JPH1034144A - オイルスキーマー - Google Patents

オイルスキーマー

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JPH1034144A
JPH1034144A JP19309796A JP19309796A JPH1034144A JP H1034144 A JPH1034144 A JP H1034144A JP 19309796 A JP19309796 A JP 19309796A JP 19309796 A JP19309796 A JP 19309796A JP H1034144 A JPH1034144 A JP H1034144A
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JP
Japan
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net
oil
belt
endless moving
fats
Prior art date
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Pending
Application number
JP19309796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Igawa
正美 井川
Kenji Matsushita
憲二 松下
Yasufumi Fukumoto
康文 福本
Kenichi Takahara
賢一 高原
Hidekazu Azumaguchi
英一 東口
Takashi Nagai
永井  隆
Shuichi Kobayashi
秀一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Steel Co Ltd
Original Assignee
Toa Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toa Steel Co Ltd filed Critical Toa Steel Co Ltd
Priority to JP19309796A priority Critical patent/JPH1034144A/ja
Publication of JPH1034144A publication Critical patent/JPH1034144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水面上に浮遊する油脂類を効率的に回収する
ことができ、環境衛生上問題がある汚れ作業の、かき落
とし板やベルトの交換作業、かき落とし板の位置調整作
業等を必要としないオイルスキマーを提供する。 【解決手段】 油脂類の浮遊する水中に浸漬される実質
的に垂直な下部と、水面上方に位置する水平な上部とか
らなる、一定メッシュの網目を有するベルト状の無端移
動ネット1と、無端移動ネット1を連続的に移動させる
ための駆動機構2と、無端移動ネット1の移動に伴い、
その垂直下部の網目に付着して水中から引き上げられた
油脂類を、空気の噴射によって吹き落とすための、無端
移動ネット1の水平上部の上方に配置された空気噴射ノ
ズル3と、空気噴射ノズル3の下方に、無端移動ネット
1を挟んで設けられた、吹き落とされたオイルスラッジ
を収容するための受け箱4とからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水面に浮遊する
油脂類を回収するためのオイルスキーマーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、工場の廃水処理設備などにおい
て、廃水収容槽内に収容された廃水の水面に浮遊する油
脂類を回収するために、従来、次のようなベルト式オイ
ルスキーマーまたはフェルトを使用したオイルスキ−マ
ーが使用されている。 (1) ベルト式オイルスキ−マー 従来のベルト式オイルスキ−マーは、図3に示すよう
に、油脂類の浮遊する水中に浸漬される実質的に垂直な
ゴムまたは金属製の無端移動ベルト8と、無端移動ベル
ト8を連続的に移動させるための駆動機構2と、無端移
動ベルト8の移動に従い、ベルト8に付着して水中から
引き上げられた油脂類をかき落とすための、無端移動ベ
ルト8の上方にその一端をベルト8に接触させて配置さ
れた塩化ビニルまたは鋼板製のかき落とし板9と、かき
落とし板9の下方に配置された、かき落とされたオイル
スラッジを受け入れるための受け箱4とからなってい
る。
【0003】駆動機構2により、ベルト8を矢印方向に
連続的に無端移動させると、水面上に浮遊している油脂
類はベルト8に付着して水中から引き上げられ、ベルト
8の移動と共に水面上方のかき落とし板9に至り、かき
落とし板9によって、ベルト8に付着している油脂類が
かき落とされ、オイルスラッジ7として受け箱4内に収
容される。 (2) フェルトを使用したオイルスキ−マー 従来のフェルトを使用したオイルスキ−マーは、図4に
示すように、油脂類の浮遊する水中に浸漬される実質的
に垂直なフェルト製の無端移動ベルト10と、無端移動
ベルト10を連続的に移動させるための駆動機構2と、
無端移動ベルト10の移動に従い、ベルト10に付着し
て水中から引き上げられた油脂類を絞り取るための、無
端移動ベルト10の上方に配置された上下1対の絞りロ
ーラ11と、絞り取られた油脂類をオイルスラッジ7と
して受け入れるための受け箱4とからなっている。
【0004】駆動機構2により、ベルト10を矢印方向
に連続的に無端移動させると、水面上に浮遊している油
脂類はベルト10に付着して水中から引き上げられ、ベ
ルト10の移動と共に水面上方の絞りローラ11に至
り、絞りローラ11によって油脂類が絞り取られ、オイ
ルスラッジ7として受け箱4内に収容される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルト式オイル
スキ−マーには、次のような問題がある。 (1) 無端移動ベルト8がゴムまたは金属からなっている
ために、実質的に垂直な無端移動ベルト8に付着した油
脂類が、ベルト8の移動と共に水中から引き上げられる
際に、ベルト8から滑り落ちる。従って、回収される油
脂類の量は、水面でベルトに付着した油脂の量の約30
%位であり、油脂類の回収率が極めて低い。
【0006】(2) 無端移動ベルト8に付着した油脂類を
かき落とすためのかき落とし板9が、ベルト8との接触
によって磨耗するために、かき落とし板9のベルト8と
の接触位置を調整することが必要であり、また、かき落
とし板9が鋼板の場合には、ベルト8が磨耗するので、
その交換が必要になる。このような、かき落とし板9や
ベルト8の交換作業、および、かき落とし板9のベルト
8との接触位置の調整のために、多くの時間と人手を要
し、且つ、汚れ作業であるために環境衛生上からも問題
があり、作業員がその作業をいやがる。
【0007】また、従来のフェルトを使用したオイルス
キ−マーには、次のような問題がある。 (1) 水面に浮遊する油脂類が粘度の高いグリス状の場合
には、フェルト製の無端移動ベルトに粘着する結果、絞
りローラ11によっては絞り出すことができなくなる。
【0008】(2) 水面に浮遊する油脂類が粘度の低いオ
イル状の場合でも、絞りローラ11によりフェルト製ベ
ルト10に圧力を加えて絞り出すため、フェルト製ベル
ト10の損傷が激しく、その交換を頻繁に行わなければ
ならず、交換作業のために多くの時間と人手を要し、且
つ、汚れ作業であることから、環境衛生上からも問題が
あり、作業員がその作業をいやがる。
【0009】(3) 鉄鋼工場の廃油は粘度の高いグリス分
が多いことから、その廃油処理にフェルト製ベルトから
なるオイルスキーマーを使用することは不向きである。
従って、この発明の目的は、上述した問題を解決し、水
面上に浮遊する油脂類を、その粘度が高い場合でも効率
的に回収することができ、作業員のいやがる汚れ作業
の、損耗したかき落とし板やベルトの交換作業や、かき
落とし板の位置調整作業等を行う必要がないオイルスキ
ーマーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のオイルスキー
マーは、油脂類の浮遊する水中に浸漬される実質的に垂
直な下部と、水面上方に位置する水平な上部とからな
る、一定メッシュの網目を有するベルト状の無端移動ネ
ットと、前記無端移動ネットを連続的に移動させるため
の駆動機構と、前記無端移動ネットの移動に従い、その
垂直下部の網目に付着して水中から引き上げられた油脂
類を、空気の噴射により吹き落とすための、前記無端移
動ネットの水平上部の上方に配置された空気噴射ノズル
と、前記空気噴射ノズルの下方に前記無端移動ネットを
挟んで配置された、吹き落とされたオイルスラッジを収
容する受け箱とからなることに特徴を有するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明のオイルスキーマ
ーを、図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の
一実施態様を示す概略正面図、図2はこの発明のオイル
スキーマーに使用されるベルト状の無端移動ネットの拡
大部分正面図である。図面に示すように、この発明のオ
イルスキーマーにおいては、水面上に浮遊する油脂類を
付着させて引き上げるために、一定メッシュの網目を有
する、例えば、ステンレス等からなるワイヤーネット
製、ナイロン網製または魚網製の、ベルト状の無端移動
ネット1が使用される。
【0012】ベルト状の無端移動ネット1は、水中に浸
漬される実質的に垂直な下部1aと、水面上方に位置す
る水平な上部1bとからなっており、モータ2aとモー
タ2aの駆動力を伝達するプーリ2bとからなる駆動機
構2によって、矢印に示す方向に連続的に移動する。5
a,5b,5cは、無端移動ネット1の移動をガイドす
るガイドローラである。
【0013】無端移動ネット1の水面上方に位置する水
平な上部1bには、無端移動ネット1の移動に従い、そ
の垂直下部1aの網目に付着して水中から引き上げられ
た油脂類を、空気の噴射により吹き落とすための空気噴
射ノズル3が、そのノズル口3aを無端移動ネット1に
向けて設けられている。
【0014】空気噴射ノズル3の下方には、無端移動ネ
ット1の水平な上部1bを挟んで、吹き落とされた油脂
類をオイルスラッジとして受け入れる受け箱4が配置さ
れている。6は、空気噴射ノズル3から噴射された空気
により吹き落とされた油脂類の飛散を防ぎ、受け箱4に
収容するための飛散防止用筒体である。
【0015】工場の廃水処理設備などに設けられた廃水
収容槽内にその垂直下部1aを浸漬させて無端移動ネッ
ト1を配置し、駆動機構2によってネット1を矢印に示
す方向に連続的に移動させる。収容槽内に収容された廃
水の水面に浮遊する廃油は、ネット1の網目に油膜とな
って付着し、ネット1の移動と共に水面上から引き上げ
られる。そして、水面上方に位置する水平な上部1bに
おいて、空気噴射ノズル3から噴射される空気により吹
き落とされ、受け箱4内にオイルスラッジ7として収容
される。
【0016】上述したように、水面に浮遊する廃油は、
ネット1の網目に油膜となって付着するので、ネット1
の移動と共に水中から引き上げられる際に、油膜が破れ
てネット1から滑り落ちる量は極めて少なく、回収され
る油脂類の量は、水面でネット1に付着した油脂の量の
約90%以上になり、回収効率が大幅に向上する。
【0017】なお、網目に油脂類が油膜となって付着し
水中から引き上げられたネット1が、空気噴射ノズル3
の入側に設けられた第1のガイドローラ5aに接触し、
ネット1に付着した油膜が破れるおそれのある場合に
は、ガイドローラ5aを使用せず、図2に示すように、
ネット1の両側端に接触するチェーン12を設け、この
チェーン12によってネット1を引き上げるようにすれ
ば、回収効率を更に向上させることができる。
【0018】更に、廃油の粘度によって、粘度が低い場
合にはメッシュの小さい網目のネットを使用し、粘度が
高い場合にはメッシュが大きい網目のネットを使用する
ように、メッシュが異なる網目のネットを使用し、ま
た、粘度が低い場合にはナイロン網または魚網を使用
し、粘度が高い場合にはワイヤーネットを使用するよう
に、ネットの材質を変えることにより、多種多様の油脂
類を回収することができる。 ネット1の網目に付着し
た油脂類は、上述したように、空気噴射ノズル3から噴
射された空気により吹き落とされるので、ネット1はほ
とんど消耗することがない。ネット1を交換する場合で
も、水面上方で、空気噴射ノズル3により油脂類が吹き
落とされたネット1の1箇所を、針金等で引っ掛けこと
により、簡単にネット1を引き上げることができ、その
交換は容易である。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
水面上に浮遊する油脂類を、その粘度が高い場合でも効
率的に回収することができ、作業員のいやがる汚れ作業
の、損耗したかき落とし板やベルトの交換作業や、かき
落とし板の位置調整作業等を行う必要がない等、工業上
有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施態様を示す概略正面図であ
る。
【図2】この発明のオイルスキーマーに使用されるベル
ト状の無端移動ネットの拡大部分正面図である。
【図3】従来のベルト式オイルスキ−マーの概略斜視図
である。
【図4】従来のフェルトを使用したオイルスキ−マーの
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 無端移動ネット 2 駆動機構 3 空気噴射ノズル 4 受け箱 5a,5b,5c ガイドローラ 6 飛散防止用筒体 7 オイルスラッジ 8 ゴムベルト 9 かき落とし板 10 無端移動ベルト 11 絞りローラ 12 チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東口 英一 兵庫県揖保郡太子町東南298 (72)発明者 永井 隆 兵庫県揖保郡太子町東保336−19 (72)発明者 小林 秀一 兵庫県姫路市白浜町甲官有地4−124

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂類の浮遊する水中に浸漬される実質
    的に垂直な下部と、水面上方に位置する水平な上部とか
    らなる、一定メッシュの網目を有するベルト状の無端移
    動ネットと、前記無端移動ネットを連続的に移動させる
    ための駆動機構と、前記無端移動ネットの移動に従い、
    その垂直下部の網目に付着して水中から引き上げられた
    油脂類を、空気の噴射により吹き落とすための、前記無
    端移動ネットの水平上部の上方に配置された空気噴射ノ
    ズルと、前記空気噴射ノズルの下方に前記無端移動ネッ
    トを挟んで配置された、吹き落とされたオイルスラッジ
    を受け入れる受け箱とからなることを特徴とするオイル
    スキーマー。
JP19309796A 1996-07-23 1996-07-23 オイルスキーマー Pending JPH1034144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19309796A JPH1034144A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 オイルスキーマー

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JP19309796A JPH1034144A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 オイルスキーマー

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Publication Number Publication Date
JPH1034144A true JPH1034144A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16302193

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JP19309796A Pending JPH1034144A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 オイルスキーマー

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JP (1) JPH1034144A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113457216A (zh) * 2021-07-29 2021-10-01 珠海格力电工有限公司 集油装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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