JPH1036143A - 厚膜パターン形成方法 - Google Patents

厚膜パターン形成方法

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Publication number
JPH1036143A
JPH1036143A JP5483797A JP5483797A JPH1036143A JP H1036143 A JPH1036143 A JP H1036143A JP 5483797 A JP5483797 A JP 5483797A JP 5483797 A JP5483797 A JP 5483797A JP H1036143 A JPH1036143 A JP H1036143A
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JP
Japan
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pattern
substrate
forming layer
pattern forming
transfer sheet
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Application number
JP5483797A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kuramochi
悟 倉持
Yozo Kosaka
陽三 小坂
Masaaki Asano
雅朗 浅野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1036143A publication Critical patent/JPH1036143A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が良好で、高精度の厚膜パターンを形
成できるようにする。 【解決手段】 基板11上に形成した粘着性の感光性樹
脂層12をパターン露光して粘着性のある未硬化部分1
2aと粘着性を失った硬化部分12bとにパターニング
し、その未硬化部分12aの粘着力を利用してパターン
形成層15のうちパターンとなる部分を転移する。フォ
トリソの精度を反映したパターンでパターン形成材料を
基板上に形成でき、これを焼成して基板に結着させるこ
とで高精度の厚膜パターンを生産性よく形成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、蛍
光表示ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネ
ル、混成集積回路等における電極や障壁などの厚膜パタ
ーンを形成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厚膜パターン形成方法と
しては、ガラスやセラミック基板上に導体或いは絶縁体
用のペーストをスクリーン印刷によりパターン状に塗布
した後にこのペーストを乾燥、焼成する工程を繰り返す
方法が知られている。また、基板上の非パターン部に対
応させてフォトレジストからなる非パターン形状を形成
し、この非パターン形状以外の部分に導体或いは絶縁体
用のペーストを埋め込んで乾燥させ、次いで非パターン
形状のフォトレジストを除去し、しかる後に焼成して厚
膜パターンを得る方法や、基板上の全面に導体或いは絶
縁体用のペーストを塗布して乾燥させ、その上にドライ
フィルムからなるレジストをパターン形成した後、サン
ドブラスト法によりレジストパターン以外のペーストを
削り落とし、次いでレジストを除去し、しかる後に焼成
して厚膜パターンを得る方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたス
クリーン印刷による方法では、大面積になるとピッチ精
度、すなわちパターンの線幅精度が低下するという問題
点があった。また、フォトレジストを使用する埋め込み
法やサンドブラスト法では、高価なレジストを使用する
とともに製造工程が複雑であるので、コストが高くなる
という問題点を有している。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、生産性が
良好で、高精度のパターンを形成できる厚膜パターン形
成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の厚膜パターン形成方法は、少な
くとも次の各工程を含むことを特徴とする。 (1)基板上に粘着性の感光性樹脂層を形成する第1工
程。 (2)前記感光性樹脂層をパターン露光して粘着性のあ
る未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニン
グする第2工程。 (3)ベースフィルム上にパターン形成層を設けてなる
転写シートをそのパターン形成層側が前記感光性樹脂層
に向くようにして前記基板にラミネートする第3工程。 (4)前記パターン形成層のうち前記感光性樹脂層の未
硬化部分に対応する部分を前記基板上に残して前記転写
シートを剥離する第4工程。 (5)前記基板全体を焼成することにより、前記感光性
樹脂層を焼失せしめるとともに、前記パターン形成層の
残留部分を基板に密着させる第5工程。
【0006】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第2の厚膜パターン形成方法は、少なくとも次の
各工程を含むことを特徴とする。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
ーン形成層を設けてなる転写シートを作製する第1工
程。 (2)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
ングする第2工程。 (3)基板上に前記転写シートをそのパターン形成層側
が向くようにしてラミネートする第3工程。 (4)前記パターン形成層のうち未硬化部分を前記基板
上に残して前記転写シートを剥離する第4工程。 (5)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
成層の未硬化部分を前記基板に密着させる第5工程。
【0007】そして、上記第2の方法において、前記第
3工程及び第4工程に代え、第2工程で作製した転写シ
ートをローラーに巻き付けて、ローラー転写により前記
パターン形成層のうち未硬化部分を前記基板上に転移す
るようにしてもよい。或いは、上記第2の方法におい
て、前記第2工程、第3工程及び第4工程に代え、第1
工程で作製した転写シートをローラーに巻き付け、当該
ローラー上で前記パターン形成層をパターン露光して粘
着性のある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパ
ターニングした後、ローラー転写により前記パターン形
成層のうち未硬化部分を前記基板上に転移するようにし
てもよい。
【0008】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第3の厚膜パターン形成方法は、少なくとも次の
各工程を含むことを特徴とする。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
ーン形成層を設け、その上に保護用の剥離フィルムを設
けてなる転写シートを作製する第1工程。 (2)前記パターン形成層を剥離フィルム側からパター
ン露光して粘着性のある未硬化部分と粘着性を失った硬
化部分とにパターニングする第2工程。 (3)前記未硬化部分もしくは前記硬化部分を剥離フィ
ルムとともにベースフィルムから剥離する第3工程。 (4)基板上に前記転写シートをそのパターン形成層側
が向くようにしてラミネートする第4工程。 (5)前記パターン形成層の硬化部分もしくは未硬化部
分を前記基板上に残して前記転写シートを剥離する第4
工程。 (6)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
成層の硬化部分もしくは未硬化部分を前記基板に密着さ
せる第5工程。
【0009】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第4の厚膜パターン形成方法は、少なくとも次の
各工程を含むことを特徴とする。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
ーン形成層を設けてなる転写シートをそのパターン形成
層側が向くようにして基板にラミネートする第1工程。 (2)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
ングする第2工程。 (3)前記パターン形成層のうち未硬化部分もしくは硬
化部分を前記基板上に残して前記転写シートを剥離する
第3工程。 (4)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
成層の未硬化部分もしくは硬化部分を前記基板に密着さ
せる第4工程。
【0010】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第5の厚膜パターン形成方法は、少なくとも次の
各工程を含むことを特徴とする。 (1)基板上に粘着性で感光性を有するパターン形成層
を形成する第1工程。 (2)前記パターン形成層にフィルムをラミネートする
第2工程。 (3)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
ングする第3工程。 (4)前記硬化部分もしくは未硬化部分とともに前記フ
ィルムを剥離する第4工程。 (5)前記基板を焼成することにより、基板上に残った
前記パターン形成層の未硬化部分もしくは硬化部分を前
記基板に密着させる第5工程。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る第1の厚膜パ
ターン形成方法の工程図であり、以下この図を参照しな
がらその手順を説明する。
【0012】まず、図1(a)に示すように、基板11
上に粘着性の感光性樹脂をコーティングして乾燥させる
ことにより感光性樹脂層12を形成する。次いで、図1
(b)に示すように、マスク13を介して紫外線により
感光性樹脂層12をパターン露光する。紫外線の当たっ
たところは硬化して粘着性を失うので、感光性樹脂層1
2は、粘着性のある未硬化部分12aと粘着性を失った
硬化部分12bとにパターニングされる。
【0013】次に、図1(c)に示すように、ベースフ
ィルム14上にパターン形成層15を設けてなる転写シ
ート16をそのパターン形成層15側が感光性樹脂層1
2に向くようにして基板11にラミネートする。続い
て、図1(d)に示すように転写シート16を基板11
から剥離する。この剥離操作により、パターン形成層1
5のうち感光性樹脂層12の未硬化部分12aに対応す
る部分が密着したまま残留部分15aとして残り、硬化
部分12bに対応する部分はベースフィルム14ととも
に剥離される。最後に基板全体を焼成することにより、
感光性樹脂層12が徐々に焼失してなくなるとともに、
パターン形成層15の残留部分15aが基板11に密着
し、図1(e)に示すように基板11上に厚膜のパター
ン17が形成される。
【0014】図2は本発明に係る第2の厚膜パターン形
成方法の工程図であり、以下この図を参照しながらその
手順を説明する。
【0015】まず、図2(a)に示すように、ベースフ
ィルム21上に粘着性の感光性ペーストをコーティング
してパターン形成層22を設けてなる転写シート23を
作製する。次いで、図2(b)に示すように、マスク2
4を介して紫外線によりパターン形成層22をパターン
露光する。紫外線の当たったところは硬化して粘着性を
失うので、パターン形成層22は、粘着性のある未硬化
部分22aと粘着性を失った硬化部分22bとにパター
ニングされる。
【0016】次に、図2(c)に示すように、基板25
上に転写シート23をそのパターン形成層22側が向く
ようにしてラミネートする。続いて、図2(d)に示す
ように転写シート23を基板25から剥離する。この剥
離操作により、パターン形成層22のうち粘着性のある
未硬化部分22aが基板25上に密着したまま残り、硬
化部分22bはベースフィルム21とともに剥離され
る。ここで、未硬化部分22aがその粘着力で基板25
上に残るようにするため、ベースフィルム21上に感光
性ペーストを塗布してパターン形成層22を形成する際
に、フィルム面に離型処理を施しておくようにするとよ
い。ただし、離型処理をしなくとも所要量の感光性ペー
ストが転移する場合にはそれでもよい。最後に、基板全
体を焼成することにより、パターン形成層22の未硬化
部分22aが基板25に密着し、図2(e)に示すよう
に基板25上に厚膜のパターン26が形成される。
【0017】上記の転写シート23を保存する場合、パ
ターン形成層22に保護用の剥離フィルムを積層するこ
とが行われる。このタイプの転写シートを使用する場
合、パターン露光はベースフィルム21側からでも剥離
フィルム側からでもよく、また硬化部分をベースフィル
ム21上に残しても未硬化部分をベースフィルム21上
に残してもよいが、剥離フィルム側から露光して硬化部
分を剥離フィルムとともに剥離し、ベースフィルム21
上に残った未硬化部分を基板25に転写するのが好まし
い。これが本発明に係る第3の厚膜パターン形成方法で
ある。この時の露光量は反応が完全に進行するのに必要
な最小露光量に満たない半硬化(ハーフキュア)状態で
あってもよい。
【0018】図3は本発明に係る第2の厚膜パターン形
成方法の変形を示す工程図であり、以下この図を参照し
ながらその手順を説明する。
【0019】前記したのと同様であるが、まず図3
(a)に示すように、ベースフィルム21上に粘着性の
感光性ペーストからなるパターン形成層22を設けた転
写シート23を作製した後、図3(b)に示すように、
マスク24を介して紫外線でパターン形成層22をパタ
ーン露光することにより、粘着性のある未硬化部分22
aと粘着性を失った硬化部分22bとにパターニングす
る。
【0020】次に、図3(c)に示すように、ローラー
Rの外周に転写シート23をそのベースフィルム21側
を向けて巻き付け、ローラー転写によりパターン形成層
22の未硬化部分を基板25上に転移する。ここで、未
硬化部分22aをその粘着力で基板25上に転移させる
ため、ベースフィルム21上に感光性ペーストを塗布し
てパターン形成層22を形成する際に、ベースフィルム
21面に離型処理を施しておくようにするとよい。ただ
し、離型処理をしなくとも所要量の感光性ペーストが転
移する場合にはそれでもよい。最後に、基板全体を焼成
することにより、パターン形成層22の未硬化部分22
aが基板25に密着し、図3(d)に示すように基板2
5上に厚膜のパターン26が形成される。
【0021】なお、パターン露光する前の転写シート2
3をローラーに巻き付けてから、当該ローラー上にてパ
ターン露光するようにしてもよい。この場合、マスクを
介しての露光ではなく、スリット露光を行うようにすれ
ばよい。
【0022】図4は本発明に係る第4の厚膜パターン形
成方法の工程図であり、以下この図を参照しながらその
手順を説明する。
【0023】まず、図4(a)に示すように、ベースフ
ィルム31上に粘着性で感光性を有するパターン形成用
ペーストをコーティングしてパターン形成層32を設け
てなる転写シート33を作製し、この転写シート33を
そのパターン形成層32側が向くようにして基板34に
ラミネートする。次いで、図4(b)に示すように、マ
スク35を介して紫外線によりパターン形成層をパター
ン露光する。パターン形成層32は粘着性のある未硬化
部分32aと粘着性を失った硬化部分32bとにパター
ニングされる。
【0024】次に、図4(c)に示すように、転写シー
ト33を基板34から剥離する。この剥離操作により、
パターン形成層32のうち粘着性のある未硬化部分32
aを基板34上に密着したまま残し、硬化部分32bを
ベースフィルム34とともに剥離するか、もしくは硬化
部分32bを基板34に接着させ、未硬化部分32aを
ベースフィルム31とともに剥離する。予め、ベースフ
ィルム31にプライマー層を形成しておいてからパター
ン形成層32を形成すると、硬化後の接着がより強固と
なり、硬化部分32bの剥離がより確実となる。最後
に、基板全体を焼成することにより、図4(d)に示す
ようにパターン形成層32の未硬化部分32aが基板3
4に密着して基板34上に厚膜のパターン36が形成さ
れる。硬化部分32bを基板34に残した場合は、これ
が厚膜パターンになる。
【0025】図5は本発明に係る第5の厚膜パターン形
成方法の工程図であり、以下この図を参照しながらその
手順を説明する。
【0026】まず、図5(a)に示すように、基板41
上に粘着性で感光性を有するパターン形成材料をコーテ
ィングして乾燥させることによりパターン形成層12を
形成する。次に、図5(b)に示すようにパターン形成
層42にフィルム43をラミネートした後、図5(c)
に示すように、マスク44を介して紫外線によりパター
ン形成層をパターン露光する。パターン形成層42は粘
着性のある未硬化部分42aと粘着性を失った硬化部分
42bとにパターニングされる。
【0027】次に、図5(d)に示すように、フィルム
43を基板41から剥離する。この剥離操作により、パ
ターン形成層42のうち粘着性のある未硬化部分42a
を基板41上に密着したまま残し、硬化部分42bをフ
ィルム43とともに剥離するか、もしくは硬化部分32
bを基板41に接着させ、未硬化部分42aをフィルム
43とともに剥離する。最後に、基板全体を焼成するこ
とにより、図5(e)に示すようにパターン形成層42
の未硬化部分42aが基板41に密着して基板41上に
厚膜のパターン45が形成される。硬化部分42bを基
板41に残した場合は、これが厚膜パターンになる。
【0028】上記した第2〜5の厚膜パターン形成方法
によれば、プラズマディスプレイパネルの構成要素であ
る電極や障壁などの微細パターンのみならず、下地層や
誘電体層を形成することもできる。例えば、下地層はガ
ラス基板に直接設けられるものであるが、ガラス基板全
面ではなく、周縁に若干の隙間とアライメントマーク部
を除いたパターンで形成される。また、誘電体層は下地
層の上に形成された電極を覆うように設けられるが、周
縁に電極の端子接続部を残したパターンで形成される。
したがって、このパターニングに第3の厚膜パターン形
成方法を利用するのである。なお、下地層を形成する場
合、アライメントマークを同時に形成してもよい。
【0029】また、上記した第4の厚膜パターン形成方
法では、パターン形成層を2層にしてもよい。例えば、
ベースフィルム上に電極となる層と下地となる層を順に
設けておけば、一回の転写により電極となる層の下に下
地となる層を形成することができる。
【0030】
【実施例】
(実施例1)ガラス基板上に下記組成Aの感光性樹脂を
塗布し、90℃で15分間乾燥させることで感光性樹脂
層を形成した後、マスクを介して紫外線により感光性樹
脂層をパターン露光し、粘着性のある未硬化部分と粘着
性を失った硬化部分とにパターニングした。
【0031】 <組成A> バインダー樹脂:東亜合成製「AY707S」 70部 反応希釈剤:新中村化学製「A−TMPT−3EO」 30部 (EO変性TMPTA (エチレンオキサイト゛変性トリメチロールフ゜ロハ゜ン トリメタクリレート)) 光重合開始剤:チバガイギー製「イルガギュア651」 3部
【0032】一方、離型処理したPETフィルムに下記
組成Bの電極用ペーストを乾燥後に10μmの厚みにな
るように塗布し、パターン形成層を設けてなる転写シー
トを作製しておいた。そして、この転写シートをそのパ
ターン形成層側が感光性樹脂層に向くようにしてガラス
基板にラミネートした。
【0033】 <組成B> 銀粉末:昭栄化学製「Ag−128」 75部 ガラスフリット:イワキガラス製「7570」 5部 エチルセルロース:ダウコーニング製「エトセル100」 2部 ブチルカルビトールアセテート 18部
【0034】続いて、転写シートをガラス基板から剥離
した。この操作によりパターン形成層のうち感光性樹脂
層の未硬化部分に対応する部分が密着したまま残留部分
として残り、硬化部分に対応する部分をPETフィルム
とともに剥離した。最後に基板全体を焼成し、感光性樹
脂層を焼失するとともに、パターン形成層の残留部分を
ガラス基板に密着させて、ガラス基板上に厚膜パターン
を形成した。
【0035】(実施例2)PETフィルム上に下記組成
Cの感光性ペーストを塗布し、90℃で20分間乾燥し
て膜厚が10μmのパターン形成層を有する転写シート
を得た後、マスクを介して紫外線によりパターン形成層
をパターン露光し、粘着性のある未硬化部分と粘着性を
失った硬化部分とにパターニングした。
【0036】 <組成C> ガラスフリット:松浪硝子製「MB−14」 70部 マクロモノマー:東亜合成製「AY707S」 20部 反応希釈剤:新中村化学製「A−TMPT−3EO」 10部 (EO変性TMPTA (エチレンオキサイト゛変性トリメチロールフ゜ロハ゜ン トリメタクリレート)) 光重合開始剤:チバガイギー製「イルガギュア651」 3部
【0037】次に、ガラス基板に転写シートをそのパタ
ーン形成層側が向くようにしてラミネートし、転写シー
トをガラス基板から剥離した。この操作により、パター
ン形成層のうち未硬化部分をガラス基板に密着したまま
残し、硬化部分をベースフィルムとともに剥離した。最
後に基板全体を焼成し、パターン形成層の未硬化部分を
ガラス基板に密着させて、ガラス基板上に厚膜パターン
を形成した。
【0038】(実施例3)PETフィルムに下記組成D
の接着性樹脂を10μmの厚さで塗布し、紫外線により
全面硬化させてプライマー層を形成してから、その上に
前記組成Cの感光性ペーストを塗布し、90℃で20分
間乾燥して膜厚が10μmのパターン形成層を有する転
写シートを得た。
【0039】 <組成D> モノマー:東亜合成製「アロニックスM−5700」 50部 反応希釈剤:新中村化学製「A−TMPT−3EO」 50部 (EO変性TMPTA (エチレンオキサイト゛変性トリメチロールフ゜ロハ゜ン トリメタクリレート)) 光重合開始剤:チバガイギー製「イルガギュア651」 10部
【0040】この転写シートをパターン形成層側が向く
ようにしてガラス基板にラミネートした後、マスクを介
して紫外線によりパターン形成層をパターン露光し、粘
着性のある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパ
ターニングした。次に、転写シートをガラス基板から剥
離した。この操作により、パターン形成層のうち未硬化
部分をガラス基板に密着したまま残し、硬化部分をベー
スフィルムとともに剥離した。最後に基板全体を焼成
し、パターン形成層の未硬化部分をガラス基板に密着さ
せて、ガラス基板上に厚膜パターンを形成した。
【0041】(実施例4)PETフィルム上に下記組成
Eの誘電体層用ペーストを塗布して乾燥させることで1
0μm厚のパターン形成層を設けた転写シート作製し
た。
【0042】 <組成E> 無機成分:ガラスフリット(主成分Bi2 3 ,ZnO2 , 70部 B2 3 、無アルカリ、平均粒径3μm) TiO2 3部 Al2 3 7部 バインダー:ポリメチルメタクリレート 12部 反応希釈剤:新中村化学製「A−TMPT−3EO」 12部 (ホ゜リオキシエチル化トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート) 光重合開始剤:チバガイギー製「イルガギュア651」 3部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 20部
【0043】一方、ガラス基板に下地層とその上に電極
を形成しておき、転写シートをそのペースト側が向くよ
うにして基板にラミネートした後、マスクを介して紫外
線によりパターン形成層をパターン露光し、紫外線が当
たって粘着性を発揮した硬化部分と粘着性のない密着硬
化部分とにパターニングした。次に転写シートを基板か
ら剥離し、未硬化部分をPETフィルムと一緒に剥離す
るとともに硬化部分を基板に残した。最後に基板の焼成
工程を経て電極の端子接続部が露出する状態で誘電体層
を形成した。
【0044】(実施例5)ベースフィルムとしての厚み
25μmのPETフィルム上に下記組成Fの感光性電極
ペーストをスリットリバースコーティング法により塗布
し、乾燥させて厚み15μmの感光性電極形成層を形成
した。
【0045】 <組成F> 銀粉末:昭栄化学製「Ag−128」 70部 ガラスフリット:イワキガラス製「7570」 5部 バインダー:ポリメチルメタクリレート 15部 反応希釈剤:新中村化学製「A−TMPT−3EO」 15部 (ホ゜リオキシエチル化トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート) 光開始重合剤:チバガイギー製「イルガギュア907」 3部
【0046】一方、剥離フィルムとしての厚み12μm
のシリコーン処理PETフィルム上に下記組成Gの下地
層形成用ペーストをロールコートし、乾燥させて厚み2
0μmの下地層を形成した。
【0047】 <組成G> ガラスフリット:主成分PbO,SiO2 ,B2 3 、 65部 無アルカリ、軟化点570℃、 熱膨張係数α300 =83×10-7/℃ Al2 3 11部 CuO 4部 ポリ−n−ブチルメタクリレート 10部 ジブチルフタレート 8部 イソプロピルアルコール 15部 メチルエチルケトン 10部
【0048】次いで、前記感光性電極形成層面と下地層
面を合わせてラミネートして複合シートを作製した。な
お、この方法に代えて、感光性電極形成層上に直接下地
層を形成することも可能である。
【0049】その後、剥離フィルムを剥離し、ガラス基
板上に下地層側からラミネートし、電極パターンに対応
したマスクを介して紫外線露光し、粘着性のある未硬化
部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニングした。
次に、ベースフィルムをガラス基板から剥離するととも
に、感光性電極層の硬化部分もガラス基板から剥離し
た。最後に基板全体を焼成し、基板上に下地層と電極パ
ターンを形成した。
【0050】(実施例6)ガラス基板上に前記組成Fの
感光性電極ペーストを塗布し、乾燥させて厚み15μm
の感光性電極形成層を形成した。次いで、感光性電極形
成層上に予めプライマー層を設けた厚さ25μmのPE
Tフィルムをプライマー層側からラミネートし、電極パ
ターンに対応したマスクを介して紫外線露光し、粘着性
のある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパター
ニングした。次に、PETフィルムをガラス基板から剥
離するとともに、感光性電極形成層の硬化部分もガラス
基板から剥離した。最後に基板全体を焼成し、基板上に
電極パターンを形成した。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0052】請求項1の方法では、粘着性の感光性樹脂
層をパターン露光して粘着性のある部分とない部分とに
パターニングし、その粘着性のある部分の粘着力を利用
してパターン形成層のうちパターンとなる部分を転移す
るようにしたので、フォトリソの精度を反映したパター
ンでパターン形成材料を基板上に形成でき、これを焼成
して基板に結着させることで高精度の厚膜パターンを生
産性よく形成することができる。
【0053】請求項2〜7の方法では、粘着性の感光性
ペーストで形成したパターン形成層をパターン露光して
粘着性のある部分とない部分とにパターニングし、その
粘着性のある部分の粘着力を利用してパターン形成層の
うちパターンとなる部分を基板上に転移するようにした
ので、フォトリソの精度を反映したパターンでパターン
形成材料を基板上に形成でき、これを焼成して基板に結
着させることで高精度の厚膜パターンを生産性よく形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の厚膜パターン形成方法の工
程図である。
【図2】本発明に係る第2の厚膜パターン形成方法の工
程図である。
【図3】本発明に係る第2の厚膜パターン形成方法の変
形を示す工程図である。
【図4】本発明に係る第4の厚膜パターン形成方法の工
程図である。
【図5】本発明に係る第5の厚膜パターン形成方法の工
程図である。
【符号の説明】
11 ガラス基板 12 感光性樹脂層 12a 未硬化部分 12b 硬化部分 13 マスク 14 ベースフィルム 15 パターン形成層 16 転写シート 17 パターン 21 ベースフィルム 22 パターン形成層 22a 未硬化部分 22b 硬化部分 23 転写シート 24 マスク 25 ガラス基板 26 パターン R ローラー 31 ベースフィルム 32 パターン形成層 32a 未硬化部分 32b 硬化部分 33 転写シート 34 ガラス基板 35 マスク 36 パターン 41 ガラス基板 42 パターン形成層 42a 未硬化部分 42b 硬化部分 43 フィルム 44 マスク 45 パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 41/88 C04B 41/88 P

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも次の各工程を含むことを特徴
    とする厚膜パターン形成方法。 (1)基板上に粘着性の感光性樹脂層を形成する第1工
    程。 (2)前記感光性樹脂層をパターン露光して粘着性のあ
    る未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニン
    グする第2工程。 (3)ベースフィルム上にパターン形成層を設けてなる
    転写シートをそのパターン形成層側が前記感光性樹脂層
    に向くようにして前記基板にラミネートする第3工程。 (4)前記パターン形成層のうち前記感光性樹脂層の未
    硬化部分に対応する部分を前記基板上に残して前記転写
    シートを剥離する第4工程。 (5)前記基板全体を焼成することにより、前記感光性
    樹脂層を焼失せしめるとともに、前記パターン形成層の
    残留部分を基板に密着させる第5工程。
  2. 【請求項2】 少なくとも次の各工程を含むことを特徴
    とする厚膜パターン形成方法。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
    ーン形成層を設けてなる転写シートを作製する第1工
    程。 (2)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
    ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
    ングする第2工程。 (3)基板上に前記転写シートをそのパターン形成層側
    が向くようにしてラミネートする第3工程。 (4)前記パターン形成層のうち未硬化部分を前記基板
    上に残して前記転写シートを剥離する第4工程。 (5)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
    成層の未硬化部分を前記基板に密着させる第5工程。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、前記第
    3工程及び第4工程に代え、第2工程で作製した転写シ
    ートをローラーに巻き付けて、ローラー転写により前記
    パターン形成層のうち未硬化部分を前記基板上に転移す
    るようにした厚膜パターン形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法において、前記第
    2工程、第3工程及び第4工程に代え、第1工程で作製
    した転写シートをローラーに巻き付け、当該ローラー上
    で前記パターン形成層をパターン露光して粘着性のある
    未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニング
    した後、ローラー転写により前記パターン形成層のうち
    未硬化部分を前記基板上に転移するようにした厚膜パタ
    ーン形成方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも次の各工程を含むことを特徴
    とする厚膜パターン形成方法。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
    ーン形成層を設け、その上に保護用の剥離フィルムを設
    けてなる転写シートを作製する第1工程。 (2)前記パターン形成層を剥離フィルム側からパター
    ン露光して粘着性のある未硬化部分と粘着性を失った硬
    化部分とにパターニングする第2工程。 (3)前記未硬化部分もしくは前記硬化部分を剥離フィ
    ルムとともにベースフィルムから剥離する第3工程。 (4)基板上に前記転写シートをそのパターン形成層側
    が向くようにしてラミネートする第4工程。 (5)前記パターン形成層の硬化部分もしくは未硬化部
    分を前記基板上に残して前記転写シートを剥離する第4
    工程。 (6)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
    成層の硬化部分もしくは未硬化部分を前記基板に密着さ
    せる第5工程。
  6. 【請求項6】 少なくとも次の各工程を含むことを特徴
    とする厚膜パターン形成方法。 (1)ベースフィルム上に粘着性で感光性を有するパタ
    ーン形成層を設けてなる転写シートをそのパターン形成
    層側が向くようにして基板にラミネートする第1工程。 (2)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
    ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
    ングする第2工程。 (3)前記パターン形成層のうち未硬化部分もしくは硬
    化部分を前記基板上に残して前記転写シートを剥離する
    第3工程。 (4)前記基板を焼成することにより、前記パターン形
    成層の未硬化部分もしくは硬化部分を前記基板に密着さ
    せる第4工程。
  7. 【請求項7】 少なくとも次の各工程を含むことを特徴
    とする厚膜パターン形成方法。 (1)基板上に粘着性で感光性を有するパターン形成層
    を形成する第1工程。 (2)前記パターン形成層にフィルムをラミネートする
    第2工程。 (3)前記パターン形成層をパターン露光して粘着性の
    ある未硬化部分と粘着性を失った硬化部分とにパターニ
    ングする第3工程。 (4)前記硬化部分もしくは未硬化部分とともに前記フ
    ィルムを剥離する第4工程。 (5)前記基板を焼成することにより、基板上に残った
    前記パターン形成層の未硬化部分もしくは硬化部分を前
    記基板に密着させる第5工程。
JP5483797A 1996-05-22 1997-03-10 厚膜パターン形成方法 Pending JPH1036143A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012002A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Sanei Kagaku Kk 部材への接着剤の塗布方法、並びに部材と他の部材との接着方法及びその接着物
US11491772B2 (en) * 2016-09-16 2022-11-08 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Substrate bonding method and laminated body production method

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JP2009012002A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Sanei Kagaku Kk 部材への接着剤の塗布方法、並びに部材と他の部材との接着方法及びその接着物
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