JPH10337821A - 包装用材料 - Google Patents
包装用材料Info
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- JPH10337821A JPH10337821A JP9166593A JP16659397A JPH10337821A JP H10337821 A JPH10337821 A JP H10337821A JP 9166593 A JP9166593 A JP 9166593A JP 16659397 A JP16659397 A JP 16659397A JP H10337821 A JPH10337821 A JP H10337821A
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Abstract
ニル共重合体を主成分とする熱及び/又は光によって硬
化する硬化性接着剤組成物の硬化層を形成してなること
を特徴とする包装用材料。 【効果】 本発明の包装用材料は、そのシール層のシー
ル強度が非常に高く、食品の包装等に好適に用いられ
る。
Description
どを作製するのに好適な包装用材料に関する。
装用材料は、複合化が年々進んできており、例えば気密
性が高く、優れた安定性を持つポリエステル、ポリアミ
ドなどのプラスチックを外層に、また熱接着性のプラス
チックを内層にした複合フィルム、或いは間にアルミニ
ウム箔を介在させた複合フィルムが使用されている。
合は、例えば図3に示すように、熱接着性プラスチック
を内側にして2枚を重ね合わせ、複合フィルム1の端縁
部をヒートシール2するものである。また、図4に示す
ように、カップ状容器本体3の上端開放部を閉塞して、
この容器本体3の上端外周縁部に一体に突設したリング
状鍔部4に上記複合フィルムからなる蓋体5の内側の熱
接着性プラスチックをヒートシール6するなど、包装容
器の製造にはヒートシールによる接着が多用される。
される材料としては、低密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン等の各種ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン−アクリル酸共重合体(EAA)、各種アイオノマー
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EE
A)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EM
A)などが使用されていた。
シール強度がなお十分でない場合があり、液漏れなどの
不具合を招く場合があった。
れたもので、シール強度に優れ、しかも安価に製造し得
る食品等の包装用材料を提供することを目的とする。
発明は、上記目的を達成するため、下記構成の包装用材
料を提供する。 (1)包装用基材の片面に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を主成分とする熱及び/又は光によって硬化する硬
化性接着剤組成物の硬化層を形成してなることを特徴と
する包装用材料。 (2)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、有機過酸化物0.1〜10重量部を添加してなる
(1)記載の包装用材料。 (3)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、光増感剤0.1〜10重量部を添加してなる(1)
記載の包装用材料。 (4)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、光増感剤0.1〜10重量部と有機過酸化物0.1
〜10重量部を添加してなる(1)記載の包装用材料。 (5)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、シランカップリング剤0.01〜10重量部を添加
してなる(1)乃至(4)のいずれか1項記載の包装用
材料。 (6)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、エポキシ基含有化合物0.1〜20重量部を添加し
てなる(1)乃至(5)のいずれか1項記載の包装用材
料。 (7)接着剤組成物が、上記共重合体100重量部に対
し、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有
化合物及びアリル基含有化合物の少なくとも1つを0.
1〜50重量部添加してなる(1)乃至(6)のいずれ
か1項記載の包装用材料。
して、上記共重合体を主成分とし、これに好ましくは硬
化剤(架橋剤)として有機過酸化物を用いた熱硬化性接
着剤組成物、又は上記共重合体を主成分とし、これに好
ましくは硬化剤(架橋剤)として光増感剤を用いた光硬
化性接着剤組成物、より好ましくは更にシランカップリ
ング剤やアクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル
基含有化合物を添加した熱又は光硬化性接着剤組成物の
硬化物にて形成した場合、この硬化物からなるシール層
相互を接着させる場合は勿論、シールされる相手側が熱
接着性でない材料の場合であっても、強固な接着がなさ
れることを知見した。即ち、従来はヒートシールにより
接着を行う場合、通常は熱接着性材料相互間でヒートシ
ールするものであったが、上記硬化物からなるシール層
の場合、シールされる相手材料は実質的に制限されず、
ポリアミド、ポリエステル等の難ヒートシール材料であ
ってもシールの相手材料として使用することもできる。
従って、この包装用材料は、経済性にも優れており、各
種食品等の包装に有利であることを知見したものであ
る。
本発明の包装用材料は、図1に示すように、包装用基材
10の片面に後述する接着剤組成物の硬化層(シール
層)11を形成したものである。この場合、包装用基材
10は1層に限られず、図2に示すように2層又は3層
以上にラミネートしたものでもよい。なお、12は各包
装用基材10,10を接着する接着剤層で、この接着剤
層12は公知の適宜な接着剤にて形成することもできる
が、上記硬化層11と同様の後述する接着剤組成物の硬
化物にて形成することが、接着力が高い点から好まし
い。
用することができるフィルムであれば何でもよく、例え
ば、金属箔(アルミニウム、鉄、銅、錫、ニッケル等の
金属及びこれらの1種又は2種以上を主成分とする金
属)、また任意の重合体あるいは紙、セロハン等を使用
することができる。ここで、重合体としては、例えば、
高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリ−1
−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のオレフ
ィン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリ
ル等のビニル系重合体、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン7、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン610、ポリメタキシリレンアジパミド等
のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンテレフタレート/イソフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリビニルアルコー
ル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリカーボ
ネート等を挙げることができる。これらの基材は目的、
被包装物により適宜選択することができる。
と、これは下記の熱又は光硬化性接着剤組成物の硬化層
とされる。
レン−酢酸ビニル共重合体を主成分とし、好ましくはこ
れにアクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有
化合物、アリル基含有化合物のうちの少なくとも1種と
シランカップリング剤を配合し、また硬化剤(架橋剤)
として有機過酸化物又は光増感剤を使用することが好ま
しい。これにより上記シールした際の一体化が確実に達
成され、高いシール強度を与えるものである。
共重合体の酢酸ビニル含量は5〜50重量%が好まし
く、より好ましくは10〜45重量%である。酢酸ビニ
ル含量が5重量%未満であると、架橋硬化させる場合に
十分な架橋度が得られず、また50重量%を超えると、
共重合体の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難となる場合
が生じる。
クリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合
物、アリル基含有化合物のうちの少なくとも1種を添加
することによって、前記共重合体を主成分とする接着剤
組成物の耐熱性能を向上し、また機械的強度、接着性、
耐湿熱性等を改良し、あるいは調節を可能とする。
クリロキシ基含有化合物としては、アクリル酸又はメタ
クリル酸誘導体、例えばそのエステルを用いることがで
きる。エステルのアルコール残基としては、メチル基、
エチル基、ドデシル基、ステアリル基、ラウリル基のよ
うな炭素数1〜24、特に1〜18のアルキル基のほか
に、シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキ
ル基や、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、
2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基等のハロゲン置
換、水酸基置換、アミノ基置換などの置換アルキル基
(アルキル基の炭素数1〜24、特に1〜18)、グリ
シジル基などを挙げることができる。更に、エチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の多官能アルコールとのエステルも同様に用い
ることができる。
リルフタレート、ジアリルフマレート、ジアリルヌレエ
ート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌ
レートなどが用いられる。
種以上の混合物として使用される。その配合量は、上記
共重合体100重量部に対し50重量部以下で十分であ
り、好ましくは0.1〜50重量部、より好ましくは
0.5〜20重量部である。0.1重量部未満であると
耐熱性を低下させることがあり、50重量部を超えると
組成物の調製時の作業性や成膜性を低下させることがあ
る。
とする接着剤組成物と基材との接着性を更に向上せしめ
る目的で、シランカップリング剤を配合することが好ま
しい。この目的に供されるシランカップリング剤として
は、公知のもの、例えば、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(3,4−エトキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン等を挙げることがで
きる。
上記共重合体100重量部に対し10重量部又はそれ以
下で十分であり、好ましくは0.01〜10重量部、よ
り好ましくは0.01〜5重量部である。
有化合物を接着促進剤として添加することもできる。こ
のようなエポキシ基含有化合物としては、トリグリシジ
ルトリス(2−ヒドロキシエチレン)イソシアヌレー
ト、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエ
ーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノールポリ
オキシエチレン(5モル)グリシジルエーテル、p−t
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグ
リシジルエステル、o−フタル酸グリシジルエステル、
グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル
等が挙げられる。またエポキシ基を含有したポリマーを
アロイ化したものを用いることによっても同様の効果を
得ることができる。これらエポキシ基含有化合物は1種
を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
添加量は上記共重合体100重量部に対し通常0〜20
重量部、特に0.1〜20重量部で十分である。
酸化物を添加することができる。有機過酸化物として
は、70℃以上の温度で分解してラジカルを発生するも
のであればいずれのものも使用可能であるが、半減期1
0時間の分解温度が50℃以上のものが好ましく、調製
や成膜の条件、基材との貼り合わせ条件等を考慮して選
択される。
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)パレレート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキ
シベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−
メタンハイドロパーオキサイド、p−クロルベンゾイル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレー
ト、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロルヘキサ
ノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デ
カノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、
クミルパーオキシオクトエート、サクシニックアシッド
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチル
パーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、m−トルオ
イルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイドなどが挙げられる。
なくとも1種を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができ、通常、前記共重合体100重量部に対し0.
1〜10重量部添加して用いられる。
光増感剤を添加することができる。光増感剤としてはラ
ジカル光重合開始剤が好適に用いられる。
型開始剤としては、ベンゾフェノン、オルソベンゾイル
安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェ
ニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエ
チルチオキサントン、エチル−4−(ジエチルアミノ)
−ベンゾエート等が用いられる。ラジカル光重合開始剤
のうち分子内開裂型開始剤としては、ベンゾインエーテ
ル、ベンジルジメチルケタールなど、α−ヒドロキシア
ルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオ
キシレート、ジエトキシアセトフェノンなどが使用でき
る。更に、α−アミノアルキルフェノン型として、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
リフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モリフォリノフェニル)−ブタノン
−1などが、またアシルフォスフィンオキサイドなどが
用いられる。
も1種を単独で又は2種以上を混合して、前記共重合体
100重量部に対し0.1〜10重量部添加して用いら
れる。
増感剤と有機過酸化物とを併用してもよく、これによっ
て光硬化と共に熱硬化を併用することができる。
の加工性を向上させるために、本発明の目的に影響を及
ぼさない範囲内で炭化水素樹脂を添加してもよい。この
炭化水素樹脂は、天然系樹脂、合成系樹脂のいずれでも
差し支えない。
テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジンとしてはガ
ム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いること
ができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素
化、不均化、重合、エステル化、金属塩化したものを用
いることができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β
−ピネンなどのテルペン樹脂のほか、テルペンフェノー
ル樹脂を用いることができる。また、その他の天然樹脂
としてダンマル、コーバル、シェラックを用いてもよ
い。一方、合成樹脂系では、石油系樹脂、フェノール系
樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂
では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石
油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマ
ー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂等を用いることが
できる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹
脂、変性フェノール樹脂を用いることができる。キシレ
ン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いる
ことができる。
00重量部に対して、通常0〜200重量部であり、好
ましくは5〜150重量部、より好ましくは10〜10
0重量部である。
は本発明の目的に支障を来さない範囲で、老化防止剤、
加工助剤、紫外線吸収剤等を添加してもよい。
下に例示するが、必ずしもこれらの方法に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成し得る方法であればい
ずれの方法を用いてもよい。
体、硬化剤(有機過酸化物又は光増感剤)、シランカッ
プリング剤、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はア
リル基含有化合物等を所定量秤量し、ロールミルやニー
ダー等の混練り機で均一混合した後、カレンダーロー
ル、T−ダイ押し出し機、インフレーション等の製膜装
置により、希望の幅、膜厚に製膜することができる。
が、例えば1〜1000μmとすることが好ましく、更
に好ましくは5〜800μmである。
記基材と、例えば、熱プレスによる貼り合わせ法、押し
出し機、カレンダーによる直接ラミネート法やフィルム
ラミネーターによる加熱圧着法等の常法を用いて積層が
可能である。
均一に混合溶解し、この溶液を直接前記基材にフローコ
ート法、スプレー法、ロールコート法、スピンコート法
等のキャスティング法により塗工し、溶媒を乾燥するこ
とにより製膜してもよい。
用いる有機過酸化物の種類に依存するが、70〜170
℃、特に70〜150℃の温度範囲で2〜60分間、特
に5〜30分間の加熱とすることが好ましい。この場
合、硬化は0.01〜50kgf/cm2、好ましくは
0.1〜20kgf/cm2の加圧下で加熱を行うこと
が接着性の点で好ましい。
件は、水銀ランプ等により紫外線を積層体に照射するこ
とにより硬化を行うことができる。また硬化時間短縮や
硬化度向上のために、予め基材や積層体を40〜120
℃に加温しながら、これに紫外線を照射してもよい。
に示すような包装袋、あるいは図4に示すような包装容
器等、各種包装容器を製造することができる。図3に示
すような包装袋の場合、例えば2枚の本発明包装用材料
をそのシール層を内側にして重ね合わせ、端縁部をシー
ルしてもよく、あるいは本発明の包装用材料のシール層
と他の包装用材料の内層とを重ね合わせ、シールするよ
うにしてもよい。また、図4に示すような包装容器の場
合、カップ状容器本体を本発明の包装用材料を内側にし
て形成し、その鍔部に本発明の包装用材料からなる蓋体
のシール層をシールするようにしてもよい。なお、本発
明の包装用材料のシール層を他の包装用材料とシールす
る場合、他の包装用材料(のシール層)は特に制限され
ず、上述したようにポリエステル、ポリアミド等であっ
てもよいが、より好ましくは硬化剤を含まないエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
共重合体である。
硬化性接着剤組成物を用いて形成した包装用材料を食品
用途に使用する場合、特に有機過酸化物の移行を防止す
る必要がある場合には、熱硬化性接着剤組成物層上に更
に光硬化性接着剤組成物層を積層、形成して、予め光を
照射して表面を硬化させた後、熱シールしたり、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、酢酸ビニルケン化物、アイオノマー樹脂等
の熱接着性樹脂層を積層、形成し、熱シール時にこの熱
接着性樹脂を溶融して熱硬化性接着剤組成物を露出させ
て熱シールすることができる。更に、熱硬化性接着剤組
成物に光増感剤を添加し、光を照射して表面を硬化させ
た後、熱シールすることができる。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
%になるように70℃で溶解させ、得られた均一溶液を
精密ロールを用いて工程紙に塗工し、乾燥した後、得ら
れた接着剤(膜厚30μm)をアルミニウム箔(膜厚3
0μm)にむらなく均一に転写して張り合わせ、アルミ
ニウム箔/接着剤層からなる積層体を得た。
分間加熱し、接着剤の硬化を完了させ、包装用材料を得
た。
ンシート、ポリスチレンシート及びポリエステルフィル
ムをそれぞれ被着体として重ね合わせ、130℃,15
0℃,170℃,190℃の各温度で3.0kgf/c
m2の圧力で1秒間熱シールを行い、ヒートシール部の
剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
剤は、比較例と比べて、極めて優れたヒートシール剥離
強度を発現することが明らかになった。
シール強度が非常に高く、食品の包装等に好適に用いら
れる。
Claims (7)
- 【請求項1】 包装用基材の片面に、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を主成分とする熱及び/又は光によって硬
化する硬化性接着剤組成物の硬化層を形成してなること
を特徴とする包装用材料。 - 【請求項2】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、有機過酸化物0.1〜10重量部を添加し
てなる請求項1記載の包装用材料。 - 【請求項3】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、光増感剤0.1〜10重量部を添加してな
る請求項1記載の包装用材料。 - 【請求項4】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、光増感剤0.1〜10重量部と有機過酸化
物0.1〜10重量部を添加してなる請求項1記載の包
装用材料。 - 【請求項5】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、シランカップリング剤0.01〜10重量
部を添加してなる請求項1乃至4のいずれか1項記載の
包装用材料。 - 【請求項6】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、エポキシ基含有化合物0.1〜20重量部
を添加してなる請求項1乃至5のいずれか1項記載の包
装用材料。 - 【請求項7】 接着剤組成物が、上記共重合体100重
量部に対し、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキ
シ基含有化合物及びアリル基含有化合物の少なくとも1
つを0.1〜50重量部添加してなる請求項1乃至6の
いずれか1項記載の包装用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9166593A JPH10337821A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 包装用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9166593A JPH10337821A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 包装用材料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10337821A true JPH10337821A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15834169
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9166593A Pending JPH10337821A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 包装用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10337821A (ja) |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP9166593A patent/JPH10337821A/ja active Pending
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