JPH10340675A - 陰極線管のフリットシール治具 - Google Patents

陰極線管のフリットシール治具

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JPH10340675A
JPH10340675A JP9147430A JP14743097A JPH10340675A JP H10340675 A JPH10340675 A JP H10340675A JP 9147430 A JP9147430 A JP 9147430A JP 14743097 A JP14743097 A JP 14743097A JP H10340675 A JPH10340675 A JP H10340675A
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ray tube
cathode ray
guide rod
frit seal
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JP9147430A
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Hiroshi Koizumi
浩 小泉
Hiroshi Okuda
博志 奥田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/24Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
    • H01J9/26Sealing together parts of vessels
    • H01J9/263Sealing together parts of vessels specially adapted for cathode-ray tubes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度や異物等の環境に左右されることなくノ
ズル部の滑らかな挿入及び引抜動作を確保することがで
きる陰極線管のフリットシール治具を提供する。 【解決手段】 本体9と、ノズル部10を支持するガイ
ドブロック11と、本体9に備えられ、ガイドブロック
11をノズル部10の挿入及び引抜方向にスライド可能
に支持するガイドロッド12と、本体9に備えられ、ガ
イドブロック11の外周11aに当接してガイドロッド
12を中心とするガイドブロック11の回転を制限する
ガイド板13とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を構成す
るパネルとファンネルとをフリットガラスの融着により
接合する際に使用される陰極線管のフリットシール治具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のフリットシール治具の
構成を一部切り欠いて概略的に示す構成図であり、図1
4は、図13をS14−S14線で切る断面図である。
【0003】図13及び図14に示される従来のフリッ
トシール治具においては、フリットシール炉(図示せ
ず)内においてパネルとファンネル2をフリットガラス
の融着によって接合する際に、陰極線管内の空気還流用
のノズル部10をファンネル2のネック部2aに当たら
ないように、ファンネル2内に挿入し(図13の実線位
置)、その後、引き抜く(図13の破線位置)。
【0004】ノズル部10の挿入及び引き抜きは、ノズ
ル部10を支持するガイドブロック31をガイドロッド
32に沿ってA方向に移動させることによって行う。ま
た、ガイドブロック31とガイドロッド32のそれぞれ
にはキー溝が形成されており、ガイドブロック31のキ
ー溝にはキー部材33が嵌合しており、ガイドロッド3
2のキー溝にはスライド可能にキー部材33が係合して
いる。このキー部材33は、ガイドロッド32を中心と
してガイドブロック31を回転をさせない機能を持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の陰極線管のフリットシール治具においては、高
温のフリットシール炉内を移動する際にガイドロッド3
2の熱変形による反りや、ガイドロッド32やキー部材
33の熱膨張に起因するガイドロッド32とガイドブロ
ック31とのこじれが発生して、ガイドブロック31の
下降動作、即ち、ノズル部10の引抜動作ができなくな
り、陰極線管の取り外しができなくなるという問題があ
った。
【0006】また、フリットシール炉内の搬送用のメッ
シュベルトの鎖等から発生したゴミや、ラジアントチュ
ーブの不完全燃焼等により発生したススが、ガイドロッ
ド32のキー構内に付着し、ガイドブロック31下降時
にキー部材33とガイドロッド32のキー構との間でこ
じれが発生して、ノズル部10の引抜動作ができなくな
り、陰極線管の取り外しができなくなるという問題があ
った。
【0007】また、搬送用のメッシュベルトにより複数
の陰極線管を順に搬送する場合に陰極線管の取り外しが
できなくなると、メッシュベルトの停止によりフリット
シール炉内に残された陰極線管の温度が非常に高くな
り、且つ、長時間加熱されることになり、パネル、ファ
ンネル、及び色選別マスクフレームに熱塑性変形が発生
し、陰極線管の製品品質を大きく低下させるという問題
が生じた。
【0008】そこで、本発明は、上記した従来技術の課
題を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、温度や異物等の環境に左右されることなく
ノズル部の滑らかな挿入及び引抜動作を確保することが
できる陰極線管のフリットシール治具を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の陰極線管のフ
リットシール治具は、所定位置に支持された陰極線管の
内部に挿入され、その後引き抜かれるノズル部を有し、
上記ノズル部を支持するガイドブロックと、上記ガイド
ブロックを上記ノズル部の挿入及び引抜方向にスライド
可能に支持するガイドロッドと、上記ガイドブロックの
外周に当接して上記ガイドロッドを中心とする上記ガイ
ドブロックの回転を制限する回転制限部材とを有するこ
と特徴としている。
【0010】また、請求項2の陰極線管のフリットシー
ル治具は、請求項1の治具において、上記ガイドロッド
の上記陰極線管に近い側の端部を上記本体に固定し、上
記ガイドロッドの上記陰極線管から遠い側の端部を上記
回転制限部材に固定し、上記回転制限部材が上記挿入及
び引抜方向にスライド可能に備えられていることを特徴
としている。
【0011】また、請求項3の陰極線管のフリットシー
ル治具は、請求項1又は2の治具において、リング状の
形状を持ち、上記ガイドロッドに接触する第1の内面及
び球面の一部から構成された第1の外面を持つ第1のリ
ング部材と、リング状の形状を持ち、上記ガイドロッド
に接触する第2の内面及び球面の一部から構成された第
2の外面を持つ第2のリング部材とを有し、上記ガイド
ブロックが、上記ガイドロッドを通す貫通孔と、上記貫
通孔内に形成され、上記第1のリング部材の第1の外面
に等しい曲率の第1の凹面を有する第1の軸受部と、上
記貫通孔内に形成され、上記第2のリング部材の第2の
外面に等しい曲率の第2の凹面を有する第2の軸受部と
を有し、上記貫通孔の中心軸に対して上記第1のリング
部材の中心軸を傾斜させることができるように上記第1
のリング部材を上記第1の軸受部に係合させ、上記貫通
孔の中心軸に対して上記第2のリング部材の中心軸を傾
斜させることができるように上記第2のリング部材を上
記第2の軸受部に係合させ、上記ガイドロッドに上記第
1のリング部材の上記第1の内面及び上記第2のリング
部材の上記第2の内面を摺動させることによって上記ガ
イドブロック及び上記ノズル部を上記ガイドロッドに沿
ってスライドさせるように構成したことを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項4の陰極線管のフリットシー
ル治具は、請求項1乃至3のいずれかの治具において、
上記ガイドロッドを外部雰囲気と隔離する伸縮可能なカ
バーを有することを特徴としている。
【0013】また、請求項5の陰極線管のフリットシー
ル治具は、所定位置に支持された陰極線管の内部に挿入
され、その後引き抜かれるノズル部を有し、上記ノズル
部を支持するガイドブロックと、上記ガイドブロックを
上記ノズル部の挿入及び引抜方向にスライド可能に支持
するガイドロッドと、上記ガイドロッドを外部雰囲気と
隔離する伸縮可能なカバーとを有することを特徴として
いる。
【0014】また、請求項6の陰極線管のフリットシー
ル治具は、請求項4又は5の治具において、上記カバー
が、金属製の蛇腹構造を有することを特徴としている。
【0015】また、請求項7の陰極線管のフリットシー
ル治具は、請求項4乃至6のいずれかの治具において、
上記カバーが、通気孔と、上記通気孔に備えられ、上記
カバー内部への異物の侵入を阻止するフィルターとを有
することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。
【0017】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1による陰極線管のフリッ
トシール治具の構成を概略的に示す構成図である。図2
は、図1のフリットシール治具の一部を拡大して概略的
に示す構成図である。図3は、図2をS3−S3線で切る
概略的な断面図である。
【0018】図1又は図2に示されるように、実施の形
態1のフリットシール治具は、本体9に、パネル1とフ
ァンネル2を含む陰極線管3を高精度に位置決めして支
持する支持部4,5,6,7,8を形成している。支持
部4,5,6は、パネル1及びファンネル2のそれぞれ
を3点支持している。また、実施の形態1のフリットシ
ール治具は、支持部4,5,6,7,8に支持された陰
極線管3の内部に挿入され、引き抜かれるノズル部10
と、このノズル部10を支持するガイドブロック11と
を有する。ノズル部10は、フリットシール炉(図示せ
ず)内においてパネル1とファンネル2をフリットガラ
スの融着によって接合する際に、陰極線管3内に挿入さ
れ、陰極線管3内の空気を還流させる。
【0019】また、実施の形態1のフリットシール治具
は、本体9に備え付けられ、ガイドブロック11をノズ
ル部10の挿入及び引抜方向(図におけるA方向)にス
ライド可能に支持するガイドロッド12と、本体9に備
え付けられ、ガイドブロック11の外周面11aの端部
に当接してガイドロッド12を中心とするガイドブロッ
ク11の回転を制限する回転制限部材としてのガイド板
13とを有する。尚、図2においては、ガイドブロック
11の外周面11aとガイド板13との間に、僅かな隙
間が存在するが、ガイドブロック11がスライド可能な
ように、ガイドブロック11の外周面11aをガイド板
13に軽く接触させてもよい。
【0020】また、図2及び図3に示されるように、実
施の形態1のフリットシール治具は、支軸14を中心に
して回転し、ガイドブロック11をガイドロッド12に
沿ってA方向にスライドさせる回転式アーム15と、こ
の回転式アーム15をB方向に回転させる駆動機構(図
示せず)とを有する。
【0021】陰極線管3を支持する本体9は、例えば、
搬送コンベアのメッシュベルト(図示せず)上に載せら
れてフリットシール炉内を通過する。ノズル部10は、
本体9がフリットシール炉内にあるときに、回転式アー
ム15の動作に連動するガイドブロック11によって、
陰極線管3の内部に挿入される。ノズル部10は、本体
9がフリットシール炉出口に到達した時に、回転式アー
ム15の動作に連動するガイドブロック11によって、
陰極線管3から引き抜かれる。
【0022】以上説明したように、実施の形態1のフリ
ットシール治具においては、ガイド板13がガイドブロ
ック11の外周面11aの端部に当接してガイドロッド
12を中心とするガイドブロック11の回転を制限して
いるので、ガイドブロック11に備えられたノズル部1
0の水平方向の位置の移動を抑制することができる。こ
のため、ノズル部10を陰極線管3内に挿入又は引き抜
く際に、ノズル部10がファンネル2のネック部2aに
当たり、陰極線管3を破損させるといった不具合をなく
することができる。
【0023】また、実施の形態1のフリットシール治具
においては、従来のフリットシール治具のようにガイド
ロッドの細長いキー溝内に小さなキー部材を摺動させる
ことによってガイドブロックの回転を制限しておらず、
ガイドブロック11の回転を制限する構成を大きさの制
限の少ないガイドブロック11の外部に備えている。こ
のため、実施の形態1によれば、ガイドロッドの軸心A
Xから回転を制限している位置までの距離(実施の形態
1においては距離L(図2)であり、従来例においては
軸心AXからキー部材33がガイドブロック31のキー
溝に当接する位置までの距離(図13及び図14)に相
当する。)を長くすることができ、回転制限部材(実施
の形態1においてはガイド板13(図2)であり、従来
例においてはキー部材33(図13及び図14)に相当
する。)とガイドブロック(実施の形態1においては外
周面11aであり、従来例においてはガイドブロック3
1のキー溝(図13及び図14)に相当する。)との間
に同一長さの余裕を持たせた場合であっても、軸心AX
における回転角としての誤差をより小さくすることがで
きる。従って、実施の形態1によれば、同一角度の精度
を得る場合に、従来の治具よりも回転制限部材とガイド
ブロックとの間に余裕を持たせることができ、熱変形や
異物に対する裕度が増加し、従来のキー溝やキー部材等
の微小な構成間に生じやすかった熱膨張や異物侵入に起
因するこじれ状態を生じにくくすることができる。
【0024】実施の形態2 図4は、本発明の実施の形態2による陰極線管のフリッ
トシール治具におけるガイドブロック及びガイドロッド
の構成を概略的に示す縦断面図である。図5(a)は、
実施の形態2のリング部材の平面図であり、同図(b)
は、同図(a)をS5−S5線で切る断面図である。図6
(a)は、実施の形態2のガイドブロックの軸受部の縦
断面図であり、同図(b)は、同図(a)をS6−S6
で切る断面図である。
【0025】実施の形態2のフリットシール治具は、ガ
イドブロック11と、ガイドロッド12との間にリング
部材及び軸受部により自動調芯機能を持たせた点のみ
が、上記実施の形態1の場合と相違する。従って、実施
の形態2の説明においては、図1乃至図3をも参照す
る。また、図4乃至図6において、図1乃至図3におけ
る構成と同一又は対応する構成には、同一の符号を付
す。
【0026】図4及び図5に示されるように、実施の形
態2のフリットシール治具は、例えば、セラミック等か
ら構成された第1及び第2のリング部材16,17を有
する。第1のリング部材16は、リング状の形状を持
ち、ガイドロッド12に接触する内面16a及び球面の
一部から構成された外面16bを持つ。第2のリング部
材17は、リング状の形状を持ち、ガイドロッド12に
接触する内面17a及び球面の一部から構成された外面
17bを持つ。
【0027】また、図4又は図6に示されるように、実
施の形態2のガイドブロック11は、ガイドロッド12
を通す貫通孔18と、第1の軸受部19と、第2の軸受
部20とを有する。第1の軸受部19は、貫通孔18内
の上端付近に形成され、第1のリング部材16の外面1
6bに等しい曲率の凹面19aを有する。第2の軸受部
20は、貫通孔18内の下端付近に形成され、第2のリ
ング部材17の外面17bに等しい曲率の凹面20aを
有する。ガイドロッド12は、その外周面を、第1及び
第2のリング部材16,17の内面16a,17aに接
触させることによって、ガイドブロック11を支持して
いる。
【0028】図4に示されるように、ガイドブロック1
1は第1及び第2のリング部材16,17と共に、ガイ
ドロッド12に沿ってA方向にスライド可能に支持され
ている。また、図7に示されるように、第1のリング部
材16は、貫通孔18の中心軸C−Cに対して第1のリ
ング部材16の中心軸D−Dをいずれの方向にも傾斜さ
せることができるように、第1の軸受部19に係合させ
ている。同様に、第2のリング部材17は、貫通孔18
の中心軸C−Cに対して第2のリング部材17の中心軸
(図示せず)をいずれの方向にも傾斜させることができ
るように、第2の軸受部20に係合させている。尚、図
4において、21及び22は、ガイドブロック11の第
1及び第2の軸受部19,20の外側に固定された板状
の蓋である。
【0029】図8は、実施の形態2のフリットシール治
具においてガイドロッド12に反りが生じた状態を概略
的に示す縦断面図である。図8に示されるように、ガイ
ドロッド12に反りが生じた場合には、第1及び第2の
リング部材16,17は、ガイドロッド12の反りに応
じて第1及び第2の軸受部19,20内において傾きを
変えることができる。従って、熱膨張によりガイドロッ
ド12にある程度の反りが生じたとしても、ガイドブロ
ック11をガイドロッド12に沿ってスライド1させる
ことができ、ノズル部10を引き抜くことができなくな
るという不具合の発生を少なくすることができる。
【0030】実施の形態3 図9は、本発明の実施の形態3による陰極線管のフリッ
トシール治具の構成を概略的に示す構成図である。図1
0は、図9のE部を図9の右側から見た状態を拡大して
示す図である。
【0031】実施の形態3のフリットシール治具は、ガ
イド板13を本体9に対してA方向にスライド可能に取
り付けた点のみが、上記実施の形態1の場合と相違す
る。従って、実施の形態3の説明においては、図1乃至
図3をも参照する。また、図9において、図1乃至図3
における構成と同一又は対応する構成には、同一の符号
を付す。
【0032】実施の形態3のフリットシール治具におい
ては、ガイドロッド12の陰極線管3に近い側の端部1
2aを本体9に固定し、ガイドロッド12の陰極線管3
から遠い側の端部12bをガイド板13の端部に固定し
ている。また、ガイド板13は、図9に実線で示す位置
から一点鎖線で示す位置13´にスライド可能に取り付
けられている。
【0033】ガイド板13を、本体9に取り付ける方法
としては、例えば、図3に示されるように、断面コ字状
のガイド板13を本体9に固定されたガイド部材9aに
スライド可能に係合させると共に、図10に示されるよ
うに、ガイド板13がガイド部材9aから外れないよう
にするものがある。ガイド板13がガイド部材9aから
外れないようにする構造としては、例えば、図10に示
されるように、ガイド板13に長孔13a,13bを形
成し、ビス13c,13dを長孔13a,13bを通し
てガイド部材9aに固定することにより、ガイド板13
をガイド部材9aにスライド可能に取り付けるものがあ
る。ただし、ガイド板13をスライド可能にガイド部材
9aに取り付ける方法は、上記のものに限定されない。
【0034】以上説明したように、実施の形態3のフリ
ットシール治具によれば、熱膨張によりガイドロッド1
2が長くなったときに、ガイド板13がスライドしてガ
イドロッド12に圧縮負荷が加わりにくい構造としてい
るので、ガイドロッド12に熱膨張による反りが生じに
くい。このため、フリットシール完了後にノズル部10
を引き抜くことができなくなるという不具合の発生を少
なくすることができる。
【0035】尚、上記説明においては、図9の構成を実
施の形態1に適用した場合について説明したが、実施の
形態2に適用してもよい。
【0036】実施の形態4 図11は、本発明の実施の形態4による陰極線管のフリ
ットシール治具の構成を概略的に示す構成図である。図
12は、図11のフリットシール治具の一部を拡大して
概略的に示す縦断面図である。
【0037】実施の形態4のフリットシール治具は、ガ
イドロッド12の周囲をフリットシール炉内の外部雰囲
気と隔離する伸縮可能な蛇腹状のカバー23,24を有
する点のみが、上記実施の形態1の場合と相違する。従
って、実施の形態4の説明においては、図1乃至図3を
も参照する。また、図11及び図12において、図1乃
至図3における構成と同一又は対応する構成には、同一
の符号を付す。
【0038】図11又は図12に示されるように、実施
の形態4のフリットシール治具は、ガイドロッド12の
周囲をフリットシール炉内の外部雰囲気と隔離する蛇腹
状のカバー23,24を有する。カバー23,24は、
例えば、金属製であるが、他の材料で形成してもよい。
また、カバー23,24を構成する金属材料としては、
ステンレス材やアルミ材があるが、延性に優れたアルミ
材のほうが耐久性の面において望ましい。
【0039】また、図12に示されるように、カバー2
3,24には、通気孔23a,24aが形成されてお
り、これら通気孔23a,24aには、カバー23,2
4内部への異物の侵入を阻止するフィルター、例えば、
メッシュシート25,26が備えられている。
【0040】以上説明したように、実施の形態4のフリ
ットシール治具によれば、ガイドロッド12の周囲をカ
バー23,24で覆い、カバー23,24内部の給排気
をメッシュシート25,26を通して行っているので、
ガイドブロック11とガイドロッド12との間に錆やス
スなどの異物を混入させることがない。このため、ノズ
ル部10を引き抜くことができなくなるという不具合の
発生を少なくすることができる。
【0041】尚、上記説明においては、図11のカバー
23,24を実施の形態1に適用した場合について説明
したが、実施の形態2若しくは3、又は、図13に示さ
れるフリットシール治具に適用してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、回転制限部材がガイドブロックの外周に当接し
てガイドロッドを中心とするガイドブロックの回転を制
限しているので、ガイドブロックに備えられたノズル部
の水平方向の位置の移動を抑制することができる。この
ため、ノズル部を陰極線管内に挿入又は引き抜く際に、
ノズル部がファンネルのネック部に当たり、陰極線管を
破損させるといった不具合をなくすることができるとい
う効果が得られる。
【0043】また、請求項1の発明によれば、ガイドロ
ッドの軸心から回転を制限している位置までの距離を長
くすることができ、回転制限部材とガイドブロックとの
間に同一長さの余裕を持たせた場合であっても、軸心に
おける回転角としての誤差をより小さくすることができ
る。従って、同一角度の精度を得る場合に、従来の治具
よりも回転制限部材とガイドブロックとの間に余裕を持
たせることができるので、熱変形や異物に対する裕度が
増加し、従来のキー溝やキー部材等の微小な構成間に生
じやすかった熱膨張や異物侵入に起因するこじれ現象を
生じにくくすることができるという効果が得られる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、熱膨張に
よりガイドロッドが長くなったときに、回転制限部材が
スライドしてガイドロッドに圧縮負荷が加わりにくい構
造としているので、ガイドロッドに熱膨張による反りが
生じにくく、このため、ノズル部を引き抜くことができ
なくなるという不具合の発生を少なくすることができる
という効果が得られる。
【0045】また、請求項3の発明によれば、第1及び
第2のリング部材がガイドロッドの反りに応じて第1及
び第2の軸受部内において傾きを変えるので、ガイドロ
ッドにある程度の反りが生じたとしても、ガイドブロッ
クをガイドロッドに沿ってスライドさせることができ、
ノズル部を引き抜くことができなくなるという不具合の
発生を少なくすることができるという効果が得られる。
【0046】また、請求項4の発明によれば、ガイドロ
ッドの周囲をカバーで覆っているので、ガイドブロック
とガイドロッドとの間に異物を混入させることがなく、
ノズル部を引き抜くことができなくなるという不具合の
発生を少なくすることができる。
【0047】また、請求項5の発明によれば、ガイドロ
ッドの周囲をカバーで覆っているので、ガイドブロック
とガイドロッドとの間に異物を混入させることがなく、
ノズル部を引き抜くことができなくなるという不具合の
発生を少なくすることができるという効果が得られる。
【0048】また、請求項6の発明によれば、カバーを
金属製の蛇腹構造としているので、カバーの耐久性を向
上させることができるという効果が得られる。
【0049】また、請求項7の発明によれば、カバー
が、通気孔と、通気孔に備えられた、フィルターを備え
ているので、カバー内部への異物の侵入を阻止すること
ができ、ノズル部を引き抜くことができなくなるという
不具合の発生を少なくすることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による陰極線管のフリ
ットシール治具の構成を概略的に示す構成図である。
【図2】 図1のフリットシール治具の一部を拡大して
概略的に示す構成図である。
【図3】 図2をS3−S3線で切る概略的な断面図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態2による陰極線管のフリ
ットシール治具におけるガイドブロック及びガイドロッ
ドの構成を概略的に示す縦断面図である。
【図5】 (a)は、実施の形態2のリング部材の平面
図であり、(b)は、同図(a)をS5−S5線で切る断
面図である。
【図6】 (a)は、実施の形態2のガイドブロックの
軸受部の縦断面図であり、(b)は、同図(a)をS6
−S6線で切る断面図である。
【図7】 実施の形態2における第1のリング部材が第
1の軸受部において傾斜した状態を示す断面図である。
【図8】 実施の形態2のフリットシール治具におい
て、ガイドロッド12に反りが生じた状態を概略的に示
す縦断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態3による陰極線管のフリ
ットシール治具の構成を概略的に示す構成図である。
【図10】 図9のE部を図9の右側から見た状態を拡
大して示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態4による陰極線管のフ
リットシール治具の構成を概略的に示す構成図である。
【図12】 図11のフリットシール治具の一部を拡大
して概略的に示す縦断面図である。
【図13】 フリットシール炉(図示せず)内に設置さ
れる従来の陰極線管のフリットシール治具の構成を一部
切り欠いて概略的に示す構成図である。
【図14】 図13をS14−S14線で切る断面図であ
る。
【符号の説明】
1 パネル、 2 ファンネル、 3 陰極線管、
4,5,6,7,8 支持部、 9 本体、 9a ガ
イド部材、 10 ノズル部、 11 ガイドブロッ
ク、 11a 外周面、 12 ガイドロッド、 13
ガイド板、 16第1のリング部材、 17 第2の
リング部材、 18 貫通孔、 19 第1の軸受部、
20 第2の軸受部、 23,24 カバー、 23
a,24a通気孔、 25,26 メッシュシート。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に支持された陰極線管の内部に
    挿入され、その後引き抜かれるノズル部を有する陰極線
    管のフリットシール治具において、 上記ノズル部を支持するガイドブロックと、 上記ガイドブロックを上記ノズル部の挿入及び引抜方向
    にスライド可能に支持するガイドロッドと、 上記ガイドブロックの外周に当接して上記ガイドロッド
    を中心とする上記ガイドブロックの回転を制限する回転
    制限部材とを有すること特徴とする陰極線管のフリット
    シール治具。
  2. 【請求項2】 上記ガイドロッドの上記陰極線管に近い
    側の端部を上記本体に固定し、 上記ガイドロッドの上記陰極線管から遠い側の端部を上
    記回転制限部材に固定し、 上記回転制限部材が上記挿入及び引抜方向にスライド可
    能に備えられていることを特徴とする請求項1記載の陰
    極線管のフリットシール治具。
  3. 【請求項3】 リング状の形状を持ち、上記ガイドロッ
    ドに接触する第1の内面及び球面の一部から構成された
    第1の外面を持つ第1のリング部材と、 リング状の形状を持ち、上記ガイドロッドに接触する第
    2の内面及び球面の一部から構成された第2の外面を持
    つ第2のリング部材とを有し、 上記ガイドブロックが、上記ガイドロッドを通す貫通孔
    と、上記貫通孔内に形成され、上記第1のリング部材の
    第1の外面に等しい曲率の第1の凹面を有する第1の軸
    受部と、上記貫通孔内に形成され、上記第2のリング部
    材の第2の外面に等しい曲率の第2の凹面を有する第2
    の軸受部とを有し、 上記貫通孔の中心軸に対して上記第1のリング部材の中
    心軸を傾斜させることができるように上記第1のリング
    部材を上記第1の軸受部に係合させ、上記貫通孔の中心
    軸に対して上記第2のリング部材の中心軸を傾斜させる
    ことができるように上記第2のリング部材を上記第2の
    軸受部に係合させ、上記ガイドロッドに上記第1のリン
    グ部材の上記第1の内面及び上記第2のリング部材の上
    記第2の内面を摺動させることによって上記ガイドブロ
    ック及び上記ノズル部を上記ガイドロッドに沿ってスラ
    イドさせるように構成したことを特徴とする請求項1又
    は2のいずれかに記載の陰極線管のフリットシール治
    具。
  4. 【請求項4】 上記ガイドロッドを外部雰囲気と隔離す
    る伸縮可能なカバーを有することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の陰極線管のフリットシール治
    具。
  5. 【請求項5】 所定位置に支持された陰極線管の内部に
    挿入され、その後引き抜かれるノズル部を有する陰極線
    管のフリットシール治具において、 上記ノズル部を支持するガイドブロックと、 上記ガイドブロックを上記ノズル部の挿入及び引抜方向
    にスライド可能に支持するガイドロッドと、 上記ガイドロッドを外部雰囲気と隔離する伸縮可能なカ
    バーとを有することを特徴とする陰極線管のフリットシ
    ール治具。
  6. 【請求項6】 上記カバーが、金属製の蛇腹構造を有す
    ることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の
    陰極線管のフリットシール治具。
  7. 【請求項7】 上記カバーが、 通気孔と、 上記通気孔に備えられ、上記カバー内部への異物の侵入
    を阻止するフィルターとを有することを特徴とする請求
    項4乃至6のいずれかに記載の陰極線管のフリットシー
    ル治具。
JP9147430A 1997-06-05 1997-06-05 陰極線管のフリットシール治具 Withdrawn JPH10340675A (ja)

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KR1019970070226A KR100282676B1 (ko) 1997-06-05 1997-12-19 음극선관의 플릿밀봉장치
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US6027390A (en) 2000-02-22
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TW357383B (en) 1999-05-01

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