JPH10336525A - 固体撮像装置およびその撮像方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその撮像方法

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JPH10336525A
JPH10336525A JP9144184A JP14418497A JPH10336525A JP H10336525 A JPH10336525 A JP H10336525A JP 9144184 A JP9144184 A JP 9144184A JP 14418497 A JP14418497 A JP 14418497A JP H10336525 A JPH10336525 A JP H10336525A
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Hiroshi Mori
浩史 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数に分割された露光期間の感度比を入射光
量に応じて自由に設定でき、撮像状態に応じてダイナミ
ックレンジを最適化できる固体撮像装置およびその撮像
方法を実現する。 【解決手段】 固体撮像素子30aは露光期間を複数に
分割し、各期間で蓄積した電荷に応じて画像信号S30
aを生成し、同期信号発生回路70により生成した水平
および垂直同期信号HD,VDはタイミング発生回路6
0aおよび信号処理回路40に供給し、動作タイミング
を制御する。輝度信号検波回路80は信号処理回路40
からの輝度信号S40を検波して検波信号S80を出力
し、演算回路90は検波信号S80を演算処理し、画像
の明るさ、コントラストや逆光状態を判定し、制御信号
S90を生成し、対物レンズ、タイミング発生回路60
aおよび信号処理回路40にフィードバックし、露光制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置、例
えば、電荷蓄積期間を複数の期間に分割し、入射光量、
画像のコントラストなどに応じて分割した複数の期間の
内少なくとも一つの期間における露光時間を制御するこ
とにより、各期間の入射光量−感度特性を制御し、入射
光量に対して飽和しにくく、ダイナミックレンジが広く
できる固体撮像装置およびその撮像方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device:電荷結
合デバイス)などを用いた固体撮像装置において、フォ
トダイオードなどの受光素子を用いて、撮像対象物から
の入射光に応じて電荷を蓄積し、転送素子などにより蓄
積した信号電荷を時系列の電気信号に変換し、画像信号
として出力する。
【0003】図7は従来の固体撮像装置の一構成例を示
すブロック図である。図示のように、本例の固体撮像装
置は、対物レンズ10、光学フィルタ20、固体撮像素
子30、信号処理回路40、駆動回路50、タイミング
発生回路60、同期信号発生回路70、輝度信号検波回
路80および演算回路90により構成されている。
【0004】同期信号発生回路70により水平同期信号
HDと垂直同期信号VDがそれぞれ発生される。タイミ
ング発生回路60は同期信号発生回路70からの水平同
期信号HDおよび垂直同期信号VDに同期して動作し、
固体撮像装置全体の動作タイミングを制御する駆動パル
ス信号S60を発生する。駆動回路50は、タイミング
発生回路60からの駆動パルス信号S60を電流/振幅
増幅して、固体撮像素子30に入力する。
【0005】撮像対象物からの入射光は、対物レンズ1
0および光学フィルタ20を介して固体撮像素子30に
照射される。固体撮像素子30は、駆動回路50により
増幅された駆動パルス信号S50により設定したタイミ
ングで、入射光量に応じた電気信号である画像信号S3
0を生成し、信号処理回路40に出力する。信号処理回
路40は、固体撮像素子30からの画像信号を処理し
て、それに同期信号発生回路70からの水平同期信号H
Dおよび垂直同期信号VDを加えた後、ビデオ信号S
VDO として出力する。
【0006】輝度信号検波回路80は、信号処理回路4
0において処理途中の輝度信号情報を含む映像信号(以
下、単に輝度信号という)S40を受けて、それを検波
し、検波信号S80を出力する。演算回路90は、輝度
信号検波回路80からの検波信号S80を受けて、それ
に基づき画像の明るさ、コントラストや逆光状態の判定
を行う。判定結果に応じて、シャッタスピードやAGC
の設定を行う制御信号S90を発生し、対物レンズ1
0、タイミング発生回路60および信号処理回路40に
それぞれ供給し、このフィードバックにより露光制御を
行う。
【0007】図8は、従来の固体撮像装置に用いられて
いる固体撮像素子30の構造を示す配置図である。図示
のように、固体撮像素子30は、マトリクス状に配置さ
れた複数、例えば、(m×n、m,nは正整数である)
個の受光素子PD1,1 ,PD1,2 ,…,PD1,n ,PD
2,1 ,PD2,2 ,…,PD3,1 ,PD3,2 ,…,PD
m,1 ,PDm,2 ,…,PDm,n により構成されている受
光部、受光部の列方向に連なって、受光素子の各列ごと
に設けられている転送素子からなる垂直転送部32、垂
直転送部から送られてきた電荷を行方向に転送する転送
素子からなる水平転送部34、水平転送部の終端に設け
られ、電荷の有無を検出する電荷検出アンプ36、電荷
検出アンプ36からの信号を出力する出力アンプ38に
より構成されている。なお、垂直転送部32は、例え
ば、マトリクス状に配置されている受光素子の列に応じ
て、マトリックスの列方向に配置されているn列の転送
素子32-1,32-2,…,32-nにより構成されてい
る。
【0008】即ち、固体撮像素子30は一般的なインタ
ライン方式の固体撮像素子で、垂直方向に隣り合った受
光素子の信号電荷を垂直転送部の垂直転送素子内部で混
合するフィールド読み出し動作を前提としている。
【0009】受光素子PD1,1 ,PD1,2 ,…,PD
1,n ,PD2,1 ,PD2,2 ,…,PD3,1 ,PD3,2
…,PDm,1 ,PDm,2 ,…,PDm,n は、例えば、露
光期間(電荷蓄積期間)中に入射した光量に応じて所定
量の電荷を蓄積するフォトダイオードなどの光センサに
より構成され、垂直転送素子および水平転送素子は、例
えば、レジスタにより構成されている。出力アンプ38
からの出力信号は、固体撮像素子30により発生した画
像信号S30である。
【0010】図9は固体撮像素子30の動作タイミング
を示す波形図、図10は固体撮像素子30における電荷
転送および混合の動作を示す概念図である。以下、これ
らの図面を参照しつつ、本例の固体撮像素子30におけ
る電荷蓄積、転送および混合動作について説明する。図
9に示すように、露光期間Aに受光部の各受光素子に蓄
積した電荷が時間TRO1 のタイミングで垂直転送部の転
送素子(以下、単に垂直転送レジスタという)に読み出
される。この動作は垂直転送レジスタ内の電荷転送が終
了した後の垂直ブランキング期間に入って初めて可能と
なり、垂直ブランキング以外には行うことができない。
また、この読み出し直後に空になった受光素子は次1フ
ィールドの蓄積動作を開始する。
【0011】同一露光期間Aに蓄積された信号電荷の
内、奇数行の受光素子で蓄積した信号電荷と偶数行の受
光素子で蓄積した信号電荷が垂直転送レジスタ内で混合
されたのち、垂直転送、垂直レジスタ−水平レジスタ間
転送および水平転送によって、露光期間Aと露光期間B
にそれぞれ蓄積した信号電荷は時系列に電荷検出アンプ
36に転送され、電荷検出の結果が出力アンプ38によ
り増幅され、画像信号S30として出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の固体撮像装置においては、1フィールドの画像を構
成する各画素のの蓄積期間は各フィールド当たり1期間
のみで、入力光量に対する感度特性は図11に示すよう
に、一時の直線となる。この場合、入力光量がある程度
大きくなると、受光素子の出力が飽和してしまい、画像
の高輝度の部分が潰れてしまう。画像の飽和を回避する
ためには、電子シャッタなどの露光制御機能を利用して
光量に対する感度特性を抑えてしまう使い方があるが、
反対に暗い部分での感度が不足してしまい、十分な出力
レベルを得ることができなくなる。即ち、1画面中の輝
度レベルの差が大きい被写体を撮像する場合に、十分な
ダイナミックレンジを得ることができないという不利益
がある。
【0013】また、図7に示すように、信号処理回路4
0からの輝度信号S40は輝度信号検波回路80におい
て積分処理やピーク検出などの処理が施され、輝度信号
検波回路80からの検波信号S80は演算回路90にお
いて、画像の明るさやコントラスト、逆光状態の判定な
どが行われる。演算回路90において判定された画像状
態に対して、電子シャッタのスピード制御や対物レンズ
10のメカアイリス制御、またはAGCのゲイン制御な
どが自動的に行われるが、従来の固体撮像装置が選択で
きる露光設定は一通りであるため、1画面中の輝度レベ
ルの差が大きい被写体を撮像する場合には、十分なダイ
ナミックレンジを得ることができないという問題点が残
ったままである。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、画像状態の判定結果に応じて複
数に分割された露光期間の感度比を任意に設定すること
で、入射光量に応じて感度特性を自由に設定でき、撮像
状態に応じてダイナミックレンジを最適化できる固体撮
像装置およびその撮像方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の固体撮像装置は、電荷蓄積期間中に撮像対
象物からの入射光量に応じて受光素子に蓄積した電荷を
転送期間中に転送素子を介して転送し、画像信号として
外部に出力する固体撮像装置であって、上記電荷蓄積期
間を少なくとも第1期間と第2期間の二つの期間に分割
し、上記入射光量に応じて上記分割した期間の内、少な
くとも一つの期間の時間長を制御する制御手段を有す
る。
【0016】また、本発明では、好適には上記画像信号
を検波する検波手段を有し、上記制御手段は、当該検波
手段の出力信号に応じて、上記分割した期間の内、少な
くとも一つの期間の時間長を制御する。また、本発明の
固体撮像装置は、上記受光素子に蓄積した電荷を保持す
る電荷保持手段と、上記第1期間終了後の第1のタイミ
ングで上記受光素子に蓄積した電荷を上記保持手段に転
送し保持させ、第2のタイミングで上記電荷保持手段に
保持されている電荷を上記転送素子に転送し、上記第2
期間終了後の第3のタイミングで上記第2期間中に上記
受光素子に蓄積した電荷を上記転送素子に転送して出力
させる転送制御手段とを有する。
【0017】また、本発明の固体撮像装置は、画素ごと
に設けられ、マトリックス状に配置された複数の受光素
子からなる受光部と、列方向に連なって上記受光部の受
光素子列ごとに配置され、電荷蓄積期間中に撮像対象物
からの入射光量に応じて上記受光素子に蓄積した電荷を
列方向に転送する転送素子からなる垂直転送部と、上記
垂直転送部の転送素子から送られてきた電荷を行方向に
転送して、時系列の画像信号として出力する転送素子か
らなる水平転送部と、上記水平転送部により出力された
画像信号を検波する検波手段と、上記電荷蓄積期間を少
なくとも第1期間と第2期間の二つの期間に分割し、上
記検波手段の出力信号に応じて上記分割した期間の内、
少なくとも一つの期間の露光時間を制御する露光時間制
御手段と、上記受光素子に蓄積した電荷を保持する電荷
保持手段と、上記第1期間終了後の第1のタイミングで
当該第1期間中に上記受光部の受光素子に蓄積した電荷
を上記電荷保持手段に転送し保持させ、第2のタイミン
グで上記電荷保持手段に保持されている電荷を上記垂直
転送部の転送素子に転送し、上記第2期間終了後の第3
のタイミングで当該第2期間中に上記受光部の受光素子
に蓄積した電荷を上記垂直転送部の転送素子に転送する
転送制御手段とを有する。
【0018】また、本発明の固体撮像装置は、画素ごと
に設けられ、マトリックス状に配置された複数の受光素
子からなる受光部と、列方向に連なって上記受光部の受
光素子列ごとに配置され、電荷蓄積期間中に撮像対象物
からの入射光量に応じて上記受光素子に蓄積した電荷を
列方向に転送する転送素子からなる垂直転送部と、上記
垂直転送部の転送素子から送られてきた電荷を行方向に
転送して、時系列の画像信号として出力する転送素子か
らなる水平転送部と、上記水平転送部により出力された
画像信号を検波する検波手段と、上記電荷蓄積期間を少
なくとも第1期間と第2期間の二つの期間に分割し、上
記検波手段の出力信号に応じて上記分割した期間の内、
少なくとも一つの期間の露光時間を制御する露光時間制
御手段と、上記受光素子に蓄積した電荷を保持する電荷
保持手段と、上記第1期間終了後の第1のタイミングで
当該第1期間中に上記受光部の受光素子に蓄積した電荷
を上記電荷保持手段に転送し保持させ、第2のタイミン
グで上記電荷保持手段に保持されている電荷の内、奇数
行の受光素子で蓄積した電荷を上記垂直転送部の転送素
子に転送し、第3のタイミングで上記電荷保持手段に保
持されている電荷の内、偶数行の受光素子で蓄積した電
荷を上記垂直転送部の転送素子に転送し、上記第2期間
終了後の第4のタイミングで当該第2期間中に上記受光
部の奇数行の受光素子に蓄積した電荷を上記垂直転送部
の転送素子に転送し、第5のタイミングで上記第2期間
中に上記受光部の偶数行の受光素子に蓄積した電荷を上
記垂直転送部の転送素子に転送する転送制御手段とを有
する。
【0019】また、本発明の固体撮像装置の撮像方法
は、電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応じ
て受光素子に電荷を蓄積し、蓄積した電荷を転送素子を
介して転送し、画像信号として出力する。上記電荷蓄積
期間を少なくとも第1期間と第2期間の二つの期間に分
割し、上記入射光量に応じて上記分割した期間の内、少
なくとも一つの期間の時間長を制御する。
【0020】さらに、本発明の固体撮像装置の撮像方法
は、マトリックス状に配置された複数の受光素子が電荷
蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応じて電荷を
蓄積し、蓄積した電荷を上記受光素子の列ごとに配置さ
れた垂直転送素子によって上記マトリックスの列方法に
転送し、上記垂直転送素子により送られてきた電荷を水
平転送素子によって上記マトリックスの行方向に転送
し、時系列の画像信号として出力する固体撮像装置の撮
像方法であって、上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期
間と第2期間の二つの期間に分割し、上記画像信号に応
じて上記分割した期間の内、少なくとも一つの期間の時
間長を制御し、上記第1期間終了後の第1のタイミング
で上記受光素子に蓄積した電荷を保持し、第2のタイミ
ングで上記保持された電荷の内、奇数行の受光素子で蓄
積した電荷を上記垂直転送素子に転送し、第3のタイミ
ングで上記保持された電荷の内、偶数行の受光素子で蓄
積した電荷を上記垂直転送素子に転送し、上記第2期間
終了後の第4のタイミングで奇数行の受光素子に蓄積し
た電荷を上記垂直転送素子に転送し、第5のタイミング
で偶数行の受光素子に蓄積した電荷を上記垂直転送素子
に転送する。
【0021】本発明によれば、固体撮像装置の撮像期間
は複数の、例えば、少なくとも二つの期間に分割され、
入射光量に応じて分割した複数の期間の内、少なくとも
一つの期間の露光時間が制御されるので、被写体からの
入射光量および撮像条件、撮像目的などに応じて複数に
分割した露光期間の感度比が任意に設定でき、固体撮像
装置のダイナミックレンジの最適化が実現できる。
【0022】具体的に、例えば、画素ごとに設けられマ
トリックス状に配置された受光素子からなる受光部、露
光期間中に受光素子に蓄積した信号電荷を垂直方向に転
送および混合する垂直転送レジスタ、垂直転送レジスタ
から送られてきた信号電荷を水平方向に転送する水平転
送レジスタからなる固体撮像素子に、水平転送レジスタ
から出力された画像信号の輝度信号を検波する検波手段
が付け加えられ、検波手段の検波結果に応じて分割され
た複数の期間の内、少なくとも一つの期間における露光
期間を制御することにより、各露光期間の感度比を設定
でき、固体撮像装置のダイナミックレンジを最適化する
ことができる。
【0023】また、分割された複数の期間の露光時間を
自由に設定するため、固体撮像素子には、各受光部の受
光素子ごとにそれぞれの受光素子の蓄積電荷を一時保持
する電荷保持素子が設けられている。例えば、一例とし
て、電荷蓄積時間が第1期間と第2期間の二つに分割し
た場合、第1期間終了後の第1のタイミングで各受光素
子に蓄積した信号電荷がすべて電荷保持素子に転送され
る。そして、垂直転送レジスタにおける1フィールドの
垂直転送が終了した後の第2のタイミングおよび第3の
タイミングにおいて、電荷保持素子内の奇数行および偶
数行の保持電荷が順次垂直転送レジスタに転送され、垂
直転送レジスタにおいて混合される。さらに、第2期間
終了後の第4および第5のタイミングにおいて、奇数行
および偶数行の受光素子に蓄積した信号電荷が順次垂直
転送レジスタに転送され、垂直転送レジスタにおいて混
合された後、水平レジスタに転送され、さらに水平転送
レジスタにより時系列の画像信号として出力される。こ
のように分割された複数の期間の露光時間が任意に設定
することができ、固体撮像素子の入射光量−感度特性を
任意に設定でき、ダイナミックレンジの最適化が実現で
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る固体撮像装置
の一実施形態を示す回路図である。図示のようによう
に、本例の固体撮像装置は、対物レンズ10、光学フィ
ルタ20、固体撮像素子30a、信号処理回路40、駆
動回路50、タイミング発生回路60a、同期信号発生
回路70、輝度信号検波回路80および演算回路90に
より構成されている。
【0025】本実施形態の固体撮像装置は、図7に示す
従来の固体撮像装置と較べると、固体撮像素子30a、
タイミング発生回路60aを除けば、他の構成部分はほ
ぼ同じ回路により構成されている。ただし、本発明にお
いては、固体撮像素子30aの構成および動作タイミン
グを工夫したことによって、電荷蓄積期間から分割され
た複数の期間の内、少なくとも一つの期間における露光
時間を任意に設定することができ、これにより固体撮像
装置における各露光期間の感度特性を自由に設定でき、
高輝度領域における光量−感度特性の劣化を回避でき、
ダイナミックレンジの最適化を実現した。また、改良が
行われた固体撮像素子30a動作タイミングを制御する
ため、タイミング発生回路60aはそれに応じた変更が
行われる。
【0026】図1に示す固体撮像装置において、同期信
号発生回路70により水平同期信号HDと垂直同期信号
VDがそれぞれ発生される。タイミング発生回路60a
は同期信号発生回路70からの水平同期信号HDおよび
垂直同期信号VDに同期して動作し、固体撮像装置全体
の動作タイミングを制御する駆動パルス信号S60aを
発生する。駆動回路50は、タイミング発生回路60か
らの駆動パルス信号S60aを電流/振幅増幅して、固
体撮像素子30aに入力する。
【0027】撮像対象物からの入射光は、対物レンズ1
0および光学フィルタ20を介して固体撮像素子30a
に照射される。固体撮像素子30aは、駆動回路50に
より増幅された駆動パルス信号S50により設定したタ
イミングで、入射光量に応じて画像信号S30aを生成
し、信号処理回路40に出力する。信号処理回路40
は、固体撮像素子30からの画像信号を処理して、それ
に同期信号発生回路70からの水平同期信号HDおよび
垂直同期信号VDを加えた後、ビデオ信号SVDOとして
出力する。
【0028】輝度信号検波回路80は、信号処理回路4
0において処理途中の輝度信号S40を受けて、それを
検波し、検波信号S80を出力する。演算回路90は、
輝度信号検波回路80からの検波信号S80を受けて、
それに基づき画像の明るさ、コントラストや逆光状態の
判定を行う。判定結果に応じて、シャッタスピード制
御、対物レンズのメカアイリス制御またはAGCのゲイ
ン制御を行う制御信号S90を発生し、対物レンズ1
0、タイミング発生回路60aおよび信号処理回路40
にそれぞれ供給し、このフィードバックにより露光制御
を行う。
【0029】図2は本実施形態における固体撮像素子3
0aの内部構成を示す配置図である。図示のように、固
体撮像素子30aは、マトリクス状に配置された複数、
例えば、(m×n)個の受光素子PD1,1 ,PD1,2
…,PD1,n ,PD2,1 ,PD2,2 ,…,PD3,1 ,P
3,2 ,…,PDm,1 ,PDm,2 …,PDm,n により構
成されている受光部を有し、さらに受光部に各受光素子
ごとに電荷保持素子CR1,1 ,CR1,2 ,…,C
1,n ,CR2,1 ,CR2,2 ,…,CR3,1 ,C
3,2 ,…,CRm,1 ,CRm,2 ,…,CRm,n が設け
られ、これによって本実施形態の固体撮像装置にはそれ
ぞれの受光素子の蓄積電荷を保持する電荷保持機能が加
えられた。さらに、図7に示す従来の固体撮像装置と同
様に、受光部の列方向に連なって、受光素子の各列ごと
に設けられている転送素子からなる垂直転送部32、垂
直転送部から送られてきた電荷を行方向に転送する転送
素子からなる水平転送部34、水平転送部の終端に設け
られ、電荷の有無を検出する電荷検出アンプ36、電荷
検出アンプ36からの信号を出力する出力アンプ38が
それぞれ設けられている。
【0030】受光素子PD1,1 ,PD1,2 ,PD1,3
…,PD1,n ,PD2,1 ,…,PD3,1 ,…,PDm,1
…,PDm,n は、例えば、露光期間中に入射した光量に
応じて所定量の電荷を蓄積するフォトダイオードなどの
光センサにより構成されている。電荷保持素子C
1,1 ,CR1,2 ,…,CR1,n ,CR2,1 ,C
2,2 ,…,CR3,1 ,CR3,2 ,…,CRm,1 ,CR
m,2 ,…,CRm,n は、受光素子に蓄積した電荷を一時
保持する電荷保持素子からなり、その例として、例え
ば、レジスタまたはキャパシタにより構成することがで
きる。
【0031】垂直転送部32は、例えば、マトリクス状
に配置されている受光素子の列に応じて、マトリックス
の列方向に配置されているn列の転送素子32-1,32
-2,…,32-nにより構成され、転送素子は、例えばレ
ジスタにより構成されている。水平転送部34は、垂直
転送部からの送られてきた電荷を水平方向(受光素子が
なすマトリクスの行方向)に転送する水平転送素子から
なる。なお、水平転送素子は、垂直転送素子と同様に、
例えば、レジスタにより構成されている。
【0032】図3は本実施形態の固体撮像素子30aの
動作タイミングを示す波形図、図4は固体撮像素子30
aにおける電荷蓄積および電荷転送の動作を示す概念図
である。以下、これらの図面を参照しつつ、本実施形態
の固体撮像装置の電荷蓄積および転送動作について説明
する。図3に示すように、本実施形態の固体撮像素子3
0aにおける電荷蓄積期間を二つの期間、即ち、露光期
間A1と露光期間B1とに分割されている。露光期間A
1と露光期間B1は、通常動作期間と垂直ブランキング
期間の間に、任意に配分されている。露光期間A1と露
光期間B1の内、少なくとも一つの露光期間、例えば、
露光期間A1が図1に示す演算回路90からの制御信号
S90に応じて設定可能であり、これにより、分割され
た各露光期間の入射光量−感度特性が任意に設定でき、
各露光期間の間の感度比が自由に設定できる。
【0033】以下、露光期間A1、B1の順で固体撮像
素子30aの動作を説明する。露光期間A1に各受光素
子に蓄積した電荷が時間TRO1 のタイミングで各受光素
子PD1,1 ,PD1,2 ,…,PD1,n ,PD2,1 ,PD
2,2 ,…,PD3,1 ,PD3,2 ,…,PDm,1 ,PD
m,2 …,PDm,n からそれぞれの受光素子に応じて設け
られている電荷保持素子CR1,1 ,CR1,2 ,…,CR
1,n ,CR2,1 ,CR2,2 ,…,CR3,1 ,CR3,2
…,CRm,1 ,CRm,2 ,…,CRm,n に読み出され
る。なお、この読み出し動作は垂直転送レジスタ内の信
号電荷に影響を与えないため、垂直転送が終了したか否
かに関わらず、任意のタイミングで行うことが可能であ
る。また、この読み出し直後に空になった受光素子は次
の蓄積動作を開始する。
【0034】図4は、固体撮像素子30aにおける受光
素子PD1,i ,PD2,i ,…,PDm,i からなる一行の
受光素子、電荷保持素子CR1,i ,CR2,i ,…,CR
m,iからなる一行の電荷保持素子および垂直転送レジス
タ30-iの電荷蓄積および転送動作を図示したものであ
る。同図(a)は、例として受光素子PD1,i ,PD
2,i ,…,PDm,i から電荷保持素子CR1,i ,CR
2,i ,…,CRm,i に信号電荷が転送される様子を示し
ている。
【0035】次に、前フィールドの信号電荷の垂直転送
が終了した後、図3に示す時間TRO2 のタイミングで各
電荷保持素子の内、奇数行の受光素子により露光期間A
1に蓄積した信号電荷が垂直レジスタに読み出される。
図4(b)に示すように、受光素子PD1,i ,P
3,i ,…などの奇数行の受光素子に対応した電荷保持
素子CR1,i ,CR3,i ,…に保持されている電荷がそ
れぞれ垂直転送レジスタ32-iに転送される。
【0036】次に、垂直転送部において、垂直転送を一
行分行った後に、時間TRO3 のタイミングで各電荷保持
素子の内、偶数行の受光素子により露光期間A1に蓄積
した信号電荷が垂直レジスタに読み出される。図4
(c)に示すように、受光素子PD2,i ,PD4,i ,…
などの偶数行の受光素子に対応した電荷保持素子CR
2,i ,CR4,i ,…に保持されている電荷がそれぞれ垂
直転送レジスタ32-iに転送される。これにより、同一
露光期間A1に蓄積された奇数行と偶数行の受光素子の
信号電荷は垂直転送レジスタにおいて混合される。
【0037】次に、露光期間B1に蓄積された電荷の
内、奇数行に相当する受光素子の蓄積電荷が時間TRO4
のタイミング各受光素子からそれぞれの受光素子に応じ
て設けられている垂直転送レジスタに読み出される。そ
して垂直転送部において垂直転送を一行分行った後に、
時間TRO5 のタイミングで露光期間B1に蓄積された電
荷の内、偶数行に相当する受光素子の蓄積電荷が各受光
素子から垂直転送レジスタに読み出される。これによ
り、同一露光期間B1に蓄積された奇数行と偶数行の受
光素子の信号電荷は垂直転送レジスタにおいて混合され
る。
【0038】図4(d)に示すように、受光素子PD
1,i ,PD3,i ,…などの奇数行の受光素子に蓄積した
信号電荷がそれぞれ垂直転送レジスタ32-iに転送され
る。図4(e)に示すように、受光素子PD2,i ,PD
4,i ,…などの偶数行の受光素子に蓄積した信号電荷が
それぞれ垂直転送レジスタ32-iに転送され、垂直転送
レジスタ32-iにおいて、垂直転送で送られてきた奇数
行の受光素子PD1,i ,PD3,i ,…により蓄積した信
号電荷と混合される。
【0039】以上述べた一連の動作によって垂直転送レ
ジスタには、露光期間A1に蓄積された電荷と露光期間
B1に蓄積された電荷が交互に保持される。そして、読
み出しが完了した後、垂直転送、垂直レジスタ−水平レ
ジスタ間転送および水平転送によって、露光期間A1と
露光期間B1に蓄積した信号電荷は時系列に電荷検出ア
ンプ36に転送され、電荷検出の結果が出力アンプ38
により増幅され、画像信号S30aとして出力される。
【0040】このように、露光期間A1、B1のそれぞ
れの信号電荷は、それぞれの露光期間の違いから、入力
光量に対して図5(a)、(b)に示す光量−感度特性
が得られる。そして、固体撮像素子30aの後段に設け
られている信号処理回路40によってこれらの信号に対
して加算/補正処理が行われ、固体撮像装置全体の特性
として、図5(c)に示す光量−感度特性を得ることが
できる。即ち、露光期間A1および露光期間B1は任意
に設定できるため、図5(a)および(b)に示すよう
に、それぞれの露光期間に対応した感度特性の傾きを任
意に制御することができる。これに応じて固体撮像装置
全体の光量−感度特性は図5(c)に示すように、傾き
が任意に設定でき、ダイナミックレンジの最適化制御が
実現できる。
【0041】図1に示す本実施形態の固体撮像装置にお
いて、信号処理回路40からの輝度信号S40は輝度信
号検波回路80において積分処理やピーク検出などの処
理が施され、輝度信号検波回路80からの検波信号S8
0は演算回路90において、画像の明るさやコントラス
ト、逆光状態の判定などが行われる。演算回路90にお
いて判定された画像状態に対して、電子シャッタのスピ
ード制御や対物レンズ10のメカアイリス制御、または
AGCのゲイン制御などを行う制御信号S90が生成さ
れ、これを対物レンズ10、タイミング発生回路60a
および信号処理回路40にフィードバックすることによ
り、それぞれの制御が撮像条件および撮像目的に応じて
自動的に行われる。
【0042】このような特徴を有する本実施形態の固体
撮像装置において、検波回路80からの検波信号S80
およびそれに基づいて演算回路90で演算処理した結果
に応じて生成した制御信号S90によって、露光期間A
1と露光期間B1の感度比を任意に設定することがで
き、撮像状況および撮像目的になどに応じて固体撮像装
置のダイナミックレンジを最適化することができる。例
えば、図6(a)に示すように画像のコントラストが小
さく且つ全体に暗い状態では、露光期間A1のみの露光
設定としたり、同図(b)のように画像のコントラスト
が小さいが全体に明るい状態では、露光期間A1と露光
期間B1の感度比を同じにするか露光期間A1のみ(或
いはB1のみ)の信号を使ったりすることが可能であ
る。反対に同図(c)に示すように画像のコントラスト
が大きい場合には露光期間A1と露光期間B1の感度比
を大きくすることで画像のダイナミックレンジを改善す
ることができ、コントラストの度合いに応じて露光期間
A1および露光期間B1の感度比を変化させることも有
効である。
【0043】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、入射光は対物レンズ10、光学フィルタ20を介し
て固体撮像素子30aに照射し、固体撮像素子30aは
露光期間を複数に分割し各期間で蓄積信号電荷に応じた
画像信号S30aを生成し、信号処理回路40に入力す
る。同期信号発生回路70により生成した水平および垂
直同期信号HD,VDはタイミング発生回路60aおよ
び信号処理回路40にそれぞれ供給し、タイミング発生
回路はそれに応じた同期信号パルス信号S60aを生成
し、駆動回路50により増幅した後固体撮像素子30a
に入力し、その動作タイミングを制御し、信号処理回路
40は、画像信号に同期信号を加えた複合映像信号S
VDO を出力する。輝度信号検波回路80は信号処理回路
40からの輝度信号S40を検波して検波信号S80を
出力し、演算回路90は検波信号S80を演算処理し、
画像の明るさ、コントラストや逆光状態を判定し、制御
信号S90を生成し、対物レンズ、タイミング発生回路
60aおよび信号処理回路40にフィードバックし、露
光制御を行うので、撮像の状態に応じてダイナミックレ
ンジの最適化を実現できる。
【0044】なお、本発明は上述した実施形態により限
定されるものではなく、例えば1画素当たりに複数の露
光期間、即ち電荷蓄積期間を設定でき、各露光期間、ま
たは少なくともその内一つの露光期間の設定を制御でき
る機能を有する固体撮像装置全般に適用することができ
る。また、以上の説明においては、簡略化のために電荷
蓄積期間は二つの期間のみに分割し、この両方の露光時
間を制御する固体撮像装置およびその方法を取り上げた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、電荷蓄積
期間を二つ以上の期間に分割し、それぞれの期間、また
は少なくとも一つの期間を制御する撮像装置に本発明を
適用できることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
装置およびその方法によれば、画像状態の判定結果に応
じて複数に分割された露光期間の感度比を任意に設定す
ることで、中低輝度領域と高輝度領域の光量−感度特性
のバランスを自由に設定できるため、逆光状態やコント
ラストの大小などの被写体の状況に応じて撮像装置のダ
イナミックレンジを最適化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の一実施形態を示す
回路図である。
【図2】本発明における固体撮像素子の内部構成を示す
配置図である。
【図3】本発明における固体撮像素子の動作タイミング
を示す波形図である。
【図4】本発明における固体撮像素子における電荷蓄積
および電荷転送の動作を示す概念図である。
【図5】本発明の固体撮像装置の光量−感度特性を示す
グラフである。
【図6】被写体の明るさ、コントラストの状況を示す概
念図である。
【図7】従来の固体撮像装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の固体撮像素子の内部構成を示す配置図で
ある。
【図9】従来の固体撮像素子の動作タイミングを示す波
形図である。
【図10】従来の固体撮像素子における電荷蓄積および
電荷転送の動作を示す概念図である。
【図11】従来の固体撮像装置の光量−感度特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
10…対物レンズ、20…光学フィルタ、30,30a
…固体撮像素子、40…信号処理回路、50…駆動回
路、60,60a…タイミング発生回路、70…同期信
号発生回路、80…輝度信号検波回路、90…演算回
路、PD1,1 ,PD 1,2 ,…,PD1,n ,PD2,1 ,P
2,2 ,…,PD3,1 ,PD3,2 ,…,PDm,1 ,PD
m,2 …,PDm,n …受光素子、CR1,1 ,CR1,2
…,CR1,n ,CR2,1 ,CR2,2 ,…,CR3,1 ,C
3,2 ,…,CRm,1 ,CRm,2 ,…,CRm,n …電荷
保持素子、32…垂直転送部、32-1,32-2,…,3
-n…垂直転送レジスタ、34…水平転送分、36…電
荷検出アンプ、38…出力アンプ。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光
    量に応じて受光素子に蓄積した電荷を転送素子を介して
    転送し、画像信号として出力する固体撮像装置であっ
    て、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記入射光量に応じて上記分割した
    期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を制御する制
    御手段を有する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】上記画像信号を検波する検波手段を有し、 上記制御手段は、当該検波手段の出力信号に応じて、上
    記分割した期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を
    制御する請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】上記受光素子に蓄積した電荷を保持する電
    荷保持手段と、 上記第1期間終了後の第1のタイミングで上記受光素子
    に蓄積した電荷を上記保持手段に転送し保持させ、第2
    のタイミングで上記電荷保持手段に保持されている電荷
    を上記転送素子に転送し、上記第2期間終了後の第3の
    タイミングで上記第2期間中に上記受光素子に蓄積した
    電荷を上記転送素子に転送して出力させる転送制御手段
    とを有する請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】画素ごとに設けられ、マトリックス状に配
    置された複数の受光素子からなる受光部と、 列方向に連なって上記受光部の受光素子列ごとに配置さ
    れ、電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応じ
    て上記受光素子に蓄積した電荷を列方向に転送する転送
    素子からなる垂直転送部と、 上記垂直転送部の転送素子から送られてきた電荷を行方
    向に転送して、時系列の画像信号として出力する転送素
    子からなる水平転送部と、 上記水平転送部により出力された画像信号を検波する検
    波手段と、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記検波手段の出力信号に応じて上
    記分割した期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を
    制御する露光時間制御手段と、 上記受光素子に蓄積した電荷を保持する電荷保持手段
    と、 上記第1期間終了後の第1のタイミングで当該第1期間
    中に上記受光部の受光素子に蓄積した電荷を上記電荷保
    持手段に転送し保持させ、第2のタイミングで上記電荷
    保持手段に保持されている電荷を上記垂直転送部の転送
    素子に転送し、上記第2期間終了後の第3のタイミング
    で当該第2期間中に上記受光部の受光素子に蓄積した電
    荷を上記垂直転送部の転送素子に転送する転送制御手段
    とを有する固体撮像装置。
  5. 【請求項5】上記第2のタイミングは、上記垂直転送部
    に前のフィールドの画像信号に応じた蓄積電荷の転送終
    了後に設定されている請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】上記第1のタイミングで上記受光部の受光
    素子に蓄積した電荷が上記電荷保持手段に転送した後、
    各受光素子の電荷がクリアされ、次の電荷蓄積期間が開
    始する請求項4記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】画素ごとに設けられ、マトリックス状に配
    置された複数の受光素子からなる受光部と、 列方向に連なって上記受光部の受光素子列ごとに配置さ
    れ、電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応じ
    て上記受光素子に蓄積した電荷を列方向に転送する転送
    素子からなる垂直転送部と、 上記垂直転送部の転送素子から送られてきた電荷を行方
    向に転送して、時系列の画像信号として出力する転送素
    子からなる水平転送部と、 上記水平転送部により出力された画像信号を検波する検
    波手段と、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記検波手段の出力信号に応じて上
    記分割した期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を
    制御する露光時間制御手段と、 上記受光素子に蓄積した電荷を保持する電荷保持手段
    と、 上記第1期間終了後の第1のタイミングで当該第1期間
    中に上記受光部の受光素子に蓄積した電荷を上記電荷保
    持手段に転送し保持させ、第2のタイミングで上記電荷
    保持手段に保持されている電荷の内、奇数行の受光素子
    で蓄積した電荷を上記垂直転送部の転送素子に転送し、
    第3のタイミングで上記電荷保持手段に保持されている
    電荷の内、偶数行の受光素子で蓄積した電荷を上記垂直
    転送部の転送素子に転送し、上記第2期間終了後の第4
    のタイミングで当該第2期間中に上記受光部の奇数行の
    受光素子に蓄積した電荷を上記垂直転送部の転送素子に
    転送し、第5のタイミングで上記第2期間中に上記受光
    部の偶数行の受光素子に蓄積した電荷を上記垂直転送部
    の転送素子に転送する転送制御手段とを有する固体撮像
    装置。
  8. 【請求項8】上記電荷保持手段は、上記受光部の受光素
    子ごとに設けられ、上記第1のタイミングで上記受光部
    の各受光素子から送られてきた電荷を格納する電荷保持
    素子により構成されている請求項7記載の固体撮像装
    置。
  9. 【請求項9】上記第1のタイミングで上記受光部の受光
    素子に蓄積した電荷が上記電荷保持手段に転送した後、
    各受光素子の電荷がクリアされ、次の電荷蓄積期間が開
    始する請求項7記載の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】上記第2のタイミングで上記電荷保持手
    段に保持されている奇数行の受光素子の蓄積電荷が上記
    垂直転送部の転送素子に転送した後、上記垂直転送部に
    おいて一回の転送動作が行われる請求項7記載の固体撮
    像装置。
  11. 【請求項11】上記転送動作が行われた後、上記垂直転
    送部の各転送素子に保持されている奇数行受光素子の蓄
    積電荷が、上記第3のタイミングで上記電荷保持手段か
    ら送られてきた偶数行の受光素子の蓄積電荷と混合され
    る請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 【請求項12】上記第4のタイミングで上記奇数行の受
    光素子の蓄積電荷が上記垂直転送部の転送素子に転送し
    た後、上記垂直転送部において一回の転送動作が行われ
    る請求項7記載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】上記転送動作が行われた後、上記垂直転
    送部の各転送素子に保持されている奇数行受光素子の蓄
    積電荷が、上記第5のタイミングで上記偶数行の受光素
    子から送られてきた蓄積電荷と混合される請求項12記
    載の固体撮像装置。
  14. 【請求項14】電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射
    光量に応じて受光素子に電荷を蓄積し、蓄積した電荷を
    転送素子を介して転送し、画像信号として出力する固体
    撮像装置の撮像方法であって、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記入射光量に応じて上記分割した
    期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を制御する固
    体撮像装置の撮像方法。
  15. 【請求項15】マトリックス状に配置された複数の受光
    素子が電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応
    じて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を上記受光素子の列ご
    とに配置された垂直転送素子によって上記マトリックス
    の列方法に転送し、上記垂直転送素子により送られてき
    た電荷を水平転送素子によって上記マトリックスの行方
    向に転送し、時系列の画像信号として出力する固体撮像
    装置の撮像方法であって、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記画像信号に応じて上記分割した
    期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を制御し、 上記第1期間終了後の第1のタイミングで上記受光素子
    に蓄積した電荷を保持し、 第2のタイミングで上記保持された電荷を上記垂直転送
    素子に転送し、 上記第2期間終了後の第3のタイミングで上記受光素子
    に蓄積した電荷を上記垂直転送素子に転送する固体撮像
    装置の撮像方法。
  16. 【請求項16】上記第1のタイミングで上記受光素子に
    蓄積した電荷を上記電荷保持手段に転送した後、上記受
    光素子の電荷をクリアし、次の電荷蓄積期間を開始する
    請求項15記載の固体撮像装置の撮像方法。
  17. 【請求項17】上記第2のタイミングは、上記垂直転送
    素子に前のフィールドの画像に応じた蓄積電荷の転送終
    了後に設定されている請求項15記載の固体撮像装置の
    撮像方法。
  18. 【請求項18】マトリックス状に配置された複数の受光
    素子が電荷蓄積期間中に撮像対象物からの入射光量に応
    じて電荷を蓄積し、蓄積した電荷を上記受光素子の列ご
    とに配置された垂直転送素子によって上記マトリックス
    の列方法に転送し、上記垂直転送素子により送られてき
    た電荷を水平転送素子によって上記マトリックスの行方
    向に転送し、時系列の画像信号として出力する固体撮像
    装置の撮像方法であって、 上記電荷蓄積期間を少なくとも第1期間と第2期間の二
    つの期間に分割し、上記画像信号に応じて上記分割した
    期間の内、少なくとも一つの期間の時間長を制御し、 上記第1期間終了後の第1のタイミングで上記受光素子
    に蓄積した電荷を保持し、 第2のタイミングで上記保持された電荷の内、奇数行の
    受光素子で蓄積した電荷を上記垂直転送素子に転送し、 第3のタイミングで上記保持された電荷の内、偶数行の
    受光素子で蓄積した電荷を上記垂直転送素子に転送し、 上記第2期間終了後の第4のタイミングで奇数行の受光
    素子に蓄積した電荷を上記垂直転送素子に転送し、 第5のタイミングで偶数行の受光素子に蓄積した電荷を
    上記垂直転送素子に転送する固体撮像装置の撮像方法。
  19. 【請求項19】上記第1のタイミングで上記受光素子に
    蓄積した電荷を上記電荷保持手段に転送した後、上記受
    光素子の電荷をクリアし、次の電荷蓄積期間を開始する
    請求項18記載の固体撮像装置の撮像方法。
  20. 【請求項20】上記第2のタイミングは、上記垂直転送
    素子に前のフィールドの画像に応じた蓄積電荷の転送終
    了後に設定されている請求項18記載の固体撮像装置の
    撮像方法。
  21. 【請求項21】上記第2のタイミングでの転送動作の
    後、上記垂直転送素子により一回の転送動作を行い、転
    送後各転送素子の電荷を上記第3のタイミングで送られ
    てきた電荷と混合する請求項18記載の固体撮像装置の
    撮像方法。
  22. 【請求項22】上記第4の転送動作の後、上記垂直転送
    素子により一回の転送動作を行い、転送後の各転送素子
    の電荷を上記第5のタイミングで送られてきた電荷と混
    合する請求項18記載の固体撮像装置の撮像方法。
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