JP2006284904A - 端末装置、集計システム、端末装置の制御方法、端末装置制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

端末装置、集計システム、端末装置の制御方法、端末装置制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 楽曲データの再生中に、ユーザが当該楽曲データに対応付けられた広告データを視認しているということを確認することができる端末装置を実現する。
【解決手段】 携帯電話機3は、楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示し、楽曲データの再生中に、携帯電話機3の状態が、表示された上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知部311を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置、当該端末装置が構成する集計システム、端末装置の制御方法、端末装置制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
近年、通信インフラが整備され、ネットワークの利用が拡大するにつれ、WebやE−mailがテレビやラジオに代わる広告媒体として活用され、電子データとして広告データが配信されている。このような広告データの配信の方法として、例えば、企業を含む広告主もしくは広告主が契約した業者のWebサーバに広告主の広告である広告データを記載したホームページを開設し、このホームページにアクセスしてきた利用者に対して、広告データを提供する方法がある。また、企業を含む広告主がメールアドレスを登録している利用者に対し、広告データを電子メールとして、あるいは電子メールと共に配信する方法がある。この場合、利用者は、自分宛の電子メールを受信することで、初めて広告データを受信する。このような広告配信は、ネットワークを経由して、パソコンだけでなく、情報通信端末装置である携帯電話機にも行われている。
このようにパソコンや携帯電話機等の端末装置に、インターネットなどのネットワークを用いて広告データを配信した場合、広告主が最も知りたいことの一つに、ユーザが実際に広告を視認しているかどうか、がある。広告データをユーザが視認している場合としていない場合とでは、宣伝効果が大きく違うからである。
そのため、広告データが端末装置上に表示されているか否かを確認する方法がある。例えば、端末装置において、表示ソフトにより広告情報が端末装置のモニタ上に表示されることを監視しており、広告が表示される度に、また、広告依頼者のWebサイトに移行する度に、ユーザへの報酬としてポイントが発生する広告送信方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、配信した広告の有用性を確認できるようにするために、端末装置において、画像データによるマスコットを広告データが表示される表示領域に付随させて表示させ、マスコットおよび表示領域の表示制御状態を監視し、入力部からの指示入力の回数、広告の表示回数、時間、時間帯などの情報を収集する、広告配信状態取得システムがある(例えば、特許文献2参照)。
一方で、楽曲データに併せて広告データを配信する広告配信システムがある(例えば、特許文献3参照)。この広告配信システムでは、楽曲データを広告データと併せて配信するため、従来ユーザが支払う楽曲データの使用料を広告主が肩代わりしてくれる。
特開2002−056272号公報(2002年2月20日公開) 特開2002−183023号公報(2002年6月28日公開) 特開2002−196772号公報(2002年7月12日公開)
しかしながら、上記広告配信システムにおいては、特許文献1および2の方法を用いて広告データが表示されているか否かを確認しても、楽曲データの視聴に没頭して広告を見ていない場合があり、また、携帯型の端末装置であれば、ポケットや鞄に入れたまま楽曲データを聞くこともあり、本当にユーザが広告データを視認しているかは、確認することができない。このような場合、広告主は、広告データを視認しているユーザに対しても、していないユーザに対しても楽曲データの使用料を肩代わりすることになり、十分に宣伝効果を発揮させることができない。また、広告データを表示した回数を計測しても、それが、広告データがユーザに視認された回数とは異なってしまう場合がある。よって、広告主は、表示した回数の情報を収集しても、視認回数とは異なる不確定な情報を得ることになる。また、例えば、広告データの表示に対してポイントをユーザに付与すると、広告データを視認していないユーザにまでをポイントを与えてしまうことになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、楽曲データの再生中に、ユーザが当該楽曲データに対応付けられた広告データを視認しているということを確認することができる、端末装置、当該端末装置が構成する集計システム、端末装置の制御方法、端末装置制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
本発明に係る端末装置は、上記課題を解決するために、楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置において、上記楽曲データの再生中に、自装置の状態が、表示された上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る端末装置の制御方法は、上記課題を解決するために、楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置の制御方法において、上記楽曲データの再生中に、上記端末装置の状態が、表示された上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知ステップを含むことを特徴としている。
上記構成および上記方法によると、楽曲データの再生中に、端末装置の状態が、表示された当該楽曲データに対応付けられた広告データをユーザが視認しうる状態にある、という情報を得ることができる。ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報は、ユーザが広告データを視認しているという情報に、従来のユーザの視認を確認する方法よりも強固に結びつけることができる情報である。そのため、ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報を得ることで、ユーザが当該楽曲データに対応付けられた広告データを視認しているということを、従来よりも確実に、確認することができる。
ユーザが広告データを視認していることを確認すると、この広告データはユーザに閲覧されたという情報を得ることができるため、このような情報を集めることができれば、例えば、広告主は、広告データの宣伝効果を知ることができ、これをマーケット情報として利用することもできる。
また、例えば、広告主等が、広告データがユーザに視認されたことが確認された場合に限り、特典を設定するということもできる。そのため、広告データを視認したユーザに対してだけ、適切に特典を与えることが可能となる。
上記したように、上記構成および上記方法によると、ユーザが楽曲データに対応付けられた広告データを視認している、ということを確認できるので、配信した広告データの有用性が確認できるようになる。
また、本発明に係る端末装置では、上記構成に加え、上記端末装置の筐体は、携帯型であり、上記ユーザ視認状態は、上記表示画面の周囲の明るさが所定の照度にある状態、上記表示画面が露出している状態、自装置に設けられた温度センサが所定の温度にある状態、上記楽曲データの再生動作に伴う上記表示画面上の表示データに対してユーザ入力操作が行われている状態、自装置に設けられた撮影装置によりユーザの顔を認識している状態、の少なくとも1つの状態を含んでいてよい。
上記構成によると、端末装置の様々な状況において、検知手段は、ユーザ視認状態であるか、否かを検知することができる。例えば、端末装置の筐体が開閉式である場合、筐体が開かれ、表示画面が露出している状態であると、ユーザが広告データを視認している状態であることが多い。そのため、検知手段は、例えば、筐体が開かれ、表示画面が露出している状態を検知することで、ユーザ視認状態にあるということを検知することができる。
また、例えば、端末装置に設けられた温度センサが人肌程度の温度にある状態であると、ユーザは端末装置を手にしており、ユーザが広告データを視認している状態であることが多い。そのため、検知手段は、例えば、温度センサが人肌程度の温度にある状態であると感知すると、ユーザ視認状態にあるということを検知することができる。
また、例えば、端末装置の表示画面の周囲の明るさがポケットや鞄に入れられていないような所定の照度にある状態にあると、端末装置をユーザは端末装置をポケットや鞄に入れず楽曲を視聴しており、ユーザが広告データを視認している状態であることが多い。そのため、検知手段は、例えば、表示画面の周囲の明るさが所定の照度にある状態であると感知すると、ユーザ視認状態にあるということを検知することができる。
また、例えば、端末装置が、楽曲データの再生動作に伴う表示画面上の表示データに対して入力操作が行われている状態であるということは、ユーザは表示画面を見ながら入力操作を行っているということである。そのため、ユーザが広告データを視認している状態であることが多い。よって、検知手段は、例えば、楽曲データの再生動作に伴う表示画面上の表示データに対してユーザ入力操作が行われていると、ユーザ視認状態にあるということを検知することができる。なお、この入力操作は、例えば、楽曲データの特徴(リズム、テンポ、調など)に応じたユーザの入力操作であってもよい。
また、例えば、端末装置に撮影装置(カメラ)が設けられており、この撮影装置によりユーザの顔を認識できるようになっていてもよい。この撮影装置でユーザの顔を認識することにより、ユーザが表示画面を見ている状態にあるということを判断して、検知手段は、ユーザ視認状態にあるということを検知してもよい。なお、顔の認識方法としては、公知である特徴点検出や特徴量抽出による方法、放射温度測定(サーモグラフィー含む)による方法などが挙げられるが、これらには限定されない。
また、上記検知手段は、上記したようなユーザが広告データ視認しうる状態を複数検知してもかまわない。複数検知することで、より確実に、ユーザが楽曲データに対応付けられた広告データを視認している、ということを確認することができる。
なお、上記したユーザが広告データ視認しうる状態は、単なる例示であり、ユーザ視認状態が、記載したもの以外の状態を含んでいてもよい。
また、本発明に係る端末装置は、上記構成に加え、上記検知手段の検知した上記ユーザ視認状態に応じて、上記楽曲データの再生出力を制御する出力制御手段を備えてもよい。
上記構成によると、ユーザ視認状態に応じて、楽曲データの再生出力を制御することができるので、例えば、端末装置の状態が、ユーザ視認状態に無いことを検知すると、つまり、ユーザが広告データを視認していないことが確認されると、楽曲データの再生音の強弱を変更させて、音を小さくしたり、消音したりしてもよい。このようにすることで、ユーザは、楽曲データを聴きたいためにも、広告データを視認するようになる。そのため、広告データをユーザに視認してもらえるため、宣伝効果は上がることになる。
また、本発明に係る端末装置は、上記構成に加え、上記検知手段が上記所定のユーザ視認状態にあることを検知すると、この検知した視認検知回数を、カウントする計測手段を備えてもよい。
上記構成によると、広告データをユーザが視認した回数を計測することができる。
この視認検知回数を収集すると、例えば、どのような広告データがユーザに見られているのかがわかり、マーケット情報として利用することができる。
なお、カウントした視認検知回数を外部に送信するのは、カウントする度に行われてもよいが、ユーザによる送信操作があった場合に、この時点までに収集されてまだ送信されていない視認回数をまとめて送信するようになっていてもよい。また、予め設定された時刻に、この時点までに収集されてまだ送信されていない視認回数をまとめて送信するようになっていてもよい。
また、例えば、広告データにアンケートやユーザ属性を尋ねるデータが付随されていてもよく、これに対する回答データが、視認検知回数と併せて、外部に送信されるようになっていてもよい。この場合、利用者の趣味嗜好などの情報を併せて取得することもできるので、これらをマーケット情報として利用することができる。
また、例えば、端末装置において、1回の広告付き楽曲データダウンロードで所定回数のみの楽曲データの出力を許容し、所定回数に達すると、楽曲データを出力できなくなるようになっていてもよい。この場合、計測手段が視認探知回数を所定回数までカウントすることで、楽曲データを出力できなくするといったように、計測手段を利用することができる。このようになっていると、何度も楽曲データを聞きたいユーザ対して定期的に楽曲データに伴わせ広告データもダウンロードさせることができる。そのため、広告データの配信を促進することができる。
本発明に係る集計システムは、上記課題を解決するために、上記端末装置と、上記端末装置から取得した上記視認検知回数を基に、広告データ毎に視認された回数を集計する集計手段を備えた集計サーバ装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成によると、広告データ毎に視認された回数を集計することができるので、ここの集計を出力し、広告主に正確な出力回数を提示することができる。広告主は、この集計結果により、宣伝広告の効果を具体的数値として確認することができる。端末装置による広告付き楽曲データの取り込み(ダウンロード)回数や、広告データが端末装置で表示された回数であれば、実際に広告データがユーザに視認されたであろう回数よりは、少ないものとなる。しかし、上記システムでは、広告毎の出力された回数を集計することができるので、より宣伝効果と結びつけやすい広告データの視認回数を集計した情報を広告主に提供することができる。また、端末装置において、広告データの表示時間や広告データの表示時間帯を計測するようになっていてもよい。このような計測をすることで、より確実に、広告データがユーザに視認されていたことを確認するこができる。
また、上記端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記端末装置における上記各手段として動作させることにより上記端末装置をコンピュータにて実現させる端末装置制御プログラム、及びその端末装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
これらの構成によれば、端末装置制御プログラムを、コンピュータに読み取り実行させることによって、上記端末装置と同一の作用効果を実現することができる。
本発明に係る端末装置は、以上のように、上記楽曲データの再生中に、自装置の状態が、表示された上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知手段を備えている。
そのため、上記構成によると、楽曲データの再生中に、端末装置の状態が、表示された当該楽曲データに対応付けられた広告データをユーザが視認しうる状態にある、という情報を得ることができる。ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報は、ユーザが広告データを視認しているという情報に、従来のユーザの視認を確認する方法よりも強固に結びつけることができる情報である。そのため、ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報を得ることで、ユーザが当該楽曲データに対応付けられた広告データを視認しているということを、従来よりも確実に、確認することができる。
ユーザが広告データを視認しているということを確認すると、この広告データはユーザに閲覧されたという情報を得ることができる。このような情報を集めることができれば、例えば、広告主は、広告の宣伝効果を知ることができ、これをマーケット情報として利用することもできる。
また、広告データがユーザに視認されたことが確認された場合に限り、特典を設定するということもできるため、広告データを視認したユーザに対してだけ、適切に特典を与えることが可能となる。
上記したように、上記構成および上記方法によると、ユーザが楽曲データに対応付けられた広告データを視認している、ということを確認できるので、配信した広告データの有用性が確認できるようになる。
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すると以下の通りである。
(システムの全体構成)
図1は、本実施形態の集計システム1の構成を示すブロック図である。集計システム1は、図1に示すように、広告付き楽曲データを送信し、かつ、広告データ毎に視認された回数を集計する、サーバ装置2と、サーバ装置2より受信した広告付き楽曲データを出力する際、楽曲データの再生に付随して広告データを表示する携帯電話機(端末装置)3と、を含んで構成される。なお、本実施形態では、サーバ装置2は、広告付き楽曲データの送信と集計との機能を有するものとするが、広告データ及び楽曲データを携帯電話機3に送信するサーバ装置と、広告データ毎に視認された回数を集計するサーバ装置とが別々に設けられていてもよい。
図1に示すように、サーバ装置2と携帯電話機3とは、ネットワークNを介して接続されている。
図1では1つの携帯電話機3を図示しているが、携帯電話機3はユーザがそれぞれ所持しているものであり、一般にはサーバ装置2と通信可能な携帯電話機3は複数存在する。本実施形態では、サーバ装置2より受信した楽曲データの出力に付随してサーバ装置2より受信した広告データを出力する端末装置として、携帯電話機3を用いて説明する。しかし、上記端末装置は、携帯電話機に限定されず、ネットワークNに接続し、サーバ装置2より受信した広告付き楽曲データを出力する際、楽曲データの再生に付随して広告データを表示する装置、例えば、パーソナルコンピュータ、PHS(Personal Handy-phone System)(登録商標)端末あるいはPDA(Personal Digital Assistant)などであってもかまわない。
ネットワークNは、例えば公衆電話回線、携帯電話回線、PHS回線、インターネットなどで構成されており、サーバ装置2と携帯電話機3との間の情報通信を実現するものである。
本実施形態の集計システム1の概要を簡単に説明する。集計システム1では、サーバ装置2は、携帯電話機3に対してリクエストのあった楽曲を配信する。本実施形態では、サーバ装置2は、楽曲データを、広告データと楽曲データとが合成されたデータ、つまり、広告付き楽曲データとして保持しているものとする。広告データと楽曲データとが合成されたデータとは、携帯電話機3において、楽曲データの再生に付随して広告データ(CM)が表示されるようなデータである。サーバ装置2は、広告付き楽曲データを携帯電話機3に送信する。しかし、サーバ装置2は、広告データと楽曲データとをそれぞれ有しており、リクエストのあった楽曲データに広告データを適宜組み合わせて広告付き楽曲データを作成して送信するようになっていてもよい。なお、広告付き楽曲データは1つの楽曲に複数の広告データが対応付けられているものであってもかまわない。
また、楽曲データと広告データをまとめて広告付き楽曲データとして送信するのではなく、楽曲データと広告データとを別々に送ってもよい。ただ、携帯電話機3において、楽曲データと広告データとが対応付けられて処理されるように、送信されるのがよい。つまり、対応づけのためのデータを楽曲データと広告データとに付して送信しても、予め広告データを送信しておき、楽曲データ送信後に、対応付けのためのデータを送信して、携帯電話機3において楽曲データと広告データとの対応づけを取らせてもよい。あるいは、携帯電話機3において、例えば、楽曲データと略同時に受信した複数の広告データとを対応付けて管理するようにしてもよい。上記した楽曲データと広告データとの対応づけは、単なる例示であり、これらには限定されることはない。また、楽曲データと広告データとを別々に送信する際の、広告データと楽曲データとの送信順は特に限定されない。また、楽曲データが携帯電話機3で再生されるタイミングで、サーバ装置2は、携帯電話機3に対して、表示させる広告データを毎回ストリーミング配信するようになっていてもよい。
集計システム1では、携帯電話機3において、サーバ装置2より受信した広告付き楽曲データを出力する際、楽曲データの再生に付随して広告データが表示される。
ここで、広告データは、広告対象(宣伝対象)の広告を行いたい企業等(広告主)あるいはその代理の広告代理店が作成するものとする。もちろん、広告データを作成する主体は限定されず、例えば、サーバ装置2の管理会社、あるいは、関連会社が、広告主から委託されて作成するようになっていてもよいし、広告主から特定の情報を収集し、その情報に応じてサーバ装置2自体が作成する手段を有していてもよい。
また、本実施形態の集計システム1では、広告データは動画データとし、携帯電話機3において、楽曲データの出力(演奏)中に広告データが表示されるものとする。しかし、広告データはこれには限定されない。つまり、広告データは、動画および静止画を含む画像データであってもよい。また、広告データには、音声データが含まれていてもよい。
楽曲データは楽曲のデータであれば特に限定されない。例えば、ピアノ演奏曲やカラオケのように人の音声が入っていないデータであってもよいし、人の音声が入ったデータであってもよい。また、携帯電話の着信音に用いられるように演奏時間が短いように編集されたデータであってもよいし、また全ての演奏が含まれている演奏時間の長いデータであってもよい。また、楽曲データは、電話やメールの着信を知らせるLED(Light Emitting Diode)等のランプやバイブレータ(振動器)などを制御するデータを含んでもよい。
次に、集計システム1における各装置の構成について説明する。
(サーバ装置の構成)
サーバ装置2は、図1に示すように、制御部21、記憶部22、サーバ通信部23を有する。
制御部21は、マイクロコンピュータを内蔵し、コンピュータプログラムに従って、図示しない操作部からの入力操作やサーバ通信部23からの制御信号等により動作し、サーバ装置2における各種構成の動作を統括的に制御する。また、制御部21は、通信制御部210および集計部(集計手段)211として機能する。
通信制御部210は、広告付き楽曲データ格納部220から読み出した広告付き楽曲データや、各種情報の送信を行うようにサーバ通信部23を制御する。また、以下で説明する、楽曲要求データ、アンケート回答情報等の各種情報の受信を行うようにサーバ通信部23を制御する。
集計部231は、複数の携帯電話機3…(サーバ装置2に接続した携帯電話機3以外の端末装置を含む)から取得した、以下で説明する視認検知回数を基に、広告データ毎にユーザに視認された回数を集計し、広告毎に集計広告データ格納部221に格納する。
記憶部22は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。記憶部22には、広告付き楽曲データ格納部220、集計広告データ格納部221が含まれる。広告付き楽曲データ格納部220には、複数の広告付き楽曲データが記憶されている。これらの、広告付き楽曲データは、各広告付き楽曲データを区別できる情報である識別情報が付けられて管理されているものとする。
集計広告データ格納部221には、広告データ毎にユーザに視認された回数が保存されている。
また、記憶部22には、上記したサーバ装置2の各種構成の動作を制御する制御プログラム、OSプログラム、およびその他各種プログラム等が記憶されていてもよい。
サーバ通信部23は、ネットワークNとのインターフェイスであり、情報の送受信を行う。具体的には、広告付き楽曲データ格納部220から読み出した広告付き楽曲データをはじめ、各種情報の送信を行う。また、楽曲要求データ、アンケート回答情報等の各種情報の受信を行う。
本実施形態では、記憶部22に、予め作成された広告付き楽曲データを保持しているものとするが、広告データと楽曲データとをそれぞれ有しており、サーバ装置2が、リクエストのあった楽曲データに広告データを適宜組み合わせて広告付き楽曲データを作成して送信するようになっていてもよい。
なお、広告付き楽曲データの作成に際に、楽曲データと広告データとを、適当に組み合わせるのではなく、サーバ装置2において、予め定められた範囲(許される範囲)で組み合わせて(マッチングさせて)おいてもよい。このような予め定められた範囲でのマッチングは、広告主が広告データのイメージに合う楽曲データを選択した結果情報を基に行ってもよい。広告主等が、予め好ましいマッチング、あるいは、好ましくないマッチングを指定しておいてもよい。このような、広告主からの情報は、図示しない広告主の端末装置から、ネットワークNを介して送信され、サーバ装置2が取得するようになっていてもよい。また、上記予め定められた範囲でのマッチングは、楽曲データ提供者から、例えばどのような広告対象の広告データと共に出力させるのがよいかという情報を取得して行ってもよい。
(携帯電話機の構成)
携帯電話機3は、図1に示すように、制御部31、記憶部32、端末通信部33、出力部34、操作部36、センサ37を備える。
制御部21は、マイクロコンピュータを内蔵し、コンピュータプログラムに従って、操作部36からの入力操作や端末通信部33からの制御信号等により動作し、携帯電話機3における各種構成の動作を統括的に制御する。
また、制御部31は、通信制御部310、出力制御部313、計測部(計測手段)312、検知部311として機能する。
通信制御部310は、楽曲要求データ等の各種情報の送信を行うように端末通信部33を制御する。また、通信制御部310は、広告付き楽曲データ等の各種情報の受信を行うように端末通信部33を制御する。
出力制御部313は、出力部34を制御し、出力データを出力させる。つまり、表示部340を制御し、画像データを表示画面342に表示させる。また、音声出力部341を制御し、音声データ出力させる。例えば、音声出力部341にて楽曲データを再生させ、それに付随させて、表示画面342に広告データを表示させる。
検知部311は、広告付き楽曲データを出力する際に、楽曲データの再生(出力)中に、携帯電話機3の状態が、表示画面342に表示した広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する。その際に、イヤホンジャック35、センサ37、操作部36からの情報を基に検知する。
つまり、例えば、検知部311は、イヤホンジャック35に何も接続していないことを検知することで、ユーザ視認状態にあるということを検知する。これは、イヤホンジャック35に何も接続されていない状態であると、ユーザは、端末装置から直接楽曲データを聴くために、携帯電話機3に近づき、ポケットや鞄に入れないような場合が多いため、ユーザが広告データを視認しうる状態になりやすいからである。
また、例えば、携帯電話機3の筐体が図2に示すように、開閉式である場合、検知部311は、開閉センサ371が、携帯電話機3の筐体が開いていることを感知すると、ユーザ視認状態にあるということを検知する。これは、携帯電話機3の筐体が図2に示すように開かれ、表示画面342が露出している状態であると、ユーザが広告データを視認しうる状態であるからである。また、検知部31は、例えば、温度センサ372が人肌程度の温度にある状態であると感知すると、ユーザ視認状態にあるということを検知する。これは、温度センサ372が人肌程度の温度にある状態であると、ユーザは携帯電話機3を手にしていることが多く、ユーザが広告データを視認しうる状態であるからである。また、例えば、検知部311は、明るさセンサ373が、ポケットや鞄に入れられていないような所定の照度の状態にあると感知すると、ユーザ視認状態にあるということを検知する。これは、携帯電話機3の、表示画面342の周囲の明るさが所定の照度の状態にあると、表示画面342が露出していることが多く、ユーザが広告データを視認しうる状態であるからである。
また、検知部31は、例えば、楽曲データの再生動作に伴う表示画面342上の表示データに対して、ユーザが操作部36を介して入力操作を行っている状態であると、ユーザ視認状態にあるということを検知する。これは、表示画面342上の表示データに対して入力操作を行っているということは、ユーザは表示画面342を見ながら入力操作を行っている。そのため、ユーザが広告データを視認しうる状態にあるからである。この入力操作は、例えば、楽曲データの特徴(リズム、テンポ、調など)に応じたユーザの入力操作であってもよい。
また、検知部311は、上記したようなユーザが広告データ視認しうる状態を複数検知してもかまわなく、複数検知することで、より確実に、ユーザが楽曲データに対応付けられた広告データを視認している、ということを確認することができる。なお、上記状態は、単なる例示であり、ユーザ視認状態が、記載したもの以外の状態を含んでいてもよい。例えば、携帯電話機3に撮影装置(カメラ)が設けられており、この撮影装置によりユーザの顔が認識できると、検知部311は、ユーザ視認状態にあるということを検知してもよい。撮影装置でユーザの顔を認識することにより、ユーザが表示画面を見ている状態にあるということを判断することで、検知部311は、ユーザが広告データを視認しているという状態を検知することができる。なお、顔の認識方法としては、公知である特徴点検出や特徴量抽出による方法、放射温度測定(サーモグラフィー含む)による方法などが挙げられるが、これらには限定されない。
上記のように、検知部31は、携帯電話機3の様々な状況において、ユーザ視認状態であるか、否かを検知することができる。
計測部312は、検知部311が所定のユーザ視認状態にあることを検知すると、この検知した視認検知回数を、広告毎にカウントする。
記憶部32は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。記憶部32は、サーバ装置2から受信した広告付き楽曲データを格納する広告付き楽曲データ保持部320と、計測部312がカウントした視認検知回数を回数データとして保持する回数データ保持部321とを有する。この回数データ保持部321が保持する回数データは、サーバ装置2からの要求があった場合、または定期的に、サーバ装置2に送信される。なお、サーバ装置2に送られると、回数データは、0に戻るとする。また、この記憶部32には、上記した携帯電話機3の各種構成の動作を制御する制御プログラム、OSプログラム、およびその他各種プログラム等が記憶されていてもよい。
端末通信部33は、ネットワークNとのインターフェイスであり、携帯電話機3を用いた通話や電子メールの送受信、インターネットへのアクセスなどの際に、携帯電話回線との通信を行う。具体的には、端末通信部33は、サーバ装置2から広告付き楽曲データ等を受信する。また、サーバ装置2に楽曲要求データ等を送信する。端末通信部33からサーバ装置2に送信される情報には、送信元がわかるように、送信元識別情報が含まれるものとする。この送信元識別情報は、例えば、携帯電話機3自身の有する自身を識別するIDや携帯電話番号等であってもよい。なお、送信元識別情報は、上記したものに限定されない。
出力部34は、表示部340と音声出力部341とを有し、情報の出力を行う。表示部は表示画面342等を含み、動画および静止画を含む広告データ等の画像データを出力する。音声出力部はスピーカ、イヤホンジャック35等からなり、楽曲データ等の音声データを出力する。
操作部36は、ユーザからの操作を受付けるためのインターフェイスである。操作部36では、操作キー/ボタン等がユーザ操作に供されるように設けられている。ユーザは、この操作部36を用いることにより、携帯電話機3に対して各種指示を行うことができるようになっている。なお、操作部36を表示画面342と兼用してもよい。つまり、例えば、操作部36と表示画面342とが一体型のタッチパネルが設けられていてもよい。この場合、表示画面342にユーザによる入力が可能な項目を表示し、ユーザが、所望する項目が表示されている表示領域に触れることにより、携帯電話機3に対して指示を与えるようになる。あるいは、操作部36として、スティック状の操作装置などを設けてもよい。
センサ37は、開閉センサ371、温度センサ372、明るさセンサ373を含み、携帯電話機3における開閉状態、温度状態、明るさ状態をセンシング(感知)し、検知部311に送信する。センサ37がセンシングするものは上記したものに特に限定されず、例えば、携帯電話機3の傾きを感知してもよい。
携帯電話機3は、上記した以外にも、電話機としての基本的機能を有するものとする。
なお、携帯電話機3において、取得した広告付き楽曲データは、単にユーザによる視聴に用いられてもよいし、電話やメール等の着信時に出力されるものとして用いられてもよい。この場合、着信時に必ず広告データが表示されることになるので、ユーザはこの広告データを何度も目にすることになり、宣伝効果がよりいっそう上がる。
上記集計システム1では、携帯電話機3において、2月末までしか表示されない、3回までしか表示されない、などのオプションが設けられた広告データを、サーバ装置2から送信してもよい。このような例えば、出力期限や出力回数を制限した表示を行うためのための制御は、携帯電話機3上で動作するプレーヤソフト(アプリケーション)によって行うのがよい。プレーヤソフトは、例えば、BREW(登録商標)言語やJAVA(登録商標)言語で記述される。
(携帯電話機での広告付き楽曲データの再生における処理の流れ)
以下に携帯電話機3での広告付き楽曲データの再生における処理の流れについて図3のフローチャートを用いて説明する。
初めに、図3に示すステップ1(以降、S1のように称する)において、携帯電話機3は、広告付き楽曲データを要求するための楽曲要求データをサーバ装置2に送信する。本実施形態では、楽曲要求データは、楽曲名とアーティスト名とに対応した楽曲識別情報を含む情報であるとする。また、楽曲要求データには、送信元がわかるように、送信元の識別情報が含まれるものとする。この送信元の識別情報は、例えば、携帯電話機3自身の有する、自身を識別するIDや携帯電話番号等であってもよい。なお、送信元の識別情報は、これらに限定されない。
本実施形態では、携帯電話機3は、ネットワークNを介してサーバ装置2を管理するコンテンツ・プロバイダの運営する楽曲ダウンロードサイトに接続し、このサイトより楽曲要求データを送信するものとする。携帯電話機3が楽曲ダウンロードサイトに接続すると、携帯電話機3の表示画面342には、例えば、図4に示すように、メニュー画面が表示される。このメニュー画面とは、広告付き楽曲データ(図面では、「楽曲(CM付き)」と表記)をダウンロードするための要求を、オンライン上で行えることを示す情報が提示された画面である。メニュー画面には、オンラインで行うことのできるメニューとしての選択肢が表示される。
その後、ユーザが操作部36を介して上記メニュー画面からユーザの選択を入力することで、例えば、図5に示すような、広告付き楽曲データを要求するための(広告付き楽曲データをダウンロードするための)楽曲選択画面が表示画面342に表示される。本実施形態では、図5に示すように、サーバ装置2から送信可能な広告付き楽曲データの一覧情報として、楽曲名とアーティスト名を関連付けて複数表示し、その中からユーザにダウンロードする広告付き楽曲データを選択させるようにしている。しかし、ユーザが楽曲名を直接入力するような画面を表示するようになっていてもよいし、あるいは楽曲名の一部の単語を入力すると、その単語を有する楽曲名を表示し、それの中からユーザが選択できるような画面を表示するようになっていてもよい。また、ユーザがアーティスト名を入力し、そのアーティストの楽曲名を表示し、それの中からユーザが選択できるような画面を表示するようになっていてもよい。そして、ユーザが楽曲選択画面における決定ボタンを操作部36を介して押すことで、携帯電話機3から楽曲要求データがサーバ装置2に送信される。もちろん、楽曲要求データの送信方法は上記には限定されない。
次にS2において、端末通信部33は、広告データ付き楽曲データをサーバ装置2から受信し、記憶部32に格納する。広告付き楽曲データをサーバ装置2から受信している間は、表示画面342には、例えば図6に示すように、広告付き楽曲データの受信(ダウンロード)中であることを示すダウンロード画面が表示されてもよい。
ダウンロードには時間がかかることが多いため、ダウンロード時間に表示画面342にアンケート等の情報を表示し、ユーザに回答させるようになっていてもよい。この場合、ユーザは待ち時間をもてあますことなく、時間を有効に使うことができる。また、サーバ装置2は、アンケートの回答情報を携帯電話機3から受信することで、ユーザを面倒な気持ちにさせることなく、アンケート回答情報を取得することができる。
なお、アンケートは、サーバ装置2からアンケート情報を送信してもよいし、S1で携帯電話機3がアクセスした上記楽曲ダウンロードサイトにてアンケートに答えるようになっていてもよい。携帯電話機3の入力に応じたアンケート回答情報が、サーバ装置2に送信される。また、アンケートに回答するためのアンケート画面は、例えば、選択肢から選択することのできる3つのアンケートが表示されてもよい。このアンケートは、ユーザに不快感を与えないために、例えば計3問としてもよい。例えば、年齢、性別以外に、あとは趣味、最近読んだ本等の項目をランダムに質問するようになっていてもよい。サーバ装置2は、回答情報を取得することで、年齢と性別とから、例えばどのような年齢やどのような性別のユーザにどのような楽曲データが選ばれやすいのかの統計や、ユーザ属性の統計を取ることもできる。
また、アンケート回答情報やユーザの属性はあらかじめ携帯電話機3におけるプレーヤソフト(アプリケーション)が収集、管理しており、その後、プレーヤソフトがアンケート回答情報やユーザの属性をサーバ装置2に報告してもよい。
次にS3では、ユーザからの操作部36を介した指示入力に応じて、出力制御部313は、広告付き楽曲データを記憶部32から読み出し、この広告付き楽曲データを出力部34に出力させる。つまり、音声出力部341にて楽曲データを再生させ、それに付随させて、表示部340に広告データを表示させる。この場合、表示画面342には、例えば図7にように広告データが表示され、また、楽曲データの再生がどのくらい行われたかをユーザに提示するために、再生時間の経過を示す表示が表示されてもよい。
次にS4において、検知部311は、携帯電話機3が、ユーザ視認状態であるか否かを検知する。S4において、検知部311がユーザ視認状態であると検知すると(S4においてYES)、S5に進む。S5では、計測部312は、広告データがユーザに視認された回数として、視認検知回数を1としてカウントする。検知部311がユーザ視認状態でないと検知すると(S4においてNO)、S6に進む、S6では、出力制御部313は、楽曲データの再生での、音量をダウンさせるよう、音声出力部341を制御する。音量を小さくしてもよいし、消音としてもよい。
なお、記憶部32の広告付き楽曲データ格納部320に予め広告付き楽曲データが格納されていると、広告付き楽曲データの再生の際に、ユーザからの操作部36を介した指示入力に応じて、S3からが繰り返されるものとする。
また、上記S1の前に、集計システム1をユーザが利用するための、ユーザ登録があってもよい。ここで、集計システム1をユーザが利用するための、ユーザ登録の手順の一例を説明する。携帯電話機3がネットワークNを介して登録サイトに接続する。すると、サーバ装置2から、携帯電話機3に登録データを要求するデータが送られる。携帯電話機3は、サーバ装置2からの要求を受信する。そのときの携帯電話機3の表示画面342上に、オンラインで行うことができるサービスに関する情報が提示された画面が、表示される。そして、携帯電話機3の操作部36を介してユーザから登録情報が入力される。携帯電話機3は、この登録情報をサーバ装置2に送信する。このとき、登録情報(登録するユーザの情報)としては、例えば、「名前」、「居住地域」、「生年月日」、「性別」、「メールアドレス」などといったユーザの属性情報する。このように、登録制にし、サーバ装置2が登録情報を取得することにより、どのような属性のユーザにどのような広告データや楽曲データが選ばれやすいのかの統計をとることもできる。
また、この場合、上記で説明した毎回のアンケートに答えなくて済む。集計システム1を使用する度に、ユーザはアンケートを送信してもよいが、登録制とすることで、ユーザに毎回の負担をかけずに、ユーザの属性情報を得ることができる。
なお、アンケートとすることで、重要な情報の流出を防ぐというメリットもある。
また、上記S3において、表示画面342には、広告データと共に楽曲データに関する情報が表示されるようになっていてもよい。楽曲データに関する情報とは、例えば、楽曲データ再生に伴うイコライザーを表示、楽曲演奏に伴ってイルミネーション点滅、歌詞、振り付け、楽曲に関連した情報であってもよい。このように、楽曲データに関する情報を表示させることで、ユーザは、表示画面342を積極的に見るので、広告データも視認されやすくなる。そのため、宣伝効果が上がることになる。
また、広告付き楽曲データが、楽曲データの再生に付随して、複数の広告データが表示される複数の広告付き楽曲データであってもよい。複数の広告付き楽曲データの場合、携帯電話機3において、表示させる広告データを選択できるようになっていてもよい。
また、上記S5において、カウントした視認検知回数を、回数データとして回数データ保持部321に記憶させておき、その後、サーバ装置2に送信する。なお、カウントした視認検知回数を送信するのは、カウントする度に行われてもよいが、ユーザによる送信操作があった場合に、この時点までに収集されてまだ送信されていない視認回数をまとめて送信するようになっていてもよい。また、予め設定された時刻に、この時点までに収集されてまだ送信されていない視認回数をまとめて送信するようになっていてもよい。
以上のように携帯電話機3は、楽曲データの再生中に、携帯電話機3の状態が、表示画面342に表示された当該楽曲データに対応付けられた広告データをユーザが視認しうる状態にある、という情報を得ることができる。ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報は、ユーザが広告データを視認しているという情報に、従来のユーザの視認を確認する方法よりも強固に結びつけることができる情報である。そのため、ユーザが広告データを視認しうる状態にあるという情報を得ることで、ユーザが当該楽曲データに対応付けられた広告データを視認しているということを、従来よりも確実に、確認することができる。ユーザが広告データを視認していることを確認すると、この広告データはユーザに閲覧されたという情報を得ることができるため、このような情報を集めることができれば、例えば、広告主は、広告データの宣伝効果を知ることができ、これをマーケット情報として利用することもできる。
また、例えば、広告主等が、広告データがユーザに視認されたことが確認された場合に限り、特典を設定するということもできる。そのため、広告データを視認したユーザに対してだけ、適切に特典を与えることが可能となる。このように、携帯電話機3では、ユーザが楽曲データに対応付けられた広告データを視認している、ということを確認できるので、配信した広告データの有用性が確認できるようになる。
また、携帯電話機3では、ユーザ視認状態に応じて、楽曲データの再生出力を制御することができる。そのため、例えば、携帯電話機3の状態が、ユーザ視認状態に無いことを検知すると、楽曲データの再生音の強弱を変更させて、音を小さくしたり、消音したりしてもよい。このように、楽曲データの再生出力を制御すると、ユーザは、楽曲データを聴きたいために、広告データを見るようになる。そのため、広告データをユーザに視認させることができるため、宣伝効果は上がることになる。
また、集計システム1では、視認検知回数に応じて携帯電話機3に特典やポイントが付与されるようになっていてもよい。集計システム1では、広告データがユーザに視認されたことが確認された場合に限り、特典を設定するということもできる。そのため、広告データを視認したユーザに対してだけ、適切に特典を与えることが可能となる。集計システム1では、ポイントを貯めることで、例えば、広告データが付随して表示されない楽曲データつまり、楽曲データのみがサーバ装置2から携帯電話機3に送信されるようになっていてもよい。
なお、この集計を出力して広告主に報告すると、広告主は、広告データの集計結果を基に楽曲使用料を、サーバ装置2を管理するコンテンツ・プロバイダに支払う。サーバ装置2を管理するコンテンツ・プロバイダは、上記集計結果や、上記アンケート回答情報等の生のデータを収集して提供し、クロス集計は広告代理店等に依頼するようにしてもよい。
また、集計システム1では、携帯電話機3において、楽曲データ及び複数の広告データを受信すると、ポイントが付与されるようになっており、ポイントが蓄積されると、特典が与えられるようになっていても良い。特典としては、例えば、広告データが付随して表示されない楽曲データつまり、楽曲データのみを受信できてもよい。
また、集計システム1では、広告データが携帯電話機3にて表示された後に、表示画面342にメールアドレスが表示されるようになっており、携帯電話機3からメールを送信すると、サーバ装置2で広告データ毎の視認された回数の集計に加えてもよい。この場合、1つの楽曲データに対して、広告データが1つ表示される場合、メールアドレスが表示されるのは、広告データが表示された後であってもよいが、広告データが複数の場合、複数の広告データが表示された後、または広告データの表示と広告データの表示との間にメールアドレスが表示されるようになっていてもよい。
また、集計システム1では、広告データが携帯電話機3にて表示された後に、表示画面342に数字や文字が表示され、それに対応した携帯電話機3のプッシュボタンを押すと、視聴検知回数としてカウントしてもよい。この場合も、1つの楽曲データに対して、広告データが複数の場合、複数の広告データが表示された後、または広告データの表示と広告データの表示との間に数字や文字が表示されるようになっていてもよい。
また、集計システム1では、広告データが携帯電話機3にて表示された後に、ユーザに入力操作を促すような情報が表示され、ユーザが入力操作を行うと、携帯電話機3から空メールが送信されたり、フリーダイヤルに繋がったりするようになっていてもよい。空メールが送信されたり、フリーダイヤルに繋がったりすると、サーバ装置2において、広告データ毎の視認された回数の集計に加えられるようになっていてもよい。この場合も、1つの楽曲データに対して、広告データが複数の場合、複数の広告データが表示された後、または広告データの表示と広告データの表示との間に入力操作を促すような情報が表示されるようになっていてもよい。
また、集計システム1では、広告データが携帯電話機3にて表示された後にクイズが表示されるようになっていてもよい。この場合、携帯電話機3において、ユーザにより操作部36を介しての操作入力(選択肢から選択)が行われ、操作入力に応じた解答情報を、サーバ装置2に返信すると、サーバ装置2にて正解か不正解かを判断し、正解の場合は広告データ毎の視認された回数の集計に加えてもよい。また、携帯電話機3から、解答または関連する情報を、テキストや静止画または動画、または音声の情報にて送信すると、サーバ装置2で形態素解析または画像認識または音声認識により、正解か不正解かを判断し、正解の場合は広告データ毎の視認された回数の集計に加えてもよい。この場合も、1つの楽曲データに対して、広告データが複数の場合、複数の広告データが表示された後、または広告データの表示と広告データの表示との間にクイズが表示されるようになっていてもよい。
また、携帯電話機3が別の端末装置(携帯電話機であってもかまわない)に広告データだけを送信できるようになっていてもよく、そのように送信すると、携帯電話機3は、送信回数を視聴検知回数としてカウントするようになっていてもよい。
また、集計システム1では、サーバ装置2は、広告データを、ダウンロードする携帯電話機3に合わせて、再生フォーマットや表示サイズを最適な形式に変換して、送信してもよい。また、携帯電話機3において、1回のダウンロードで所定回数のみの楽曲データの出力を許容し、計測部312が所定回数をカウントすると(回数データが所定数になると)、楽曲データを出力できなくなるようになっていてもよい。このようにすることで、定期的に楽曲データに伴わせ広告データもダウンロードさせることができる。また、携帯電話機3の計測部312が所定回数をカウントすると(回数データが所定数になると)、広告データが破棄され、楽曲データのみが継続して利用できるようになっていてもよい。
上記本実施形態では、サーバ装置2において、広告付き楽曲データを管理するものとしたが、例えば、サーバ装置2は、広告データを管理しており、また、既存の楽曲サーバから楽曲データを取得し、楽曲データに広告データをマッチングさせて(組み合わせて)広告付き楽曲データを作成して、配信するようになっていてもよい。もちろん、広告データを楽曲データとは別々に配信してもよい。また、複数の広告データ付きの楽曲データを配信してもよい。また、楽曲データに限らず、画像データやその他のデジタルコンテンツを広告媒体としてもよい。
(補足)
上記サーバ装置2および携帯電話機3の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、サーバ装置2および携帯電話機3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ装置2および携帯電話機3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ装置2および携帯電話機3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、サーバ装置2および携帯電話機3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置、当該端末装置が構成する集計システム、端末装置の制御方法、端末装置制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体において利用することができる。
本発明の実施の一形態に係る集計システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る携帯電話機の外観を表す斜視図である。 上記携帯電話機における楽曲データの再生における処理の流れを示すフローチャートである。 メニュー画面の一例を示す図である。 楽曲データ選択画面の一例を示す図である。 ダウンロード画面の一例を示す図である。 楽曲データの出力に付随して広告データが出力される際の画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 集計システム
2 サーバ装置
3 携帯電話機(端末装置)
23 サーバ通信部
33 端末通信部
34 出力部
35 イヤホンジャック
36 操作部
37 センサ
211 集計部(集計手段)
220 広告付き楽曲データ格納部
221 集計広告データ格納部
310 通信制御部(通信制御手段)
311 検知部(検知手段)
312 計測部(計測手段)
313 出力制御部
340 表示部
341 音声出力部
342 表示画面
343 スピーカ
371 開閉センサ
372 温度センサ
373 明るさセンサ
N ネットワーク

Claims (8)

  1. 楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置において、
    上記楽曲データの再生中に、自装置の状態が、表示した上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知手段を備えたことを特徴とする端末装置。
  2. 自装置の筐体は、携帯型であり、
    上記ユーザ視認状態は、上記表示画面の周囲の明るさが所定の照度にある状態、自装置に設けられたイヤホンジャックに何も接続されていない状態、上記表示画面が露出している状態、自装置に設けられた温度センサが所定の温度にある状態、上記楽曲データの再生動作に伴う上記表示画面上の表示データに対してユーザ入力操作が行われている状態、自装置に設けられた撮影装置によりユーザの顔を認識している状態、の少なくとも1つの状態を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 上記検知手段の検知した上記ユーザ視認状態に応じて、上記楽曲データの再生出力を制御する出力制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 上記検知手段が上記所定のユーザ視認状態にあることを検知すると、この検知した視認検知回数を、カウントする計測手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の端末装置。
  5. 請求項4に記載の端末装置と、
    上記端末装置から取得した上記視認検知回数を基に、広告データ毎に視認された回数を集計する集計手段を備えた集計サーバ装置と、
    を備えることを特徴とする集計システム。
  6. 楽曲データの再生に付随して当該楽曲データに対応付けられた広告データを表示画面に表示する端末装置の制御方法において、
    上記楽曲データの再生中に、上記端末装置の状態が、表示された上記広告データをユーザが視認しうる所定の状態であるユーザ視認状態に、あるか否かを検知する検知ステップを含むことを特徴とする端末装置の制御方法。
  7. 請求項1〜4の何れか1項に記載の端末装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記端末装置における上記各手段として機能させるための端末装置制御プログラム。
  8. 請求項7に記載の端末装置制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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