JPH103586A - 監視カメラの遮蔽装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視カメラを一般の事務所、住宅、病院など
の遠隔監視システムに導入するのに適した監視カメラの
遮蔽装置を提供する。 【解決手段】 監視領域内に設置された監視カメラ１の
レンズ１ａが指向する監視方向側に、前記監視カメラ１
を遮蔽し、前記監視領域内の視野から目隠しする遮蔽部
材９が、遮蔽状態と非遮蔽状態に切り替え自在に設けら
れている。前記遮蔽部材９は、前記監視カメラ１を含む
遠隔監視システムに応答する制御手段により遮蔽状態と
非遮蔽状態に切り替え可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、監視領域内に設置
された監視カメラの遮蔽装置に関し、特に監視カメラが
遠隔監視システムに組み込まれている場合に好適な監視
カメラの遮蔽装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、監視カメラは、不特定多数の人が
出入りする商品販売店、銀行、駐車場などに設置され、
画像監視システムとして使用されている。このような監
視カメラを一般の事務所、住宅、病院などの遠隔監視シ
ステムに導入すると、画像により監視領域を目視で容易
に確認できるので、状況に応じて適確かつ敏速に対応で
き、従来のセンサによる機械的な警報監視システムに比
べてはるかに質の高い警備が可能になる反面、次のよう
な問題点がある。

【０００３】監視カメラが設置されている事務所、住
宅、病室など監視領域内に居る人は常時監視カメラで見
張られているという不快感を持つだけではなく、プライ
バシーが守れない、室内における機密漏洩のおそれなど
の不都合がある。また、たとえ監視カメラが作動停止状
態にしてあっても、レンズが監視領域内に向けられてい
れば、監視されているという不快感は避けられないもの
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決し、監視カメラを一般の事務所、住宅、
病院などの遠隔監視システムに導入するのに適した監視
カメラの遮蔽装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の遮蔽装置は、監視領域内に設置された監視
カメラのレンズが指向する監視方向側に、前記監視カメ
ラを遮蔽し、前記監視領域内の視野から目隠しする遮蔽
部材が、遮蔽状態と非遮蔽状態に切り替え自在に設けら
れていることを特徴とする。

【０００６】前記遮蔽部材は、前記監視カメラを含む遠
隔監視システムに応答する制御手段により遮蔽状態と非
遮蔽状態に切り替え可能に構成することが望ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。

【０００８】図１は、監視カメラ１が事務所、住宅、病
院などの監視領域内の天井２に取り付けられ、該監視カ
メラ１に対して遮蔽装置５を設置した例を示している。
天井１には回転器３が取り付けられ、該回転器３の支柱
４の下端に監視カメラ１が回動可能に装着されている。

【０００９】遮蔽装置５は、支柱４に固定され、監視カ
メラ１の前方まで延出する支持アーム６と、該支持アー
ム６の先端に取り付けられた電動巻上げ器７と、該巻上
げ器７を作動する電動モータ８と、電動巻上げ器７によ
り巻き上げられ、かつ垂れ下げられる遮蔽膜９と、該遮
蔽膜９の下端に取り付けた重り１０とで構成されてい
る。遮蔽膜９は、不透明な可撓性シート材で構成され、
図示のように垂れ下げられたとき、監視カメラ１のレン
ズ１ａが指向する監視方向側から監視カメラ１を遮蔽
し、前記監視領域内の視野から目隠する一方、遮蔽膜９
を巻き上げたとき、遮蔽を解除した非遮蔽状態となるよ
うに配置されている。したがって、遮蔽膜９を垂れ下げ
た遮蔽状態においては監視カメラ１が監視領域内に居る
人の視野から目隠しされているので、在居者は監視カメ
ラ１を意識することなく生活活動が行なえる。なお、遮
蔽膜９に装飾模様や図形を施してインテリアとしての機
能を持たせると一層効果的である。

【００１０】上記した遮蔽装置５は、遠隔監視システム
に組み込んで使用する。その場合、巻上げ器７を作動す
る電動モータ８の操作スイッチ（図示せず）が遠隔監視
システムの制御装置に接続される。そして、監視領域内
で人が生活活動しているときには、前記操作スイッチを
監視解除側へリセットすると、遮蔽膜９が垂れ下がり、
監視カメラ１を遮蔽した状態になるので、前述のように
在居者は監視カメラ１を意識することなく安心して行動
できる。一方、監視領域内から人が外出し、監視を必要
とする場合には、外出時に前記操作スイッチを監視開始
側へセットする。そうすると、遮蔽膜９が巻き上げら
れ、監視カメラ１は非遮蔽状態となり、監視態勢がとら
れる。図２は、上記した遮蔽装置５の作動を説明するブ
ロック図である。

【００１１】図３は、監視カメラ１が監視領域内の壁１
２に取り付けられ、該監視カメラ１に対して跳上げ式の
遮蔽板１５を備えた遮蔽装置５′が設置されている例を
示している。監視カメラ１は壁１２に固定した支持フレ
ーム１３に回動可能に取り付けられている。

【００１２】遮蔽装置５′は、一端が壁１２に固定さ
れ、支持アーム１３と平行に監視カメラ１の前方まで延
びる支持アーム１４と、該支持アーム１４の先端に設け
られ、遮蔽板１５の支持軸１６を回転自在に支承する軸
受ボックス１７と、支持軸１６の端部に装着したウォー
ムホィール１８と、該ウォームホィール１８に噛合する
ウォーム１９と、該ウォーム１９を正逆回転させる電動
モータ２０とで構成されていて、電動モータ２０により
支持軸１６を正逆回転させ、遮蔽板１５を図３に実線で
示す位置から、仮想線で示す位置に跳ね上げて切り替え
できるようになっている。そして、遮蔽板１５が図示の
遮蔽状態にあるとき、監視カメラ１のレンズ１ａが指向
する監視方向側から監視カメラ１を遮蔽し、前記監視領
域内の視野から目隠しする一方、遮蔽板１５が仮想線で
示す非遮蔽状態にあるとき、監視カメラ１による監視態
勢となる。なお、電動モータ２０の操作スイッチは、図
１及び図２に示した実施例と同様、遠隔監視システムの
制御装置に接続されている。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
事務所、住宅、病院などの監視領域内に設置した監視カ
メラのレンズが指向する監視方向側を、必要に応じて遮
蔽部材により遮蔽するようにしたから、前記監視領域内
に人が居て生活活動しているときには、前記遮蔽部材で
前記監視カメラを遮蔽し、前記監視領域内の視野から前
記監視カメラを目隠しすることにより、前記監視カメラ
で監視されているという不快感を無くすることができる
と共に、在居者のプライバシーも確実に守られ、かつ、
機密漏洩などのおそれもない。

【００１４】一方、前記監視領域内から外出して監視を
必要とするときは、前記遮蔽部材を非遮蔽状態にし、前
記監視カメラで前記監視領域内を撮影して、画像で監視
できる。したがって、請求項２に係る発明のように、前
記遮蔽部材を前記監視カメラを含む遠隔監視システムに
組み込めば、画像により前記監視領域内を容易に監視で
きるので、状況に応じた適確かつ敏速に対応でき、従来
のセンサによる機械的な警報監視システムに比べてはる
かに質の高い警備が可能である。

【００１５】しかも、装置が簡単で安価に提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る監視カメラの遮蔽装置の一実施例
を示す正面図である。

【図２】同遮蔽装置の作動を説明するブロック図であ
る。

【図３】本発明の別の実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 監視カメラ １ａ レンズ ５，５′ 遮蔽装置 ７ 電動巻上げ器 ８ 電動モータ ９ 遮蔽膜 １５ 遮蔽板 ２０ 電動モータ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視領域内に設置された監視カメラのレ
   ンズが指向する監視方向側に、前記監視カメラを遮蔽
   し、前記監視領域内の視野から目隠しする遮蔽部材が、
   遮蔽状態と非遮蔽状態に切り替え自在に設けられている
   ことを特徴とする監視カメラの遮蔽装置。
2. 【請求項２】 前記遮蔽部材が、前記監視カメラを含む
   遠隔監視システムに応答する制御手段により遮蔽状態と
   非遮蔽状態に切り替え可能に構成されている請求項１記
   載の監視カメラの遮蔽装置。
3. 【請求項３】 前記遮蔽部材が、電動巻上げ器により作
   動する可撓性シートである請求項１又は２記載の監視カ
   メラの遮蔽装置。
4. 【請求項４】 前記遮蔽部材が、跳上げ可能な遮蔽板で
   ある請求項１又は２記載の監視カメラの遮蔽装置。