JPH10337400A - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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JPH10337400A
JPH10337400A JP14887797A JP14887797A JPH10337400A JP H10337400 A JPH10337400 A JP H10337400A JP 14887797 A JP14887797 A JP 14887797A JP 14887797 A JP14887797 A JP 14887797A JP H10337400 A JPH10337400 A JP H10337400A
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JP
Japan
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resistant
steam
corrosion
heat
cartridge
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Application number
JP14887797A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Takayuki Urata
隆行 浦田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スチームアイロンに関し、気化室
などに堆積する水垢を除去して、安定したスチーム噴出
を長期間得ることを目的とする。 【解決手段】 ベース3の表面に立設した仕切り壁10
および外壁11で、気化室7とスチーム通路8を画成
し、外壁11の略三角形状における底辺隅付近に排出穴
14を設けており、アイロン使用時は閉塞栓9で閉塞す
る。水垢を除去する時は、カートリッジ16を排出穴8
に取り付け、気化室7およびスチーム通路8を自由自在
に遊動する耐熱耐蝕性固形塊11を流入する。アイロン
を前後左右方向に動かすことで、堆積した水垢を耐熱耐
蝕性固形塊11でこすり落とし、さらにカートリッジに
回収してアイロンの外に排出することで堆積した水垢を
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は適下式スチームアイ
ロンに関し、特に気化室およびスチーム通路内に堆積す
る水垢の除去に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチームアイロンは、長期使用すると水
に含まれているカルシウムやマグネシウム化合物が、気
化室およびスチーム通路内に水垢として堆積してスチー
ムの流れを阻害することがあった。
【0003】この水垢低減のため、ベースの分解を容易
にして掃除の便を図る方法や、一度に多量の水を気化室
に供給して瞬間的に多量の蒸気を発生させこれによって
スチーム通路や噴出孔の掃除を行う方法が実用化されて
いる。
【0004】一方、特開昭56−77000号公報に
は、図4従来のスチームアイロンの要部斜視図に示す構
成のスチームアイロンが記載されている。このスチーム
アイロンは、ヒータ1を埋設したベース2に設けられた
気化室3およびスチーム通路4の少なくともいずれか一
方に、鋼球5が遊動自在に収納されている構成である。
そして、気化室3とスチーム通路4の間およびスチーム
通路2の適所に、それぞれの鋼球5の遊動範囲を規制す
るストッパークリック6を設けている。アイロン使用中
にあっては、アイロンを前後左右方向にたえず動かすた
め、気化室3およびスチーム通路4を鋼球5が遊動自在
に移動し、堆積する水垢をたえずこすり落とす。そして
このことで、水垢は微量な小粒子となってスチームとと
もに噴出し、衣類にシミをつけるまでに到らないように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼球5
を遊動させる従来の技術は、鋼球5の遊動範囲がストッ
パークリック6により規制される方法であるため、次の
3つの課題があった。
【0006】一つ目の課題は、鋼球5およびストッパー
クリック6によりスチームの流れが阻害されるため、複
数個設けた噴出孔からスチームが均一に噴出せず、これ
に伴い充分なスチーム量が確保できないため、スチーム
アイロンとして充分な役目を果していなかった。
【0007】二つ目の課題は、アイロがけの最中に鋼球
5が遊動し、不快な騒音を発することである。
【0008】三つ目の課題は、鋼球5の遊動範囲を規制
するために通路幅を狭めたストッパークリック6に水垢
が堆積し、この部分に堆積した水垢は鋼球5では充分に
除去できないためスチームの流量が短期間に低下し、ス
チームアイロンとして充分な耐久性が維持できなかっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ヒータを埋設したベース表面に立設した略
逆V字状の仕切り壁と、前記仕切り壁の周囲に立設した
底辺中央部を内側に張り出させた略三角形状の外壁によ
り気化室とスチーム通路を画成し、前記外壁の略三角形
状の底辺隅付近の前記スチーム通路に耐熱耐蝕性固形塊
が通過できる開口を有する排出穴を備え、アイロン使用
時は、前記排出穴に着脱自在に取り付けられた閉塞栓で
閉塞し、水垢を除去する時は、前記耐熱耐蝕性固形塊を
収納したカートリッジを前記排出穴に嵌着し、前記気化
室および前記スチーム通路内に耐熱耐蝕性固形塊を流入
させることを特徴とするスチームアイロンであり、アイ
ロン使用時は閉塞栓で排出穴を閉塞して耐熱耐蝕性固形
塊が気化室やスチーム通路に全く流入していない状態で
使用するので、従来の技術のように鋼球やストッパーク
リックによりスチームの流れが阻害されることがなく、
アイロンとして充分なスチーム量を確保できる。また、
アイロンかけの最中に耐熱耐蝕性固形塊の移動による不
快な騒音も発生しない。一方、水垢を除去する際には、
耐熱耐蝕性固形塊を気化室やスチーム通路に流入させて
アイロンを前後左右方向に動かすことで、耐熱耐蝕性固
形塊が遊動自在に移動して堆積した水垢をこすり落とす
ことができ、こすり落とした水垢は耐熱耐蝕性固形塊と
ともにカートリッジに回収してアイロンの外に排出する
ので、従来の技術の課題であった水垢の堆積するストッ
パークリックを設ける必要もなく、水垢の堆積が極力減
少して充分な耐久性が維持できる。
【0010】
【発明の実施の形態】前記課題を解決するため、本発明
の請求項1記載の発明は、ヒータを埋設したベース表面
に立設した略逆V字状の仕切り壁と、前記仕切り壁の周
囲に立設した底辺中央部を内側に張り出させた略三角形
状の外壁により気化室とスチーム通路を画成し、前記外
壁の略三角形状の底辺隅付近のスチーム通路に耐熱耐蝕
性固形塊が通過できる開口を有する排出穴を備え、アイ
ロン使用時は、前記排出穴に着脱自在に取り付けられた
閉塞栓で閉塞し、水垢を除去する時は、前記耐熱耐蝕性
固形塊を収納したカートリッジを前記排出穴に嵌着し、
前記気化室および前記スチーム通路内に前記耐熱耐蝕性
固形塊を流入させることを特徴とするスチームアイロン
であり、アイロン使用時は閉塞栓で排出穴を閉塞して耐
熱耐蝕性固形塊が気化室やスチーム通路に全く流入して
いない状態で使用するので、従来の技術のように鋼球や
ストッパークリックによりスチームの流れが阻害される
ことなく、アイロンとして充分なスチーム量を確保でき
る。また、アイロンかけの最中に耐熱耐蝕性固形塊の移
動による不快な騒音も発生しない。一方、水垢を除去す
る際には、耐熱耐蝕性固形塊を気化室やスチーム通路に
流入させてアイロンを前後左右方向に動かすことで、耐
熱耐蝕性固形塊が遊動自在に移動して堆積した水垢をこ
すり落とすことができ、こすり落とした水垢は耐熱耐蝕
性固形塊とともにカートリッジに回収してアイロンの外
に排出するので、水垢の堆積が極力減少して充分な耐久
性が維持できる。さらに排出穴が、外壁の略三角形状に
おける底辺隅付近のスチーム通路に設けられているた
め、アイロンを傾けるだけで耐熱耐蝕性固形塊が排出穴
を簡単に移動し、耐熱耐蝕性固形塊のカートリッジから
の流入出が容易にできる。
【0011】また、本発明の請求項2記載の発明は、排
出穴を、外壁の底辺と側辺の交点近傍の気化室またはス
チーム通路に設けた請求項1記載のスチームアイロンで
あり、外壁の底辺と側辺の交点近傍の気化室またはスチ
ーム通路は比較的広い面積を有する。従って、最も大き
な排出穴を設けることができ、アイロンを傾けるだけで
より大きな耐熱耐蝕性固形塊でも排出穴を簡単に移動し
てカートリッジからの流入出がさらに容易にできる。
【0012】また、本発明の請求項3記載の発明は、カ
ートリッジの開口部を開閉する耐熱耐蝕性固形塊より小
さい開口のふるい穴を多数有する蓋を備えた請求項1記
載のスチームアイロンであり、こすり落とした水垢を耐
熱耐蝕性固形塊とともにカートリッジに回収し、さらに
カートリッジを排出穴から取り外した後、蓋をし、蓋に
設けたふるい穴により水垢のみをカートリッジから排出
することができる。従って、簡単な操作により耐熱耐蝕
性固形塊を再使用可能な状態にすることができる。
【0013】また、本発明の請求項4記載の発明は、底
部に設けた案内穴と開口部外周部分に設けた排出穴との
嵌着手段を有する容器と、耐熱耐蝕性固形塊より小さい
開口のふるい穴を多数有し、その外径が前記容器の外径
より小さい円板状の蓋と、前記案内穴に慴動自在に貫入
し、その一端に前記蓋を固定して前記容器の開口部を開
閉する開閉杆とから構成されたカートリッジを備えた請
求項1記載のスチームアイロンであり、水垢を除去する
際には、閉塞栓を取り外し、耐熱耐蝕性固形塊を収納し
たカートリッジを容器の開口部外周部分に設けた嵌着手
段により排出穴にベースのかけ面側から嵌着した後、開
閉杆を押えて容器開口部の蓋を開き、耐熱性耐蝕性固形
塊を気化室およびスチーム通路に流入させた後、開閉杆
を操作して蓋を閉じ、排出穴にカートリッジを取り付け
た状態でアイロンを前後左右方向に動かすことにより耐
熱耐蝕性固形塊が遊動して水垢をこすり落す。開閉杆に
より再び蓋を開き、アイロンを傾けることにより気化室
やスチーム通路の耐熱耐蝕性固形塊がこすり落された水
垢とともに排出穴を通ってカートリッジに回収される開
閉杆により蓋を閉じた後カートリッジを取り外し、耐熱
耐蝕性固形塊より小さい開口のふるい穴を多数有する蓋
でふるい操作を行うことにより、蓋に設けたふるい穴を
経由してこすり落とした水垢のみをカートリッジ外に排
出することができる。従って、簡単な操作で気化室およ
びスチーム通路の水垢の除去が可能となった。また、耐
熱耐蝕性固形塊とともにカートリッジに回収された水垢
を簡単にカートリッジ外に排出し、再使用可能な状態に
することができる。
【0014】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、開口部外周部分に設けた排出穴への嵌着手段と側面
に設けた案内溝を有する容器と、前記案内溝にスライド
自在に貫入し、容器の開口部を開閉する耐熱耐蝕性固形
塊より小さい開口のふるい穴を多数有する平板状の蓋と
から構成されたカートリッジを備えた請求項1記載のス
チームアイロンであり、動作作用については、請求項4
記載の発明の動作作用と一部を除き同様である。請求項
4記載の発明と異なる点は、蓋をカートリッジの容器に
設けた案内溝にスライド自在に貫入し、容器の開口部を
開閉するようにしたことである。従って請求項4記載の
発明と同様に簡単な操作で気化室やスチーム通路の水垢
の除去が可能となり、また、耐熱耐蝕性固形塊とともに
カートリッジに回収された水垢を簡単にカートリッジ外
に排出し、カートリッジを再使用可能な状態にすること
ができる。
【0015】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 (実施例1)図1は、本発明の実施例1のスチームアイ
ロンの要部斜視図である。7は気化室、8はスチーム通
路であり、略三角形状のベース9の表面に立設した仕切
り壁10および外壁11で画成されている。仕切り壁1
0は略逆V字状に立設しており、略逆V字の内側空間に
気化室7が画成されている。外壁11は底辺中央部を内
側に張り出させた略三角形状であり、仕切り壁10の周
囲に立設して両者の間に形成させる空間にスチーム通路
8が画成されている。スチーム通路8は、ヒータ12の
埋設箇所に沿って長く延び、多数のスチーム噴出孔13
が設けられている。
【0016】外壁11の略三角形状における底辺隅付近
には、排出穴14が設けられており、通常アイロン使用
時は閉塞栓15で排出穴14を閉塞して使用する。
【0017】スチームアイロンとして使用する場合の動
作について述べる。まず、閉塞栓15で排出穴14が閉
塞されていることを確認する。そして、ヒータ12を通
電し水タンク(記載せず)をセットし、水を気化室7に
供給するとスチームが発生し、スチーム通路8を経てス
チーム噴出孔13から噴出する。
【0018】クリーニング(水垢除去)操作を行う場合
の動作について述べる。閉塞栓15を取り外してカート
リッジ16をベース9のアイロンかけ面9a側から排出
穴14に取り付け、蓋17を開いてカートリッジ16内
の耐熱耐蝕性固形塊18を排出穴8を経て気化室7およ
びスチーム通路18に流入される。なお図1の実施例は
わかり易くするため、耐熱耐蝕性固形塊18を流入した
後にカートリッジ16を取り外した状態を示している。
さて、カートリッジ16を排出穴14に取付け耐熱耐蝕
性固形塊18を気化室7およびスチーム通路8に流入さ
せ、アイロンを前後左右方向に動かすと、耐熱耐蝕性固
形塊18が気化室7およびスチーム通路8内を遊動自在
に移動し、水垢をこすり落とす。アイロンの前後左右の
動きを何回も繰り返した後、アイロンを傾けると、こす
り落とした水垢は耐熱耐蝕性固形塊18とともにカート
リッジ16の内部空間16aに回収される。最後に、カ
ートリッジ16を排出穴14から取り外し、蓋17をカ
ートリッジ16の開口部を閉じる。蓋17には耐熱耐蝕
性固形塊18より小さい開口のふるい穴を多数有するた
め、ふるい穴を経由して水垢のみをカートリッジ16か
ら排出することができる。
【0019】外壁11は、略三角形の底辺中央部を内側
に張り出させた形状に形成されているため、底辺隅付近
に排出穴14を設けると、アイロンを傾けるだけで気化
室7およびスチーム通路8内の耐熱耐蝕性固形塊18が
排出穴14を簡単に移動し、カートリッジ16への流入
が容易にでき、また流出も同様に容易にできる利点があ
る。なお、外壁11の略三角形状における底辺隅付近と
は、内側に張り出させた辺を底辺とし他辺を側辺とした
場合に、外壁11の底辺と側辺の交点近傍またはごく僅
か離れた位置のスチーム通路または気化室を意味する。
外壁11の底辺と側辺の交点近傍のスチーム通路8は比
較的広い空間を有するので、最も大きな排出穴14を設
けることができ、より大きな耐熱耐蝕性固形塊18でも
容易に流出入できることができる。
【0020】耐熱耐蝕性固形塊18は、ステンレス,ア
ルミニウム,アルミニウム合金,酸化アルミニウム,酸
化ジルコニウムを用いる。これらは耐熱性や耐蝕性に優
れしかも強度が硬いという理由で最適であり、球体また
は楕円体の形状で用いる。
【0021】以下、実施例1の効果について、耐熱耐蝕
性固形塊18としてステンレス球体を用い、ベース材質
をアルミニウム合金としたスチームアイロンで検定した
結果を述べる。
【0022】実験は、まず閉塞栓15で排出穴14を閉
塞し、全硬度300ppmの水を滴下させてスチームを
発生させ、アイロンを静かに前後左右に移動させる動き
を繰り返して2リットルの水を気化させた。その後、次
のクリーニング操作を行った。まず、閉塞栓15を取り
外しカートリッジ16を排出穴14に取り付けて耐熱耐
蝕性固形塊18を気化室7およびスチーム通路8に流入
し、アイロンを激しく前後左右に動かすことにより堆積
した水垢をこすり落とした。その後、こすり落とした水
垢を耐熱耐蝕性固形塊18とともにカートリッジ16に
収納し、カートリッジ16を排出穴14から取り外し
た。最後に蓋17に設けたふるい穴を通して水垢のみを
カートリッジ16から排出した。以下、上記の2リット
ルの水の気化とクリーニング操作を繰り返し、スチーム
発生量が基準値(0.1リットル/h)以下となるまで
の使用水量を求めた。
【0023】なお、参考のため、耐熱耐蝕性固形塊18
を気化室7およびスチーム通路8に常時入れておき、特
にクリーニング操作を行なわない従来品タイプ、耐熱耐
蝕性固形塊18を使用せずクリーニング操作もしない参
考品タイプについても、同様の検定を行った。
【0024】実施例1のスチームアイロンの場合、使用
初期におけるスチーム発生量は0.5リットル/hとア
イロンとして充分であり、約50リットルの水を使用し
た段階でスチームが基準値以下となった。また、アイロ
ンがけの最中の不快な騒音はなかった。
【0025】一方、従来品タイプは、使用初期における
スチーム発生量が0.3リットル/hとアイロンとして
不充分であり、約20リットルの水を使用した段階でス
チームが基準値以下となった。また、アイロンがけの最
中に気化室7やスチーム通路8に入っている耐熱耐蝕性
固形塊18が移動するため不快な騒音がした。
【0026】また、参考品タイプは、使用初期における
スチーム発生量は0.5リットル/hとアイロンとして
充分であるが、約10リットルの水を使用した段階でス
チーム発生量が基準値以下となった。
【0027】以上の結果から実施例1のスチームアイロ
ンは、従来品タイプや参考品タイプと比較して、充分な
スチーム発生量と耐久性向上が得られることがわかる。
【0028】なお、実験で用いた全硬度300ppm
は、一般的な水道市水の全硬度50ppmと比較し、水
垢が約10倍程度堆積しやすい水であり、一般的な水道
水でスチームアイロンを使用すると上記水量以上の水を
使用できることは言うまでもない。
【0029】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
スチームアイロンのカートリッジの断面図である。スチ
ームアイロンは、実施例1と同じであるため、説明は省
略する。カートリッジ16は、お碗状の容器19と、耐
熱耐蝕性固形塊18より小さい開口のふるい穴を多数有
し、容器19の開口部外径より小さい円板状の蓋17
と、その一端に蓋17を固定し、容器19の底部に設け
た案内穴20に慴動自在に貫入し、他端にバネ体21を
介して把手22を設けた開閉杆23から構成され、図示
していないが、通常は容器19内に耐熱耐蝕性固形塊1
8が収納された状態で容器19の開口部を蓋17が閉じ
るようバネ体21により付勢されている。従って、把手
22を押すことにより蓋17を開くよう構成されてい
る。24は把手22の押した場合のストロークを制限す
るストッパーで、支持体25により容器19の外殻に保
持されており、ストッパー24の位置を調節することに
より蓋17の開き具合を可変することができる。また、
容器19の開口部外周部分には排出穴14と嵌着する嵌
着手段26が設けられており、カートリッジ16を排出
穴14に取り付けらるよう構成されている。以上のよう
に構成されており、スチームアイロンのクリーニイング
操作を行う際は、閉塞栓15を取り外してカートリッジ
16を排出穴14に嵌着し、把手22を押して蓋17を
開き、カートリッジ16の容器19内に収納された耐熱
耐蝕性固形塊18を気化室7とスチーム通路18に流入
させる。カートリッジ16を排出穴14に嵌着したまま
アイロンを激しく前後左右に動かし堆積した水垢をこす
り落とした後、アイロンを傾け把手22を押えると蓋1
7が開き、気化室7およびスチーム通路8内の耐熱耐蝕
性固形塊が水垢とともにカートリッジ16の容器19内
に回収される。次にカートリッジ16を排出穴14から
取り外し蓋17に設けられた多数のふるい穴により水垢
だけカートリッジ16の外に排出する。従って簡単な操
作でスチームアイロンの気化室7やスチーム通路8に堆
積する水垢を除去することができる。また、蓋17のふ
るい穴により水垢だけをカートリッジ16の外に排出す
ることができるので、カートリッジ16を簡単な操作で
再使用できる状態にすることができる。なお円板状の蓋
17の大きさを容器19の外径より小さくしたが容器1
9の内径より小さくなる場合には蓋17の外径と容器1
9の内径の隙間は耐熱耐蝕性固形塊18が脱落しない程
度とすることは勿論である。
【0030】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
スチームアイロンのカートリッジの断面図である。
【0031】スチームアイロンは、実施例1と同じであ
るため、説明は省略する。カートリッジ27は、側面に
案内溝28を設けたお碗状の容器29と、耐熱耐蝕性固
形塊18の径より小さい開口径のふるい穴を多数有し、
容器29の案内溝28にスライド自在に貫入され容器2
9の開口部を開閉する平板状の蓋30とから構成され、
図示していないが、通常は容器29内に耐熱耐蝕性固形
塊18を収納し、蓋30は閉じられている。また、容器
29の開口部外周部分には排出穴14と嵌着する嵌着手
段31を設けており、排出穴14の内側に嵌着するよう
構成されている。なお、図示していないが蓋30の両端
には突起を設け蓋30が案内溝28から逸脱しないよう
構成されている。
【0032】以上のように構成されており、スチームア
イロンをクリーニングする際の操作は、蓋30の開閉操
作の方法を除いて実施例2と同様であり説明を省略す
る。実施例2においては蓋17の開閉を開閉杆23の把
手22を手で押えたり、手を離すことで行ったのに対
し、実施例3においては蓋30をスライドさせることに
より開閉をする点が異なる。従って、実施例2と同様、
簡単な操作でスチームアイロンの気化室7やスチーム通
路8に堆積する水垢を除去することができる。また、蓋
30のふるい穴により水垢だけをカートリッジ27の外
に排出することができるので、カートリッジ27を簡単
な操作で再使用出来る状態にすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明によれば、アイロン使用時は閉塞栓で排出穴を閉塞し
て耐熱耐蝕性固形塊が気化室やスチーム通路に全く流入
していない状態で使用するので、従来の技術のように鋼
球やストッパークリックによりスチームの流れが阻害さ
れることがなく、スチームアイロンとして充分なスチー
ム量を確保できる。また、アイロンかけの最中に耐熱耐
蝕性固形塊の移動による不快な騒音も発生しない。一
方、水垢を除去する際には、耐熱耐蝕性固形塊を気化室
やスチーム通路に流入させてアイロンを前後左右方向に
動かすことで耐熱耐蝕性固形塊が遊動自在に移動して堆
積した水垢をこすり落とし、こすり落とした水垢を耐熱
耐蝕性固形塊とともにカートリッジに回収してアイロン
外に排出するので、従来の技術のようにストッパークリ
ックに水垢が堆積することがなく、簡単な操作で水垢の
堆積を極力減少させることができ、耐久性を向上させる
ことができる。また、外壁の略三角形状の底辺隅付近の
スチーム通路に排出穴が設けられているため、アイロン
を傾けるだけで耐熱耐蝕性固形塊の流入出が容易にでき
るという効果を有する。
【0034】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、外壁の底辺と側辺の交点近傍の気化室またはスチー
ム通路に排出穴を設けたものであり、外壁の底辺と側辺
の交点近傍の気化室またはスチーム通路は比較的広い面
積を有する。従って最も大きな排出穴を設けることがで
き、アイロンを傾けるだけでより大きな耐熱耐蝕性固形
塊でも排出穴を簡単に移動してカートリッジへの流入出
がさらに容易になるという効果を有する。
【0035】また、本発明の請求項3記載の発明によれ
ば、カートリッジの開口部を開閉する耐熱耐蝕性固形塊
より小さい開口のふるい穴を多数有する蓋を備えたもの
であり、カートリッジに耐熱耐蝕性固形塊とともに水垢
を回収し、カートリッジを排出穴から取り出した後、蓋
のふるい穴により水垢のみをカートリッジから排出する
ことがきる。従って、簡単な操作により耐熱耐蝕性固形
塊を再使用可能な状態にすることができる。
【0036】また、発明の請求項4記載の発明によれ
ば、容器の開口部外周部分に排出穴との嵌着手段を設
け、その一端に蓋を固定し案内穴に慴動自在に貫入した
開閉杆を設け、開閉杆の操作により容器の開口部を蓋で
開閉するよう構成しているので、開閉杆を操作して蓋を
開閉することにより、排出穴にカートリッジを取り付け
た状態でカートリッジ内に収納した耐熱耐蝕性固形塊を
排出穴を経由して気化室及びスチーム通路に流入出させ
ることができ、煩雑な操作が不要となり、簡単な操作で
水垢を除去することが可能となった。また、蓋には耐熱
耐蝕性固形塊より小さい開口のふるい穴を多数有してお
り、カートリッジに耐熱耐蝕性固形塊とともに回収され
た水垢をカートリッジを取り外した後、水垢のみ蓋のふ
るい穴によりカートリッジから排出することができ、簡
単な操作でカートリッジを再使用可能な状態にすること
ができる。
【0037】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、容器の開口部外周部分に排出穴との嵌着手段を設
け、容器の案内溝にスライド自在に貫入し、容器の開口
部を開閉するよう構成しているので、蓋を開閉すること
により、排出穴にカートリッジを取り付けた状態でカー
トリッジ内に収納した耐熱耐蝕性固形塊を排出穴を経由
して気化室およびスチーム通路に流入出させることがで
き、煩雑な操作が不要となり、簡単な操作で水垢を除去
することが可能となった。また、蓋には耐熱耐蝕性固形
塊より小さい開口のふるい穴を多数有しており、カート
リッジに耐熱耐蝕性固形塊とともに回収された水垢をカ
ートリッジを取り外した後に、水垢のみ蓋のふるい穴に
よりカートリッジから排出することができ、簡単な操作
でカートリッジを再使用可能な状態にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるスチームアイロンの
要部斜視図
【図2】本発明の実施例2におけるスチームアイロンの
カートリッジの断面図
【図3】本発明の実施例3におけるスチームアイロンの
カートリッジの断面図
【図4】従来の例におけるスチームアイロンの要部斜視
【符号の説明】
7 気化室 8 スチーム通路 9 ベース 10 仕切り壁 11 外壁 14 排出穴 15 閉塞栓 16,17 カートリッジ 16a 内部空間 17,30 蓋 18 耐熱耐蝕性固形塊 19,29 容器 20 案内穴 23 開閉杆 26,31 嵌着手段 28 案内溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータを埋設したベース表面に立設した略
    逆V字状の仕切り壁と、前記仕切り壁の周囲に立設した
    底辺中央部を内側に張り出させた略三角形状の外壁によ
    り気化室とスチーム通路を画成し、前記外壁の略三角形
    状の底辺隅付近の前記スチーム通路に耐熱耐蝕性固形塊
    が通過できる開口を有する排出穴を備え、アイロン使用
    時は、前記排出穴に着脱自在に取り付けられた閉塞栓で
    閉塞し、水垢を除去する時は、前記耐熱耐蝕性固形塊を
    収納したカートリッジを前記排出穴に嵌着し、前記気化
    室および前記スチーム通路内に前記耐熱耐蝕性固形塊を
    流入させることを特徴とするスチームアイロン。
  2. 【請求項2】排出穴を、外壁の底辺と側辺の交点近傍の
    気化室またはスチーム通路に設けた請求項1記載のスチ
    ームアイロン。
  3. 【請求項3】カートリッジの開口部を開閉する耐熱耐蝕
    性固形塊より小さい開口のふるい穴を多数有する蓋を備
    えた請求項1記載のスチームアイロン。
  4. 【請求項4】底部に設けた案内穴と開口部外周部分に設
    けた排出穴との嵌着手段を有する容器と、耐熱耐蝕性固
    形塊より小さい開口のふるい穴を多数有し、その外径が
    前記容器の開口部の外径より小さい円板状の蓋と、前記
    案内穴に慴動自在に貫入し、その一端に前記蓋を固定し
    て前記容器の開口部を開閉する開閉杆とから構成された
    カートリッジを備えた請求項1記載のスチームアイロ
    ン。
  5. 【請求項5】開口部外周部分に設けた排出穴との嵌合手
    段と側面に設けた案内溝を有する容器と、前記案内溝に
    スライド自在に貫入し、容器の開口部を開閉する耐熱耐
    蝕性固形塊より小さい開口のふるい穴を多数有する平板
    状の蓋とから構成されたカートリッジを備えた請求項1
    記載のスチームアイロン。
JP14887797A 1997-06-06 1997-06-06 スチームアイロン Pending JPH10337400A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101104159B1 (ko) 2009-05-06 2012-01-13 한경희 전기스팀 다리미
KR101104160B1 (ko) 2009-05-06 2012-01-13 한경희 전기스팀 다리미용 순간가열히터모듈
KR101104161B1 (ko) 2009-05-06 2012-01-13 한경희 전기스팀 다리미

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KR101104159B1 (ko) 2009-05-06 2012-01-13 한경희 전기스팀 다리미
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