JPH1033932A - 炭化水素回収方法および装置並びに回収用吸収塔構造 - Google Patents

炭化水素回収方法および装置並びに回収用吸収塔構造

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JPH1033932A
JPH1033932A JP8199305A JP19930596A JPH1033932A JP H1033932 A JPH1033932 A JP H1033932A JP 8199305 A JP8199305 A JP 8199305A JP 19930596 A JP19930596 A JP 19930596A JP H1033932 A JPH1033932 A JP H1033932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素ガス濃度に応じて最適な運転が行え
ると共に装置をコンパクトにできる炭化水素回収方法お
よび装置並びに回収用吸収塔構造を提供する。 【解決手段】 炭化水素ガスを含む空気を処理ガスと
し、その処理ガスを吸収塔20内に導入し、吸収塔20
内で、液体炭化水素の吸収液HCと処理ガスとを気液接
触させて炭化水素を吸収除去した後、その処理ガスを吸
着塔28に導入して除去するに際して、吸収塔20内へ
の吸収液HCの循環を停止させる吸着専用モード(モー
ド2)と、吸収液HCを冷却して循環する冷却吸収・吸
着モード(モード3)とを予め設定し、回収時、吸収塔
に導入する処理ガス中の炭化水素ガス濃度を検出し、そ
の検出した炭化水素ガス濃度に応じて上記モードを切り
替えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素ガスを含
む空気より炭化水素ガスを除去回収するための炭化水素
回収方法および装置並びにこの回収装置に用いられる吸
収塔構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリン、ベンゼン、その他揮発性炭化
水素液を、バージ、ローリ、貯蔵タンクへ充填する場合
に、それらの容器内の気相から充填による置換空気が大
気に放出される。
【0003】この置換空気中には、液から蒸発した炭化
水素ガスが含まれているが、米国や日本等の地方自治体
では、置換空気中に含まれている炭化水素の量(vol
%)を厳しく制限している。例えば、ガソリンの場合、
米国では、1vol%以下、日本の自治体によっては、
5〜8vol%、その他の炭化水素にも同様な制限値が
設けられている。
【0004】これら規制に対応するために、従来は、シ
リカゲル等の吸着剤を充填した吸着塔を2基並べ、その
一方の吸着塔で、炭化水素ガスを含む空気を処理ガスと
して流して炭化水素ガスを吸着させ、他方の吸着塔で、
吸着した炭化水素ガスを脱着して回収し、これを交互に
繰り返すことで、処理ガスから連続的に炭化水素ガスを
除去回収するようにしている。
【0005】この処理ガス中の炭化水素ガスの濃度は、
例えば、ガソリンでは、0〜60vol%変化し、吸着
塔は、その最大濃度(通常60vol%,夏季では80
vol%)が流れたときに、その炭化水素ガスの大部分
を吸着できるように、その容量が設計される。
【0006】しかし、最大濃度で吸着塔を設計すると吸
着塔の容量が大きくなり、高価な吸着剤を大量に使用す
るため、コスト高となる。このため吸着塔の前段に、処
理ガス中の炭化水素ガスを炭化水素液で吸収する吸収塔
を接続して、吸収塔で、炭化水素ガスを吸収して、例え
ば、濃度60vol%の処理ガスを30vol%まで下
げて、吸着塔に供給する回収装置が提案されている。
【0007】この回収装置を、図4により説明する。
【0008】図4において、1は吸収塔、2,2は吸着
塔、3は回収塔、4は炭化水素タンク、5は冷凍機、6
は冷却器である。
【0009】処理ガスは、供給ライン7より、吸収塔1
に入り、そこで液体炭化水素ライン8より供給される低
温度(ガソリンでは10℃程度)に冷却された液体炭化
水素と接触し、処理ガス中の炭化水素ガスの一部は、そ
こで凝縮して吸収され、残りは、吸着塔2,2のいずれ
かに流れて、処理ガス中の炭化水素ガスが吸着されて、
排気ライン9より大気に排気される。
【0010】吸収塔1への液体炭化水素の循環は、液体
炭化水素タンク4より、冷凍機5に接続された冷却器6
を通って冷却され、吸収塔1の吸収部1aに供給され、
そこで処理ガスと気液接触し、処理ガス中の炭化水素ガ
スを吸収し、吸収塔1の底部の液溜10に溜まり、返送
ポンプ11を介して液体炭化水素タンク4に戻される。
【0011】また、吸着塔2は、炭化水素ガスの吸着と
脱着とが交互に切り換えられ、脱着時には、真空ポンプ
12で真空吸引されることで、吸着した炭化水素ガスの
脱着が行われ、そのガスが、ライン13を介して回収塔
3に供給され、そこで、液体炭化水素ライン14より供
給された液体炭化水素と接触して吸収され、回収ポンプ
15を介して、液体炭化水素タンク4に戻される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この回収装置において
は、吸収塔により、処理ガス中の炭化水素ガスの一部を
吸収するため、吸着塔の容量を小さくできるが、処理ガ
ス中の炭化水素ガス濃度によっては、吸収塔と吸着塔及
び脱着用再生運転を同時にする必要はなく同時に運転す
れば、極めて運転効率の悪いものとなる。
【0013】また、吸収塔と回収塔とは、液体炭化水素
タンク4の液体炭化水素を使用するが、吸収塔と回収塔
とを流れる空気量には各段の相違があるため、別々に吸
収処理を行わねばならず装置が大型化し易い。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、炭化水素ガス濃度に応じて最適な運転が行えると共
に装置をコンパクトにできる炭化水素回収方法および装
置並びに回収用吸収塔構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、炭化水素ガスを含む空気を処理
ガスとし、その処理ガスを吸収塔内に導入し、吸収塔内
で、液体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液接触させ
て炭化水素を吸収除去した後、その処理ガスを吸着塔に
導入して除去するに際して、吸収塔内への吸収液の循環
を停止させる吸着専用モードと、吸収液を冷却して循環
する冷却吸収・吸着モードとを予め設定し、回収時、吸
収塔に導入する処理ガス中の炭化水素ガス濃度を検出
し、その検出した炭化水素ガス濃度とガス成分の集積値
により上記モードを切り替えるようにした炭化水素回収
方法である。
【0016】請求項2の発明は、吸着塔が、吸着と脱着
を交互に繰り返す複数の吸着塔からなり、そのいずれか
の吸着塔で処理ガス中の炭化水素ガスを吸着している際
には、他の吸着塔は、真空ポンプで吸引されて脱着が行
われる請求項1記載の炭化水素回収方法である。
【0017】請求項3の発明は、吸着塔の脱着開始時、
真空ポンプからの排気ガスを、吸着を行っている吸着塔
に送り、その後、回収運転開始初期時、処理ガス中の炭
化水素ガス濃度が低いとき、吸着専用モードにする前
に、真空ポンプを停止したまま吸着を行う吸着準備モー
ドで回収を行う請求項2記載の炭化水素回収方法であ
る。
【0018】請求項4の発明は、炭化水素ガス濃度が、
30vol%に達したとき、吸着専用モードから冷却吸
収・吸着モードに切り替えられる請求項1または3記載
の炭化水素回収方法である。
【0019】請求項5の発明は、冷却吸収・吸着モード
で運転中、処理ガス中の炭化水素ガス濃度に応じて吸収
液量が調整される請求項4記載の炭化水素回収方法であ
る。
【0020】請求項6の発明は、炭化水素ガスを含む空
気を処理ガスとし、その処理ガスを吸収塔内に導入し、
吸収塔内で、液体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液
接触させて炭化水素を吸収除去した後、その処理ガスを
吸着塔に導入して除去する炭化水素回収装置において、
処理ガスを導入して液体炭化水素の吸収液と気液接触さ
せて炭化水素ガスを吸収する吸収塔と、吸収塔に冷却し
た吸収液を供給循環する吸収液循環手段と、吸収塔から
の処理ガスを交互に導入し、一方で炭化水素ガスの吸着
を行うと共に他方で脱着を行う一対の吸着塔と、吸収塔
に導入される処理ガス中の炭化水素ガス濃度を検出する
濃度センサと、濃度センサの検出値が入力され、その濃
度に応じて吸収液の循環を停止させる吸着専用モードと
吸収液を冷却して循環する冷却吸収・吸着モードとを切
り替える運転モード切替手段とを備えた炭化水素回収装
置である。
【0021】請求項7の発明は、炭化水素ガスを含む空
気を処理ガスとし、その処理ガスを吸収塔内に導入し、
吸収塔内で、液体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液
接触させて炭化水素を吸収除去した後、その処理ガスを
一対の吸着塔に一方に導入して除去する炭化水素回収装
置において、吸収塔本体の吸収液と処理ガスを接触させ
る吸収部の下方に、上記他方の吸着塔からの脱着ガスと
吸収液とを接触させる回収部を設けた吸収塔構造であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0023】図1において、20は、吸収塔で、吸収塔
本体21に、炭化水素ガスを含む空気を処理ガスとして
導入する処理ガス供給ライン22が接続され、そのライ
ン22より上方の吸収塔本体21内に液体炭化水素から
なる吸収液と処理ガスとを気液接触させる吸収部23が
形成され、その吸収部23の下方に、後述する回収部2
4が形成され、吸収塔本体21の底部に吸収液HCの液
溜25が形成される。
【0024】吸収塔20の頂部には、処理ガスライン2
6が接続され、その処理ガスライン26に、一対の吸着
塔28a,28bが、それぞれ入口バルブ29a,29
bを介して接続され、吸着塔28a,28bの出口に、
それぞれ出口バルブ30a,30bを介して排気ライン
31が接続される。
【0025】吸着塔28a,28bには、入口バルブ2
9a,29bと並行に接続した脱着用バルブ32a,3
2bを介して脱着ライン33が接続される。
【0026】この脱着ライン33には、真空ポンプ34
が接続され、その真空ポンプ34の排気側のライン33
には、三方弁46を介して吸収塔20の回収部24の下
方に接続され、三方弁46と処理ガスライン26とが、
空気戻しライン46で接続される。
【0027】吸収塔20の吸収部23の上部と底部の液
溜25を結び、その吸収塔20に冷却した液体炭化水素
を供給循環する吸収液循環手段35が接続される。
【0028】この吸収液循環手段35は、液体炭化水素
タンク36と、液体炭化水素タンク36の液体炭化水素
を、吸収塔20の上部に供給する吸収液供給ライン37
と、液溜25の吸収液HCを返送ポンプ38を介して液
体炭化水素タンク36に戻す戻しライン39とからな
り、吸収液供給ライン37に、冷凍機40に接続された
冷却器41が接続され、また流量調整弁42が接続され
る。
【0029】さて、処理ガス供給ライン22には、処理
ガス中の炭化水素ガスの濃度を検出する濃度センサ43
が接続されると共に流量計44が接続され、これら検出
値が運転モード切替手段45に入力される。
【0030】運転モード切替手段45は、処理ガス中の
炭化水素ガス濃度に応じて、吸着準備モード(モード
1)、吸着専用モード(モード2)、冷却吸収・吸着モ
ード(モード3)に切り替えるようになっている。
【0031】吸着準備モード(モード1)は、真空ポン
プ34、流量調整弁42を閉、冷凍機40を停止した状
態とし、吸着専用モード(モード2)は、真空ポンプ3
4をONし、流量調整弁42を閉、冷凍機40を停止し
た状態とし、冷却吸収・吸着モード(モード3)は、真
空ポンプ34を起動し、流量調整弁42を開とすると共
にその開度制御を行い、冷凍機40をONにした状態と
する。
【0032】この運転モード切替手段45は、炭化水素
ガス濃度が、例えばガソリンでは、約5vol%以下の
時は、モード1で、5〜30vol%の時にはモード2
で、30vol%以上の時にはモード3で運転するよう
運転モードを切り替える。なお、これらの数値は、取り
扱う炭化水素により異なる。
【0033】吸収塔20の上部の吸収部23と下部の回
収部24とは、図3に示すように、処理ガス中の空気量
と、脱着ガス中の空気量とが相違するため、その間を、
シール装置50でシールし、吸収液HCが、吸収部23
から回収部24に流下するよう、また脱着ガス中の空気
が、吸収部23に流れるようにされる。
【0034】このシール装置50は、吸収部23と回収
部24間を仕切るバブルキャップ棚51とそのバブルキ
ャップ棚51に設けた液シールトレイ52と、バブルキ
ャップ棚51の下方に設けた液分散板53とからなり、
処理ガスは、このシール装置50で、下方に流れること
を阻止され、上部吸収部23からの吸収液HCは、液シ
ールトレイ52から液分散板53に落下し、液分散板5
3から回収部24に流れ、逆に脱着ガス中の空気は、バ
ブルキャップ棚51を通って吸収部23に流れるように
される。このシール装置50は、図示のバブルキャップ
棚51に限られるものでなく、バルブトレイ等、他の構
造のものであってもよい。
【0035】次に本発明の回収方法を図2により説明す
る。
【0036】図2に示すように、貯蔵タンクにガソリン
等の炭化水素を充填する場合、充填初期では、貯蔵タン
ク内から排気される置換空気には、充填液面と離れてい
るため、炭化水素ガスが含まれていない場合が多く、時
間が経過するにしたがって処理ガス中の炭化水素ガス濃
度が上昇し、最大80vol%上昇した時(約5時間運
転)に充填が完了したとする。
【0037】この場合、回収運転初期には、運転モード
切替手段45は、モード1を選択して吸着準備運転を行
い、炭化水素ガス濃度が上昇し、その通過濃度の集積値
が、吸着塔28a,28b内の吸着剤の設計吸着容量に
等しくなった時点(図2では3時間経過した時で、0〜
5vol%まで上昇した通過炭化水素ガスの積算量が設
計吸着量に達したとき)で、モード2に切り替えて吸着
専用運転を行う。このモード2に切り替えた時のガス濃
度は、設計値に対してかなり薄いので、吸着時間は、設
定時間より長く取り、他方の吸着塔の脱着率を上げて、
吸着能を高めておく。
【0038】次に、処理ガス中の炭化水素ガス濃度が、
吸着塔28a,28bの設計吸着能近くまで上昇したな
らば、モード3に切り替えて冷却吸収液による炭化水素
ガスの吸収運転を行う。
【0039】すなわち、液体炭化水素タンク36の液体
炭化水素は、吸収液供給ライン37より冷却器41を通
り、冷凍機40より冷却器41に供給された冷媒と間接
熱交換で冷却され、例えば、ガソリンでは、10℃に冷
却され、流量調整弁42を介して吸収塔20の上部吸収
部23に供給される。処理ガスは、この上部吸収部23
を上昇する間にその温度が低下すると共に炭化水素ガス
の蒸気圧が下がり、その一部が吸収液に吸収除去され
る。この冷却吸収液の供給循環量を流量調整弁42で、
また吸収液温度を冷凍機40で調整することで、吸収塔
20の頂部より処理ガスライン26に流入する炭化水素
ガス濃度は、吸着塔28a,28bの設計吸着能力以下
に下げることができる。
【0040】このように、処理ガスの炭化水素ガス濃度
に応じて、運転モードを切り替えることで、濃度に応じ
た最適な運転が行えると共に、無駄な運転を排除でき
る。
【0041】なお、吸着塔28a,28bでは、上述し
たように吸着と脱着とが交互に切り替えられるが、この
切替のタイミングは、濃度センサ43と流量計44によ
り、運転モード切替手段45が、吸着塔28a,28b
内に吸着された炭化水素ガス量を積算し、その積算した
吸着量が、吸着塔28a,28bの設定最大吸着量に達
したときに切り替える。
【0042】脱着の際の脱着ガスは、真空ポンプ34よ
り吸収塔20の下部吸収部24の下方から導入され、そ
の下部吸収部24で、脱着ガス中の炭化水素ガスが吸収
液により吸収除去される。
【0043】この場合、吸収塔20の吸収部23を流下
した処理ガス中の炭化水素ガスを吸収した吸収液は、図
3で説明した液シールトレイ52を介し、分散板53に
落下し、分散板53より回収部24を流下し、脱着ガス
と接触してそのガス中の炭化水素ガスを吸収する。
【0044】この吸収液は、処理ガス中の炭化水素ガス
を吸収した後であるが、図4の回収塔の吸収液に比べて
その量が多く、また温度も十分低く、脱着ガス中の炭化
水素ガスを良好に回収できる。
【0045】また、脱着ガス中には、空気が混入してい
るが、この空気は、図3のバブルキャップ棚51を通っ
て、処理ガス中の空気と共に脱着塔28a,28bよ
り、排気ライン31より排気される。
【0046】脱着開始時、吸着塔28a(又は28b)
内を真空ポンプ34で吸引すると、吸着剤中に吸着され
た炭化水素ガスが脱着する前に、塔内の空気が排気さ
れ、炭化水素ガスの回収は必要がない。そこで、脱着開
始時(30秒〜1分間程度)は、三方弁45で、脱着ガ
スライン33と空気戻しライン46とを接続するように
なり、吸着塔28a内の吸引空気を、脱着ガスライン3
3から空気戻しライン46を介して処理ガスライン26
に戻して他方の吸着塔28bに流して排気するようにす
る。このように脱着開始初期は、塔内の吸引空気を処理
ガスライン26に戻し、その後吸収塔20の回収部24
に脱着ガスを流すことで、無駄な回収がなくなり効率の
よい回収運転が行える。
【0047】また、吸収塔20に、処理ガスの吸収部2
3と脱着ガスの回収部24を設けることで、図4で説明
した回収塔が不要となり、装置をコンパクトにできる。
【0048】さらに、本実施の形態においては、吸着専
用運転(モード2)の時、脱着ガスは、吸収塔20の回
収部24に供給されるが、このモード2の際、冷凍機4
0を停止すると説明したが、これは、処理ガスを基準に
して説明したもので、図には示していないが、冷却器4
1と流量量調整弁42間に、冷却した吸収液を回収部2
4に流すラインを設けておき、この冷却した吸収液で脱
着ガス中の炭化水素ガスを回収するようにしても、また
別途冷却した吸収液を回収部24に供給するようにして
もよい。
【0049】なお、吸収塔20の液溜25は堰57で仕
切られ、処理ガスおよび脱着ガス中の炭化水素ガスを除
去した吸収液HCは、吸収塔20の底部に落下し、堰5
7を越えて液溜25に溜まり返送ポンプ38で液体炭化
水素タンク36に戻される。この底部に溜まった吸収液
中の水分は、吸収液と分離し、排液ライン58より適宜
排出される。
【0050】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、処理ガス
濃度に応じて最適な運転モードに切り替えることがで
き、運転コストを下げることができるとともに、装置を
コンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略図である。
【図2】本発明において、処理ガス中の炭化水素ガス濃
度の経時変化に対する運転モード切替を説明する図であ
る。
【図3】図1の吸収塔の要部の詳細な一例を示す図であ
る。
【図4】本発明の前提となる提案された回収装置を示す
図である。
【符号の説明】
20 吸収塔 28a,28b 吸着塔 43 濃度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/77 B01D 53/34 117H 53/81 120D 53/72

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素ガスを含む空気を処理ガスと
    し、その処理ガスを吸収塔内に導入し、吸収塔内で、液
    体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液接触させて炭化
    水素を吸収除去した後、その処理ガスを吸着塔に導入し
    て除去するに際して、吸収塔内への吸収液の循環を停止
    させる吸着専用モードと、吸収液を冷却して循環する冷
    却吸収・吸着モードとを予め設定し、回収時、吸収塔に
    導入する処理ガス中の炭化水素ガス濃度を検出し、その
    検出した炭化水素ガス濃度とガス成分の集積値により上
    記モードを切り替えるようにしたことを特徴とする炭化
    水素回収方法。
  2. 【請求項2】 吸着塔が、吸着と脱着を交互に繰り返す
    複数の吸着塔からなり、そのいずれかの吸着塔で処理ガ
    ス中の炭化水素ガスを吸着している際には、他の吸着塔
    は、真空ポンプで吸引されて脱着が行われる請求項1記
    載の炭化水素回収方法。
  3. 【請求項3】 吸着塔の脱着開始時、真空ポンプからの
    排気ガスを、吸収塔をバイパスして、吸着を行っている
    吸着塔に送り、その後、回収運転開始初期時、処理ガス
    中の炭化水素ガス濃度が低いとき、吸着専用モードにす
    る前に、真空ポンプを停止したまま吸着を行う吸着準備
    モードで回収を行う請求項2記載の炭化水素回収方法。
  4. 【請求項4】 炭化水素ガス濃度が、30vol%に達
    したとき、吸着専用モードから冷却吸収・吸着モードに
    切り替えられる請求項1または3記載の炭化水素回収方
    法。
  5. 【請求項5】 冷却吸収・吸着モードで運転中、処理ガ
    ス中の炭化水素ガス濃度に応じて吸収液量が調整される
    請求項4記載の炭化水素回収方法。
  6. 【請求項6】 炭化水素ガスを含む空気を処理ガスと
    し、その処理ガスを吸収塔内に導入し、吸収塔内で、液
    体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液接触させて炭化
    水素を吸収除去した後、その処理ガスを吸着塔に導入し
    て除去する炭化水素回収装置において、処理ガスを導入
    して液体炭化水素の吸収液と気液接触させて炭化水素ガ
    スを吸収する吸収塔と、吸収塔に冷却した吸収液を供給
    循環する吸収液循環手段と、吸収塔からの処理ガスを交
    互に導入し、一方で炭化水素ガスの吸着を行うと共に他
    方で脱着を行う一対の吸着塔と、吸収塔に導入される処
    理ガス中の炭化水素ガス濃度を検出する濃度センサと、
    濃度センサの検出値が入力され、その濃度に応じて吸収
    液の循環を停止させる吸着専用モードと吸収液を冷却し
    て循環する冷却吸収・吸着モードとを切り替える運転モ
    ード切替手段とを備えたことを特徴とする炭化水素回収
    装置。
  7. 【請求項7】 炭化水素ガスを含む空気を処理ガスと
    し、その処理ガスを吸収塔内に導入し、吸収塔内で、液
    体炭化水素の吸収液と処理ガスとを気液接触させて炭化
    水素を吸収除去した後、その処理ガスを一対の吸着塔に
    一方に導入して除去する炭化水素回収装置において、吸
    収塔本体の吸収液と処理ガスを接触させる吸収部の下方
    に、上記他方の吸着塔からの脱着ガスと吸収液とを接触
    させる回収部を設けたことを特徴とする吸収塔構造。
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