JPH1035758A - 植物栽培兼販売用容器 - Google Patents

植物栽培兼販売用容器

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Publication number
JPH1035758A
JPH1035758A JP21209396A JP21209396A JPH1035758A JP H1035758 A JPH1035758 A JP H1035758A JP 21209396 A JP21209396 A JP 21209396A JP 21209396 A JP21209396 A JP 21209396A JP H1035758 A JPH1035758 A JP H1035758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
container
fold line
forming
fold lines
Prior art date
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Pending
Application number
JP21209396A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tachibana
毅 橘
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Showa Marutsutsu Co Ltd
Original Assignee
Showa Marutsutsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Showa Marutsutsu Co Ltd filed Critical Showa Marutsutsu Co Ltd
Priority to JP21209396A priority Critical patent/JPH1035758A/ja
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】かいわれ大根やもやし等の植物を栽培でき、低
コストで得られる植物栽培兼販売用容器を提供する。 【解決手段】側面11と底面58とにより、内部に栽培
部7を有する略直方体形状に形成されている。これらの
側面11及び底面58は、一枚の紙製の板状体を適宜位
置から折り曲げることにより形成されている。又、一枚
の板状体から形成された側面の上部には、容器1を積み
重ねるための載置部4…4と、把持するための把持部
5、5とが備えられている。一方、前側面及び後側面に
は、板状体の開口された開口部3、3が夫々備えられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えばかいわれ
大根やもやしの植物を栽培するとともに、その栽培した
かいわれ大根やもやしと共に流通されて販売される植物
栽培兼販売用容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かいわれ大根等は、食用品として広く栽
培・販売されているが、かいわれ大根等がしなびてしま
うと食用品としての価値が低下し商品として販売できな
くなってしまう。そのため、従来から栽培・販売に際し
ては、透明な合成樹脂等からなる上面の開放した小さめ
の容器内に種子を蒔き、容器内で芽を出させて栽培し、
その栽培した状態のままで容器と共に販売されている。
しかし、販売されてかいわれ大根等を取り出した後の容
器はゴミとして廃棄され、使い捨てされてしまうため、
容器を極力低コストで提供できるものであることが必要
であり、ひいては、かいわれ大根等の価格に影響を及ぼ
すことにもなる。また、ゴミとして廃棄されてしまうこ
とから、燃やし易くて焼却廃棄処分の容易なものである
ことも必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、かいわれ大根やもやし等の
植物を栽培でき、低コストで得られる植物栽培兼販売用
容器を提供することを第1の目的とする。
【0004】本願発明は、一枚の紙製の板状体から折り
曲げ成形することにより、側面に開口部を有する植物栽
培兼販売用容器を提供することを第2の目的とする。
【0005】本願発明は、一枚の紙製の板状体から折り
曲げ成形することにより、側面に開口部を有し、且つ、
内部の底部から容器外に水が流れ出るおそれのない植物
栽培兼販売用容器を提供することを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する植物栽培兼販売用容器を提供することにより上
記課題を解決する。本願第1の発明は、側面11、8
と、底面58、9とを備えている。又、少なくとも側面
11、8は、紙製部材を備えている。そして、この紙製
部材が、底面58、9とで内部に植物を栽培し得る栽培
部7を区画形成する植物栽培兼販売用容器である。
【0007】本願第2の発明は、紙製からなる一枚の板
状体11を備えてなる。この板状体11は、横折り目線
41、42及び縦折り目線43、44を備えることによ
り、板状体11が容器1の底面をなす底片58と、左側
面をなす左側片52と、右側面をなす右側片55と、後
側面の下部をなす下後側片57と、後側面の左部をなす
左後側片51と、後側面の右部をなす右後側片54と、
前側面の下部をなす下前側片59と、前側面の左部をな
す左前側片53と、前側面の右部をなす右前側片56と
に区画形成される。そして、これらの各片51…59
が、横折り目線41、42及び縦折り目線43、44か
ら折り曲げられることにより、各片51…59が底面5
8と側面11とをなして内部に植物を栽培し得る栽培部
7を形成するとともに、左後側片51と右後側片54と
の間、及び左前側片53と右前側片56との間に開口部
3、3が形成される植物栽培兼販売用容器である。
【0008】本願第3の発明は、本願第1の発明に係る
側面8の全体が、透光性を有する紙製部材から構成され
るとともに、その紙製部材から構成された側面8が断面
円形状に形成された植物栽培兼販売用容器である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の植物栽培兼販売用容器の斜視図である。本願発明の
植物栽培兼販売用容器1は、側面11と底面58とを備
え、上面が開放されている。
【0010】本実施形態における植物栽培兼販売用容器
1は、図1に示すように容器1全体の横幅Vが10cm
程度、縦幅Lが4cm程度、高さHが20cm程度の大
きさの略直方体形状をなし、前後の両側面に開口部3、
3が備えられ、内部に植物の種子等を配して栽培し得る
栽培部7が形成されている。又、上端には、容器1を積
み重ねるための載置部4…4が四箇所に備えられている
とともに、左右の両側面には、植物栽培兼販売用容器1
を把持するための把持部5、5が備えられている。そし
て、これらは、図2に示す一枚の紙製の板状体10から
構成され、この一枚の板状体10が適宜位置から折り曲
げられることにより形成されている。
【0011】詳しくは、図2に示すように展開した状態
の板状体10は、長方形状をしており、容器1の内面と
なる板状体10の上面全体に防水層が形成されたものか
らなる。板状体10の左右の中央部には、上端から下端
にかけて互いに平行に上下方向に沿って延ばされた左縦
折り目線43と、右縦折り目線44とが備えられてい
る。これらは、容器1の横幅Vに相当する分の間隔だけ
互いに隔てられて左右対称位置に配位されており、これ
らによって板状体10全体が左右方向に左部と、中部
と、右部との三つに区画されている。一方、板状体10
の上部と下部には、左端から右端にかけて左右方向に沿
って延ばされた上横折り目線41と、下横折り目線42
とが備えられている。これらは、容器1の略縦幅Lに相
当する分の間隔だけ互いに隔てられて上下対称となる位
置に配位されており、これらの上下の両横折り目線4
1、42によって上記の左右の両縦折り目線43、44
で区画された左部が左後側片51と、左側片52と、左
前側片53とに、中部が下後側片57と、底片58と、
下前側片59とに、更に、右部が右後側片54と、右側
片55と、右前側片56とに夫々、区画形成されてい
る。
【0012】又、本実施形態におけるこれらの上横折り
目線41と下横折り目線42とは、左縦折り目線43と
右縦折り目線44との間が、略平行とされることによ
り、底片58の縦幅L1が、左縦折り目線43から右縦
折り目線44にかけて同幅とされている。一方、左縦折
り目線43から左端側にかけての間、及び右縦折り目線
44から右端側にかけての間は、左端、右端に行くに従
い互いの間隔が漸次広くなるようになされており、左側
片52及び右側片55における左縦折り目線43側、右
縦折り目線44側の各々の縦幅L1、L1より左端側、
右端側の各々の縦幅L2、L2がやや幅広になるように
形成されている。また、左後側片51、左前側片53、
右後側片54、及び右前側片56は、上横折り目線41
と下横折り目線42とを、板状体10の上下方向を略三
等分する位置に設けることにより、各々の縦幅L2…L
2が左側片52の左縦折り目線43側における縦幅L1
と略同じとされている。一方、この縦幅L2は、底片5
8の横幅Vに対し3分の1乃至2分の1の寸法範囲とさ
れている(V/3<L2<V/2)。
【0013】下後側片57と下前側片59との各々に
は、この図2に示すように二つずつ、折り返し接続片6
0…63が形成されている。これらの折り返し接続片6
0…63は、上記の各片51…59が所定方向に折り返
されることにより各片51…59が略直方体を形成でき
るようにする役目をなすとともに、折り返された後に所
定の各片57、51同士を接着等の接続手段により接続
させ、略直方体形状を維持させる役目をなすものであ
る。これらの折り返し接続片60…63は、下後側片5
7、下前側片59各々の左部と右部とに設けられた左斜
め折り目線45、47及び右斜め折り目線46、48に
よって、下後側片57及び下前側片59の各々に区画形
成されている。詳しくは、下後側片57の左斜め折り目
線45は、左縦折り目線43と上横折り目線41との交
点をなす角部から図2における下後側片57の上端にか
けて右斜め上方側に延ばされており、この左斜め折り目
線45と左縦折り目線43との間に三角形状の折り返し
接続片60が区画されている。下後側片57の右斜め折
り目線46は、左斜め折り目線45と左右対称をなすよ
うに形成されており、右斜め折り目線46と右縦折り目
線44との間に三角形状の折り返し接続片61が区画さ
れている。一方、下前側片59の左斜め折り目線47及
び右斜め折り目線48は、上記の下後側片57の左斜め
折り目線45及び右斜め折り目線46各々と上下対称と
なる位置に形成されることにより、下前側片59の左部
と右部との各々に同形状の折り返し接続片62、63が
区画されている。又、本実施形態では、斜め折り目線4
5…47は、横折り目線41、42より縦折り目線4
3、44側寄りに設定されており、斜め折り目線45…
47と縦折り目線43、44とのなす角度Aが、斜め折
り目線45、47と横折り目線41、42とのなす角度
より小さくなるようになされている。即ち、斜め折り目
線45…47は、直交する横折り目線41、42と縦折
り目線43、44との間に、斜め折り目線45、47と
横折り目線41、42とが45°以下の角度Aをなす位
置に配位されている。
【0014】又、図2に示すように左後側片51と左前
側片53との各々の左端部、及び右後側片54と右前側
片56の各々の右端部には、載置部4…4を形成するた
めの載置片40…40が備えられている。これらの載置
片40…40は、左後側片51及び左前側片53と、左
側片52との各間における左端部、右後側片54及び右
前側片56と、右側片55との各間における右端部が夫
々、所定長さで切り放たれることにより形成されてお
り、また、これらの各載置片40…40には、等間隔に
上下方向に沿って設けられた三つの載置部用谷折り目線
65…65が備えられている。
【0015】更に、左側片52の左端部、及び右側片5
5の右端部には、把持部5を形成するための把持片50
が備えられている。これらの把持片50は、上記のよう
に載置片40…40を形成する際に左後側片51及び左
前側片53から所定長さで切り放たれた左側片52の左
端部、右後側片54及び右前側片56から所定長さで切
り放たれた右側片55の右端部各々がなし、また、これ
らの各把持片50には、等間隔に上下方向に沿って設け
られた三つの把持部用山折り目線66…66が備えられ
ている。
【0016】そして、上記のように複数の各片51…5
9に区画された板状体10は、次のようにして略直方体
に形成される。まず、左右の両縦折り目線43、44が
上端から下端に至るまで谷折りされるとともに、上下両
横折り目線41、42が左端から右端に至るまで谷折り
され、更に、左斜め折り目線45、47及び右斜め折り
目線46、48が山折りされることにより、底片58の
周部の各片51…59が上方に起こされる。これによ
り、図1に示すように底片58が容器1の底面を、左側
片52が左側面を、右側片55が右側面を夫々なし、
又、下後側片57が後側面の下部を、下前側片59が前
側面の下部を夫々なす。
【0017】又、左斜め折り目線45、47及び右斜め
折り目線46、48が山折りされることにより、下後側
片57に形成された左右の両折り返し接続片60、61
が後側面の下部をなした下後側片57の後方側に折り返
される。又、この折り返しに伴い各折り返し接続片6
0、61の後方側に左後側片51及び右後側片54が折
り返され、これにより、左右の両折り返し接続片60、
61が左後側片51及び右後側片54と、下後側片57
との間に配され、左後側片51が容器1の後側面の左部
をなすとともに、右後側片54が容器1の後側面の右部
をなす。その後、折り返し接続片60、61各々の前面
と下後側片57の後面とが接着されるとともに、折り返
し接続片60、61各々の後面と左後側片51、右後側
片54各々の前面とが接着される。同様に、下前側片5
9に形成された左右の両折り返し接続片62、63が前
側面の下部をなした下前側片59の前方側に折り返さ
れ、この折り返しに伴い各折り返し接続片62、63の
後方側に左前側片53及び右下片54が折り返されて左
前側片53が容器1の前側面の左部をなすとともに、右
下片54が容器1の前側面の右部をなし、その後、折り
返し接続片62、63各々の後面と下前側片59の前面
とが接着されるとともに、折り返し接続片62、63各
々の前面と左後側片51、右後側片54各々の後面とが
接着される。
【0018】以上により、各片51…59によって内部
に植物の種子等を配して栽培し得る栽培部7を有する図
1に示す直方体形状の容器1が形成される。又、このよ
うにして形成された容器1の側面11における下部側
は、左後側片51、左側片52、左前側片53、下後側
片57、下前側片59、右後側片54、右側片55、及
び右前側片56とにより全周が覆われる。一方、容器1
の側面11における後側面、及び前側面各々の上部側
は、左後側片51、左前側片53、右後側片54、及び
右前側片56の縦幅L2が底片58の横幅Vに対して3
分の1乃至2分の1の寸法範囲とされているため、左後
側片51と右後側片54との間、及び左前側片53と右
前側片56との間が開口され、容器1の底面をなす底片
58の縦幅L1より幅狭な開口部3、3が形成されてい
る。又、上述したように図2に示すように左斜め折り目
線45、47及び右斜め折り目線46、48が横折り目
線41、42より縦折り目線43、44側寄りに形成さ
れているため、左後側片51、左前側片53、右後側片
54、及び右前側片56の各々と、各折り返し接続片6
0…63との境界、例えば図3に示すように左前側片5
3と折り返し接続片62との境界となる左縦折り目線4
3が底片58の前辺をなす下横折り目線42に重ならず
に左端側から右端側にかけて右上がりに傾き、右前側片
56と折り返し接続片63との境界となる右縦折り目線
44が底片58の前辺をなす下横折り目線42に重なら
ずに右端側から左端側にかけて左上がりに傾いた状態と
なる。その結果、左側片52により形成された左側面及
び、右側片55により形成された右側面は、底片58に
より形成された底面に対して直角とならずに斜め上方側
に伸び、左側面と右側面との間隔が上方に行くに従って
漸次広くなっている。又、上述のように展開状態におけ
る左側片52及び右側片55各々の縦幅が左端側、右端
側に行くに従って漸次幅広に形成されているため、折り
曲げ形成された後の容器1全体としての横幅V及び縦幅
Lは下端から上端にかけて漸次広くなっている。
【0019】そして、左後側片51、左前側片53、下
後側片57、及び下前側片59の各々における載置片4
0…40の各載置部用谷折り目線65…65を谷折りす
る。これにより、図1、図5に示すように各片の上端縁
が内方側に折り返され、容器1の上端の四箇所に内方に
突出する載置部4が形成される。更に、左側片52及び
右側片55各々における把持片50の各把持部用山折り
目線66…66を山折りする。これにより、左側片52
及び右側片55の上端縁が外方に折り返され、容器1の
左右の両側面に外方に突出する把持部5が形成される。
【0020】このように構成された本実施形態の容器1
は、例えば栽培部7の底部に保水性を有する板状の発芽
用部材を置き、これにかいわれ大根等の種子を蒔くよう
にして使用する。尚、この発芽用部材は、各片51…5
9を折り曲げる前に予め底片58に接着等して取り付け
ておくようにしても良い。そして、発芽用部材で発芽し
たかいわれ大根等は、開口部3、3から適度な光を受け
ることができ、良好に栽培できる。尚、これらの開口部
3、3は、そのままの状態でも使用できるが、例えばこ
れに透明なビニールシートで覆うようにすれば、商品価
値が増す等の点で好ましい。又、ビニールシートで覆う
方法としては、例えば図1に示すように開口部3よりや
や大きい程度のビニールシート12(図中の一点鎖線に
よる斜線部)で開口部3各々を覆うようにして容器1の
側面に接着等する、或いは、容器1全体を覆える程度の
大きさの一枚のビニールシートを容器1内に入れ、容器
1の上面を除く内面全体を覆うことにより開口部3、3
を覆い、更には、容器1全体を覆える程度の大きさの一
枚のビニールシートを、容器1の外側から上面を除く外
面全体を覆うことにより開口部3、3を覆うことができ
る。尚、一枚のビニールシートによって容器1の内面全
体を覆うことにより開口部3、3を覆う場合は、防水層
を有しない板状体で容器1を構成しておけば良い。
【0021】又、栽培部7に水をやる場合は、容器1の
側面11の下部側が全周に渡って左後側片51等により
覆われ、しかも、左後側片51、左前側片53、右後側
片54、及び右前側片56の各々と、各折り返し接続片
60…63との境界をなす縦折り目線43、44が各縦
折り目線43、44の端部43a、44aにいくに従い
漸次上方側に傾いているため、栽培部7内の水がその境
界を通って各縦折り目線43、44の端部43a、44
aから容器1外に流れ出てしまうようなことを防止で
き、栽培部7内に水を保持できる。尚、左後側片51等
と各折り返し接続片60…63とは、上述したように接
着されるが、接着した場合でも各片同士を全面に渡って
完全に接着するのは困難であり、特に各片同士の折り返
しの境界部となる縦折り目線43、44の近傍部は接着
させ難く、その間に隙間が生じ易く、縦折り目線43、
44の端部43a、44a側が僅かに開口している場合
がある。従って、例えば各片同士の折り返しの境界部と
なる縦折り目線43、44を水平に設けておくと、栽培
部7内の水が縦折り目線43、44に沿って端部43
a、44a側から容器1外に流れ出てしまうおそれが生
じることになる。従って、本実施形態のようにしておく
ことでこれを有効に防止できる。
【0022】一方、かいわれ大根等を栽培部7で栽培
後、商品として取り扱う場合は、把持部5によって変形
させることなく容易に持ち運びできる。また、載置部4
によって数段に積み重ねることができ、場所をとること
なく陳列等できる。しかも、開口部3が容器1の底面を
なす底片58の縦幅L1より幅狭に形成されているた
め、縦横交互に積み重ねた場合でも上方側の容器1が下
方側の容器1の開口部3に入るおすれもない。一方、か
いわれ大根等を取り出す場合は、容器1内が下方側から
上方側に漸次広くなっているため、手を入れ易く、容易
に取り出すことができる。また、開口部3から手を入れ
て取り出すことも可能で、こうすることにより、より一
層容易に取り出すことができる。一方、廃棄する場合
は、紙から構成しているため、焼却容易で、しかも焼却
しても有害成分を放出することがなく、容易に廃棄処分
できるものとなる。
【0023】以上のようにして、紙製からなる一枚の長
方形状の板状体10から構成することにより、素材の歩
留りが良く、低コストで製作でき、使い捨て容器として
適したものにできる。又、一般的な折り曲げ形成する容
器と同様な製法で製作でき、既存の設備を利用すること
も可能で、この点でも低コストで製作できる。
【0024】尚、本実施形態では、各斜め折り目線45
…48を山折りすることにより左後側片51、左前側片
53、右後側片54、及び右前側片56を、下後側片5
7、下前側片59各々の外側に配するようにしている
が、例えば図6に示すように各斜め折り目線45…48
を山折りするとともに、左後側片51、左前側片53、
右後側片54、及び右前側片56各々と折り返し接続片
60…63各々との境界をなす縦折り目線43、44を
山折りすることにより、左後側片51、左前側片53、
右後側片54、及び右前側片56を、下後側片57、下
前側片59各々の内側に配するようにして良い。
【0025】又、本実施形態においては、各折り返し接
続片60…63を、下後側片57、下前側片59に設け
ているが、例えば左後側片51、左前側片53、右後側
片54、右前側片56の各々に設けるようにしても良
い。詳しくは、図7に示すように左後側片51における
縦折り目線43と横折り目線41との交点から左斜め上
方側に左斜め折り目線45を設けることにより左後側片
51に折り返し接続片60を区画形成し、右後側片54
に、左後側片51の左斜め折り目線45と左右対称位置
に右斜め折り目線46を設けることにより折り返し接続
片61を区画形成する。同様に、それらと上下対称位置
に左斜め折り目線47、右斜め折り目線48を設けるこ
とにより、左前側片53、及び右前側片56の各々に折
り返し接続片62、63を区画形成する。そして、図8
(A)(B)に示すようにこれらの斜め折り目線46を山折り
し、左後側片51、左前側片53、右後側片54、右前
側片56の各々を、下後側片57、下前側片59各々の
外側に配することにより、図1に示したものと同形状の
容器1を形成できる。尚、この場合は、図8(A) に示す
ように斜め折り目線45…48が、折り曲げ形成後にお
ける左後側片51、左前側片53、下後側片57、及び
下前側片59の各々と、各折り返し接続片60…63と
の境界部をなし、斜め折り目線45…48と縦折れ目線
43、44とのなす角度B(図7に図示)の分だけ、底
片58に対して傾くことになる。従って、この場合は、
下後側片57、下前側片59に設けた場合のように斜め
折り目線45…48を縦折れ目線43、44側寄りに設
けなくても良く、横折れ目線41、42側寄りに設けた
場合でも、折り曲げ形成後における両者の境界部をなす
斜め折り目線45…48が端部45a…48a側にいく
に従い漸次上方位置となり、栽培部7内の水がその境界
部に沿って端部45a…48a側から容器1外に流れ出
てしまうようなことを確実に防止できる。
【0026】又、左後側片51、左前側片53、右後側
片54、右前側片56の各々に設けた図7に示す斜め折
り目線45…48は、谷折りするようにしても良く、谷
折りすることにより、左後側片51、左前側片53、右
後側片54、右前側片56の各々を、下後側片57、下
前側片59各々の内側に配するようにしても良い。更
に、例えば左斜め折り目線45、47を下後側片57、
下前側片59の各々に設け、一方、右斜め折り目線4
6、48を右後側片54、右前側片56の各々に設ける
ようにしても良い。
【0027】一方、開口部3は、本実施形態では、左後
側片51と右後側片54、左前側片53と右前側片56
との各縦幅L2を同寸法とし、各片を折り曲げた際にそ
の間に形成し、開口部3の幅を容器1の縦幅Lより幅狭
になるようにしているが、例えば左前側片53と右前側
片56との各縦幅L2を異なる寸法にして、開口部3の
幅を容器1の縦幅Lより幅狭になるようにしても良い。
又、開口部3の幅を、容器1の縦幅Lより狭くしておけ
ば、積み重ねた際、容器1が開口部3に入り込む恐れが
ない点で好ましいが、これに限らず、容器1の縦幅Lよ
り広く又は狭くするようにしても良い。更に、開口部3
の形状や数量は、本実施形態で示したものに限らず、例
えば、側面の一部に、一つ又は複数の孔を穿設すること
により開口部3としても良い。
【0028】また、容器1の形状は、直方体形状に形成
するものに限らず、立方体形状、断面多角形状、円柱形
状等の適宜な形状に形成できる。
【0029】以上、好ましき本実施形態における植物栽
培兼販売用容器1は、紙製からなる一枚の長方形状の板
状体11を備え、この板状体11が、互いに所定間隔だ
け隔てられて横方向に沿って形成された二本の横折り目
線41、42と、互いに所定間隔だけ隔てられて縦方向
に沿って形成された二本の縦折り目線43、44とを備
えることにより、板状体11が容器1の底面をなす底片
58と、左側面をなす左側片52と、右側面をなす右側
片55と、後側面の下部をなす下後側片57と、後側面
の左部をなす左後側片51と、後側面の右部をなす右後
側片54と、前側面の下部をなす下前側片59と、前側
面の左部をなす左前側片53と、前側面の右部をなす右
前側片56とに区画形成され、更に、上記板状体11の
下後側片57と左後側片51、右後側片54各々との
間、及び下前側片59と左前側片53、右前側片56各
々との間に斜め折り目線45…48が備えられることに
より、それらの間夫々に折り返し接続片60…63が区
画形成される。そして、これらの各片51…59が横折
り目線41、42、縦折り目線43、44及び斜め折り
目線45…48から折り曲げられることにより、各片5
1…59が底面58と側面11とをなして内部に植物を
栽培し得る栽培部7が形成されるとともに、側面11に
おける左後側片51と右後側片54との間、及び左前側
片53と右前側片56との間の夫々に開口部3、3が形
成され、更に、左後側片51、左前側片53、右後側片
54、及び右前側片56の各々と、各折り返し接続片6
0…63との境界部をなす折り目線43…48が容器1
の底面をなす底片58に対して各折り目線43…48の
端部43a…48a側にいくに従い漸次上方側になるよ
うに配位されるとともに、下後側片57と左後側片5
1、右後側片54各々とが、及び下前側片59と左前側
片53、右前側片56各々とが折り返し接続片60…6
3を介して接続されるものである。
【0030】次に、本願発明の容器1の他の実施形態に
ついて、図9及び図10に基づき説明する。この実施形
態の容器1は、側面8及び底面9を備え、側面8及び底
面9が紙製からなる点で、先の実施形態のものと共通す
るが、全体の形状が断面円形状に形成されているととも
に、側面8の全体がグラシン紙等の透光性を有する紙製
部材から構成されている。
【0031】この側面8は、所定幅を有する長尺テープ
状の紙製部材を平巻き又はスパイラル巻きすることによ
り円筒状に形成されている。尚、この側面8は、一層か
ら形成しても良いが、本実施形態では外層8aと、内層
8bとの二層から構成し、水や外力に対して充分な強度
を有するものとしている。又、側面8の上端には、全周
に渡って外側に輪状に折り曲げられることにより形成さ
れた把持部5が備えられている。尚、側面8の下端の径
を、上端の径と同程度に形成する場合は、容器1の把持
部5上に他の容器1を他の積み重ねることもでき、把持
部5を載置部として機能させることもできる。
【0032】一方、底面9は、側面8と別体からなる紙
製の板状体から構成されている。そして、底面9の周部
全周が側面8の下端に接着されることにより、内部に植
物を栽培し得る栽培部7を有する容器1が形成されてい
る。
【0033】このように構成された容器1は、先の実施
形態と同様に、栽培部7の底部に保水性を有する板状の
発芽用部材6を置き、これにかいわれ大根等の種子を蒔
くようにして使用する。尚、この発芽用部材6は、予め
底面9をなす紙製の板状体の上面に設けておくようにし
ても良く、こうすることで、底面9と側面8とを接続す
れば良いものにできる。又、底面9自体を、保水性を有
する板状の発芽用部材6から構成するようにしても良
い。
【0034】以上により、低コストで製作でき、使い捨
て容器1として適したものにできる。また、側面8を透
光性からなる紙から構成しているため、発芽したかいわ
れ大根等を、適度な光を与えつつ栽培できる。尚、この
実施形態では、透光性からなる紙を使用しているため、
側面8に先の実施形態のような開口部3を設けていない
が、開口部3を設けるようにしても良い。又、開口部3
を設ける場合は、透光性を有しない紙により形成するよ
うにしても良い。
【0035】尚、本願発明の植物栽培兼販売用容器は、
かいわれ大根やもやしの限らず、他の種々の野菜等の植
物にも使用できる。
【0036】
【発明の効果】以上、本願第1及び第3の発明は、紙製
部材からなる側面と底面とで内部に植物を栽培し得る栽
培部を区画形成するため、材料費を節約でき、低コスト
で製作できる。又、使用後、廃棄する際は、有害な成分
を含まないため、焼却でき、容易に廃棄処分できる。
【0037】又、本願第2の発明は、紙製からなる一枚
の板状体を、折り曲げすることにより側面に開口部を備
えた容器とするため、製作容易になものにでき、低コス
トで製作できる。又、例えば板状体を長方形状のものか
ら構成することも可能で、こうすることにより、素材の
歩留りを良好にでき、より一層、低コストで製作でき
る。側面に板状体を開口することにより形成した開口部
を備えるため、内部の栽培部で適度な光を与えつつ、か
いわれ大根等の植物を栽培できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の容器の展開状態の平面図である。
【図3】図1の要部拡大正面図である。
【図4】(A) は、図1の中央縦断面図、(B) は、図3の
III −III 線断面図である。
【図5】載置部及び把持部の部分拡大断面図である。
【図6】容器の他の実施形態の断面図である。
【図7】容器の更に他の実施形態における板状体の展開
図である。
【図8】(A) は、図7の実施形態の板状体を組み立てた
際の要部拡大正面図、(B) は、(A) のVIII−VIII線断面
図である。
【図9】容器の更に他のもう一つの実施形態の斜視図で
ある。
【図10】図9の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 植物栽培兼販売用容器 3 開口部 4 載置部 5 把持部 7 栽培部 10 板状体 8、11 側面 41 上横折り目線 42 下横折り目線 43 左縦折り目線 44 右縦折り目線 45、46、47、48 斜め折り目線 60、61、62、63 折り返し接続片 9、58 底面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面(11)(8) と底面(58)(9) とを備え、
    少なくとも側面(11)(8) が、紙製部材を備え、この紙製
    部材が、底面(58)(9) とで内部に植物を栽培し得る栽培
    部(7) を区画形成するものであることを特徴とする植物
    栽培兼販売用容器。
  2. 【請求項2】 紙製からなる一枚の板状体(11)を備え、
    この板状体(11)が、横折り目線(41)(42)及び縦折り目線
    (43)(44)を備えることにより、板状体(11)が容器(1) の
    底面をなす底片(58)と、左側面をなす左側片(52)と、右
    側面をなす右側片(55)と、後側面の下部をなす下後側片
    (57)と、後側面の左部をなす左後側片(51)と、後側面の
    右部をなす右後側片(54)と、前側面の下部をなす下前側
    片(59)と、前側面の左部をなす左前側片(53)と、前側面
    の右部をなす右前側片(56)とに区画形成され、 これらの各片が、横折り目線(41)(42)及び縦折り目線(4
    3)(44)から折り曲げられることにより、各片が底面(58)
    と側面(11)とをなして内部に植物を栽培し得る栽培部
    (7) を形成するとともに、側面(11)における左後側片(5
    1)と右後側片(54)との間、及び左前側片(53)と右前側片
    (56)との間の夫々に開口部(3)(3)が形成されるものであ
    ることを特徴とする植物栽培兼販売用容器。
  3. 【請求項3】 側面(8) の全体が、透光性を有する紙製
    部材から構成されるとともに、その紙製部材から構成さ
    れた側面(8) が断面円形状に形成されたものであること
    を特徴とする請求項1記載の植物栽培兼販売用容器。
JP21209396A 1996-07-22 1996-07-22 植物栽培兼販売用容器 Pending JPH1035758A (ja)

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JP21209396A JPH1035758A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 植物栽培兼販売用容器

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