JPH10340508A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH10340508A
JPH10340508A JP9152220A JP15222097A JPH10340508A JP H10340508 A JPH10340508 A JP H10340508A JP 9152220 A JP9152220 A JP 9152220A JP 15222097 A JP15222097 A JP 15222097A JP H10340508 A JPH10340508 A JP H10340508A
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Japan
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slide member
magnetic recording
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housing
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JP9152220A
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English (en)
Inventor
Haruichi Nagai
晴一 永井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の磁気記録再生装置は、カートリッジの
着脱を手作業で行っているため、板バネのバネ力によ
り、着脱動作に大きな力(約0.5〜1Kgf)が必要
になり、カートリッジの装着を手作業で確実に行うのが
難しかった。 【解決手段】 本発発明の磁気記録再生装置は、スライ
ド部材3の係止ローラ3eからなる係止部を、カートリ
ッジ4の係合部4gに係止させて前記カートリッジ4を
着脱することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気録再生装置に
関し、特に磁気テープを収納するカートリッジの保持機
構に関する
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録再生装置21を、図17
の平面図と、この図17のA−A断面図である図18
(a)と、その要部側面図である図18(b)とを参考
に説明する。まず、従来の磁気記録再生装置21(以下
装置21と称する)は、ベースプレート21aにコ字状
溝を有する一対のガイド部材21b、21cが、図17
の図示上下の端部寄りに対向して取り付けられている。
また、図18(a)に示すように、前記一対のガイド部
材21b、21cが位置する部分の、前記ベースプレー
ト21aの一部に、一対の開口21dが形成されてい
る。また、図18(a)の磁気記録再生装置21の図示
右側端部に、後述するカートリッジ23を装置21内部
に挿入するための挿入口21eが形成されている。また
装置21内部には磁気ヘッド24、およびカートリッジ
検出センサ25等がそれぞれ配設されている。また、前
記ベースプレート21aの前記ガイド部材21b、21
cが位置する裏面には、一方がネジ止めされ、他方が自
由端になっている一対の強い弾性力を有する板バネ22
が配設されている。そして、この板バネ22の自由端先
端に係止部22aが形成され、該係止部22aにローラ
22bが回転自在に保持されている。そして、前記ベー
スプレート21aの開口21dに前記ローラ22bが挿
入され、該ローラ22bは前記板バネ22の強い弾性力
により、ローラ22bに強い押し下げ力が加わると、開
口21d内部を前記一方のネジ止め部を支点として上下
動できるようになっている。
【0003】また、前記挿入口21eから挿入され、前
記ガイド部材21a、21bに案内されて装置21内部
に装着される図示2点鎖線で示すカートリッジ3は、内
部に磁気テープ23aを収納し、その両側面には、図1
8(b)に示すように、コ字状の一対の案内溝23bが
形成されている。そして、この一対の案内溝23bが前
記ガイド部材21b、21cにガイドされて、カートリ
ッジ23を装置21内部に案内するようになっている。
また、前記カートリッジ23の案内溝23bを構成する
底板23cの一部に切り欠き部23dが形成されてい
る。
【0004】前記カートリッジ23を装置21に装着す
る動作は、まず、カートリッジ23の先端部を、装置2
1の挿入口21eから矢印B方向に手作業で挿入する。
そして、カートリッジ23の底板23cの先端部が、前
記板バネ22のローラ22bにぶつかって、カートリッ
ジ23が装着途中でストップする。そして、更に強い力
でカートリッジ23を装置21の内部に押し込むと、板
バネ22が下方に撓み、ローラ22bが下方に押し下げ
られ、カートリッジ23が装置21の奥に挿入され、そ
の先端部が装置21内部のストッパ部(図示せず)にぶ
つかり、カートリッジ23の移動がストップする。
【0005】このとき、前記下方に押し下げられていた
ローラ22bは、カートリッジ23の切り欠き部23d
に位置して、板バネ22の弾性力で、カートリッジ23
の切り欠き部23dに上昇し、図18(a)に示すよう
に、前記切り欠き部23dの一端にローラ22bが弾接
する。そして、該ローラ22bにより切り欠き部23d
の一端が矢印A方向(45゜)に押圧されて、カートリ
ッジ23は、装置21内部に抜け止めされて保持され
る。 すると、前記カートリッジ検出センサ25がカー
トリッジ23を検出し、外部からのコンピュータ(図示
せず)等からの指示で、装置21がカートリッジ23に
記録再生することができる。また、装置21からカート
リッジ23を抜き取るときは、図17に示す装置21の
外部に出っ張っている、カートリッジ23の後端部23
eを、強く矢印C方向に引っ張ると、前記係止部22a
のローラ22bが、カートリッジ23の切り欠き部23
dから外れて、カートリッジ23を装置21から抜き取
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の磁気記録装置21では、カートリッジ23の着
脱を手作業で行っているため、前記板バネ22のバネ力
により、着脱動作にかなり強い力(約0.5〜1Kg
f)が必要になり、カートリッジ23の着脱作業を非力
な人が行うのは大変であった。また、力まかせに無理
に、カートリッジ23を装置21に押し込んだりする
と、装置21内部のストッパ部(図示せず)に衝撃が加
わり、装置21が壊れたりすることがあった。また、カ
ートリッジ23の着脱を容易にするために、前記板バネ
22の弾性力を弱くすることもできるが、板バネ22の
弾性力を弱めると、装置21にカートリッジ23を保持
する保持力が弱くなり、外部から装置21に振動等が加
わると、磁気ヘッド24に摺接している磁気テープ23
aが動いたり、カートリッジ23の保持が外れて、正確
に記録・再生ができなくなることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ための第1の手段として本発明の磁気記録再生装置は、
磁気テープを収納して係合部を有するカートリッジと、
該カートリッジをスライド移動させるスライド部材と、
該スライド部材を保持する筺体とを備えて、前記スライ
ド部材を前記カートリッジの係合部に係止して、前記ス
ライド部材のスライドにより前記カートリッジをスライ
ドさせて着脱する構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するするための第2
の手段として本発明の磁気記録再生装置は、前記スライ
ド部材に係止部を設け、該係止部を前記カートリッジの
係合部に係止して前記カートリッジをスライドさせる構
成とした。
【0009】また、前記課題を解決するするための第3
の手段として本発明の磁気記録再生装置は、前記スライ
ド部材の係止部は係止ローラからなる構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するするための第4
の手段として本発明の磁気記録再生装置は、前記筺体に
傾斜部を有するカム部を設け、該カム部により前記スラ
イド部材の係止ローラを上下動させて、該係止ローラを
前記カートリッジの係合部に係脱する構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するするための第5
の手段として本発明の磁気記録再生装置の前記カム部
は、前記筺体の一部を突出させて該筺体と一体に形成し
た構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するするための第5
の手段として本発明の磁気記録装置は、前記スライド部
材の上下動の動作で、前記係止ローラが下方側に位置し
たときに、該係止ローラが前記カートリッジの係合部の
端部に軽く接して、前記カートリッジを仮止め係止する
構成とした。
【0013】また、前記課題を解決するするための第7
の手段として本発明の磁気記録装置は、前記筺体に回転
可能なカム機構を配設し、該カム機構に前記スライド部
材を連結させ、前記カム機構を電動により回転駆動させ
て前記スライド部材をスライドさせる構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するするための第8
の手段として本発明の磁気記録装置は、前記カートリッ
ジの外形全体を、前記筺体内に装着する構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録再生装置の1実
施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。まず、本
発明の磁気記録再生装置1(以下装置1と称する)の概
略構成は、図1、図2の斜視図に示すように、外形が略
矩形に形成されて、内部に後述する各種部品を取り付け
た筺体2と、該筺体2の上部を蓋閉するカバー13を取
り付けて、前方にはカートリッジ挿入口1aが形成され
ている。また、この装置1に装着する磁気テープを収納
するカートリッジ4の側面には、該カートリッジを装置
1の内部に案内するガイド部4e、4fが上下に形成さ
れて、下方のガイド部4eには、後述するスライド部材
3の係止部3dが係合してカートリッジ4を係止する係
合部4gが設けられている。そして、図2は前記スライ
ド部材の係止部をカートリッジ4の係合部4gに係止さ
せて、カートリッジを装置1に装着したときの外観図で
ある。
【0016】前述したような装置1の詳細構成を図3〜
図16に基づいて説明する。まず、金属板等から成る筺
体2は、図3の平面図、および図4の側面図に示すよう
に、外形が矩形に形成されて、底板2aと、該底板2a
の図示上下の両端部を対向させて同一側に折り曲げた側
板2b、2bとが形成されている。そして、図3に示す
底板2aの図示左寄りの上下2箇所にプレス等で打ち抜
きされた一対の開口2c、2cが形成されている。この
開口2c、2cには舌片状のカム部2d、2dが形成さ
れて、このカム部2d、2dは図5に示すように、底板
2aからな斜め下方に突出した傾斜部が形成されてい
る。即ち、前記カム部2dは筺体2の一部を突出させて
筺体2と一体に前記傾斜部を形成している。
【0017】また、図3に示す前記2つの開口2c、2
cの間の、図示下方側の開口2c近傍には、略矩形のヘ
ッド位置決め孔2eが打ち抜き加工により形成されて、
該ヘッド位置決め孔2eの図示左側の面には、2個のス
トッパ2fが上方に切り起こしされて形成されている。
また、図3に示す右端部寄りの略中央には、円弧状のガ
イド溝2gが貫通状態で形成されている。また、開口2
c、2cと円弧状のガイド溝2gの近傍の底板2aに
は、リベット取付孔2jがそれぞれ形成されている。ま
た、前記ガイド溝2gの周辺には複数の小径の丸孔が形
成されている。
【0018】また、前記底板2aの裏面2hに接してス
ライド部材3が配設されている。このスライド部材3
は、ステンレス等のバネ性のある金属板から成り、図6
の斜視図に示すように、基部3aの左右両側から前方に
延びるアーム部3b、3cが形成されて、外形が略コ字
状になっている。前記アーム部3b、3c先端には、一
対のローラ保持部3dがそれぞれ外側から図示上方に直
角に折り曲げ形成されて、対向状態で形成されている。
また、この一対のローラ保持部3d、3dの先端には係
止部が形成され、この係止部は金属から成るコロ状の係
止ローラ3e、3eから成りそれぞれ回転自在に軸止さ
れている。また、前記ローラ保持部3d近傍のアーム部
3b、3cには、打ち抜き加工で貫通状態に形成された
細長のスライド溝3fが、それぞれ平行状態で形成され
ている。 また、前記基部3aの略中央部に、前記スラ
イド溝3fと平行方向に打ち抜き形成されたスライド溝
3gが設けられている。また、該スライド溝3gの図示
右側近傍には前記スライド溝3gと直交する方向に楕円
状の開口溝3hが形成されている。また、アーム部3
c、3dはそれぞれ同じ長さで形成されて、その先端の
端部3j、3kは直線状に形成されて、前記ローラ保持
部3d、3dは端部3j、3kより前方側に延びて形成
されている。
【0019】このような構成のスライド部材3は、図1
0、図11に示すように、筺体2の底板2aの裏面2h
に配設されて、リベット2kを底板2aにカシメ付けて
スライド可能に取り付けられている。前記スライド部材
3を底板2aの裏面に取り付けるには、図3に示す筺体
2を裏返して、その裏面2hを上にする。そして、該底
板2aの2つの開口2cに、スライド部材3の係止ロー
ラ3eが取り付けられたローラ保持部3dを位置合わせ
して挿入する。そして、スライド部材3の前方の端部3
j,3kが底板2aのカム部2dの傾斜部に乗り上げな
いように位置合わせする。そして、スライド部材3のそ
れぞれのスライド溝3f,3f,3gに前記3個のリベ
ット取付孔2jを位置合わせして、スライド溝3f、3
f、3gと前記3個のリベット取付孔2jに、図12に
示すような頭部の径が大きいリベット2kの先端を挿入
する。そして図示しないカシメ治具で、筺体2のリベッ
ト取付孔2jに挿入されているリベット2kをカシメ付
けると、リベット2kが筺体2の底板2aに固定されて
取り付けられる。そして、前記スライド部材3は筺体2
の裏面2hに、スライド可能に取り付けられる。
【0020】また、装置1に装着されるカートリッジ4
は、図7に示すように、内部に磁気テープ4aが回転自
在のリール4b、4bに巻回されて収納されている。ま
た、カートリッジ4の前面側4c中央部に切り欠き部4
jが形成され、この切り欠き部4jにピンチローラ4d
の外周部の一部がはみ出すように配接されて、該ピンチ
ローラ4dの回転に連動して、前記リール4b,4bが
回転し、磁気テープ4aを巻取り、あるいは巻き戻しす
ることができるようになっている。また、カートリッジ
4の外側の左右両側面には、該カートリッジ4を、装置
1の内部に案内するためのガイド部4e、4fが図示上
下に形成されている。また、この下方側のガイド部4e
には、切り欠き形成された係合部4gが左右両側のガイ
ド部4eにそれぞれ形成されている。また、カートリッ
ジの前面側4cの図示右側には、カートリッジ4の右前
側面を開閉できる回動可能なリッド4hが配設されて、
カートリッジ4を装置1内部に挿入すると装着該リッド
4hが開き、後述する磁気ヘッド11が内部の磁気テー
プ4aに摺接できるようになっている。
【0021】また、前記筺体2には、図10に示すよう
に底板2aの右側にモータ取付板5がネジ等で取り付け
られて、このモータ取付板5に、前記スライド部材3を
スライドさせる、例えばモータ6が取り付けられてい
る。即ち、前記スライド部材3をスライドさせる駆動源
に電動のモータ6を用いている。このモータ6のシャフ
トにはピニオンギア6aが取り付けられて、モータ6の
回転が前記ピニオンギア6aを介して歯車群7に伝達さ
れる。この歯車群7は、ピニオンギア7aに一体形成さ
れたウオームギア7b、および、それぞれ径の異なる2
つのピニオンギアが一体に形成されたピニオンギア7
c,7dが噛み合って、筺体2の底板2aのガイド溝2
g周辺の小径の孔に軸止されている。そして、前記モー
タ6が回転すると、歯車群7を介して、平歯車9を有す
るカム機構8に伝達されるようになっている。
【0022】また、カム機構8は、平歯車9とカム板1
0とから成り、平歯車9は図8に示すように、外形が円
形で外周に複数の歯山9aが形成されて、該歯山9aに
は前記ピニオンギャ7dの小径の歯車が噛み合って、前
記モータ6の回転が前記カム機構8に伝達されるように
なっている。また、平歯車9の表面の外周寄りに略三角
形状の突部9bが突出形成されている。また、平歯車9
の裏面には、略円弧状のカム溝9cが、中心孔9d近傍
から外周の歯山9a付近まで円弧状に所定の幅と深さと
で形成されている。また、前記カム機構8には平歯車9
の回転運動を直線運動に変える、回転可能なカム板10
が、前記平歯車9と筺体2の底板2aとの間に配設され
ている。そして、このカム板10は図9に示すように、
外形が略L字状に形成されて、一方側の端部に円形のピ
ン10aが上方側に、また、カム板10が回転する回転
中心には支持軸10bが下方側に、また、他方側の端部
に円形のピン10cが前記支持軸10bと同方向の下方
側に、それぞれ突出してカム板10にカシメ等により取
り付けられている。
【0023】このような構成のカム板10は、支持軸1
0bが底板2aにカシメ等で回転可能に取り付けられて
いる。そして、前記他方側の端部のピン10cは、前記
底板2aの円弧状のガイド溝2gに移動自在に嵌合し、
その先端はスライド部材3の楕円形の開口溝3hに挿入
されて、前記ピン10cの先端にワッシャ(図示せず)
がカシメ付けられて、前記スライド部材3はピン10c
の先端に抜け止めされてスライド可能に取り付けられて
いる。また、ピン10aは前記平歯車9のカム溝9cに
摺動自在に嵌合している。このようなカム機構8は、前
記平歯車9が回転すると、カム板10は、カム溝9cに
倣ってピン10aが移動し、支持軸10bを回転中心と
して、ピン10cが筺体2の円弧状のガイド溝2gを移
動して、前記スライド部材3がスライド移動できるよう
になっている。即ち、前記筺体2に回転可能なカム機構
8を配設し、該カム機構に前記スライド部材3を連結さ
せ、前記カム機構8を電動により回転駆動させて前記ス
ライド部材3をスライドさせるようにした。
【0024】また、図10に示すように、前記筺体2の
ヘッド位置決め孔2e上部に磁気ヘッド11が取り付け
られて、該磁気ヘッド11の隣の図示中央寄りには、前
記カートリッジ4が装着されたときに、磁気テープ4a
を巻取るための搬送ローラ12が配設されている。そし
て、図示しないモータ等を駆動源として、搬送ローラ1
2を左右に回転させて、磁気テープ4aの巻取り、巻き
戻しを行うことができるようになっている。また、前記
筺体2の上方には、図1に示すようにカバー13が取り
付けられて磁気記録再生装置1の内部を蓋閉するように
なっている。また、装置1の前方にはカートリッジ挿入
口1aが形成されて、カートリッジ4を装置1の内部に
スムーズに案内することができるようになっている。
【0025】前述のような構成の本発明の磁気記録再生
装置1の動作を図10〜図15に基づいて説明する。ま
ず、カートリッジ4を挿入する前の、待機状態の装置1
は、図12に示すように、筺体2の底板2aに突出形成
されたカム部2dの傾斜部に、スライド部材3のアーム
部3b、3cの前方の端部3j(3k)が乗り上げて、
アーム部3b(3c)のリベット2kから先端側が下方
側に撓み、ローラ保持部3dが下方側に逃げて、ローラ
保持部3d先端の係止ローラ3eが、略半分程度底板2
aの開口2c内に沈んだ状態になっている。即ち、前記
カム部2dにより前記スライド部材3の端部3j(3
k)を上下動させて、前記係止部である係止ローラ3e
を前記カートリッジ4の係合部4gに係脱することがで
きる。このような装置1に、図10に示すように2点鎖
線で示すカートリッジ4を、装置1の前面のカートリッ
ジ挿入口1aから手作業で矢印D方向に軽く押し込む
【0026】すると、筺体2の内部の左右両側に配設さ
れているガイド部材(図示せず)に、カートリッジ4の
左右両側のガイド部4e、4fが案内されて、該ガイド
部4eの先端が係止ローラ3eにぶつかるが、この係止
ローラ3eは前記カム部2dの作用で下方側に位置して
いるので、更にカートリッジ4を大きな抵抗のない軽い
力で装置1の内部に押し込むことができる。このとき、
ガイド部4eにより係止ローラ3eは若干押し下げられ
る。そして、前記係止ローラ3eが、カートリッジ4の
ガイド部4eから外れて係合部4gに位置し、係止ロー
ラ3eは係合部4gの端部に軽く接して、カートリッジ
4を図13に示すように軽く仮止め係止することができ
る。このとき、カートリッジ4にクリック感が生じて、
このクリック感を操作者が感じるのとほぼ同時に、筺体
2内部のカートリッジ検出センサ(図示せず)がONさ
れる。そして、操作者がクリック感を感じとると、カー
トリッジ4は前述のように係止ローラ3eで軽く仮止め
係止されるので、操作者はカートリッジ4から手を離す
ことができ、カートリッジ4の装置21内部への挿入作
業は、手作業から前記カートリッジ検出センサのONに
よりモータ6の回転が開始されて電動に切り替わる。
【0027】次に、前記モータ6の回転が開始すると、
歯車群7を介してカム機構8の平歯車9を、図10に示
す反時計方向に回転する。そして、平歯車9のカム溝9
cに倣ってカム板10が支持軸10bを回転中心とし
て、反時計方向に回転する。すると、カム板10のピン
10cが筺体2のガイド溝2gに沿って、図示右方向に
移動して、スライド部材3の矢印E方向への移動が始ま
る。そして、スライド部材3が矢印E方向に移動が始ま
ると、図14に示すように、筺体2のカム部2dの傾斜
部から、スライド部材3の先端の端部3j(3k)が滑
り降りて、スライド部材3の弾性力により、アーム部3
b、3cが底板2aの裏面2hと平行状態になる。する
と、スライド部材3の係止ローラ3eが、カートリッジ
の係合部4gに完全に係合してカートリッジ4を係止
し、スライド部材3を、更に、矢印E方向へスライドさ
せて、カートリッジ4を装置1の内部に引き込む。
【0028】次に、更にモータ6の回転により、平歯車
9を反時計方向に回転させると、平歯車9の三角状の突
部9bの頂部が上方のカバー13側のプリント基板(図
示せず)に取り付けているスイッチ(図示せず)をON
して、モータ6の回転が停止する。このとき、図11に
示すように、平歯車9のカム溝9cに係合しているカム
板10のピン10aは、前記カム溝9cのほぼ最外周側
に位置すると共に、スライド部材3に抜け止めされてい
るピン10cは、筺体2のガイド溝2gの図示最右側ま
で移動し、スライド部材3を装置1の一番奥まで引き込
んだ状態でスライド部材3の矢印E方向へのスライドが
停止する。このとき、カートリッジ4は、ピンチローラ
4dが装置1内部の搬送ローラ12に当接して、該搬送
ローラ12がストッパとなり、これ以上カートリッジ4
が装置1の内部に移動できないようになっている。ま
た、前記スライド部材3のスライド移動が停止すると、
磁気テープaは磁気ヘッド11の表面に摺接した状態に
なる。
【0029】また、前記スライド部材3の矢印E方向へ
のスライド移動が停止すると、カートリッジ4は、前述
したように前記搬送ローラ12に当接して、スライド移
動が停止するが、スライド部材3は若干更にE方向にス
ライド移動する。そのために、スライド部材3の係止ロ
ーラ3eは、図15に示すように係合部4gを形成する
ガイド部4eの側壁に若干乗り上げて、係止ローラ3e
が図14に示す状態より若干下方に逃げた状態になっ
て、スライド部材3の矢印E方向への移動が停止して、
カートリッジ4を係止した状態になっている。そして、
カートリッジ4およびスライド部材3のスライド移動が
停止すると、外部のコンピュータ(図示せず)等からの
指令で、いつでも磁気テープaに記録再生することがで
きる。このように、本発明の装置1においては、スライ
ド部材3の装置1の奥行き方向へのスライド移動のみに
より、カートリッジ4を装置1へ移動し、且つ位置決め
保持することができるものである。
【0030】また、装置1からカートリッジ4を取り出
すには、外部のコンピュータ(図示せず)等からの指令
により、カートリッジ4を装着するときの回転と逆方向
に前記モータ6を回転させて、平歯車9を図11の状態
から時計方向に回転させる。そしてカム板10を時計方
向に回転させ、ピン10cを図示左方向に移動させて、
スライド部材3を左方向の矢印F方向にスライド移動さ
せて、スライド部材3を図10、および図13の位置ま
で戻す。すると、前記平歯車9の三角状の突部9bの頂
部が、上方のカバー13側のプリント基板(図示せず)
に取り付けている、スイッチ(図示せず)をONさせ
て、モータ6の回転を停止させ、スライド部材3の矢印
F方向の移動を停止させる
【0031】このとき、スライド部材3の係止ローラ3
eは図13に示すように、カートリッジ4の係合部4g
から、ほぼ外れた状態になっているので、この状態か
ら、カートリッジ4を操作者が軽い力で容易に取り出す
ことができる。尚、カートリッジ4を装置1寄り取り排
出する方向に付勢する弾性部材(図示せず)設けて、ス
ライド部材3の係止ローラ3eがカートリッジ4の係合
部4gから離脱すると同時にカートリッジ4を前記弾性
部材により排出するようにすると、更に操作性が増す。
そして、カートリッジ4の取り出し動作が終了すると同
時に、装置1はカートリッジ4が挿入されるのを待つ待
機状態になっている。また、前記カートリッジ4を装置
1に着脱する動作中に、駆動源であるモータ6、あるい
はカム機構8等が故障して、カートリッジ4が装置1の
内部に置き去りになったときは、カートリッジ4の後部
側4kを操作者が保持して取り出すこともできるので、
カートリッジ4は問題なく使用することができる。
【0032】また、本発明の装置1のその他の実施の形
態とした、図16に示すように、前記カートリッジ4の
外形全体を、前記筺体2内に装着するようにすると、カ
ートリッジの外形全体が装置1に挿入され、装置1に挿
入されたカートリッジ4に、操作者の手等が当たること
がないので、記録再生を確実に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、スライド
部材をカートリッジの係合部に係止して、前記スライド
部材のスライドにより前記カートリッジをスライドさせ
て着脱するようにしたので、スライド部材をスライドさ
せることにより、カートリッジを磁気記録再生装置に容
易に着脱することができる。
【0034】また、本発明の磁気記録再生装置は、スラ
イド部材に係止部を設け、該係止部を前記カートリッジ
の係合部に係止して前記カートリッジをスライドさせる
ようにしたので、前記係止部によりカートリッジとスラ
イド部材とを確実に係止することができる。
【0035】また、前記スライド部材の係止部は係止ロ
ーラからなるので、カートリッジを磁気記録再生装置に
装着するときに、前記係止ローラが回転して、カートリ
ッジを係止することができる。そのために、スムーズに
スライド部材にカートリッジを係止させることができ
る。
【0036】また、筺体に傾斜部を有するカム部を設
け、該カム部により前記スライド部材の係止ローラを上
下動させて、該係止ローラを前記カートリッジの係合部
に係脱するようにしたので、前記カートリッジを磁気記
録再生装置から着脱するときに、非力な人でも容易にカ
ートリッジを着脱することができる。
【0037】また、前記カム部は、前記筺体の一部を突
出させて該筺体と一体に形成したので、カム部を別部材
で設けることがなく、部品点数が削減できて低コストの
磁気記録再生装置を提供することができる。
【0038】また、前記スライド部材の上下動の動作
で、前記係止ローラが下方側に位置したときに、前記係
止ローラが前記カートリッジの係合部の端部に軽く接し
て、前記カートリッジを仮止め係止することができるの
で、前記カートリッジを弱い力で挿入しても、確実にス
ライド部材に仮止め係止することができる。また、前記
係止ローラで仮止め係止するときに、カートリッジにク
リック感が生じて、操作者がこのクリック感を感じる
と、それ以上カートリッジを装置内部に無理に押し込む
ことがなくなり、装置あるいはカートリッジに無理な力
が加わらないので、長寿命の磁気記録再生装置は長寿命
になる。
【0039】また、前記筺体に回転可能なカム機構を配
設し、該カム機構に前記スライド部材を連結させ、該カ
ム機構を電動により回転駆動させて前記スライド部材を
スライドさせるようにしたので、前記カム機構により、
小型で、且つ底トルクのモータでスライド部材をスライ
ドさせることができる。そのために、更にカートリッジ
をスムーズで、且つ確実に磁気記録再生装置に着脱する
ことができる。また、前記モータは小型で低トルクなの
で、低コストで、且つ低消費電力のモータを使うことが
できる。
【0040】また、前記カートリッジの外形全体を筺体
内に装着するようにしたので、磁気記録再生装置から、
カートリッジの外形の一部が出っ張ることがない。その
ために、磁気記録再生装置に装着後の記録再生時のカー
トリッジに、人の手等が当たることがないので、記録再
生ミスのない磁気記録再生装置を提供できる。また、磁
気記録再生装置に装着されたカートリッジは、外部と遮
断されるので、ゴミ等に影響されないで、精度の高い記
録再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の概略斜視図。
【図2】本発明の磁気記録再生装置にカートリッジを装
着した概略斜視図。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の筺体の平面展開
図。
【図4】本発明の磁気記録再生装置の筺体の側面図。
【図5】本発明の磁気記録再生装置の筺体のカム部の要
部断面図。
【図6】本発明の磁気記録再生装置のスライド部材の斜
視図。
【図7】本発明の磁気記録再生装置に用いられるカート
リッジの斜視図。
【図8】本発明の磁気記録再生装置の平歯車の正面図、
側面図、下面図。
【図9】本発明の磁気記録再生装置のカム板の斜視図。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の動作を説明する
要部平面図。
【図11】本発明の磁気記録再生装置の動作を説明する
要部平面図。
【図12】本発明の磁気記録再生装置の筺体のカム部の
働きを説明する要部断面図。
【図13】本発明の磁気記録再生装置のカートリッジ装
着動作を説明する要部断面図。
【図14】本発明の磁気記録再生装置のカートリッジ装
着動作を説明する要部断面図。
【図15】本発明の磁気記録再生装置のカートリッジ装
着動作を説明する要部断面図。
【図16】本発明の磁気記録再生装置のその他の実施の
形態を説明する斜視図。
【図17】従来の磁気記録再生装置の概略平面図。
【図18】従来の磁気記録再生装置の要部断面図と要部
側面図。
【符号の説明】
1 本発明の磁気記録再生装置 1aカートリッジ挿入口 2 筺体 2a底板 2dカム部 3 スライド部材 3e係止ローラ 4 カートリッジ 4g係合部 7 歯車群 8 カム機構 9 平歯車 10 カム板 11 磁気ヘッド 12 搬送ローラ 13 カバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを収納して係合部を有するカ
    ートリッジと、該カートリッジをスライド移動させるス
    ライド部材と、該スライド部材を保持する筺体とを備え
    て、前記スライド部材を前記カートリッジの係合部に係
    止して、前記スライド部材のスライドにより前記カート
    リッジをスライドさせて着脱することを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド部材に係止部を設け、該係
    止部を前記カートリッジの係合部に係止して前記カート
    リッジをスライドさせることを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材の係止部は係止ローラ
    からなることを特徴とする請求項2記載の磁気記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記筺体に傾斜部を有するカム部を設
    け、該カム部により前記スライド部材の係止ローラを上
    下動させて、該係止ローラを前記カートリッジの係合部
    に係脱することを特徴とする請求項1、あるいは2、あ
    るいは3記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記カム部は、前記筺体の一部を突出さ
    せて該筺体と一体に形成したことを特徴とする請求項4
    記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材の上下動の動作で、前
    記係止ローラが下方側に位置したときに、該係止ローラ
    が前記カートリッジの係合部の端部に軽く接して、前記
    カートリッジを仮止め係止することを特徴とする請求項
    4、あるいは5記載の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記筺体に回転可能なカム機構を配設
    し、該カム機構に前記スライド部材を連結させ、前記カ
    ム機構を電動により回転駆動させて前記スライド部材を
    スライドさせることを特徴とする請求項1、あるいは
    2、あるいは3、あるいは4、あるいは5、あるいは6
    記載の磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記カートリッジの外形全体を、前記筺
    体内に装着することを特徴とする請求項1、あるいは
    2、あるいは3、あるいは4、あるいは5、あるいは
    6、あるいは7記載の磁気記録再生装置。
JP9152220A 1997-06-10 1997-06-10 磁気記録再生装置 Pending JPH10340508A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9152220A JPH10340508A (ja) 1997-06-10 1997-06-10 磁気記録再生装置
DE69814233T DE69814233T2 (de) 1997-06-10 1998-06-02 Magnetaufzeichnungs-/Wiedergabegerät
EP98304339A EP0884725B1 (en) 1997-06-10 1998-06-02 Magnetic recording/reproducing apparatus
US09/094,063 US6201660B1 (en) 1997-06-10 1998-06-09 Magnetic recording/reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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JP9152220A JPH10340508A (ja) 1997-06-10 1997-06-10 磁気記録再生装置

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ID=15535718

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JP9152220A Pending JPH10340508A (ja) 1997-06-10 1997-06-10 磁気記録再生装置

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JP (1) JPH10340508A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7072139B2 (en) 2001-12-03 2006-07-04 Nec Corporation Cartridge locking mechanism for magnetic tape apparatus
US7827570B2 (en) 2004-06-08 2010-11-02 Nec Corporation Cartridge locking mechanism and tray locking mechanism for cartridge drive apparatus

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US7072139B2 (en) 2001-12-03 2006-07-04 Nec Corporation Cartridge locking mechanism for magnetic tape apparatus
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