JPH10340524A - 情報記録カードの種別判定方法および装置 - Google Patents

情報記録カードの種別判定方法および装置

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JPH10340524A
JPH10340524A JP9147657A JP14765797A JPH10340524A JP H10340524 A JPH10340524 A JP H10340524A JP 9147657 A JP9147657 A JP 9147657A JP 14765797 A JP14765797 A JP 14765797A JP H10340524 A JPH10340524 A JP H10340524A
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JP
Japan
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card
information recording
magnetic
recording card
magnetic sensor
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JP9147657A
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English (en)
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Yonezo Furuya
矢 米 藏 古
Susumu Kojima
島 進 小
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Nippon Conlux Co Ltd
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Nippon Conlux Co Ltd
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Publication date
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    • G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/08—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes
    • G06K7/082—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors
    • G06K7/083—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors inductive
    • G06K7/084—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors inductive sensing magnetic material by relative movement detecting flux changes without altering its magnetised state

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの処理時間を短縮するとともに、カー
ドの破損等のカードの劣化を防止して情報記録カードの
適正な処理ができるようにした情報記録カードの種別判
定方法および装置を提供すること。 【解決手段】 情報記録カードの種別を非接触で検査す
る装置において、前記情報記録カードの搬送路の所定の
位置に該搬送路に近接して配設された非接触式磁気セン
サ１０と、前記情報記録カードが前記搬送路に沿って搬
送されるにしたがって前記磁気センサから出力される信
号に基づき前記情報記録カードの種別を判定するカード
判定手段１２−１６とをそなえたことを特徴とする情報
記録カードの種別判定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録カードの
種別判定方法および装置に係り、特にリーダ／ライタに
挿入された情報記録カードにつき、所定の磁気記録領域
( 磁気ストライプ) が形成されているカードか否か、所
定の集積回路( ＩＣ) が搭載されているカードか否かを
非接触で判別することができるようにした情報記録カー
ドの種別判定方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、情報記録カードにおいて、セキュ
リティ性を向上するとか、記録容量を増大する等のため
に、磁気記録領域( 磁気ストライプ) が複数本形成され
た複数ストライプカードや磁気ストライプに加えて集積
回路( ＩＣ) 等を搭載した、いわゆる複合カードの使用
が提案されている。
【０００３】また、この種の情報記録カードにおいて
は、磁気ストライプが１本のシングルストライプカード
や磁気ストライプが２本のダブルストライプカード等が
あり、またＩＣを搭載したカードにおいても、そのＩＣ
の接点の位置、形状等がそれぞれ異なるカードのあるこ
とが知られている。
【０００４】ところで、従来のこの種の情報記録カード
に対して情報の記録、再生を行うカードリーダライタに
おいては、所定のカードか否かが処理を始めてからやっ
と分かるようになっている。すなわち、所定の磁気スト
ライプが形成されているカードか否か、すなわち所定の
位置に磁気ストライプが形成されるカードか否かは、実
際に磁気ヘッドによりこのカードの磁気ストライプの情
報を再生した後に判定し、また所定の形状のＩＣ接点を
有するカードであるか否かは、実際にこのカードのＩＣ
の接点との接続を行う接続動作を行った後に判定してい
た。
【０００５】したがって、この種のカードリーダライタ
においては、所定の位置に磁気ストライプが形成されて
いないカードに対しても、実際に磁気ヘッドにより走査
を行い、その結果、適切なデータの記録または再生がで
きない場合、磁気ストライプが形成されていないカード
と識別してそれに対応する処理を行い、またＩＣが搭載
されていないカードとか、ＩＣが搭載されていても所定
の位置に所定の形状のＩＣの接点が形成されていないカ
ードに対しても、実際にＩＣの接点との接続動作を行
い、その結果、適切なデータの記録または再生ができな
い場合は、所定のＩＣが搭載されていないカードと識別
して、それに対応する処理を行うように構成されてい
た。
【０００６】
【従来の技術とその課題】このように、従来のカードリ
ーダライタにおいては、磁気ヘッドにより磁気ストライ
プ部を実際に走査しなければ所定の磁気ストライプが形
成されているカードか否かの識別ができず、またＩＣの
接点との実際の接続動作を行わなければ所定のＩＣが搭
載されたカードであるか否かの識別ができない。
【０００７】このため、カードの処理に時間がかかる。
そして、その結果、カード利用者の待ち時間が長くな
る。また、磁気ストライプのないカードが挿入された場
合には、無駄な磁気ヘッドの走査( 摺動) を行うことに
より、またＩＣが搭載されていないカードとかＩＣが搭
載されていても所定の位置に所定の形状のＩＣの接点が
形成されていないカードが挿入された場合は、無駄なＩ
Ｃの接点との接続動作を行うことにより、カードの破損
等が生じ、カードの寿命が短くなる。
【０００８】そこで、本発明は、カードの処理時間を短
縮するとともに、カードの破損等のカードの劣化を防止
して情報記録カードの適正な処理ができるようにした情
報記録カードの種別判定方法および装置を提供すること
を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、カードリーダライタに挿入された情報
記録カードの種別を非接触で判別する情報記録カードの
種別判定方法において、前記情報記録カードの搬送路の
所定の位置に該搬送路に接近して非接触式磁気センサを
配設し、該情報記録カードが前記搬送路に沿って搬送さ
れるにしたがって前記磁気センサから出力される信号に
基づき該情報記録カードの種別を判定することを特徴と
する。
【００１０】そして、前記磁気センサは、時間的に変化
する電流を磁性線に印加することによって生じる円周磁
束の時間変化に対する電圧を、外部印加磁界による変化
として検出する磁気インダクタンス型磁気センサからな
り、この磁気インダクタンス型磁気センサから出力され
る信号に基づき、前記情報記録カードの種別を判定する
ように構成することができる。
【００１１】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードの所定情報を記録した磁気記録部の配設位置に対
応して配設し、前記磁気センサから出力される信号にお
ける前記所定情報に対応する波形の有無から前記情報記
録カードが磁気記録部を搭載したカードであるか否かを
判定するように構成することができる。
【００１２】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードが所定形状からなる集積回路接点部の配設位置に
対応して配設し、前記磁気センサから出力される信号に
おける前記所定形状の集積回路接点部に対応する波形の
有無から該情報記録カードが前記集積回路を搭載したカ
ードであるか否かを判定するように構成することができ
る。
【００１３】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードの所定情報を記録した磁気記録部の配設位置に対
応して配設される第１の磁気センサと、前記情報記録カ
ードの所定形状から集積回路接点部の配設位置に対応し
て配設された第２の磁気センサとを有し、前記第１の磁
気センサから出力される信号における前記所定情報に対
応する波形の有無から該情報記録カードが該磁気記録部
を搭載したカードであるか否かを判定し、前記第２の磁
気センサから出力される信号における前記所定形状の集
積回路接点部に対応する波形の有無から該情報記録カー
ドが前記集積回路を搭載したカードであるか否かを判定
するように構成することができる。
【００１４】また、本発明では、カードリーダライタに
挿入された情報記録カードの種別を非接触で判定する情
報記録カードの種別判定装置において、前記情報記録カ
ードの搬送路の所定位置に該搬送路に接近して配設され
た非接触式磁気センサと、前記情報記録カードが前記搬
送路に沿って搬送されるにしたがって前記磁気センサか
ら出力される信号に基づき該情報記録カードの種別を判
定するカード判定手段とを具備することを特徴とする。
【００１５】そして、前記磁気センサは、磁性線が発振
回路の素子を構成するようにして所定の周波数で自己発
振する磁気インダクタンス型磁気センサを有し、また前
記カード判定手段は、前記磁気インダクタンス型磁気セ
ンサが外部印加磁界によって変化する信号を検波し電圧
信号として抽出する信号抽出手段と、前記信号抽出手段
で抽出した前記電圧信号に基づき前記情報記録カードの
種別を判定する判定手段とを具備するように構成するこ
とができる。
【００１６】そして、前記判定手段は、前記信号抽出手
段の電圧信号と、所定の基準値を発生する基準値発生回
路と、前記信号抽出手段の電圧信号を前記基準値発生回
路から発生される前記所定の基準値と比較する比較回路
とを具備し、前記比較回路の比較出力に基づき前記情報
記録カードの種別を判定するように構成することができ
る。
【００１７】そして、前記磁気インダクタンス型磁気セ
ンサは、前記搬送路に対向する面以外の面に磁気シール
ドを有するように構成することができる。
【００１８】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードの所定情報を記録した磁気記録部の配設位置に対
応して配設され、また前記カード判定手段は、前記磁気
センサから出力される信号における前記所定情報に対応
する波形の有無から該情報記録カードが該磁気記録部を
搭載したカードであるか否かを判定するように構成する
ことができる。
【００１９】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードの所定形状からなる集積回路接点部の配設位置に
対応して配設され、また前記カード判定手段は、前記磁
気センサから出力される信号における前記所定形状の集
積回路接点部に対応する波形の有無から、該情報記録カ
ードが前記集積回路を搭載したカードであるか否かを判
定するように構成することができる。
【００２０】そして、前記磁気センサは、前記情報記録
カードの所定情報を記録した磁気記録部の配設位置に対
応して配設される第１の磁気センサと、前記情報記録カ
ードの所定形状からなる集積回路接点部の配設位置に対
応して配設された第２の磁気センサとを有し、また前記
カード判定手段は、前記第１の磁気センサから出力され
る第１の信号と前記第２の磁気センサから出力される第
２の信号とを切り換えて出力する切換手段と、前記切換
手段から出力された前記第１の信号における前記所定情
報に対応する波形の有無から該情報記録カードが該磁気
記録部を搭載したカードであるか否かを判定し、前記切
換手段から出力された前記第２の信号における前記所定
形状の集積回路接点部に対応する波形の有無から該情報
記録カードが前記集積回路を搭載したカードであるか否
かを判定する判定手段とを具備するように構成すること
ができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を添付図
面を用いて詳細に説明する。図１は、本発明に係るカー
ド種別判定回路の一実施例を示すブロック線図である。
このカード種別判定回路は、実際にはコンピュータを用
いて構成されるものである。
【００２２】図２は、この実施例で使用される情報記録
カード( 複合カード) １の一構成例を示す。この図２に
おいて、情報記録カード１は、その内部に埋め込まれた
図示しない集積回路( ＩＣ) 、およびこの情報記録カー
ド１の表面に形成された磁気ストライプ( 磁気記録領
域)3-1、3-2 を用いた複合カードとして構成されてい
る。
【００２３】このカードへの情報記録は、カード１の内
部に埋め込まれた図示しないＩＣコンタクト( ＩＣ接点
部) ２を介して行われ、磁気ストライプ3-1 、3-2 に対
するデータの記録、再生は、磁気ヘッドを用いて行われ
る。ここで、ＩＣコンタクト２は、銅素材の上にニッケ
ルメッキが施され、その上に金メッキが施された構造を
しており、この中のニッケルメッキが磁性体として機能
し、残留磁気を有する。
【００２４】また、磁気ストライプ3-1 、3-2 は、所定
のデータが記録されることにより磁化処理されている。
したがって、ＩＣコンタクト２および磁気ストライプ3-
1 、3-2 は、磁気センサにより検出することができる。
【００２５】再び図１に戻って、磁気センサ10-1、10-2
および10-3は、磁気インダクタンス型磁気センサを用い
て構成される。この磁気インダクタンス型磁気センサの
原理は、特開平6-176930号および特開平6-283344号によ
り公知である。そして、磁気インダクタンス型磁気セン
サは、高周波電流を磁性線に流すことによって生じる円
周磁束の時間変化に対する電圧を、外部印加磁界による
変化として検出し出力するものである。
【００２６】ここで、磁気センサ10-1は、図２に示す複
合カード１の磁気ストライプ3-1 の有無を検出するもの
であり、また磁気センサ10-2は、磁気ストライプ3-2 の
有無を検出するものであり、さらに磁気センサ10-3は、
ＩＣコンタクト2 の有無を検出するものである。
【００２７】これら磁気センサ10-1、10-2および10-3を
選択するための切換スイッチ11は、切換回路16からの出
力信号に基づいて動作するスイッチであり、磁気センサ
10-1、10-2、10-3の出力の何れか１つを検波回路12に入
力するために切換えられる。この切換スイッチ11は、図
示しない外部装置からの切換信号が与えられる切換回路
16からの出力信号に応じて切換動作を行う。
【００２８】そして、切換スイッチ11で選択された磁気
センサ10-1、10-2、10-3の何れかの出力信号は、検波回
路12で検波される。この検波回路12は、磁気センサ10-
1、10-2、10-3の何れかの出力信号の高周波電流に磁気
変調された信号の、例えば振幅変調波を抽出する。
【００２９】検波回路12で抽出された信号は増幅回路13
で増幅され、比較回路14で、基準電圧発生回路15により
発生された基準電圧と比較される。この比較回路14は、
信号が基準電圧より高い電圧であれば、磁気ストライプ
またはＩＣが搭載されたカードであることを示す信号を
図示しない外部装置に出力する。
【００３０】ここで、基準電圧発生回路15は、切換回路
16の出力信号による切換スイッチ11の動作に対応して、
その発生する基準電圧を変化させている。これは、磁気
センサ10-1が検出する磁気ストライプ3-1 、磁気センサ
10-2が検出する磁気ストライプ3-2 、磁気センサ10-3が
検出するＩＣコンタクト2 の有無を判断する基準電圧が
それぞれ異なるためである。
【００３１】また、磁気センサ10-3が検出する信号は、
ＩＣコンタクト2 の形状により異なる。したがって、基
準電圧発生回路15を予め設定されたＩＣコンタクト2 の
形状に対応して経時的に変化する電圧を発生するように
設定しておくことにより、磁気センサ10-3の検出信号を
比較回路14で基準電圧発生回路15からの基準電圧と比較
して、ＩＣコンタクト2 の形状が予め設定された形状と
同一であるか否かを判別することができる。なお、磁気
センサ10-3の検出出力が、ＩＣコンタクト2 の形状によ
り異なることを利用して、ＩＣコンタクト2 の形状を判
別することもできる。
【００３２】図３は、磁気センサの検出出力からＩＣコ
ンタクト( ＩＣの接続端子)2の形状を判別するようにし
た本発明の他の実施例をブロック線図として示したもの
である。この図３において、磁気センサ10は磁気インダ
クタンス型磁気センサであり、磁気センサ10から振幅変
調波を抽出する手段は、図１に示す回路と同様である。
なお、図３において、図１に示した実施例と同様の機能
を果たす部分には、図１で用いた符号と同一の符号を付
すことにより対応するものであることを示し、その詳細
説明は省略する。
【００３３】また図３において、検波回路12で抽出され
た振幅変調波は、増幅回路13で増幅され、比較回路22に
入力される。また、基準パターン発生回路21には、ＩＣ
コンタクトの形状に対応して所定のパターン信号が予め
設定されている。
【００３４】比較回路22は、増幅回路13で増幅された信
号と基準パターン発生回路21から発生された所定のパタ
ーン信号とを比較し、両者が一致すると一致信号を出力
する。すなわち、比較回路22からは、検波回路12で抽出
された振幅変調波の信号が基準パターン発生回路21から
与えられる所定のパターン信号と一致した場合に、この
カードが所望のＩＣを搭載したカード、すなわち所望の
形状のＩＣコンタクトを有するカードであることを示す
一致信号が出力され、この信号は図示しない外部出力装
置へ出力される。
【００３５】図４は、図１および図３の各実施例で採用
される磁気インダクタンス型磁気センサ10の一構成例を
示している。また図５は、磁気インダクタンス型磁気セ
ンサ10の原理を示す回路および検波回路12の回路を示し
ており、図６は図５の回路要部における信号の波形およ
び特性を示している。
【００３６】これら図４ないし図６に示した磁気インダ
クタンス型磁気センサ10は、外部印加磁界に対応してイ
ンピーダンス変化を生じる現象を利用するもので、室温
で動作する高感度な磁気センサとして微弱な磁界測定等
への利用が考えられている。また図４において、磁性線
31は磁気センサ素子を構成するもので、高透磁率のアモ
ルファスなどの細線が用いられる。この磁性線31は、印
刷基板32の両端に設けた端子33-1および33-2に電気的に
導通するようにして接合され、リード線34-1および34-2
により、図５に示すように電流制限抵抗81を介して発振
回路80へ接続されている。
【００３７】そして、磁気センサ10の磁性線31には、図
６(a) に示す波形を持つ時間的に変化する高周波電流が
与えられる。この高周波電流を磁性線31に流して表皮効
果を生じさせることによって、磁気センサのインダクタ
ンスもしくはインピーダンスを外部磁界によって変化さ
せることができる。この磁気センサが、磁性線31の長手
方向に平行に外部磁界Ｈを与えることによってインダク
タンスが変化することを利用して、磁気センサ10の出力
信号から外部磁界の強さに比例した振幅信号を検波回路
12によって電圧信号として抽出する。
【００３８】検波回路12は、ダイオード82と、抵抗83お
よびコンデンサ84の平滑回路とからなる。そして、検波
回路12の出力端子85-1および85-2の間には、図６(b) の
特性図に示す電圧信号を抽出することができる。この電
圧信号は図６(b) に示した特性を持つから、検波回路12
の出力端子85-1および85-2の間には、外部磁界の直流成
分の大きさに比例した電圧信号が現れる。すなわち、外
部磁界Ｈが弱いときは出力端子85-1および85-2の間の電
圧は高くなり、外部磁界Ｈが強いときは出力端子85-1お
よび85-2の間の電圧は低くなる。このため、出力端子85
-1および85-2の間の電圧の大きさから外部磁界Ｈの強さ
がわかる。
【００３９】また、磁気インダクタンス型磁気センサ10
は、図４に示すように情報記録カード1 に対向する面以
外の面を磁気シールド35で囲み、磁気的外乱を減らすこ
とにより検出精度の向上を図っている。つまり、この磁
気シールド35は、図示しないカードリーダライタの電
源、または図５で示すように情報記録カード1 を搬送す
る搬送モータ72などから発生する漏洩磁束を遮断するこ
とができる。このため、磁気センサ10から検出される信
号のＳ／Ｎ比が改善され、検出精度が向上する。図７
は、情報記録カード1 に磁気ストライプ3-1 が形成され
ている場合の磁気インダクタンス型磁気センサ10-1の検
出出力の一例を示したものである。いま情報記録カード
が搬送され、磁気ストライプ3-1 が磁気インダクタンス
型磁気センサ10-1に対向する位置に達すると、磁気イン
ダクタンス型磁気センサ10-1の検出出力は振動を開始す
る( 図中A の位置) 。ここで、検出出力の波形の大きさ
が異なるのは、検出された磁界の強さの違いによるもの
である。この検出出力の出力波形の大きさから、検出さ
れた磁界の強さがわかる。
【００４０】図８は、情報記録カードにＩＣ（図示せ
ず）が搭載され、ＩＣコンタクト2 が形成されている場
合の、磁気インダクタンス型磁気センサ10-3の検出出力
の一例を示したものである。
【００４１】いま情報記録カード1 が搬送され、ＩＣコ
ンタクト2 が磁気インダクタンス型磁気センサ10-3に対
向する位置( 図中 Bの位置) で、磁気インダクタンス型
磁気センサ10-3の検出出力は振動を開始する。ただし、
磁気インダクタンス型磁気センサ10-3が、ＩＣコンタク
ト2 を検出する前( 図中B より左側位置) に、0[v]付近
で小さく振動しているのは、回路中に混入するノイズで
ある。この出力波形の大きさが概ね等しいのは、ＩＣコ
ンタクト2 の残留磁化の強さが概ね一定であるためであ
る。そこで、出力波形を予め定められた波形と比較する
ことにより、ＩＣコンタクト2 の形状を判別することが
できる。
【００４２】図９は、本発明に係わるカードリーダライ
タの一実施例の機構を示す側面図であり、図１０はその
平面図である。
【００４３】この実施例のカードリーダライタは、図９
および図１０に示すように構成される。すなわち、カー
ド挿入口51に設けられ、矢印C 方向に移動してカード挿
入口51を開閉するシャッタ52、カード挿入口51から挿入
されたカードを搬送するためにカード搬送路73の上面お
よび下面に配された４対づつの駆動ローラ53-1、53-2、
54-1、54-2、55-1、55-2、56-1、56-2、57-1、57-2、58
-1、58-2、59-1、59-2、60-1、60-2、カード挿入口51に
おいてカードを検出する挿入センサ69、カード搬送路73
に沿って搬送されるカードに形成された磁気ストライプ
3-1 （図２）を検出する磁気センサ70-1、磁気ストライ
プ3-2 （図２）を検出する磁気センサ70-2、ＩＣコンタ
クト2 （図２）を検出する磁気センサ70-3、カード搬送
路73に沿って搬送されるカードに形成された磁気ストラ
イプ3-1 に対するデータの記録再生を行う磁気ヘッド71
-1、磁気ストライプ3-2 に対するデータの記録、再生を
行う磁気ヘッド71-2、駆動ローラ53-1ないし56-2および
57-1ないし60-2を駆動する搬送モータ72を具備して構成
される。
【００４４】次に、このカードリーダライタ74の概略動
作を説明する。カード挿入口51から挿入されたカード
は、まず入口センサ68で検出され、この入口センサ68の
検出出力に基づきシャッタ52が開かれる。そして、この
カードが更に内部に挿入され、挿入センサ69で検出され
ると、搬送モータ72が起動されて駆動ローラ53-1ないし
56-2、および57-1ないし60-2により、このカードはカー
ド搬送路73に沿って搬送される。
【００４５】このカード搬送路73に沿って搬送されるカ
ードは、まず磁気センサ70-1により、その磁気ストライ
プ3-1 の有無が、また磁気センサ70-2によりその磁気ス
トライプ3-2 の有無が、さらに磁気センサ70-3によりそ
のＩＣコンタクト2 の有無が検出される。
【００４６】カード搬送路73に沿って搬送されたカード
は、磁気ストライプ3-1 、3-2 が検出されると、次に磁
気ヘッド71-1、71-2によって、その磁気ストライプ3-1
、3-2 に対するデータの記録、再生が行われる。
【００４７】そして、このカードがカード搬送路73の終
端に達し、ＩＣコンタクト2 の搭載が検出されると、Ｉ
Ｃコンタクト接触部67によるそのＩＣコンタクト2 との
接触によって、その内部に埋め込まれた図示しない集積
回路( ＩＣ) に対してデータの記録、再生が行われる。
【００４８】一方、このカードリーダライタ74は、挿入
されたカードから磁気ストライプ3-1 、3-2 が検出され
なければ磁気ヘッドによる走査を行わず、ＩＣコンタク
ト2が検出されない場合およびＩＣコンタクト2 が所定
の位置に所定の形状で搭載されていない場合には、ＩＣ
コンタクト接触部67は動作しない。
【００４９】とくに、磁気ストライプ3-1 、3-2 および
ＩＣコンタクト2 の全てが適合しないカードが挿入され
た場合には、カードリーダライタ74は、カードの種別の
判定直後にカードを排出する。これにより、カードの処
理時間が短縮される。 （他の実施例）上記実施例では、磁気記録カードおよび
ＩＣカードを例示したが、これ以外にも磁気的に検知で
きる情報記録部を有するカードにも本発明を適用するこ
とができる。
【００５０】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ードリーダライタのカード搬送路に非接触式磁気センサ
を配設し、この磁気センサの検出出力に基づき、挿入さ
れた情報記録カードに磁気記録領域が形成されているか
否か、および集積回路が搭載されているか否かを検知す
るように構成したため、磁気ヘッドによる磁気記録領域
の接触走査および集積回路の接点との接続動作を行うこ
となく磁気記録領域および集積回路の検知を行うことが
できる。これにより、カードの処理時間を短縮するとと
もにカードの破損等によるカードの劣化を防止すること
ができ、情報記録カードの適正な処理を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わるカード種別判定回路の一実施例
を示したブロック線図。
【図２】集積回路を搭載した情報記録カードの一構成例
を示した図。
【図３】本発明に係わる集積回路の端子形状を検出する
他の実施例を示すプロック線図。
【図４】図４（ａ）は磁気インダクタンス型磁気センサ
の一構成例を、図４（ｂ）は他の構成例を示した図。
【図５】磁気インダクタンス型磁気センサの基本回路
図。
【図６】磁気インダクタンス型磁気センサの動作の波形
および特性図。
【図７】磁気記録領域を検出したときの磁気インダクタ
ンス型磁気センサの一出力例を示した図。
【図８】集積回路端子を検出したときの磁気インダクタ
ンス型磁気センサの一出力例を示した図。
【図９】図１に示した構成を採用したカードリーダライ
タの一実施例の概略を示す側面図。
【図１０】図１に示した構成を採用したカードリーダラ
イタの一実施例の概略を示す図９に対応する平面図。
【符号の説明】
1 情報記録カード 2 ＩＣコンタクト( ＩＣ接点部) 3-1 、3-2 磁気ストライプ( 磁気記録領域) 10-1、10-2、10-3 磁気インダクタンス型磁気センサ 11 切換スイッチ 12 検波回路 13 増幅回路 14 比較回路 15 基準電圧発生回路 16 切換回路 21 基準パターン発生回路 22 比較回路 31 磁性線 32 印刷基板 33-1、33-2 端子( 磁性線を接続する端子) 34-1、34-2 リード線 35 磁気シールド 51 カード挿入口 52 シャッタ 53-1、53-2、54-1、54-2、55-1、55-2、56-1、56-2、57
-1、57-2、58-1、58-2、59-1、59-2、60-1、60-2 駆動
ローラ 67 ＩＣコンタクト接触部 68 入口センサ 69 挿入センサ 70-1、70-2、70-3 磁気センサ 71-1、71-2 磁気ヘッド 72 搬送モータ 73 カード搬送路 74 カードリーダライタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】情報記録カードの種類を非接触で検査する
    方法において、 前記情報記録カードの搬送路の所定の位置に、該搬送路
    に近接して非接触式磁気センサを配設し、 該情報記録カードが前記搬送路に沿って搬送されるにし
    たがって前記磁気センサから出力される信号に基づき該
    情報記録カードの種別を判定することを特徴とする情報
    記録カードの種別判定方法。
  2. 【請求項２】請求項１記載の情報記録カードの種別判定
    方法において、 前記磁気センサは、 時間的に変化する電流を磁性線に印加することによって
    生じる円周磁束の時間変化に対する電圧を、外部印加磁
    界による変化として検出する磁気インダクタンス型磁気
    センサにより構成され、 前記磁気インダクタンス型磁気センサからの、情報記録
    カードの残留磁界の強さに反応して出力される信号から
    該情報記録カードの種別を判定することを特徴とする情
    報記録カードの種別判定方法。
  3. 【請求項３】請求項１記載の情報記録カードの種別判定
    方法において、 前記磁気センサは、 前記情報記録カードの所定情報を記録した磁気記録部の
    配設位置に対応して配設され、 前記磁気センサから出力される信号における前記所定情
    報に対応する波形の有無から前記情報記録カードが前記
    磁気記録部を搭載したカードであるか否かを判定するこ
    とを特徴とする情報記録カードの種別判定方法。
  4. 【請求項４】請求項１記載の情報記録カードの種別判定
    方法において、 前記磁気センサは、 前記情報記録カードの所定形状からなる集積回路接点部
    の配設位置に対応して配設され、 前記磁気センサから出力される信号における前記所定形
    状の集積回路接点部に対応する波形の有無から、前記情
    報記録カードが前記集積回路を搭載したカードであるか
    否かを判定することを特徴とする情報記録カードの種別
    判定方法。
  5. 【請求項５】請求項１記載の情報記録カードの種別判定
    方法において、 前記磁気センサとして、前記情報記録カードの所定情報
    を記録した磁気記録部の配設位置に対応して配設される
    第１の磁気センサ、および前記情報記録カードの所定形
    状から集積回路接点部の配設位置に対応して配設された
    第２の磁気センサを用意し、 前記第１の磁気センサから出力される信号における前記
    所定の情報に対応する波形の有無から該情報記録カード
    が該磁気記録部を搭載したカードであるか否かを判定
    し、 前記第２の磁気センサから出力される信号における前記
    所定形状の集積回路接点部に対応する波形の有無から該
    情報記録カードが前記集積回路を搭載したカードである
    か否かを判定することを特徴とする情報記録カードの種
    別判定方法。
  6. 【請求項６】情報記録カードの種別を非接触で検査する
    装置において、 前記情報記録カードの搬送路の所定の位置に、該搬送路
    に近接して配設された非接触式磁気センサと、 前記情報記録カードが前記搬送路に沿って搬送されるに
    したがって前記磁気センサから出力される信号に基づき
    前記情報記録カードの種別を判定するカード判定手段と
    をそなえたことを特徴とする情報記録カードの種別判定
    装置。
  7. 【請求項７】請求項６記載の情報記録カードの種別判定
    装置において、 前記磁気センサは、 磁性線が発振回路の素子を構成するようにして所定の周
    波数で発振する自己発振回路による磁気インダクタンス
    型磁気センサを有し、 前記カード判定手段は、 前記磁気インダクタンス型磁気センサが外部印加磁界に
    よって変化する信号を検波し電圧信号として抽出する信
    号抽出手段と、 前記信号抽出手段で抽出した前記電圧信号に基づき前記
    情報記録カードの種別を判定する判定手段とを有するこ
    とを特徴とする情報記録カードの種別判定装置。
  8. 【請求項８】請求項７記載の情報記録カードの種別判定
    装置において、 前記磁気インダクタンス型磁気センサは、 前記搬送通路に対向する面以外の面に磁気シールドを有
    することを特徴とする情報記録カードの種別判定装置。
  9. 【請求項９】請求項６記載の情報記録カードの種別判定
    装置において、 前記磁気センサは、 前記情報記録カードの所定情報を記録した磁気記録部の
    配設位置に対応して配設され、 前記カード判定手段は、 前記磁気センサから出力される信号における前記所定情
    報に対応する波形の有無から、前記情報記録カードが前
    記磁気記録部を搭載したカードであるか否かを判定する
    ことを特徴とする情報記録カードの種別判定装置。
  10. 【請求項１０】請求項６記載の情報記録カードの種別判
    定装置において、 前記磁気センサは、 前記情報記録カードの所定形状からなる集積回路接点部
    の配設位置に対応して配設され、 前記カード判定手段は、 前記磁気センサから出力される信号における前記所定形
    状の集積回路接点部に対応する波形の有無から前記情報
    記録カードが該集積回路を搭載したカードであるか否か
    を判定することを特徴とする情報記録カードの種別判定
    装置。
  11. 【請求項１１】請求項６記載の情報記録カードの種別判
    定装置において、 前記磁気センサは、 前記情報記録カードの所定情報を記録した磁気記録部の
    配設位置に対応して配設される第１の磁気センサと、前
    記情報記録カードの所定形状からなる集積回路接点部の
    配設位置に対応して配置された第２の磁気センサとを有
    し、 前記カード判定手段は、 前記第１の磁気センサから出力される第１の信号と前記
    第２の磁気センサから出力される第２の信号とを切り換
    えて出力する切換手段と、 前記切換手段からの前記第１の信号における前記所定情
    報に対応する波形の有無から前記情報記録カードが前記
    磁気記録部を搭載したカードであるか否かを判定し、前
    記切換手段からの前記第２の信号における前記所定形状
    の集積回路接点部に対応する波形の有無から前記情報記
    録カードが前記集積回路を搭載したカードであるか否か
    を判定する判定手段とを有することを特徴とする情報記
    録カードの種別判定装置。
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