcoRI−PstI断片(それぞれ
0.38kbと0.52kb)を3,000Ci/mm
olの[ α−32P] dCTP(New England Nuclear, B
oston, MA, USA)でラベルした。20μgのRNAを、
50%ホルムアミドと6.5%ホルムアルデヒドを含む
電気泳動用緩衝液(20mMMOPS(pH7.0)、
5mM酢酸ナトリウム、1mMEDTA)に懸濁し、6
5℃で15分間加熱した。RNAをホルムアミドを含む
1%アガロースゲルで電気泳動し、ナイロン膜、Hybon
d-N(Amersham, UK)に転写した。
【0041】50%ホルムアミド、0.02%SDS、
0.1%ラウロイルサルコシンを含む5×SSC中で1
%のブロッキング試薬(Boehringer Mannheim Yamanouc
hi、Tokyo)を用いて42℃で4時間プレハイブリダイゼ
ーション後、[ α−32P] dCTPでラベルした各プロ
ーブを用いて一晩42℃でハイブリダイズした。反応終
了後、0.1%SDSを含む1×SSCを用いて25℃
で5分間、0.1%SDSを含む0.2×SSCを用い
て60℃で20分間洗浄した(Sambrook, J.,et al., M
olecular Cloning. A Laboratory Manual, 2nd ed, Col
d Spring Harbor Press, Cold Spring Harbor. (198
9).)。X線フィルムを−80℃で24時間膜に対して密
着させて感光させた。それぞれ所定の位置にハイブリバ
ンドが得られることから、αおよびβ−サブユニット遺
伝子が発現していることを確認した。
【0042】実施例2変異型eCGの生産と解析 1.変異型組換えeCGの生産 安定な細胞(1×106 細胞)を75cm2 培養フラス
コ中でpreconfluencyまで生育させ、G418を含まず
ペニシリン(50U/ml)とストレプトマイシン(5
0μg/ml)を添加した5mlの無血清CHO−S−
SFMII培地(Gibco BRL, USA)で1回洗浄した。20
mlのCHO−S−SFM中37℃で48時間培養した
後、培養培地を集め、100,000×g、4℃で60
分間遠心分離し、細胞を除去した。得られた上澄みを、
膜濃縮装置 Amicon centriplus(Amicon, USA)を用い
て、5,000rpm、4℃、60分の条件で7倍に濃
縮し、ラジオイムノアッセイとバイオアッセイに供し
た。
【0043】2.変異型組換えeCGのラジオイムノア
ッセイによる定量 得られたeCGをポリクローナル抗体A540/R1H
(UCB-Bioproducts, SA, USA)を用いたラジオイムノア
ッセイ(RIA)で定量した。200μlの0.02M
リン酸緩衝液(0.017MNa2HPO4 ・12H
2 O,0.003MKH2 PO4 、0.9%(w/v)Na
Cl、0.5%(w/v)BSA、0.2%(w/v)Na
3)、100μlの標準eCG(6.25,12.5,
25,50,100,200,400ng)または所定
量のサンプル、100μlのウサギ抗eCG抗血清(7
μg/ml)とCloramin T法(Katayama, Y., et a
l., J. Biochem., 108:37-41 (1990).)により125Iでラ
ベルした100μlのeCG(20,000cpm/1
00μl)を各試験管に加えた。
【0044】4℃で一晩インキュベートした後、500
μlの抗ウサギ沈降抗体を各試験管に加え、30分間イ
ンキュベートし、2mlのリン酸緩衝液を加え、3,0
00回転で15分間遠心し、上澄みを吸引除去し、放射
活性をカウントした。得られた結果を、妊馬血清から精
製した天然型eCGおよび野生型組換えeCGと比較し
たところ、変異型eCGは用いた抗体に対して天然型e
CGと全く同様の結合性を示した。また、各アッセイの
プロットから天然型eCG換算で変異型eCGの濃度を
定量し、表1に示した。
【0045】3.組換えeCGの糖鎖結合の解析 得られたeCGの糖鎖の結合の有無を解析した。0.5
%SDS、50mM2−ME、50mM Tris ・ HCl (pH7.
0)の組成のバッファー中に2mg/mlとなるようにe
CGを溶解し、5分間煮沸した。この溶液を10μlと
り、5μlの7.5%界面活性剤ノニデットP40およ
び0.3単位のN−グリコシダーゼ(Genzyme 、USA)、
10ミリ単位のO−グリコシダーゼ(Genzyme 、USA)、
10ミリ単位のノイラミニダーゼ(Boehringer Mannhei
m)と蒸留水を加えて30μlとした。37℃で18時間
インキュベートした後、SDS−PAGE用サンプルバ
ッファー(×4)(250mM Tris ・ HCl(pH6.8)、40
%(W/V)グリセロール、20%2−ME、10%SD
S、0.005%BPB)を加え、反応を停止させた。
【0046】糖鎖分解処理サンプルを未処理サンプルと
比較して、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)で分離し、抗αサブユニット抗体および抗
βサブユニット抗体を用いたウェスタンブロッティング
を行った。未処理の組換え型eCGの各サブユニット
は、いずれも、アミノ酸配列より予想される分子量より
高分子側に泳動し、糖鎖分解酵素で処理することにより
分子量が低下し、泳動位置はアミノ酸配列より予想され
る位置とほぼ一致した。これより、得られた組換え型e
CGのαおよびβサブユニットに糖鎖が結合しているこ
とを確認した。
【0047】実施例3変異型eCGの生物活性 1.Leydig細胞を用いたLH様活性の定量 組換え型eCGのLH様活性を、ラットLeydig細
胞を用いた in vitro培養系(Dufau, M. L., et al.,
J. Clin. Endocrinol. Metab., 39:610-613 (1974).)で
定量した。4匹の60日齢SpragueDawley(SD)ラッ
トからこう丸を摘出し、注意深くdecapsulate した。細
胞を0.25mg/mlのコラゲナーゼと1mg/ml
のBSAを含む199培地(Gibco BRL, USA)に懸濁
し、34℃で30分間150サイクル/分で振とうし
た。
【0048】tubuleの分散が完了するや否や、試験管を
室温で5分間垂直におき、tubuleフラクションを沈降さ
せた。上澄みをナイロンガーゼで濾過し、600×gで
14分間遠心し、沈降したinterstitial cell を199
培地に再懸濁した。24ウェルプレートの各ウェルに1
×106 個の細胞を含む0.5mlの培地と0.1ml
の天然eCG(2〜128ng)またはRIAで定量し
た組換えサンプル(2〜128ng)を加えた。34℃
で4時間振とうしながらインキュベートした後、2,5
00rpmで10分間遠心し、テストステロンを含む培
養上清を得た。
【0049】培地中に分泌したテストステロンの濃度
は、塩田らの方法(Shiota, K., et al., Endocrine.
J., 38:541-549 (1991).)に従い、RIA法で測定し
た。培養上清を2回ジエチルエーテルで抽出し、1ml
のアセトンで希釈し、混合物を二つに分割した。それぞ
れを試験管に入れ、500μlのアッセイ用緩衝液
(0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)、0.9%(w/
v)NaCl、0.05%(w/v)NaN3 、0.1%(w/
v)ゼラチン)、1,500倍希釈した100μlの抗テ
ストステロン抗血清と100μlの 3H−テストステロ
ン(10,000cpm)を加えた。4℃で一晩インキ
ュベート後、200μlの活性炭溶液(0.625%
(w/v)Norita A、アッセイ用緩衝液に溶解した0.0
625%(w/v)デキストランT−70)を加え、4℃で
20分間インキュベートした。
【0050】3000rpm、4℃で20分間遠心した
後、上澄みをバイアルにデカンテーションで移し、それ
に3mlのシンチレータ(トルエンに溶解した4.2%
(v/v)のLiquifluor TM)を加え、放射活性を液体シ
ンチレータでカウントした。組換えeCGの相対刺激活
性は、テストステロンの分泌を刺激する half-maximal
の濃度(ED50)から求めた。得られた結果を、野生
型eCGと比較した。変異型eCGα/β−CTPで
は、野生型eCGと同様に20−200ng/mlの濃
度範囲に渡ってeCG濃度に依存してテストステロンの
放出量が増加した。これらの結果より、変異型eCGの
相対活性を算出し、表1に示した。
【0051】2.Granulosa 細胞を用いたFSH様活性
のバイオアッセイ in vitro バイオアッセイは、Dahlらの方法(Dahl, K.
D., et al., Methodsin Enzymology, 168:414-422 (198
9).)に従い、21〜22日齢ラット由来のGranulosa 細
胞を用いて行った。FSHで誘導される細胞中のアロマ
ターゼ活性によって19−ヒドロキシアンドロステンジオ
ンから生成するエストラジオールの量を測定した。約1
0mgのDESを含むsilastic capsules (10mm)をS
Dラットに移植し、Granulosa 細胞の増殖を刺激した。
4日後、動物を頚部脱臼で犠牲にし、卵巣を切開し, de
capsulate した。 卵胞を27ゲージ注射針で穿刺し、
granulosa 細胞を注意深くMc Coy's5a培地(Gibco
BRL, USA)に絞りだした。細胞を800rpmで5分間
遠心し、上澄みを除去し、細胞を新鮮な培地で洗浄し、
再度遠心した。
【0052】細胞を同じ培地に再懸濁し、最終濃度を5
〜8×104 生細胞/60μlに調整した。400μlの
GABアッセイ培地(100U/mlペニシリン、10
0μg/mlストレプトマイシン、2mML−グルタミ
ン、1μMアンドロステンジオン、10-7M DES、
30ng/mlhCG、1μg/μlインシュリン、
0.125mMMix in Mc Coy's5a培地)を24
ウェルプレートの各ウェルに加え、40μlのサンプル
(2〜64ngの天然eCGまたはRIAで定量した組
換え型サンプル)と60μlの細胞懸濁液を加えた。細
胞は湿潤95%エアーと5%CO2 雰囲気下で3日間培
養した。培養終了後、1,000rpmで3分間遠心
し、エストラジオールを含む培養上清を得た。
【0053】培地中に放出されたエストラジオール濃度
はテストステロンと同様RIA法で測定した。すなわ
ち、培地を2回ジエチルエーテルで抽出し、1mlのア
セトンで希釈し、混合物を二つに分割した。それぞれを
試験管に入れ、500μlのアッセイ用緩衝液(0.1
Mリン酸緩衝液(pH7.0)、0.9%(w/v)NaC
l、0.05%(w/v)NaN3 、0.1%(w/v)ゼラチ
ン)、4,500倍希釈した100μlの抗エストラジ
オール抗血清と100μlの 3H−エストラジオール
(10,000cpm)を加えた。4℃で一晩インキュ
ベート後、200μlの活性炭溶液(0.625%(w/
v)Norita A、アッセイ用緩衝液に溶解した0.062
5%(w/v)デキストランT−70)を加え、4℃で20
分間インキュベートした。
【0054】3,000rpm、4℃で20分間遠心し
た後、上澄みをバイアルにデカンテーションで移し、そ
れに3mlのシンチレータ(トルエンに溶解した4.2
%(v/v)Liquifluor TM)を加え、放射活性を液体シ
ンチレータでカウントした。組換えeCGの相対刺激活
性は、エストラジオールの分泌を刺激する half-maxima
l の濃度(ED50)から求めた。得られた結果を、野
生型eCGと比較した。変異型eCGでは、野生型eC
Gと異なり、培地に添加したeCG濃度に依存してエス
トラジオール濃度が著しく増加した。これらの結果よ
り、変異型eCGの相対活性を算出し、表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】実施例4変異部位の異なる変異型eCG
の作製と生物活性 1.α/β−CTP112の作製 O−結合型糖鎖を含むβ−サブユニットのアミノ酸番号
112番目以降のC末端ペプチド(β−CTP)を欠失
させるために、pUCeCGβXhoを鋳型として、S
alIサイトを含むβ−CTP112プライマー:5' -
AGTCGACTTTCAGGCACAGGCCAAG
GGCTG- 3' (配列番号:12)とM13順鎖プラ
イマー:5'-GTTTTCCCAGTCACGAC-
3' (配列番号:11)を用いてPCRを行う以外は、
実施例1と同様の方法を用いてα/β−CTP112を
作製した。
【0057】PCRで増幅したDNA断片はXhoIとS
alIで切断し、pUCeCGβXhoに挿入した。得ら
れたプラスミドをpUCeCGβ−CTP112と命名
した。pUCeCGβ−CTP112の塩基配列を解析
し、所定の変異が導入されたことを確認した。実施例2
と同様にして変異型eCGを発現させ、ラジオイムノア
ッセイによって生産物を定量した。また、常法に従い得
られた変異型eCGに糖鎖が結合していることを確認し
た。
【0058】2.α/β−CTP118の作製 O−結合型糖鎖を含むβ−サブユニットのアミノ酸番号
118番目以降のC末端ペプチド(β−CTP)を欠失
させるために、pUCeCGβXhoを鋳型として、S
alIサイトを含むβ−CTP118プライマー:5' -
AGTCGACTTTCAGGATGGGGGATCC
TTAGA- 3' (配列番号:13)とM13順鎖プラ
イマー:5'-GTTTTCCCAGTCACGAC-
3' (配列番号:11)を用いてPCRを行う以外は、
実施例1と同様の方法を用いてα/β−CTP118を
作製した。
【0059】PCRで増幅したDNA断片はXhoIとS
alIで切断し、pUCeCGβXhoに挿入した。得ら
れたプラスミドをpUCeCGβ−CTP118と命名
した。pUCeCGβ−CTP118の塩基配列を解析
し、所定の変異が導入されたことを確認した。実施例2
と同様にして変異型eCGを発現させ、ラジオイムノア
ッセイによって生産物を定量した。また、常法に従い得
られた変異型eCGに糖鎖が結合していることを確認し
た。
【0060】3.変異型eCGの生物学的活性 実施例3の方法に従い、変異型eCGであるα/β−C
TP112およびα/β−CTP118のFSH活性お
よびLH活性を測定し、野生型の組換えeCGと比較し
て表2に示した。
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】eCGを構成するαおよびβ−サブユニ
ットのうち、β−サブユニットのC末端ペプチド配列を
遺伝子工学的に除去することにより、FSH活性を選択
的に増強した新規な性腺刺激ホルモンを作製した。これ
により、FSH活性を大幅に向上させることができるだ
けでなく、卵胞膿腫の原因と考えられるLH活性を相対
的に低く抑えた医薬品を提供することが可能となり、従
って、ヒトおよび動物を対象とするより安全で適用範囲
の広い排卵誘発剤・卵巣疾患治療剤を提供することが可
能となった。
【0063】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:120 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:No 起源: ・生物名:ウマ(Equidea) ・組織の種類:胎盤 直接の起源: ・ライブラリー名:cDNA ・クローン名:CHO−K1(pABeCGα/β) 配列の特徴: ・特徴を表す記号:sig peptide ・存在位置:-24..-1 ・特徴を決定した方法:E Met Asp Tyr Tyr Arg Lys His Ala Ala Val Ile Leu Ala Thr Leu Ser -24 -20 -15 -10 Val Phe Leu His Ile Leu His Ser Phe Pro Asp Gly Glu Phe Thr Thr -5 1 5 Gln Asp Cys Pro Glu Cys Lys Leu Arg Glu Asn Lys Tyr Phe Phe Lys 10 15 20 Leu Gly Val Pro Ile Tyr Gln Cys Lys Gly Cys Cys Phe Ser Arg Ala 25 30 35 40 Tyr Pro Thr Pro Ala Arg Ser Arg Lys Thr Met Leu Val Pro Lys Asn 45 50 55 Ile Thr Ser Glu Ser Thr Cys Cys Val Ala Lys Ala Phe Ile Arg Val 60 65 70 Thr Val Met Gly Asn Ile Lys Leu Glu Asn His Thr Gln Cys Tyr Cys 75 80 85 Ser Thr Cys Tyr His His Lys Ile 90 95
【0064】配列番号:2 配列の長さ:169 配列の型:アミノ酸 鎖の数:記載せず トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:No 起源: ・生物名:ウマ(Equidea) ・組織の種類:胎盤 直接の起源: ・ライブラリー名:cDNA ・クローン名:CHO−K1(pABeCGα/β) 配列の特徴: ・特徴を表す記号:sig peptide ・存在位置:-20..-1 ・特徴を決定した方法:E Met Glu Thr Leu Gln Gly Leu Leu Leu Trp Met Leu Leu Ser Val Gly -20 -15 -10 -5 Gly Val Trp Ala Ser Arg Gly Pro Leu Arg Pro Leu Cys Arg Pro Ile 1 5 10 Asn Ala Thr Leu Ala Ala Glu Lys Glu Ala Cys Pro Ile Cys Ile Thr 15 20 25 Phe Thr Thr Ser Ile Cys Ala Gly Tyr Cys Pro Ser Met Val Arg Val 30 35 40 Met Pro Ala Ala Leu Pro Ala Ile Pro Gln Pro Val Cys Thr Tyr Arg 45 50 55 60 Glu Leu Arg Phe Ala Ser Ile Arg Leu Pro Gly Cys Pro Pro Gly Val 65 70 75 Asp Pro Met Val Ser Phe Pro Val Ala Leu Ser Cys His Cys Gly Pro 80 85 90 Cys Gln Ile Lys Thr Thr Asp Cys Gly Val Phe Arg Asp Gln Pro Leu 95 100 105 Ala Cys Ala Pro Gln Ala Ser Ser Ser Ser Lys Asp Pro Pro Ser Gln 110 115 120 Pro Leu Thr Ser Thr Ser Thr Pro Thr Pro Gly Ala Ser Arg Arg Ser 125 130 135 140 Ser His Pro Leu Pro Ile Lys Thr Ser 145 149
【0065】配列番号:3 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGGAGMGCYA TGGATTRCTA C 21
【0066】配列番号:4 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CACTTGGTGA AACCTTTAAA T 21
【0067】配列番号:5 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCACCGAGGA TGGAGACGCT CCAG 24
【0068】配列番号:6 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTAGTTCAAG AAGTCTTTAT TGG 23
【0069】配列番号:7 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTACTCGAGC CACCATGGAT TACTACAGA 29
【0070】配列番号:8 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CAGGAAACAG CTATGAC 17
【0071】配列番号:9 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TCGCTCGAGC CACCATGGAG ACGCTCCAG 29
【0072】配列番号:10 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGTCGACTTT CAGGCCTGGG GGGCACAGGC 30
【0073】配列番号:11 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTTTTCCCAG TCACGAC 17
【0074】配列番号:12 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGTCGACTTT CAGGCACAGG CCAAGGGCTG 30
【0075】配列番号:13 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGTCGACTTT CAGGATGGGG GATCCTTAGA 30
【図面の簡単な説明】
【図1】αおよびβサブユニット遺伝子のサブクローニ
ングによるpUCeCGα1およびpUCeCGβ1の
構築を示す図である。
【図2】各サブユニット遺伝子の5’末端へのXhoI
サイトの導入によるpUCeCGαXhoおよびpUC
eCGβXhoの構築を示す図である。
【図3】pUCeCGβXhoからのpUCeCGβ−
CTPの作製を示す図である。
【図4】pAB2eCGαの構築を示す図である。
【図5】pABWNからのpAB3eCGβとpABe
CGβ−CTPの作製を示す図である。
【図6】発現転移ベクターpABeCGα/βの構築を
示す図である。
【図7】変異発現ベクターpABeCGα/β−CTP
の構築を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 eCGのα及びβ−サブユニットから構
    成され、βサブユニットがC末端ペプチド配列を除去し
    た変異型βサブユニットであることを特徴とする、実質
    的にFSH活性を増強した新規な性腺刺激ホルモン。
  2. 【請求項2】 αサブユニットが配列表の配列番号1記
    載のアミノ酸番号1〜96のアミノ酸配列を有すること
    を特徴とする請求項1記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  3. 【請求項3】 βサブユニットが野生型のアミノ酸配列
    のうち、C末端ペプチドを除去した配列を有することを
    特徴とする請求項1記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  4. 【請求項4】 βサブユニットが配列表の配列番号:2
    の配列のC末端の39個以下のアミノ酸残基が除去され
    たアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項1又は
    3に記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  5. 【請求項5】 変異型βサブユニットが配列表の配列番
    号2記載のアミノ酸番号1のアミノ酸から110ないし
    119のいずれかのアミノ酸までのアミノ酸配列を有す
    ることを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項記
    載の新規な性腺刺激ホルモン。
  6. 【請求項6】 変異型βサブユニットが配列表の配列番
    号2記載のアミノ酸番号1から114までのアミノ酸配
    列を有することを特徴とする請求項1又は3〜5のいず
    れか1項に記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  7. 【請求項7】 変異型βサブユニットが配列表の配列番
    号:2のアミノ酸番号1から111のアミノ酸配列を有
    することを特徴とする請求項1又は3〜5のいずれか1
    項に記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  8. 【請求項8】 変異型βサブユニットが配列表の配列番
    号:2のアミノ酸番号1から117のアミノ酸配列を有
    することを特徴とする、請求項1又は3〜5のいずれか
    1項に記載の新規な性腺刺激ホルモン。
  9. 【請求項9】 請求項1又は3〜8のいずれか1項に記
    載の変異型eCGβサブユニットをコードするDNA。
  10. 【請求項10】 αサブユニット及びβサブユニットの
    ヘテロダイマーからなる請求項1〜8のいずれか1項記
    載の変異型eCGの製造法であって、βサブユニットが
    請求項1又は3〜8のいずれか1項に記載のアミノ酸配
    列を有し、上記各サブユニットをコードするDNAを含
    んで成る同一または別々の発現ベクターで真核細胞宿主
    を形質転換し、該組換え細胞を該性腺刺激ホルモンが発
    現する条件で培養し、発現したホルモンを採取すること
    を特徴とする、糖鎖が結合しかつ生物学的活性を有する
    新規な変異型性腺刺激ホルモンの製造法。
  11. 【請求項11】 αサブユニットをコードするDNAが
    配列表の配列番号1記載の分泌に必要なリーダー配列を
    含むアミノ酸番号−24〜96のアミノ酸配列をコード
    するDNAであることを特徴とする請求項10記載の新
    規な変異型性腺刺激ホルモンの製造法。
  12. 【請求項12】 βサブユニットをコードするDNAが
    配列表の配列番号2記載の分泌に必要なアミノ酸番号−
    20〜−1のリーダー配列を含む請求項3〜8のいずれ
    か1項に記載の変異型βサブユニットのアミノ酸配列を
    コードするDNAであることを特徴とする請求項10記
    載の新規な変異型性腺刺激ホルモンの製造法。
  13. 【請求項13】 発現ベクターがαサブユニットをコー
    ドする請求項11記載のDNAとβサブユニットをコー
    ドする請求項12記載のDNAを同時に組み込んでなる
    自律複製可能な発現ベクターであることを特徴とする請
    求項10記載の新規な変異型性腺刺激ホルモンの製造
    法。
  14. 【請求項14】 宿主がほ乳動物由来の培養可能な細胞
    であることを特徴とする請求項10記載の新規な変異型
    性腺刺激ホルモンの製造法。
  15. 【請求項15】 前記ほ乳動物由来の培養可能な細胞が
    チャイニーズハムスター卵巣細胞である請求項10記載
    の新規な変異型性腺刺激ホルモンの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114957442A (zh) * 2022-04-05 2022-08-30 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种具有促进大菱鲆卵巢发育功能的重组蛋白
CN114957442B (zh) * 2022-04-05 2023-07-14 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种具有促进大菱鲆卵巢发育功能的重组蛋白

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