JPH10338585A - 作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法 - Google Patents

作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法

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JPH10338585A
JPH10338585A JP9166540A JP16654097A JPH10338585A JP H10338585 A JPH10338585 A JP H10338585A JP 9166540 A JP9166540 A JP 9166540A JP 16654097 A JP16654097 A JP 16654097A JP H10338585 A JPH10338585 A JP H10338585A
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oligosaccharide
crop
gluconic acid
oligosaccharides
nutritional supplement
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Shoichi Hirooka
正一 広岡
Kunio Hanaue
邦夫 花上
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Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
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Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F11/00Other organic fertilisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers
    • C05G5/23Solutions

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、作物の成長促進、緑化とその期間の
延長、病気に対する抵抗性向上、又果樹の結実増加と落
下減少、糖度及び味の向上、花の色及び肌の色つやの向
上、作物の日持ち向上等に有効な作物栄養補助剤の提供
を目的とする。 【構成】本発明の作物栄養補助剤は、グルコン酸液にオ
リゴ糖類としてキシロオリゴ糖、非還元グルコオリゴ
糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ
糖、マルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ゲンチオオリゴ
糖、イソマルトオリゴ糖、パノースオリゴ糖、ニゲロオ
リゴ糖、テアンデオリゴ糖、砂糖結合水飴、ラフィノー
ス、パラチノース、ラクチュロース、糖アルコールの中
から選ばれる1種又は2種以上を配合することにより得
られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はグルコン酸液と糖類を利
用したものであって、詳述すると、グルコン酸液にオリ
ゴ糖類を配合してなる作物栄養補助剤により作物の成長
促進、作物の緑化とその期間の延長、作物の病気に対す
る抵抗性向上、果樹の結実増加と落下減少、果実の糖度
及び味の向上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち
向上等に効果があり、更に詳しくは食用作物、工芸作
物、緑肥作物及び園芸作物として蔬菜、果物、草花、そ
の他温帯作物、熱帯作物、亜熱帯作物、温室作物、観賞
作物、薬用作物、加工用作物等に有効なグルコン酸液と
糖類を利用した作物栄養補助剤に関する。
【従来の技術】一般に、作物は衣食住の用途のために耕
地に栽培される植物のことであり、その植物体の種実、
茎、葉、花、根などが利用されるものである。例えば、
「キャベツ、茶など葉が利用される作物」、「アスパラ
ガス、ウドなど茎が利用される作物」、「サツマイモ、
バレイショなど根および地下茎が利用される作物」、
「ホップ、サフランなど花が利用される作物」、「ム
ギ、トウモロコシ、ダイズなど種子が利用される作
物」、「キュウリ、ブドウ、バナナなど果実が利用され
る作物」などがある。各種の作物が生育するために必要
な物質は無機養分と糖であることが知られている。無機
養分は養分吸収として土中から取り入れられ、糖は光合
成として生産される。この生育に関与する基本元素すな
わち植物の体に含まれる元素としては30種以上が知ら
れているが、このうち16元素は生育に欠くことの出来
ない必須元素とされており、炭素、酸素、水素、窒素、
リン、イオウ、カリウム、カルシウム、マグネシウムの
多量元素と鉄、銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ
素、塩素の微量元素である。炭素、水素、酸素は作物体
内の存在量は多いが、大気(炭酸ガス)及び水として天
然供給量が豊富であるため、通常は特に与える必要はな
いものとされている。窒素、リン、カリウムは土壌中で
の存在量が比較的少なく、外部からの補給に対する植物
の反応が高いことから、特に肥料三要素としてよく知ら
れている。イオウ、カルシウム、マグネシウム、鉄、
銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ素、塩素は土壌
中における全存在量ではなく、作物に吸収されやすい形
態(可給能)の量や他の元素との不均衡から、欠乏症を
発生することもある。炭素、酸素、水素以外の元素は、
すべて土中から一般に水溶液として吸収されるので、土
にこれらの元素が欠乏すれば、これを人工的に供給しな
ければ、土は生産力を保つことはできない。そこで肥料
取締法において特殊肥料から普通肥料に分類される数多
くの肥料製品が利用されてきた。一方、炭素、酸素、水
素は光合成により炭水化物(糖)となり、植物体の骨格
を作ったり、炭水化物は、タンパク質、脂質の生成に関
与する。また炭水化物は成長のためのエネルギー源とし
ても重要である。この光合成は二酸化炭素の固定機構と
して知られている。二酸化炭素は一連の反応を経過して
炭水化物(糖)その他の化合物に変わるが、最初の産物
が炭素が三つの三炭糖でカルビン酸回路だけで光合成を
行う場合(C3型植物)と最初の産物が炭素が四つのジ
カルボン酸でカルビン酸回路の他にジカルボン酸回路を
持つ場合(C4型植物)および一度リンゴ酸として固定
されるCAM植物などに分けられている。この光合成及
び解糖系において主体となる糖はシュクロース、グルコ
ース、フラクトースなどである。そこで従来、葉の光合
成作用の促進等のため、法律上の肥料ではないが、植物
活性剤等の名称でシュクロース(砂糖)、グルコース
(ぶどう糖)、フラクトース(果糖)などを溶解して作
物に与えることが行われてきた。例えば「花卉園芸の辞
典」朝倉書店(1986年10月25日発行)のP70
2には薬剤を含む切花保存剤(延命剤)が示されている
が、その主成分はシュクロース(ショ糖)或いはグルコ
ースとなっている。また、光合成及び解糖系には有機酸
が関与するので、有機酸を含有する米酢や玄米酢を同時
に使用することも経験的に行なわれていた。
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み
て、本発明者らは、有機酸或いは糖類が作物成長等に及
ぼす影響について種々研究を重ねた結果、シュクロー
ス、グルコース、フラクトース等よりも、その作用機序
は不明であるが、意外にもグルコン酸液にオリゴ糖類を
配合してなるものが優れた作物成長等の効果を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の作物栄養
補助剤は、グルコン酸液にオリゴ糖類を配合してなるも
のを作物栄養補助剤とするものである。請求項2記載の
作物栽培方法は、前記請求項1記載の作物栄養補助剤を
用いてなるものである。請求項3記載のグルコン酸液
は、酸味を主体とするものであり、グルコン酸、グルコ
ノデルタラクトン、グルコン酸カルシウムが該当する。
グルコン酸はグルコース(ぶどう糖)を酸化したもの
で、微生物発酵法により製造される酸味料である。市販
品は50%液であるが、グルコノデルタラクトンを含ん
でいる。グルコノデルタラクトンはグルコン酸から1分
子の水が脱水された分子内エステルで、水に溶けるとグ
ルコン酸になる。市販品は粉末である。グルコン酸カル
シウムはグルコン酸のカルシウム塩で、水溶性カルシウ
ムの特性がある。市販品は粉末である。請求項4記載に
係るオリゴ糖類を配合するが、その種類、存在等を下記
に説明する。キシロオリゴ糖は、原料(コーンコブ、綿
実殻等)を酵素処理し、キシランからキシロオリゴ糖
(キシロビオース、キシロトリオース等)に糖化、精製
する。またアラビノキシロオリゴ糖がある。非還元グル
コオリゴ糖の種類(存在)は、トレハロース(かび、酵
母、澱粉の酵素変換)、ネオトレハロース(麹汁)、イ
ソトレハロース(ハイドロール)がある。大豆オリゴ糖
は、大豆から油と蛋白を除いた大豆ホエーから、ガラク
トオリゴ糖(スタキオース、ラフィノース等)を抽出、
精製する。フラクトオリゴ糖は、砂糖の酵素転移物(1
−ケストース、ニストース、フラクトシルニストース)
が主であるが、イヌリンの酵素分解物(イヌロビオース
等)あるいはフラクタンの酵素分解物(レバンビオース
等)、さらにはスコロドースもある。ガラクトオリゴ糖
は乳糖の酵素転移物(4′−ガラクトシルラクトースあ
るいは6′−ガラクトシルラクトース)である。マルト
オリゴ糖は、直鎖オリゴ糖でもあり、澱粉の酵素分解物
(マルトース、マルトトリオース、マルトテトラオー
ス、マルトペンタオース、マルトヘキサオース)であ
る。乳果オリゴ糖は砂糖と乳糖の酵素転移物(ラクトシ
ュクロース)である。ゲンチオオリゴ糖は、β−1,
6′−グルコオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオト
リオース等)である。イソマルトオリゴ糖は、α−1,
6′−グルコオリゴ糖(分岐オリゴ糖)であるが、α−
1,2′−グルコオリゴ糖(コージビオース)も含まれ
る。パノースオリゴ糖は、α−1,6′−、α−1,
4′−グルコオリゴ糖(パノース、イソパノース)を主
体とするものである。ニゲロオリゴ糖は、α−1,3′
−グルコオリゴ糖であるが、α−1,3′−、α−1,
4′−グルコオリゴ糖も含まれる。テアンデオリゴ糖
は、砂糖とマルトオリゴ糖の酵素転移物(テアンデロー
ス)である。 砂糖結合水飴は、砂糖と澱粉の酵素転移
物(グルコシルシュクロース)である。ラフィノース
は、ビート糖蜜の分離物である。パラチノースは砂糖の
酵素転移物(イソマルチュロース)であり、トレハルロ
ース含有(パラチノースオリゴ糖)の場合もある。ラク
チュロースは異性化乳糖である。糖アルコールは麦芽糖
の水素添加物(マルチトール)、乳糖の水素添加物(ラ
クチトール)、パラチノースの水素添加物(パラチニッ
ト)、水飴の水素添加物(還元水飴)、分岐オリゴ糖の
水素添加物(還元分岐オリゴ糖)などである。請求項5
記載に係るオリゴ糖類の固形分中のオリゴ糖類含有率
は、代表例をもって表1に説明する。加えて比較のため
に用いたグルコースも示す。
【表1】本発明に係るオリゴ糖類の固形分中のオリゴ糖
類含有率 請求項6記載に係るグルコン酸液にオリゴ糖類を配合す
る割合は、オリゴ糖類の50重量%以下とするが、望ま
しくは25重量%以下がより適するものである。例え
ば、請求項3に係るグルコン酸液(グルコノデルタラク
トンの6%水溶液)に表1のオリゴ糖類及びグルコース
を濃度20重量%となるように配合した場合の作物栄養
補助剤の実験例を表2に示す。
【表2】本発明に係る作物栄養補助剤の実験例 請求項7記載に係る作物栽培方法は、グルコン酸液にオ
リゴ糖類を配合した作物栄養補助剤の作用濃度を示し、
水でうすめる割合としては10倍以上、望ましくは30
倍以上とするが、オリゴ糖類の濃度として2%以下及び
グルコン酸液の濃度として0.5%以下とするものであ
る。請求項8記載に係る作物栄養補助剤の使用方法は、
葉果面散布として作用させる方法、土壌散布して根から
の吸収により作用させる方法、或いは水耕栽培において
は液肥に添加して作用させる方法等により使用するもの
である。その結果、本発明の作物栄養補助剤は、例え
ば、イネ、ムギ、アワ、キビ、ソバ、トウモロコシ、ダ
イズ、アズキ、カンショ、バレイショ、キャッサバなど
の食用作物、ワタ、アサ、アマ、イグサ、クワ、テンサ
イ、サトウキビ、ステビア、ナタネ、ゴマ、ラッカセ
イ、オリーブ、ベニバナ、サフラン、タバコ、チヤ、ジ
ョチュウギク、ラベンダー、ユーカリ苗、シチトウイ、
ハッカ、コショウ、ホップ、タデアイなどの工芸作物、
レンゲソウ、クローバなどの緑肥作物、レッドクローバ
ー、コンモンベッチ、オーチャードグラス、などの飼料
作物、ベントグラス類、フェスク類、ライグラス類、バ
ミューダグラス類、ノシバ、コウライシバなどの芝草、
キュウリ、シロウリ、カボチャ、マクワ、メロン、スイ
カ、ナス、トマト、トウガラシ、ピーマン、オクラ、イ
チゴ、ソラマメ、エンドウ、インゲンマメ、エダマメ、
モヤシ、コーヒー、ココア、ハス、クワイ、ショウガ、
ヤマノイモ、サトイモ、ナガイモ、コンニャク、タマネ
ギ、ネギ、ニンニク、ラッキョ、ダイコン、ニンジン、
オタネニンジン(朝鮮人参)、カブ、ゴボウ、ハクサ
イ、ツケナ、クレソン、サラダナ、ミツバ、青ジソ、カ
イワレダイコン、コマツナ、ゴガツナ、チンゲンサイ、
ミズナ、カラシナ、キャベツ、コモチカンラン、ハナヤ
サイ、レタス、ブロッコリー、セロリ、パセリ、ワサ
ビ、チシヤ、ドクダミ、ゼンマイ、ミョウガ、サンショ
ウ、シュンギク、ホウレンソウ、フダンソウ、アスパラ
ガス、モウソウダケ、タケノコ、マシュルーム、シイタ
ケ、ナメコ、エノキダケ、ヒラタケ、ハラタケなどの蔬
菜、リンゴ、ナシ、サンザシ、マルメロ、カリン、モ
モ、スモモ、サクランボ、アンズ、ウメ、アセロラ、ク
ルミ、クリ、ペカン、アーモンド、ハシバミ、カキ、ナ
ツメ、ザクロ、イチヂク、ビワ、バナナ、パイナップ
ル、オレンジ、レモン、シトロン、ブンタン、グレープ
フルーツ、温州ミカン、夏ミカン、キンカン、ブドウ、
キイチゴ、スグリ、フサスグリ、クランベリー、キウイ
フルーツなどの果物、花卉としてはスイトピー、アサガ
オ、キンセンカなどの1・2年草、マーガレット、キ
ク、カーネションなどの宿根草、ユリ、チューリップ、
シクラメンなどの球根、バラ、タケ、ササ、アジサイな
どの花木、セントポーリア、ブーゲンビレア、ハイビス
カスなどの温室植物、ヤシ、ゴム、オモトなどの観葉植
物、カトレア、デンドロビウム、バンダなどのラン類、
シャコバサボテン、ユーフォルビア、アロエなどのサボ
テンと多肉植物、モウセンゴケ、ムシトリスミレ、ネペ
ンテスなどの食虫植物、スイレン、ハス、カキツバタな
どの水生植物、アオキ、マンリョウ、ツバキなどの斑入
植物、フウセンカズラ、クレマチス、トケイソウなどの
つる性植物、カンノンチク、シュロチク、フェニックス
などのヤシ科植物、その他の高山植物、山菜、漢方薬草
あるいは海草などに施肥することにより、作物の成長促
進、作物の緑化とその期間の延長、作物の病気に対する
抵抗性向上、果樹の結実増加と落果減少、果実の糖度及
び味の向上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち向
上等に顕著な効果がある。本発明のグルコン酸液にオリ
ゴ糖類を配合してなる作物栄養補助剤が、植物に対して
及ぼす、その作物成長等の現象効果は明確であるが、こ
れは、直接作物に吸収、利用されることによるのか、あ
るいは土の理学的性質を改善し、あわせて土の中の有益
な微生物の繁殖を促すことなどによるものか、作用機序
はいまのところ不明である。請求項9記載に係る作物栄
養補助剤は液状であるが、噴霧乾燥法により粉末とする
こともできる。また、泥炭、腐植酸質資材、木炭、ゼオ
ライト、バーミキュライト、パーライト、ベントナイ
ト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアルコール
系資材などの吸着性を有する資材に吸着させることによ
り粉末とすることもできる。
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明は係る実施例に限定されるものではなく、その要
旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。 [実施例1](区分A〜Hに係る作物栄養補助剤試験) グルコン酸液にオリゴ糖類を配合した表2記載の作物栄
養補助剤をグルコン酸濃度0.09%、糖類濃度0.4
%になるように水で希釈し、作物栄養補助剤とした。ゴ
ルフ場のグリーンよりベントグラスの株を27株採取し
て3株ずつA〜H区及びR区とした。各株について葉
(地上部)は2mm、根(地下部)は1cmの幅の立方
体にカットした。これをサンドグリーン砂(無肥料)の
培地からなる栽培装置に植え、生育状態を観察した。こ
こでA区キシロオリゴ糖、B区非還元グルコオリゴ糖、
C区大豆オリゴ糖、、D区フラクトオリゴ糖、E区ガラ
クトオリゴ糖、F区マルトオリゴ糖、G区乳果オリゴ
糖、H区ゲンチオオリゴ糖とした。比較のためR区はグ
ルコース(対照区)とした。ベントグラス1m2あた
り、本発明の作物栄養補助剤1000ミリリットルの割
合で、0日、10日後、20日後の3回潅水して、温度
15〜25℃で30日間生育させ、ベントグラスの葉と
根の長さを測定し、3株の平均で示した。下記表3に実
施例A〜H区及びR区の結果を示す。
【表3】A〜H区及びR区のベントグラスに対する生育
結果 表3中の対照区であるR区(グルコース)に対して本発
明に係る作物栄養補助剤であるA〜H区は、ベントグラ
スの生育が促進されていることが分かる。これは、オリ
ゴ糖類のほうがグルコースよりも作物の栄養に及ぼす影
響が大きいことを示すものである。 [実施例2](区分I〜Qに係る作物栄養補助剤試験) 試験はベントグラスの株を30株用いて、区分A〜Hに
係る作物栄養補助剤試験と同じ方法条件で行った。ここ
でグルコン酸液に配合したオリゴ糖類はI区イソマルト
オリゴ糖、J区パノースオリゴ糖、K区ニゲロオリゴ
糖、L区テアンデオリゴ糖、M区砂糖結合水飴、N区ラ
フィノース、O区パラチノース、P区ラクチュロース、
Q区糖アルコールとした。比較のためR′区はグルコー
ス(対照区)とした。下記表4に実施例I〜Q区及び
R′区の結果を示す。
【表4】I〜Q区及びR′区のベントグラスに対する生
育結果 表4中の対照区であるR′区(グルコース)に対して、
本発明に係る作物栄養補助剤区であるI〜Q区は、ベン
トグラスの生育が促進されていることが分かる。これは
オリゴ糖類のほうがグルコースよりも作物の栄養に及ぼ
す影響が大きいことを示すものである。
【発明の効果】以上詳述した本発明は、グルコン酸液に
オリゴ糖類を配合してなるものが作物成長促進等の優れ
た生理効果を示す知見より導かれたもので、作物の成長
促進、作物の緑化とその期間の延長等に有効であること
はもちろん、食品である糖類の新規な利用法を提供する
ものであり、本発明によれば以下の効果を奏する。請求
項1記載の本発明によれば、グルコン酸液にオリゴ糖類
を配合してなるものを利用して作物の成長促進、作物の
緑化とその期間の延長、作物の病気に対する抵抗性向
上、果樹の結実増加と落下減少、果実の糖度と味の向
上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち向上等に有
効な作物栄養補助剤を提供することができる。請求項2
記載の発明によれば、グルコン酸液にオリゴ糖類を配合
してなる作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法を提供す
ることができる。請求項3記載の発明によれば、種々の
グルコン酸液を作物栄養補助剤の成分として提供するこ
とができる。請求項4記載の発明によれば、種々のオリ
ゴ糖類を作物栄養補助剤の成分として提供することがで
きる。請求項5記載の発明によれば、作物の成長促進等
を効果的に図ることができる作物栄養補助剤としての固
形分中のオリゴ糖含有率を提供することができる。請求
項6記載の発明によれば、作物の成長促進等を効果的に
図ることができる作物栄養補助剤としてのグルコン酸液
にオリゴ糖類を配合する割合を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、作物の成長促進等を効果
的に図ることができる作物栄養補助剤としての作用濃度
を提供することができる。請求項8記載の発明によれ
ば、葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用として適切
な作物栄養補助剤を提供することができる。請求項9記
載の発明によれば、作物栄養補助剤を液状又は粉末状と
したもので作物への施用が容易な作物栄養補助剤を提供
することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C05G 5/00 C05G 5/00 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルコン酸液にオリゴ糖類を配合してなる
    ことを特徴とする作物栄養補助剤。
  2. 【請求項2】グルコン酸液にオリゴ糖類を配合してなる
    作物栄養補助剤を用いて作物の栽培をすることを特徴と
    する作物栽培方法。
  3. 【請求項3】前記グルコン酸液は、グルコン酸、グルコ
    ノデルタラクトン、グルコン酸カルシウムの中から選ば
    れる1種又は2種以上の混合物であり、かつ、該グルコ
    ン酸液の濃度は、グルコン酸、グルコノデルタラクト
    ン、グルコン酸カルシウムの中から選ばれる1種又は2
    種以上の混合物の含有率が100分の1を超えるもので
    ある請求項1記載の作物栄養補助剤。
  4. 【請求項4】前記オリゴ糖類はキシロオリゴ糖、非還元
    グルコオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガ
    ラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ゲン
    チオオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パノースオリゴ
    糖、ニゲロオリゴ糖、テアンデオリゴ糖、砂糖結合水
    飴、ラフィノース、パラチノース、ラクチュロース、糖
    アルコールの中から選ばれる1種又は2種以上の混合物
    である請求項1記載の作物栄養補助剤。
  5. 【請求項5】前記オリゴ糖類は固形分中のオリゴ糖類の
    含有率が100分の20を超えるものである請求項1及
    び4のいずれか1項に記載の作物栄養補助剤。
  6. 【請求項6】前記グルコン酸液にオリゴ糖類を配合する
    割合は、オリゴ糖類の濃度50重量%以下である請求項
    1記載の作物栄養補助剤。
  7. 【請求項7】前記グルコン酸液にオリゴ糖類を配合して
    なる作物栄養補助剤を作用させる濃度は、オリゴ糖類の
    濃度として2%以下、及びグルコン酸液の濃度として
    0.5%以下である請求項2記載の作物栽培方法。
  8. 【請求項8】葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用で
    ある請求項1記載の作物栄養補助剤。
  9. 【請求項9】液状あるいは粉末状である請求項1記載の
    作物栄養補助剤。
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WO2001052653A1 (fr) * 2000-01-20 2001-07-26 Hiroshi Kawai Composition de protection pour plantes et son utilisation
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