JPH10341049A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JPH10341049A
JPH10341049A JP9150714A JP15071497A JPH10341049A JP H10341049 A JPH10341049 A JP H10341049A JP 9150714 A JP9150714 A JP 9150714A JP 15071497 A JP15071497 A JP 15071497A JP H10341049 A JPH10341049 A JP H10341049A
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JP
Japan
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magnetic field
part pattern
pattern
field direction
portion pattern
Prior art date
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Application number
JP9150714A
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English (en)
Inventor
Takashi Tsukada
隆士 塚田
Masakazu Hori
雅一 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 零磁界近傍において中点電位出力波形の乱れ
がない高精度で、製造しやすい磁気センサを実現するこ
とを目的にする。 【解決手段】 本発明は、磁界方向とほぼ直角に配置し
た短冊状の感知部パターンと磁界方向とほぼ平行に配置
した短冊状の補償部パターンとをNiの組成比が補償部パ
ターンの磁界による抵抗変化率が最小値近傍になるNi-F
eで作ることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被移動体検出物の
移動位置を非接触によって検出する磁気センサに関し、
ヒステリシスを低減することができる磁気センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気センサは、例えばFA用エアーシリ
ンダの位置検出センサとして用いられる。このような装
置を簡単に図5を用いて説明する。ガイド10を移動す
るシリンダブロック20に永久磁石21を固定して、位
置検出したい位置に磁気センサ31,32を配置する。
このとき、磁気センサ31,32の下にシリンダブロッ
ク20がきたときに永久磁石21が近接するように配置
する。
【0003】上記のようにFA用エアーシリンダの位置
検出に磁気センサを用いるのは、移動物体に対して非接
触で、ホトセンサ比べ低消費電力で、ほこりや油などの
耐環境性に優れているからである。しかし、磁気センサ
は、零磁界近傍のヒステリシスにより、位置検出精度が
低下する。
【0004】このような磁気センサについてさらに詳し
く以下に説明する。図6(a)〜(c)は、従来の磁気
センサ1の構成と特性を示した図である。図6(a)に
おいて、磁界がない状態で蒸着されたNi-Fe(Niの組成
比が一般に80%より大きい)の膜により構成された感
知部パターン11と補償部パターン12により構成され
る。そして、センサの両端に定電圧を加える電源端子1
3とグランド端子14、感知部パターン11と補償部パ
ターン12の間に中間電位出力端子15を有している。
【0005】また、図6(b)は感知部パターン11に
直角に磁界を加えたときの磁気抵抗特性で、図6(c)
は補償部パターン12に平行に磁界を加えたときの磁気
抵抗特性である。
【0006】以上のように構成された磁気センサ1の動
作について以下で説明する。感知部パターン11に直角
方向に交流磁界をHを加えていくと、磁気抵抗特性は図
6(b)のように感知部パターン11の抵抗値が徐々に
変化しヒステリシスがないのに、補償部パターン12は
平行な交流磁界が加わっていくため、磁気抵抗特性は図
6(c)のような振る舞いを示し、零磁界近傍において
ヒステリシスを持った変化を示す。
【0007】このときの位置検出センサの動作を以下で
説明する。図7は図5の装置の位置検出センサの回路構
成図である。図において、磁気センサ1からの信号(V
o)がアンプ2により増幅され、コンパレータ3によ
り、位置検出をするしきい値電圧(Vth)と比較する。
但し、コンパレータ3で比較するしきい値電圧は、アン
プ2の増幅分に対応した値(A*Vth)にされている。
【0008】中点電位出力端子15の電位は、感知部パ
ターン11と補償部パターン12との抵抗値のバランス
で得られるものである。しかし、補償部パターン12の
零磁界近傍での抵抗値の変化量は、感知部パターン11
の抵抗値の変化量に比べて小さいが、零磁界近傍のヒス
テリシスの影響でこの合成出力は図6の装置の磁気セン
サの出力特性図(図8)に示されるように、零磁界近傍
で乱れを生じている。このとき、しきい値電圧(Vth)
は通常飽和磁界(Hc)の時の中点電位1/2で設定さ
れ、この電圧で比較すると、磁界がH1,H2というよ
うに検出幅を有し、検出誤差として現れる。このため、
エアーシリンダのシリンダブロック20の位置と中点電
位出力とを対応させて使う場合、位置精度が低下すると
いう問題点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このため、ヒステリシ
スを低減するために、パーマロイ(Ni-Fe)蒸着中に直
流磁界を印加して、膜成長中の磁界向きを揃えて基板
(シリコン,ガラス,セラミック等)に膜形成を行な
い、感知部パターンと補償部パターンとを作る。このよ
うに製造すると、補償部パターンの零磁界近傍のヒステ
リシスが解消されたことによる。このような装置は、特
開平4−286379号公報に開示されている。
【0010】一般に、磁性膜形成には、スパッタ蒸着
(強磁性体用マグネトロン)や電子ビーム蒸着により形
成している。しかし、このような上記の装置を用いて膜
を形成するには、直流磁界を印可するために、大がかり
なコイル等の磁界を印加する装置が必要になり、汎用の
成膜装置では対応できないという問題点がある。
【0011】また、膜圧均一性の確保のため、磁気セン
サを搭載する基板やサセプターは通常自公転させて使用
するが、直流磁界中となると、基板は固定せざるを得な
く、膜厚の制御性が低下する。これにより、センサの特
性が悪くなる。
【0012】その他、Ni-Feに中にMoやCrなどの金属を
極めて微量に添加し、膜形成を行い、ヒステリシスをな
くす方法がある。しかし、添加金属の添加量が微量なだ
けに安定な特性を得ることが難しい。
【0013】そこで、本発明の目的は、零磁界近傍にお
いて中点電位出力波形の乱れがない高精度で、製造しや
すい磁気センサを実現することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁界方向とほ
ぼ直角に配置した短冊状の感知部パターンと磁界方向と
ほぼ平行に配置した短冊状の補償部パターンとをNiの組
成比が補償部パターンの磁界による抵抗変化率が最小値
近傍になるNi-Feで作ることを特徴とするものである。
【0015】このような本発明では、Ni-Fe膜のNiの組
成比が補償部パターンの磁界による抵抗変化率が最小値
近傍にすることにより、ヒステリシスがなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を説明す
る。図1は本発明の一実施例を示した構成図である。図
において、1は磁気センサで、感知部パターン11と補
償部パターン12とにより構成される。感知部パターン
11は、磁界方向とほぼ直角に配置した短冊状に形成さ
れ、Ni(ニッケル):78.5%とFe(鉄):21.5%
のNi-Fe膜で形成されている。補償部パターン12は、
磁界方向とほぼ平行に配置した短冊状に形成され、Ni:
78.5%とFe:21.5%のNi-Fe膜で形成されてい
る。センサの両端に定電圧を加える電源端子13とグラ
ンド端子14、感知部パターン11と補償部パターン1
2の間に中間電位出力端子15を有している。
【0017】このような装置の動作を以下で説明する。
本装置は、蒸着源のインゴットをNi:78.5%、Fe:
21.5%として、磁界がない状態で基板(シリコン
等)に蒸着を行い、感知部パターン11と補償部パター
ン12の膜を形成する。
【0018】このような装置の中点電位出力特性を図2
のAとして示すと共に、従来例として、Ni:83%、F
e:17%で作成された磁気センサの中点電位出力特性を
同時にBとして示す。ここで、電源端子13には1.6
[V]が与えられ、グランド端子14には0[V]が与
えられている。また、例えば、1.00E−02とは、
1.00×10-2を表す。
【0019】図から明らかなように、本実施例において
は中点電位の変化は、従来の装置より1/2に減少する
が、ヒステリシスがほとんどないものが得られる。次に
Niの組成比と抵抗変化率を示した図を図3に示す。図に
おいて、Aは感知部パターン11で、Bは補償部パター
ン12の抵抗変化率を示す。
【0020】この図は実験の結果得られた図で、磁界に
平行なパターン、つまり、補償部パターン12の磁界に
よる抵抗変化率が減少したことにより、ヒステリシスが
ほとんどないものが得られた。図から明らかなように、
Niの組成比が78.5%のとき補償部パターン12の抵
抗変化率は最小値(0.14%)となり、この組成比を
用いるとヒステリシスを限りなく零にすることが可能に
なる。
【0021】また、Ni組成比の有効範囲としては、図3
の補償部パターン12のNi組成比と抵抗変化率の拡大図
である図4から0.2%以下を有効範囲として読み取る
と、77.6%〜78.7%となる。そして、Ni-Feの組
成比の誤差±0.5%を考慮し、77.1%〜79.2%
が抵抗変化率の最小値近傍と判断される。そして、Niの
組成比が80%未満のものは、補償部パターン12の磁
気による抵抗変化率が小さく、ヒステリシスが小さいも
のが作成できる。
【0022】このように、Niの組成比を、補償部パター
ン12の磁界による抵抗変化率が最小値近傍あるいは8
0%未満または78.5%近傍にすることで、補償部パ
ターン12の磁気による抵抗変化率が下がるので、磁気
センサ1の中点電位の零磁界近傍におけるヒステリシス
特性を改善することができる。また、Niの組成比を変え
るだけでよいので、特別な製造設備を必要としない。そ
して、組成比は微量の調整を必要としないので、安定な
特性を得ることができる。
【0023】なお、磁気センサの検出の電圧の低下を防
止するには、電源電圧を上げて使用することにより低下
を防止することができる。また、パターンのw/t
(w:幅とt:膜厚)を変えて、飽和出力を変えて検出
感度の低下を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。Niの組成比を、補償部パターンの磁界による抵抗変
化率が最小値近傍あるいは80%未満または78.5%
近傍にすることで、補償部パターンの磁界による抵抗変
化率が下がるので、磁気センサの中点電位の零磁界近傍
におけるヒステリシス特性を改善することができる。ま
た、Niの組成比を変えるだけでよいので、特別な製造設
備を必要としない。そして、組成比は微量の調整を必要
としないので、安定な特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1の装置と従来の装置の中点電位出力特性を
示した図である。
【図3】Ni組成比と抵抗変化率のグラフを示した図であ
る。
【図4】図3の一部を拡大した図である。
【図5】磁気センサが位置検出センサとして用いられた
例を示す構成図である。
【図6】(a)は従来の磁気センサのパターンの平面
図、(b),(c)は同センサの磁気抵抗特性図であ
る。
【図7】図5の装置の位置検出センサの回路構成図であ
る。
【図8】図6の装置の出力特性図である。
【符号の説明】
1 磁気センサ 11 検知部パターン 12 補償部パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界方向とほぼ直角に配置した短冊状の
    感知部パターンと磁界方向とほぼ平行に配置した短冊状
    の補償部パターンとをNiの組成比が補償部パターンの磁
    界による抵抗変化率が最小値近傍になるNi-Feで作るこ
    とを特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】 磁界方向とほぼ直角に配置した短冊状の
    感知部パターンと磁界方向とほぼ平行に配置した短冊状
    の補償部パターンとをNiの組成比が80%未満のNi-Feで
    作ることを特徴とする磁気センサ。
  3. 【請求項3】 磁界方向とほぼ直角に配置した短冊状の
    感知部パターンと磁界方向とほぼ平行に配置した短冊状
    の補償部パターンとをNiの組成比が78.5%近傍のNi-
    Feで作ることを特徴とする磁気センサ。
JP9150714A 1997-06-09 1997-06-09 磁気センサ Pending JPH10341049A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011141969A1 (ja) * 2010-05-14 2011-11-17 株式会社日立製作所 磁界角計測装置およびこれを用いた回転角計測装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011141969A1 (ja) * 2010-05-14 2011-11-17 株式会社日立製作所 磁界角計測装置およびこれを用いた回転角計測装置
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