JPH05236454A - 画像符号化における動ベクトル検出方法と装置 - Google Patents

画像符号化における動ベクトル検出方法と装置

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JPH05236454A
JPH05236454A JP7280092A JP7280092A JPH05236454A JP H05236454 A JPH05236454 A JP H05236454A JP 7280092 A JP7280092 A JP 7280092A JP 7280092 A JP7280092 A JP 7280092A JP H05236454 A JPH05236454 A JP H05236454A
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signal
motion vector
motion
prediction
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JP7280092A
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Yasuo Katayama
泰男 片山
Koichi Oyama
公一 大山
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G C TECHNOL KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤差の小さな内挿予測符号化用の動き補償予
測信号を得る。 【構成】 現ピクチャ信号19と前方(過去)ピクチャ
の画像信号31とから動ベクトル情報34を得て、それ
に対応した予測信号37と現画像信号19との間で演算
データ61を得て、これと後方(未来)ピクチャの画像
信号21とから動ベクトル情報24を得て最適化した動
き補償予測信号27を得、両予測信号27,37とから
内分算出器51で内分を求め、内分予測信号55を得て
予測信号出力端子14から出力している。 【効果】 これによって、前方および後方ピクチャのそ
れぞれと、現ピクチャとの間の予測信号をそれぞれ別個
に求めた従来よりも誤差が小さくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号の符号化にお
ける動ベクトル検出方法と装置に関する。具体的には、
動画像信号を高能率符号化して伝送する場合に、予測誤
差信号の小さな動き補償を可能とする動ベクトル検出方
法と装置を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】動画像信号は膨大な情報量を有する。そ
のために、従来より、動画像信号を高能率で符号化して
効率的な画像伝送を図る各種の方法が使われている。こ
の高能率符号化に用いられるものに、画像信号のピクチ
ャ(フレームまたはフィールド)間の相関を利用して、
1つ前のピクチャから現在のピクチャを予測するピクチ
ャ間予測符号化がある。現在のピクチャの画像信号と1
つ前のピクチャの画像信号との画素ごとの差分値を予測
誤差データとして求め、得られた予測誤差データのみを
符号化して伝送する。これにより、符号化して伝送すべ
き画像の情報量が低減される。
【0003】しかし、静止領域ではピクチャ間予測符号
化は有効だが、動領域では大きな予測誤差データを生
じ、画質も劣化する欠点がある。これを是正する手段と
して用いられているのが動き補償ピクチャ間予測符号化
である。動き補償ピクチャ間予測符号化では、ピクチャ
間の予測誤差データを求める前に、現在のピクチャの符
号化する部分の1つ前の復号化されたピクチャとの間の
移動量である動ベクトルを検出する。動ベクトルが得ら
れると、1つ前の複合化ピクチャの中で動ベクトルに従
ってずらした位置の現在のピクチャの符号化する部分と
の予測誤差データを求める。得られた予測誤差データは
符号化されて動ベクトルとともに受信側に伝送される。
【0004】ここで、動き補償ピクチャ間予測符号化に
おける動ベクトルについて、図4を用いて説明する。図
4において、100は現在のピクチャであり、ピクチャ
の構成をたとえば1ライン352ドット,288ライン
とすると、現在のピクチャ100をたとえば16×16画素
ごとのブロックに分割する。そこで、ブロック103を
動ベクトルを検出するブロックとすると、このブロック
103と1つ前のピクチャ101内の同位置のブロック
(破線)よりも水平方向および垂直方向のそれぞれの一
方向に8画素、+方向に7画素大きいブロック、すなわ
ち、破線のブロックを中心に含む31×31画素の探索領域
104(1点鎖線)を、ブロック103と最も相関度の
高いブロックを探索する領域とする。そこで、この探索
領域104内において、ブロック103を水平方向およ
び垂直方向に1画素ずつ順次ずらして対応する各画素ご
との差分を求め、得られた差分値からブロック103と
の相関度を判定するための評価値を算出する。評価値と
しては、たとえば、差分値の絶対値の和、あるいは差分
値の2乗の和を用いる。評価値算出の結果、探索領域1
04内においてブロック102が評価値が最小となるブ
ロックとすると、ブロック103と同位置である破線の
ブロックの中心からブロック102の中心にに向かうベ
クトル109を、ブロック103についての動ベクトル
とする。
【0005】このようにして得られた動ベクトルを用い
て補正したピクチャ間の予測誤差データを符号化して伝
送するならば、伝送符号量は動き補償なしのフレーム間
符号化に比べて低減される。
【0006】しかし、現画面の処理ブロックがまったく
変わってしまい、ピクチャ間に相関がない場合にも、ピ
クチャ間予測符号化を行なうと、予測誤差データが現在
のピクチャのみのデータよりも多くなってしまう場合が
ある。その場合には、ピクチャ内符号化によるのが望ま
しい。
【0007】蓄積メディア用動画像符号化では画面にタ
イプを設ける。ここで、図5を用いて説明する。各ピク
チャは、図4において説明したように、ブロック単位の
処理がなされる。Iピクチャ(Intra picture )では、
ピクチャに含まれたすべてのブロックでピクチャ内符号
化が行なわれる。Pピクチャ(Predictive picture)で
はピクチャ間予測符号化と、ピクチャ内符号化のうちの
予測誤差データの小となる方がブロックごとに選択され
る。以下I,Pピクチャという時は、Iピクチャまたは
Pピクチャの意味である。
【0008】Bピクチャ(Bidirectional picture )で
は、前方(過去)のI,Pピクチャを予測誤差データの
検出に使用するだけではなく、後方(未来)のI,Pピ
クチャをも予測に使うことができる。後方のI,Pピク
チャを用いる場合には、前方のI,Pピクチャ,Bピク
チャ,後方のI,Pピクチャは一旦バッファ・メモリに
記憶したものが使用される。
【0009】Bピクチャでは、ピクチャ内符号化(予測
信号は0),前方予測符号化,後方予測符号化,そして
内挿予測符号化の4種の予測がブロック毎に選択され
る。入力の画像の処理順は変更され、Bピクチャの処理
はI,Pピクチャより遅らされることにより、未来の
I,PピクチャをBピクチャは予測に使用できる。
【0010】前方と後方のI,Pピクチャを用いて予測
誤差データの検出を行なう内挿予測符号化が選択された
たときには、Bピクチャにおける1つのブロックに対し
て前方と後方の2つのI,Pピクチャを参照して2つの
動ベクトル情報を使用する。この2つの動ベクトル情報
の値は、Bピクチャにおける処理対象ブロックに対し、
前方および後方の参照ピクチャであるI,Pピクチャ内
のそれぞれの探索領域(図4の104参照)内で独立に
求められている。
【0011】前方のI,Pピクチャを参照して得た動ベ
クトルにより動き補償された画像信号をR、後方のI,
Pピクチャを参照して得た動ベクトルにより動き補償さ
れた画像信号をS、前方の参照に使用するI,Pピクチ
ャから目的の現画像であるBピクチャまでのピクチャ間
隔をm(m≧1)、後方の参照に使用するI,Pピクチ
ャから目的のBピクチャまでのピクチャ間隔をn(n≧
1)とすると、目的のBピクチャの予測対象であるブロ
ックの内挿予測符号化用の内分予測信号は、 (nR+mS)/(m+n) となり、2つの画像信号R,Sのm対nの内分によって
得ている。さらに単純化した装置では、m,nの値のい
かんにかかわらず、m,nを1として、 ( R+S)/2 として、目的の現画像であるBピクチャ予測対象である
ブロックの内挿予測符号化用の内分予測信号を得てい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】目的の現画像であるB
ピクチャの予測対象となっているブロックの内挿予測符
号化用の内分予測信号は、前方および後方の2つのI,
Pピクチャの動き補償画像信号の内分によって求めてい
るにもかかわらず、前方または 後方のそれぞれのI,
Pピクチャを用いて得る動ベクトルは、前方のI,Pピ
クチャを参照する場合には前方のI,Pピクチャのみに
より求め、後方のI,Pピクチャを参照する場合には前
方のI,Pピクチャとは無関係に後方のI,Pピクチャ
のみにより求めている。このように、前方および後方の
I,Pピクチャにおいてそれぞれ独立に動ベクトルを検
出することにより内挿予測符号化用の内分予測信号を得
ているから、予測誤差データを十分に小さくすることが
できない。
【0013】たとえば図5においてm=n=1とする
と、前方のI,Pピクチャ,Bピクチャ,後方のI,P
ピクチャの3枚のピクチャが隣り合うことになるが、こ
のときの目的の現画像であるBピクチャの予測対象であ
るブロックの画像信号をXとする。前方(過去)のI,
Pピクチャを参照して得た動ベクトルにより動き補償さ
れた画像信号Rと、後方(未来)のI,Pピクチャを参
照して得た動ベクトルにより動き補償された画像信号S
とは、画像信号Xとのそれぞれの差X−RおよびX−S
の予測誤差データがそれぞれ独立に最小となるように最
適化される。したがって、全体の予測誤差データはX−
Rにもとづく予測誤差データとX−Sにもとづく予測誤
差データの和の1/2となって現われるから、全体の予
測誤差データを十分に小さくすることができないという
解決されるべき課題が残されていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたものであり、目的の現画像で
あるBピクチャ(図5参照)の予測対象であるブロック
の画像信号Xと、たとえば前方(または後方)のI,P
ピクチャ(図5参照)を参照して動ベクトル探索領域
(図4の104参照)内で予測誤差データが最も小とな
るブロック位置を探索し、これに対応する動ベクトル
(図4の109参照)を検出し、これにより動き補償さ
れた信号R(またはS)を求める。
【0015】そこで、参照したピクチャが前方I,Pピ
クチャの場合は、 {(m+n)X/m}−nR/m の画像信号を演算する演算器を設け、この演算結果と後
方I,Pピクチャの動ベクトルの探索領域内で予測誤差
データが最小となるブロック位置を探索して動ベクトル
を求め、この動ベクトルから動き補償された信号S’を
求める。
【0016】参照したピクチャが後方I,Pピクチャの
場合は、 {(m+n)X/n}−mS/n の画像信号を演算する演算器を設け、この演算結果と前
方のI,Pピクチャの動ベクトルの探索領域内で予測誤
差データが最小となるブロック位置を探索して動ベクト
ルを求め、この動ベクトルから動き補償された信号R’
を求める。
【0017】そこで内挿予測符号化のための内分予測信
号は (nR+mS’)/(m+n) または、 (nR’+mS)/(m+n) により求めるようにした。
【0018】
【作用】演算器により得た演算結果と、後方(または前
方)のI,Pピクチャから動ベクトルを求めることによ
り動き補償された信号S’(またはR’)を求め、これ
を用いて内分予測信号を得ているから、この内分予測信
号による予測誤差データは、 X−(nR+mS’)/(m+n) または、 X−(nR’+mS)/(m+n) で示され、後方(または前方)のI,Pピクチャの探索
領域内で自動的に誤差が最小となるように最適化され
る。
【0019】たとえば、m=n=1の場合は、内分予測
信号による予測誤差データは、 X−(R+S’)/2=(2X−R−S’)/2 で表わされる。
【0020】従来例ではX−RとX−Sの予測誤差デー
タがそれぞれ最小となるように最適化していたから、全
体の予測誤差データはX−RとX−Sにもとづく各予測
誤差データの和の1/2となってしまうために十分に小
さくすることができなかった。それに対して、本発明に
よるならば、(2X−R−S’)で、S’は2×−Rと
の誤差を最小化したことにより最小となるように最適化
するから、従来例にみられる予測誤差データの和が発生
することはなく、従来例に比較して予測誤差データは小
さな値を示すものとなる。
【0021】
【実施例】図1には本発明の一実施例が示されている。
【0022】図1において11は現信号入力端子であ
り、画像符号化の目的となる現画像であるBピクチャ
(図5参照)の現画像信号19がデジタル符号で入力さ
れる。12は後方のI,Pピクチャ(図5参照)の復号
画像信号がデジタル符号で参照信号として入力される参
照信号入力端子である。13は前方のI,Pピクチャ
(図5参照)の復号画像信号がデジタル符号で参照信号
として入力される参照信号入力端子である。
【0023】参照信号入力端子12に入力された後方の
I,Pピクチャの画像信号は、ピクチャ・メモリ20に
一時的に格納される。参照信号入力端子13に入力され
た前方のI,Pピクチャの画像信号はピクチャ・メモリ
30に一時的に格納される。後方および前方のI,Pピ
クチャはBピクチャに対する参照信号として使用され
る。
【0024】図2(a)および(b)には、ピクチャ・
メモリ20および30の内容が示されている。ここで、
201および301は予測誤差データが最小となるブロ
ックを探索するあらかじめ定められた領域を示す探索領
域(図4の104に対応)である。202および302
はBピクチャにおける予測対象であるブロックの位置に
対応するブロックである。203および303は予測誤
差データが最も小となるブロックを示している。ブロッ
ク202,302の中心からブロック203,303の
中心を指しているのは、動ベクトル209,309であ
る。
【0025】図1の23および33はともに動ベクトル
検出器であり、ピクチャ・メモリ20および30からそ
れぞれ探索領域201および301の画像信号を信号2
1および31として読出し、また、演算器60からの演
算出力61および現画像信号19をそれぞれ受けて公知
の技術で動ベクトル209および309(図2参照)を
検出し、それぞれ動ベクトル情報24および34を出力
している。
【0026】動ベクトル検出器33では現画像信号19
に対して前方ピクチャI,Pの同ベクトル309(図2
参照)を検出して動ベクトル情報34が出力されるか
ら、これを受けたブロック読出器35では、動ベクトル
情報34に従い、ピクチャ・メモリ30の動き補償され
たブロック303(図2参照)の画像データを読出し、
信号37を出力する。この信号37は演算器60と予測
信号出力器50に印加されている。
【0027】この信号37と、現画像信号19とを印加
された演算器60では、信号37の値をR,現画像信号
19の値をX,前方のI,PピクチャとBピクチャとの
ピクチャ間隔をm(図5参照),Bピクチャと後方のI
Pピクチャとのピクチャ間隔をnとして、前方演算デー
タ {(m+n)X/m}−nR/m を求め、演算出力61として出力する。
【0028】動ベクトル検出器23では、前方演算デー
タを表わす演算出力61と、ピクチャ・メモリ20のブ
ロック201の画像データとを受けると、両データか
ら、公知の技術によって動ベクトルを検出し、それを動
ベクトル情報24として出力する。
【0029】この動ベクトル情報24を受けたブロック
読出器25では、動ベクトル情報24に従い、ピクチャ
・メモリ20の動き補償されたブロック203(図2参
照)の画像データを読出し、信号27を出力する。この
信号27は予測信号出力器50に印加される。
【0030】予測信号出力器50には、内分算出器51
と予測モードを切替えるための切替スイッチ52を含ん
でいる。内分算出器51には信号27,37が印加され
ており、信号27の値をS’とすると、信号37の値R
との内分が算出され、内分予測信号55を出力する。こ
の内分予測信号55は、 (nR+mS’)/(m+n) で表わされる。この場合の内挿予測符号化用の内分予測
信号の誤差δは、 δ= X−(nR+mS’)/(m+n) で表わされる。これを変形すると、 δ={m/(m+n)}〔{(m+n)X−nR}/m−S’〕 となる。
【0031】ここで、従来の技術においては、前方およ
び後方の両I,PピクチャをBピクチャの参照信号とし
てそれぞれ独立に動きベクトルを求めて、動き補償して
内分予測信号 (nR+mS)/(m+n) を得ていたから、各独立した動きベクトル検出にともな
う各誤差の和が内分予測信号に含まれることとなり、小
さな誤差値を得ることができなかった。これに対し、図
1に示した回路においては、前方のI,PピクチャをB
ピクチャの参照信号として動きベクトル検出,動き補償
して値がRの信号37を得て、演算出力61として前方
演算データを得て、この前方演算データに対して後方の
I,Pピクチャにより動きベクトル検出をした動き補償
予測信号S’を信号27として得て、これを用いて内分
予測信号55を得ているから、たとえ、前方動きベクト
ル検出に誤差が生じたとしても、その誤差は動き補償予
測信号S’を得るときの動きベクトル検出による最適化
により実質的に減少する。したがって、内分予測信号5
5の誤差は従来の内分予測信号の誤差にくらべて小さな
ものとなる。
【0032】ここで、m=n=1の場合について説明す
ると、内分予測信号55の誤差δは、 δ=X−(R+S’)/2=(2X−R−S’)/2 となる。これに対して従来例における内分予測信号の誤
差δ1 は、 δ1 =X−(nR+mS)/(m+n) であり、ここでm=n=1とおくと δ1 =X−(R+S)/2={(X−R)+(X−S)}/2 となる。
【0033】本発明における内分予測信号の誤差δはそ
の2倍の値である(2X−R−S’)に対して最適化が
おこなわれている。すなわち、動き補償予測信号S’
(信号27)を得るときの最適化動作の対象は(2X−
R−S’)であったから、δは小さなものとなる。それ
に対して従来例においては、(X−R)と(X−S)の
それぞれの最適化動作が独立に行なわれていたから、従
来例における内分予測信号の誤差δ1 は各最適化動作で
生ずるそれぞれの誤差の和の1/2となり、小さくする
ことができなかったのである。
【0034】切替スイッチ52には端子a〜dがあり、
予測モードを図示されてはいない制御信号によって切替
えている。端子aにはピクチャ内予測信号59(通常は
0値である)が印加されており、この端子aを選択した
ときに予測信号出力端子14における予測信号の誤差デ
ータが最小となる場合に、この予測モードが選択され
る。このモード選択は公知の技術によってなされる。同
様に、端子bが選択されたときには動き補償予測信号
S’が予測信号出力端子14に得られ、端子cが選択さ
れたときには内分予測信号55が予測信号出力端子14
に得られ、端子dが選択されたときには動き補償予測信
号Rが予測信号出力端子14に得られる。
【0035】切替スイッチ52における端子aのピクチ
ャ内予測信号59と端子dの動き補償予測信号Rは従来
例においても使用されていた信号であるから、これらの
端子が選択されたときには予測信号の誤差データの値は
従来例と同じである。端子bが選ばれたときには動き補
償予測信号S’が使用されるが、この信号は従来例に対
して予測信号の誤差データは十分に小さくなるとは限ら
ない。
【0036】これに対して、端子cが選ばれたときに
は、従来例に比較して予測信号の誤差データはすでに説
明したように十分に小さなものとなるから、このモード
が選択されることが多く、Bピクチャの大半のブロック
においてこのモードを適用されて予測信号出力端子14
における予測信号が得られ、端子cの内分予測信号55
を用いるモードを選択される可能性が大きい。
【0037】以上の説明においては、図1において、参
照信号入力端子12には後方のI,Pピクチャの画像信
号を、参照信号入力端子13には前方のI,Pピクチャ
の画像信号をそれぞれ印加した場合について説明した。
ここで逆にして、参照信号入力端子12には前方のI,
Pピクチャの画像信号を、参照信号入力端子13には後
方のI,Pピクチャの画像信号を印加することも可能で
あり、その場合においても同様の効果が得られる。
【0038】この場合には、演算器60においては、後
方演算データ {(m+n)X/n}−mS/n が得られ、演算出力61として出力される。
【0039】それにともない、ブロック読出器25から
は動き補償予測信号R’が信号27として出力され、内
分算出器51の出力である内分予測信号55は、 (nR’+mS)/(m+n) を表わすことになる。この場合の内挿予測符号化用の内
分予測信号の誤差δは、 δ=X−(nR’+mS)/(m+n) で表わされる。なお以上の説明の中のm,nは、一定値
を用いることもできる。また、簡単化のためにm=n=
1とすることができる。
【0040】図3には本発明の他の実施例が示されてい
る。図1に示した構成要素に対応するものについては同
じ記号を付したので、図1の構成および機能と異なる点
について説明する。
【0041】図3においては、ブロック読出器26と切
替スイッチ71,72,73が付加されている。ブロッ
ク読出器26の機能はブロック読出器27の機能と同じ
である。切替スイッチ71〜73は、予測信号出力器5
0Bに含まれた切替スイッチ52と同期して動作し、切
替スイッチ52において端子a,c,dが選択されてい
るときには、切替スイッチ71〜73は端子e側に接続
され、切替スイッチ52の端子bが選択されているとき
には切替スイッチ71〜73は端子f側に接続される。
切替スイッチ52において、端子a,c,dが選択され
ているときの動作は図1に示した実施例の切替スイッチ
52の端子a,c,dが選択されているときの動作にそ
れぞれ同じである。異なるのは切替スイッチ52の端子
bが選択されているときである。このとき、切替スイッ
チ71〜73は端子f側に接続されている。
【0042】このとき、参照信号入力端子12および1
3にはそれぞれ後方のI,Pピクチャの画像信号および
前方のI,Pピクチャの画像信号が印加されている。こ
れら後方および前方のI,Pピクチャの画像信号を、そ
れぞれピクチャ・メモリ20および30に一時的に格納
している。
【0043】動ベクトル検出器23には、現信号入力端
子11からの現画像信号19が切替スイッチ71を介し
て印加され、さらにピクチャ・メモリ20からの探索領
域201(図2参照)の画像が印加されている。動ベク
トル検出器23の動作は動ベクトル検出器33の動作と
同じになり、ブロック読出器26の動作はブロック読出
器35の動作と同じになる。したがって、ブロック読出
器26では、動ベクトル検出器23から切替スイッチ7
2を介して印加される動ベクトル情報24に従い、動き
補償されたピクチャ・メモリ20のブロック203(図
2参照)の画像データを切替スイッチ73を介して読出
し、値がSの信号28を出力する。この信号28は動き
補償予測信号Sとして切替スイッチ52の端子bに接続
され、予測信号出力端子14に得られる。この信号Sを
動き補償予測信号として使用することのできることは従
来技術により公知であり、この場合の動き補償予測信号
Sの誤差データは、図1に示した切替スイッチ52の端
子bが選択されている場合の動き補償予測信号S’の誤
差データに比較すると大きくはならない。
【0044】以上の図3に関する説明では、参照信号入
力端子12には後方のI,Pピクチャの画像信号を、参
照信号入力端子13には前方のI,Pピクチャの画像信
号をそれぞれ印加した場合について説明した。ここで逆
にして、参照信号入力端子12には前方のI,Pピクチ
ャの画像信号を、参照入力端子13には後方のI,Pピ
クチャの画像信号を印加することも可能であることは、
図1の場合と同様である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による動ベクトル検出装置を用いると、従来に比べて誤
差データの小さな動き補償予測信号を得ることができる
から、画像信号の符号化効率および画質の向上が可能と
なる。したがって本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の構成要素であるピクチャ・メモリの内容
を示す内部構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路構成図である。
【図4】従来の動ベクトル検出の動作原理を説明するた
めの原理図である。
【図5】従来の前方および後方ピクチャから動ベクトル
を検出する動作を説明するためのピクチャ位置図であ
る。
【符号の説明】
11 現信号入力端子 12,13 参照信号入力端子 14 予測信号出力端子 19 現画像信号 20,30 ピクチャ・メモリ 21,22,31,32 信号 23,33 動ベクトル検出器 24,34 動ベクトル情報 25,26,35 ブロック読出器 27,28,37 信号 50 予測信号出力器 51 内分算出器 52 切替スイッチ 55 内分予測信号 59 ピクチャ内予測信号 60 演算器 61 演算出力 71〜73 切替スイッチ 100,101 ピクチャ 102〜103 ブロック 104,201,301 検索領域 202,203,302,303 ブロック 209,309 動ベクトル m,n ピクチャ間隔 R,S,R’,S’ 動き補償予測信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】値がXである現ピクチャに対して動き補償
    するための2つの参照ピクチャのうちの一方の参照ピク
    チャにより動き補償された予測信号A(37)を得、 前記予測信号Aを得た前記一方の参照ピクチャと前記現
    ピクチャとのピクチャ間隔を定数mとし、他方の前記参
    照ピクチャと前記現ピクチャとのピクチャ間隔を定数n
    としたとき、 {(m+n)X−nA}/m で表わされる演算結果(61)を得、 前記演算結果と前記他方の参照ピクチャとの間で誤差が
    最小となる動ベクトルを検出して動き補償された予測信
    号B(27)を得、 前記予測信号Aおよび前記予測信号Bのm対nの内分を
    得る画像符号化における動ベクトル検出方法。
  2. 【請求項2】値がXである現ピクチャに対して動き補償
    するための2つの参照ピクチャのうちの一方の参照ピク
    チャにより動き補償された予測信号Aの誤差が最小とな
    る第1の動ベクトルを検出するための第1の動ベクトル
    検出手段(33)と、 前記第1の動ベクトルによって前記一方の参照ピクチャ
    から前記動き補償された予測信号A(37)を読出すた
    めの第1の読出手段(35)と、 前記予測信号Aを得た前記一方の参照ピクチャと前記現
    ピクチャとのピクチャ間隔を定数mとし、他方の前記参
    照ピクチャと前記現ピクチャとのピクチャ間隔を定数n
    としたとき、 {(m+n)X−nA}/m で表わされる演算をして演算結果(61)を得るための
    演算手段(60)と、 前記演算結果と前記他方の参照ピクチャとの間で動き補
    償された予測信号Bの誤差が最小となる第2の動ベクト
    ルを検出するための第2の動ベクトル検出手段(23)
    と、 前記第2の動ベクトルによって前記他方の参照ピクチャ
    から前記動き補償された予測信号B(27)を読出すた
    めの第2の読出し手段(25)と、 前記予測信号Aおよび前記予測信号Bのm対nの内分を
    算出するための内分算出手段(51)とを含む画像符号
    化における動ベクトル検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180527A (ja) * 2002-04-09 2006-07-06 Lg Electronics Inc ブロック予測方法
JP2007228371A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Kddi Corp 画像符号化装置
JP2015128252A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 日本電信電話株式会社 予測画像生成方法、予測画像生成装置、予測画像生成プログラム及び記録媒体
TWI562602B (en) * 2002-11-20 2016-12-11 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Picture coding and decoding system

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