JPH07249572A - 微細パターン形成方法 - Google Patents

微細パターン形成方法

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JPH07249572A
JPH07249572A JP7005768A JP576895A JPH07249572A JP H07249572 A JPH07249572 A JP H07249572A JP 7005768 A JP7005768 A JP 7005768A JP 576895 A JP576895 A JP 576895A JP H07249572 A JPH07249572 A JP H07249572A
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acid
acid generator
semiconductor substrate
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resist
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Akiko Katsuyama
亜希子 勝山
Masaru Sasako
勝 笹子
Kazuhiro Yamashita
一博 山下
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩基性の半導体基板の上に形成された化学増
幅型レジストよりなるレジストパターンに発生する裾ひ
き又は食い込みを防止する。 【構成】 半導体基板1の上に形成されたTiN膜2の
上に酸性溶液を供給し、TiN膜2を酸性溶液7に浸漬
して、半導体基板1の表面を中和するか又は半導体基板
1の表面の塩基性を弱める。その後、半導体基板1の上
に、放射線が照射されると酸を発生する酸発生剤と酸に
より反応する化合物とを含む化学増幅型レジストを塗布
してレジスト膜4を形成した後、該レジスト膜4に放射
線を照射して露光する。露光されたレジスト膜4を現像
してレジストパターン6を形成すると、裾ひきのないレ
ジストパターン6が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板上に半導体
素子や集積回路を製作する際に用いる微細パターンの形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC及びLSI等の製造プロセス
における微細パターンの形成方法においては、加工寸法
の微細化に伴って、短波長光源を利用したプロセスの開
発が進められている。短波長光源を用いるリソグラフィ
プロセスにおいては、一般に、化学増幅という概念を導
入した化学増幅型レジストが使用されている。化学増幅
型レジストとは、放射線が照射されると酸を発生する酸
発生剤と酸により反応する化合物とを含む多成分系物質
からなり、酸触媒による反応を用いてアルカリ溶解特性
を変化させることにより微細なレジストパターンを形成
するためのものである。
【0003】以下、従来の微細パターンの形成方法につ
いて、図4(a)及び(b)を参照しながら説明する。
【0004】まず、図4(a)に示すように、半導体基
板1の表面にTiN膜2を形成する。TiN膜2の表面
には塩基3が存在しており、TiN膜2の表面は塩基性
である。
【0005】次に、TiN膜2の上にポジ型の化学増幅
型レジスト(例えば、和光純薬社製:WKR−PT−
2)を塗布してレジスト膜4を形成した後、マスク5を
用いてレジスト膜4に対して、露光、露光後ベーキング
及び現像を行なって図4(b)に示すようなレジストパ
ターン6を得る。
【0006】ところが、図4(b)に示すように、レジ
ストパターン6に裾ひきが生じ、良好なレジストパター
ンが得られないという問題が発生する。前述したポジ型
の化学増幅型レジストを用いる場合にはレジストパター
ンに裾ひきが発生し、ネガ型の化学増幅型レジストを用
いる場合にはレジストパターンに食い込みが発生する。
このため、化学増幅型レジストよりなるレジストパター
ンの形状や解像性が劣化して、後の工程が悪影響を受け
るという問題がある。
【0007】前記の問題は、表面にTiN膜やSiN膜
等が形成された塩基性の半導体基板の上にレジストパタ
ーンを形成する場合に特に顕著であるが、半導体基板の
表面が塩基性でない場合にも前記の問題は発生する。
【0008】前記のような問題に対する対策として、半
導体基板上に薄膜を形成し、該薄膜の上に化学増幅型レ
ジストを用いてレジストパターンを形成する方法(US
P.5,219,788)が提案されている。
【0009】また、半導体基板の表面を酸により洗浄し
て半導体基板上の異物を除去する方法も一般的に行なわ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
半導体基板上に薄膜を形成する方法は、プロセスの複雑
化及びコストアップの観点から、実際的には採用が困難
である。
【0011】また、後者の酸により洗浄して半導体基板
上の異物を除去する方法によっては、レジストパターン
の裾ひき又は食い込みを完全に防止することは困難であ
り、特に、半導体基板の表面にTiN膜又はSiN膜が
形成された塩基性の半導体基板の上に形成されるレジス
トパターンにおいては裾ひき又は食い込みの防止は困難
である。
【0012】前記に鑑み、本発明は、通常の半導体基板
又は塩基性の半導体基板の上に形成された化学増幅型レ
ジストよりなるレジストパターンに発生する裾ひき又は
食い込みを完全に防止することができる微細パターンの
形成方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】化学増幅型レジストより
なるレジストパターンに発生する裾ひき又は食い込みが
発生する原因について検討を加えた結果、次のことが分
かった。すなわち、露光によって化学増幅型レジストに
含まれる酸発生剤から酸が発生するが、前述したよう
に、TiN膜の表面には塩基が存在するので、酸発生剤
から発生した酸はTiN膜表面の塩基により中和されて
しまう。このため、TiN膜の表面においては、酸発生
剤から発生した酸が、化学増幅型レジストに含まれる酸
により反応する化合物の反応に寄与し難いので、レジス
トパターンに裾ひき又は食い込みが生じ、良好なレジス
トパターンが得られないのである。すなわち、レジスト
パターンに裾ひき又は食い込みが発生した半導体基板の
表面においては、アンモニアなどの塩基性物質が存在し
たり、又は被加工膜(TiN膜)の最表面を構成してい
る窒素原子の孤立電子対の濃度が高いために、これらの
物質が半導体基板の表面付近において酸発生剤から発生
した酸を消費してしまう。この結果、化学増幅型レジス
トよりなるパターンの形状や解像性が劣化するのであ
る。
【0014】前記の問題は、表面に塩基性物質が存在す
る塩基性の半導体基板、又は表面にTiN膜やSiN膜
等が形成された塩基性の半導体基板上にレジストパター
ンを形成する場合に特に顕著であるが、半導体基板の表
面が塩基性でない場合にも発生する。この原因について
は次のように考えられる。すなわち、化学増幅型レジス
トは、環境中の不純物の影響を受け易いため、半導体基
板表面に存在する微量の不純物の影響を受け、酸により
反応する化合物の反応が阻害されるので、レジストパタ
ーンに裾ひき又は食い込みが発生してレジストパターン
の形状や解像性が劣化するのである。
【0015】本発明は前記の知見に基づいて成されたも
のであり、半導体基板表面に酸を供給することにより、
半導体基板表面における、酸により反応する物質の反応
を促進するものである。
【0016】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、微細パターン形成方法を、半導体基板の上に酸性溶
液を供給する第1の工程と、前記半導体基板の上に、放
射線が照射されると酸を発生する酸発生剤と酸により反
応する化合物とを含む化学増幅型レジストを塗布してレ
ジスト膜を形成する第2の工程と、前記レジスト膜を放
射線により露光する第3の工程と、露光されたレジスト
膜を現像してレジストパターンを形成する第4の工程と
を備えている構成とするものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記第1の工程は、放射線が照射されるか又は加熱される
と酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液に対して放
射線を照射するか又は加熱して前記酸発生剤から酸を発
生させることにより前記酸発生剤溶液を酸性溶液に変化
させながら該酸性溶液を前記半導体基板上に供給する工
程を含むという構成を付加するものである。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記第1の工程における酸性溶液は、有機カルボン酸、有
機カルボン酸無水物、有機ジカルボン酸及び有機スルホ
ン酸のうちの少なくとも1つを含むという構成を付加す
るものである。
【0019】請求項4の発明が講じた解決手段は、微細
パターン形成方法を、半導体基板の上に、放射線が照射
されると酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供
給する第1の工程と、前記半導体基板の上に、放射線が
照射されると酸を発生する酸発生剤と酸により反応する
化合物とを含む化学増幅型レジストを塗布してレジスト
膜を形成する第2の工程と、前記レジスト膜に放射線を
照射することにより、前記酸発生剤溶液の酸発生剤から
酸を発生させると共に前記レジスト膜を露光する第3の
工程と、露光されたレジスト膜を現像してレジストパタ
ーンを形成する第4の工程とを備えている構成とするも
のである。
【0020】請求項5の構成は、請求項4の構成に、前
記第1の工程と前記第2の工程との間に、前記酸発生剤
溶液の酸発生剤に放射線を照射することにより該酸発生
剤から酸を発生させる工程をさらに備えているという構
成を付加するものである。
【0021】請求項6の発明は、請求項4の構成に、前
記第1の工程における酸発生剤は加熱されると酸を発生
する性質を有し、前記第2の工程と前記第3の工程との
間又は前記第3の工程と前記第4の工程との間に、前記
半導体基板を加熱することにより、前記酸発生剤溶液の
酸発生剤から酸を発生させると共に前記レジスト膜をベ
ーキングする工程をさらに備えているという構成を付加
するものである。
【0022】請求項7の発明が講じた解決手段は、微細
パターン形成方法を、半導体基板の上に、加熱されると
酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する第
1の工程と、前記半導体基板の上に、放射線が照射され
ると酸を発生する酸発生剤と酸により反応する化合物と
を含む化学増幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成
する第2の工程と、前記半導体基板を加熱することによ
り、前記酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生させると
共に前記レジスト膜をベーキングする第3の工程と、ベ
ーキングされたレジスト膜に放射線を照射して露光する
第4の工程と、露光されたレジスト膜を現像してレジス
トパターンを形成する第5の工程とを備えている構成と
するものである。
【0023】請求項8の発明が講じた解決手段は、微細
パターン形成方法を、半導体基板の上に、加熱されると
酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する第
1の工程と、前記半導体基板の上に、放射線が照射され
ると酸を発生する酸発生剤と酸により反応する化合物と
を含む化学増幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成
する第2の工程と、前記レジスト膜に対して放射線を照
射して露光する第3の工程と、前記半導体基板を加熱す
ることにより、前記酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を発
生させると共に前記レジスト膜をベーキングする第4の
工程と、ベーキングされたレジスト膜を現像してレジス
トパターンを形成する第5の工程とを備えている構成と
するものである。
【0024】請求項9の発明は、請求項7又は8の構成
に、前記第1の工程と前記第2の工程との間に、前記半
導体基板を加熱することにより前記酸発生剤溶液の酸発
生剤から酸を発生させる工程をさらに備えているという
構成を付加するものである。
【0025】請求項10の発明は、請求項4、7又は8
の構成に、前記第1の工程における酸発生剤溶液は酸性
化合物をさらに含んでいるという構成を付加するもので
ある。
【0026】請求項11の発明は、請求項1、4、7又
は8の構成に、前記第1の工程における半導体基板は、
その表面に塩基性の膜が形成されているという構成を付
加するものである。
【0027】請求項12の発明が講じた解決手段は、微
細パターン形成方法を、表面が塩基性である半導体基板
の表面に酸性溶液を供給する第1の工程と、前記半導体
基板の上に、放射線が照射されると酸を発生する酸発生
剤を含む酸発生剤溶液を供給する第2の工程と、前記半
導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生する酸
発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増幅型レ
ジストを塗布してレジスト膜を形成する第3の工程と、
前記レジスト膜に放射線を照射することにより、前記酸
発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レ
ジスト膜を露光する第4の工程と、露光されたレジスト
膜を現像してレジストパターンを形成する第5の工程と
を備えている構成とするものである。
【0028】請求項13の発明は、請求項12の構成
に、前記第2の工程における酸発生剤は加熱されると酸
を発生する性質を有し、前記第3の工程と前記第4の工
程との間又は前記第4の工程と前記第5の工程との間
に、前記半導体基板を加熱することにより、前記酸発生
剤溶液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レジス
ト膜をベーキングする工程をさらに備えているという構
成を付加するものである。
【0029】半導体基板の表面に供給される酸性溶液に
使用される酸性化合物としては、例えば、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、アクリル酸、酪酸、イソ酪酸、メタ
クリル酸、オレイン酸、乳酸、モノクロロ酢酸、ジクロ
ロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ
酸、マロン酸、無水酢酸、無水プロピオン酸等のカルボ
ン酸又はカルボン酸無水物、及びメタンスルホン酸、
エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ブタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等
のスルホン酸が挙げられる。
【0030】また、酸発生剤溶液に含まれる、光照射又
は加熱により酸を発生する酸発生剤としては、例えば、
ジフェニルジスルホン、トリフェニルスルホニウムトリ
フルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム
トリフルオロメタンスルホネート、ビス(p-トルエンス
ルホニル)ジアゾメタン、ビス(p-クロルベンゼンスル
ホニル)ジアゾメタン、1,2,3-トリス(メタンスルホニ
ルオキシ)ベンゼン、1,3,5-トリス(トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ)ベンゼン、p-トルエンスルホン酸
-o- ニトロベンジル、p-トルエンスルホルン酸-2,6- ジ
ニトロベンジル、1,1-ビス(p−クロロフェニル)-2,2,
2-トリクロロエタン、ビス(ter-ブチルスルホニル)ジ
アゾメタン、ビスシクロヘキシルスルホニルジアゾメタ
ン、1,1-ビス(p-クロロフェニル)-2,2-ジクロロエタ
ン、2-クロロ-6-(トリクロロメチル)ピリジン、ジフェ
ニル- p-メチルフェナシルスルホニウム- p-トルエンス
ルホネート、ジフェニル-2, 5-ジメトキシフェナシルス
ルホニウム- p-トルエンスルホネート、2-メチル-2- p-
トルエンスルホニルプロピオフェノン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0031】前記の酸性化合物又は酸発生剤を溶解する
溶剤としては、これらの物質を溶解可能なものであれば
何れでもよいが、メチルセルソルブアセテート、エチル
セルソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、ピル
ビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸2-エトキシエチ
ル、酢酸ブチル、イソプロパノール、2-メトキシプロパ
ノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
3-メトキシプロピオン酸メチル、3-メトキシプロピオン
酸エチル、2-ヘプタノン、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0032】酸性溶液の濃度としては、酸性化合物又は
酸発生剤が溶解される濃度であれば特に限定されない
が、通常は、0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜
25重量%の範囲である。
【0033】
【作用】請求項1の構成により、半導体基板の上に、酸
性溶液を供給した後に化学増幅型レジストを塗布してレ
ジスト膜を形成するため、該レジスト膜に放射線を照射
すると、レジスト膜における半導体基板との界面付近に
おいては、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤から
発生した酸及び酸性溶液に含まれる酸の両方が、化学増
幅型レジストに含まれる、酸により反応する化合物の反
応に寄与し、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤か
ら発生した酸の失活が防止される。
【0034】請求項2の構成により、第1の工程が、放
射線が照射されるか又は加熱されると酸を発生する酸発
生剤を含む酸発生剤溶液に対して放射線を照射するか又
は加熱して酸発生剤から酸を発生させることにより酸発
生剤溶液を酸性溶液に変化させながら該酸性溶液を半導
体基板上に供給する工程を含むため、半導体基板上に簡
易且つ確実に酸性溶液を供給することができる。
【0035】請求項4の構成により、半導体基板の上
に、放射線が照射されると酸を発生する酸発生剤を含む
酸発生剤溶液を供給した後に化学増幅型レジストを塗布
してレジスト膜を形成するため、該レジスト膜に放射線
を照射すると、酸発生剤溶液中の酸発生剤から酸が発生
し、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤から発生し
た酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発生した酸の両方
が、化学増幅型レジストに含まれる、酸により反応する
化合物の反応に寄与する。
【0036】請求項5の構成により、第1の工程と第2
の工程との間に、酸発生剤溶液の酸発生剤に放射線を照
射することにより該酸発生剤から酸を発生させる工程を
備えているため、レジスト膜における半導体基板との界
面付近には予め酸が存在している。
【0037】請求項6の構成により、第1工程の酸発生
剤は加熱されると酸を発生する性質を有し、第2の工程
と第3の工程との間又は第3の工程と第4の工程との間
に、半導体基板を加熱して酸発生剤溶液の酸発生剤から
酸を発生させると共にレジスト膜をベーキングする工程
を備えているため、プリベーキング工程又は露光後ベー
キング工程においても酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を
発生させることができるので、レジスト膜における半導
体基板との界面付近において、酸により反応する化合物
の反応をより進行させることができる。
【0038】請求項7の構成により、半導体基板の上
に、加熱されると酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤
溶液を供給した後に化学増幅型レジストを塗布してレジ
スト膜を形成するため、半導体基板を加熱してプリベー
キングする際に酸発生剤溶液の酸発生剤から酸が発生
し、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤から発生し
た酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発生した酸の両方
が、化学増幅型レジストに含まれる、酸により反応する
化合物の反応に寄与する。
【0039】請求項8の構成により、半導体基板の上
に、加熱されると酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤
溶液を供給した後に化学増幅型レジストを塗布してレジ
スト膜を形成するため、半導体基板を加熱して露光後ベ
ーキングする際に酸発生剤溶液の酸発生剤から酸が発生
し、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤から発生し
た酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発生した酸の両方
が、化学増幅型レジストに含まれる、酸により反応する
化合物の反応に寄与する。
【0040】請求項9の構成により、第1の工程と第2
の工程との間に、半導体基板を加熱して酸発生剤溶液の
酸発生剤から酸を発生させる工程を備えているため、レ
ジスト膜における半導体基板との界面付近には予め酸が
存在している。
【0041】請求項10の構成により、第1の工程にお
ける酸発生溶液は酸性化合物を含んでいるため、レジス
ト膜における半導体基板との界面付近には予め酸が存在
している。
【0042】請求項11の構成により、第1の工程にお
ける半導体基板は、その表面に塩基性の膜が形成されて
いるため、半導体基板表面が中和されるか又は半導体基
板表面の塩基性が弱められる。
【0043】請求項12の構成により、表面が塩基性で
ある半導体基板の表面に酸性溶液を供給し、次に、半導
体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生する酸発
生剤を含む酸発生剤溶液を供給した後に化学増幅型レジ
ストを塗布してレジスト膜を形成するため、酸性溶液に
より中和されるか又は塩基性が弱められた半導体基板表
面にレジスト膜が形成される。また、半導体基板の上
に、放射線が照射されると酸を発生する酸発生剤を含む
酸発生剤溶液を供給した後にレジスト膜を形成するた
め、該レジスト膜に放射線を照射すると、酸発生剤溶液
の酸発生剤から酸が発生し、化学増幅型レジストに含ま
れる酸発生剤から発生した酸及び酸発生剤溶液の酸発生
剤から発生した酸の両方が、化学増幅型レジストに含ま
れる、酸により反応する化合物の反応に寄与する。
【0044】請求項13の構成により、第2工程の酸発
生剤は加熱されると酸を発生する性質を有し、第3の工
程と第4の工程との間又は第4の工程と第5の工程との
間に、半導体基板を加熱して酸発生剤溶液の酸発生剤か
ら酸を発生させると共にレジスト膜をベーキングする工
程を備えているため、プリベーキング工程又は露光後ベ
ーキング工程においても酸発生剤溶液の酸発生剤から酸
を発生させることができるので、レジスト膜における半
導体基板との界面付近において、酸により反応する化合
物の反応をより進行させることができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る微細パターン
形成方法について、図面を参照しながら説明する。
【0046】(実施例1)以下、本発明の第1実施例に
係る微細パターン形成方法を図1(a)〜(e)を参照
しながら説明する。第1実施例は、表面に被加工膜であ
るTiN膜2を有する半導体基板1の上に微細パターン
を形成する方法を示すものである。
【0047】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板1の表面にTiN膜2を形成する。TiN膜2におい
ては窒素原子の孤立電子対が多いと共に表面のアンモニ
ア濃度が高いため、TiN膜2の表面は塩基性である。
すなわち、TiN膜2の表面には塩基3が存在してい
る。
【0048】次に、ジクロロ酢酸を乳酸エチルに溶解さ
せて、20重量%のジクロロ酢酸溶液よりなる酸性溶液
を準備し、図1(b)に示すように、半導体基板1の上
に前記の酸性溶液を滴下して半導体基板1の表面全体を
酸性溶液2に浸積させ、この状態で20秒間放置する。
その後、酸性溶液2に対してスピン乾燥を行なうと、T
iN膜2表面の塩基3が酸性溶液7中の酸8により中和
されるので、表面が中和されたTiN膜2を得ることが
できる。
【0049】次に、図1(c)に示すように、TiN膜
2上に例えばWKR−PT−2(和光純薬製)という二
成分系のポジ型の化学増幅型レジスト4をスピン塗布
し、90℃の温度下で90秒間のプリベーキングを行な
ってレジスト膜4を形成する。
【0050】次に、図1(d)に示すように、マスク5
を用いてKrFエキシマレーザ9による露光を行なった
後、100℃の温度下で90秒間の露光後ベーキングを
行なう。この露光後ベーキングにより、露光部のレジス
ト膜4中で、化学増幅型レジスト中のポリマーの酸によ
る分解反応が進行する。すなわち、化学増幅型レジスト
に含まれる、酸により分解する性質を有する化合物の分
解反応が進行する。その後、有機アルカリ水溶液により
60秒間の現像を行なうと、図1(e)に示すように、
裾ひきのない良好なレジストパターン6を得ることがで
きた。
【0051】以上のように、第1実施例によると、化学
増幅型レジスト4を塗布する前に、表面が塩基性を示す
半導体基板1を酸性溶液7に浸漬し、該酸性溶液7を乾
燥することにより、半導体基板1の塩基性の表面を中和
しているので、裾ひきのない良好なレジストパターン6
を形成することができる。
【0052】(実施例2〜8)第1実施例の酸性溶液に
代えて[表1]に示す酸性溶液を調整し、第1実施例1
と同様にして、半導体基板1表面を中和処理してパター
ン形成を行なった。
【0053】
【表1】
【0054】その結果、各実施例において、第1実施例
と同様に、裾ひきのない良好なパターンを形成すること
ができた。
【0055】(実施例9)以下、本発明の第9実施例に
係る微細パターン形成方法について図2(a)〜(e)
を参照しながら説明する。第9実施例は、表面に塩基性
の被加工膜を有しない半導体基板1の上に微細パターン
を形成する方法を示すものである。
【0056】まず、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートにジフェニルジスルホンを5重量%溶
解させて、溶液中に酸発生剤11を含むジスルホン溶液
よりなる酸発生剤溶液を得る。次に、該酸発生剤溶液を
最表面がSiである半導体基板1上に滴下して、図2
(a)に示すように、半導体基板1の表面全体を酸発生
剤溶液10に浸積させた後、該酸発生剤溶液10に対し
てスピン乾燥を行なう。このようにすると、図2(b)
に示すように、半導体基板1の表面に酸発生剤溶液10
中のジフェニルジスルホンよりなる酸発生剤11の一部
が残る。
【0057】次に、図2(c)に示すように、半導体基
板1上に、例えばWKR−PT−2(和光純薬製)とい
う二成分系のポジ型の化学増幅型レジストをスピン塗布
し、90℃の温度下で90秒間のプリベーキングを行な
ってレジスト膜4を形成する。このようにすると、半導
体基板1の表面においてのみ酸発生剤11の濃度が高い
レジスト膜4が得られる。
【0058】次いで、図2(d)に示すように、レジス
ト膜4に対して、マスク5を用いてKrFエキシマレー
ザ9による露光を行なうと、露光部において、レジスト
膜4中に含まれる酸発生剤から酸が発生すると同時に、
酸発生剤11から酸が発生する。この後、100℃の温
度下で90秒間の露光後ベーキングを行なう。この露光
後ベーキングにより化学増幅型レジスト4のポリマーの
酸による分解反応が進行する。すなわち、化学増幅型レ
ジストに含まれる、酸により分解する性質を有する化合
物の分解反応が進行する。その後、TMAH:2.38
%の現像液により60秒間の現像を行なうと、図2
(e)に示すように、裾ひきのない良好なレジストパタ
ーン6を得ることができた。
【0059】以上のように、第9実施例によると、化学
増幅型レジスト4を塗布してレジスト膜4を形成する前
に、半導体基板1の表面を酸発生剤を含む溶液により処
理しているので、裾ひきのない良好なレジストパターン
6を形成することができる。
【0060】(実施例10〜15)第9実施例の酸発生
剤に代えて、[表2]に示す酸発生剤溶液を調整し、第
9実施例と同様にしてパターン形成を行なった。
【0061】
【表2】
【0062】この結果、各5実施例において、第9実施
例と同様に、裾ひきも食い込みもない良好なパターンを
形成することができた。
【0063】(実施例16)以下、本発明の第16実施
例に係る微細パターン形成方法について図3(a),
(b)を参照しながら説明する。
【0064】第16実施例は、第1実施例と同様、表面
に被加工膜であるTiN膜2を有する半導体基板1の上
に微細パターンを形成する方法を示すものである。
【0065】第1実施例と同様にして、半導体基板1の
表面にTiN膜2を形成すると、このTiN膜2の表面
は塩基性であり、塩基3が存在している。
【0066】次に、第9実施例と同様、プロピオングリ
コールモノメチルエーテルアセテートにジフェニルジス
ルホンを5%溶解させて、溶液中に酸発生剤11を含む
ジスルホン溶液よりなる酸発生剤溶液10を得る。この
酸発生剤溶液10を容器12内に貯溜すると共に液供給
用パイプ13を通ってTiN膜2の上に滴下させる。液
供給用パイプ13の途中には液溜まり部14が設けられ
ており、該液溜まり部14には遠紫外線が照射される。
これにより、酸発生剤溶液10中の酸発生剤から酸8が
発生し、酸8を含む酸性溶液7がTiN膜2の表面に供
給される。
【0067】半導体基板1上に酸性溶液7を滴下して半
導体基板1の表面全体を酸性溶液7に浸漬させた後、該
酸性溶液7をスピン乾燥させる。このようにすると、T
iN膜2中の塩基3が酸性溶液7中の酸8と反応して中
和されるので、図3(b)に示すような、表面が中和さ
れたTiN膜2を得ることができる。
【0068】次に、第1実施例と同様にして、TiN膜
2上に、例えばWKR−PT−2(和光純薬製)という
二成分系のポジ型の化学増幅型レジストをスピン塗布
し、90℃の温度下で90秒間のプリベーキングを行な
ってレジスト膜を形成する。その後、レジスト膜に対し
てKrFエキシマレーザによる露光を行なった後、10
0℃の温度下で90秒間の露光後ベーキングを行なう。
この露光後ベーキングにより、化学増幅型レジスト中の
ポリマーの酸による分解反応が進行する。その後、有機
アルカリ水溶液により現像を行なうと、裾ひきのない良
好なレジストパターンを得ることができた。
【0069】以上のように、第16実施例によると、酸
発生剤溶液10に遠紫外線を照射して酸を発生させて酸
性溶液7を得た後、半導体基板1を酸性溶液7に浸漬し
て中和させるので、半導体基板1の表面の塩基性の影響
を受けることなく、裾ひきのない良好なパターンを形成
することができる。
【0070】(実施例17〜22)第16実施例の酸発
生剤に代えて、[表2]に示す溶液を調整し、第16実
施例と同様にしてパターン形成を行なったところ、各実
施例において、第16実施例と同様、裾ひきのない良好
なパターンを形成することができた。
【0071】尚、前記第1〜第8実施例、及び第16〜
第22実施例においては、TiN膜を最表面とする場合
について説明したが、その他の無機膜又は有機膜などが
表面に形成され、表面が塩基性を示す半導体基板であれ
ば、本発明を適応することができる。
【0072】表面が塩基性を示さない半導体基板であっ
ても、クリーンルーム環境中の微量な不純物によって半
導体基板の表面が汚染されている場合には、本発明を適
応することができ、レジストパターンにおける裾ひき又
は食い込みを確実に防止することができる。
【0073】また、前記第1〜第22実施例において
は、半導体基板の表面が塩基性の場合には酸性溶液を供
給し、半導体基板の表面が塩基性を示さない場合には酸
発生剤溶液を供給したが、これらに限られるものではな
い。もっとも、半導体基板の表面が塩基性の場合には酸
性溶液を供給して予め半導体基板の表面全体を中和して
おくことが好ましい。また、半導体基板の表面が塩基性
を示さない場合には、酸発生剤溶液を供給して露光され
た部分のみに酸を発生させる方が、酸により化学増幅型
レジストが悪影響を受けることが無いので好ましい。
【0074】さらに、第1〜第22実施例においては、
化学増幅型レジストとして、二成分系化学増幅型ポジレ
ジストであるWKR−PT−2を用いたが、酸触媒反応
により溶解性が変化するタイプの化学増幅型レジストで
あれば、その他の二成分系ポジ型レジスト(例えば、O
CG社製CAMP6)、三成分系ポジ型レジスト(例え
ば、Hoechst社製DX46)又はネガ型レジスト
(例えば、Shipley社製XP8843)を用いて
も同様の効果を得ることができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明に係る微細パターン形成
方法によると、レジスト膜における半導体基板との界面
付近において、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤
から発生した酸及び酸性溶液に含まれる酸の両方が、化
学増幅型レジストに含まれる、酸により反応する化合物
の反応に寄与し、化学増幅型レジストに含まれる酸発生
剤から発生した酸の失活を防止するため、酸により反応
する化合物の反応はレジスト膜における他の部位と同程
度に進行するので、裾ひき又は食い込みのない垂直な断
面を有する良好なパターンを形成することができる。
【0076】請求項2の発明に係る微細パターン形成方
法によると、酸発生剤溶液を酸性溶液に変化させながら
該酸性溶液を半導体基板上に供給できるので、半導体基
板上に簡易且つ確実に酸性溶液を供給することができ
る。
【0077】請求項4の発明に係る微細パターン形成方
法によると、レジスト膜に放射線を照射すると酸発生剤
溶液の酸発生剤から酸が発生し、化学増幅型レジストに
含まれる酸発生剤から発生した酸及び酸発生剤溶液の酸
発生剤から発生した酸の両方が、化学増幅型レジストに
含まれる、酸により反応する化合物の反応に寄与し、化
学増幅型レジストに含まれる酸発生剤から発生した酸の
失活を防止するので、請求項1の発明と同様、裾ひき又
は食い込みのない垂直な断面を有する良好なパターンを
形成することができる。
【0078】請求項5の発明に係る微細パターン形成方
法によると、レジスト膜における半導体基板との界面付
近には予め酸が存在しているため、酸性溶液により中和
されるか又は塩基性が弱められた半導体基板の表面にレ
ジスト膜を形成することができるので、レジスト膜にお
ける半導体基板との界面付近において、酸により反応す
る化合物の反応をより進行させることができる。
【0079】請求項6の発明に係る微細パターン形成方
法によると、プリベーキング工程又は露光後ベーキング
工程においても酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生さ
せることができるので、レジスト膜における半導体基板
との界面付近において、酸により反応する化合物の反応
をより進行させることができる。この場合、プリベーキ
ング工程又は露光後ベーキング工程において酸発生剤溶
液の酸発生剤を加熱することができるので、該酸発生剤
を加熱する工程を特に設ける必要がない。
【0080】請求項7の発明に係る微細パターン形成方
法によると、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤か
ら発生した酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発生した
酸の両方が、化学増幅型レジストに含まれる、酸により
反応する化合物の反応に寄与し、化学増幅型レジストに
含まれる酸発生剤から発生した酸の失活を防止するの
で、請求項1の発明と同様、裾ひき又は食い込みのない
垂直な断面を有する良好なパターンを形成することがで
きる。
【0081】請求項8の発明に係る微細パターン形成方
法によると、化学増幅型レジストに含まれる酸発生剤か
ら発生した酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発生した
酸の両方が、化学増幅型レジストに含まれる、酸により
反応する化合物の反応に寄与し、化学増幅型レジストに
含まれる酸発生剤から発生した酸の失活を防止するの
で、請求項1の発明と同様、裾ひき又は食い込みのない
垂直な断面を有する良好なパターンを形成することがで
きる。
【0082】請求項9又は10の発明に係る微細パター
ン形成方法によると、レジスト膜における半導体基板と
の界面付近には予め酸が存在しているため、酸性溶液に
より中和されるか又は塩基性が弱められた半導体基板の
表面にレジスト膜を形成することができるので、レジス
ト膜における半導体基板との界面付近において、酸によ
り反応する化合物の反応をより進行させることができ
る。
【0083】請求項11の発明に係る微細パターン形成
方法によると、半導体基板の表面が塩基性である場合で
も、塩基性は中和されるか弱められるため、裾ひき又は
食い込みのない垂直な断面を有する良好なパターンを形
成することができる。
【0084】請求項12の発明に係る微細パターン形成
方法によると、酸性溶液により中和されるか又は塩基性
が弱められた半導体基板の表面にレジスト膜を形成する
ことができ、また、化学増幅型レジストに含まれる酸発
生剤から発生した酸及び酸発生剤溶液の酸発生剤から発
生した酸の両方が、化学増幅型レジストに含まれる、酸
により反応する化合物の反応に寄与するので、請求項1
の発明と同様、裾ひき又は食い込みのない垂直な断面を
有する良好なパターンを形成することができる。
【0085】請求項13の発明に係る微細パターン形成
方法によると、プリベーキング工程又は露光後ベーキン
グ工程においても酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生
させることができるので、レジスト膜における半導体基
板との界面付近において、酸により反応する化合物の反
応をより進行させることができる。この場合、プリベー
キング工程又は露光後ベーキング工程において酸発生剤
溶液の酸発生剤を加熱することができるので、該酸発生
剤を加熱する工程を特に設ける必要がない。
【0086】以上のように、本発明に係る微細パターン
の形成方法は、レジスト膜の下に膜を形成する方法と異
なり、従来の塗布装置により行なうことができるため、
プロセス上の負担が少なく低コストを実現できるので、
工業的価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第8実施例に係る微細パターン
形成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第9〜第15実施例に係る微細パター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図3】本発明の第16〜第22実施例に係る微細パタ
ーン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図4】従来の微細パターン形成方法の各工程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 TiN膜 3 塩基 4 レジスト膜 5 マスク 6 レジストパターン 7 酸性溶液 8 酸 9 KrFエキシマレーザ光 10 酸発生剤溶液 11 酸発生剤 12 容器 13 液供給用パイプ 14 液溜まり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M H01L 21/30 563 7352−4M 568

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に酸性溶液を供給する第
    1の工程と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増
    幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成する第2の工
    程と、 前記レジスト膜に放射線を照射して露光する第3の工程
    と、 露光されたレジスト膜を現像してレジストパターンを形
    成する第4の工程とを備えていることを特徴とする微細
    パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程は、放射線が照射される
    か又は加熱されると酸を発生する酸発生剤を含む酸発生
    剤溶液に対して放射線を照射するか又は加熱して前記酸
    発生剤から酸を発生させることにより前記酸発生剤溶液
    を酸性溶液に変化させながら該酸性溶液を前記半導体基
    板上に供給する工程を含むことを特徴とする請求項1に
    記載の微細パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程における酸性溶液は、有
    機カルボン酸、有機カルボン酸無水物、有機ジカルボン
    酸及び有機スルホン酸のうちの少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の微細パターン形成方
    法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の上に、放射線が照射される
    と酸を発生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する
    第1の工程と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増
    幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成する第2の工
    程と、 前記レジスト膜に放射線を照射することにより、前記酸
    発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レ
    ジスト膜を露光する第3の工程と、 露光されたレジスト膜を現像してレジストパターンを形
    成する第4の工程とを備えていることを特徴とする微細
    パターン形成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程と前記第2の工程との間
    に、前記酸発生剤溶液の酸発生剤に放射線を照射するこ
    とにより該酸発生剤から酸を発生させる工程をさらに備
    えていることを特徴とする請求項4に記載の微細パター
    ン形成方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の工程における酸発生剤は加熱
    されると酸を発生する性質を有し、 前記第2の工程と前記第3の工程との間又は前記第3の
    工程と前記第4の工程との間に、前記半導体基板を加熱
    することにより、前記酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を
    発生させると共に前記レジスト膜をベーキングする工程
    をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の
    微細パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の上に、加熱されると酸を発
    生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する第1の工
    程と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増
    幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成する第2の工
    程と、 前記半導体基板を加熱することにより、前記酸発生剤溶
    液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レジスト膜
    をベーキングする第3の工程と、 ベーキングされたレジスト膜に放射線を照射して露光す
    る第4の工程と、 露光されたレジスト膜を現像してレジストパターンを形
    成する第5の工程とを備えていることを特徴とする微細
    パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の上に、加熱されると酸を発
    生する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する第1の工
    程と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増
    幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成する第2の工
    程と、 前記レジスト膜に対して放射線を照射して露光する第3
    の工程と、 前記半導体基板を加熱することにより、前記酸発生剤溶
    液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レジスト膜
    をベーキングする第4の工程と、 ベーキングされたレジスト膜を現像してレジストパター
    ンを形成する第5の工程とを備えていることを特徴とす
    る微細パターン形成方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程と前記第2の工程との間
    に、前記半導体基板を加熱することにより前記酸発生剤
    溶液の酸発生剤から酸を発生させる工程をさらに備えて
    いることを特徴とする請求項7又は8に記載の微細パタ
    ーン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の工程における酸発生剤溶液
    は酸性化合物をさらに含んでいることを特徴とする請求
    項4、7又は8に記載の微細パターン形成方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の工程における半導体基板
    は、その表面に塩基性の膜が形成されていることを特徴
    とする請求項1、4、7又は8に記載の微細パターン形
    成方法。
  12. 【請求項12】 表面が塩基性である半導体基板の表面
    に酸性溶液を供給する第1の工程と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤を含む酸発生剤溶液を供給する第2の工程
    と、 前記半導体基板の上に、放射線が照射されると酸を発生
    する酸発生剤と酸により反応する化合物とを含む化学増
    幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成する第3の工
    程と、 前記レジスト膜に放射線を照射することにより、前記酸
    発生剤溶液の酸発生剤から酸を発生させると共に前記レ
    ジスト膜を露光する第4の工程と、 露光されたレジスト膜を現像してレジストパターンを形
    成する第5の工程とを備えていることを特徴とする微細
    パターン形成方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の工程における酸発生剤は加
    熱されると酸を発生する性質を有し、 前記第3の工程と前記第4の工程との間又は前記第4の
    工程と前記第5の工程との間に、前記半導体基板を加熱
    することにより、前記酸発生剤溶液の酸発生剤から酸を
    発生させると共に前記レジスト膜をベーキングする工程
    をさらに備えていることを特徴とする請求項12に記載
    の微細パターン形成方法。
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