JPH10336665A - 双方向予測ベクトル検出回路 - Google Patents

双方向予測ベクトル検出回路

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JPH10336665A
JPH10336665A JP13816097A JP13816097A JPH10336665A JP H10336665 A JPH10336665 A JP H10336665A JP 13816097 A JP13816097 A JP 13816097A JP 13816097 A JP13816097 A JP 13816097A JP H10336665 A JPH10336665 A JP H10336665A
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JP13816097A
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Inventor
Masanori Sawai
正典 澤井
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 探索範囲が広いにも拘らず回路を小規模にで
きることである。 【解決手段】 ベクトル検出回路7,8それぞれに入力
するオフセットベクトルk,lはPピクチャの場合には
それぞれの方向の探索範囲で別に定めるPピクチャオフ
セットベクトルv,wであり、またBピクチャの場合に
は最適ベクトルとして別に選択されたPピクチャベクト
ルuを時間軸補正したものである。このPまたはIピク
チャで設定したオフセットベクトルk,lそれぞれに基
づいてMAEo,pおよび最適ベクトルs,tを出力す
る前方向および後方向のベクトル検出回路7,8および
加算器9,10と、ベクトル検出回路7,8からMAE
o,pおよび最適ベクトルs,tを受け、小さい方のM
AEを最適ベクトルのPピクチャベクトルuとして出力
する最適ベクトル選択回路15とを備えることにより目
的を達成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像のフレーム
間の動きを予測して符号化する際、参照データを過去の
前方向探索範囲データおよび未来の後方向探索範囲デー
タから前後の両方向それぞれに最適なベクトルを検出す
る双方向予測ベクトル検出回路に関し、特に、探索範囲
が広いにも拘らず回路を小規模にできる双方向予測ベク
トル検出回路に関する。この双方向予測ベクトル検出回
路はMPEG(Moving Picture Experts Group:カラー
動画像符号化方式標準化グループ)規格に適応するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の双方向予測ベクトル検出
回路は、図5に示されるように、参照データaおよび前
方向探索範囲データbから前方向最適ベクトルyを検出
する前方向のベクトル検出回路101と、参照データa
および後方向探索範囲データcから後方向最適ベクトル
zを検出する後方向のベクトル検出回路102とにより
構成されている。
【0003】ベクトル検出回路101は、参照データa
と前方向探索範囲データbとのブロック毎のマッチング
を演算し平均絶対値誤差(以後、MAEと呼称する)が
最小となるベクトルを前方向最適ベクトルyとして出力
している。ベクトル検出回路102も同様にして参照デ
ータaおよび後方向探索範囲データcから後方向最適ベ
クトルzを検出している。
【0004】例えば、図5の回路に入力される信号は、
時間的距離Tを有する図4(A)に示される時刻T1,
T2,T3、次いでT4それぞれにおけるピクチャ#
n,#n+1 ,#n+2 、次いで#n+3 それぞれの映
像フレームの入力順序を、図4(B)に示される映像フ
レームの符号化順序のピクチャ#n,#n+3 ,#n+
1 、次いで#n+2 それぞれの順序に直された信号であ
るとする。
【0005】一方、図6には、図4(A)で示される映
像の空間上の移動状況が示されている。すなわち、移動
対象物は時刻T1,T2,T3,T4それぞれに対応し
て位置t1、t2,t3,t4それぞれにあり、時刻T
1にはピクチャ#nのI(Intra)ピクチャ、時刻T2に
はピクチャ#n+1 のB(Bidirectional)ピクチャ#
1、時刻T3にはピクチャ#n+2 のBピクチャ#2、
時刻T4にはピクチャ#3のP(Predictive)ピクチャ
それぞれがある。
【0006】ここで、参照データaを位置t2のBピク
チャ#1(ピクチャ#n+1 )とすれば、前方向予測ベ
クトルeは位置t1におけるIピクチャ(ピクチャ#
n)を探索領域としてその距離Tを有するが、後方向予
測ベクトルdは位置t4のPピクチャ(ピクチャ#n+
3 )を探索領域としておりその距離2Tを有する。同様
に、参照データaが位置t3におけるBピクチャ#2
(ピクチャ#n+2 )の場合、後方向予測ベクトルは位
置t4のPピクチャ(ピクチャ#n+3 )を探索領域と
しておりその距離Tを有するが、前方向予測ベクトルは
位置t1におけるIピクチャ(ピクチャ#n)を探索領
域としておりその距離2Tを有する。
【0007】このように、双方向予測では、参照データ
に対する探索領域データの時間的距離2Tを有して大き
く、また映像の空間上の移動量が大きくなるので、探索
範囲を広くしなければならないだけでなく、前方向およ
び後方向のベクトル検出を同時に処理する並列回路が必
要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の双方向
予測ベクトル検出回路では、双方向予測において、参照
データと探索領域データとの時間的距離が大きく、映像
の空間上の移動量も大きくなるため、探索範囲を広くす
る必要があるだけでなく、Pピクチャの最適ベクトルと
前方向および後方向のベクトル検出を同時処理する並列
回路が必要となり回路規模が大きくなるという問題点が
ある。
【0009】本発明の課題は、探索範囲が広いにも拘ら
ず回路を小規模にできる双方向予測ベクトル検出回路を
提供して上記問題点を解決することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による双方向予測
ベクトル検出回路は、参照データ並びに前方向探索範囲
データおよび後方行探索範囲データを入力して前方向最
適ベクトルおよび後方向最適ベクトルを出力する双方向
予測ベクトル検出回路において、PピクチャおよびIピ
クチャそれぞれでの所定の前方向および後方向それぞれ
のオフセットベクトルを設定しこれらオフセットベクト
ルそれぞれを入力して前方向および後方向それぞれのM
AEおよび最適ベクトルを出力する前方向および後方向
それぞれの二つのベクトル検出手段と、この二つのベク
トル検出手段から前方向および後方向それぞれのMAE
および最適ベクトルを受け、小さい方のMAEを最適ベ
クトルの前記Pピクチャベクトルとして出力する最適ベ
クトル選択手段とを備え、前記二つのベクトル検出手段
に入力される所定のオフセットベクトルは、Pピクチャ
の場合には前方向および後方向それぞれの探索範囲で別
に定めるPピクチャオフセットベクトルになるように設
定され、またBピクチャの場合には最適ベクトルとして
別に選択されたPピクチャベクトルを時間軸補正したも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の実施の一形態を示す機能ブ
ロック図である。図1に示された双方向予測ベクトル検
出回路では、探索範囲データを出力するセレクタ1、前
方向・後方向のデュアルポートRAM2,3、PG(パ
ルス発生)回路4、前方向・後方向の読出しアドレスを
出力する加算器5,6、前方向・後方向のベクトル検出
回路7,8、前方向・後方向の最適ベクトルを出力する
加算器9,10、前方向・後方向のオフセットベクトル
を出力するセレクタ11,12、前方向・後方向のオフ
セットベクトルを出力する時間軸補正回路13,14、
およびPピクチャベクトルを出力する最適ベクトル選択
回路15が設けられている。
【0013】図1に示された双方向予測ベクトル検出回
路で従来と相違する点は、入力として参照データa、前
方向探索範囲データbおよび後方向探索範囲データc
に、前方向および後方向それぞれのPピクチャオフセッ
トベクトルv,wが加えられていることである。
【0014】すなわち、入力となる参照データa、前方
向探索範囲データbおよび後方向探索範囲データcは、
前述の図4(A)で示される入力映像信号のIピクチャ
(ピクチャ#n)、Bピクチャ#1(ピクチャ#n+1
)、Bピクチャ#2(ピクチャ#n+2 )、次いでP
ピクチャ(ピクチャ#n+3 )による映像フレーム入力
順序の代わりに、図4(B)で示される入力映像信号の
Iピクチャ(ピクチャ#n)、Pピクチャ(ピクチャ#
n+3 )、Bピクチャ#1(ピクチャ#n+1 )次いで
Bピクチャ#2(ピクチャ#n+2 )の入力順序による
映像フレームが入力されるが、この映像フレームの探索
範囲を、新たに加えられた前方向および後方向それぞれ
のPピクチャオフセットベクトルv,wにより生成され
るオフセットベクトルにより切り替えて最適ベクトルと
している。
【0015】ここで、まず、図1に示される構成要素お
よびその接続状況について逐次説明する。
【0016】セレクタ1は、ピクチャ#nのIピクチャ
(Pピクチャでもよい)が対象の場合には前方向探索範
囲データbを選択し、また、ピクチャ#n+3 のPピク
チャが対象の場合には後方向探索範囲データcを選択
し、それぞれを探索範囲データjとして出力する。
【0017】前方向のデュアルポートRAM2では、I
ピクチャデータが前方向探索範囲データbとしてPG回
路4から出力される書込みアドレスdにより書き込ま
れ、加算器5から出力される読出しアドレスfにより探
索範囲データhを出力する。
【0018】後方向のデュアルポートRAM3では、セ
レクタ1から出力される探索範囲データjがPG回路4
から出力される書込みアドレスdにより書き込まれ、加
算器6から出力される読出しアドレスgにより探索範囲
データiを出力する。
【0019】PG回路4から出力される読出しアドレス
eは、一方では加算器5により前方向のオフセットベク
トルkを加算して読出しアドレスfをデュアルポートR
AM2へ出力し、他方では加算器6により後方向のオフ
セットベクトルlを加算して読出しアドレスgをデュア
ルポートRAM3へ出力している。
【0020】前方向および後方向それぞれにおいて、ベ
クトル検出回路7,8は、参照データaとデュアルポー
トRAM2,3からの探索範囲データh,iとを入力
し、探索範囲データh,iの探索範囲から検出した前方
向および後方向それぞれの最適差分ベクトルm,n、お
よび前方向および後方向それぞれのMAE(平均絶対値
誤差)o,pを出力する。
【0021】前方向および後方向それぞれにおいて、加
算器9,10は、最適差分ベクトルm,nにセレクタ1
1,12から出力されるオフセットベクトルk,lを加
算して前方向および後方向それぞれの最適ベクトルs,
tを出力する。
【0022】前方向および後方向それぞれにおいて、セ
レクタ11,12は、ピクチャ#n+3 のPピクチャが
対象の場合には前方向および後方向それぞれのPピクチ
ャオフセットベクトルv,wを選択入力する一方、ピク
チャ#n+1 のBピクチャ#1が対象の場合には時間軸
補正回路13,14から出力されるオフセットベクトル
q,rを選択入力して前方向および後方向それぞれのオ
フセットベクトルk,lを前述のように各加算器へ出力
する。
【0023】前方向および後方向それぞれにおいて、時
間軸補正回路13,14は、前方向および後方向に共通
の最適ベクトル選択回路15からPピクチャベクトルu
を受け、前方向および後方向それぞれのオフセットベク
トルq,rをセレクタ11,12へ出力する。この補正
処理の詳細は後で図3を参照して説明する。
【0024】最適ベクトル選択回路15は前述の前方向
および後方向それぞれのMAE(平均絶対値誤差)o,
pおよび最適ベクトルs,tを入力し、前方向および後
方向それぞれのMAEo,pの内、小さい方をPピクチ
ャの最適ベクトルに選択し、これをPピクチャベクトル
uとして出力する。
【0025】次に、図面を参照して動作機能の詳細を具
体的に説明する。
【0026】デュアルポートRAM2に書き込まれる前
方向探索範囲データbが図4(B)におけるピクチャ#
nのIピクチャデータの場合、このIピクチャデータは
デュアルポートRAM3にもセレクタ1を介して書き込
まれる。
【0027】次に、図4(B)におけるピクチャ#n+
3 のPピクチャの場合には、前方向および後方向それぞ
れで、セレクタ11,12が、Pピクチャオフセットベ
クトルv,wを前方向および後方向それぞれのオフセッ
トベクトルk,lとして出力する。この場合、セレクタ
1は、後方向の探索範囲データcとしてこのPピクチャ
を選択し、探索範囲データjとして出力する。
【0028】一方、デュアルポートRAM2に入力する
読出しアドレスfは図2に示された前方向のPピクチャ
オフセットベクトルvをセレクタ11を介して生成され
たオフセットベクトルkと上記読出しアドレスeとを加
算器5により加算出力されたものである。従って、デュ
アルポートRAM2は、加算器5を介して入力される読
出しアドレスfによりオフセットベクトルkの探索範囲
データhを読出し出力する。
【0029】他方、デュアルポートRAM3に入力する
読出しアドレスgは図2に示された後方向のPピクチャ
オフセットベクトルwをセレクタ12を介して生成され
たオフセットベクトルlと上記読出しアドレスeとを加
算器5により加算出力されたものである。従って、デュ
アルポートRAM3は、加算器6を介して入力される読
出しアドレスgによりオフセットベクトルlの探索範囲
データiを読出し出力すると共に、図4(B)における
ピクチャ#n+3 のPピクチャデータを探索範囲データ
jとして書込みアドレスdにより書き込む。
【0030】ベクトル検出回路7は、図2に示されるP
ピクチャのデータである参照データaと図2の前半領域
に示される前方向の探索範囲データhとを入力し、探索
範囲データhから検出した前方向最適ベクトルmを検出
し出力する。更に、加算器9が、この最適ベクトルmを
受け、これに前方向オフセットベクトルkを加えて探索
範囲データhの範囲における最適候補ベクトルとして前
方向の最適ベクトルsを出力する。
【0031】一方、ベクトル検出回路8は、図2に示さ
れるPピクチャのデータである参照データaと図2の後
半領域に示される後方向の探索範囲データiとを入力
し、探索範囲データiから検出した後方向最適ベクトル
nを検出し出力する。更に、加算器10が、この最適ベ
クトルnを受け、これに後方向オフセットベクトルlを
加えて探索範囲データiの範囲における最適候補ベクト
ルとして後方向の最適ベクトルtを出力する。
【0032】また、最適ベクトル選択回路15は、前方
向最適ベクトルsおよび後方向最適ベクトルtと前方向
MAEoおよび後方向MAEpとを入力し、MAEの小
さい方を、図4におけるPピクチャの最適ベクトル、P
ピクチャベクトルuとして出力する。
【0033】次に、図4のピクチャ#n+1 のBピクチ
ャ#1の場合、Pピクチャベクトルuは時間軸補正回路
13,14それぞれに入力され、前方向および後方向そ
れぞれのオフセットベクトルq,rを出力する。
【0034】図3は、図4におけるBピクチャ#1で検
出される双方向の動ベクトルである前方向および後方向
それぞれの最適ベクトルs,tの検出方法を空間上で表
している。すなわち、図3は、Pピクチャベクトルuを
時間軸上の距離で補正した前方向および後方向それぞれ
のオフセットベクトルq,rを探索範囲のオフセットベ
クトルとして、前方向および後方向それぞれの探索範囲
データh,iから双方向動き予測ベクトルの検出を示し
ている。
【0035】Pピクチャベクトルuは、Pピクチャで検
出された最適ベクトルなので、Iピクチャ上の位置t1
の図形がPピクチャ上の位置t4間で空間的に移動した
ことを示す動ベクトルであり、Pピクチャの符号化の際
には予測ベクトルとして検出される。このPピクチャベ
クトルuは、図2で参照され下記式(1)に示されるよ
うにベクトルv,mの和であり、時間軸上の距離3Tの
場合の値である。
【0036】 u=v+m (1) これに対して、前方向のオフセットベクトルqは時間距
離T、また後方向のオフセットベクトルrは時間距離2
Tそれぞれを有するので、Pピクチャベクトルuを探索
のオフセットとして利用するには、前方向予測および後
方向予測それぞれの時間軸上の距離にPピクチャベクト
ルuの値を補正する必要がある。このようにして求めら
れたオフセットベクトルは、下記の式(2)および式
(3)に示される。
【0037】 q=T/3T×u (2) r=2T/3T×u (3) このオフセットベクトルを中心として前方向および後方
向それぞれの最適差分ベクトルm,nを検出することに
より、図3の前方向および後方向それぞれの探索範囲デ
ータh,i(それぞれIピクチャデータおよびPピクチ
ャデータ)の探索範囲内で最適ベクトルの検出が可能と
なる。
【0038】図1に示されるように、PG回路4から出
力される読出しアドレスeは、加算器5により前方向オ
フセットベクトルq=kが加算された読出しアドレスf
を出力する。この読出しアドレスfによりデュアルポー
トRAM2は、図3に示される前方向のオフセットベク
トルqをオフセットベクトルとした探索範囲データhを
読出し出力する。
【0039】一方、読出しアドレスeは、加算器6によ
り後方向オフセットベクトルr=1が加算され、読出し
アドレスgを出力する。この読出しアドレスgによりデ
ュアルポートRAM3は、図3に示される後方向のオフ
セットベクトルrをオフセットベクトルとした探索範囲
データiを読出し出力する。
【0040】ベクトル検出回路7は、図3に示されるB
ピクチャ#1のデータである参照データaと同じ図3に
示されるIピクチャのデータである前方向探索範囲デー
タhを入力し、Iピクチャのデータである前方向探索範
囲から前方向最適ベクトルmを検出し、更に、加算器9
がこの前方向最適ベクトルmに前方向オフセットベクト
ルkを加算してBピクチャ#1の前方向最適ベクトルs
を出力する。
【0041】一方、ベクトル検出回路8は、図3に示さ
れるBピクチャ#1のデータである参照データaと同じ
図3に示されるPピクチャのデータである後方向探索範
囲データiを入力し、Pピクチャのデータである後方向
探索範囲から後方向最適ベクトルnを検出し、更に加算
器10がこの後方向最適ベクトルnに後方向オフセット
ベクトルlを加算してBピクチャ#1の後方向最適ベク
トルtを出力する。
【0042】このように、距離が大きく最適ベクトルの
値が一般的に大きくなるPピクチャでは、二つのベクト
ル検出回路に加えるオフセットベクトルを探索範囲が図
2におけるPピクチャオフセットベクトルv,wになる
ように設定することにより広い範囲からPピクチャベク
トルuが検出できる。
【0043】また、Bピクチャでは、二つのベクトル検
出回路に加えるオフセットベクトルをPピクチャベクト
ルuの時間軸補正した前方向および後方向それぞれのオ
フセットベクトルq,rに切り替えることにより、双方
向の最適ベクトルs,tそれぞれが広範囲な探索領域か
ら検出できる。
【0044】上記説明では、機能ブロックを図示して説
明したが、機能の分離併合は上記機能を満たす限り自由
であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、最
適ベクトルの値が一般的に大きくなるPピクチャでは、
前方向および後方向それぞれの二つのベクトル検出回路
に加えるオフセットベクトルを前方向および後方向それ
ぞれの探索範囲でPピクチャオフセットベクトルになる
ように設定することにより広い範囲からPピクチャベク
トルが検出でき、一方、Bピクチャでは、二つのベクト
ル検出回路に加えるオフセットベクトルをPピクチャベ
クトルの時間軸補正した前方向および後方向それぞれの
オフセットベクトルに切り替えることにより双方向の最
適ベクトルそれぞれが広範囲な探索領域から検出できる
双方向予測ベクトル検出回路が得られる。この構成によ
って、探索範囲が広いにも拘らず回路を小規模にできる
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】図1でのPピクチャの予測ベクトル検出の一実
施例を示す説明図である。
【図3】図1においてPピクチャの予測ベクトルをオフ
セットベクトルとした双方向予測ベクトル検出の一実施
例を示す説明図である。
【図4】ピクチャデータの一例を示すパターン説明図で
ある。
【図5】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】従来の双方向予測ベクトル検出の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1、11、12 セレクタ 2、3 デュアルポートRAM 4 PG回路 5、6、9、10 加算器 7、8 ベクトル検出回路 13、14 時間軸補正回路 15 最適ベクトル選択回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照データ並びに前方向探索範囲データ
    および後方行探索範囲データを入力して前方向最適ベク
    トルおよび後方向最適ベクトルを出力する双方向予測ベ
    クトル検出回路において、PピクチャおよびIピクチャ
    それぞれでの所定の前方向および後方向それぞれのオフ
    セットベクトルを設定しこれらオフセットベクトルそれ
    ぞれを入力して前方向および後方向それぞれの平均絶対
    値誤差(以後、MAEと呼称する)および最適ベクトル
    を出力する前方向および後方向それぞれの二つのベクト
    ル検出手段と、この二つのベクトル検出手段から前方向
    および後方向それぞれのMAEおよび最適ベクトルを受
    け、小さい方のMAEを最適ベクトルのPピクチャベク
    トルとして出力する最適ベクトル選択手段とを備え、前
    記二つのベクトル検出手段に入力される所定のオフセッ
    トベクトルはPピクチャの場合には前方向および後方向
    それぞれの探索範囲で別に定めるPピクチャオフセット
    ベクトルになるように設定され、またBピクチャの場合
    には最適ベクトルとして別に選択されたPピクチャベク
    トルを時間軸補正したものであることを特徴とする双方
    向予測ベクトル検出回路。
  2. 【請求項2】 参照データa、並びに前方向探索範囲デ
    ータbおよび後方行探索範囲データcを入力して前方向
    最適ベクトルおよび後方向最適ベクトルを出力する双方
    向予測ベクトル検出回路において、書込みアドレスdお
    よび読出しアドレスeを生成出力するPG回路と、前方
    向探索範囲データbおよび後方行探索範囲データcを入
    力していずれか一方を探索範囲データjとして出力する
    探索範囲データセレクタと、Pピクチャベクトルuを入
    力し前記参照データaおよび前記前方向探索範囲データ
    bの時間的距離の補正を加え前方向オフセットベクトル
    qとして出力する前方向時間軸補正回路と、Pピクチャ
    ベクトルuを入力し前記参照データaおよび前記後方向
    探索範囲データcの時間的距離の補正を加え後方向オフ
    セットベクトルrとして出力する後方向時間軸補正回路
    と、前方向Pピクチャオフセットベクトルvおよび前記
    前方向オフセットベクトルqを入力していずれか一方を
    選択し前方向オフセットベクトルkとして出力する前方
    向セレクタと、後方向Pピクチャオフセットベクトルw
    および前記後方向オフセットベクトルrを入力していず
    れか一方を選択し後方向オフセットベクトルlとして出
    力する前方向セレクタと、前記書込アドレスdにより前
    方向探索範囲データbを書き込み、前記読出しアドレス
    eに前記前方向オフセットベクトルkを加えた読出しア
    ドレスfにより前方向探索範囲データhを出力する前方
    向デュアルポートRAM(Randam Access Memory)と、
    前記書込アドレスdにより前記探索範囲データjを書き
    込み、前記読出しアドレスeに前記後方向オフセットベ
    クトルlを加えた読出しアドレスgにより後方向探索範
    囲データiを出力する前方向デュアルポートRAM(Ra
    ndam Access Memory)と、前記参照データaおよび前記
    前方向探索範囲データhを入力して前方向最適差分ベク
    トルmおよび前方向MAEoを出力する前方向ベクトル
    検出回路と、前記参照データaおよび前記後方向探索範
    囲データiを入力して後方向最適差分ベクトルnおよび
    後方向MAEpを出力する後方向ベクトル検出回路と、
    前記前方向最適差分ベクトルmに前記前方向オフセット
    ベクトルkを加算して一方の最終出力となる前方向最適
    ベクトルsを出力する前方向加算器と、前記後方向最適
    差分ベクトルnに前記後方向オフセットベクトルlを加
    算して他方の最終出力となる後方向最適ベクトルtを出
    力する後方向加算器と、更に、前記前方向MAEo、前
    記後方向MAEp、前記前方向最適ベクトルs、および
    前記後方向最適ベクトルtを入力してこの前方向MAE
    oおよびこの後方向MAEpのいずれか小さい方を前記
    Pピクチャuとして出力する最適ベクトル選択回路とを
    備え、前方向および後方向それぞれの前記セレクタは、
    前記参照データaがPピクチャデータの場合には別途設
    定された前記Pピクチャオフセットベクトルv,wそれ
    ぞれを選択出力する一方、Bピクチャの場合では前記オ
    フセットベクトルq,rそれぞれを選択出力することを
    特徴とする双方向予測ベクトル検出回路。
JP13816097A 1997-05-28 1997-05-28 双方向予測ベクトル検出回路 Pending JPH10336665A (ja)

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