JPH1034230A - 鉄骨柱の製造法 - Google Patents

鉄骨柱の製造法

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JPH1034230A
JPH1034230A JP19366796A JP19366796A JPH1034230A JP H1034230 A JPH1034230 A JP H1034230A JP 19366796 A JP19366796 A JP 19366796A JP 19366796 A JP19366796 A JP 19366796A JP H1034230 A JPH1034230 A JP H1034230A
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Japan
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pipe
rectangular
die
mold
thick
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Application number
JP19366796A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Yamamoto
義輝 山本
Takayuki Iwasaki
孝行 岩崎
Shunji Ryu
俊司 笠
Shinichi Kiriyama
伸一 桐山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度に優れた肉厚部を有する鉄骨柱を能
率的に製造する。 【解決手段】 角形パイプ2の外側に密に嵌合する当接
段部8aを一端に有し他の部分が角形パイプ2の外面と
間隔S1をもつ拡径部8bを有した外型8と、外型8の
拡径部8bの内側に密に嵌合する気密嵌合部9aと角形
パイプ2の内面と間隔S2をもって角形パイプ2に挿入
される内型挿入部9bを有した内型9を設け、角形パイ
プ2の一端を加熱して加熱端Hの外側に外型8を嵌合
し、気密嵌合部9aを外型8の拡径部8bに密に嵌合
し、角形パイプ2を固定して内型9を外型8内に押込ん
でプレスし、加熱端Hの厚みを拡径部8bと内型挿入部
9bとの間で増加させて肉厚部を形成した後、角形パイ
プ2を取出し、急冷による結晶の微細化と徐冷による残
留応力の除去を行った後、肉厚部の端部に別の角形パイ
プを溶接して所要長さの鉄骨柱を組立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度に優れた
肉厚部を有する鉄骨柱を能率的に製造できる鉄骨柱の製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16及び図17は、従来の鉄骨柱の一
例を示す図であり、鉄骨柱1は通常断面四角形の角形パ
イプ2にて構成されていて、その長さ方向の途中におけ
る建物のフロアに相当する位置には、梁3を取付金具4
を介して接合するための複数のねじ孔5を穿孔する仕口
部6(接合部)が形成されており、この仕口部6は前記
ねじ孔5の穿孔によって強度が弱くなってしまうために
補強をする必要がある。
【0003】鉄骨柱1の仕口部6は、従来より、図18
に示すように他の角形パイプ2部分に対して肉厚に構成
した肉厚部7として強度を増すようにしており、図18
の場合は角形パイプ2の内外側に厚みが増加された肉厚
部7aの場合を示しているが、この他にも図19に示す
ように外側にのみ厚みを増加させた肉厚部7bとしたも
の、或いは図20に示すように内側にのみ厚みを増加さ
せた肉厚部7cとしたもの等が用いられている。
【0004】従来、前記鉄骨柱1の仕口部6に肉厚部7
を形成する技術としては、角形パイプ2の外側に補強部
材を溶接或いはボルト等にて追加固定する方式、或いは
角形パイプ2の中間を切断して肉厚角形片を介在させ溶
接にて一体に接続する方式等が考えられているが、この
ような方式においては仕口部6を肉厚部7とするために
多大の手数と時間を要し、鉄骨柱1の製作コストが増加
してしまう問題を有していた。
【0005】また、前記角形パイプ2の所要部分を加熱
して圧縮することにより、肉厚部7による仕口部6を備
えた鉄骨柱1を構成することも考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記角形パイ
プ2を加熱圧縮して肉厚部7を形成させる方式は、考え
方としては可能であるが、肉厚部7外面の平面度、寸法
精度等を制御することが困難であり、よって精度の優れ
た均一な鉄骨柱1を提供することができない問題を有し
ていた。
【0007】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、寸法精度に優れた肉厚部を有する鉄骨柱を能率的に
製造できる鉄骨柱の製造法を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
角形パイプの外側に密に嵌合する当接段部を一端に有し
他の部分が角形パイプの外面に対して所要の間隔を有し
た拡径部を形成している外型と、該外型の拡径部の内側
に密に嵌合する気密嵌合部を基端側に有すると共に前記
角形パイプの内面との間に所要の間隔を有して角形パイ
プ内に挿入される内型挿入部を有した内型とを設け、角
形パイプの一端を加熱して該加熱端の外側に前記外型を
嵌合すると共に、内型の気密嵌合部を外型の拡径部に密
に嵌合し、前記角形パイプの他端を固定した状態で内型
を外型内に押込んでプレスし前記角形パイプの加熱端の
厚みを前記外型の拡径部と内型挿入部との間で増加させ
ることにより肉厚部を形成した後、前記内型及び外型を
引抜いて角形パイプを取出し、急冷による結晶の微細化
と徐冷による残留応力の除去を行った後、肉厚部の端部
に別の角形パイプを溶接することにより所要長さの柱と
することを特徴とする鉄骨柱の製造法、に係るものであ
り、外型と内型との間で角形パイプの加熱端を拘束しな
がらプレスして肉厚部を成形し、溶接接続によって柱を
組立てるようにしているので、平面度、寸法精度の高い
肉厚部を備えた鉄骨柱を能率的に低コストで製造でき
る。
【0009】請求項2記載の発明は、角形パイプの外側
に突出した肉厚部を形成することができ、また請求項3
記載の発明は、角形パイプの内側に突出した肉厚部を形
成することができる。
【0010】請求項4記載の発明は、肉厚部の形成と同
時に、肉厚部の端部内側に裏当金を一体に形成すること
ができる。
【0011】請求項5記載の発明は、角形短パイプの外
側に所要の間隔を有して嵌合する外型と、該外型の内側
に密に嵌合する気密嵌合部を基端側に有すると共に前記
角形短パイプの内面との間に所要の間隔を有して角形短
パイプ内に挿入される内型挿入部を有した1対の内型と
を設け、第1の内型の気密嵌合部を外型の一端側に気密
に嵌合し、加熱した角形短パイプを前記外型の他端側か
ら外型と第1の内型の内型挿入部との間に挿入し、続い
て第2の内型の気密嵌合部を外型の他端側に気密に嵌合
し、前記内型の少なくとも一方を外型内に押込んでプレ
スし前記角形短パイプの厚みを前記外型と内型挿入部と
の間で増加させることにより肉厚部を形成した後、前記
両方の内型を外型から引抜くことにより肉厚部を取り出
し、急冷による結晶の微細化と徐冷による残留応力の除
去を行った後、肉厚部の端部に角形パイプを溶接するこ
とにより所要長さの柱とすることを特徴とする鉄骨柱の
製造法、に係るものであり、外型と内型との間で拘束し
ながら角形短パイプをプレスして肉厚部を成形し、肉厚
部に角形パイプを溶接接続して柱を組立てるようにして
いるので、平面度、寸法精度の高い肉厚部を備えた鉄骨
柱を能率的に低コストで製造できる。
【0012】請求項6記載の発明は、角形短パイプの外
側に突出した肉厚部を形成することができ、また請求項
7記載の発明は、角形短パイプの内側に突出した肉厚部
を形成することができる。
【0013】請求項8記載の発明は、肉厚部の形成と同
時に、肉厚部の端部内側に裏当金を一体に形成すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に用いられる
装置の一例を示したもので、図中8は、角形パイプ2の
外側に密に嵌合する当接段部8aを一端に有し、他の部
分が角形パイプ2の外面に対して所要の間隔S1を有し
た拡径部8bを形成している外型であり、前記当接段部
8aと拡径部8bとの堺には下方に向って外側に広がる
傾斜面8cが形成されている。
【0016】図1中9は、前記外型8の拡径部8bの内
側に密に嵌合する気密嵌合部9aを基端側に有すると共
に前記角形パイプ2の内面との間に所要の間隔S2を有
して角形パイプ2内に挿入される内型挿入部9bを有し
た内型である。
【0017】また、前記内型9における気密嵌合部9a
と内型挿入部9bとの境界段部には、外型8と内型挿入
部9bとの間に挿入した角形パイプ2の先端(下端)が
嵌合できるようにしたフランジ形成溝10が形成されて
おり、該フランジ形成溝10の所要位置から上部外方に
向って広がった傾斜面9cが形成されている。
【0018】更に、前記フランジ形成溝10の内側にお
いて、該フランジ形成溝10の下端より更に深く気密嵌
合部9a内に入り込ませた裏当金挿入溝11が形成して
あり、該裏当金挿入溝11に図2に示すように上部外面
に上方に向って内側に傾く傾斜面12aが形成された裏
当金12を挿入できるようにしている。図1中13は、
角形パイプ2のプレス時に内型9を外型8内に挿入する
ための液圧シリンダ、14は液圧源であり、また15は
角形パイプ2をプレス成形する際に角形パイプ2の他端
(上端)を拘束する固定部材を示す。
【0019】図3は前記角形パイプ2を熱間プレスする
ために予め加熱するための加熱装置16の一例を示して
おり、加熱装置16は、内部に角形パイプ2を挿入する
ようにした火炉17内に、角形パイプ2の加熱を行うヒ
ータ18を備えており、角形パイプ2の所要長さ範囲を
加熱できるようになっている。
【0020】次に、図1〜図6を参照して本発明の実施
の形態例である鉄骨柱の製造法を説明する。
【0021】角形パイプ2の一端の所要長さ範囲を、図
3に示す加熱装置16により800℃〜1000℃の温
度に加熱し、このように加熱した角形パイプ2の加熱端
Hの外側に図1に示すように外型8を嵌合する。
【0022】一方、裏当金挿入溝11に図2に示す裏当
金12を挿入した内型9を、前記気密嵌合部9aが外型
8の拡径部8bに密に嵌合するように挿入した後、前記
角形パイプ2の他端を固定部材15で固定した状態にお
いて、内型9を外型8内に押込んで液圧シリンダ13に
てプレスすることにより、図4に示すように前記角形パ
イプ2の加熱端Hの厚みを前記外型8の拡径部8bと内
型挿入部9bとの間で内外側に増加させて肉厚部7aを
形成する。この時、前記フランジ形成溝10に挿入され
た角形パイプ2の下端によって、所要長さのフランジ部
19が肉厚部7aの端部(下端)に同時に形成されるこ
とになる。
【0023】続いて、前記内型9を外型8から引抜き、
さらに外型8から肉厚部7aを有した角形パイプ2を引
抜き、続いて角形パイプ2を図6に示すように先ず70
0℃前後まで徐冷した後、400℃前後まで急冷し、そ
の後常温まで徐冷することにより、結晶の微細化と残留
応力の除去とを行う。なお、前記内型9の裏当金挿入溝
11に裏当金12を予め挿入せずに、上記冷却を行った
後の角形パイプ2に、裏当金12を焼嵌め等により固定
するようにしてもよい。
【0024】続いて、図5に示すように前記肉厚部7a
の端部のフランジ部19に、裏当金12を裏当てとして
別の角形パイプ2を溶接20することにより、図17に
示したような所要長さの鉄骨柱1を製造する。
【0025】尚、図1の内型9に備えているフランジ形
成溝10を備えない場合には、図7のようにフランジ部
19(図5)を有しない肉厚部7aが形成されるように
なり、この図7の形状の場合には、肉厚部7aの下端に
裏当金12を介して別の角形パイプ2を直接溶接するこ
とにより接続する。
【0026】図8は、内型9の内型挿入部9bが角形パ
イプ2の内側に密に嵌合されるようになっていて、外型
8の拡径部8bに、角形パイプ2の外面との間に肉厚部
形成のための大きめの間隔S3を備えることにより、図
19に示したように角形パイプ2の外側に突出した肉厚
部7bを形成させるようにした場合を示している。な
お、この場合は裏当金12を予め挿入することができな
いので、冷却後に裏当金12を取付ける必要がある。
【0027】図9は、外型8が角形パイプ2の外側に密
に嵌合され、内型挿入部9bに、角形パイプ2の内面と
の間に肉厚部形成のための大きめの間隔S4を備えるこ
とにより、図20に示したように内側に突出した肉厚部
7cを形成させるようにした場合を示している。
【0028】図10は本発明の他の実施の形態例に用い
られる装置を示したもので、図10中21は、予め所要
の長さに切断した角形短パイプ2aの外面と所要の間隔
1を有して嵌合するようにした外型である。
【0029】22,23は、前記外型21の内側に密に
嵌合する気密嵌合部24aを基端側に有すると共に、前
記角形短パイプ2aの内面との間に所要の間隔S2を有
して角形短パイプ2a内に挿入される内型挿入部24b
を夫々有した第1と第2の内型である。
【0030】また、前記第1及び第2の内型22,23
における気密嵌合部24aと内型挿入部24bとの境界
段部には、外型21と内型挿入部24bとの間に挿入し
た角形短パイプ2aの両端が嵌合できるようにしたフラ
ンジ形成溝10が形成されており、該フランジ形成溝1
0の所要位置から内型挿入部24bの先端側に向って外
方に広がる傾斜面24cが形成されている。
【0031】更に、前記フランジ形成溝10の内側にお
いて、該フランジ形成溝10のより更に深く気密嵌合部
24a内に入り込ませた裏当金挿入溝11が形成してあ
り、該裏当金挿入溝11に図2に示した裏当金12を挿
入できるようにしている。図10中25,26は、角形
短パイプ2aのプレス時に1対の内型22,23を外型
21内に挿入するように別々に備えられた液圧シリンダ
である。
【0032】次に、図10〜図12を参照して上記形態
例による鉄骨柱の製造法を説明する。
【0033】図10の第1の内型22の気密嵌合部24
aを、外型21の一端側に気密に嵌合し、予め所要の長
さに切断して前記図3の加熱装置16により加熱した角
形短パイプ2aを、前記外型21の他端側から外型21
と第1の内型22の内型挿入部24bとの間に挿入し、
続いて第2の内型23の気密嵌合部24aを外型21の
他端側に気密に嵌合し、前記内型22,23の一方或い
は両方を液圧シリンダ25,26にて外型21内に押込
んでプレスし、前記角形短パイプ2aの厚みを前記外型
21と内型22,23の内型挿入部24bとの間で増加
させることにより、図11に示すように肉厚部7aを形
成する。この時、前記フランジ形成溝10に挿入された
角形短パイプ2aの両端によって、所要長さのフランジ
部19が肉厚部7aの両端部に同時に形成されるように
なる。
【0034】続いて、前記内型22,23を外型21か
ら引抜いて肉厚部7aを取出し、該肉厚部7aを図6に
示したように、先ず700℃前後まで徐冷した後、40
0℃前後まで急冷し、その後常温まで徐冷することによ
り、結晶の微細化と残留応力の除去とを行う。なお、前
記内型22,23の裏当金挿入溝11に裏当金12を予
め挿入せずに、上記冷却を行った後の肉厚部7aに裏当
金12を焼嵌め等により固定するようにしてもよい。
【0035】続いて、図12に示すように、前記肉厚部
7aの端部のフランジ部19に裏当金12を裏当てとし
て別の角形パイプ2を溶接20することにより、図17
に示したような所要長さの鉄骨柱1を組立てる。
【0036】尚、図10の内型22,23に備えている
フランジ形成溝10を備えない場合には、図13のよう
にフランジ部19(図12)を有しない肉厚部7aが形
成されるようになり、この図13の形状の場合には、肉
厚部7aの両端に裏当金12を介して別の角形パイプ2
を直接溶接により接続する。
【0037】図14は、角形短パイプ2aを内型挿入部
24bに密に嵌合させ、角形短パイプ2aの外面と外型
21の内面との間に肉厚部形成のための大きめの間隔S
3をもたせることにより、図19に示した外側に突出し
た肉厚部7bを形成させるようにした場合を示してい
る。なお、この場合は裏当金12を予め挿入することが
できないので、冷却後に裏当金12を取付ける必要があ
る。
【0038】図15は、角形短パイプ2aを外型21に
密に嵌合させ、角形短パイプ2aの内面と内型挿入部2
4bの外面との間に肉厚部形成のための大きめの間隔S
4をもたせることにより、図20に示した内側に突出し
た肉厚部7cを形成させるようにした場合を示してい
る。
【0039】なお、本発明は上記実施の形態例にのみ限
定されるものではなく、角形パイプ及び角形短パイプの
加熱方式、肉厚部の形状等は種々変更することができる
こと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ること等は勿論である。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外型と内
型との間で角形パイプの加熱端を拘束しながらプレスし
て肉厚部を成形し、溶接接続によって柱を組立てるよう
にしているので、平面度、寸法精度の高い肉厚部を備え
合理的な熱処理を施して品質の安定した鉄骨柱を能率的
に低コストで製造できる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、角形パイプ
の外側に突出した肉厚部を形成することができ、また請
求項3記載の発明によれば、角形パイプの内側に突出し
た肉厚部を形成することができる。
【0042】請求項4記載の発明によれば、肉厚部の形
成と同時に、肉厚部の端部内側に裏当金を一体に形成す
ることができる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、外型と内型
との間で拘束しながら角形短パイプをプレスして肉厚部
を成形し、肉厚部に角形パイプを溶接接続して柱を組立
てるようにしているので、平面度、寸法精度の高い肉厚
部を備え合理的な熱処理を施して品質の安定した鉄骨柱
を能率的に低コストで製造できる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、角形短パイ
プの外側に突出した肉厚部を形成することができ、また
請求項7記載の発明によれば、角形短パイプの内側に突
出した肉厚部を形成することができる。
【0045】請求項8記載の発明によれば、肉厚部の形
成と同時に、肉厚部の端部内側に裏当金を一体に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態例に用いる装置の一例を
示す切断側面図である。
【図2】裏当金の一例を示す斜視図である。
【図3】加熱装置の一例を示す断面図である。
【図4】プレスにより肉厚部を形成した状態を示す切断
側面図である。
【図5】肉厚部を形成した角形パイプに他の角形パイプ
を溶接して鉄骨柱を組立てる状態を示す断面図である。
【図6】本発明の鉄骨柱の製造法の手順を示すフローシ
ートである。
【図7】肉厚部の端部にフランジ部を備えないようにし
た場合の角形パイプの断面図である。
【図8】図1において角形パイプの外側に突出した肉厚
部を形成させるようにした場合の切断側面図である。
【図9】図1において角形パイプの内側に突出した肉厚
部を形成させるようにした場合の切断側面図である。
【図10】本発明の他の形態例に用いる装置の一例を示
す切断側面図である。
【図11】プレスにより肉厚部を形成した状態を示す切
断側面図である。
【図12】肉厚部に他の角形パイプを溶接して鉄骨柱を
組立てる状態を示す断面図である。
【図13】肉厚部の端部にフランジ部を備えないように
した場合の断面図である。
【図14】角形短パイプの外側に突出した肉厚部を形成
する場合の例を示す切断側面図である。
【図15】角形短パイプの内側に突出した肉厚部を形成
する場合の例を示す切断側面図である。
【図16】従来の鉄骨柱と梁の接続を行う仕口部を示す
概略側面図である。
【図17】鉄骨柱の一例を示す側面図である。
【図18】角形パイプの内外側に突出した肉厚部の形状
を示す断面図である。
【図19】角形パイプの外側に突出した肉厚部の形状を
示す断面図である。
【図20】角形パイプの内側に突出した肉厚部の形状を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨柱 2 角形パイプ 2a 角形短パイプ 7a 肉厚部 7b 肉厚部 7c 肉厚部 8 外型 8a 当接段部 8b 拡径部 9 内型 9a 気密嵌合部 9b 内型挿入部 11 裏当金挿入溝 12 裏当金 21 外型 22 内型 23 内型 24a 気密嵌合部 24b 内型挿入部 H 加熱端 S1 間隔 S2 間隔 S3 間隔 S4 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 孝行 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 笠 俊司 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 桐山 伸一 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形パイプの外側に密に嵌合する当接段
    部を一端に有し他の部分が角形パイプの外面に対して所
    要の間隔を有した拡径部を形成している外型と、該外型
    の拡径部の内側に密に嵌合する気密嵌合部を基端側に有
    すると共に前記角形パイプの内面との間に所要の間隔を
    有して角形パイプ内に挿入される内型挿入部を有した内
    型とを設け、角形パイプの一端を加熱して該加熱端の外
    側に前記外型を嵌合すると共に、内型の気密嵌合部を外
    型の拡径部に密に嵌合し、前記角形パイプの他端を固定
    した状態で内型を外型内に押込んでプレスし前記角形パ
    イプの加熱端の厚みを前記外型の拡径部と内型挿入部と
    の間で増加させることにより肉厚部を形成した後、前記
    内型及び外型を引抜いて角形パイプを取出し、急冷によ
    る結晶の微細化と徐冷による残留応力の除去を行った
    後、肉厚部の端部に別の角形パイプを溶接することによ
    り所要長さの柱とすることを特徴とする鉄骨柱の製造
    法。
  2. 【請求項2】 内型挿入部を角形パイプの内側に密に嵌
    合させ、外型の拡径部に角形パイプとの間に間隔をもた
    せることにより、外側に突出した肉厚部を形成すること
    を特徴とする請求項1記載の鉄骨柱の製造法。
  3. 【請求項3】 外型を角形パイプの外側に密に嵌合さ
    せ、内型挿入部に角形パイプとの間に間隔をもたせるこ
    とにより、内側に突出した肉厚部を形成することを特徴
    とする請求項1記載の鉄骨柱の製造法。
  4. 【請求項4】 角形パイプの内側において角形パイプの
    加熱端より気密嵌合部内に深く入り込ませて形成した裏
    当金挿入溝に裏当金を挿入して、肉厚部の端部内側に裏
    当金を一体に形成することを特徴とする請求項1又は3
    記載の鉄骨柱の製造法。
  5. 【請求項5】 角形短パイプの外側に所要の間隔を有し
    て嵌合する外型と、該外型の内側に密に嵌合する気密嵌
    合部を基端側に有すると共に前記角形短パイプの内面と
    の間に所要の間隔を有して角形短パイプ内に挿入される
    内型挿入部を有した1対の内型とを設け、第1の内型の
    気密嵌合部を外型の一端側に気密に嵌合し、加熱した角
    形短パイプを前記外型の他端側から外型と第1の内型の
    内型挿入部との間に挿入し、続いて第2の内型の気密嵌
    合部を外型の他端側に気密に嵌合し、前記内型の少なく
    とも一方を外型内に押込んでプレスし前記角形短パイプ
    の厚みを前記外型と内型挿入部との間で増加させること
    により肉厚部を形成した後、前記両方の内型を外型から
    引抜くことにより肉厚部を取り出し、急冷による結晶の
    微細化と徐冷による残留応力の除去を行った後、肉厚部
    の端部に角形パイプを溶接することにより所要長さの柱
    とすることを特徴とする鉄骨柱の製造法。
  6. 【請求項6】 内型挿入部を角形短パイプの内側に密に
    嵌合させ、角形短パイプと外型との間に間隔をもたせる
    ことにより、外側に突出した肉厚部を形成することを特
    徴とする請求項5記載の鉄骨柱の製造法。
  7. 【請求項7】 外型を角形短パイプの外側に密に嵌合さ
    せ、内型挿入部に角形短パイプとの間に間隔をもたせる
    ことにより、内側に突出した肉厚部を形成することを特
    徴とする請求項5記載の鉄骨柱の製造法。
  8. 【請求項8】 角形短パイプの内側において角形短パイ
    プの端部より気密嵌合部内に深く入り込ませて形成した
    裏当金挿入溝に裏当金を挿入して、肉厚部の端部内側に
    裏当金を一体に形成することを特徴とする請求項5又は
    7記載の鉄骨柱の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101478484B1 (ko) * 2014-03-25 2014-12-31 (주)영신산업 자동차 조향컬럼용 이너튜브 내면의 프레스 가공방법
CN109280761A (zh) * 2018-11-27 2019-01-29 四川石油天然气建设工程有限责任公司 一种野外酸性环境碳钢管消应力施工作业方法

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