JP4274430B2 - 動きベクトル検出装置 - Google Patents

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本発明は、動きベクトル検出装置に関し、特に初期偏位ベクトルを用いた勾配法等による動きベクトルの検出に適用することができる。本発明は、動きの方向についてのみ適切な固定ベクトルを初期偏位候補ベクトルに加えて動きベクトルを検出することにより、簡易な構成により、動きが急変した場合にも対応して高い精度で動きベクトルを検出することができる。
従来、ビデオ信号の高能率符号化処理においては、動きベクトルを用いてフレーム間符号化処理の効率を向上させるようになされており、またテレビジョン信号のフォーマット変換においては、動きベクトルを用いた動き補正により、フィールド数の変換によるギクシャクとした動きを滑らかな動きに補正するようになされている。
このような動きベクトルの検出は、ビデオ信号をm画素×nライン(m、nは整数)による動きベクトルの検出単位(すなわちマクロブロックである)にブロック化し、各ブロック毎に動きベクトルを検出するようになされており、例えば特開昭55−162683号公報、特開昭55−162684号公報に開示のパターンマッチング法、特開昭60−158786号公報に開示の勾配法、位相相関法等が用いられるようになされている。
このような動きベクトル検出手法のうち勾配法においては、例えば特開昭62−206980号公報に、初期偏位ベクトルを用いて動きベクトルを検出する方法が提案されるようになされている。ここでこの初期偏位ベクトルは、動きベクトルの予測値であり、例えば周囲の動きベクトル検出ブロックで既に検出された動きベクトル等より検出される。この初期偏位ベクトルを用いた動きベクトル検出方法においては、特開平4−78286号公報に、この初期偏位ベクトルを基準にして偏位ベクトルを検出した後、この初期偏位ベクトルと偏位ベクトルとの加算により動きベクトルを検出することにより、簡易な構成で動きベクトルを検出する方法が開示されるようになされている。この検出方法によれば、動きベクトル=初期偏位ベクトル+偏位ベクトルにより動きベクトルを検出することができ、例えばカメラパンのような動きが一様な場合には、偏位ベクトルは「0」となり、初期偏位ベクトルのみが値を持つようになる。
しかしながら、勾配法により動きベクトルを検出する方法は、画像勾配とフレーム間差分値とを用いた演算式で動きベクトルを検出する方法であり、検出精度が高い一方、数画素分の検出精度しかなく、動き量が急変した場合においては検出精度が劣化し、真の動き量に追従するまで数フィールドの時間が必要となる問題があった。
この問題を解決する1つの方法として、特開平7−135663号公報に、ブロックマッチング法で検出した動きベクトルを初期偏位ベクトルの選択対象である初期偏位候補ベクトルに加えて処理する方法が開示されるようになされている。すなわちブロックマッチング法による動きベクトルの検出においては、単に動きベクトル検出範囲で検出されるフィールド間差分値、フレーム間差分値の大小判定により動きベクトル検出していることにより、時間軸方向に相関の無い動きについても検出することができ、これにより動きが急変した場合についても動きベクトルを検出することができる。これによりブロックマッチング法で検出した動きベクトルを初期偏位候補ベクトルに加えて勾配法により動きベクトル検出すれば、動きの急変にも対応して、高い精度で動きベクトルを検出することができると考えられる。
しかしながらこのようにブロックマッチング法により検出した動きベクトルを初期偏位候補ベクトルに加える構成にあっては、ブロックマッチング法による動きベクトル検出回路が必要になる分、回路構成が増大する問題があった。
特開昭55−162683号公報 特開昭55−162684号公報 特開昭60−158786号公報 特開平4−78286号公報 特開平7−135663号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して簡易な構成により、動きの急変にも対応して、高い精度で動きベクトルを検出することができる動きベクトル検出装置を提案しようとするものである。
係る課題を解決するため請求項1の発明においては、複数の初期偏位候補ベクトルから初期偏位ベクトルを選択し、初期偏位ベクトルを用いて偏位ベクトルを検出して初期偏位ベクトルを補正することにより、順次入力されるビデオ信号の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置に適用して、方向が異なる複数の固定ベクトルによりそれぞれ動き補正して、フレーム間差分値又はフィールド間差分値を検出する差分値演算手段と、差分値演算手段の演算結果に基づいて、固定ベクトルのうちフレーム間差分値又はフィールド間差分値が最小となる固定ベクトルを選択する選択手段とを有し、選択手段により選択された固定ベクトルと既検出の動きベクトルとを初期偏位候補ベクトルに設定して動きベクトルを検出するようにする。
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、固定ベクトルは、動きベクトルを検出する被検出ブロックの中心から被検出ブロックに隣接するマクロブロックまでの長さに設定されるようにする。
請求項1の構成により、複数の初期偏位候補ベクトルから初期偏位ベクトルを選択し、初期偏位ベクトルを用いて偏位ベクトルを検出して初期偏位ベクトルを補正することにより、順次入力されるビデオ信号の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置に適用して、方向が異なる複数の固定ベクトルによりそれぞれ動き補正して、フレーム間差分値又はフィールド間差分値を検出する差分値演算手段と、差分値演算手段の演算結果に基づいて、固定ベクトルのうちフレーム間差分値又はフィールド間差分値が最小となる固定ベクトルを選択する選択手段とを有し、選択手段により選択された固定ベクトルと既検出の動きベクトルとを初期偏位候補ベクトルに設定して動きベクトルを検出することにより、動きの方向についてのみ適切な固定ベクトルを初期偏位候補ベクトルに加えて動きベクトルを検出することができ、これにより簡易な構成により、動きが急変した場合にも対応して高い精度で動きベクトルを検出することができる。
また請求項2の構成により、請求項1の構成において、固定ベクトルは、動きベクトルを検出する被検出ブロックの中心から被検出ブロックに隣接するマクロブロックまでの長さに設定することにより、マクロブロックの大きさを単位とした処理により動きベクトル検出の処理を一段と簡易化することができる。
本発明によれば、初期偏位ベクトルを用いた勾配法等による動きベクトルの検出において、簡易な構成により、動きが急変した場合にも対応して高い精度で動きベクトルを検出することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例に係る動きベクトル検出装置を示すブロック図である。この動きベクトル検出装置1は、例えばフォーマット変換装置、MPEG(Moving Picture Experts Group)等による符号化装置、ノイズ軽減装置等に適用されて、ビデオ信号を構成する輝度信号Yから動きベクトルVを検出して出力する。なお動きベクトルの検出においては、輝度信号Yを使用する場合に限らず、色差信号R−Y、B−Yを使用することも可能である。
この動きベクトル検出装置1は、初期偏位ベクトルV1によっておおよその動きベクトルを検出し、この検出された動きベクトルを用いた勾配法により偏位ベクトルΔVを検出して初期偏位ベクトルV1を補正することにより、動きベクトルVを検出する。
すなわち動きベクトル検出装置1において、前置フィルタ2は、二次元のローパスフィルタであり、輝度信号Yを入力して高域成分を抑圧し、これによりノイズによる動きベクトルの誤検出を防止する。また前置フィルタ2は、輝度信号Yがインターレース方式によるビデオ信号によるものの場合、いわゆる重心補正の処理を実行し、これにより連続するフィールド間で動きベクトルを検出する際に、フィールド間でラインが異なることによる動きベクトルの検出精度の劣化を防止するようになされている。なおこの前置フィルタ2はローパスフィルタに限らず、帯域通過フィルタを適用することもできる。
1フィールド遅延回路3は、この前置フィルタ2から輝度信号Yを入力し、1フィールドの期間だけ遅延させて出力する。
動きベクトル検出回路4は、動きベクトルを検出するマクロブロックに対して、このマクロブロックに隣接する周囲の8個のマクロブロックに対応する8系統の前フィールドに係る輝度信号Y1を1フィールド遅延回路3から入力すると共に、これら8系統の輝度信号Y1について、前置フィルタ2から出力される現フィールドの動きベクトル検出対象に係るマクロブロックの輝度信号Yとの間で、それぞれフィールド間差分値を計算してこのフィールド間差分値が最も小さなマクロブロックに係るベクトルを初期偏位候補ベクトルMVBとして出力するようになされている。
初期偏位ベクトル選択回路5は、メモリ回路8に保持されてなる既に検出された動きベクトルVから被検出ブロック周辺の初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8を入力すると共に、動きベクトル検出回路4から初期偏位候補ベクトルMVBを入力し、これらの動きベクトルVK1〜VK8、MVBより初期偏位ベクトルV1を選択して出力する。
勾配法演算回路6は、初期偏位ベクトル選択回路5から出力される初期偏位ベクトルV1を基準にして、勾配法により偏位ベクトルΔVを検出する。すなわち勾配法演算回路6は、1フィールド遅延回路3から出力される輝度信号Y1を初期偏位ベクトルV1により動き補正し、この動き補正した輝度信号と前置フィルタ2から出力される輝度信号Yとの間の勾配法による演算により、偏位ベクトルΔVを検出する。
加算回路7は、この偏位ベクトルΔVを初期偏位ベクトルV1に加算することにより初期偏位ベクトルV1を補正し、その結果を動きベクトルVとして出力する。
メモリ回路8は、加算回路7から出力される動きベクトルVを記録して保持する。またこの保持した動きベクトルVより、勾配法演算回路6で偏位ベクトルΔVの計算に供する動きベクトル検出対象のマクロブロックに対応して、この保持した動きベクトルVを初期偏位候補ベクトルの一部として出力する。なおこの実施例では、前フィールド及び現フィールドの既検出の動きベクトルから、8種類の動きベクトルVK1〜VK8を初期偏位候補ベクトルの一部として出力するようになされている。
図1は、動きベクトル検出回路4を示すブロック図である。動きベクトル検出回路4において、メモリ回路14は、前置フィルタ2から出力される輝度信号Yを記録して保持し、この保持した輝度信号Yをマクロブロックに対応する大きさの領域単位で出力する。またメモリ回路15は、1フィールド遅延回路3から出力される輝度信号Y1を記録して保持し、この保持した輝度信号Y1をマクロブロックに対応する大きさの領域単位で出力する。この処理において、メモリ回路15は、輝度信号Y1の書き込みに供した書き込みアドレスに対して、固定ベクトル発生回路13から出力される固定ベクトルMVB1〜MVB8の分、読み出しアドレスを偏位させたアドレス制御により保持した輝度信号Y1を出力し、これにより保持した輝度信号Y1を固定ベクトルMVB1〜MVB8でそれぞれ動き補正して出力する。
ここで固定ベクトル発生回路13は、図3に示すように、動きベクトルを検出するマクロブロックMB0から、このマクロブロックMB0に隣接する周囲の各マクロブロックMB1〜MB8までの8種類の異なる方向のベクトルを固定ベクトルMVB1〜MVB8として出力するようになされている。これにより固定ベクトル発生回路13は、水平方向及び垂直方向の大きさをそれぞれVx及びVyとおいて、マクロブロックMB1〜MB8に対応して、(Vx=−8、Vy=−8)、(Vx=0、Vy=−8)、(Vx=8、Vy=−8)、(Vx=−8、Vy=0)、(Vx=8、Vy=0)、(Vx=−8、Vy=8)、(Vx=0、Vy=8)、(Vx=8、Vy=8)による固定ベクトルMVB1〜MVB8を出力するようになされている。またこれに対応してメモリ回路15は、動きベクトルを検出するマクロブロックMB0に対して、このマクロブロックMB0に隣接する周囲の8個のマクロブロックMB1〜MB8に対応する8系統の輝度信号Y1を前フィールドより出力するようになされている。
差分演算回路16は、この8系統の輝度信号Y1について、メモリ回路14から出力される動きベクトル検出対象に係るマクロブロックの輝度信号との間で、それぞれフィールド間差分値FDF1〜FDF8を計算して出力する。なおここでこの実施例において、このフィールド間差分値FDF1〜FDF8には、対応する画素間で画素値の差分値を計算し、この差分値の絶対値をマクロブロック毎に加算した差分絶対値和が適用されるようになされている。なおフィールド間差分値FDF1〜FDF8には、このような差分値の二乗和を適用するようにしてもよい。
比較回路17は、これらフィールド間差分値FDF1〜FDF8の比較結果により、フィールド間差分値FDF1〜FDF8が最も小さくなる固定ベクトルを固定ベクトルMVB1〜MVB8より選択して初期偏位候補ベクトルMVBとして出力する。
メモリ回路18は、この初期偏位候補ベクトルMVBを一時記録し、初期偏位ベクトル選択回路5に出力する。
これらにより動きベクトル検出回路4は、動きベクトル検出対象のマクロブロックMB0から、このマクロブロックMB0に隣接するマクロブロックMB1〜MB8に向かう方向が異なる固定長の8種類の固定ベクトルMVB1〜MVB8から、最もフィールド間差分値が小さくなるベクトルをブロックマッチング法により検出して初期偏位候補ベクトルMVBにより出力するようになされている。
また初期偏位ベクトル選択回路5においては、既検出に係る動きベクトルVによる初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8と、この動きベクトル検出回路4による初期偏位候補ベクトルMVBとから、初期偏位ベクトルV1を検出するようになされている。
すなわち、初期偏位ベクトル選択回路5は、前置フィルタ2から出力される輝度信号Yのマクロブロック単位で、輝度信号Y1の書き込みに供した書き込みアドレスに対して、それぞれ初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8、MVBの分、読み出しアドレスを偏位させたアドレス制御により保持した輝度信号Y1を読み出し、これにより保持した輝度信号Y1をそれぞれ初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8、MVBで動き補正する。またこの読み出した輝度信号Y1と、前置フィルタ2から出力される輝度信号Yとの間で、それぞれ初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8、MVB毎にフィールド間差分値を計算し、このフィールド間差分値が小さな初期偏位候補ベクトルを選択し、初期偏位ベクトルV1として出力する。なおこの初期偏位候補ベクトルVK1〜VK8、MVBに係るフィールド間差分値にあっても、差分絶対値和が適用されるものの、差分値の二乗和を適用するようにしてもよい。
これらによりこの実施例において、固定ベクトル発生回路13、メモリ14、15、差分演算回路16は、方向が異なる複数の固定ベクトルによりそれぞれ動き補正して、フレーム間差分値又はフィールド間差分値を検出する差分値演算手段を構成し、比較回路17は、差分値演算手段の演算結果に基づいて、固定ベクトルのうちフレーム間差分値又はフィールド間差分値が最小となる固定ベクトルを選択する選択手段を構成するようになされている。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この動きベクトル検出装置1において、処理対象であるビデオ信号の輝度信号Yは(図2)、前置フィルタ2により周波数特性が補正された後、初期偏位ベクトル選択回路5で初期偏位ベクトルV1が検出され、この初期偏位ベクトルV1を用いた勾配法演算回路6における勾配法の処理により偏位ベクトルΔVが検出される。輝度信号Yは、この偏位ベクトルΔVが初期偏位ベクトルV1に加算されて動きベクトルVが検出され、この動きベクトルVがメモリ回路8に記録されると共に、例えばフィールド内挿等に適用される。
またメモリ回路8に記録された動きベクトルVは、続く動きベクトル検出対象のマクロブロックに応じて、メモリ回路8から複数の動きベクトルVK1〜VK8が初期偏位ベクトルV1の候補として初期偏位ベクトル選択回路5に供給され、この初期偏位ベクトル選択回路5において、それぞれ各動きベクトルVK1〜VK8毎にフィールド間差分値が検出され、このフィールド間差分値が最も小さな動きベクトルが初期偏位ベクトルV1として選択される。
これによりこの動きベクトル検出装置1では、連続するフィールド間の相関を有効に利用して、動きが小さい場合に、高い検出精度により動きベクトルVを検出することができる。しかしながらこのままでは、動きが急変した場合に、この動きに追従するように動きベクトルVを検出できなくなり、動きベクトルVを誤検出することになる。
すなわち勾配法による動きベクトルの検出においては、検出可能な動きベクトルの範囲が狭いことにより、例えば物体が急に動きを変化させた場合には、動きベクトルを誤検出することになり、動きに追従できるまでに数フィールド時間が必要となる。
これに対してブロックマッチング法は、連続するフィールド間の相関に無関係に動きベクトルを検出することにより、動きベクトルの探索範囲内であれば、動きが急激に変化した場合でも、1フィールド以内に動きを検出することができる。
しかしながらブロックマッチング法は、探索対象ブロック毎に現フィールドと前フィールドとのフィールド間差分値を計算して、この計算結果を全ての探索対象ブロックについて比較する必要があり、探索対象ブロックが多くなるとその分回路規模が増大することになる。
このためこの動きベクトル検出装置1においては、動きベクトル検出対象のマクロブロックMB0から、このマクロブロックMB0に隣接するマクロブロックMB1〜MB8に向かう方向が異なる複数の固定ベクトルMVB1〜MVB8から、最もフィールド間差分値が小さくなるベクトルがブロックマッチング法により選択されて初期偏位候補ベクトルに加えられる。
このように異なる方向の固定ベクトルMVB1〜MVB8から初期偏位候補ベクトルMVBを選択した場合には、動きベクトルの大きさについては、精度を欠くものの、例えば静止画像から動画像に動きが急激に変化した場合にあっては、既検出の動きベクトルVK1〜VK8に比して動きを反映した精度の高いものとなる。
これにより動きが急変した場合には、初期偏位ベクトル選択回路5において固定ベクトルMVB1〜MVB8から動きの方向を反映した固定ベクトルによる初期偏位候補ベクトルMVBが選択されて勾配法演算回路6に出力される。これにより勾配法演算回路6では、動きの方向についてのみ適切な初期偏位ベクトルV1に基づいて勾配法により偏位ベクトルΔVが検出される。勾配法による偏位ベクトルΔVの検出処理においては、検出可能な動きベクトルの範囲は狭いものの検出精度が高いことにより、初期偏位ベクトルV1が動きの方向を反映していれば、勾配法により高精度で偏位ベクトルΔVを検出することができる。
これらにより動きベクトル検出装置1では、勾配法による動きベクトル検出回路の構成に、異なる方向の固定ベクトルMVB1〜MVB8から初期偏位候補ベクトルMVBを選択する構成を付加するだけで動きを反映した初期偏位候補ベクトルMVBを選択することができる。これにより従来に比して一段と簡易な構成により、動きの急変にも対応して、高い精度で動きベクトルを検出することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、初期偏位ベクトルを用いた勾配法による動きベクトルの検出において、従来に比して一段と簡易な構成により、動きの急変にも対応して、高い精度で動きベクトルを検出することができる。
また固定ベクトルの長さを、動きベクトルを検出する被検出ブロックの中心から被検出ブロックに隣接するマクロブロックまでの長さに設定することにより、マクロブロックの大きさを単位とした処理により動きベクトル検出の処理を一段と簡易化することができる。
なお上述の実施例においては、異なる方向の8種類の固定ベクトルMVB1〜MVB8によりブロックマッチング法に係る初期偏位候補ベクトルを選択する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、方向が異なる固定ベクトルであれば他の種々の数の候補より初期偏位候補ベクトルを選択する場合に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、フィールド間で動きベクトルを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フレーム間で動きベクトルを検出するようにしてもよい。この場合、1フィールド遅延回路3に代えて1フレーム遅延回路を適用し、輝度信号Yを1フレーム遅延させるようにすればよい。
また上述の実施例においては、勾配法により偏位ベクトルを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば位相相関法等、他の方法により偏位ベクトルを検出するようにしてもよい。
本発明は、動きベクトル検出装置に関し、例えばフォーマット変換装置に適用することができる。
本発明の実施例に係る動きベクトル検出装置の動きベクトル検出回路を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る動きベクトル検出装置を示すブロック図である。 初期偏位候補ベクトルの選択処理の説明に供する略線図である。
符号の説明
1……動きベクトル検出装置、3……1フィールド遅延回路、4……動きベクトル検出回路、5……初期偏位ベクトル選択回路、6……勾配法演算回路、7……加算回路、8、14、15、18……メモリ回路、13……固定ベクトル発生回路、16……差分演算回路、17……比較回路

Claims (2)

  1. 複数の初期偏位候補ベクトルから初期偏位ベクトルを選択し、前記初期偏位ベクトルを用いて偏位ベクトルを検出して前記初期偏位ベクトルを補正することにより、順次入力されるビデオ信号の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、
    方向が異なる複数の固定ベクトルによりそれぞれ動き補正して、フレーム間差分値又はフィールド間差分値を検出する差分値演算手段と、
    前記差分値演算手段の演算結果に基づいて、前記固定ベクトルのうち前記フレーム間差分値又はフィールド間差分値が最小となる固定ベクトルを選択する選択手段とを有し、
    前記選択手段により選択された前記固定ベクトルと既検出の動きベクトルとを前記初期偏位候補ベクトルに設定して前記動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 前記固定ベクトルは、
    前記動きベクトルを検出する被検出ブロックの中心から前記被検出ブロックに隣接するマクロブロックまでの長さに設定されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の動きベクトル検出装置。

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