JPH1033863A - エア式ヘムガイド装置 - Google Patents

エア式ヘムガイド装置

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JPH1033863A
JPH1033863A JP19743896A JP19743896A JPH1033863A JP H1033863 A JPH1033863 A JP H1033863A JP 19743896 A JP19743896 A JP 19743896A JP 19743896 A JP19743896 A JP 19743896A JP H1033863 A JPH1033863 A JP H1033863A
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修 河本
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正 横山
Takashi Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な品質のヘム縫いを行なうこと。 【解決手段】 排気部材21の先端ガイド面22を布送
り方向に対し異なる方向に延在するように形成し、湾曲
している布であっても排気部材21の先端ガイド面22
により安定的に案内して良好にヘム縫いを行なうように
したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋服の裾などのよ
うに布を2つ折りにして縫い合わせるのに使用されるヘ
ム縫いミシンに使用され、布を2つ折りにしてガイドす
るエア式ヘムガイド装置に係り、特に、布のガイドを安
定的に行なうための構成の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前述したヘム縫いミシンにおいては、布
を2つ折りにして縫い合わせるに際し、布の折り幅を均
一にすることが要求されるため、従来からエア式ヘムガ
イド装置を用いて布の折り幅を一定に制御するようにし
ていた。
【0003】このエア式ヘムガイド装置の一例として
は、米国特許明細書第5373797号に記載のものが
知られている。このものについて説明すると、このエア
式ヘムガイド装置は、布の表面をガイドする凹形ガイド
面を有する固定ガイドと、前記凹形ガイド面に対向し布
を前記凹形ガイド面に押圧する押圧面を備えたガイド片
を本体の布送り方向下流側端部に備え前記固定ガイドに
対し流体圧シリンダにより接離しうる移動ガイドと、前
記固定ガイドの凹形ガイド面に開口し前記移動ガイドに
向けて空気流を噴射するエアノズルと、前記移動ガイド
の前記本体に配設され前記エアノズルから噴射された空
気流を排気する排気口が開口し布の先端をガイドする先
端ガイド面を備えた排気部材とを有して構成されてい
る。
【0004】そして、このような構成によれば、流体圧
シリンダへの流体圧の供給を行って固定ガイドに対し移
動ガイドを離間させておき、移動ガイドの凸形ガイド面
に沿うように布を配設し、ついで、固定ガイドに対し移
動ガイドを近接させて移動ガイドのガイド片により固定
ガイドの凹形ガイド面に布を彎曲状に沿わせ、保持され
ている布に対しエアノズルから空気流を供給して布を安
定的に延在せしめつつ布を2つ折りに縫い合わせるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たエア式ヘムガイド装置においては、襟のように湾曲し
ている箇所をヘム縫いするためには布の案内が十分でな
く良好な品質のヘム縫いを行なうことができなかった。
【0006】また、布の種類によっては、先端がカール
しやすいものがあるが、このような先端がカールしやす
い布を前述したエアノズルからの空気流のみによっては
安定的に保持することができず、このことによっても良
好な品質のヘム縫いを行なうことができなかった。
【0007】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を克服し、良好な品質のヘム縫いを行なうことの
できるエア式ヘムガイド装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のエア式ヘムガイド装置の
特徴は、排気部材の先端ガイド面を布送り方向に対し異
なる方向に延在するように形成した点にある。また、請
求項2に記載の本発明のエア式ヘムガイド装置の特徴
は、排気部材の先端ガイド面を布送り方向に対し傾斜さ
せた点にあり、さらに、請求項3に記載の本発明のエア
式ヘムガイド装置の特徴は、排気部材の先端ガイド面を
湾曲させた点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、湾曲している布であっても排気部材の先
端ガイド面により安定的に案内して良好にヘム縫いを行
なうことができる。
【0009】請求項4に記載の本発明のエア式ヘムガイ
ド装置の特徴は、ガイド片の押圧面を布送り方向に対し
異なる方向に延在するように形成した点にある。また、
請求項5に記載の本発明のエア式ヘムガイド装置の特徴
は、ガイド片の押圧面を布送り方向に対し傾斜させた点
にあり、さらに、請求項6に記載の本発明のエア式ヘム
ガイド装置の特徴は、ガイド片の押圧面を湾曲させた点
にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、湾曲している布であってもガイド片の押圧面により
安定的に案内して良好にヘム縫いを行なうことができ
る。
【0010】請求項7に記載の本発明のエア式ヘムガイ
ド装置の特徴は、固定ガイドを回動可能にするととも
に、この固定ガイド内に形成されている前記エアノズル
挿通用の通路を横方向に拡開した形状としエアノズルを
遊挿した点にある。そして、このような構成を採用した
ことにより、排気部材の先端ガイド面およびガイド片の
押圧面の少なくとも一方の形状に合わせて固定ガイドの
向きを設定することができ、しかも、エアノズルの向き
を変化させることなく固定ガイドを回動できるので、エ
アノズルからの空気流を安定的に排気口方向に噴射する
ことができる。
【0011】請求項8に記載の本発明のエア式ヘムガイ
ド装置の特徴は、布送り方向においてガイド片より上流
側に位置する移動ガイドの本体の先端縁を布送り方向下
流側ほど固定ガイドに近接するように布送り方向に対し
傾斜させた点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、裾や袖のように筒状とされている箇所の
ヘム縫いを行なう際、縫製の最終段階において縫いはじ
めの部位が装置に進入してきてもこの部位の布を逃がす
ことができる。
【0012】請求項9に記載の本発明のエア式ヘムガイ
ド装置の特徴は、排気部材を表裏逆に装着可能とした点
にあり、また、請求項10に記載の本発明のエア式ヘム
ガイド装置の特徴は、ガイド片を表裏逆に装着可能とし
た点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、アウトカーブ、インカーブという湾曲の方向を異
にする2種の湾曲形状に対応して布を安定的に案内する
ことができる。
【0013】請求項11に記載の本発明のエア式ヘムガ
イド装置の特徴は、布の先端を先端ガイド面方向に伸長
させるために空気流を噴射する他のエアノズルを配設し
た点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、先端がカールしやすい布であっても、この他のエ
アノズルからの空気流によりカールしやすい布の先端を
カールさせることなく安定的に保持することができる。
【0014】請求項12に記載の本発明のエア式ヘムガ
イド装置の特徴は、各エアノズルからの空気流の風量を
調節可能とした点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、布の種類や厚さに合わせて布の保持
に最適な圧力の空気流の噴射を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本実施の形態
のエア式ヘムガイド装置の全体を示すものであり、この
エア式ヘムガイド装置1(以下単にヘムガイド装置1と
略称する)は、図示しないヘム縫いミシンの針落ち近傍
となる基部の上部に装着されている。
【0016】前記ヘムガイド装置1は、ミシンの基部の
上面に沿う水平部2Aと、この水平部2Aに連接されミ
シンの基部の側面に沿う鉛直部2Bとにより構成された
板状の取付部材2を有している。この取付部材2の水平
部2A上には、固定ガイド3が固定されており、この固
定ガイド3には、鉛直方向において凹形をなす凹形ガイ
ド面4が形成されている。前記固定ガイド3は、図3な
いし図5に示す鉛直方向の固定ねじ5を中心として凹形
ガイド面4の向きを所定の向きに規制しうるように回動
調節可能に前記取付部材2に固定されている。前記凹形
ガイド面4は、水平方向に延在しており、この凹形ガイ
ド面4の水平方向の延長上の側方には、前記針落ちが形
成されている。前記固定ガイド3上には、縫製される布
の直前の部位を前記基部との間に保持する板ばね6の一
端部が固定されている。
【0017】前記固定ガイド3には、図5に示すよう
に、この固定ガイド3の背部から前記凹形ガイド面4ま
で貫通する水平方向に延在するエアノズル挿通用の2本
の通路7,7が形成されており、各通路7は、その長手
方向に直交する方向の縦断面において横方向に拡開する
偏平形状に形成されている。
【0018】一方、前記固定ガイド3の背部には、前記
各通路7に対向する2個のコネクタ8,8が配設されて
おり、各コネクタ8には、対応する前記通路7内に遊挿
されており剛性を有するエアノズル9が接続されてい
る。各エアノズル9の先端は、前記凹形ガイド面4の近
傍に位置しており、各エアノズル9は、前述したように
横方向に拡開した前記通路7内に遊挿されているので、
前記固定ガイド3を回動調節してもその向きに変化が生
じないようになっている。
【0019】図1および図2に戻って、前記各コネクタ
8には、各エアノズル9に空気流を供給する供給路10
が接続されており、各供給路10は、図示しない圧縮機
のような供給源と流量制御弁11および分配器12を介
して接続されている。この流量制御弁11は、布の厚さ
や種類に応じて空気流の流量を制御するためのものであ
る。
【0020】前記取付部材2の水平部2Aの下方には、
布送り方向に直交する水平方向に延在する流体圧シリン
ダ13が配設されており、この流体圧シリンダ13の軸
方向の両端部には、図示しない膝スイッチの操作により
供給路14A、14Bを介して流体圧ポンプから選択的
に流体圧が供給されるようになっている。前記流体圧シ
リンダ13内には、流体圧の供給により往復動されるピ
ストン(図示せず)が配設されており、このピストンと
接続されているピストンロッド15が、前記固定ガイド
3から遠方の前記流体圧シリンダ13の一端部から外部
に突出している。
【0021】前記流体圧シリンダ13の外部に露出して
いるピストンロッド15には、L字状をなす板状の本体
17からなる移動ガイド16が配設されており、この移
動ガイド16の本体17の水平部17Aの先端部は、前
記固定ガイド3の凹形ガイド面4の方向に延在してい
る。この本体17の水平部17Aの先端部の布送り方向
下流側端部には、前記固定ガイド3の前記凹形ガイド面
4に対向し、布をこの凹形ガイド面4に押圧する押圧面
19を備えたガイド片18がねじ20により固定されて
いる。
【0022】前記本体17への前記ガイド片18の固定
状態が図6に詳示されている。すなわち、前記本体17
の水平部17Aの先端部の布送り方向下流側端部には、
前記ガイド片18が嵌合しうる切欠き部17Bが形成さ
れており、前記ガイド片18は、この切欠き部17Bに
嵌合しうる平板状のガイド部18Aと、前記水平部17
Aに接合し、この水平部17Aに固定される平板状の基
部18Bとがベルクランク形状をなすように一体形成さ
れている。前記ガイド部18Aの肉厚は前記水平部17
Aの肉厚と同一に形成されており、基部18Bをねじ2
0により水平部17Aに固定すると、ガイド部18A
は、前記切欠き部17B内に保持されることになる。
【0023】前記ガイド片18の前記押圧面19は、図
7に詳示するように、矢印で示す布の送り方向におい
て、下流側ほど固定ガイド3に近接するように布送り方
向に対し傾斜して布送り方向に対し異なる方向に延在し
ている。これは、布の湾曲している部位を安定的に案内
してヘム縫いを安定的に行なわせるためである。ところ
で、前記ガイド片18は、前記ねじ20により表裏逆に
前記本体17に装着されうるようになっている。これ
は、アウトカーブ、インカーブという湾曲の方向を異に
する2種の湾曲形状に対応して布を安定的に案内するた
めである。
【0024】前記取付部材2と移動ガイド16との間に
は、ヘム縫いされる布の先端を案内する先端ガイド面2
2を備えた排気部材としての排気板21が介装されてお
り、この排気板21の前記先端ガイド面22は、図8に
詳示するように、矢印で示す布の送り方向において、下
流側ほど固定ガイド3に近接するように布送り方向に対
し傾斜して布送り方向に対し異なる方向に延在してい
る。これは、前述したガイド片18の押圧面19と同
様、布の湾曲している部位を安定的に案内してヘム縫い
を安定的に行なわせるためである。
【0025】また、前記排気板21の下部の一側には、
前記各エアノズル9からの空気流を排気するための水平
方向の2本の排気路23a,23aがそれぞれ各エアノ
ズル9からの空気流を受容しうるように前記先端ガイド
面22に一端を開口するように形成されている。
【0026】前記移動ガイド16の本体17の水平部1
7Aには、前記布送り方向に対し直交する方向に延在す
る長溝24が形成されており、また、前記排気板21に
は、前記長溝24の直下に位置し長溝24と同方向に延
在する長溝25が形成されている。そして、本体17の
長溝24を介して2本のねじ26,26を排気板21の
長溝25に装着し、排気板21を前記取付部材2の水平
部2Aに固定すれば、この排気板21は、前記固定ガイ
ド3との距離を調節可能に取付部材2に固定することが
できる。また、前記排気板21は、前記ねじ26により
表裏逆に前記取付部材2に装着されうるようになってい
る。これは、前記ガイド片18と同様、アウトカーブ、
インカーブという湾曲の方向を異にする2種の湾曲形状
に対応して布を安定的に案内するためである。このた
め、前記排気板21には、前記2本の排気路23a,2
3aのほか、排気板21を表裏逆に配置したときに前記
各エアノズル9に対向するような2本の他の排気路23
b,23bが、前記排気路23a,23aに対し排気板
21の表裏と側部をそれぞれ逆にした位置に形成されて
いる。さらに、前記両ねじ26は、前記流体圧シリンダ
13の駆動による移動ガイド16の移動の際のガイドピ
ンとなる。
【0027】なお、布の湾曲に対応するため、ガイド片
18の押圧面19と排気板21の先端ガイド面22をそ
れぞれ湾曲形状に形成してもよい。
【0028】前記移動ガイド16の本体17の水平部1
7Aの先端縁27は、図7に矢印で示す布送り方向下流
側ほど前記固定ガイド3に近接するように布送り方向に
対し傾斜配置されており、裾や袖のように筒状とされて
いる箇所のヘム縫いを行なう際、縫製の最終段階におい
て縫いはじめの部位が移動ガイド16に沿うように進入
してきてもこの部位の布を逃がすことができ、この結
果、針の切損を防止することができる。
【0029】なお、前記移動ガイド16の本体17の水
平部17Aの先端部は、前記取付部材鉛直部2Bの直上
の一部を被覆するような形状に形成されている。
【0030】図1および図2に戻って、前記取付部材2
の鉛直部2Bには、先端がカールしやすい布のカールを
防止するための他のエアノズル28が前記排気板21の
端部に向かって斜め上方に空気流を噴射するように保持
されている。このエアノズル28には空気流を供給する
供給路29が接続されており、この供給路29は、図示
しない圧縮機のような供給源と流量制御弁30を介して
接続されている。この流量制御弁30は、前記流量制御
弁11と同様、布の厚さや種類に応じて空気流の流量を
制御するためのものである。なお、前記エアノズル28
からの空気流は、固定ガイド3と移動ガイド16との間
に挟持されている布の先端のカールを除去するように流
通した後、一部は前記排気板21の各排気路23a,2
3bを介して抜け、他部は移動ガイド16の本体17の
水平部17Aの下面に衝突するので、空気流がミシンの
上方に吹き上げることがない。
【0031】前記各エアノズル9,9,28に対する空
気流の供給は、前記固定ガイド3に対する移動ガイド1
6の開閉動作と関連して行なわれるようになっている。
【0032】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0033】本実施の形態のエア式ヘムガイド装置を用
いたヘム縫いミシンにおいては、まず、縫製者が縫製を
行なう布のヘム縫いを行なう部位の形状を確認し、移動
ガイド16のガイド片18の押圧面19の傾斜方向と排
気板21の先端ガイド面22の傾斜方向を布の湾曲形状
に合わせるように表裏を選択して装着し、必要に応じて
固定ガイド3の凹形ガイド面4の向きも布の湾曲形状に
合わせるように規制する。
【0034】このようにしておき、縫製者が膝で膝スイ
ッチ(図示せず)を押動して、膝スイッチからミシンの
制御手段に制御信号を出力する。すると、この制御手段
が流体圧シリンダ13の流体圧ポンプ(図示せず)を駆
動し、流体圧シリンダ13の一方の供給路14Bから流
体圧シリンダ13内へ空気を導入し、同時に他方の供給
路14Aから流体圧シリンダ13内の空気を排出する。
これにより流体圧シリンダ13のピストンロッド15
は、図1および図2において左方向に移動し、移動ガイ
ド16は固定ガイド3から大きく離間する。そこで、移
動ガイド16のガイド片18の押圧面19に沿うように
布を配設する。このとき、布の先端を排気板21の先端
ガイド面22に当接させる。
【0035】つぎに、縫製者が膝で膝スイッチを再度押
動して、膝スイッチからミシンの制御手段に制御信号を
出力する。すると、この制御手段が流体圧シリンダ13
の流体圧ポンプを駆動し、流体圧シリンダ13の一方の
供給路14Aから流体圧シリンダ13内へ空気を導入
し、同時に他方の供給路14Bから流体圧シリンダ13
内の空気を排出する。これにより流体圧シリンダ13の
ピストンロッド15は、図1および図2において右方向
に移動し、移動ガイド16は固定ガイド3に近接し、移
動ガイド16のガイド片18の押圧面19が布を固定ガ
イド3の凹形ガイド面4に押圧するようにして布を彎曲
状に保持する。この状態において、エア式ヘムガイド装
置1から針落側の外部に延出している部位の布の折り返
し側を、折り幅を一定となるように折り返したうえで、
板ばね6の下方に位置せしめる。
【0036】前述したように移動ガイド16を固定ガイ
ド3に近接させると、この動作に連動して各エアノズル
9からあらかじめ各流量制御弁11,30を間接的に制
御して布の種類や厚さに適合するように設定した流量の
空気流が布に向けて噴射され、布を安定的に2つ折り状
態に保持する。
【0037】そこで、このような状態においてこのヘム
縫いミシンを駆動して布を2つ折りにして縫い合わせれ
ば、折り幅が一定となるように布を縫い合わせることが
できる。
【0038】ところで、布を筒状にヘム縫いする場合に
は、縫製の最終段階においてすでにヘム縫いを終えた部
位の布が移動ガイド16の本体17の水平部17Aの先
端縁27に近接することになるが、この先端縁27は傾
斜配置されているので、すでに縫い合わせた部位が移動
ガイドに引っかかる事態は防止されることになり、布の
走行が拘束されることがなく、針の折損事故を防止する
ことができる。
【0039】前述したように本実施の形態によれば、移
動ガイド16のガイド片18の押圧面19の傾斜方向と
排気板21の先端ガイド面22の傾斜方向を布の湾曲形
状に合わせるように表裏を選択して装着し、必要に応じ
て固定ガイド3の凹形ガイド面4の向きも布の湾曲形状
に合わせるように規制しているので、布の湾曲形状に沿
うように布を案内して、布のヘム縫いを安定的に行なう
ことができる。また、布の湾曲の向きにより前記ガイド
片18および排気板21を裏向きに装着すれば、布のア
ウトカーブ、インカーブのいずれにもに沿うように安定
的に案内することができる。このとき、固定ガイド3の
凹形ガイド面4の向きをかえても、各エアノズル9は横
方向に拡開した固定ガイド3内の各通路7内に遊挿され
ているので、各エアノズル9の先端はつねに排気路23
a,23bに対向する向きをとるようになっている。な
お、布の形状によっては、布送り方向に合致した向きの
押圧面19からなるガイド片18と、同じく布送り方向
に合致した向きの先端ガイド面22からなる排気板21
を装着することも可能である。
【0040】また、2つのエアノズル9のほかに他のエ
アノズル28を設けて布の先端のカールを防止するよう
にしているので、この構成によっても布の案内を安定的
に行なうことができる。しかも、各エアノズル9,28
への空気流の流量を流量制御弁11,30により制御で
きるので、布の種類や厚さに応じた流量の空気流を供給
することができる。
【0041】さらに、移動ガイド16の本体17の水平
部17Aの先端縁27を布送り方向に対し、布送り方向
上流側ほど固定ガイド3から離間するように傾斜させた
ので、筒状の布の縫製の際にも布の案内に支障をきたす
ことがない。
【0042】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湾
曲している布であっても排気部材の先端ガイド面により
安定的に案内して良好にヘム縫いを行なうことができ
る。また、湾曲している布であってもガイド片の押圧面
により安定的に案内して良好にヘム縫いを行なうことが
できる。さらに、排気部材の先端ガイド面およびガイド
片の押圧面の少なくとも一方の形状に合わせて固定ガイ
ドの向きを設定することができ、しかも、エアノズルの
向きを変化させることなく固定ガイドを回動できるの
で、エアノズルからの空気流を安定的に排気口方向に噴
射することができる。さらにまた、移動ガイドの先端縁
が傾斜配置されているので、筒状とされている箇所のヘ
ム縫いを行なう際、縫製の最終段階において縫いはじめ
の部位が進入してきてもこの部位の布を逃がすことがで
きる。また、ガイド片や排気板を表裏逆に装着できるの
で、アウトカーブ、インカーブという湾曲の方向を異に
する2種の湾曲形状に対応して布を安定的に案内するこ
とができる。さらに、布の先端を先端ガイド面方向に伸
長させるために空気流を噴射する他のエアノズルを配設
したので、先端がカールしやすい布であっても、この他
のエアノズルからの空気流によりカールしやすい布の先
端をカールさせることなく安定的に保持することができ
る。さらにまた、各エアノズルからの空気流の風量を調
節可能としたので、布の種類や厚さに合わせて布の保持
に最適な圧力の空気流の噴射を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエア式ヘムガイド装置の実施の
形態を示す平面図
【図2】 図1の正面図
【図3】 図1および図2の実施の形態における固定ガ
イド近傍の平面図
【図4】 図3の正面図
【図5】 図3の左側面図
【図6】 図1および図2の実施の形態における移動ガ
イドへのガイド片の固定状態を示す斜視図
【図7】 図1および図2の実施の形態における移動ガ
イドの要部の平面図
【図8】 図1および図2の実施の形態における排気板
の平面図
【符号の説明】
1 エア式ヘムガイド装置 2 取付部材 3 固定ガイド 4 凹形ガイド面 6 板ばね 7 固定ガイド3の通路 9,28 エアノズル 11,30 流量制御弁 13 流体圧シリンダ 15 ピストンロッド 16 移動ガイド 17 移動ガイド16の本体 17A 本体17の水平部 18 ガイド片 19 押圧面 21 排気板 22 先端ガイド面 23a,23b 排気路 27 水平部17Aの先端縁

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布の表面をガイドする凹形ガイド面を有
    する固定ガイドと、前記凹形ガイド面に対向し布を前記
    凹形ガイド面に押圧する押圧面を備えたガイド片を備え
    前記固定ガイドに対し接離しうる移動ガイドと、前記固
    定ガイドの凹形ガイド面に開口し前記移動ガイドに向け
    て空気流を噴射するエアノズルと、前記エアノズルから
    噴射された空気流を排気する排気口が開口し布の先端を
    ガイドする先端ガイド面を備えた排気部材とを有するエ
    ア式ヘムガイド装置において、前記排気部材の先端ガイ
    ド面を布送り方向に対し異なる方向に延在するように形
    成したことを特徴とするエア式ヘムガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記排気部材の前記先端ガイド面を布送
    り方向に対し傾斜させたことを特徴とする請求項1に記
    載のエア式ヘムガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記排気部材の前記先端ガイド面を湾曲
    させたことを特徴とする請求項1に記載のエア式ヘムガ
    イド装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド片の前記押圧面を布送り方向
    に対し異なる方向に延在するように形成したことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
    エア式ヘムガイド装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド片の前記押圧面を布送り方向
    に対し傾斜させたことを特徴とする請求項4に記載のエ
    ア式ヘムガイド装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド片の前記押圧面を湾曲させた
    ことを特徴とする請求項4に記載のエア式ヘムガイド装
    置。
  7. 【請求項7】 前記固定ガイドを回動可能にするととも
    に、この固定ガイド内に形成されている前記エアノズル
    挿通用の通路を横方向に拡開した形状としたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の
    エア式ヘムガイド装置。
  8. 【請求項8】 布送り方向において前記ガイド片より上
    流側に位置する前記移動ガイドの前記本体の先端縁を布
    送り方向下流側ほど前記固定ガイドに近接するように布
    送り方向に対し傾斜させたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれか1項に記載のエア式ヘムガイド
    装置。
  9. 【請求項9】 前記排気部材を表裏逆に装着可能とした
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載のエア式ヘムガイド装置。
  10. 【請求項10】 前記ガイド片を表裏逆に装着可能とし
    たことを特徴とする請求項4ないし請求項9のいずれか
    に記載のエア式ヘムガイド装置。
  11. 【請求項11】 布の表面をガイドする凹形ガイド面を
    有する固定ガイドと、前記凹形ガイド面に対向し布を前
    記凹形ガイド面に押圧する押圧面を備えたガイド片を備
    え前記固定ガイドに対し接離しうる移動ガイドと、前記
    固定ガイドの凹形ガイド面に開口し前記移動ガイドに向
    けて空気流を噴射するエアノズルと、前記エアノズルか
    ら噴射された空気流を排気する排気口が開口し布の先端
    をガイドする先端ガイド面を備えた排気部材とを有する
    エア式ヘムガイド装置において、布の先端を前記先端ガ
    イド面方向に伸長させるために空気流を噴射する他のエ
    アノズルを配設したことを特徴とするエア式ヘムガイド
    装置。
  12. 【請求項12】 前記各エアノズルからの空気流の風量
    を調節可能としたことを特徴とする請求項11に記載の
    エア式ヘムガイド装置。
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CN112695463A (zh) * 2020-12-25 2021-04-23 廷镁创智(浙江)服饰股份有限公司 一种浴袍毛边处理机及其处理方法

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