JPH10337336A - 安全帯を用いる人命防護装置 - Google Patents

安全帯を用いる人命防護装置

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Publication number
JPH10337336A
JPH10337336A JP15135097A JP15135097A JPH10337336A JP H10337336 A JPH10337336 A JP H10337336A JP 15135097 A JP15135097 A JP 15135097A JP 15135097 A JP15135097 A JP 15135097A JP H10337336 A JPH10337336 A JP H10337336A
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JP
Japan
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safety belt
signal
lifeline
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safety
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Withdrawn
Application number
JP15135097A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Suzuki
正俊 鈴木
Masanori Onishi
正紀 大西
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
Yutaka Iijima
裕 飯島
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Kao Corp
Nippon Signal Co Ltd
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Kao Corp
Nippon Signal Co Ltd
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全帯と命綱と固定部とが連結したことを確認
して通報し、高所作業での作業者の落下事故を未然に防
止する。 【解決手段】安全帯1に装着を確認するセンサ3を設
け、命綱4の固定部近傍に、センサ3に動作電源9を供
給するための電気配線8を接続するコネクタ7を配置す
る。コネクタ7の接続端子Pi1,Pi2を安全帯側の接続
端子Po1,Po2に接続することで、センサ3が動作可能
となる。また、コネクタ7の接続をしたことで近接した
命綱4の連結動作がなされたと見做す。これにより、セ
ンサ3から装着確認信号が発生すれば、安全帯1とコネ
クタ7(命綱4)が連結されたことの通報が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業等で使用
される、安全帯を用いる人命防護装置に関し、特に、安
全帯が固定部に直接或いは命綱を介して連結されている
ことを確認し、作業者の安全が確保されていることを通
報可能な安全帯を用いる人命防護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ピッキングリフトを使用して収
納棚から物品を取り出す作業や、消防のはしご車を使用
した消火作業、或いは、建設現場や電柱での作業等、落
下事故が起こった場合に作業者の命に関わるような高所
作業では、人命保護のために、ベルト式や落下傘式(両
足を通して足の付け根等を支える形式)の安全帯を使用
する。安全帯を使用する場合、一般的に、作業場所の近
傍の固定部に命綱を取付け、この命綱に安全帯を頑丈に
繋ぎ、作業者が安全帯を装着することで、作業者の落下
を防止する。尚、安全帯を直接に固定部に繋ぐ場合もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は、安全帯を付けずに作業を行ったり、仮に安全帯を付
けたとしても命綱で安全帯を固定部に繋がずに作業を行
う場合がある。安全帯を装着するか、また、安全帯を命
綱に固定するかは作業者次第であり、従来では、このよ
うな事態を未然に防止する手立てはなかった。このた
め、高所作業での作業者の落下災害が起こる虞れがあっ
た。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、安全帯が固定部に直接或いは命綱を介して連結さ
れていることを確認して、作業者の安全が確保されてい
ることを通報できるようにした安全帯を用いる人命防護
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、作業者が装着する安全帯を備え、この安全
帯を作業位置近傍の固定部に命綱を介して連結して、作
業者の安全を確保するようにした安全帯を用いる人命防
護装置であって、前記安全帯と命綱と固定部とが連結さ
れていることを確認する連結確認手段を設け、該連結確
認手段からの連結確認信号に基づいて作業者の安全確保
を通報する構成とした。
【0006】かかる構成では、安全帯と命綱と固定部と
が連結されていることを連結確認手段が確認した時に、
作業者の安全が確保されたことが通報される。請求項2
記載の発明では、前記安全帯が作業者に装着されている
ことを確認する装着確認手段を備え、該装着確認手段と
前記連結確認手段によって安全帯が作業者に装着され且
つ安全帯が命綱を介して固定部に連結されたことが確認
された時に作業者の安全確保を通報する構成とした。
【0007】かかる構成では、作業者が安全帯を装着し
たことを装着確認手段が確認し、且つ、安全帯が固定部
に連結されていることを連結確認手段が確認した時に、
作業者の安全が確保されたことが通報されるので、作業
者が安全帯を装着していることを確認できる。前記連結
確認手段は、安全帯と命綱が連結されていることを確認
する第1連結確認手段と、命綱と固定部が連結されてい
ることを確認する第2連結確認手段とを備える構成とし
た。
【0008】請求項4記載の発明では、前記第1及び第
2連結確認手段の少なくとも一方が、電磁結合よって連
結を確認する構成とした。また、請求項5記載の発明の
ように、命綱に沿った電気配線を有し、前記第1及び第
2連結確認手段の少なくとも一方が、前記電気配線とコ
ネクタ結合されたことで確認する構成としてもよい。
【0009】請求項6記載の発明では、前記第1連結確
認手段は、命綱に沿った電気配線を有し、命綱及び電気
配線の各一端にフックバックルを設けると共に、安全帯
側に命綱のフックバックルを係合する命綱用係合環と前
記電気配線のフックバックルを係合する電気配線用係合
環を設け、命綱及び電気配線の各フックバックルを前記
各係合環に係合した時に、前記命綱及び電気配線の各フ
ックバックルと安全帯を経由する信号伝達経路が形成さ
れる構成とした。
【0010】かかる構成では、フックバックルを介して
信号伝達経路が構成されるので、安全帯が命綱と連結さ
れた時だけ連結確認信号が発生可能となる。前記装着確
認手段は、請求項7記載のように、投光した光ビームの
反射光を受光した時に出力を発生する光レーダを前記安
全帯に取り付け、前記光レーダから投光された光ビーム
を反射する光反射板を作業衣に取付けて構成した。
【0011】かかる構成では、作業者が安全帯を装着す
ると、光レーダからの光ビームが作業衣の光反射板で反
射されて受光されて装着確認の信号が発生する。前記装
着確認手段は、請求項8記載のように、放射した超音波
の反射波を受信した時に出力を発生する超音波レーダを
前記安全帯に取り付け、前記超音波レーダから放射され
た超音波を反射する反射板を作業衣に取付けて構成して
もよい。
【0012】前記装着確認手段は、請求項9記載のよう
に、信号発生器から所定周波数の高周波信号が供給され
る送信コイル及び該送信コイルからの信号を受信する受
信コイルを前記安全帯に取り付け、作業衣にコイルを取
付け、前記コイルの近接により受信コイル側から装着確
認信号が生成される構成としてもよい。前記装着確認手
段は、請求項10記載のように、1次及び2次コイルを巻
回した強磁性体からなるコア部材及び前記1次コイルに
交流信号を印加する信号発生器を前記安全帯に取り付
け、作業衣に、前記コア部材とトランスコアを構成する
コア部材を設け、安全帯装着時に、安全帯側コア部材と
作業衣側コア部材でトランスコアが形成されて閉路した
磁気回路が構成されて1次コイル側の信号が2次コイル
側に伝達されて装着確認信号が生成される構成としても
よい。
【0013】前記装着確認手段は、請求項11記載のよう
に、安全帯に、装着確認信号を出力する出力回路本体及
び一対の安全帯側電極端子を設け、前記作業衣に導電手
段を設け、安全帯装着時に前記作業衣側の電導手段を介
して安全帯電極間が電気的に接続された時に前記出力回
路本体が閉成されて装着確認信号を発生する構成として
もよい。
【0014】請求項12記載の発明では、請求項11記載の
前記導電手段が、一対の作業衣側電極端子と該電極端子
間に接続され前記出力回路本体の構成要素と共に発振器
を構成するリアクタンス素子で構成され、安全帯装着時
に前記作業衣側電極と安全側電極が電気的に接続された
時に前記出力回路本体が閉成されて装着確認信号を発生
する構成とした。
【0015】また、請求項13記載のように、前記導電手
段は、一対の作業衣側電極端子と該電極端子間に接続さ
れた抵抗で構成され、安全帯装着時に前記作業衣側電極
と安全側電極が電気的に接続された時に前記出力回路本
体が閉成されて装着確認信号を発生する構成としてもよ
い。前記装着確認手段は、請求項14記載のように、安全
帯装着時に作業者側との接触圧力を検出する圧力センサ
を安全帯に設けて構成してもよい。
【0016】また、前記装着確認手段は、請求項15記載
のように、安全帯装着時に安全帯の張力変化を検出する
ストレーンゲージを安全帯に設けて構成してもよい。前
記装着確認手段は、請求項16記載のように、安全帯内
に、互いに対向する一対の電気接点と該一対の電気接点
を常時は互いに離間状態に保持する弾性部材とを設け、
安全帯装着の押圧力により一対の電気接点が接触して電
気回路が閉路して装着確認信号が発生する構成としても
よい。
【0017】前記装着確認手段は、請求項17記載のよう
に、弾力性を有するマット部材内に互いに対向する一対
の電極板が押圧力により接触した時に出力する構成のマ
ットセンサを安全帯側に設けて構成してもよい。前記装
着確認手段は、請求項18記載のように、互いに対向し磁
力が作用した時に接触する一対の電極を安全帯側に設
け、作業衣側に永久磁石を設けて構成してもよい。
【0018】前記装着確認手段は、請求項19記載のよう
に、作業者の動きを検出する加速度センサを安全帯に設
けて構成してもよい。かかる構成では、作業者が安全帯
を装着していれば、作業者が動きに伴い安全帯も一緒に
動くことになるので、加速度センサによって安全帯の装
着が検出できる。
【0019】請求項20記載の発明では、命綱の一端に設
けた第1フックバックルを安全帯側の係合環に係合して
安全帯と命綱を連結する構成であって、前記第1連結確
認手段は、前記装着確認手段の装着確認信号が供給され
る1次コイルが巻回されて安全帯に取付けられた強磁性
材料からなる環状部材と、該環状部材に係合して2次コ
イルとして機能する電気良導体からなる前記係合環と、
前記係合環に係合した時に閉路して前記係合環が1次コ
イルとして機能する磁気回路を構成する強磁性部材を有
する前記第1フックバックルと、該第1フックバックル
の強磁性部材に巻回されて連結確認信号を出力する2次
コイルとを備えて構成した。
【0020】かかる構成では、装着確認手段からの安全
帯装着確認信号は、1次コイルからトランスコアとして
機能する環状部材を介して係合環に伝達される。更に、
第1フックバックルがトランスコアとして機能し、係合
環から命綱側へ伝達されて出力される。請求項21記載の
発明では、命綱の一端に設けた第1フックバックルを安
全帯側の係合環に係合して安全帯と命綱を連結する構成
であって、前記第1連結確認手段は、前記装着確認手段
の装着確認信号が供給される1次コイルが巻回されて安
全帯に取付けられた強磁性材料からなる前記係合環と、
前記命綱の一端に設けられ前記係合環に係合した時に閉
路して2次コイルとして機能する前記第1フックバック
ルと、該第1フックバックルを介して発生する出力を伝
送する信号線とを備え、前記第1フックバックルが、係
合環に係合する電気良導体からなるフック部と、前記フ
ック部の基端部に回動可能に軸支される軸支部が絶縁体
からなり前記フック部の先端に接触する先端部が電気良
導体からなる可動部とを備えて構成され、前記信号線
が、フック部基端部と可動部先端にそれぞれ電気的に接
続する構成としてもよい。
【0021】請求項22記載の発明では、命綱の一端に設
けた第2フックバックを固定部の取付け金具に係合して
命綱と固定部とを連結する構成であって、前記第2連結
確認手段は、命綱に沿って配線された信号線が接続する
1次コイルが巻回される強磁性部材を有する前記第2フ
ックバックルと、第2フックバックルが係合した時に前
記強磁性部材が閉路して構成される磁気回路の2次コイ
ルとして機能する電気良導体からなる前記取付け金具
と、該取付け金具に係合し当該取付け金具が1次コイル
として機能する強磁性材料からなる環状部材と、該環状
部材に巻回されて出力を取り出す2次コイルとを備える
構成とした。
【0022】かかる構成では、命綱の両端にフックバッ
クルを備える場合に、命綱の第2フックバックルを固定
部の取付け金具に係合することで、安全帯に設けた装着
確認手段からの装着確認信号が、命綱の電気配線を介し
て固定部側に伝達可能となる。命綱の一端に設けた第2
フックバックを固定部の取付け金具に係合して命綱と固
定部とを連結する構成であって、請求項23記載のよう
に、前記第2連結確認手段は、前記取付け金具に係合し
た時に閉路して1次コイルとして機能する前記第2フッ
クバックルと、強磁性材料からなる前記取付け金具と、
該取付け金具に巻回されて出力を取り出す2次コイルと
を備え、前記第2フックバックルが、取付け金具に係合
する電気良導体からなるフック部と、前記フック部の基
端部に回動可能に軸支される軸支部が絶縁体からなり前
記フック部の先端に接触する先端部が電気良導体からな
る可動部とを備えて構成され、フック部基端部と可動部
先端に入力信号が印加される構成としてもよい。
【0023】請求項24記載の発明では、前記取付け金具
に複数の命綱を連結する場合において、各命綱毎に連結
確認信号の出力周波数を互いに異ならせる構成とする一
方、前記第2連結確認手段は、各命綱毎の各信号伝達経
路からの信号周波数を分別して出力する周波数分別回路
及び該周波数分別回路からの出力信号の論理積を演算す
る論理積回路とを備える構成とした。
【0024】かかる構成では、各安全帯にそれぞれ連結
した複数の命綱の全てが取付け金具を介して固定部に連
結された時に、論理積回路から安全帯及び命綱の連結確
認信号が発生する。請求項25記載の発明では、前記装着
確認手段が、安全帯に一対の電極を設け、作業衣に前記
安全帯側電極と電気的に接続する一対の電極及び当該電
極間に接続されるインピーダンスを備えて構成され、前
記連結確認手段が、安全帯の前記一対の電極に接続する
信号伝達経路と、該信号伝達経路を介して前記インピー
ダンスを一辺に接続したブリッジ回路の不平衡出力を検
出し確認信号を出力する検出回路とを備える構成である
請求項2記載の安全帯を用いる人命防護装置。
【0025】かかる構成では、安全帯が装着されこの安
全帯に命綱が連結された時に、ブリッジ回路の一辺に作
業衣のインピーダンスが接続される。このインピーダン
スの接続によりブリッジ回路の不平衡出力が変化して装
着確認信号が発生する。請求項26記載の発明では、前記
安全帯が前記固定部に直接固定される構成において、前
記連結確認手段は、前記固定側に、高周波信号を放射す
る第1送信部及び前記高周波信号とは周波数の異なる特
定周波数の信号のみ受信可能な第1受信部を備え、前記
安全帯側に、前記第1送信部からの高周波信号を受信す
る第2受信部と、該第2受信部からの交流出力信号と前
記装着確認手段からの出力信号の論理積を演算する論理
積回路と、該論理積回路の交流出力信号を前記特定周波
数に分周する分周回路及び該分周回路の分周出力を送信
する第2送信部とを備え、第2送信部からの送信信号を
第1受信部で受信された時に確認信号を発生する構成と
した。
【0026】かかる構成では、固定部側の第1送信部か
ら高周波信号を放射し、安全帯側の第2受信部でこれを
受信する。この状態で、安全帯側の装着確認手段が安全
帯の装着確認信号を発生すると、論理積回路から前記高
周波信号に応じた出力が発生し、分周回路によって分周
される。この分周出力が第2送信部から送信され固定側
の第2受信部で受信する。第2受信部では、特定周波数
の分周出力のみ受信可能であり、固定部に固定された安
全帯からの特定周波数信号が発生した時のみ、安全帯装
着確認信号が発生する。
【0027】請求項27記載の発明では、前記固定部が作
業機械である場合に、前記作業機械の運転指令信号が発
生している時、前記安全確保の通報信号が発生した時に
のみ前記作業機械の運転許可信号を生成する運転許可信
号生成手段を備える構成とした。かかる構成では、安全
帯の装着確認信号が発生している時のみ、作業機械の運
転指令信号により運転許可信号が発生する。
【0028】請求項28記載の発明では、前記作業機械
が、作業者が作業を行う昇降自由なリフトを備える構成
である場合に、前記リフトが高所にあることを検出する
リフト位置検出手段と、リフトが高所にあることを前記
リフト位置検出手段が検出している時に前記安全確保の
通報信号が消滅すると警報を発生する警報手段を備える
構成とした。
【0029】かかる構成では、リフトが高所に位置して
いる時には、安全帯或いは命綱を外すと、警報が発生し
て作業者に対して危険を通報できる。請求項29記載の発
明では、前記作業機械が、作業者が作業を行う昇降自由
なリフトを備えると共に、運転操作鍵を収納する収納部
を前記リフトに設ける構成のピッキングリフトである場
合に、前記運転操作鍵が前記収納部内に存在することを
検出して出力する鍵検出手段と、前記リフトが初期位置
に位置することを検出して出力するリフト初期位置検出
手段と、前記鍵検出手段とリフト初期位置検出手段から
出力が発生した時に第1の正常判定信号を発生する第1
正常判定手段と、前記安全確保の通報信号の発生により
前記鍵検出手段の出力を自己保持し、前記通報信号の消
滅により自己保持出力がリセットされる第1自己保持回
路と、前記安全確保の通報信号の発生により前記リフト
初期位置検出手段の出力を自己保持し、前記通報信号の
消滅により自己保持出力がリセットされる第2自己保持
回路と、前記通報信号及び第1及び第2自己保持回路の
各自己保持回路が共に生成される時に第2の正常判定信
号を発生する第2正常判定手段と、前記第1と第2の各
正常判定手段の正常判定信号が共に消滅した時に警報を
発生する警報手段とを備える構成とした。
【0030】かかる構成では、作業開始時に、鍵検出手
段が運転操作鍵を検出し、リフトが初期位置にある状態
で、作業者が安全帯及び命綱を装着する正常な作業手順
の場合は、第1正常判定手段から正常判定信号が発生し
て警報手段は動作しない。運転操作鍵を収納部から取り
出し運転を開始してリフトが上昇しても、安全帯及び命
綱が装着されていれば、第1及び第2自己保持回路の出
力が自己保持されて第1正常判定手段の出力が保持され
る。作業終了時は、リフトが初期位置に位置し、運転操
作鍵を収納部に収納した後に、安全帯及び命綱を外す正
常手順であれば、第1正常判定手段の出力が消滅する以
前に第2正常判定手段からの第2正常判定信号が発生し
て、警報手段は動作せず警報は発生しない。一方、作業
手順が正常でない場合には、第1及び第2正常判定手段
の正常判定信号が同時に消滅して警報手段から警報が発
生し、作業者に危険を通報する。
【0031】請求項30記載の発明では、前記収納部は、
ドアロック手段を備えた収納箱であり、前記ドアロック
手段は、ロック時に閉成する接点と励磁時にロックを解
除するソレノイドを備え、前記ソレノイドは前記第2正
常判定手段の出力で励磁され、前記収納箱内に配置した
前記鍵検出手段の出力が前記接点を介して出力される構
成とした。
【0032】かかる構成では、作業開始時に正常な手順
が実行されない場合、第2正常判定手段から正常判定信
号が発生しないので、ドアロック手段のドアロックが解
除されず、運転操作鍵を収納箱から取り出すことができ
ない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に本発明の第1実施形態を示
し、命綱が予め固定部に固定されている場合に適用した
ものである。図1において、例えば、ベルト式の安全帯
1は、命綱4を係合する係合環としてのD環2が設けら
れる。また、安全帯1には、作業者が安全帯を装着した
ことを確認するため装着検出センサとして光レーダ3
と、該光レーダ3に動作電源を供給するための安全帯側
電気端子として一対の接続電極P01,P02が設けられ
る。一方、前記命綱4は、一端が作業位置近傍の固定部
6に予め固定され、他端に前記D環2に係合するフック
バックル5を有する。前記固定部6の命綱4の取付け位
置近傍には、一端に前記接続電極Po1,Po2と電気的に
接続する接続電極P i1,Pi2を有するコネクタ7を設け
た電気配線8が取付けられている。前記コネクタ7の接
続電極Pi1,Pi2を安全帯1側の接続電極P01,P02
接続することで、電気配線8を介して電源9が前記光レ
ーダ3に接続されて光レーダ3が動作可能となる。そし
て、作業者が安全帯1を装着すれば、光レーダ3からの
出力により、例えば安全帯に装着した小型送信器を介し
て送信される無線信号出力によって、電気配線8が安全
帯1に接続され、且つ安全帯1が作業者に装着されたこ
とを確認できる。本実施例では、命綱4近傍の電気配線
8を安全帯1に接続したことで命綱4も安全帯1に係合
したものと見做すようにしている。従って、コネクタ7
を備えた電気配線8を安全帯1側の接続電極Po1,Po2
に接続操作することが連結確認手段の機能に相当してい
る。
【0034】前記光レーダ3は、例えば図2に示すよう
に構成される。即ち、高周波信号を発生する発振器3a
と、該発振器3aの高周波信号により交流の光ビームを
投光する投光素子3bと、投光素子3bの光ビームの反
射光を受光する受光素子3cと、受光素子3cの出力を
増幅する増幅器3dとを備え、増幅器3dの出力を図示
しないアンテナを介して安全帯1の装着確認信号として
無線で送信する。また、作業者の着る作業衣10に、前記
投光素子3bの光ビームを受光素子3c方向に反射させ
るための光反射板11が取付けられる。ここで、光レーダ
3と光反射板11とで装着確認手段が構成される。
【0035】次に動作を説明する。作業者は、光反射板
11を取付けた所定の作業衣を着た後、安全帯1を作業衣
の上から装着する。そして、安全帯1のD環2に命綱4
のフックバックル5を係合し、コネクタ7の接続電極P
i1,Pi2を安全帯1側の接続電極P01,P02に接続す
る。すると、安全帯1側の光レーダ3に電源9が接続さ
れて動作し、投光素子3bから光ビームが光反射板11に
向けて投光される。光ビームは光反射板11で反射され、
その反射光が受光素子3cで受光され増幅器3dからの
出力により図示しないアンテナより信号が送信される。
この送信信号は、作業者が安全帯1を装着し且つコネク
タ7(命綱4と見做す)が安全帯1に連結された時のみ
発生するもので、作業者の安全が確保されたことを示す
通報信号となる。このように、本実施例では、光レーダ
3の出力が、安全帯1の装着確認信号と安全確保の通報
信号とを兼ねている。
【0036】これにより、前記通報信号が発生した時に
作業者に作業許可を与えるようにすれば、作業者の安全
を確実に確保できる。尚、図1の実施形態では、命綱4
とは別に電気配線8を設ける構成としたが、命綱4に電
気配線8を一体に編み込むようにしてもよい。また、電
気配線8を頑丈なものとし、図1の点線で示すように、
電気配線8の中間部にフックバックル5を設けた命綱4
を接続し、電気配線8の一部を命綱兼用として固定部に
固定する構成としてもよい。また、命綱4と電気配線8
を固定部6に別々に固定する場合は、電気配線8と固定
部6との間を、コネクタを介して電気的に接続するよう
にしてもよい。
【0037】次に、上述の安全帯1の装着を確認する装
着検出センサの別の例を示す。尚、図1と同一要素には
同一符号を付して説明を省略する。図3は、超音波レー
ダの例である。図3において、超音波レーダ20は、例え
ば、高周波信号を発生する発振器20aと、該発振器20a
の高周波信号により超音波を放射する送波器20bと、送
波器20bの超音波を受信する受波器20cと、受波器20c
の出力を増幅する増幅器20dとを備え、増幅器20dの出
力を図示しないアンテナを介して安全帯1の装着確認信
号として発信する。また、作業者の着る作業衣10に、前
記送波器20bの超音波を受波器20c方向に反射させるた
めの反射板21が取付けられる。ここで、超音波レーダ20
と反射板21とで装着確認手段が構成される。そして、超
音波レーダ20の動作電源は、コネクタ7を介して供給さ
れる。
【0038】動作は、光レーダ3と同様で、反射板21を
取付けた所定の作業衣10を作業者が着て安全帯1を装着
すると、コネクタ7に接続された超音波レーダ3の送波
器20bから超音波が反射板21に向けて放射され、反射さ
れた超音波が受波器20cで受信され増幅器20dからの出
力に基づいて、安全帯1の装着確認信号(この場合も、
安全確保の通報信号を兼ねている)が無線で発信され
る。
【0039】図4及び図5は、電磁誘導を利用した装着
検出センサの例である。図4(A)において、電磁誘導
センサ22は、安全帯1側に、発振器22aと、抵抗22b
と、送信コイル22c及び受信コイル22dを設け、作業衣
10側に、コイル22eとコンデンサ22fにより前記発振器
22aの発振周波数と共振する共振回路を設けて構成され
る。ここで、電磁誘導センサ22の動作電源は、コネクタ
7を介して供給される。
【0040】次に動作を説明する。コネクタ7を介して
電源が供給されると、発振器22aから抵抗22bを介して
送信コイル22cに高周波信号が供給される。安全帯1を
装着すると、作業衣10側のコイル22eの接近により、送
信コイル22aのインピーダンスが上昇し、受信コイル22
d側に伝達される信号レベルが上昇して受信コイル22d
の出力レベルが上昇し、この受信コイル22dの出力に基
づいて、安全帯1の装着確認信号(この場合も、安全確
保の通報信号を兼ねている)が無線で発信される。
【0041】尚、図4(B)のように、受信コイル22d
に代えてレベル検定器22gを設けた電磁誘導センサ22′
としてもよい。即ち、作業衣10側のコイル22eの接近に
より、送信コイル22cのインピーダンスが変化し、抵抗
22bと送信コイル22cとの間の電圧の分圧値が変化す
る。この分圧値の変化をレベル検定器22gで検出し、こ
のレベル検定回路22gの出力に基づいて、装着確認信号
を無線で送信する。前記レベル検定器22gの入力レベル
の変化は、レベル検定器22gにウインドコンパレータを
用いれば、安全帯の装着によりレベルが上昇する構成と
しても、また、減少する構成としてもレベル検定が可能
であることは言うまでもない。
【0042】図5の電磁誘導センサ22″は、安全帯1側
に、1次及び2次コイルを巻回したコ字状の強磁性体か
らなるコア部材22hを設け、作業衣10側に、安全帯1側
の前記コア部材22hとトランスコアを構成する強磁性体
からなる平板状のコア部材22iを設ける構成である。図
中、22jは増幅器である。かかる構成では、安全帯1を
装着すると、安全帯1側のコア部材22hと作業衣10側の
コア部材22iとでトランスコアが構成されて閉成された
磁気回路が構成される。これにより、発振器22aからの
信号が2次コイル側に伝達され増幅器22jからの増幅出
力に基づいて、安全帯1の装着確認信号が発信される。
【0043】図6は、安全帯1側に装着検出センサの出
力回路本体として、発振器23aと、一対の電極端子
1 ,P2 を設け、作業衣10側に導電手段として銅板24
を設ける構成である。発振器23aは、端子a,bを介し
てコネクタ7から電源が供給される。安全帯1の装着確
認を確実にするため、スナップファスナー式に前記電極
端子P1 ,P2 を銅板24に固定するとよい。
【0044】安全帯1を装着すると、電極端子P1 ,P
2 が銅板23を介して電気的に接続する。これにより、発
振器23aの電源回路が閉成されて発振器23aから出力信
号が発生し、この出力信号が、装着確認信号としてアン
テナより無線で送信される。尚、図7のように、銅板23
に代えて、例えばアルミ泊や導電性ゴム等を用いて作業
衣10自体に導電性を持たせるようにしてもよい。また、
図8に示すように、作業者の体を介して電極端子P1
2 を電気的に接続する構成とすることも可能である。
即ち、作業衣10の表裏にそれぞれに一対の電極端子
3 ,P4 とP5,P6 を設け、電極端子P3 とP5
4 とP6 をそれぞれ接続する。電極端子P5 ,P
6 は、作業者12が作業衣10を着た時に人体の一部に直接
接触するようにしておく。これにより、作業者12の体と
安全帯1を介して発振器23aの電源回路が閉成されて発
振器23aから出力信号が発生する。作業衣10の検知を行
う必要がなく、安全帯が固定部側に電気的に接続されて
いることを通報するだけでよい場合は、安全帯1内に電
極端子P1 ,P2 を電気的に接続する導体を内蔵してお
けば、電気配線8を安全帯1に電気的に接続すること
で、安全帯1が固定部6側に接続されたことを通報でき
る。
【0045】図9は、安全帯1側に、装着検出センサの
出力回路本体として演算増幅器25aを用いた発振回路を
設け、作業衣10側に、導電手段として一対の電極端子P
3 ,P4 と、この電極端子P3 ,P4 間に接続し安全帯
1側の演算増幅器25aと発振器を構成するリアクタンス
素子としてコンデンサ25bを設ける構成である。尚、安
全帯側電極端子P1 ,P2 と作業衣側電極端子P3 ,P
4 は、スナップファスナー式に固定するとよい。
【0046】かかる構成では、安全帯1を装着して互い
の電極端子P1 ,P2 とP3 ,P4を固定すると、演算
増幅器25aとコンデンサ25bとによる発振回路が構成さ
れる。これにより、演算増幅器25aから出力信号が発生
し、この出力信号が、装着確認信号としてアンテナより
無線で送信される。これにより、安全帯側電極端子
1 ,P2 間を外部の導体で単に接続しただけでは、安
全帯の装着確認信号が生成されないようにできる。
【0047】図10は、安全帯1側に、装着検出センサの
出力回路本体として発振器26a、レベル検定器26b、レ
ベル検定器26bの出力を整流する整流回路26c及び整流
回路26cの出力で発振する発振器26dを設け、作業衣10
側に、導電手段として一対の電極端子P3 ,P4 と、こ
の電極端子P3 ,P4 間に接続した抵抗26eを設ける構
成である。尚、安全帯側電極端子P1 ,P2 と作業衣側
電極端子P3 ,P4 は、図8と同様にスナップファスナ
ー式に固定するとよい。尚、安全帯1側の出力回路の動
作電源は、コネクタ7を介して供給される。
【0048】かかる構成では、安全帯1を装着して互い
の電極端子P1 ,P2 とP3 ,P4を固定すると、出力
回路本体に抵抗26eが挿入されてレベル検定器26bの入
力レベルが変化する。この時の入力レベルが閾値の範囲
内となるようレベル検定器26bの閾値範囲を設定すれ
ば、安全帯1を装着した時にレベル検定器26bから交流
出力が整流回路26cで整流されて発振器26dから出力信
号が発生し、この出力信号が、装着確認信号としてアン
テナより無線で送信される。そして、レベル検定器26b
にウインドコンパレータを用いれば、抵抗26eが指定範
囲の抵抗値である時だけレベル検定器26bの出力が生成
されるよう構成できる。これにより、安全帯1と作業者
を特定することが可能である。
【0049】図2、図3、図6、図7のセンサ構成で
は、反射板を利用したり、電導体で接続することによ
り、作業者は容易に安全帯を恰も装着したように偽装で
きるが、図9及び図10のものでは、コンデンサ25aや抵
抗26eに特別な値を設定することによって、作業者によ
る偽装工作を比較的困難にする利点がある。図11は、安
全帯1に、圧力センサ27を設け、安全帯1の装着時の接
触圧力により安全帯1の装着を確認する構成である。圧
力センサ27は、同図(A)のように電歪振動子27aを安
全帯1に取付け、同図(B)の回路構成により、安全帯
1の装着時の接触圧力の存在により、電歪振動子27aに
よる発振回路の出力信号を増幅器27bにより増幅し、こ
の増幅信号を装着確認信号として、アンテナを介して無
線で送信する。
【0050】図12は、安全帯1に、ストレーンゲージ28
をゴム板29を介して取付け、予め弛ませた安全帯1の装
着時の張力変化に基づくストレーンゲージ28の抵抗値変
化を検出する構成である。即ち、発振器30aの出力信号
をストレーンゲージ28を介してレベル検定器30bに入力
する。安全帯1の装着によりストレーンゲージ28の抵抗
値が変化すると、レベル検定器30bの入力レベルがレベ
ル検定器30bの閾値範囲内となる。これにより、レベル
検定器30bから出力が発生し、増幅器30cにより増幅し
た後、アンテナを介して装着確認信号が無線で送信され
る。
【0051】また、加速度センサを安全帯1に取付け、
作業者の動きに基づいて装着確認信号を発生する構成と
してもよい。つまり、加速度センサからのセンサ出力の
発生が、作業者の安全帯装着を意味する。図13に、前記
加速度センサの回路例を示す。加速度センサ31は、ケー
ス内に、コイル31aを取付けた振子31bの両側に、マグ
ネット31cを配置した機構部と、サーボアンプ31d等が
収納されて構成される。
【0052】加速度センサ31が図中の矢印方向に動く
時、振子31bは慣性でその場に留まろうとし、ケースか
ら見ると反対向きに動くように見える。ケースには、振
子31bの位置を検出する差動式位置検出器31eが設けら
れ、振子31bのその時の位置に応じた出力がサーボアン
プ31dに入力する。サーボアンプ31dは、コイル31aに
電流を流しマグネット31cとの反発、吸引力により、振
子31bを中立点の位置まで戻す。この時の電流の大きさ
が動きの加速度に比例しており、抵抗31fを介して電圧
として出力される。従って、この出力電圧の発生に基づ
いて、装着確認信号をアンテナを介して無線で送信すれ
ばよい。
【0053】図2〜図10のセンサ構成では、特定の作業
衣が必要であるが、図11〜図13のセンサ構成の場合、通
常の作業衣でも適用できる利点がある。その他の装着検
出センサの例としては、スイッチ式のものが考えられ
る。例えば、図14に示すように、安全帯1内に互いに対
向する電気接点32a,32bを設け、これら電気接点32
a,32bを常時は離間状態に保持するバネ33を設ける。
この場合、安全帯1を装着した時にバネ33の弾性付勢力
に抗して電気接点32a,32bが接触してONして装着確
認信号が発生する。図15は、マットセンサを利用したも
のである。即ち、安全帯1に、弾力性を有するマット34
aと、このマット34a内に互いに対向して配置される電
極板34b,34cからなるマットセンサ34を設ける。この
場合、安全帯1を装着した時にマットセンサ34に圧力が
かかると電極板34b,34cが接触してONして装着確認
信号が発生する。また、図16は、マグネットスイッチを
利用したものである。即ち、安全帯1側に互いに対向す
る電極板35a,35bを設け、作業衣10側に永久磁石35c
を設ける。この場合、安全帯1を装着すると、永久磁石
35cの接近により電極板35a,35bが接触してONして
装着確認信号が発生する。図14及び図15のセンサ構成の
場合は、図11〜図13のセンサと同様に、通常の作業衣で
も適用できる利点がある。尚、図14〜16の装着確認信号
の発生回路は、図12と同様であるので説明を省略する
尚、安全帯1がバックルを用いて結合する構造であれ
ば、バックル部分にマイクロスイッチとバネを設け、安
全帯を装着した時にバックルの結合動作によりマイクロ
スイッチがONすることで、装着確認信号が発生する構
成も考えられる。また、図10の構成において、抵抗26e
をサーミスタとして、作業者の体温に基づいて安全帯1
の装着を確認する構成としてもよい。
【0054】以上の各装着検出センサの構成は、無線で
装着確認信号を送信する構成の場合を示したが、装着確
認信号を有線で送信する場合は、図1に示す電気配線8
を、4線として電源供給線の他に装着確認信号送信用配
線を付加し、コネクタ7を4極としてセンサ出力端子に
接続するようにすればよい。また、図1の2線の電気配
線8を装着確認信号送信用として使用し、電源9を安全
帯1或いは作業衣10側に配置するようにしてもよい。こ
の場合、例えば電源として電池を作業衣のポケット等に
入れておけばよい。このように構成しても、いずれもコ
ネクタ7を接続しない限り、作業者の安全確認信号は固
定部6側に伝達されることはなく、作業者の安全を確保
できる。
【0055】図17及び図18に、作業衣10側に電源として
電池を備える場合の構成例を示す。図17は、図9のセン
サに適用した例であり、安全帯1側と作業衣10側にそれ
ぞれ別に電極端子P7 ,P8 を設け、作業衣10側の電極
端子P3 とP8 との間に、電源9(電池)を接続する。
電池は例えば作業衣のポケット等に入れるようにすれば
よい。
【0056】図18は、図10のセンサに適用した例であ
り、安全帯1側と作業衣10側にそれぞれ別に各2つの電
極端子P7 ,P9 とP8 ,P10を設け、作業衣10側の電
極端子P8 とP10との間に、電源9(電池)を接続す
る。安全帯1側の電極端子P7 ,P9 は、レベル検定器
26bに接続する。図1に示す第1実施形態の安全帯と固
定部の確認構成の場合、命綱4を安全帯1側のD環2に
係合しなくともコネクタ7を安全帯1側に接続すれば、
安全帯が固定部に連結されたことの確認信号が伝達され
てしまう問題がある。また、コネクタ7の接続作業と命
綱の係合作業の2つの作業を必要とする。
【0057】図19及び図20に、安全帯のD環を利用して
安全帯装着及び固定部連結の確認信号を伝達する構成例
を示す。尚、図1と同一要素には同一符号を付して説明
を省略する。図19において、命綱4は、両端にフックバ
ックル5,15を有し、フックバックル5を安全帯1のD
環2に係合し、フックバックル15を、固定部6に設けた
取付け金具16に係合して固定部6と安全帯1とに連結す
る。前記命綱4は、電気配線8を例えば一緒に編み込ん
である。電気配線8の固定部側には、固定部6側の電源
9と接続するためのコネクタ17が設けられ、電気配線8
の安全帯1側には、安全帯1に別に設けた電気配線用の
D環2に系合するフックバックル18が設けられる。前記
フックバックル5,18は、コネクタ17を介して固定部6
側の電源9の正極と負極に接続される。また、安全帯1
の各D環2,2は、安全帯1内に収納した光センサ3等
前述の各装着検出センサの電源端子a,bが接続する。
ここで、前記電気配線8、各D環2,2、各フックバッ
クル5,18を備えて第1連結確認手段が構成される。
【0058】かかる構成では、安全帯1の両D環2,2
に電気配線8及び命綱4の各フックバックル18,5をそ
れぞれ係合して、安全帯1を命綱4側に電気的に接続
し、電気配線8のコネクタ17を固定部6側に挿入して電
源9に電気的に接続する。これにより、安全帯1内の装
着検出センサに駆動電源が供給され、安全帯1を作業者
が装着した時には装着確認信号が発生する。
【0059】かかる構成によれば、命綱4を安全帯1に
係合させない限り、装着確認信号が発生することがな
く、作業者の安全を確保できる。図20では、安全帯1側
に、安全帯1を装着した時に互いに接触する一対の電極
板19a,19bを設け、電気配線係合用のD環2と命綱係
合用のD環2にそれぞれ安全帯1内に這わせた電線19
c,19dを介して電気的に接続する。従って、電気配線
8及び命綱4の両方を係合し安全帯1を装着すると、電
極板19a,19bが互いに接触してフックバックル18と5
の間が短絡される。このため、電気配線8、安全帯1及
び命綱4を経由する信号伝達経路が構成され、固定部6
側に配置した出力回路(図示せず)から装着確認信号が
発生する。一方、安全帯1を装着しても、電気配線8及
び命綱4のどちらか一方が系合されていなければ、信号
伝達経路は構成されず装着確認信号は発生しない。
【0060】この場合も、命綱4を安全帯1に係合させ
ない限り、装着確認信号が発生することがなく、作業者
の安全を確保できる。かかる実施形態では、前記電気配
線8、各D環2,2、各フックバックル5,18、電極板
19a,19b、電線19c,19dを備えて第1連結確認手段
が構成されることになる。尚、電極板19a,19bの代わ
りに、安全帯1或いは作業衣に特定のインピーダンス
(図中点線で示す)を設けるよう構成してもよい。
【0061】図21及び図22に、安全帯のD環を利用して
安全帯装着及び固定部連結の確認信号を伝達する別の構
成例を示す。尚、図1の実施形態と同一要素には同一符
号を付す。図21は、D環2を1ターンのコイルとして利
用する構成である。図21において、D環2は電気良導体
で構成され、強磁性材料からなる環状部材としての取付
け金具41を介して安全帯1(この場合図1の接続端子P
01,P02は不要)に取付けられる。前記取付け金具41に
は、安全帯1側に配置した装着検出センサの出力端(図
中点線で示す)に接続する1次コイル42が巻回されてい
る。従って、前記取付け金具41はトランスコアとして機
能し、D環2が2次コイルとして機能し、前記取付け金
具41、1次コイル42及びD環2でトランスを構成してい
る。
【0062】また、前記D環2に係合する命綱4のフッ
クバックル5には、D環2に係合するフック部5Aと、
このフック部5Aの基端部に回動可能に取付けられる可
動部5Bからなり、前記フック部5Aには、略コ字状で
2次コイル43を巻回した強磁性部材44を設け、可動部5
Bには、D環2を係合した時に前記コ字状の強磁性部材
44と接触して閉路した磁気回路を形成する棒状の強磁性
部材45を設ける。従って、前記強磁性部材44と強磁性部
材45がトランスコアとして機能し、D環2が1次コイル
として機能し、D環2、強磁性部材44,45及び2次コイ
ル43とでトランスを構成している。2次コイル43は、命
綱4に沿って設けた信号線となる電気配線8の一端に接
続し、電気配線8の他端は、固定部6側に設けた接続端
子Pr ,Ps に接続する。前記取付け金具41、両強磁性
部材44,45は、例えばフェライト材等である。この場
合、安全帯1側に配置する装着検出センサは、前述のい
ずれのセンサも利用でき、また、その電源は、安全帯側
に設けてある。ここで、安全帯1からD環2、フックバ
ック5、命綱4までの信号伝達経路が、第1連結確認手
段として機能することになる。
【0063】次に動作を説明する。作業者の安全帯1の
装着により装着検出センサから高周波の装着確認信号が
発生すると、この高周波信号が1次コイル42に伝達さ
れ、取付け金具41をトランスコアとしてD環2に伝達さ
れる。フックバックル5をD環2に係合した時にフック
バックル5の強磁性部材44,45が閉路するため、D環2
に流れる高周波電流は、前記強磁性部材44,45をトラン
スコアとして2次コイル43に伝達される。2次コイル43
の出力信号は、命綱4と一緒に設けられた電気配線8を
介して固定部6側の接続端子Pr ,Ps に伝達される。
【0064】これにより、フックバックル5をD環2に
係合するだけで、安全帯1の装着と安全帯1と命綱4の
連結の確認信号が、固定部6側に伝達されて出力され
る。そして、命綱4を安全帯1に連結しない限り、装着
確認信号が出力されることはなく、作業者の安全を確保
できる。図22は、D環2をトランスコアとして利用する
場合の構成を示す。
【0065】図22において、本実施形態のD環2′は、
強磁性体材料(例えばアモルファス材、積層珪素鋼板
材、或いは、フェライト材に補強用の金属枠を設けたも
の等)で形成する。そして、D環2′には、図21に示す
1次コイル42を直接巻回する。一方、本実施形態のフッ
クバック5′は、フック部5A′が金属製であり、可動
部5B′は、フック部5A′の先端に接触する先端部5
a′が金属製であり、フック部5A′の基端に回動可能
に取付けられる軸支部5b′が絶縁材(例えば樹脂材
等)である。また、フック部5A′と可動部5B′は、
信号線である電気配線8に接続する。従って、フックバ
ックル5′がD環2′に係合した時に、フック部5A′
先端と可動部5B′の先端部5a′が接触することでフ
ックバックル5′は2次コイルとして機能する。
【0066】次に動作を説明する。作業者の安全帯1の
装着により装着検出センサから高周波の装着確認信号が
発生すると、この高周波信号が1次コイル42に伝達さ
れ、D環2′をトランスコアとしてフックバックル5′
に伝達され、フックバックル5′のフック部5A′と可
動部5B′に図中の点線で示すよう電流が流れる。この
出力電流は、電気配線8を介して固定部6側の接続端子
r ,Ps に伝達される。
【0067】これにより、図21の実施形態と同様に、フ
ックバックル5′をD環2′に係合するだけで、安全帯
1、命綱4、固定部6の連結の確認信号が、固定部6側
に伝達されて出力される。そして、命綱4を安全帯1に
連結しない限り、装着確認信号が出力されることはな
く、作業者の安全を確保できる。図21及び図22は、命綱
4の一端を固定部6側に予め固定する構成の場合につい
て示したが、図23に示すように命綱4の両端にそれぞれ
第1及び第2フックバックル5,15を設け、第2フック
バックル15を、固定部6側の取付け金具に係合させるこ
とにより、命綱4を固定部6に連結する場合がある。こ
のような連結形式の場合の確認信号伝達の各実施形態
を、図24及び図25にそれぞれ示す。
【0068】図24は、固定部側の取付け金具に強磁性材
料を用い、固定部側に係合する第2フックバックル15′
を図22のように構成した場合の例である。即ち、固定部
6に強磁性材料からなる環状の取付け金具51を固定し、
この取付け金具51に装着確認信号を出力する2次コイル
52を巻回する。一方、この取付け金具51に係合する図23
に示す命綱4の第2フックバックル15′は、図22と同様
で、フック部が金属製であり、可動部は先端部が金属製
で軸支部が絶縁材であり、フック部と可動部に命綱4に
沿って設けた電気配線8の出力端を接続する構成であ
る。ここで、第2フックバックル15′取付け金具51、2
次コイル52とを備えて第2連結確認手段が構成される。
【0069】かかる構成では、作業者が安全帯1を装着
し、D環2に第1フックバックル5を係合し、第2フッ
クバックル15′を取付け金具51に係合すると、電気配線
8に伝達された高周波の装着確認信号が、取付け金具51
をトランスコアとして2次コイル52に伝達されて、安全
帯の装着及び命綱の連結の確認信号が固定部6側に伝達
できる。
【0070】図25は、固定部側の取付け金具を金属製と
し、1ターンのコイルとして機能させる場合の例であ
る。即ち、固定部6に金属製の取付け金具55を固定し、
この取付け金具55に強磁性材料からなる環状部材56を係
合し、環状部材56に確認信号出力用の2次コイル57を巻
回する。一方、この取付け金具51に係合する命綱4の第
2フックバックル15は、図21と同様で、フック部に電気
配線8に接続する1次コイルを巻回した強磁性部材を設
け、可動部5Bに取付け金具55に係合した時に前記強磁
性部材と磁気回路を形成する強磁性部材を設ける。ここ
で、第2フックバックル15、取付け金具51、環状部材5
6、2次コイル57とを備えて第2連結確認手段が構成さ
れる。
【0071】かかる構成では、第2フックバックル15を
取付け金具55に係合すると、電気配線8に伝達された確
認信号出力が、第2フックバックル15をトランスコアと
して2次コイルとして機能する取付け金具55側に伝達さ
れ、取付け金具55に伝達された出力電流は、取付け金具
55を1次コイルとする環状部材56をトランスコアとして
2次コイル57側に伝達されて、安全帯の装着及び命綱の
連結の確認信号が固定部6側に伝達できる。
【0072】尚、図24及び図25の構成において、D環側
に係合する第1フックバックル側の構成は、図21及び図
22のいずれの構成でもよい。図24及び図25のように、取
付け金具を利用する場合、取付け金具に複数のフックバ
ックルを係合する場合がある。このような場合は、各安
全帯からの装着検出センサの出力信号の周波数をそれぞ
れ異ならせ、各周波数の信号の全てが発生していること
を確認して最終的な装着確認信号を発生させる構成とす
ればよい。
【0073】即ち、図26に示すように、図24或いは図25
の取付け金具51或いは55の各コイル52或いは57の出力信
号の周波数を分別する安全帯数(本実施形態では例えば
n個)に対応する数の周波数分別回路61と、周波数分別
回路からのn個の出力信号の論理積演算を行う論理積回
路62とを設ける。周波数分別回路61は、n個のフィルタ
61A1、61A2、・・・61Anと、n個の増幅器61B
1、61B2、・・・61Bnと、n個の整流回路61C1、
61C2、・・・61Cnとで構成される。
【0074】かかる構成では、全ての命綱4が取付け金
具に連結している場合、周波数分別回路61の全ての整流
回路61C1、61C2、・・・61Cnから出力信号が発生
するので、論理積回路62の出力が高レベルの論理値1と
なり、最終的な装着確認信号が発生し、作業者の安全が
確保されていることを示す。一方、命綱のいずれか1つ
でも取付け金具に連結していない場合には、連結さてい
ない装着検出センサの出力信号周波数に対応する整流回
路から出力信号が発生せず、論理積回路62の出力が低レ
ベルの論理値0となり、最終的な装着確認信号は発生し
ない。
【0075】次に、安全帯側への電源供給を不要とする
本発明の人命防護装置の実施形態を示す。前述した安全
帯の装着検出センサは、安全帯にセンサの出力回路本体
を配置しており、このために電源の供給が必要である
が、図27及び図28に示す実施形態は、この電源供給を不
要としている。
【0076】図27は信号伝達経路の構成例を示し、図28
は、図27の信号伝達経路を介して伝達された信号に基づ
いて安全帯及び命綱の装着確認信号を出力する出力回路
の構成例を示す。図27において、作業衣10には、一対の
接続端子Pa,Pbと、これら接続端子Pa,Pb間に
接続するイピーダンスZを設ける。一方、安全帯1側に
は、前記接続端子Pa,Pbと電気的に接続可能な一対
の接続端子Pc,Pdを設け、これら接続端子Pc,P
dに、図22のように強磁性材料のD環2′に巻回した1
次コイル42を接続する。D環2′に係合する命綱4は、
図23のような第1及び第2フックバックル5′,15′を
備える構成であり、各フックバックル5′,15′は、図
22のように構成される。固定部6側の取付け金具51は、
図24のような強磁性材料からなり、その2次コイル52の
出力端u,vが、図28に示す出力回路に接続する。尚、
命綱4の一端が予め固定部6に固定される構造の場合
は、取付け金具51は省略できる。
【0077】図28の出力回路は、インピーダンスZ1,
Z2,Zsと前記出力端u,v間のインピーダンスZで
構成されるブリッジ回路71を有する。このブリッジ回路
71には、発振器72からの高周波信号が増幅器73を介して
供給される。また、ブンッジ回路71の不平衡出力信号
は、トランス74、増幅器75、整流回路76及びレベル検定
器77で構成される検出回路に入力される。
【0078】次に動作を説明する。安全帯1の接続端子
Pc,Pdを、作業衣10側の接続端子Pa,Pbに接続
し(例えば、互いに接続端子をスナップファスナー式に
係合する構成にすればよい)、更に、命綱4の各フック
バックル5′,15′を、安全帯1のD環2′と固定部6
側の取付け金具51に係合する。すると、図22及び図24で
説明したように、安全帯1及び命綱4を介した信号伝達
経路が構成され、ブリッジ回路71に作業衣10側のインピ
ーダンスZが接続される。インピーダンスZが接続され
ると、検出回路のトランス74の2次側に伝達されるブリ
ッジ回路71の不平衡出力レベルが増大し、レベル検定器
77から装着確認信号が発生する。安全帯1と命綱4又は
命綱4と取付け金具51が連結されず前記信号伝達経路が
構成されない時は、レベル検定器77からは装着確認の信
号は発生しない。また、レベル検定器77を、従来から公
知のフェールセーフなウインドコンパレータを用いて構
成すれば、図28の回路は、いずれかの回路要素に故障が
発生した場合、レベル検定器77の出力信号が零となり、
故障時に出力を発生しないフェールセーフな構成にで
き、より一層作業者の安全確保能力が向上する。
【0079】かかる構成によれば、安全帯1にセンサ動
作電源を配置することなく、安全帯及び命綱の装着を確
認することが可能となる。図29は、安全帯1からの信号
伝達経路を、図21に示す信号伝達経路とした場合の構成
例であり、固定部6側と命綱4の電気配線8との接続は
コネクタで接続され、命綱4は予め固定部6に固定され
ている場合の構成例である。固定部6側の出力端u,v
は図28の出力回路に接続する。なお、信号の伝達動作及
び装着確認の出力発生動作は前述と同様であり説明を省
略する。
【0080】次に、作業者の作業位置が特定の所に固定
されおり、安全帯が固定部に直接固定されていて作業者
が安全帯を装着しさえすれ作業者の安全が確保されるよ
うな場合、例えば、作業者の作業位置が運転台に固定さ
れ安全帯が運転台に直接固定されているような場合につ
いて説明する。一番簡単な方法としては、安全帯側に配
置したセンサの出力を無線ではなく、有線とし、コネタ
クを介して直接運転台に作業者が接続するようにすれば
よい。
【0081】また、例えば、図6〜10図のセンサを適用
する場合には、センサの出力回路本体部分を運転台側に
配置してもよい。かかる構成を、図6、図7、図9及び
図10のセンサ回路に適用した時の構成を図30〜図33に示
す。図30〜図33の各回路構成は、運転台80側に出力回路
本体を配置し、安全帯1には、運転台80側と作業衣10側
とを電気的に接続するための接続端子P10,P20を設け
ればよい。図30〜図32において、23b、25cは整流回路
を示す。これら回路の動作は、前述と同様であるので説
明を省略する。
【0082】図30〜図33のように、運転台80側に出力回
路本体を配置する場合は、無線による送信をする必要が
なく無線送信のための回路部分を省略できる。尚、各回
路において、整流回路23b,25c,26cの前段に増幅器
を設けてもよい。図34は、作業機械の運転命令信号が発
生している時に、図30〜図33の各装着検出センサからの
装着確認信号が発生する時のみ、作業機械の運転を許可
する運転許可信号生成機能を付加した実施形態の回路構
成例を示す。
【0083】図34の回路では、作業機械の運転命令信号
が発生している時に、図30〜図33の回路による安全帯の
装着確認信号が発生すると、運転許可信号生成手段とし
ての論理積回路81から運転許可の出力信号が発生し、例
えば作業機械駆動用のモータが起動するようにする。前
記装着確認信号が発生しない場合は、論理積回路81から
は運転許可の出力信号は発生せず、モータは起動しな
い。
【0084】かかる構成によれば、安全帯1が装着され
た時のみ、作業機械の運転が可能となるので、作業者の
安全を確実に確保できる。図35は、運転台側からの送信
信号をトリガ入力信号として装着検出センサの出力を発
生させて運転台80側でこれを受信することにより、運転
台80に固定される安全帯からの装着確認信号のみを有効
とするようにした実施形態を示す。
【0085】図35において、運転台80側には、発振器8
3、増幅器84及び送波器85を備え安全帯1側に送信信
号、例えば超音波信号を送信する第1送信部と、受波器
86、フィルタ87、増幅器88、整流回路89を備え前記発振
器83から出力される高周波信号とは周波数の異なる周波
数の超音波信号を受信可能な第1受信部を設ける。一
方、安全帯1側には、受波器90、増幅器91、レベル検定
器92を備え第1送信部からの超音波信号を受信する第2
受信部と、第2受信部のレベル検定器92の出力と、安全
帯1に設けた装着検出センサ93の出力信号を整流回路94
で整流した整流出力信号との論理積演算を行う論理積回
路95と、論理積回路95の出力を分周する分周回路96と、
増幅器97及び送波器98を備え分周回路96の出力周波数の
超音波信号を運転台80側に送信する第2送信部を設け
る。前記分周回路96は、論理積回路95の出力を第1受信
部で受信可能な周波数に分周するものである。
【0086】次に動作を説明する。運転台80側から超音
波信号を安全帯1側に送信し、安全帯1側の受波器90で
受信する。この受信信号は、装着検出センサ93の出力が
存在する時のみ、論理積回路95を介して分周回路96に入
力する。分周回路96は入力する前記受信信号の周波数f
1を運転台80のフィルタ87の通過帯域内の周波数f2に
分周する。この周波数f2の分周出力信号は、送波器98
から運転台80側に送信され、受波器86が受信すると、運
転台80側の整流回路89から安全帯装着確認信号が発生す
る。
【0087】かかる構成によれば、運転台80に固定され
た安全帯1の装着確認信号のみが受信される。従って、
非接触で安全帯の装着確認信号を受信する構成であって
も、その他の安全帯の装着確認信号を誤って受信するこ
とを防止できる。延いては、他の安全帯の装着確認信号
に基づいて作業機械の運転許可信号が誤って発生するこ
とを防止でき、作業者の安全性を向上できる。
【0088】尚、上記実施形態では、超音波信号を用い
る構成としたが、光信号や電磁波信号を利用するように
してもよい。この場合は、送受波器に代えて光/電気変
換素子やコイルを用いればよい。例えばピッキングリフ
ト等で作業する場合、作業者が高所で命綱を外した場合
は危険である。図36に、このような場合に警報を発生し
て通報できるようにした実施形態を示す。
【0089】図36において、論理積回路101 は、安全帯
の装着確認信号と命綱の連結確認信号の論理積演算を行
う。論理積回路102 は、ピッキングリフトの運転命令信
号と前記論理積回路101 の出力との論理積演算を行う。
インバータ103 は、論理積回路102 の出力を反転して出
力する。論理積回路104 は、ピッキングリフトのリフト
(作業台)が所定の高さ以上に位置することを検出して
出力信号を発生するリフト位置検出手段としての例えば
リミットスイッチ105 の出力信号と前記インバータ103
の出力信号との論理積演算を行う。警報手段としての警
報装置106 は、前記論理積回路104 の出力信号の発生に
より動作して警報を発生する。
【0090】かかる構成では、安全帯と命綱のどちらか
一方が外された時は、論理積回路101 ,102 の出力が共
に停止し、インバータ103 から出力が発生する。この時
に、リフトが所定の高さ以上に位置すると、リミットス
イッチ105 がON状態にあるので、論理積回路104 から
出力が発生し警報装置106 が動作して警報が発生し、作
業者が危険な状態にあることを通報できる。
【0091】尚、図21等の回路構成のように、安全帯が
装着され且つ命綱が連結された時に、初めて装着確認信
号が固定側に伝達されるような構成であれば、その装着
確認信号の出力を直接論理積回路102 に入力すること
で、安全帯及び命綱のどうちらか一方が外されれば論理
積回路102 の出力が停止するので、この場合には、論理
積回路101 を省略できる。
【0092】次に、安全帯及び命綱を用いて作業を行う
ピッキングリフトにおいて、作業の開始から終了まで正
常な手順で作業が行われたか否かを監視して、作業手順
が正常でない時に警報を発生して通報するようにした本
発明の人命防護装置の実施形態を図37〜図41に基づいて
説明する。図37は本実施形態を適用するピッキングリフ
トの概略構成図である。
【0093】図37において、物品110 を収納する収納棚
111 に沿って移動し、収納棚111 の所定の位置に物品11
0 を収納し又は収納棚111 から取り出すためのピッキン
グリフト120 は、昇降自由なリフト121 と車輪122 を備
え、このリフト121 上で作業者112 が作業を行う。作業
者112 は、安全帯123 を体に装着し、この安全帯123に
命綱124 の一端を係合し他端をリフト121 の上部に係合
した状態で、リフト121 に備えられる運転操作部で運転
操作してピッキングリフト120 を移動操作して作業を行
う。リフト121 には、図38に示すように運転操作のため
の運転鍵126 を収納する後述の収納箱127 が備えられ
る。また、ピッキングリフト120 は、リフト121 が初期
位置、即ち最下部に位置していることを検出して出力す
るリフト初期位置検出手段としてのリフト位置センサ12
5 Aが設けられる。このリフト位置センサ125 は、ピッ
キングリフト120 の下部に固定されたセンサ本体125a
と、センサ本体125aのロッド先端に設けたローラ125b
と、リフト121 側に設けたL字状部材125cとを備え、リ
フト121 が最下部に位置する時に、L字状部材125cの側
面がローラ125bに当接してロッドを押圧してセンサ本体
125a内の接点がONとなってリフト121 の初期位置検出
信号を発生する。リフト121 が上昇を開始してL字状部
材125cの側面がローラ125bから離れると、センサ本体12
5a内の接点がOFFとなる。図中、114 は、リフト121
の爪部に支持された物品載置台を示す。
【0094】前記収納箱127 は、開口部に扉128 を閉じ
た時に扉をロックできるドアロック手段としてのドアス
イッチ130 (図39、図40に示す)が設けられている。こ
のドアスイッチ130 は、後述するように、扉128 を閉じ
た時に閉となる接点132 ,133 を有し、この接点132 ,
133 を、図38に示すように収納箱127 内に配置した鍵有
り検出手段としての鍵有りセンサ129 の2つの出力端子
(鍵を入れて回すと接点が閉じて端子間が短絡される)
に直列に接続している。前記鍵有りセンサ129は、運転
鍵126 が収納されている時に高レベルの出力を発生する
構成である。また、前記ドアスイッチ130 は、内蔵のソ
レノイド134 が励磁された時にロックが解除される構成
であり、収納箱127 の扉128 を開けることが可能とな
る。尚、このような電磁ロック付きスイッチは、国際公
開WO94/29638等で公知であり、以下にその構
成を説明する。
【0095】図39及び図40に、ドアスイッチ130 の構成
を示す。前記ドアスイッチ130 は、扉128 が閉じてアタ
ッチメント131 が突入すると接点132 ,133 がONとな
り、扉128 を開けてアタッチメント131 が抜けると接点
132 ,133 がOFFとなる。また、扉のロック状態で、
ソレノイド134 に電流が流れ励磁されるとロックが解除
される構成のものである。
【0096】図において、収納箱127 側に固定される基
台135 の上部に、前記接点132 ,133 が固定され、電気
導体136 を介して電気的に接続可能に配置されている。
電気導体136 は、絶縁体137 を介してアーム138 に固定
される。アーム138 は、上端部がスプリング139 で常時
下方に弾性付勢され、下端部のピン140 が、基台135に
回動自由に設けられたエスケープクランク141 の溝141a
内に係合しており、エスケープクランク141 の回動動作
に伴って上下動する。前記エスケープクランク141 は、
扉128 に設けたアタッチメント131 の先端が、扉128 の
閉動作によって突入した時に当接して中心軸141bを中心
に図39中反時計方向に回動する(図40参照)。
【0097】基台135 に固定されたソレノイド134 は、
コイルのリード線x,yが後述する論理積回路154 の出
力端に接続される。また、鉄心には、鍔部142aを有する
ロッド142 が取り付けられている。該ロッド142 は、そ
の先端部が、軸143 を支点として上下に揺動可能に設け
られたレバー144 の中間部に回動可能に連結され、スプ
リング145 によって鍔部142aを介して下方に常時弾性付
勢されている。前記レバー144 は先端がフック部144aに
なっており、アタッチメント131 先端部の孔131aに係合
する。
【0098】次にこのドアスイッチ130 の動作を説明す
る。図39のように、扉128 が開いて接点132 ,133 がO
FFの状態から扉128 を閉じると、アタッチメント131
が突入し、その先端でエスケープクランク141 を押す。
これにより、エスケープクランク141 は中心軸141bを中
心に図34中反時計方向に回動し、アーム138 のピン140
がエスケープクランク141 の溝141a内を移動し、アーム
138 がスプリング139 の弾性力に抗して上方に移動し、
電気導体136が接点132 ,133 に接触して接点132 ,133
がONとなる。そして、アタッチメント131 の先端
は、レバー144 のフック部144aも押圧し、レバー144 は
軸143 を支点にしてスプリング145 の弾性力に抗して上
方に回動した後、スプリング145の弾性力によってアタ
ッチメント131 の孔131aに係合する。これにより、図40
に示すように扉128 がロック状態となる。このロック状
態では、ソレノイド134 が励磁されない限りロックは解
除されない。
【0099】図40のロック状態で、ソレノイド134 にリ
ード線x,yを介して電流が供給されて励磁されると、
鉄心を介してロッド142 が図中矢印で示す上方向に移動
する。すると、レバー144 が軸143 を支点として上方に
回動してフック部144aがアタッチメント131 の孔131aか
ら抜けてロックが解除される。この状態で扉128 を開け
ると、アタッチメント131 が引き抜かれ、アタッチメン
ト131 先端の突起部でエスケープクランク141 を図40中
時計方向に回動させる。これにより、アーム138 が下降
して電気導体136 が下降して接点132 ,133 から離れて
図39のようにOFF状態となる。
【0100】次に、ピッキングリフトによる作業手順を
監視する本実施形態の回路構成を図41に示し説明する。
図において、鍵有りセンサ129 の接点出力電流は、ドア
スイッチ130 の接点132 ,133 を介して第1自己保持回
路151 のトリガ入力端子に入力する。リフト位置センサ
125 の接点出力電流は、第2自己保持回路152 のトリガ
入力端子に入力する。命綱124 及び安全帯123 の装着の
確認を検出する前述したいずれかの構成による命綱/安
全帯確認センサ153 の出力は、第1及び第2自己保持回
路151 ,152 のリセット入力端子に入力する。従って、
第1及び第2自己保持回路151 ,152 は、それぞれ鍵有
りセンサ129 、リフト位置センサ125 の各出力が発生し
ている状態で、命綱/安全帯確認センサ153 の出力が発
生した時に出力を発生し、鍵有りセンサ129 、リフト位
置センサ125 の各出力を自己保持すると共に、命綱/安
全帯確認センサ153 の出力が消滅した時に自己保持出力
が停止する構成である。
【0101】また、第1及び第2自己保持回路151 ,15
2 の各出力と、命綱/安全帯確認センサ153 の出力は、
これら出力が共に発生している時に第1の正常判定信号
を出力する第1正常判定手段としての論理積回路154 に
入力する。更に、ドアスイッチ130 の接点132 ,133 を
介した鍵有りセンサ129 の出力とリフト位置センサ125
の出力は、これら出力が共に発生している時に第2の正
常判定信号を発生する第2正常手段としての論理積回路
155 に入力する。両論理積回路154 ,155 の各出力は、
論理和回路156 に入力し、論理和回路156 の出力はイン
バータ157 を介して警報装置158 に入力する。また、前
記第1の正常判定信号を発生する論理積回路154 の出力
は、前述のドアスイッチ130 のソレノイド134 のリード
線x,yに供給される。
【0102】次に、図41の回路による本実施形態の作業
手順の監視動作について説明する。作業前の正常状態で
は、運転鍵126 は収納箱127 内の鍵有りセンサ129 に収
納され収納箱127 の扉128 がロック状態にあり、リフト
121 が最下部の初期位置に位置する。この場合、鍵有り
センサ129 の出力がドアスイッチ130 のON状態にある
接点132 ,133 を介して第1自己保持回路151 のトリガ
入力端子と論理積回路155 に入力している。また、リフ
ト位置センサ125 の出力が第2自己保持回路152 と論理
積回路155 に入力している。これにより、論理積回路15
5 から第2正常判定信号として論理値1の出力が論理和
回路156 に入力し論理和回路156 から論理値1の出力が
発生している。従って、インバータ157 からは出力が発
生せず警報装置158 は動作しない。
【0103】この状態で、作業者が安全帯と命綱を装着
すると、命綱/安全帯確認センサ153 から装着確認信号
が発生して第1及び第2自己保持回路151 ,152 の各リ
セット入力端子に入力する。すると、第1及び第2自己
保持回路151 ,152 から出力が発生し、この出力をトリ
ガ入力端子に帰還して出力を自己保持する。また、第1
及び第2自己保持回路151 ,152 の出力と命綱/安全帯
確認センサ153 の出力が論理積回路154 に共に入力し、
論理積回路154 から第1正常判定信号として論理値1の
出力が発生し、ドアスイッチ130 のソレノイド134 に供
給されると共に論理和回路156 に入力する。これによ
り、ソレノイド134 が励磁されてドアスイッチ130 のロ
ックが解除され、収納箱127 の扉128 を開けることが可
能となる。
【0104】作業者は収納箱127 の扉128 を開けて鍵有
りセンサ129 から運転鍵126 を引き抜く。扉128 を開け
た時点で接点132 ,133 がOFF状態となり、第1自己
保持回路151 のトリガ入力端子に入力している鍵有りセ
ンサ129 の出力が停止するが、自己保持動作により第1
自己保持回路151 の出力は保持される。また、論理積回
路155 の論理値1の出力が消滅するが、既に発生してい
る論理積回路154 からの論理値1の出力によって論理和
回路156 の論理値1の出力が保持されるので、警報装置
158 は動作しない。作業者は収納箱127 から取り出した
運転鍵126 によりピッキングリフト120 の運転を開始
し、リフト121 が初期位置から上昇するとリフト位置セ
ンサ125 の出力も停止するが、第2自己保持回路152 の
出力は自己保持動作により保持され、論理積回路154 の
論理値1の出力は継続する。
【0105】作業終了時は、安全帯と命綱を外す前に、
リフト121 を最下部の初期位置に戻し、運転鍵126 を鍵
有りセンサ129 に挿入し、収納箱127 の扉128 を閉め
る。その後、安全帯と命綱を外す。これにより、論理積
回路154 の論理値1の出力が停止する以前に、論理積回
路155 から論理値1の出力が発生して論理和回路156 に
入力するので、警報装置158 は動作しない。また、安全
帯と命綱を外した時点で論理積回路154 の論理値1の出
力が消滅し、ドアスイッチ130 のソレノイド134が非励
磁となってドアスイッチ130 がロック状態となり、作業
しない時には運転鍵126 を取り出せない。
【0106】以上述べたように、正常な手順で作業を行
った時には、警報装置158 は動作しない。そして、リフ
ト121 が初期位置に位置していない状態、運転鍵126 が
鍵有りセンサ129 に挿入されていない状態、或いは、鍵
有りセンサ129 に挿入しても扉128 を閉じていない状態
で、安全帯又は命綱を外した場合は、論理積回路155か
ら論理値1の出力が発生する以前に、論理積回路154 の
論理値1の出力が消滅し、警報装置158 から警報が発生
して正常な状態でないことを作業者に通報する。従っ
て、ピッキングリフト120 による作業において、作業者
の危険な状態を未然に防止でき、作業者の安全を確実に
確保できる。
【0107】次に、図42にピッキングリフト120 の運転
制御装置の一例を示す。図42において、本実施形態で
は、リフト121 が初期位置にあることを検出する前述の
リフト位置センサ125 を第1リフト位置センサ125A
とし、これとは別に第2リフト位置センサ12Bを設け
る。第1リフト位置センサ125 Aは、図43に示すよう
に、リフト高さがh1以下の時にON状態となる。第2
リフト位置センサ125 Bは、リフト高さがh2(>h
1)以上の時にON状態となる。尚、第2リフト位置セ
ンサ12Bは、第1リフト位置センサ125 Aとは逆に、L
字状部材125cの側面がローラに当接した時にOFFとな
り、ローラから離れている時にONとなる構成である。
【0108】例えば論理和回路で構成する起動可能信号
発生回路161 は、前記第1リフト位置センサ125 Aと命
綱/安全帯確認センサ153 の各出力を入力し、リトフ12
1 が高さh1以下にあり、且つ、命綱と安全帯が装着さ
れていれば、リフト起動可能の出力を生成する。運転準
備信号発生器163 は、自己保持回路で構成され、運転準
備スイッチ162 の出力をトリガ信号とし、起動可能信号
発生回路161 の出力をホールド信号とし、リフト121 が
高さh1より高い位置で命綱/安全帯確認センサ153 の
出力が消滅しなかったこと(命綱及び安全帯が外されな
かったこと)を示すものである。第2リフト位置センサ
125 Bと命綱/安全帯確認センサ153 の各出力は論理和
回路164 に入力する。命綱/安全帯装着継続確認信号発
生器165は、運転準備信号発生器163 の出力をトリガ信
号とし、論理和回路164 の出力をホールド信号とする自
己保持回路で構成され、命綱と安全帯が装着されている
限りは、リフト121 の上下移動を許可する出力を生成す
る。命綱/安全帯装着継続確認信号発生器165 から出力
が発生している状態で、運転スイッチ166 がONして運
転命令が発生すれば、論理積回路167 からリフト121 の
駆動信号が発生する。尚、前記運転準備スイッチ162
は、復帰型スイッチであり、ONした後は元の状態に戻
しておく。また、インバータ168 の出力で警報装置が動
作して警報が発生する。
【0109】次に、図42の制御装置の動作を説明する。
リフト121 が初期位置にある状態(第1リフト位置セン
サ125 Aの出力有り)で運転準備スイッチ162 をONし
て、元に戻しておく。リフト121 が初期位置にあり、又
は作業者が命綱と安全帯を装着していれば(命綱/安全
帯確認センサ153 出力有り)、運転準備スイッチ162 の
ON信号により運転準備信号発生器163がトリガされて
運転準備信号を生成すると共に、自己の出力信号でトリ
ガ入力信号を自己保持して運転準備信号が発生し続け
る。しかも、命綱/安全帯確認センサ153 から出力が発
生すれば、命綱/安全帯装着継続確認信号発生器165 の
出力が発生する。
【0110】この状態で、運転スイッチ166 のON操作
で運転命令が発生すると、リフト121 は上昇を開始す
る。リフト121 が高さh1を過ぎると、高さh2までは
命綱/安全帯確認センサ153 がONであれば命綱/安全
帯装着継続確認信号発生器165から出力が発生し続け、
リフト121 は移動する。リフト121 が高さh2以上上昇
すれば、第2リフト位置センサ125 BがONとなり、命
綱/安全帯確認センサ153 の出力の有無に関係なくリフ
ト121 は移動可能となる。但し、リフト121 が高さh2
より低い位置に下降した時に命綱/安全帯確認センサ15
3 の出力が一度でもOFFになると、運転準備信号発生
器163 の出力が消滅するので、インバータ168 からの出
力で警報が発生すると共に上昇不可能となる。ここで、
高さh2以上を命綱/安全帯確認センサ153 の出力の有
無に無関係にし、万一リフト121 の上昇状態で命綱等を
外した場合に高さh2未満の位置まで下降した後に再上
昇ができないようにしたのは、上昇したリフト121 上で
命綱若しくは安全帯を外した場合もリフトの下降だけは
認めて作業者がリフト121 から容易に降りれるようにす
るためである。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、3〜5記
載の発明によれば、安全帯と命綱と固定部とが連結され
ている時に作業者の安全確保を通報されるので、特に高
所作業における作業者の安全を確保することができる。
請求項2、7〜11、18記載の発明によれば、1、3〜5
記載の発明の効果に加えて、作業者が安全帯を装着し、
この安全帯が命綱を介して固定部に連結されていること
を確認し通報できるので、作業者の安全帯無しでの作業
を未然に防止でき、作業者の安全をより一層確保するこ
とができる。
【0112】請求項6記載の発明では、請求項1、3〜
5記載の発明の効果に加えて、命綱と電気配線の両方と
も安全帯に係合した時のみ安全確保が通報されるので、
確実に命綱の連結を確認でき、より作業者の安全確保を
確実にできる利点がある。請求項12、13記載の発明によ
れば、作業衣側のリアクタンス素子や抵抗の値を特別に
設定しておくことで、作業者による恰も安全帯を装着し
いるかのような偽装工作が容易にできなくなる利点があ
る。
【0113】請求項14〜17、19記載の発明によれば、請
求項1、3〜5記載の発明の効果に加えて、作業衣に工
夫する必要がなく、どのような作業衣にも適用できる利
点がある。請求項20、21記載の発明によれば、命綱のフ
ックバックルを介して装着確認信号の伝達を行うように
したので、請求項5記載の発明のように、コネクタ接続
により信号伝達経路を構成する場合に比べて、コネクタ
と命綱の2つの連結操作をする必要がなく、フックバッ
クルの連結操作のみで装着確認信号の伝達経路を構成さ
れ、取り扱いが簡素化できる。
【0114】請求項22、23記載の発明によれば、命綱を
固定部の取付け金具にフックバックルを介して連結する
場合にも適用できる。請求項24記載の発明によれば、取
付け金具に複数のフックバックルを連結した時に、全て
の安全帯及び命綱の装着が確認できない時には、装着確
認信号が発生しないので、全ての作業者の安全を確保で
きる。
【0115】請求項25記載の発明によれば、安全帯側に
装着確認手段を配置した時に装着確認手段の動作電源が
不要にできる。請求項26記載の発明によれば、非接触で
固定部に固定した安全帯に対してのみ装着の確認が可能
となり、他の安全帯からの装着確認信号による誤動作を
防止できる。
【0116】請求項27記載の発明によれば、固定部に安
全帯が直接固定されている場合に、安全帯を装着しない
限り作業機械の運転が許可されないので、作業機械によ
る作業者の事故を未然に防止できる。請求項28記載の発
明によれば、作業者が高所に位置するリフト上で安全帯
或いは命綱を外した時には、警報手段が動作して警報を
発するので、作業者が危険な状態であることを通報でき
る。
【0117】請求項29記載の発明によれば、ピッキング
リフトで作業する場合に、正常な作業手順で操作しない
場合には、警報手段が動作して警報を発生するので、作
業者が危険な状態であることを通報でき、ピッキングリ
フトによる作業の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全帯を用いる人命防護装置の第
1実施形態の構成図
【図2】光ビーム式の装着検出センサの構成図
【図3】超音波式の装着検出センサの構成図
【図4】電磁誘導式の装着検出センサの別の構成図
【図5】電磁誘導式の装着検出センサの別の構成図
【図6】装着検出センサの別の構成図
【図7】図6の装着検出センサの変形態様を示す構成図
【図8】図6の装着検出センサの別の変形態様を示す構
成図
【図9】装着検出センサの別の構成図
【図10】装着検出センサの別の構成図
【図11】装着検出センサの別の構成図で、(A)が装着
状態を示す図、(B)は構成図
【図12】装着検出センサの別の構成図
【図13】装着検出センサの別の構成図
【図14】スイッチ式の装着検出センサの構成図
【図15】マットセンサ式の装着検出センサの構成図
【図16】マグネットスイッチ式の装着検出センサの構成
【図17】電源を作業衣側に設けた時の図9の装着検出セ
ンサの構成図
【図18】電源を作業衣側に設けた時の図10の装着検出セ
ンサの構成図
【図19】フックバックルを介して信号伝達する構成図
【図20】フックバックルを介して信号伝達する別の構成
【図21】フックバックルを介して装着検出センサ出力を
伝達する別の構成図
【図22】フックバックルを介して装着検出センサ出力を
伝達する別の構成図
【図23】両端にフックバックルを備える命綱を示す図
【図24】図23の命綱を係合する固定部側取付け金具の構
成図
【図25】固定部側取付け金具の別の構成図
【図26】取付け金具に複数のフックバックルを係合する
時の装着確認信号の出力回路図
【図27】装着検出センサの無電源化による信号伝達経路
の構成図
【図28】図27の装着確認信号の出力回路図
【図29】装着検出センサの無電源化のための別の回路図
【図30】運転台に安全帯が直接固定される時の装着検出
センサの構成図
【図31】運転台に安全帯が直接固定される時の装着検出
センサの別の構成図
【図32】運転台に安全帯が直接固定される時の装着検出
センサの別の構成図
【図33】運転台に安全帯が直接固定される時の装着検出
センサの別の構成図
【図34】安全帯装着確認信号に基づく作業機械の運転制
御回路図
【図35】運転台側で非接触で装着確認信号を受信する回
路図
【図36】安全帯及び命綱の各装着確認信号に基づく作業
機械の運転制御の別の回路図
【図37】ピッキングリフトの概略構成図
【図38】同上ピッキングリフトの鍵有りセンサの収納状
態を示す図
【図39】収納箱のドアスイッチのロック解除時の状態図
【図40】収納箱のドアスイッチのロック時の状態図
【図41】図32のピッキングリフトの操作手順監視のため
の回路図
【図42】図32のピッキングリフトの運転制御装置の回路
【図43】第1及び第2リフト位置センサのON/OFF
特性を示す図
【符号の説明】
1,123 安全帯 2,2′ D環 3 光レーダ 4,124 命綱 5,5′,15,15′,18 フックバックル 6 固定部 7,17 コネクタ 8 電気配線 9 電源 10 作業衣 20 超音波レーダ 22,22′,22″ 電磁誘導センサ 27 圧力センサ 29 ストレーンゲージ 31 加速度センサ 42 1次コイル 43,52,57 2次コイル 44,45 強磁性材料 51,55 取付け金具 61 周波数分別回路 62,81,95,101 ,102 ,104 ,154 ,155 論理積
回路 71 ブリッジ回路 77 レベル検定器 80 運転台 85,98 送波器 86,90 受波器 88 フィルタ 96 分周回路 105 リミットスイッチ 106 ,158 警報装置 120 ピッキングリフト 121 リフト 126 運転鍵 125 リフト位置センサ 127 収納箱 128 扉 129 鍵有りセンサ 130 ドアスイッチ 134 ソレノイド 151 第1自己保持回路 152 第2自己保持回路 153 命綱/安全帯確認センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08B 21/00 G08B 21/00 Z (72)発明者 鈴木 正俊 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大西 正紀 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社内 (72)発明者 蓬原 弘一 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 (72)発明者 飯島 裕 東京都渋谷区道玄坂1−21−2 日本航空 電子工業株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業者が装着する安全帯を備え、この安全
    帯を作業位置近傍の固定部に命綱を介して連結して、作
    業者の安全を確保するようにした安全帯を用いる人命防
    護装置であって、 前記安全帯と命綱と固定部とが連結されていることを確
    認する連結確認手段を設け、該連結確認手段からの連結
    確認信号に基づいて作業者の安全確保を通報する構成と
    したことを特徴とする安全帯を用いる人命防護装置。
  2. 【請求項2】前記安全帯が作業者に装着されていること
    を確認する装着確認手段を備え、該装着確認手段と前記
    連結確認手段によって安全帯が作業者に装着され且つ安
    全帯が命綱を介して固定部に連結されたことが確認され
    た時に作業者の安全確保を通報する構成とした請求項1
    記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  3. 【請求項3】前記連結確認手段は、安全帯と命綱が連結
    されていることを確認する第1連結確認手段と、命綱と
    固定部が連結されていることを確認する第2連結確認手
    段とを備える構成である請求項1又は2記載の安全帯を
    用いる人命防護装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2連結確認手段の少なくと
    も一方が、電磁結合よって連結を確認する構成である請
    求項3記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  5. 【請求項5】命綱に沿った電気配線を有し、前記第1及
    び第2連結確認手段の少なくとも一方が、前記電気配線
    とコネクタ結合されたことで確認する構成である請求項
    3記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  6. 【請求項6】前記第1連結確認手段は、命綱に沿った電
    気配線を有し、命綱及び電気配線の各一端にフックバッ
    クルを設けると共に、安全帯側に命綱のフックバックル
    を係合する命綱用係合環と前記電気配線のフックバック
    ルを係合する電気配線用係合環を設け、命綱及び電気配
    線の各フックバックルを前記各係合環に係合した時に、
    前記命綱及び電気配線の各フックバックルと安全帯を経
    由する信号伝達経路が形成される構成である請求項3記
    載の安全帯を用いる人命防護装置。
  7. 【請求項7】前記装着確認手段は、投光した光ビームの
    反射光を受光した時に出力を発生する光レーダを前記安
    全帯に取り付け、前記光レーダから投光された光ビーム
    を反射する光反射板を作業衣に取付けて構成した請求項
    2記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  8. 【請求項8】前記装着確認手段は、放射した超音波の反
    射波を受信した時に出力を発生する超音波レーダを前記
    安全帯に取り付け、前記超音波レーダから放射された超
    音波を反射する反射板を作業衣に取付けて構成した請求
    項2記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  9. 【請求項9】前記装着確認手段は、信号発生器から所定
    周波数の高周波信号が供給される送信コイル及び該送信
    コイルからの信号を受信する受信コイルを前記安全帯に
    取り付け、作業衣にコイルを取付け、前記コイルの近接
    により受信コイル側から装着確認信号が生成される構成
    とした請求項2記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  10. 【請求項10】前記装着確認手段は、1次及び2次コイル
    を巻回した強磁性体からなるコア部材及び前記1次コイ
    ルに交流信号を印加する信号発生器を前記安全帯に取り
    付け、作業衣に、前記コア部材とトランスコアを構成す
    るコア部材を設け、安全帯装着時に、安全帯側コア部材
    と作業衣側コア部材でトランスコアが形成されて閉路し
    た磁気回路が構成されて1次コイル側の信号が2次コイ
    ル側に伝達されて装着確認信号が生成される構成とした
    請求項2記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  11. 【請求項11】前記装着確認手段は、安全帯に、装着確認
    信号を出力する出力回路本体及び一対の安全帯側電極端
    子を設け、前記作業衣に導電手段を設け、安全帯装着時
    に前記作業衣側の電導手段を介して安全帯電極間が電気
    的に接続された時に前記出力回路本体が閉成されて装着
    確認信号を発生する構成とした請求項2記載の安全帯を
    用いる人命防護装置。
  12. 【請求項12】前記導電手段が、一対の作業衣側電極端子
    と該電極端子間に接続され前記出力回路本体の構成要素
    と共に発振器を構成するリアクタンス素子で構成され、
    安全帯装着時に前記作業衣側電極と安全側電極が電気的
    に接続された時に前記出力回路本体が閉成されて装着確
    認信号を発生する構成とした請求項11記載の安全帯を用
    いる人命防護装置。
  13. 【請求項13】前記導電手段が、一対の作業衣側電極端子
    と該電極端子間に接続された抵抗で構成され、安全帯装
    着時に前記作業衣側電極と安全側電極が電気的に接続さ
    れた時に前記出力回路本体が閉成されて装着確認信号を
    発生する構成とした請求項11記載の安全帯を用いる人命
    防護装置。
  14. 【請求項14】前記装着確認手段は、安全帯装着時に作業
    者側との接触圧力を検出する圧力センサを安全帯に設け
    て構成した請求項2記載の安全帯を用いる人命防護装
    置。
  15. 【請求項15】前記装着確認手段は、安全帯装着時に安全
    帯の張力変化を検出するストレーンゲージを安全帯に設
    けて構成した請求項2記載の安全帯を用いる人命防護装
    置。
  16. 【請求項16】前記装着確認手段は、安全帯内に、互いに
    対向する一対の電気接点と該一対の電気接点を常時は互
    いに離間状態に保持する弾性部材とを設け、安全帯装着
    の押圧力により一対の電気接点が接触して電気回路が閉
    路して装着確認信号が発生する構成である請求項2記載
    の安全帯を用いる人命防護装置。
  17. 【請求項17】前記装着確認手段は、弾力性を有するマッ
    ト部材内に互いに対向する一対の電極板が押圧力により
    接触した時に出力する構成のマットセンサを安全帯側に
    設けて構成した請求項2記載の安全帯を用いる人命防護
    装置。
  18. 【請求項18】前記装着確認手段は、互いに対向し磁力が
    作用した時に接触する一対の電極を安全帯側に設け、作
    業衣側に永久磁石を設けて構成した請求項2記載の安全
    帯を用いる人命防護装置。
  19. 【請求項19】前記装着確認手段は、作業者の動きを検出
    する加速度センサを安全帯に設けて構成した請求項2記
    載の安全帯を用いる人命防護装置。
  20. 【請求項20】命綱の一端に設けた第1フックバックルを
    安全帯側の係合環に係合して安全帯と命綱を連結する構
    成であって、前記第1連結確認手段は、前記装着確認手
    段の装着確認信号が供給される1次コイルが巻回されて
    安全帯に取付けられた強磁性材料からなる環状部材と、
    該環状部材に係合して2次コイルとして機能する電気良
    導体からなる前記係合環と、前記係合環に係合した時に
    閉路して前記係合環が1次コイルとして機能する磁気回
    路を構成する強磁性部材を有する前記第1フックバック
    ルと、該第1フックバックルの強磁性部材に巻回されて
    連結確認信号を出力する2次コイルとを備えて構成した
    請求項3記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  21. 【請求項21】命綱の一端に設けた第1フックバックルを
    安全帯側の係合環に係合して安全帯と命綱を連結する構
    成であって、前記第1連結確認手段は、前記装着確認手
    段の装着確認信号が供給される1次コイルが巻回されて
    安全帯に取付けられた強磁性材料からなる前記係合環
    と、前記命綱の一端に設けられ前記係合環に係合した時
    に閉路して2次コイルとして機能する前記第1フックバ
    ックルと、該第1フックバックルを介して発生する出力
    を伝送する信号線とを備え、前記第1フックバックル
    が、係合環に係合する電気良導体からなるフック部と、
    前記フック部の基端部に回動可能に軸支される軸支部が
    絶縁体からなり前記フック部の先端に接触する先端部が
    電気良導体からなる可動部とを備えて構成され、前記信
    号線が、フック部基端部と可動部先端にそれぞれ電気的
    に接続する構成である請求項4記載の安全帯を用いる人
    命防護装置。
  22. 【請求項22】命綱の一端に設けた第2フックバックを固
    定部の取付け金具に係合して命綱と固定部とを連結する
    構成であって、前記第2連結確認手段は、命綱に沿って
    配線された信号線が接続する1次コイルが巻回される強
    磁性部材を有する前記第2フックバックルと、第2フッ
    クバックルが係合した時に前記強磁性部材が閉路して構
    成される磁気回路の2次コイルとして機能する電気良導
    体からなる前記取付け金具と、該取付け金具に係合し当
    該取付け金具が1次コイルとして機能する強磁性材料か
    らなる環状部材と、該環状部材に巻回されて出力を取り
    出す2次コイルとを備えて構成した請求項20又は21に記
    載の安全帯を用いる人命防護装置。
  23. 【請求項23】命綱の一端に設けた第2フックバックを固
    定部の取付け金具に係合して命綱と固定部とを連結する
    構成であって、前記第2連結確認手段は、前記取付け金
    具に係合した時に閉路して1次コイルとして機能する前
    記第2フックバックルと、強磁性材料からなる前記取付
    け金具と、該取付け金具に巻回されて出力を取り出す2
    次コイルとを備え、前記第2フックバックルが、取付け
    金具に係合する電気良導体からなるフック部と、前記フ
    ック部の基端部に回動可能に軸支される軸支部が絶縁体
    からなり前記フック部の先端に接触する先端部が電気良
    導体からなる可動部とを備えて構成され、フック部基端
    部と可動部先端に入力信号が印加される構成とした請求
    項20又は21に記載の安全帯を用いる人命防護装置。
  24. 【請求項24】前記取付け金具に複数の命綱を連結する場
    合において、各命綱毎に連結確認信号の出力周波数を互
    いに異ならせる構成とする一方、前記第2連結確認手段
    は、各命綱毎の各信号伝達経路からの信号周波数を分別
    して出力する周波数分別回路及び該周波数分別回路から
    の出力信号の論理積を演算する論理積回路とを備える構
    成とした請求項22又は23に記載の安全帯を用いる人命防
    護装置。
  25. 【請求項25】前記装着確認手段が、安全帯に一対の電極
    を設け、作業衣に前記安全帯側電極と電気的に接続する
    一対の電極及び当該電極間に接続されるインピーダンス
    を備えて構成され、前記連結確認手段が、安全帯の前記
    一対の電極に接続する信号伝達経路と、該信号伝達経路
    を介して前記インピーダンスを一辺に接続したブリッジ
    回路の不平衡出力を検出し確認信号を出力する検出回路
    とを備える構成である請求項2記載の安全帯を用いる人
    命防護装置。
  26. 【請求項26】前記安全帯が前記固定部に直接固定される
    構成において、前記連結確認手段は、前記固定側に、高
    周波信号を放射する第1送信部及び前記高周波信号とは
    周波数の異なる特定周波数の信号のみ受信可能な第1受
    信部を備え、前記安全帯側に、前記第1送信部からの高
    周波信号を受信する第2受信部と、該第2受信部からの
    交流出力信号と前記装着確認手段からの出力信号の論理
    積を演算する論理積回路と、該論理積回路の交流出力信
    号を前記特定周波数に分周する分周回路及び該分周回路
    の分周出力を送信する第2送信部とを備え、第2送信部
    からの送信信号を第1受信部で受信された時に確認信号
    を発生する構成とした請求項7〜19のいずれか1つに記
    載の安全帯を用いる人命防護装置。
  27. 【請求項27】前記固定部が作業機械である場合に、前記
    作業機械の運転指令信号が発生している時、前記安全確
    保の通報信号が発生した時にのみ前記作業機械の運転許
    可信号を生成する運転許可信号生成手段を備える請求項
    1〜26のいずれか1つに記載の安全帯を用いる人命防護
    装置。
  28. 【請求項28】前記作業機械が、作業者が作業を行う昇降
    自由なリフトを備える構成である場合に、前記リフトが
    高所にあることを検出するリフト位置検出手段と、リフ
    トが高所にあることを前記リフト位置検出手段が検出し
    ている時に前記安全確保の通報信号が消滅すると警報を
    発生する警報手段を備える構成である請求項27記載の安
    全帯を用いる人命防護装置。
  29. 【請求項29】前記作業機械が、作業者が作業を行う昇降
    自由なリフトを備えると共に、運転操作鍵を収納する収
    納部を前記リフトに設ける構成のピッキングリフトであ
    る場合に、前記運転操作鍵が前記収納部内に存在するこ
    とを検出して出力する鍵検出手段と、前記リフトが初期
    位置に位置することを検出して出力するリフト初期位置
    検出手段と、前記鍵検出手段とリフト初期位置検出手段
    から出力が発生した時に第1の正常判定信号を発生する
    第1正常判定手段と、前記安全確保の通報信号の発生に
    より前記鍵検出手段の出力を自己保持し、前記通報信号
    の消滅により自己保持出力がリセットされる第1自己保
    持回路と、前記安全確保の通報信号の発生により前記リ
    フト初期位置検出手段の出力を自己保持し、前記通報信
    号の消滅により自己保持出力がリセットされる第2自己
    保持回路と、前記通報信号及び第1及び第2自己保持回
    路の各自己保持回路が共に生成される時に第2の正常判
    定信号を発生する第2正常判定手段と、前記第1と第2
    の各正常判定手段の正常判定信号が共に消滅した時に警
    報を発生する警報手段とを備える構成とした請求項1〜
    27のいずれか1つに記載の安全帯を用いる人命防護装
    置。
  30. 【請求項30】前記収納部は、ドアロック手段を備えた収
    納箱であり、前記ドアロック手段は、ロック時に閉成す
    る接点と励磁時にロックを解除するソレノイドを備え、
    前記ソレノイドは前記第2正常判定手段の出力で励磁さ
    れ、前記収納箱内に配置した前記鍵検出手段の出力が前
    記接点を介して出力される構成とした請求項29記載の安
    全帯を用いる人命防護装置。
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