JPH10339958A - 感光性ポリイミド用リンス液 - Google Patents

感光性ポリイミド用リンス液

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Publication number
JPH10339958A
JPH10339958A JP14803097A JP14803097A JPH10339958A JP H10339958 A JPH10339958 A JP H10339958A JP 14803097 A JP14803097 A JP 14803097A JP 14803097 A JP14803097 A JP 14803097A JP H10339958 A JPH10339958 A JP H10339958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
photosensitive polyimide
diethylene glycol
organic solvent
rinsing
Prior art date
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Pending
Application number
JP14803097A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Fujimoto
康二 藤本
Yasuo Miura
康男 三浦
Yoshihiro Ishikawa
義博 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】引火点の存在しない感光性ポリイミド用リンス
液を提供する。 【解決手段】水および水と任意の割合で混和可能な有機
溶剤を含みかつ、引火点の存在しないことを特徴とする
感光性ポリイミド用リンス液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子材料として有
用な感光性ポリイミド組成物の現像工程で使用した現像
液を除くためのリンス工程で使用するリンス液に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来感光性ポリイミド用リンス液として
は、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどの
低級アルコールが使用されていた(特開昭64ー488
57号公報)。しかし、このようなリンス液は、引火点
が通常のクリーンルームの室温である23℃より低いた
めに、現像装置などにより火花が発生した場合引火する
恐れがあることから現像装置を防爆仕様にし、さらには
装置全体を防爆室に設置することが必要であった。
【0003】また、引火点の無いリンス液として水を使
用した場合は、膜中へのクラック発生や、基板と接着面
にしみこみ現象が発生し実質上使用できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の諸欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは現像リンス工程で引火などの恐れがなく、非防爆
設備で安全に使用できる感光性ポリイミド用リンス液を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
水および水と任意の割合で混和可能な有機溶剤を含みか
つ、引火点の存在しないことを特徴とする感光性ポリイ
ミド用リンス液、という構成を採ることにより達成され
る。
【0006】本発明におけるリンス液としては、引火点
が存在せず非防爆設備で使用できることが必要である点
から、水と任意の割合で混和可能な有機溶剤/水の比率
が80/20重量比から5/95重量比であることが好
ましく、70/30重量比から15/85重量比である
ことがさらに好ましい。
【0007】水と任意の割合で混和可能な有機溶剤とし
ては、沸点が115℃以上の分子内に水酸基をもつ化合
物および/またはジエチレングリコール誘導体が好まし
く、具体例としては、3−メチルー3ーメトキシブタノ
ール、エチレングリコール、1−メトキシー2−プロパ
ノール、乳酸エチル、乳酸メチル、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、2ー(メトキシ
メトキシ)エタノール、プロピレングリコール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、メトキシブタノール、テトラ
ヒドロフルフリルアルコール、シ゛エチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテルなどを例示
することができる。中でも3−メチルー3ーメトキシブ
タノール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテートが特に好ましい。
これらは単独で使用してもよいし、2種以上を混合して
使用することもできる。また、沸点が115℃以下であ
っても少量を水に添加することにより、引火点の無いリ
ンス液であれば使用可能である。
【0008】本発明の感光性ポリイミド用リンス液は、
現在知られているすべての感光性ポリイミド(たとえ
ば、特公昭59−52822号公報、米国特許第395
7512号明細書、特開平2−50161号公報、高分
子学会予稿集p807(1990年)などに記載されて
いるもの)に適応可能である。
【0009】次に、本発明の感光性ポリイミド用リンス
液を用いた感光性ポリイミドの現像方法について説明す
る。
【0010】まず、感光性ポリイミドのワニスをシリコ
ンウエハーや金属箔などの上にスピンコートなどの手法
で塗布を行い、ホットプレート上やオーブン中で溶剤を
飛散させる。その後、所定量の露光を行った後にスピン
ナ上に該ウエハーを固定して、毎分50回転から300
0回転で回転させながら現像液をスプレーで噴射するス
プレー現像、または、スピンナ上に現像液を盛り、静置
して現像を行うパドル現像、または、現像液の槽にウエ
ハーを浸漬する浸漬現像や浸漬現像において超音波を照
射する超音波浸漬現像などの方式で現像を行い、レリー
フパターンを得る。
【0011】この後、本発明の感光性ポリイミド用リン
ス液を用いてリンスを行う。リンスの方法としては、リ
ンス液を回転させたウエハー上にノズルやスプレー等に
より噴射する噴射リンス方式、リンス槽にウエハーを浸
漬する浸漬方式あるいは浸漬時に超音波を照射する超音
波浸漬方式などがある。このリンス工程後に、オーブン
あるいはホットプレート上で100℃から450℃程度
の熱処理を行い、ポリイミドに交換することで最終的な
製品が得られる。
【0012】本発明におけるリンス液の引火点測定は、
次の方法による。すなわち、タグ密閉式容器で80℃ま
で測定し、その後、ペンスキーマルテンス密閉式試験器
で100℃まで測定した。なお、100℃以上では、水
溶液であるために引火点は観測されない
【0013】
【実施例】以下、実施例に基いて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】実施例1 感光性ポリイミドのワニスとして東レ(株)製UR−3
140を用いて、4インチのシリコンウエハ上に、20
00回転で30秒間スピンコートした。その後、YAM
ATO製クリーンオーブンDT42を用い90℃で20
分の乾燥を行った後に、キャノン(株)製コンタクトア
ライナーPLA501Fを用いてテストパターンをマス
クとして365nmの波長をカットした波長で300m
J/cm2の露光を行った。
【0015】この試料を東レ製現像液DVー822を用
いて、超音波現像を行った。現像は、25℃にコントロ
ールされた超音波現像槽中で5分間浸漬し行った。この
後、沸点が174℃の3−メチルー3ーメトキシブタノ
ール80重量%と水20重量%とからなるリンス液を用
い、25℃にコントロールされた超音波リンス槽で1分
間超音波浸漬リンスを行った。なお、上記リンス液につ
いて引火点は観測されなかった。
【0016】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは全く観察されず、一様な解像
がなされていた。
【0017】実施例2 リンス液として沸点が160℃のジエチレングリコール
ジメチルエーテル50重量%と水50重量%とからなる
リンス液を使用した以外は実施例1と同様にしてポリイ
ミド被膜の形成、現像およびリンスを行った。なお、上
記リンス液について引火点は観測されなかった。
【0018】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは全く観察されず、一様な解像
がなされていた。
【0019】実施例3 リンス液として沸点が217℃のジエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート5重量%と水95重量%
とからなるリンス液を使用した以外は実施例1と同様に
してポリイミドの形成、現像およびリンスを行った。な
お、上記リンス液について引火点は観測されなかった。
【0020】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは全く観察されず、一様な解像
がなされていた。
【0021】実施例4 4インチシリコンウエハーのかわりに基板として10c
m角のSUS箔を使用した以外は実施例1と同様にして
ポリイミドの形成、現像およびリンスを行った。
【0022】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは全く観察されず、一様な解像
がなされていた。
【0023】比較例1 リンス液として水を使用した以外は実施例1と同様にし
てポリイミドの形成、現像およびリンスを行った。
【0024】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは観察されなかったが、膜中に
クラックが発生した。
【0025】比較例2 リンス液として引火点11.7℃のイソプロパノールを
使用した以外は実施例1と同様にしてポリイミドの形
成、現像およびリンスを行った。
【0026】現像の結果を光学顕微鏡で観察すると中央
部から周辺部までスカムは全く観察されず、一様な解像
がなされていた。
【0027】
【発明の効果】本発明は感光性ポリイミド用リンス液と
して、水と任意の割合で混和可能な有機溶剤と水を混合
することにより、引火点を消すようにしたものであり、
現像リンス工程で引火などの恐れがなく、非防爆設備で
安全に使用できる利点がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水および水と任意の割合で混和可能な有機
    溶剤を含みかつ、引火点の存在しないことを特徴とする
    感光性ポリイミド用リンス液。
  2. 【請求項2】水の割合が20%から95%の範囲である
    ことを特徴とする請求項1記載の感光性ポリイミド用リ
    ンス液。
  3. 【請求項3】水と任意の割合で混和可能な有機溶剤が、
    沸点115℃以上の分子内に水酸基をもつ化合物および
    /またはジエチレングリコール誘導体であることを特徴
    とする請求項1記載の感光性ポリイミド用リンス液。
  4. 【請求項4】水と任意の割合で混和可能な有機溶剤が、
    3−メチル−3−メトキシブタノール、ジエチレングリ
    コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
    ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル
    アセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
    アセテートであることを特徴とする請求項3記載の感光
    性ポリイミド用リンス液。
JP14803097A 1997-06-05 1997-06-05 感光性ポリイミド用リンス液 Pending JPH10339958A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127573A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 荒川化学工業株式会社 電子材料用リンス剤
WO2019163465A1 (ja) * 2018-02-26 2019-08-29 化研テック株式会社 リンス剤及びリンス剤の使用方法

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