以下、この発明の実施の形態について図を参照して説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る撮像装置600の構成を示すブロック図である。変倍レンズ610は、撮像素子614に結像される被写体(像)の変倍を行う。焦点調整レンズ611は、撮像素子614の撮像面に結像される被写体の焦点調整を行う。シャッタ612は、後段への光束を遮断する。絞り613は、後段への光束を調整する。撮像素子614は、CCDやCMOSイメージセンサなどであり、撮像面に結像された被写体を光電変換して撮像画像を取得する。なお、撮像素子614の詳細については後述する。
タイミング発生部615は、制御部624の制御の下、撮像素子614の駆動及びサンプリングに必要なタイミングパルスを発生する。例えば、撮像素子614で逐次撮像した画像によるEVF表示(逐次表示)を行う場合には、制御部624の制御の下で設定された露出時間で撮像素子614を逐次駆動するようにタイミングパルスが順次出力されることとなる。CDS616は、撮像素子614の出力をタイミング発生部615から出力されるタイミングパルスに基づいて二重相関サンプリングを行う。A/D変換器617(Analog-To-Digital)は、CDS616からの出力(アナログ信号)を量子化(デジタル変換)する。
画像処理部618は、前処理部618a、輝度積分部618b、信号処理部618c、縮小部618d、ラスタ−ブロック変換部618e、圧縮部618fを有し、A/D変換器617から出力されたデジタル画像データに画像処理を行う。
前処理部618aは、A/D変換器617から入力された画像データをライン単位で輝度積分部618bと信号処理部618cとに分配する。なお、前処理部618aにおけるライン単位の分配は、制御部624の制御の下で設定された分配規則(例えば画像の水平/垂直走査方向における偶数ラインと奇数ラインでの分配)に従って行われる。また、前処理部618aの分配はライン単位に限定しない。例えば、前処理部618aは、画素の座標単位の分配規則の設定により、画素位置などに応じた画像データの分配を行ってもよい。輝度積分部618bは、入力された画像データのRGB信号から輝度成分を混合生成する。なお、輝度積分部618bは、入力された画像データに係る画像を複数の領域に分割した際の分割領域毎に輝度成分を生成してもよい。信号処理部618cは、A/D変換器617から入力された画像データに色キャリア除去、アパーチャー補正、ガンマ補正処理等を行って輝度信号を生成する。同時に、信号処理部618cは、入力された画像データに色補間、マトリックス変換、ガンマ処理、ゲイン調整等を施して色差信号を生成し、YUV形式の画像データを生成する。
縮小部618dは、信号処理部618cの出力を受けて、入力された画素データの切り出し、間引き及び線形補間処理等を行い、水平及び素直方向共に画像の縮小処理を施す。ラスタ−ブロック変換部618eは、縮小部618dで変倍されたラスタスキャン画像データをブロックスキャン画像データに変換する。圧縮部618fは、ラスタ−ブロック変換部618eで変換されたブロックスキャン画像データをブロック単位で圧縮し、例えばJPEG形式の画像データを生成する。なお、上述した画像処理部618での処理は、メモリ部626がバッファメモリとして用いられて実現する。
制御部624は、撮像装置600の動作を中央制御する。撮像装置600は、CPU(Central Processing Unit)とそのインターフェイス回路、DMAC(Direct Memory Access Controller)、バスアービター等で構成される。メモリ部626は、CPUがメモリ部626の作業領域に展開したプログラムデータを順次実行することで、上記中央制御を実現する。CPUが実行するプログラムデータは、フラッシュメモリ625に記憶されている。
フラッシュメモリ625は、制御部624が実行するプログラムデータや各種設定データを記憶する。メモリ部626は、データを一時記憶するメモリであり、画像処理部618が処理する画像データ等を一時記憶するとともに、制御部624がプログラムデータを順次実行する際の作業領域としても使用される。I/F部627は、制御部624と後述する記録部630とを接続するインターフェイスである。
露出制御部619は、制御部624の制御の下、シャッタ612、絞り613を制御する。レンズ駆動部620は、制御部624の制御の下、変倍レンズ610、焦点調整レンズ611を光軸上に沿って移動させ、被写体を撮像素子614上に結像させる。表示切替スイッチ621は、モニタ651に表示する表示画像の切り替え指示をユーザから受け付ける。詳細は後述するが、表示切替スイッチ621は、自動露出制御により、被写体の輝度値が予め決められた輝度値の範囲となる適正露出時間で撮像した画像(第一の撮像画像)、又は、ユーザからの露出補正指示を反映して撮像した画像(第二の撮像画像)の表示の切替指示をユーザから受け付ける(切替手段)。露出補正スイッチ622は、モニタ651の表示画面を露出補正値の設定画面に切り替え、ユーザから設定すべき露出補正値の入力を受け付ける。すなわち、露出補正スイッチ622は、露出補正値の受け付け開始指示をユーザから受け付ける(開始指示手段)。十字スイッチ623は、露出補正値の設定画面が表示されている際にユーザから露出補正値の入力指示を受け付ける(操作手段)。具体的には、十字スイッチ623は、上下方向や左右方向への操作指示を受け付けて露出補正値等の設定を行う。
なお、表示切替スイッチ621を操作して行うモニタ651の表示切替には、撮像素子614から継続して取得した画像をモニタ651に表示するEVF表示時における表示状態の切替が含まれる。切り替えられるEVF表示の表示状態としては、EVF表示時に撮像装置600の設定状態を示す情報も表示する表示状態がある。また、EVF表示時にTTL測光方式で自動露出を行って適正露出として撮像した画像を表示する表示状態がある。また、ユーザが露出補正スイッチ622で設定した露出補正値を反映させて撮像素子614で撮像した画像を表示する表示状態がある。あるいは、上述した表示状態を組み合わせた表示状態であってもよい。
撮像指示手段としてのシャッタースイッチ623aは、静止画像や動画像の撮像指示をユーザから受け付けて、制御部624に出力する。制御部624ではシャッタースイッチ623aからの撮像指示に基づいて撮像素子614による静止画像や動画像の撮像を開始する。なお、特に図示しないが、撮像装置600は、上述した表示切替スイッチ621、露出補正スイッチ622、十字スイッチ623、シャッタースイッチ623a以外に、動作モードなどの切替指示を受け付ける動作モードスイッチなどの操作部を有してもよい。
電池BOX640は、撮像装置600に電池642を収納して保持する。接続コネクタ641、670は電池642と撮像装置600の電源回路(特に図示しない)とを接続する。電池642は、電源回路に電力供給を行う。電源回路は、制御部624から供給された電力を撮像装置600の各部に分配する。
記録部630は、記録媒体632と接続する接続コネクタ628、631と、記録媒体着脱検知部629及び記録禁止検知部633を有している。記録媒体着脱検知部629は記録媒体632の着脱を検出する。記録禁止検知部633は装着された記録媒体632に設けられている書き込み禁止スイッチのON/OFFを検出する。記録部630では、制御部624の制御の下、書き込み禁止スイッチがOFFの記録媒体632が装着された場合に、撮像素子614で撮像して画像処理部618で画像処理が行われた後の画像データ(例えばJPEG形式の画像データ)を記録媒体632に記録する。
再生回路650は、画像処理部618で生成されてメモリ部626に記憶された画像データを表示用の画像データに変換してモニタ651へ出力する。モニタ651は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置である。再生回路650では、YUV形式の画像データを輝度成分信号(Y信号)と変調色差成分信号(C信号)とに分離し、D/A変換を行ったアナログ化されたY信号にLPF(ローパスフィルタ処理)を施す。また、再生回路650では、D/A変換を行ったアナログ化されたC信号にBPF(バンドパスフィルタ処理)を施して変調色差成分の周波数成分のみを抽出する。再生回路650は、こうして生成された信号成分とサブキャリア周波数に基づいて、Y信号とRGB信号を変換生成して、モニタ651へ出力する。撮像素子614において所定のフレームレートで継続した撮像が行われた場合は、画像処理部618による処理後の画像データを再生回路650が逐次処理することでモニタ651でのEVF表示が実現される。
次に、撮像素子614の構成や動作の詳細について、図2乃至図6を参照して具体的に説明する。図2は、撮像素子614の構成の一部を示した回路図である。図2に示したとおり、撮像素子614はXYアドレス型の走査方法を採る。図示例では、4行×4列の画素を示しており、単位画素101が4行×4列で配置されている。実際の撮像素子614には、被写体像が結像する撮像面において、単位画素101が所定のアスペクト比で2次元に配列されている。
単位画素101はPD102、FD103、転送スイッチ104、リセットスイッチ105、増幅MOSアンプ106、選択スイッチ107を有する構成である。
PD102(フォト・ダイオード、以下PDと略す)は光を電荷に変換する光電変換素子である。FD103は、単位画素101(フローティング・デフュージョン、以下FDと略す)で変換した電荷を一時的に蓄積する。転送スイッチ104は、PD102で変換した電荷を転送パルス信号線φTXからの信号によってFD103へ転送する。リセットスイッチ105は、リセットパルス信号線φRESからの信号によってFD103に蓄積された電荷を除去する。増幅MOSアンプ106はソースフォロアとして機能する。選択スイッチ107は、選択パルス信号線φSELからの信号によって画素を選択する。
転送スイッチ104、リセットスイッチ105、選択スイッチ107は、行単位で転送パルス信号線φTX、リセットパルス信号線φRES、選択パルス信号線φSELに接続され、垂直走査回路110から各信号線へ出力される信号によって選択走査される。定電流源160は、増幅MOSアンプ106の負荷となる定電流を供給する。単位画素101と定電流源160は信号出力線108を介して読み出し回路120に列単位で接続される。出力選択スイッチ140は、水平走査回路130によって駆動され、読み出し回路120から出力信号を選択する。出力アンプ150は、撮像素子614外部に出力する信号を増幅する。
ここで説明する撮像素子614は読み出し回路120を単一で構成しているが、列単位で複数のチャンネルに分けて読み出し時間を高速化する構成も考えられる。例えば、2チャンネルの読み出し回路120と水平走査回路130を持たせ、奇数列と偶数列を別々に読み出し、撮像素子614からの出力を受ける信号処理回路で並び替えるといったものである。但し、基本的な動作には直接関係がないので説明は割愛する。
単位画素101にはR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のいずれかの色相フィルタが設けられ、単位画素101が配列された際の色相フィルタの配列はベイヤ配列を成している。すなわち、RGRG…が配列されたRG行とGBGB…が配列されたGB行が交互に並ぶ配列となる。
静止画を撮像する場合には、撮像素子614の有効領域(オプティカルブラック領域以外の領域)の殆ど全ての画素を読み出して画像生成が行われる。この場合には、各画素のPDとFDの電荷を一括してリセットし、行単位で読み出しを行う一括リセット読み出しが採用されることが多い。この時の後幕にはメカニカルな遮光部材によるシャッタが用いられることが多い。殆ど全画素を読み出すこの駆動では、撮像素子614から得られる面単位の画像データのレートは、表示の更新レートに対して極めて低い。
これに対して、EVF表示や動画撮影を行う場合の駆動では、その性質上、表示の更新レート(フレームレート)に近い方が好ましい。そのため、読み出す画素数を表示用画像生成に必要な画素数近辺になるように間引いたり、加算平均する必要がある。但し、画素の加算や間引きを行う上で、出来上がった出力画像のベイヤ画素重心が大きくずれないように工夫する必要がある。
EVF表示や動画撮影を行う場合での駆動では、撮像素子614から連続的に画素データを読み出す必要があるため、画素若しくは行単位の露出時間を一定に保ちながら連続的に画素若しくは行単位で光電変換された電荷を順次読み出す走査が採用される。具体的には、画素若しくは行単位でPD及びFDに蓄積された電荷をリセットする。リセットされた後のPD及びFDには光電変換により電荷が蓄積(露出)される。そこで、所定の露出時間が経過したところで、画素若しくは行単位でPD及びFDに蓄積された電荷を読み出す。このような読み出し方は、ローリング電子シャッタ、ローリングシャッタ、フォーカルプレーン電子シャッタ、フォーカルプレーンシャッタなどと呼ばれる。以後の説明では、上記読み出し方をローリングシャッタと呼ぶ。
ここで、撮像素子614における読み出し方式を図3乃至図5を参照して具体的に説明する。想定した撮像素子614は、1200万画素相当のものである。以下で説明する読み出し方式は、VGA(640×480)画像を生成する上で必要となる2倍の行数を読み出すものである。具体的には、読み出される画像のRGラインとGBラインを1組とし、2ライン交互に振り分けることによって、垂直転送期間にVGA画像を2画面分得られるように構成した。また、2画面分の画像間では、制御部624の制御の下、リセットパルス信号線φRESへ出力する信号を独立制御して、露出開始のタイミングを個々に制御することで、2画像間の露出時間を異ならせている。
図3を参照して、3行を加算平均して6行からRG系1行、BG系1行を読み出す際の駆動について説明する。この駆動は、垂直走査回路110、水平走査回路130を制御部624が制御して行うものである。ここで、図3(a)は、行単位の読み出し駆動状態を示す概念図であり、図3(b)は、RG系行とGB系行に分けて時間軸上に駆動状態を示した概念図である。
図3(a)に示すように、まず、第1行を読み出し、読み出し回路120内のラインメモリに転送する。第2行はBG系で使用するので画素リセットせずにスキップする。次に第3行を読み出し、読み出し回路120内のラインメモリに転送する。第4行はBG系で使用するので画素リセットせずにスキップする。次に第5行を読み出し、読み出し回路120内で加算平均した後に水平走査回路130で水平データ転送を行う。ここでBG系行読み出しとの時間軸をあわせるために、画素リセットを行わず、行の逆戻り方向のスキップを2回行い、次の撮像素子内の水平期間でBG系の読み出しが行えるようにする。次いで、BG系の先頭行の第2行を読み出すため、行の逆戻りして第2行を読み出し、ラインメモリに転送する。ここでは、逆戻りのアドレッシングには時間を要しないので、RG系の第一行読み出しと同じタイミング制御になる。第3行は画素リセットせずにスキップする。次いで、第4行を読み出し、ラインメモリに転送する。第5行は画素リセットせずにスキップする。次いで、第6行を読み出し、読み出し回路120内のラインメモリに転送し、加算平均した後に水平走査回路130で水平データ転送を行う。ここでRG系行読み出しとの時間軸をあわせるために、画素リセットなしのダミースキップを2回行う。
図3(a)では、RG系読み出しには2行分の画素リセットなしの行スキップが存在するのに対して、GB系読み出しにはそれが示されていない。しかしながら、図3(b)に示すとおり、時間軸上でRG系とBG系とで1水平期間が同じになるように画素選択が行われないダミースキップがGB系読み出しにも存在する。
上述した説明のとおり、撮像素子614外部から見た1行、すなわち、1水平期間に対して、撮像素子614内では複数の水平期間がある。撮像素子614外部から見た1水平期間は、RG系の行とGB系の行とで同一である必要がある。これは、後述するローリングシャッタ動作の説明で明らかになるが、RG系の行とGB系の行の露出時間を揃えるためである。
続いて、図4、図5を参照して、制御部624の制御の下で撮像制御手段としてのタイミング発生部615から出力される各種制御信号に基づいて行われる撮像素子614のローリングシャッタ動作時の駆動シーケンスを説明する。転送パルス信号線φTX、リセットパルス信号線φRES、選択パルス信号線φSELのそれぞれについて、垂直走査回路110によって走査選択されたn番目の走査行に印加するパルス信号をTXn、RESn、SELnと添え字のnを付して記述する。また、図2ではn番目からn+3番目の行までしか記載していないのに対し、図4、図5ではそれ以上の行を記載しているが、構造上の差異があるものではない。
また、本実施形態では、説明の便宜上、露出時間を決定するリセットタイミングを、加算平均した後のRG系の奇数行とRG系の偶数行、及び、加算平均した後のGB系の奇数行とGB系の偶数行とに分けて制御している。且つ、RG系とGB系ともに奇数行間、偶数行間で露出時間が同一になる方式で説明する。すなわち、本実施形態では、RG系の奇数行とGB系の奇数行の、RG系の偶数行とGB系の偶数行の素子群の撮像面において均等な二つの素子群に分けて、各素子群の露出時間を制御している。
具体的には、3行を加算平均して6行からRG系1行、BG系1行を読み出す場合では、n番目からn+5番目の行により、RG系の第1行(RG系の奇数行)、BG系の第1行(BG系の奇数行)が生成される。また、n+6番目の行からn+11番目の行により、RG系の第2行(RG系の偶数行)、BG系の第2行(BG系の偶数行)が生成される。以降、n+12番目の行以降も同様に、RG系の奇数行とBG系の奇数行、RG系の偶数行とBG系の偶数行が順次生成される。このようにして生成されたRG系の奇数行とGB系の奇数行、RG系の偶数行とBG系の偶数行の露出時間は、リセットタイミングを分けて制御される。なお、実際のリセット制御は、撮像素子614の画素数と加算平均する行数と得られる画像における画素重心を考慮して決定するものであり、本実施形態で例示したものに限定されない。
まず、図4を参照して、撮像素子614におけるRG系の奇数行とBG系の奇数行の駆動タイミングを説明する。図4に示すように、nラインにおいて、まず時刻t30から時刻t31の期間、RESnとTXnが印加され、転送スイッチ104及びリセットスイッチ105がオンにされる。次いで、nライン目のPD102とFD103に蓄積されている不要電荷を除去するリセット動作が行われる。時刻t31では、転送スイッチ104がオフになり、光電変換によりPD102で発生した電荷の蓄積動作が開始される。同様にして、n+2ラインとn+4ラインにおいて、リセット動作を行った後、蓄積動作が開始される(時刻t33、t34)。また、n+1ライン目とn+3ライン目については、PHDのみが印加されることで順送りでスキップされる。
次に、時刻t36では、TXnが印加され、転送スイッチ104がオンにされて、光電変換によりPD102に蓄積された電荷がFD103に転送される。尚、リセットスイッチ105は、転送動作に先んじてオフにする必要があり、オフした時刻t31から時刻t36までがnライン目の蓄積(露出)時間となる。
nライン目の転送動作終了後、SELnが印可されて選択スイッチ107がオンされることにより、FD103に保持された電荷が増幅MOSアンプ106にて電圧に変換され、読み出し回路120に出力される(時刻t37)。読み出し回路120内にはラインメモリが内蔵されており、読み出されたnライン目のデータはラインメモリに転送されて保持される。同様に、n+2ライン目とn+4ライン目についても同様に転送動作が行われる(時刻t38、t39、t3a、t3b)。また、n+1ライン目とn+3ライン目については、PHDのみが印加されることで順送りでスキップされる。
時刻t3bでn+4ライン目が読み出されると、n+4ライン目のデータは先に読み出されたnライン目、n+2ライン目のデータと読み出し回路120内で加算平均されて保持される。読み出し回路120に保持されたデータは、HSRが印加されることで時刻t3cから水平走査回路130により順次水平転送される。ここで、nライン目とn+2ライン目及びn+4ライン目はRG系なので、時刻t3dから時刻t3eまでは逆送り方向のスキップが2回行われる。従って、駆動対象のラインがn+4ライン目からn+2ライン目となる。
次のフィールドにおいて、更に逆送りのスキップが行われ、n+1ライン目について、時刻t40から時刻t41の期間、RESn+1とTXn+1が印加され、転送スイッチ104及びリセットスイッチ105がオンされる。次いで、n+1ライン目のPD102とFD103に蓄積されている不要電荷を除去するリセット動作が行われる。時刻t41では、転送スイッチ104がオフになり、光電変換によりPD102で発生した電荷の蓄積動作が開始される。同様にして、n+3ラインとn+5ラインにおいて、リセット動作を行った後、蓄積動作が開始される(時刻t43、t45)。
次に、時刻t46では、TXn+1が印加され、転送スイッチ104がオンにされて、光電変換によりPD102に蓄積された電荷がFD103に転送される。尚、リセットスイッチ105は、転送動作に先んじてオフにする必要があり、オフした時刻t41から時刻t46までがn+1ライン目の蓄積時間(露出時間)となる。
n+1ライン目の転送動作終了後、SELn+1が印加されて選択スイッチ107がオンされることにより、FD103に保持された電荷が増幅MOSアンプ106にて電圧に変換され、読み出し回路120に出力される(時刻t47)。読み出されたn+1ライン目のデータは読み出し回路120内のラインメモリに転送されて保持される。同様に、n+3ライン目とn+5ライン目についても同様に転送動作が行われる(時刻t48、t49、t4a、t4b)。また、n+2ライン目とn+4ライン目については、PHDのみが印加されることで順送りでスキップされる。
時刻t4bでn+5ライン目が読み出されると、n+5ライン目のデータは先に読み出されたn+1ライン目、n+3ライン目のデータと読み出し回路120内で加算平均されて保持される。読み出し回路120に保持されたデータは、HSRが印加されることで時刻t4cから水平走査回路130により順次水平転送される。ここで、n+1ライン目とn+3ライン目及びn+5ライン目はGB系なので、時刻t4dから時刻t4eまでは逆送り方向のダミースキップが2回行われる。従って、駆動対象のラインは次のRG系(偶数行)であるn+6ライン目となる。
上述したように、RG系の奇数行とBG系の奇数行において、各ラインの露出時間はリセットパルス信号RESの立ち下がりから転送パルス信号TXの立ち上がりまでである。従って、制御部624はリセットパルス信号RESと転送パルス信号TXを制御することで各ラインの露出時間を制御している。具体的には、制御部624は、リセットパルス信号RESを制御して露出の開始を前後させることで、各ラインの露出時間を制御する。例えば、nライン目の露出時間は、RESnの立ち下がり(時刻t31)からTXnの立ち上がり(時刻t36)までである。制御部624は、RESnとTXnを制御することでnライン目の露出時間の制御が可能であり、RESnを制御して露出の開始を前後させることで、nライン目の露出時間を制御している。
n+6ライン目以降のRG系の偶数行及びGB系の偶数行については、図5に示すように、上述したRG系の奇数行及びBG系の奇数行と同様の駆動シーケンスで読み出されることとなる。すなわち、RG系の偶数行とGB系の偶数行においても、各ラインの露出時間はリセットパルス信号RESの立ち下がりから転送パルス信号TXの立ち上がりまでである。従って、制御部624はリセットパルス信号RESと転送パルス信号TXを制御することで各ラインの露出時間を制御している。具体的には、制御部624は、リセットパルス信号RESを制御して露出の開始を前後させることで、各ラインの露出時間を制御する。例えば、n+6ライン目の露出時間は、RESn+6の立ち下がり(時刻t51)からTXn+6の立ち上がり(時刻t56)までである。制御部624は、RESn+6とTXn+6を制御することでn+6ライン目の露出時間の制御が可能であり、RESn+6を制御して露出の開始を前後させることで、n+6ライン目の露出時間を制御している。
なお、上述したRG系の奇数行及びBG系の奇数行と、RG系の偶数行及びGB系の偶数行とにおけるリセットパルス信号RESのタイミングは、後述する制御部624の処理において個別に制御される。すなわち、RG系の偶数行及びGB系の偶数行の露出時間と、RG系の奇数行及びBG系の奇数行の露出時間とは、制御部624により個別に制御されている。
図6(a)、図6(b)は、上述した水平期間の動作を垂直期間で連続して動作させた時の様子を模式的に示したシーケンス図である。図6(a)では、前述したとおり、露出時間を決定するリセットタイミングを、RG系とGB系ともに奇数行間、偶数行間で露出時間が同一になる駆動方式で制御した場合を例示している。なお、露出時間を決定するリセットタイミングを、RG系の奇数行とRG系の偶数行、及び、GB系の奇数行とGB系の偶数行とに分けて制御する。且つ、RG系の奇数行とGB系の偶数行間、RG系の偶数行とGB系の奇数行間で露出時間が同じになる駆動方式は、図6(b)に示すとおりである。図6(b)に示す駆動方式については、説明の便宜上、詳細な説明は割愛するが、制御部624が各ラインのリセットタイミングを制御することに変わりがあるわけではない。図6に示すように、垂直期間で連続して撮像素子614から読み出される画像は、2種類の露出時間が組み合わされた画像となる。具体的には、撮像素子614から読み出される画像は、露出時間の異なる行がRG系とBG系とが対となって交互に並ぶ格好となる。
図7は、撮像素子614から得られる2種類の露出時間が組み合わされた撮像画像G1の処理フローを示す概念図である。制御部624のCPUの制御に応じて、画像処理部618に入力された撮像画像G1は、前処理部618aで露出時間が同じラインからなる2つの画像に分離されるか否かが決定される。分離しなければ、撮像画像G1には前述した画像処理部618の画像処理が施され、高精細な表示用画像が生成される。
なお、詳細は後に説明するが、撮像画像G1を2つの画像に分離することなく表示用画像が生成される場合は、露出制御値に対する露出補正値が±ゼロの時であり、撮像素子614における全ラインの露出時間が同じ時である。また、2つの画像に分離される場合は、露出制御値に対する露出補正値が異なる場合であり、露出制御値に応じた露出時間と露出補正値に応じた露出時間で前述した駆動方式により撮像素子614が駆動された時である。
分離した場合には、露出時間の異なるラインが制御部624のCPUの制御に応じて、輝度積分部618bと信号処理部618c以降とに分けて順次入力され、測光用画像G2と表示用画像G3とが独立して生成される。制御部624は、以降説明する自動露出制御に必要な適正露出が得られる適正露出時間で撮像素子614で撮像されて得られた測光用画像G2を輝度積分部618bに入力する。また、制御部624は、もう一方の表示用画像G3を信号処理部618c以降に入力しモニタ651で表示するための画像データを生成させる。
次に、制御部624が制御して行う自動露出制御について説明する。
露出制御部619を制御して行う撮像素子614の撮像画像を利用した相対的フィードバック測光方式のTTL自動露出制御は、制御部624のCPUでフラッシュメモリ625に記憶されたプログラムデータを順次実行して行われる。制御部624は、上記プログラムデータを順次実行することで、撮像画像の被写体輝度値(Bv値)を測光する測光部、Bv値と撮像感度値(Sv値)から露出制御値を一義的に導き出すプログラム線図部として機能する。また、制御部624は、プログラム線図から導き出された露出制御値、即ち絞り制御値(Av値)、シャッタ速度値(Tv値)をサブシステムの各制御手段(露出制御部619、タイミング発生部615)に引き渡す。このようにして、制御部624は、撮像素子614に入射する光量や撮像素子614の露出時間を適正な光量及び適正露出時間に制御する。絞り制御やシャッタ速度制御などは、引き渡されたAv値、Tv値をそれぞれが制御するデバイスに依存した実制御データに換算して制御を行う。尚、各デバイス依存の制御データ、及び、制御方法の詳細については既に公知のことであるため説明を割愛する。
輝度積分部618bは、露出期間の直後の垂直転送期間に撮像素子614から読み出される電荷信号をCDS616及びA/D変換器617を介して順次読み込み、前処理部618aで分離された測光用画像について、輝度成分の積分を行う。輝度積分部618bにおける輝度成分の積分は、制御部624が予め設定した積分領域で分割した領域ごとに行ってもよい。
図8のフローチャートを参照して、制御部624の制御の下で行う自動露出制御の流れを説明する。操作部を介したユーザの指示により自動露出制御が開始されると、露出制御部619は、初期露出制御を行う(S801)。次いで、制御部624は、露出制御部619による露出制御の完了を待ち(S802)、露出制御が完了した場合は撮像素子614からの最初の読み出しタイミングを待つ(S803)。次いで、制御部624は、撮像素子614からの読み出し画像から露光データの輝度成分の積分を輝度積分部618bで行うように設定し(S804)、輝度積分部618bによる積分完了を待つ(S805)。
積分結果が得られた後、制御部624は、得られた積分結果に基づいて被写体輝度の評価演算を行って被写体輝度値(Bv値)を算出する(S806)。次いで、制御部624は、S806の算出結果である被写体輝度値をプログラム線図に入力して適正露出が得られる目標露出制御値を演算して求める(S807)。次いで、制御部624は、露出補正スイッチ622の操作によりユーザから入力された露出補正値を目標露出制御値に反映した適正露出制御値を求める(S808)。この適正露出制御値は、具体的には自動露出制御により取得された適正露出時間に露出補正値を反映した露出時間であり、プログラム線図に露出補正値分を加算するなどして算出される。
次いで、制御部624は、S807で求められた適正露出が得られる目標露出制御値に基づいた露出時間を、撮像素子614におけるRG系の奇数行とGB系の奇数行に設定する。更に、制御部624は、S808で求められた適正露出制御値に基づいた露出時間を、撮像素子614におけるRG系の偶数行とGB系の偶数行に設定する(S809)。すなわち、S809において、RG系の偶数行とGB系の偶数行からなる撮像素子614の素子群の他方には、適正露出時間に指示された露出補正を反映した露出時間が設定される。また、RG系の奇数行とGB系の奇数行からなる撮像素子614の素子群の一方には、適正露出時間が設定される。
次いで、制御部624は、操作部を介したユーザの指示などによる処理の終了の有無を判定し(S810)、処理を継続する場合はS802に処理が戻る。上述した処理により、撮像素子614では、RG系の奇数行とGB系の奇数行による画像(測光用画像)、RG系の偶数行とGB系の偶数行による画像(表示用画像)を取得するため、2種類の露出時間での撮像が行われることとなる。
ここで、ユーザの操作による露出補正の設定について説明する。
図9に示すように、制御部624は、EVF表示中のモニタ651の表示画面について、ユーザによる露出補正スイッチ622の押下に基づいて、通常のEVF表示をしている画面G90と、露出補正値を設定する画面G91との切替を行う。制御部624は、画面G91が表示されている時のユーザによる十字スイッチ623の押下に基づいて、露出補正値を変更する。
露出補正値が変更された場合は、上述した適正露出制御値に基づいた露出時間で撮像されたRG系の偶数行とGB系の偶数行による画像(表示用画像)がモニタ651にEVF表示される。すなわち、モニタ651におけるEVF表示が露出補正値を反映したものとなる。例えば、+1段の露出補正値に変更された場合は、TTL自動露出制御において適正とする露出から+1段露出補正した画面G92がモニタ651に表示される。同様に、−1段の露出補正値に変更された場合は、TTL自動露出制御において適正とする露出から−1段露出補正した画面G93がモニタ651に表示される。
また、図10に示すように、制御部624は、EVF表示中のモニタ651の表示画面について、ユーザによる表示切替スイッチ621の押下に基づいて、その表示画面を切り替えてもよい。具体的には、表示切替スイッチ621の押下に基づいて、各種ステータス等の情報表示なしでEVF表示を行う画面G100、情報表示付きでEVF表示を行う画面G101、露出補正値を反映させてEVF表示を行う画面G102a、G102bを切り替えてもよい。
次に、制御部624が制御して行う撮像装置600の一連の動作を図11のフローチャートを参照して説明する。撮像装置600における一連の動作は、ユーザによるメインスイッチ(不図示)の操作に応じて起動される。図11に示すように、メインスイッチにより処理が開始されると、制御部624は、フラッシュメモリ625などに予め定められた所定のシーケンスに基づいて、レンズ駆動部620及び露出制御部619を制御する。レンズ駆動部620及び露出制御部619の制御により、変倍レンズ610、焦点調整レンズ611、シャッタ612及び絞り613が待機位置へ移動される(S1201)。この待機位置への移動では、例えば変倍レンズ610がWide端(最も広角)となる位置への移動や、絞り613が開放となるような駆動が行われる。
次いで、制御部624は、撮像素子614を起動する(S1202)。制御部624は、撮像素子614からの出力となるA/D変換器617の出力のうち、RG系の奇数行とBG系の奇数行からなる第一の行群からの画像データを輝度積分部618bへ分配するように前処理部618aを設定する(S1203)。また、制御部624は、RG系の奇数行とBG系の奇数行からなる第二の行群からの画像データを信号処理部618cへ分配するように前処理部618aを設定する(S1204)。
次いで、制御部624は、第一の行群による測光用画像により前述した自動露出制御を行って(S1205)、撮像素子614で適正露出の撮像画像が得られるように露出時間を制御する。制御部624は、適正露出の撮像画像が得られる露出制御以降、常に適正露出の撮像画像が得られる第一の行群で自動露出制御を行うと共に、もう一方の第二の行群で表示画像を生成する(S1206)。
制御部624は、露出補正スイッチ622のON操作を検出すると(S1207:YES)、露出補正値を設定する設定画面をモニタ651に表示し、十字スイッチ623によりユーザ指示から設定された露出補正値をメモリ部626へ記憶する(S1208)。この時点で、制御部624は、第一の行群による自動露出制御を行って(S1209)、S1208で設定された露出補正値を反映した第二の行群で表示画像を生成する(S1210)。即ち、モニタ651には露出補正値を反映したEVF表示が行われることとなる。また、この時の撮像素子614の第一の行群では自動露出制御により適正露出で測光用画像が撮像されている。従って、撮像装置600では、露出補正値が設定された場合であっても、測光レンジが偏ることがなく、安定した露出制御が可能となる。
また、この時のシャッタースイッチ623aによる撮像時において、制御部624は、第一の行群による測光用画像でTTL自動露出制御を行って静止画像や動画像の撮像を開始することとなる。従って、撮像装置600は、ユーザにより露出補正が行われている場合であってもレリーズタイムラグの発生を抑えることができる。
次いで、制御部624は、露出補正スイッチ622のON操作を検出すると(S1211:YES)、露出補正値を設定する設定画面を解除してモニタ651の表示を通常のEVF表示に戻す(S1212)。次いで、制御部624は、操作部を介したユーザの指示などによる処理の終了の有無を判定し(S1213)、処理を継続する場合はS1203に処理が戻る。
[変形例1]
次に、変形例1に係る撮像装置600の動作を図12のフローチャートを参照して説明する。図12に例示した変形例1では、図11で例示した場合に対し、通常のEVFでは、第一の行群を輝度積分部618bと信号処理部618cに分配して、常に適正露出が得られるようにする(S1303〜S1306)。また、変形例1では、第一の行群から表示用画像を生成している(S1306)。
また、変形例1において、露出補正値を設定する設定画面をモニタ651に表示している際には、第一の行群から表示用画像を生成するのを一旦停止し、第二の行群から表示用画像を生成するように前処理部618aの分配を変更している(S1309)。そして、露出補正値を反映させた第二の行群から表示用画像を生成している(S1309〜S1311)。次いで、露出補正値を設定する設定画面から抜けて、通常のEVF表示に戻った時には、第二の行群から表示用画像を生成するのを一旦停止し、第一の行群から表示用画像を生成するように前処理部618aの分配を変えている。そして、設定された露出補正値を反映させた第一の行群から表示用画像を生成している。
不図示ではあるが、露出補正値の設定時と同様にして、表示切替スイッチ621で露出補正値をEVF表示に反映するか否かが切り替えられる度に、制御部624は、前処理部618aにおける分配を切り替える。具体的には、制御部624は、信号処理部618cへの分配元を、撮像素子614の第一の行群からの出力にするか、又は、第二の行群からの出力にするかを切り替え、表示用画像を、第一の行群から生成するか、又は、第二群の行群から生成するかを切り替える。その間も、制御部624は、自動露出制御に用いる測光用画像を第一の行群から生成するように、前処理部618aを設定する。
変形例1では、露出補正スイッチ622が押下され、露出補正値がゼロ以外に設定された場合でも、露出補正値によらず、第一の行群で得られる適正露出の測光用画像での測光を行い、設定された露出補正値を反映した露出制御値を求める。また、不図示ではあるが、露出補正値を反映した結果の露出時間が、撮像素子614を駆動する際の垂直期間より長くなった場合、制御部624は、撮像素子614のゲインをダウンする。更に、制御部624は、適正露出が得られる露出時間も計算し直して垂直期間の長さに納まるように露出時間を設定する。なお、制御部624は、撮像素子614のゲインを第一の行群と第二の行群とで分けて制御してもよい。ゲイン回路(不図示)を独立して構成できる場合には、露出補正値を反映した制御を独立してできるようになるため制御上の自由度は高くなる。いずれにしても、常に適正露出で測光を行いながら、露出補正を施す効果は限られるものではない。
[変形例2]
次に、変形例2に係る撮像装置600の動作を図13のフローチャートを参照して説明する。
図13に示すように、変形例2では、自動露出制御を行う(S1404)までは、図12を参照して説明した変形例1と同様である。自動露出制御の後、制御部624は、メモリ部626などに設定記憶されている露出補正値(ExpComp)がゼロであるか否かの判定を行う(S1405)。
次いで、制御部624は、露出補正値がゼロの場合には第一の行群で表示用画像を生成し(S1406、S1407)、露出補正値がゼロでない場合には第二の行群から表示用画像を生成する(S1408、S1409)。
制御部624は、露出補正スイッチ622のON操作を検出すると(S1410:YES)、露出補正値を設定する設定画面をモニタ651に表示し、十字スイッチ623によりユーザ指示から設定された露出補正値をメモリ部626へ記憶する(S1411)。この時点で、制御部624は、第一の行群による自動露出制御を行って(S1412)、S1411で設定された露出補正値を反映した第二の行群で表示画像を生成する(S1413)。露出補正値の設定画面における露出補正値の反映と表示切替は、S1405〜S1409と同様にして、露出補正値に応じて切り替えてもよい。
制御部624は、露出補正スイッチ622のON操作を検出すると(S1414:YES)、設定画面を解除してモニタ651の表示を通常のEVF表示に戻す(S1415)。、次いで、制御部624は操作部のユーザ指示などによる処理の終了の有無を判定する(S1416)。
なお、第一の行群又は第二の行群による表示用画像の生成は前述した方法に限定しない。不図示ではあるが、制御部624は、撮像素子614からの出力について、前処理部618aで第一の行群からの画像データを輝度積分部618bに入力しながら、第一の行群と第二の行群からの画像データを一旦メモリ部626に記憶する。次いで、制御部624は、メモリ部626から第一の行群と第二の行群それぞれを独立して読み出して、2種類の表示用画像を生成する。この場合、モニタ651に表示する表示用画像の表示切替スイッチ621による切り替えは、予め生成された2種類の表示用画像を切り替えるだけよい。従って、表示切替スイッチ621での指示に応じて前処理部618aにおける切り替えを行うことで、モニタ651に表示する表示用画像の切り替えを行うよりは、応答性能を向上させることができる。
以上のように、撮像装置600は、撮像素子614におけるリセットタイミングを2つの行群に分けて制御部624が制御している。制御部624は、一方の行群については常に適正露出が得られる露出時間に設定し、もう一方の行群については露出時間にユーザが設定した露出補正値を反映させている。従って、撮像装置600では、撮像素子614において適正露出で撮像された画像データによる自動露出制御を行いながら、被写体輝度の変化に露出を合わせるとともに、ユーザの露出補正値を反映させたEVF表示が可能となる。また、撮像装置600では、ユーザによる露出補正を反映したEVF表示を行いながらも、常に適正露出で撮像された画像データによる測光を行えるため、静止画撮影時に再度測光をし直す必要がなく、レリーズタイムラグを軽減させることができる。さらに、常に適正露出での自動焦点調整やホワイトバランス調整に応用させることができる。
なお、上述した実施の形態における記述は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。上述した実施の形態における構成及び動作に関しては、適宜変更が可能である。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。