JPH10340330A

JPH10340330A - 表示画像配置方法

Info

Publication number: JPH10340330A
Application number: JP10039457A
Authority: JP
Inventors: Juu Julie; ジュージュリー; Alison John Lennon; ジョーンレノンアリソン; Richard Lam; ラムリチャード
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1997-02-20
Filing date: 1998-02-20
Publication date: 1998-12-22
Also published as: US20020095439A1; AUPO523397A0

Abstract

(57)【要約】【課題】電子写真アルバム作成する際、画像を見栄えの
良い配列に効率良く配置できるようにすること。【解決手段】ページ上に複数の画像を配置する方法で
あって、第１の所定のレイアウトパターンに従ってペー
ジ上に画像を配置し（１１００）、次に、所定のコスト
関数により特徴づけられる制御オーバラップルール等に
従って画像を再配置し、最後に、所定のコスト関数を最
適化して（１１０３）、画像ごとの最終座標位置を確定
し、それにより、最終レイアウトパターンを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像の表示
に関し、特に、見栄えの良い結果を生成するためのデジ
タル画像の自動配置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子写真アルバムが広く利用され
るようになってきた。この電子写真アルバムは、典型的
には、不揮発性メモリ装置を使用して記憶される画像の
集合体の形態をとり、表示装置への表示のために、ユー
ザはアルバムの中から画像を検索することができる。通
常、画像はデジタル形態で収集され、例えば、電子スキ
ャナにより走査されても良く、あるいは、インターネッ
トから画像をダウンロードしたり、デジタルカメラによ
り生成したりすることも可能であろう。これらの画像の
集合体を電子的に記憶しておき、写真プリントを使用す
る従来通りの家族写真アルバムに類似する電子写真アル
バムを作成することができる。

【０００３】現在、電子写真アルバムは画像の集合体の
形態をとり、アルバムのユーザは各々の画像とキャプシ
ョン、すなわち、短い説明文とを関連付けることができ
る。例えば、デジタルビデオカメラ又はスチルカメラか
ら結婚式の一連の家族写真を収集し、結婚式の日付や短
い説明文などのキャプションを各々の画像と関連付ける
ことができる。希望に応じて、高分解能カラープリンタ
などの高品質出力装置によりメモリ装置から電子写真ア
ルバムを再生して、従来の写真アルバムとほぼ同様のア
ルバムを作成することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一般に、電子写真アル
バムでは、ユーザが通常はそれぞれの画像を手操作でペ
ージ上に配置しなければならないので、画像を見栄えの
良い配列に効率良く配置する方式にはなっていない。

【０００５】本発明の目的は、従来の技術の欠点の１つ
又は複数を克服すること又は少なくとも改善することで
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にあっては、ページ上に複数の画像を配置するコ
ンピュータにより実現可能な画像配置方法であって、複
数の画像がページ上に所定のパターン位置に従って配置
されるように初期レイアウト位置を提供するステップ
と、美的に見栄えの良くなるように画像の最終レイアウ
ト位置を定めるため、所定の一組のルールに従って初期
レイアウト位置を調整するステップと、を含むことを特
徴とする。

【０００７】所定の一組の配置ルールは、ａ）印刷不可能エリアルールｂ）制御オーバラップルールｃ）垂直スペース配分ルールｄ）水平スペース配分ルールｅ）エッジアライメントルールｆ）隣接エッジルールｇ）センターアトラクションルールのうち１つ又は複数のルールを含むのが好ましい。

【０００８】前記第１の所定レイアウトパターンが一組
の所定レイアウトパターンから無作為に選択されること
も好適である。

【０００９】又、少なくとも１つのページを含む画像ア
ルバムの中に複数の画像を配置する画像配置方法であっ
て、第１の所定レイアウトパターンに従ってページ上に
画像を配置するステップと、それぞれが所定のコスト関
数により特徴づけられる所定の一組の配置ルールに従っ
て画像を再配置するステップと、各画像の最終座標位置
を確定するために前記ルールごとに所定のコスト関数を
最適化し、それにより、最終レイアウトパターンを生成
するステップと、を含むことを特徴とする。

【００１０】ここで、画像のページ上の各画像の最終レ
イアウト位置により、複数の画像の美的に見栄えの良い
配列が提供されることは好適である。

【００１１】

【発明の実施の形態】図面を参照すると、本発明は２つ
の主要なステージを含む。

【００１２】以下の説明中、「初期シードステージ」と
呼ばれる第１のステージは、第１の所定レイアウトパタ
ーンに従ってページ上に画像を配置する過程を含む。

【００１３】以下の説明中、「レイアウト調整ステー
ジ」と呼ばれる第２のステージは、所定の一組の配置ル
ールに従って画像を再配置することを含む。このように
初期レイアウトを再配置することにより、ユーザからの
最小限の入力で美的に見栄えの良い結果をもたらす画像
の最終レイアウト位置が生成される。

【００１４】当初、画像を配置することが望ましい所定
のレイアウトエリアの中に画像を位置決めするのが好ま
しい。このレイアウトエリアは、例えば、表示する又は
見る事項（イシュ−）、あるいは印刷及び製本のマージ
ンに基づいて確定又は選択されれば良い。

【００１５】所定レイアウトパターンは、特定のテンプ
レートの一部を形成することができるが、コンピュータ
システム上で実行される、アプリケーションソフトの一
部として選択されても良い。更には、その所定のパター
ンは、指定された一組のパターンからコンピュータシス
テムによって無作為に選ばれてもよい。

【００１６】選択されるか又はテンプレートにより提供
される所定レイアウトパターンは、電子ページ上に画像
を配置する初期の位置及び順序を指定する。例えば、図
１には、ページ１００に画像を配置するための３つの所
定レイアウトパターンが示されている。ドット１０１は
選択されたパターンに従って画像を配置すべき位置を指
示し、矢印１０２はパターンの次の画像位置に至る典型
的な流れを指示する。

【００１７】図１に示すパターンは１ページに画像が３
つ以下の場合に使用できるものである。しかし、図２に
例示する所定レイアウトパターンを見れば分かるよう
に、初期シードステージはこの位置数又は画像数には限
定されない。図２の一方の例は、画像の位置決めのため
の水平ジグザグパターン配列２０１を示し、他方の例は
垂直ジグザグパターン配列２０２を示す。垂直ジグザグ
パターン配列２０２とは、第１の列２０３及び第２の列
２０４に配置される画像位置（ドット）を示したもので
ある。しかし、関連するページの幅及び画像自体の幅に
応じて、使用する列の数を変更しても良い。

【００１８】次に図３を参照すると、一つの好適な形態
としては、従来の汎用コンピュータシステム３００で本
発明を実現できる。本発明の様々な過程は、コンピュー
タシステム３００が実行するソフトウェアによって実現
される。

【００１９】コンピュータシステム３００はコンピュー
タ３０１と、入力装置３０２，３０３と、表示装置３０
４とを含む。更に、少なくとも１つのプロセッサユニッ
ト３０５と、典型的にはランダムアクセスメモリ（ＲＡ
Ｍ）及び読取専用メモリ（ＲＯＭ）を含むメモリユニッ
ト３０６と、ビデオインタフェース３０７並びにキーボ
ード３０２、デジタルスキャナ装置３１１及びマウス３
０３又は他の制御装置に対するインタフェース３０８を
含む入出力（Ｉ／Ｏ）インタフェースとが設けられてい
る。記憶装置３０９はフロッピーディスク、ハードディ
スクドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ又は当業者には知
られている同様の不揮発性記憶装置を含むことができ
る。更に、汎用コンピュータは、プリンタ３１３及び画
像をコンピュータにダウンロードする非デジタルビデオ
カメラ又はスチルカメラ３１４などの周辺装置に対する
追加のＩ／Ｏインタフェース３１２を有することができ
る。コンピュータ３０１の構成要素３０５から３０９
は、典型的には、相互接続バス３１０を介して当業者に
は知られているコンピュータシステム３００の通常動作
モードをもたらす方式により通信する。実施の形態を実
施できるコンピュータの例には、ＩＢＭ−ＰＣ／ＡＴ
（商標）及びコンパチブル、ＳｕｎＳｐａｒｃｓｔ
ａｔｉｏｎ（商標）などがある。

【００２０】「レイアウト調整」ステージは所定の一組
のルールに従って画像を前記した所定レイアウトパター
ンから再配置する。以下に、「レイアウト調整」ステー
ジで適用できると考えられるルールのタイプの例を挙げ
る。

【００２１】１）印刷不可能エリアルール：前述の
ように、画像を所定のレイアウトエリアの中に制約する
ように作用する。

【００２２】２）制御オーバラップルール：１つの
ページにおいては、重なり合いを避けるか、又は少なく
とも所定の画像群に対して要求される重なり量を最小限
に抑える。しかし、画像を重なり合わせることが望まれ
る場合には、画像ごとの重なり合いの型と量を制御する
ために制御オーバラップルールを採用しても良い。

【００２３】３）垂直スペース配分ルール：画像を
囲んでいるスペースの配分を垂直方向にバランス（平
均）させる。多くの場合、画像を囲んでいる、ページ上
の印刷されないスペース又は未使用のスペースは「ホワ
イトスペース」と呼ばれ、この垂直スペース配分ルール
は画像の上下のホワイトスペースをバランスさせようと
する。

【００２４】４）水平スペース配分ルール：垂直ス
ペース配分ルールとほぼ同様であるが、水平方向に作用
する。

【００２５】５）エッジアライメントルール：複数
の画像の類似エッジが所定の閾値距離内にある場合に、
そのエッジを水平、垂直の両方向にアライメントする。

【００２６】６）隣接エッジルール：１つのページ
上にある画像の隣接するエッジを所定の最小間隔又は最
大間隔で離間するように保持する。

【００２７】７）センターアトラクションルール：画
像をレイアウトエリアの所定の中心線の上に位置決めす
る。

【００２８】これらのルールを以下に更に詳細に説明す
る。

【００２９】ページ上の画像のレイアウトを調整するた
めにこれらの様々なルールが完全には満たされるとは限
らない。場合によっては、異なるルールを適用した結
果、画像配置に関する要求が互いに矛盾することもあり
うるので、その場合、それらのルールを厳密に満たすこ
とは不可能であろう。本好適実施形態はこれらの問題を
克服しようとするものであり、所望の結果をもたらす最
適の折衷案を得るために、様々なルールをプロポーショ
ナルな方法により満たすようにしている。

【００３０】最適の折衷案は、上記のルールの各々にコ
ンポーネントコスト関数（Ｃｏｓｔ）を割り当てること
により得ることができる。それらの関数は、ルールを満
たさない場合にはペナルティコストを返し、ルールを厳
密に満たした場合にはペナルティコストを返さないもの
である。一般化されたコストコンポーネント関数は、以
下に記載する式１に示す形態をとるのが好ましい。ｃｏｓｔ＝Ｆ（ｘ１，ｙ１，ｘ２，ｙ２，・・・ｘｎ，ｙｎ）（式１）式中、ｘ１，ｙ１はｎ個の画像から構成されているペー
ジ上の「ｉ番目」の画像の幾何座標である。

【００３１】この一例は上記のルール１）であり、ルー
ル１）は、そのルールに関する１つのコンポーネントコ
スト関数を有する。このコスト関数は、例えば、配置す
べき全ての画像のエリアがレイアウトエリアのあらゆる
境界の内側に入っている場合にはゼロのコスト値を返
し、画像のエリアが完全にレイアウトエリアの外に出て
しまっている場合には正の最大のコスト値を返す。画像
のエリアのごく一部がレイアウトエリアの外に出ている
ならば、コスト関数はゼロと正の最大コスト値との間の
中間比例コスト値を返す。

【００３２】本好適実施形態では、上記全てのルールを
同時に最適化するために、目的関数（Objective-Cost）
を使用する。目的関数は、ルールごとに設定される個々
のコンポーネントコスト関数の重み付け和である。目的
関数により返される値を最小にすれば、上記のルールの
最適の折衷案、従って、ページ上の画像を希望に応じて
配置する最適の折衷案が実現される。

【００３３】ｒ個の所定の画像配置ルールに対して、目
的関数を数学的に次のように表すことができる。

【００３４】

【数１】

【００３５】式中、Ｗｉは、ｒ個のルール中「ｉ番目」
のルールについてのコストコンポーネント関数Ｆｉ、に
関する重み関数（又は重み値）である。

【００３６】コストコンポーネント関数に関する重み関
数は、対応するルールに関する重み付け、従って、優先
順位を定める。例えば、印刷不可能エリアルールを制御
オーバラップルールより優先して満たすことが望まれる
場合、すなわち、画像の重なりを犠牲にしても画像をレ
イアウトエリアの中に入れるのが好ましい場合には、制
御オーバラップルールに関する重み関数に割り当てられ
るよりも大きな重み関数（又は値）を印刷不可能エリア
ルールに関するコストコンポーネント関数に割り当てる
ことになる。

【００３７】この例においては、目的関数について最小
値を得るために、目的関数に最適化技法を適用する。最
適化技法は、ページ上の画像ごとに一組の所望の座標位
置を確定する。

【００３８】座標位置は、画像の幾何学的中心をページ
上のどこに配置すべきか、を指示するのが好ましい。本
実施の形態についてのこの好適な最適化技法は、ダウン
ヒルシンプレックス法として知られている。しかしなが
ら、１つ又は複数の関数を最適化するために、「パウエ
ルの方法（方向設定法を含む）」又は擬似アニーリング
などの他の技法も利用できる。

【００３９】次に、上記の各々のルールを更に詳細に説
明する。

【００４０】（印刷不可能エリア）印刷不可能エリアル
ールは画像を所定のレイアウトエリアの中に制約しよう
とする。この印刷不可能エリアルールに関するコストコ
ンポーネント関数は、ページ上に配置すべき画像の総面
積に関して正規化される所定のレイアウトエリアの外に
出る画像（又はその一部）の面積の和として確定される
のが好ましい。図４は、画像をはめ込むことが望まれる
所定のレイアウトエリア４０１を有する電子ページ４０
０を示す。一般に、初期シードステージでは、所定のパ
ターンに従ってページ上に画像を配置するので、画像は
必ずレイアウトエリア４０１の中に入るとは限らない。
図４の例では、第１の画像（画像Ａ）４０３の一部はレ
イアウトエリア４０１の外に出ており（図４のアイテム
４０３の陰影領域）、第２の画像（画像Ｂ）４０２はレ
イアウトエリア４０１の中にあり、第３の画像（画像
Ｃ）４０４は完全にレイアウトエリア４０１の外に出て
いる。総画像面積の大部分（画像Ａの陰影領域及び画像
Ｃの全て）がレイアウトエリア４０１の外に出ているの
で、重大なコストペナルティがコストコンポーネント関
数により確定され、図４の画像のレイアウトに関連づけ
られる。

【００４１】印刷不可能エリアルールはその他のルール
を犠牲にしても満たされることが望ましいので、このル
ールのコストコンポーネント関数に関する重み関数（又
は値）は大きいのが好ましい。

【００４２】（制御オーバラップ）本好適実施形態の初
期シードステージでは、画像のサイズ又は起こりうる重
なり合いを必ずしも確定せずに画像を配置する。そのた
め、ページ上に当初配置される画像は互いに重なり合う
こともある。制御オーバラップルールに関するコストコ
ンポーネント関数は、ページ上の画像の配置のために、
画像の重なり合いを最小にし、好ましくは画像を全く重
ならせない一組の座標を確定しようとする。画像の重な
り合いが望まれる場合には、オプションとして、制御オ
ーバラップルールは２つ以上の画像の重なりを許容しう
る方式又は望ましい方式で実現しようとする。好適な一
実施の形態では、制御オーバラップルールは上記２つの
モードのうちいずれかで動作できる。

【００４３】第１のモードはオーバラップ減少モードで
あり、このモードにおいては、好ましくは重なりがなく
なるように、画像の重なり合いを最小にする。制御オー
バラップルールのこのオプションに関するコストコンポ
ーネント関数は、ページ上の画像の総面積に関して正規
化された総重なり面積として確定される。このオプショ
ンに関するコストコンポーネント関数を最小にしたと
き、ページ上の画像の配置のための一組の座標が評価さ
れる。

【００４４】第２のモードはオーバラップ使用モードで
あり、このモードにおいては、画像を所定重なり量だけ
重なり合わせるのが好ましい。この所定重なり量はオー
バラップインデントパラメータ（ＯＩＰ）と、オーバラ
ップオフセットパラメータ（ＯＯＰ）とを使用すること
により得られるのが好ましい。

【００４５】ＯＩＰは一対の画像の重なり合いの量（又
は部分）を指定する。ＯＩＰはその一対の画像のうち、
一方の画像の一辺の長さに対する所定パーセンテージ長
さであるのが好ましい。ＯＯＰは一対の重なり合う画像
の間のオフセット距離を表し、一方の画像の一辺の長さ
に対するパーセンテージとして確定されるのが好まし
い。

【００４６】図５には、オーバラップ使用モードオプシ
ョンを使用して重ね合わされる３つの画像を表す３つの
方形を示す。第１の画像５００の一部は第２の画像５０
１と重なり、別の部分は第３の画像５０２とも重なり合
っている。第１の画像５００と第２の画像５０１との間
のＯＩＰ値５０３は、第１の画像５００及び第２の画像
５０１のうち小さいほうの画像の一辺５０４のパーセン
テージとして確定される。ＯＯＰ値５０５は、第１の画
像５００と第２の画像５０１との重なり合いにおけるオ
フセットの量を確定する。同様に、ＯＩＰ値５０６とＯ
ＯＰ値５０７は第１の画像５００と第３の画像５０２と
の重なり合いに関して確定される。

【００４７】オーバラップ使用ルールのコストコンポー
ネント関数は画像の対ごとのＯＩＰ値及びＯＯＰ値に基
づいている。所定のＯＩＰ値及び所定のＯＯＰ値によっ
て重ね合わされない一対の画像に対して、コストペナル
ティを負わせる。従って、一対の画像が所定のＯＩＰ及
び所定のＯＯＰにより与えられる量だけほぼ重なり合う
場合には、コストコンポーネント関数は最小になる。

【００４８】（垂直及び水平スペース配分）垂直及び水
平スペース配分ルールは、画像を囲んでいる「ホワイト
スペース」をここでは「ホワイトスペースウェル」と呼
ばれる所定の境界エリアによって均一に配分しようとす
る。ホワイトスペースウェルの境界はページのレイアウ
トエリアと、そのページ上の他の画像の相対位置とによ
り規定されるのが好ましい。例えば、図６は、レイアウ
トエリアが規定されている電子ページ６００を示す。初
期シードステージでは、図１に示す所定のパターンの中
の１つに従ってページ６００に３つの画像が配置され
る。第１の画像６０３に対して第１のホワイトスペース
ウェル６０２が示されており、この場合、ウェルは第１
の画像の上及び左ではレイアウトエリアの境界線により
境界を規定され、他方では第２の画像６０５のエッジ６
０６と一線上に並ぶ水平境界線６０４と、第３の画像６
１０のエッジ６０９と一線上に並ぶ垂直境界線６０７と
により境界を規定されている。同様に、第２のホワイト
スペースウェル６１１は第２の画像６０５に対して、第
３のホワイトスペースウェル６１２は第３の画像６１０
に対してそれぞれ規定されている。

【００４９】図６の例においては、ホワイトスペースウ
ェルの大きさはページ６００上の画像の相対位置と、レ
イアウトエリア６０１とにより規定される。しかし、本
発明の趣旨から逸脱せずにホワイトスペースウェルを規
定、修正又は変更できることは当業者には理解されるで
あろう。例えば、画像の大きさ（寸法）及びページ上の
所定の配置に基づいてホワイトスペースウェルをあらか
じめ定めておくことが可能である。

【００５０】画像に対してホワイトスペースウェルを規
定したならば、その画像を幾何学的にホワイトスペース
ウェルの中心に配置すべきであるということに基づいて
コストコンポーネント関数を確定する。従って、対応す
るホワイトスペースウェルの中心に位置していない画像
に関するコストコンポーネント関数値は大きく、ホワイ
トスペースウェルの幾何学的中心に位置する画像に関す
るコストは最小である。垂直及び水平スペース配分ルー
ルについてコストコンポーネント関数を最小にする（最
適化する）ことにより、ページ上に画像を配置するため
の、好ましくは画像の周囲に最良の形でホワイトスペー
スを配分する一組の座標が得られる。

【００５１】（エッジアライメント）エッジアライメン
トルールに関するコストコンポーネント関数は、ページ
上に配置された複数の画像のアライメントされていない
エッジに関するコストを返す。エッジのミスアライメン
トに関するコストは、そのミスアライメントの大きさに
よって決まる。エッジアライメントルールは２つ以上の
画像の類似するエッジをアライメントしようとする。２
つの類似エッジは、それら２つの画像の対応するエッジ
である。例えば、２つの隣接して配置された画像の場
合、各画像の上のエッジ、各画像の左エッジ、各画像の
右エッジ及び各画像の下のエッジをここでは類似エッジ
と呼ぶ。一対の画像の類似エッジのミスアライメントの
大きさが相対的に小さい場合には、類似エッジを所定の
アライメント境界に向かって「（牽引）アトラクト」す
ることが望ましい。しかし、ミスアライメントが所定の
臨界閾値を超えると、類似エッジをアライメントが起こ
りうる位置から「退ける（リぺル）」ことが望ましい。

【００５２】図７は、横の類似エッジに対してエッジア
ライメントルールが適用される一対の画像を示す。この
対のうち第１の画像のエッジ７０１は、第２の画像７０
２の対応する類似エッジとはアライメントされていな
い。ミスアライメントの大きさは、所定のアライメント
境界７０４からの距離「ｘ」７０３によって決まる。所
定の臨界閾値距離「ｙ」７０５は、ミスアライメント距
離「ｘ」７０３の大きさが所定の臨界閾値距離「ｙ」７
０５以下である場合に、類似エッジ７０１が所定のアラ
イメント境界７０４に向かって牽引されるように規定さ
れるのが好ましい。そうでない場合には、ミスアライメ
ント距離「ｘ」７０３の大きさが最大になるように、類
似エッジを退ける。

【００５３】エッジアライメントルールの本好適実施形
態に従った実現形態においては、コストコンポーネント
関数は、ミスアライメント距離「ｘ」７０３が所定の臨
界閾値距離「ｙ」７０５と等しいときは大きなコスト値
を返し、ミスアライメント距離「ｘ」７０３が閾値距離
「ｙ」７０５より小さくされるか又は大きくされるにつ
れて、コスト値を減少させる。

【００５４】エッジアライメントルールのコストコンポ
ーネント関数は、所定の臨界閾値距離「ｙ」以下のミス
アライメント距離「ｘ」に対する、

【００５５】

【数２】

【００５６】にほぼ類似する二次関数と、

【００５７】

【数３】

【００５８】にほぼ類似する形態の指数減衰関数の形を
取る。

【００５９】式３及び式４の中の定数値「Ａ」は、一対
の画像ごとに最大値１（１．０）に正規化されるのが好
ましい。

【００６０】一対の画像の縦の類似エッジのアライメン
トは、先に図７に関して述べた一対の画像の横の類似エ
ッジのアライメントとほぼ同じように説明できる。エッ
ジアライメントルールは一対の画像の縦横双方の類似エ
ッジに適用されるのが好ましい。

【００６１】（隣接エッジ）隣接エッジルールに関する
コストコンポーネント関数は、一対の画像が互いに近接
しすぎている又は接していることに基づいてコスト値を
返す。

【００６２】本好適実施形態の実現形態においては、こ
のルールのコストコンポーネント関数は、式４にほぼ類
似する関数を有する指数減衰モデルを使用して実現され
る。コストコンポーネント関数は一対の画像のエッジが
接している場合に最大コスト値を返し、一対の画像のエ
ッジが離間するにつれてコスト値は減少する。

【００６３】（センターアトラクション）センターアト
ラクションルールに関するコストコンポーネント関数
は、ページ又はレイアウトエリアの所定の水平又は垂直
の中心軸に関する画像の中心外れの量に基づくコスト値
を返す。本好適実施形態では、レイアウトエリアの高さ
又は幅の所定のパーセンテージ値として中心線臨界距離
を規定する。ページ上の画像ごとに、画像の幾何学的中
心とページの所定の垂直（又は水平）中心軸との間の中
心外れ距離を確定する。中心外れ距離が中心線臨界距離
以下であれば、画像の幾何学的中心は所定の垂直（又は
水平）中心軸に向かって牽引される。そうでない場合に
は、画像の幾何学的中心は所定の垂直（又は水平）中心
軸から退けられる。

【００６４】このルールのコストコンポーネント関数
は、中心外れ距離がページ上の画像に対して中心線臨界
距離と等しいときに最大コスト値を返し、中心外れ距離
が徐々に減少するにつれて、コスト値は急速に減少す
る。中心線臨界距離を超える中心外れ距離に対しては、
コスト値は指数関係で（式４に示す方式に類似する方式
で）減少する。

【００６５】図８には、ページ８０１の垂直中心軸８０
０に関してわずかに中心を外れた２つの画像を示す。第
１の画像８０２は中心軸８００の左に外れており、第２
の画像８０３は右に外れている。中心線臨界距離８０４
はレイアウトエリア８０９の幅の指定のパーセンテージ
として確定されている。図８に示す例では、垂直中心軸
に関する中心線臨界距離８０４は実線８０５及び８０６
により表されている。中心外れ距離８０７は、ページ８
０１上の画像ごとに、各画像の幾何学的中心から垂直中
心軸８００までの最短距離として確定される。

【００６６】図８に示す例では、各画像の中心外れ距離
８０７は画像ごとの中心線臨界距離より短いので、コス
トコンポーネント関数の最小化の結果、画像ごとの幾何
学的中心はページ８０１の所定の垂直中心軸８００に向
かって移動する（「牽引される」）のが好ましい。

【００６７】本発明の本好適実施形態においては、ほぼ
全てのルールのコストコンポーネント関数を同時に解決
して、ページ上に各画像を配置するための一組の座標値
を求める。ここでは、ルールごとのコストコンポーネン
ト関数に適切に重み付けし、目的関数を構成し且つ最適
化して、各画像について、全てのルールの間の最適の折
衷案をもたらす一組の座標位置を得るという１つの技法
を説明した。

【００６８】図９は、本発明を最も単純な形態で実現す
るための基本フローチャートである。ステップ９０１で
は、初期シードを設定する。すなわち、第１の所定レイ
アウトパターンに従ってページ上に画像を配置する。次
に、いくつかの所定のルールに関連させて、この所定レ
イアウトパターンを調整する（９０２）。

【００６９】図１０を参照すると、図１０は、図９に示
す方法の好適な実現の形態を示す。図１０においては、
ランダム初期シードパターンが要求されるか否かについ
て決定を実行する（１００１）。要求されないのであれ
ば、パターンコードを獲得し（１００２）、そのパター
ンコードを使用して、画像の初期所定レイアウトパター
ンを生成する。必要であれば、ランダム初期シードパタ
ーンを生成し（１００３）、そのパターンを画像の初期
配置のための基礎として使用する。

【００７０】重なり合いが検出されれば（１００４）、
重なり面積を計算し（１００５）、重なりが検出されな
い場合には、初期パッキングステップ（１００６）を実
行する。

【００７１】これに続いて、画像を垂直方向に沿ってア
ライメントし（１００７）、次に水平方向に沿ってアラ
イメントする。

【００７２】最後のステップは、得られた配置によって
画像がページ又はレイアウトエリアからはみ出たか否か
を検査する（１００９）。はみ出ていた場合、画像がペ
ージ又はレイアウトエリアからはみ出さなくなるまで、
更に処理を続ける（１０１０）。

【００７３】図１１に移り、レイアウトエリア内の画像
の位置を求め（１１００）、次に、先に詳細に説明した
ように、コスト関数によって評価する（１１０１）。次
に、コスト関数により計算されたコストが許容範囲内に
入るか否かについて評価を行う（１１０２）。前述した
ように、通常、ここではコストがある許容しうるコスト
以下であるか否かの問題になる。コストが要求される範
囲以内ならば、プロセスは終了し、画像を表示画面又は
プリンタにレンダリングできる。これに対し、コストが
要求範囲外にある場合には、先に説明した方法のいずれ
かのような適切な最小化方法を使用して、画像の位置を
更に最適化する（１１０３）必要がある。

【００７４】別の実施の形態では、ページ上の画像の複
数のセット又はファミリの配置に上述のルールやステッ
プを適用しても良い。１つのファミリ又はセットは、フ
ァミリグループ中の各アイテムの位置がそのグループの
別のページアイテムに対して相対的であるように互いに
リンクする１つ又は複数のページの集合体から構成され
ている。１つのページアイテムはテキスト文字を含むテ
キストスロット、オブジェクトベース画像を含む１つ又
は複数のデジタル画像を含む画像スロット、コンピュー
タ生成画像を含むクリップアートスロット、あるいは１
つ又は複数のページアイテムを含むファミリグループ自
体から構成されると考えられる。例えば、親類の結婚式
の電子写真アルバムを作成したいという場合を考える。
このアルバムでは、所定の好み（例えば、教会のシーン
に関連付けるなど）に応じていくつかの画像をリンクす
ることによりファミリグループを構成するか、キャプシ
ョン及び／又はクリップアートを１つ又は複数の画像に
リンクし、いくつかのファミリグループを生成するか、
又は１つ又は複数のファミリグループを互いにリンクす
るかのいずれかを選択することができる。

【００７５】この実施の形態においては、上記好適な実
施の形態において画像に適用されるほぼ全てのルールを
画像のファミリグループにも適用できる。

【００７６】レイアウト手順が完了した後、ページ（及
び生成された他の何らかのもの）を印刷して、周知の
「写真アルバム」に類似する電子写真アルバムのハード
コピーを生成しても良い。この印刷は、好ましくはキャ
ノンが製造しているＢＪＣ６１０カラーバブルジェット
プリンタ（商標）のような高画質カラープリンタである
適切なプリンタで行われれば良い。

【００７７】電子写真アルバムに関連させて本発明を説
明したが、この方法を他の電子文書において使用しても
よい。例えば、ワードプロセッサ又は「デスクトップ発
行用」ソフトウェアにより作成される文書に本発明を適
用できる。更にいえば、「ｗｈａｔ−ｙｏｕ−ｓｅｅ−
ｉｓ−ｗｈａｔ−ｙｏｕ−ｇｅｔ（ＷＹＳＩＷＹＧ）」
方式の表示装置では、電子写真アルバム又は所定のレイ
アウトエリアを表示する必要はない。例えば、簡略化さ
れたブロックベースビューを提供しても良く、あるい
は、単純に、完成又は更には印刷されるまで、配置を見
えないようにしても良い。とはいえ、ＷＹＳＩＷＹＧは
好適な表示オプションである。

【００７８】以上、本発明のいくつかの実施の形態のみ
を挙げて説明したが、当業者により本発明の趣旨から逸
脱せずに本発明の実施の形態に改変及び／又は変更を加
えることは可能である。

【００７９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従ってページ上に３つまでの画像を配
置するための第１の所定レイアウトパターンの例を示す
図である。

【図２】本発明に従ってページ上に３つ以上の画像を配
置するための第１の所定レイアウトパターンの別の例を
示す図である。

【図３】本発明の様々な実施の形態を実現できる汎用コ
ンピュータのブロック線図である。

【図４】本発明によるレイアウトエリアの一例を示す図
である。

【図５】本発明による画像の重なり合いの２つの例を示
す図である。

【図６】本発明によるホワイトスペースウェルの一例を
示す概略図である。

【図７】本発明による画像の類似エッジのアライメント
の一例を示す図である。

【図８】本発明による画像のセンターアトラクションの
一例を示す図である。

【図９】表示画像を配置する方法の基本ステップを示す
フローチャートである。

【図１０】図９に示す方法に関する更に詳細なステップ
を示す詳細なフローチャートである。

【図１１】本発明に従ってコスト関数を実現することに
関連するステップを示すフローチャートである。

【符号の説明】

３００汎用コンピュータシステム３０１コンピュータ４００電子ページ４０１レイアウトエリア４０２、４０３、４０４画像５００、５０１画像６０１レイアウトエリア６０３、６０５、６１０画像６０２、６１１ホワイトスペースウェル７００、７０２画像７０４アライメント境界８０１ページ８０２、８０３画像８０４中心線臨界距離８０７中心外れ距離

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者リチャードラムオーストラリア国 2017 ニューサウスウェールズ州ウォータールー，ケリックストリート 27

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ページ上に複数の画像を配置するコンピュ
ータにより実現可能な画像配置方法であって、複数の画像がページ上に所定のパターン位置に従って配
置されるように初期レイアウト位置を提供するステップ
と、美的に見栄えの良くなるように画像の最終レイアウト位
置を定めるため、所定の一組のルールに従って初期レイ
アウト位置を調整するステップと、を含むことを特徴とする画像配置方法。
【請求項２】前記所定のパターン位置は、複数の所定の
パターン位置から無作為に選択されることを特徴とする
請求項１記載の画像配置方法。
【請求項３】前記所定の一組のルールは、ａ）印刷不可能エリアルールｂ）制御オーバラップルールｃ）垂直スペース配分ルールｄ）水平スペース配分ルールｅ）エッジアライメントルールｆ）隣接エッジルールｇ）センターアトラクションルールのうち１つ又は複数のルールを含むことを特徴とする請
求項１記載の画像配置方法。
【請求項４】前記所定の一組のルールには、それぞれ特
定のコスト関数が提供されることを特徴とする請求項１
又は３記載の画像配置方法。
【請求項５】前記初期レイアウト位置を調整するステッ
プは、前記特定のコスト関数の１つ又は複数に基づいて
目的コスト関数を構成するステップと、最終レイアウト位置の画像ごとに一組の座標位置を定め
るために目的コスト関数を最小にする（最適化する）ス
テップと、を更に含むことを特徴とする請求項４記載の画像配置方
法。
【請求項６】前記目的コスト関数を最小にするステップ
は、シンプレックス法又は方向設定法の技法を適用する
ステップを含むことを特徴とする請求項５記載の画像配
置方法。
【請求項７】前記目的コスト関数を最小にするステップ
は、擬似アニーリング技法を適用するステップを含むこ
とを特徴とする請求項５記載の画像配置方法。
【請求項８】少なくとも１ページを備える画像アルバム
中に複数の画像を配置する画像配置方法であって、複数の画像がページ上に所定のパターン位置に従って配
置されるように初期レイアウト位置を提供するステップ
と、初期レイアウト位置を最終レイアウト位置に改善するた
めに、各々が所定のコスト関数により特徴づけられる所
定の一組のルールを提供するステップと、最終レイアウト位置での各画像の座標位置を提供するた
め、ルールごとに、前記所定のコスト関数を評価する
（最小にする）ステップと、を含むことを特徴とする画像配置方法。
【請求項９】画像ページ上の各画像の最終レイアウト位
置は、複数の画像についての美的に見栄えの良い配置を
提供することを特徴とする請求項８記載の画像配置方
法。
【請求項１０】前記所定のパターン位置に対する画像の
位置は無作為に選択されることを特徴とする請求項１又
は８に記載の画像配置方法。
【請求項１１】ページ上に複数の画像を配置する画像配
置方法であって、第１の所定レイアウトパターンに従ってページ上に画像
を配置するステップと、所定のコスト関数により特徴づけられた「制御オーバラ
ップ」ルールに従って画像を再配置するステップと、各画像の最終座標位置を確定するために所定のコスト関
数を最適化し、それにより、最終レイアウトパターンを
生成するステップと、を含むことを特徴とする画像配置方法。
【請求項１２】前記所定のコスト関数の最適化のステッ
プにはその関数の結果を最小にするステップを含むこと
を特徴とする請求項１１記載の画像配置方法。
【請求項１３】前記コスト関数の最適化のステップは、
画像は相互に重なり合わなくするステップであることを
特徴とする請求項１１記載の画像配置方法。
【請求項１４】前記コスト関数の最適化のステップは、
全ての画像相互の重なり合いを最小にするステップであ
ることを特徴とする請求項１１記載の画像配置方法。
【請求項１５】前記コスト関数の最適化のステップは、
画像が相互にあらかじめ選択された重なり合いを持つよ
うにするステップであることを特徴とする請求項１１記
載の画像配置方法。
【請求項１６】前記コスト関数の最適化のステップは、
全ての画像相互間の、あらかじめ選択された重なり合い
と実際の重なり合いとの差が最小になる用にするステッ
プであることを特徴とする請求項１１記載の画像配置方
法。
【請求項１７】前記制御オーバラップルールに従って制
御される重なり合いの量は、重なり合う画像の一方の画
像の一辺の長さに対する割合として表されるオーバラッ
プインデントパラメータ（ＯＩＰ）に関して規定される
ことを特徴とする請求項１１記載の画像配置方法。
【請求項１８】前記コスト関数は、一対の重なり合う画
像の間のオフセット距離を表すオーバラップオフセット
パラメータ（ＯＯＰ）の関数であることを特徴とする請
求項１７記載の画像配置方法。
【請求項１９】前記ＯＯＰは重なり合う画像のうち一方
の画像の一辺の長さに対する割合として表されることを
特徴とする請求項１８記載の画像配置方法。
【請求項２０】前記重なり合う画像が所定のＯＩＰ及び
ＯＯＰパラメータにより与えられる量だけ重なり合うと
き、コスト関数は最適化されることを特徴とする請求項
１８記載の画像配置方法。
【請求項２１】前記コスト関数の最適化のステップは所
定の最小化アルゴリズムにより実行されることを特徴と
する請求項１１記載の画像配置方法。
【請求項２２】前記所定の最小化アルゴリズムはダウン
ヒルシンプレックス法に基づくことを特徴とする請求項
２１記載の画像配置方法。
【請求項２３】前記請求項１１に記載の画像配置方法に
従ってページ上に画像を配置することを特徴とする装
置。
【請求項２４】請求項１１の画像配置方法の実現に適合
する命令を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒
体。
【請求項２５】ページ上に複数の画像を配置するコンピ
ュータにより実現可能な画像配置方法であって、第１の所定レイアウトパターンに従ってページ上に画像
を配置するステップと、所定の一組の配置ルールに従って画像を再配置し、それ
により、ページ上の画像の最終レイアウトパターンを生
成するステップと、を含むことを特徴とする画像配置方法。
【請求項２６】前記第１の所定レイアウトパターンは、
一組の所定レイアウトパターンから無作為に選出される
ことを特徴とする請求項２５記載の画像配置方法。
【請求項２７】前記所定の一組の配置ルールは、ａ）印刷不可能エリアルールｂ）制御オーバラップルールｃ）垂直スペース配分ルールｄ）水平スペース配分ルールｅ）エッジアライメントルールｆ）隣接エッジルールｇ）センターアトラクションルールのうち１つ又は複
数のルールを含むことを特徴とする請求項２５記載の画
像配置方法。
【請求項２８】前記一組の配置ルール中の、それぞれの
配置ルールに、個別のコスト関数が定められていること
を特徴とする請求項２５記載の画像配置方法。
【請求項２９】前記画像を再配置するステップは、個別のコスト関数のうち１つ又は複数に基づいて目的コ
スト関数を構成するステップと、画像ごとに一組の最終位置を確定するために前記目的コ
スト関数を最適化し、それにより、最終レイアウトパタ
ーンを生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項２８記載の画像配置方
法。
【請求項３０】前記目的コスト関数を最適化するステッ
プはシンプレックス法又は方向設定法の技法を適用する
ステップを含むことを特徴とする請求項２９記載の画像
配置方法。
【請求項３１】前記目的コスト関数を最適化するステッ
プは擬似アニーリング技法を適用するステップを含むこ
とを特徴とする請求項２９記載の画像配置方法。
【請求項３２】少なくとも１つのページを含む画像アル
バムの中に複数の画像を配置する画像配置方法であっ
て、第１の所定レイアウトパターンに従ってページ上に画像
を配置するステップと、それぞれが所定のコスト関数により特徴づけられる所定
の一組の配置ルールに従って画像を再配置するステップ
と、各画像の最終座標位置を確定するために前記ルールごと
に所定のコスト関数を最適化し、それにより、最終レイ
アウトパターンを生成するステップと、を含むことを特徴とする画像配置方法。
【請求項３３】画像のページ上の各画像の最終レイアウ
ト位置は、複数の画像の美的に見栄えの良い配列を提供
することを特徴とする請求項３２記載の画像配置方法。
【請求項３４】第１の所定レイアウトパターンにおける
画像の位置は一組の所定レイアウトパターンから無作為
に選択されることを特徴とする請求項３２又は３３記載
の画像配置方法。
【請求項３５】請求項２５の画像配置方法に従ってペー
ジ上に画像を配置することを特徴とする画像処理装置。
【請求項３６】ページ上に複数の画像を配置する画像処
理装置であって、第１の所定レイアウトパターンに従ってページ上に画像
を配置するように構成される手段と、所定のコスト関数により特徴づけられる制御オーバラッ
プルールに従って画像を配置するように構成される手段
と、画像ごとに最終座標位置を確定するために所定のコスト
関数を最適化し、それにより、最終レイアウトパターン
を生成するように構成される最適化手段とを含むことを
特徴とする画像処理装置。
【請求項３７】前記最適化手段は、所定のコスト関数の
最適化がその関数の結果を最小にする手段を含むように
構成されていることを特徴とする請求項３６記載の画像
処理装置。
【請求項３８】前記最適化手段は、コスト関数の最適
化の結果、画像が相互に重なり合わなくするように構成
されていることを特徴とする請求項３６記載の画像処理
装置。
【請求項３９】前記最適化手段は、コスト関数の最適化
の結果、全ての画像相互の重なり合いを最小にするよう
に構成されていることを特徴とする請求項３６記載の画
像処理装置。
【請求項４０】前記最適化手段は、コスト関数の最適化
の結果、画像が相互にあらかじめ選択された分だけ重な
り合わせるべく構成されていることを特徴とする請求項
３６記載の画像処理装置。
【請求項４１】前記最適化手段は、コスト関数の最適化
の結果、全ての画像相互間でのあらかじめ選択された重
なり合いと実際の重なり合いとの差が最小になるように
構成されていることを特徴とする請求項３６記載の画像
処理装置。
【請求項４２】前記制御オーバラップルールに従って制
御される重なり合いの量は、重なり合う画像の一方の画
像の一辺の長さに対する割合として表されるオーバラッ
プインデントパラメータ（ＯＩＰ）に関して規定される
ことを特徴とする請求項３６記載の画像処理装置。
【請求項４３】前記コスト関数は、一対の重なり合う画
像の間のオフセット距離を表すオーバラップオフセット
パラメータ（ＯＯＰ）の関数であることを特徴とする請
求項４２記載の画像処理装置。
【請求項４４】前記ＯＯＰは重なり合う画像のうち一方
の画像の、一辺の長さに対する割合として表されること
を特徴とする請求項４３記載の画像処理装置。
【請求項４５】前記重なり合う画像が所定のＯＩＰ及び
ＯＯＰパラメータにより与えられる量だけ重なり合うと
き、コスト関数は最適化されることを特徴とする請求項
４３記載の画像処理装置。
【請求項４６】前記請求項２５又は３４の画像配置方法
を実現するのに適合する命令を含むことを特徴とするコ
ンピュータ可読媒体。