JPH10336281A - 携帯無線通信機 - Google Patents

携帯無線通信機

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JPH10336281A
JPH10336281A JP9146783A JP14678397A JPH10336281A JP H10336281 A JPH10336281 A JP H10336281A JP 9146783 A JP9146783 A JP 9146783A JP 14678397 A JP14678397 A JP 14678397A JP H10336281 A JPH10336281 A JP H10336281A
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Japan
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level
ring tone
reflected wave
communication device
measuring
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JP9146783A
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Hiroshi Hidari
宏 左
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Uniden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯無線通信機が鞄等の中に入っていること
を通信機自身が検出して着信音レベルを調整する。 【構成】 自局への着信を着信音によって報知する携帯
無線通信機において、着信に応じて予め設定されたレベ
ルの着信音を発生する着信音発生手段(C45a、1
4)と、通信機筐体から外部に向かって試験信号を放射
し、周囲環境によって減衰した試験信号の反射波のレベ
ルを測定する反射波レベル測定手段(45a、14、1
1、3a、3b)と、反射波のレベルと基準値とを比較
し、比較結果に応じて着信音の発音レベルを調整する着
信音レベル調整手段(42、41、45b)と、を備え
て、無線機(1)が鞄の中にあるとき、着信音レベルを
大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯型無線機に関
し、特に、携帯無線通信機が鞄等の中に収められている
場合の着信報知の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる携帯電話機、自動車電話機、衛
星電話機等の携帯無線通信機においては、着信を音声
(着信音)で報知するので周囲の騒音レベルが高いと、
着信音を判別し難くなる。そこで、着信を使用者に知ら
せるべく、着信音のレベルを周囲の騒音レベルに応じて
制御するようにしたものがある。
【0003】例えば、特開平4−56536号の携帯電
話には、マイクロホンによって集音された周囲の騒音が
電気信号に変換され、騒音レベルに測定を行い、着信音
(着信音)を自動的に周囲の音量レベルに見合った音量
にすることによって、外部騒音が大きいとき、着信に気
付かなかったり、外部騒音が小さいとき、周囲の人に迷
惑をかけたりすることを防止する技術が開示されてい
る。
【0004】特開平4−27169号の移動無線機の着
信音制御方式には、常に周囲の騒音とは判別が容易な着
信音を呼動させるために、該着信音の音量レベルを周囲
の騒音レベルに追従して自動的に可変制御する技術が開
示されている。
【0005】特開平5−91166号の電話着信音量制
御方法には、着信音が発生する前に予め周囲の雑音レベ
ルを測定し、更に、着信音が雑音レベルに比例して調整
される構成によって、周囲が静かなときに過度に大きな
音が発生しないようにする制御技術が開示されている。
【0006】特開平6−284172号の電話機には、
検出した騒音レベルに応じて、着信音の音量を調節する
ことにより、周囲の騒音環境に応じて着信音の出力が調
整できる携帯電話機、自動車電話機等の電話機に関する
技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯無線通
信機の使用者が移動する際には、携帯無線通信機を鞄等
の中に入れて持ち運ぶ場合が多い。この場合には、外部
に着信音(着信音)が聞え難くなるので、着信音量を増
大することが望ましい。
【0008】しかしながら、上述した周囲の雑音レベル
等に応じて着信音量を増加する技術では、そもそも鞄等
の中に携帯無線通信機が存在することを検出できない。
【0009】よって、本発明の第1の目的は、携帯無線
通信機が鞄等の中に入っていることを通信機自身が検出
できるようにすることである。
【0010】また、本発明の他の目的は、携帯無線通信
機が鞄や容器等の中に入っているときに、着信(呼出)
音量を増大して使用者に着信を報知できるようにするこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の携帯無線通信機は、自局への着信を着信音
によって報知する携帯無線通信機において、上記着信に
応じて予め設定されたレベルの着信音を発生する着信音
発生手段と、通信機筐体から外部に向かって試験信号を
放射し、周囲環境によって減衰した上記試験信号の反射
波のレベルを測定する反射波レベル測定手段と、上記反
射波のレベルと基準値とを比較し、比較結果に応じて上
記着信音の発音レベルを調整する着信音レベル調整手段
と、を備えることを特徴とする。
【0012】好ましくは、上記着信音レベル調整手段
は、上記反射波のレベルが基準値よりも大きいとき、携
帯無線通信機が鞄等の中に存在すると判断し、上記着信
音の発音レベルを予め設定されたレベルよりも大きくし
て使用者によく聴えるようにする。
【0013】また、本発明の携帯無線通信機は、自局へ
の着信を着信音によって報知する携帯無線通信機におい
て、上記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を
発生する着信音発生手段と、通信機筐体から外部に向か
って試験信号を放射し、周囲環境によって減衰した上記
試験信号の反射波のレベルを測定する反射波レベル測定
手段と、周囲の雑音レベルを測定する雑音レベル測定手
段と、少なくとも上記反射波のレベル及び上記雑音レベ
ルに基づいて上記着信音のレベルを調整する着信音レベ
ル調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】好ましくは、上記着信音レベル調整手段
は、上記反射波のレベルが基準値よりも大きいとき、携
帯無線通信機が鞄等の中に存在すると判断し、上記着信
音のレベルを上記予め設定されたレベルよりも一定値大
きくし、このレベルに周囲の雑音レベルに応じたレベル
分を更に加味することによって、使用者がより着信報知
を聴き易いようにする。
【0015】また、本発明の携帯無線通信機は、自局へ
の着信を着信音によって報知する携帯無線通信機におい
て、上記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を
発生する着信音発生手段と、通信機筐体から外部に向か
って試験波信号を放射し、周囲環境によって減衰した上
記試験信号の反射波のレベルを測定する反射波レベル測
定手段と、筐体周囲の明るさを測定する光量検出手段
と、少なくとも上記反射波のレベル及び上記周囲の明る
さに基づいて上記着信音のレベルを調整する着信音レベ
ル調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】好ましくは、上記着信音レベル調整手段
は、上記周囲の明るさが暗くかつ上記反射波のレベルが
基準値よりも大きいとき、携帯無線通信機が鞄等の中に
存在すると判別し、上記着信音のレベルを予め設定され
たレベルよりも大きくする。
【0017】また、本発明の携帯無線通信機は、自局へ
の着信を着信音によって報知する携帯無線通信機におい
て、上記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を
発生する着信音発生手段と、通信機筐体から外部に向か
って試験信号を放射し、周囲環境によって減衰した上記
試験信号の反射波のレベルを測定する反射波レベル測定
手段と、筐体周囲の雑音レベルを測定する雑音レベル測
定手段と、筐体周囲の明るさを測定する光量検出手段
と、少なくとも上記反射波のレベル、上記雑音レベル及
び上記周囲の明るさに基づいて上記着信音のレベルを調
整する着信音レベル調整手段と、を備えることを特徴と
する。
【0018】好ましくは、上記着信音レベル調整手段
は、上記周囲の明るさが暗くかつ上記反射波のレベルが
基準値よりも大きいときに、携帯無線通信機が鞄等の中
に存在すると判断し、上記着信音のレベルを上記予め設
定されたレベルよりも大きくし、更に上記雑音レベルに
応じたレベル分を加味して、上記着信音のレベルを調整
する。
【0019】好ましくは、所定レベルに設定された着信
音が試験信号として活用される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0021】まず、携帯無線通信機が鞄・ケース等の箱
体の中に収められたときに、無線通信機自身が箱体の中
に存在することを判別できるようにするため、その方策
を探るべく種々の実験を行った。
【0022】図8は、その実験の一例であり、無線通信
機(携帯電話機)1を周囲に障害物のない自由空間に置
き、その内蔵マイク(送話器)の増幅器出力を外部のノ
イズレベル計を用いて測定した。雑音レベルは、音声周
波数帯域において、−48〜−50dBmであった。
【0023】次に、図9に示すように、無線通信機1を
箱体の内部に置いて同様に周囲の雑音レベルを測定し
た。雑音レベルは、−51〜−53dBmと低くなっ
た。内蔵マイクで雑音の測定が可能であること、また、
箱体の内外では雑音レベルに2〜5dBmの差が認めら
れ、ノイズレベルを参照して無線通信機が箱板の内部に
あるのか、外部にあるのかを判断する際の参照データと
し得ることが判った。
【0024】次に、無線通信機1を自由空間に置いた場
合の反射音と、種々の箱体の内部に置いた場合の反射音
のレベル測定を行った。この測定には、図10に示すよ
うに、無線通信機1が内蔵するリンガ(着信音発生)回
路及びリンガ(呼出スピーカ)を用いて試験音を発生
し、これを内蔵マイク(送話器)で検出し、ノイズレベ
ル計で測定する構成を用いた。この測定結果を表1に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】上記表において、紙の箱体は10(高さ)
×20(横)×20(奥行)cm、プラスチック箱は2
0×40×30cm、皮革箱は10×30×20cmの
大きさである。試験音の音量は、通信機の使用者がリン
ガ回路に選択的に設定することのできる音量である、
「大」、「中」、「小」の3種類のレベルによって設定
されている。
【0027】この測定の結果、音量が「小」である方
が、自由空間における反射波測定値と箱体内における反
射波測定値との差が大きく現れる傾向があること、試験
音の音量が判っていれば、自由空間と箱体の区別が可能
であること、が判明した。
【0028】また、図11に示すように、箱体の材質に
よって反射波の受信レベルが異なるので、一定条件下で
は箱体の種類も判別可能であることが判った。
【0029】かかる結果に基づいて、無線通信機から外
部に信号波を放出し、箱体等からの該信号波の反射波を
受信することによって周囲環境を判別することを考え
た。この信号波としては、音波、赤外線光、可視光等が
考えられるが、携帯無線通信機の内蔵部品を活用できる
ことから、音波を試験信号として用いると具合がよい。
【0030】図12は、本発明を実施する携帯無線通信
機の外観を示している。同図において、1は携帯電話
機、11は電話機筐体の下端部側に設けられたマイク
(送話器)、12はテンキーやファンクション等からな
るキーボードスイッチ、13は電話機筐体の上端部側に
設けられたスピーカ(受話器)、14は電話機筐体の裏
面側に設けられて、着信を音声で報知するリンガ(スピ
ーカ)、15は内蔵アンテナ、16は着信を光で報知す
るLED、17は電話番号等を表示するLCDパネル、
18は周囲の明るさを検出する光センサ、である。
【0031】図4は、携帯電話機1の概略構成を示すブ
ロック図であり、図12と対応する部分には同一符号が
付されている。図4において、携帯電話機1は、送受信
部2、音声信号処理部3、制御部4に大別される。到来
した電波はアンテナ15によって高周波信号に変換され
る。この高周波信号波は送受信部2によって所定フォー
マットのベースバンド信号に復調され、音声信号処理部
3に供給される。送受信部2は、例えば、PHSでは、
π/4シフトQPSKの変調器、同復調器、TDMA/
TDD(Time Division Multiple Acces/Time Division
Duplex)処理部等を備える。音声信号処理部3は、A
DPCM等によって構成され、D/A変換して音声信号
とし、受話器(スピーカ)13に供給する。受話器13
は音声信号を音声に変換する。
【0032】通話者の音声は、送話器(マイク)11に
よって音声信号に変換され、音声信号処理部3に供給さ
れる。音声信号処理部3は、音声信号をA/D変換器に
よってデジタル信号に変換し、送受信部2に供給する。
送受信部2は、該デジタル音声信号をTDMA/TDD
処理し、搬送波を変調し、アンテナ15から放出する。
【0033】制御部4は、プログラムに従ってデータ処
理や各部の制御を行うCPU41、プログラムやデータ
を一時保持するRAM42、プログラムを保持するRO
M、呼出番号を保持するEEPROM44、テンキーや
ファンクションキー等からなるキーボード12と、電話
番号等を可視的に表示するLCD17、着信音を発生す
るリンガ14、光量を検出する光センサ18、これ等の
入出力装置とCPU41との間に介在して信号変換等を
行うインタフェース部45等からなる。
【0034】このようなコンピュータシステムによって
構成される制御部と音声信号処理部とによって実現され
る機能を図5乃至図7の機能ブロックを参照して説明す
る。
【0035】図5は、反射波レベルによって携帯無線通
信機が箱体(鞄等)の内外のいずれかにあるかを判別す
る基本的な回路構成を説明するものである。
【0036】同図において、メモリ42には、判別の基
準レベルが設定される。この基準レベルは後述するよう
に、プリセットモードにおいて測定した値をEEPRO
M(あるいはバッテリバックアップされたRAM)に記
憶しておき、このレベルを利用することが出来る。ま
た、予め工場出荷時に実験で得られた適当な基準レベル
をROMに書込むようにすることが出来る。
【0037】送受信部2が着信を検出すると、着信検出
信号を制御部4に供給する。これによって、CPU41
に割込みのフラグが設定される。CPU41は、箱体内
外の判別モードのフラグが実行側に設定されていると、
インタフェース部45のレジスタ45bにテストレベル
を設定する。このレベルによってインタフェース部45
内のリンガ回路の利得を設定し、リンガ14の出力音声
レベルを試験レベルに設定する。リンガ回路45aは、
例えば、着信音の音声データを保持するバッファメモリ
と、D/A変換器と、可変利得増幅器等によって構成す
ることが出来る。
【0038】次に、CPU41は、リンガ回路45aに
動作指令信号を発令し、リンガ14を鳴動させる。リン
ガ14から放出された試験信号(音声信号)は、携帯無
線機の周囲の物体によって反射し、物体に応じたレベル
減衰を受けて送話器11に受信される。
【0039】送話器11は、反射音を信号に変換して音
声信号処理部3内のA/D変換器3aに供給する。この
際、必要により増幅器を介して音声信号を適当なレベル
にしてからA/D変換器3aに供給する。
【0040】A/D変換器3aは、試験信号の存在期間
中、供給される出力データをサンプリングし、図示しな
いCPUによって構成される平均値回路3bに供給す
る。CPUは、出力データを所定時間積算し、単位時間
当りの値(平均値)を算出する。この計算値は、反射波
レベルとしてメモリ42に記憶される。CPU41によ
って形成される比較回路41aは、メモリ42に保持さ
れている基準レベルと反射波レベルとを比較する。
【0041】比較の結果、反射波レベルが基準レベルよ
りも大きい場合は、携帯無線通信機は鞄の中にあると判
断する。この場合、使用者に着信をより確実に報知する
べく、レジスタ45bの値を比較的に大きい値に設定
し、リンガ回路45aの利得を大きくし、リンガ14に
大きい着信音を発生させる。
【0042】携帯無線通信機が鞄の中にあると判断され
た場合の利得の設定は、予め実験等によって定めた比較
的に値の大きい固定値とすることができる。また、箱体
の材質と反射レベルとが関連することから、予めROM
43に反射レベルと対応する鳴動レベルとを関連づけた
テーブルを記憶しておき、検出した反射レベルに対応す
る鳴動レベルをレジスタ45bに設定する。
【0043】比較の結果、反射波レベルが基準レベルよ
りも小さい場合は、携帯無線通信機は鞄の外部にあると
判断する。この場合は、通常通りの呼出レベルをレジス
タ45bに設定する。
【0044】このようにして、携帯無線通信機が鞄等の
箱体内部に存在すると外部に聴える着信音は通常低くな
るが、その分着信音をより大きくして、使用者に相応の
注意を喚起することが可能となる。
【0045】また、箱体の材質に応じて着信音を設定す
ることにより、外部に聴える着信音のレベルのバラツキ
を抑制することが可能となる。
【0046】図6は、更に、周囲の雑音をリンガのレベ
ル制御に加味した場合の実施の形態を示している。同図
において図5と対応する部分には同一符号を付し、かか
る部分の説明は省略する。
【0047】この例では、送話器11、A/D変換器4
a及び平均値回路3bによって、リンガ14が動作しな
い、鳴動する前において周囲の雑音レベル(平均値)を
検出している。この雑音レベルはメモリ42に保持され
る。
【0048】比較回路41aは、反射波レベルが基準レ
ベルを超えると、携帯無線通信機が箱体の内部にあると
判断し、着信音のレベルを通常のレベルよりも高く設定
するように定める。その際、周囲の雑音レベルも考慮し
てレベルの増加分を定める。レベルの増加分は、例え
ば、テーブルを参照して定めることが可能である。
【0049】このようにすることによって、箱体及び周
囲雑音によって相対的に聴き取り難くなっている着信音
を、より適切な音量に自動的に設定することが可能とな
る。他の構成は図5と同様である。
【0050】図7は、他の実施の形態を示している。同
図において図6と対応する部分には同一符号をかかる部
分の説明は省略する。
【0051】同図においては、更に、光センサ18、A
/D変換器45cを備えている。光センサ18は、通信
機筐体外部の光量を検出する。これにより、通信機筐体
が箱体の中に収納されて、外部光が遮断されたことを検
出する。A/D変換器45cは、光センサ18の出力を
サンプリングしてデータ信号に変換し、平均値回路3b
に供給する。平均値回路3bは、外部光量の平均値を算
出してメモリ42に供給する。メモリ42には、基準レ
ベル、反射波レベル、雑音レベル及び明るさレベルが保
持される。
【0052】比較回路41aは、明るさが予め記憶され
ている明るさの判別基準値よりも暗いときに、箱体の中
にある可能性が高いと判別する。更に、反射波レベルに
より、箱体の中にあるかどうかを判別し、箱体の中にあ
ると判断したときは、相対的に高いレベル若しくは箱体
の材質に対応したレベルを選択し、このレベルに周囲の
雑音レベルを加味したレベル値をレジスタ45bに設定
する。これによって、リンガ14の発する着信音は使用
者が聴き取り得るレベルで着信を報知する。
【0053】また、検出された明るさレベル及び反射波
レベルが共に基準値以下の場合には、携帯無線通信機は
箱体の外部に存在すると判断し、通常の選択された大、
中、小のいずれかのレベルで着信を報知する。他の構成
は図6と同様である。
【0054】次に、制御部4の制御動作のアルゴリズム
について図1のフローチャートを参照して説明する。こ
のアルゴリズムは、携帯無線通信機の箱体収納モードが
選択されている場合に、着信音のレベル調整を行うもの
であり、図6のブロック図により説明した動作と対応す
るものである。
【0055】制御部4のCPU41は、当初待受け状態
になっている。送受信部2が自局の識別番号(ID)を
持つ信号を受信すると、制御部4に着信検出信号を供給
する。これにより、割込み処理が発生し、着信検出のフ
ラグが設定される。CPU41は、待機状態のルーチン
でこれを判別する(S22)。着信検出に応じて、送話
器11を利用して既述手順によって環境雑音の測定を行
う。この雑音レベルをメモリ42に保存する(S2
4)。この雑音レベルと、予め記憶されている自由空間
における雑音レベル(基準レベル)とを比較して、携帯
無線通信機が箱体の内部にあるかどうかの第1の判別を
行う(S26)。この判別は、使用者が通信機を耳の近
傍に置いているときに、試験音を発生しないようにする
ことを可能とする。
【0056】雑音レベルが基準レベルよりも低いとき
は、箱体の内部に存在すると一応考えられる。リンガ回
路45aの利得を小に設定し、動作指令信号を発令し
て、リンガ14から試験音としての着信音を発生する
(S28)。この試験音の反射波のレベルを送話器11
で受信し、A/D変換して反射波の平均値を測定し、メ
モリに42に記憶する(S30)。
【0057】この反射波のレベルと予めメモリに記憶さ
れている反射波の基準レベルとを比較する(S32)。
反射波のレベルが該基準レベルよりも大きいとき、携帯
無線通信機は箱体の中にあると判別される(S32、内
部)。箱体の内部にあると判別した場合、着信音のレベ
ルを増大する。増加分は、例えば、箱体に対応したレベ
ル値あるいは箱体の材質に対応したレベル値に、周囲の
雑音レベルを加味したレベル値とする(S34)。この
レベル値をレジスタ45bを介してリンガ回路に45a
に設定する。
【0058】次に、CPU41はリンガ回路に45aに
着信報知を指令する。箱体内にあると判断された結果、
リンガ14から通常よりも大きく音量が設定されて呼出
が行われる(S38)。従って、使用者は、より確実に
着信を知ることが可能となる。
【0059】一方、携帯無線通信機が箱体の外部にある
と判別された場合(S26;外部、S32;外部)は、
通常の手順によって着信音のレベルを設定する。例え
ば、報知の通常の選択音量レベルが、「大」、「中」、
「小」のレベルのうち、「中」レベルに予め設定されて
いる場合には、レジスタ45bに「中」レベルを設定し
(S36)、リンガ回路45aに報知を指令して、
「中」レベルの着信音で着信を報知させる(S38)。
【0060】図2は、図7に対応する実施の形態を説明
するフローチャートである。
【0061】この例では、上述したステップ22に続い
て通信機筐体の周囲の明るさを光センサ18の出力によ
って判別している(S23)。通常、箱体の中は、箱体
によって遮光されている。従って、暗い(光量が少な
い)ことを判別要素に付け加えることによって、通信機
が箱体の中に収納されていることの判別の確度が増す。
以後、同様に、ステップ24若しくはステップ35を実
行する。
【0062】このようにして、携帯無線通信機が箱体の
内部に存在するときは、使用者に聴えるように着信音が
大きくなり、携帯無線通信機が箱体の外部に存在すると
きは、通常の音量で呼出を行うので具合がよい。
【0063】図3は、判別基準値のプリセットを説明す
るフローチャートである。
【0064】前述したように、雑音レベル、反射音レベ
ルの判別基準値は、予め工場出荷時において、実験の結
果、一般的に好ましい値と判断された値がデフォルト値
として設定される。
【0065】しかしながら、判別のエラーを減らすため
には、無線通信機の使用者が実際に使用する箱体に判別
基準値を適応させることが好ましい。
【0066】そこで、このルーチンでは、使用者が実際
に使用する箱体に合わせて判別基準値を獲得するように
している。
【0067】図3において、キーボード12のファンク
ションキーの操作によって、判別基準値のプリセットモ
ードの指定が行われると、CPU41への割込みが発生
し、CPU41は本ルーチンを実行する(S52;Ye
s)。
【0068】まず、CPU41は、周囲の雑音を測定す
るために、携帯無線通信機を箱体(鞄)の外に置くよう
にLCD表示器17に案内を表示する(S54)。自動
的に作業を開始するべく、タイマを所定時間、例えば、
5秒にセットする(S56)。所定時間の経過後(S5
8)、周囲の雑音レベルを測定する。これは、前述した
ように、送話器11、A/D変換器3a、平均値回路3
bによって行われる。得られた外部雑音値はメモリ42
に雑音判別の基準レベルとして記憶される。
【0069】次に、CPU41は、リンガ回路45a、
リンガ14によって所定レベルの試験音を発生する。こ
の試験音の自由(外部)空間における反射音のレベル
を、送話器11、A/D変換器3a、平均値回路3bに
よって測定する。測定値を反射音の基準レベルとしてメ
モリ42に記憶する(S62)。
【0070】CPU41は、自由空間における基準値の
測定後、LCD表示器17に、携帯無線通信機を箱体
(鞄)の中に収めるように案内を表示する。使用者がこ
の収納に要する時間を考慮して、次の試験の開始を暫時
待つべくタイマを所定時間、例えば、10秒に設定する
(S66)。この時間を経過すると(S68)、CPU
41は箱体内部の雑音を測定する。すなわち、箱体の蓋
が閉じられた状態で、箱体内部で聴える周囲の雑音レベ
ルを測定する。これは、前述したように、送話器11、
A/D変換器3a、平均値回路3bによって行われる。
得られた内部雑音値はメモリ42に雑音判別の基準レベ
ルとして記憶される。
【0071】次に、リンガ回路45a、リンガ14によ
って所定レベルの試験音を発生する。この試験音の閉空
間における反射音のレベルを、送話器11、A/D変換
器3a、平均値回路3bによって測定する。測定値を反
射音の基準レベルとしてメモリ42に記憶する(S7
2)。
【0072】その後、測定した、外部雑音レベル、内部
雑音レベル、外部試験音受信レベル、内部試験音受信レ
ベル、を使用し易い形のデータに整え、また、内外デー
タの差を求める。処理されたデータをメモリに保存す
る。必要により、バッテリバックアップされたメモリ、
またはEEPROMに保存する。
【0073】このようにして、判別基準となる各種レベ
ルが自動的に抽出されるので、使用者が実際に用いる鞄
等に対応した呼出レベルの着信報知がなされる。
【0074】なお、携帯無線通信機が箱体の内外のいず
れに存在するかに拘らず、着信音を周囲の雑音のレベル
の大小に応じたレベルで設定することが可能である。
【0075】また、実施の形態では、着信音を試験音と
して活用したが、試験専用の試験音声、例えば特定周波
数の正弦波を発生するようにし、これを使用することが
出来る。
【0076】また、試験波は音波の他、赤外線波、可視
光線等の使用が可能である。
【0077】また、本発明の携帯無線通信機は、いわゆ
る携帯電話のみならず、PHS、パーソナル無線、自動
車電話等の音声で呼出が行われる種々の移動無線機に適
用可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯無線
通信機によれば、鞄等の入れ物内部に無線通信機を置い
た場合に、通常よりも着信音声が高くなって使用者の注
意を喚起するので、着信音が聴え難くなるという不具合
を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着信レベルの調整を説明するフローチャートで
ある。
【図2】他の実施の形態を説明するフローチャートであ
る。
【図3】判別基準値のプリセットを説明するフローチャ
ートである。
【図4】携帯無線通信機の全体構成を概略的に説明する
ブロック図である。
【図5】反射波レベルを参照して着信音レベルを調整す
る第1の実施の形態を説明する機能ブロック図である。
【図6】更に、雑音レベルを参照して着信音レベルを調
整する第2の実施の形態を説明する機能ブロック図であ
る。
【図7】更に、光量をも参照して着信音レベルを調整す
る第3の実施の形態を説明する機能ブロック図である。
【図8】雑音測定を説明する説明図である。
【図9】箱体内部での雑音測定を説明する説明図であ
る。
【図10】箱体内部での反射波レベルを測定を説明する
説明図である。
【図11】箱体の材質と反射波レベルの例を示す説明図
である。
【図12】携帯無線通信機の外観の例を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 携帯無線通信機 2 送受信部 3 音声信号処理部 4 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自局への着信を着信音によって報知する携
    帯無線通信機であって、 前記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を発生
    する着信音発生手段と、 通信機筐体から外部に向かって試験信号を放射し、周囲
    環境によって減衰した前記試験信号の反射波のレベルを
    測定する反射波レベル測定手段と、 前記反射波のレベルと基準値とを比較し、比較結果に応
    じて前記着信音の発音レベルを調整する着信音レベル調
    整手段と、 を備えることを特徴とする携帯無線通信機。
  2. 【請求項2】前記着信音レベル調整手段は、前記反射波
    のレベルが基準値よりも大きいとき、前記着信音の発音
    レベルを前記予め設定されたレベルよりも大きくする、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯無線通信機。
  3. 【請求項3】自局への着信を着信音によって報知する携
    帯無線通信機であって、 前記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を発生
    する着信音発生手段と、 通信機筐体から外部に向かって試験信号を放射し、周囲
    環境によって減衰した前記試験信号の反射波のレベルを
    測定する反射波レベル測定手段と、 周囲の雑音レベルを測定する雑音レベル測定手段と、 少なくとも前記反射波のレベル及び前記雑音レベルに基
    づいて前記着信音のレベルを調整する着信音レベル調整
    手段と、 を備えることを特徴とする携帯無線通信機。
  4. 【請求項4】前記着信音レベル調整手段は、前記反射波
    のレベルが基準値よりも大きいとき、前記着信音のレベ
    ルを前記予め設定されたレベルよりも一定値大きくし、
    このレベルに前記雑音レベルに応じたレベル分を更に加
    味する、 ことを特徴とする請求項3記載の携帯無線通信機。
  5. 【請求項5】自局への着信を着信音によって報知する携
    帯無線通信機であって、 前記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を発生
    する着信音発生手段と、 通信機筐体から外部に向かって試験波信号を放射し、周
    囲環境によって減衰した前記試験波信号の反射波のレベ
    ルを測定する反射波レベル測定手段と、 筐体周囲の明るさを測定する光量検出手段と、 少なくとも前記反射波のレベル及び前記周囲の明るさに
    基づいて前記着信音のレベルを調整する着信音レベル調
    整手段と、 を備えることを特徴とする携帯無線通信機。
  6. 【請求項6】前記着信音レベル調整手段は、前記周囲の
    明るさが暗くかつ前記反射波のレベルが基準値よりも大
    きいとき、前記着信音のレベルを前記予め設定されたレ
    ベルよりも大きくする、 ことを特徴とする請求項5記載の携帯無線通信機。
  7. 【請求項7】自局への着信を着信音によって報知する携
    帯無線通信機であって、 前記着信に応じて予め設定されたレベルの着信音を発生
    する着信音発生手段と、 通信機筐体から外部に向かって試験信号を放射し、周囲
    環境によって減衰した前記試験信号の反射波のレベルを
    測定する反射波レベル測定手段と、 筐体周囲の雑音レベルを測定する雑音レベル測定手段
    と、 筐体周囲の明るさを測定する光量検出手段と、 少なくとも前記反射波のレベル、前記雑音レベル及び前
    記周囲の明るさに基づいて前記着信音のレベルを調整す
    る着信音レベル調整手段と、 を備えることを特徴とする携帯無線通信機。
  8. 【請求項8】前記着信音レベル調整手段は、前記周囲の
    明るさが暗くかつ前記反射波のレベルが基準値よりも大
    きいときに前記着信音のレベルを前記予め設定されたレ
    ベルよりも大きくし、更に前記雑音レベルに応じたレベ
    ル分を加味して、前記着信音のレベルを調整する、 ことを特徴とする請求項7記載の携帯無線通信機。
  9. 【請求項9】前記試験信号は、所定レベルの着信音、可
    視光及び赤外線光のいずれかである、 ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の携
    帯無線通信機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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