JPH10335506A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH10335506A
JPH10335506A JP13896297A JP13896297A JPH10335506A JP H10335506 A JPH10335506 A JP H10335506A JP 13896297 A JP13896297 A JP 13896297A JP 13896297 A JP13896297 A JP 13896297A JP H10335506 A JPH10335506 A JP H10335506A
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JP
Japan
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layer
film
interlayer insulating
insulating layer
region
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JP13896297A
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English (en)
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Ikuo Yoshihara
郁夫 吉原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベース電極及び層間絶縁層による段差の急峻性
を緩和して、エミッタ電極エッチング時のポリシリコン
残渣が残存しにくい構造とする。 【解決手段】MISトランジスタと同一半導体基板1に
形成されているバイポーラトランジスタの電極として、
基板1上の第1の層間絶縁層8に形成された開口部8a
内で基板領域に接続され第1の層間絶縁層8上に延在す
るベース電極層12と、当該ベース電極層12に対し、
開口部8a内の側壁スペーサ14とベース電極層12上
の第2の層間絶縁層13とにより層間の絶縁分離がさ
れ、かつ開口部8a内で基板領域に接続され第2の層間
絶縁層13上に延在するエミッタ電極層16とを有す
る。第2の層間絶縁層13は、ベース電極層12上だけ
に存在し、当該第2の層間絶縁層13およびベース電極
層12の外周壁に、絶縁物からなり、少なくともベース
電極の外周側面を覆う側壁スペーサ15を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、いわゆるBiCMOSデバイス
に代表される、MISトランジスタとバイポーラトラン
ジスタが同一基板上に形成された半導体装置の製造方法
に係り、例えば高速ロジックデバイス、高速SRAM等
の信頼性向上、歩留改善および高集積化のための電極間
絶縁技術に関する。
【0002】
【従来の技術】BiCMOSデバイスでは、電子情報通
信学会 技術研究報告SDM93-151 ICD93-145 1993-11に
開示されているように、工程削減のためにバイポーラト
ランジスタの電極層とMOSトランジスタ形成領域に用
いる配線層を共用する場合が多い。
【0003】上記文献には、Poly3配線により、エミッ
タ電極層とMOSトランジスタ形成領域のGND配線層
を共用している例が開示されている。この例では、エミ
ッタ電極(Poly3)は、ベース電極(Poly2)に対しセ
ルフアラインでSiO2 サイドウォールにより分離され
ている。したがって、サイドウォールをSiO2 膜のエ
ッチバックにより形成した後に、ベース電極とエミッタ
電極間の層間の絶縁を十分にとるためには、予め両電極
間に充分な厚さのオフセットSiO2 層を形成する必要
がある。
【0004】ところが、このバイポーラトランジスタで
は必須となるオフセットSiO2 層が、MOSトランジ
スタ形成領域においては、メモリセル部分で層間絶縁層
を必要以上に厚くする。このため、その後、第1のAl
配線層(1AL)をMOSトランジスタに接続させる際
の段差、例えばビットコンタクト孔が深くなり、また上
記文献にも開示されているタングステン(W)による金
属プラグについて、充分な埋め込み形状を得ることが難
しくなる。
【0005】この問題を解決するには、MOSトランジ
スタ形成領域にはオフセットSiO2 層が形成されない
ようにするか、この領域のオフセットSiO2 層を後で
除去する必要がある。
【0006】以下、オフセットSiO2 層を後で除去す
る工程を含むBiCMOSデバイスの製造方法につい
て、図面を参照しながら説明する。図21(a)〜
(c)および図22(d),(e)は、このBiCMO
Sデバイスの各製造過程を、NPN型バイポーラトラン
ジスタの形成領域において示す断面図である。
【0007】まず、図21(a)に示す如く、p型のS
i基板100にn+ 埋込層101、エピタキシャル成長
層102、フィールド絶縁膜103、n+ プラグ領域1
04を常法にしたがって順次形成する。
【0008】すなわち、p型のSi基板100上に、n
+ 埋込み層101の形成箇所で開口するSiO2 層(不
図示)を形成し、このSiO2 層をマスクにしてSb
(アンチモン)の気相拡散等でn型の不純物をSi基板
100表面にドープする。SiO2 層除去後、エピタキ
シャル成長法による所定厚さのn型の単結晶シリコン層
(エピタキシャル成長層102)を成長させると、その
際、n型の不純物が熱拡散してn+ 埋込層101が形成
される。エピタキシャル成長層102表面側に、LOC
OS法によってフィールド絶縁膜103を形成する。そ
の後、p型不純物を選択的にイオン注入して、n型のエ
ピタキシャル層102中に、特に図示しないが、MOS
トランジスタ形成領域にはp型のウェルを形成し、バイ
ポーラトランジスタ形成領域にはバイポーラトランジス
タ同士を絶縁分離するp型のアイソレーション領域を形
成する。また、バイポーラトランジスタ形成領域に対し
比較的高濃度にリン(P)を選択的にイオン注入し、n
型のエピタキシャル層102表面からn+ 埋込層101
に達するn+ プラグ領域104を形成する。一方、MO
Sトランジスタ形成領域については、常法にしたがって
LDD(Lightly DopedDrain) 構造のMOSトランジス
タを形成する。
【0009】その後、図21(a)に示すように、Si
2 等からなる第1の層間絶縁層105を成膜し、第1
の層間絶縁層105について、n+ プラグ領域104が
形成されていないn+ 埋込層101部分の上方位置に開
口部を形成する。そして、開口部を介してn型の不純物
をイオン注入し、n+ 埋込層101上に接するエピタキ
シャル成長層102の深部にSIC (Selectively Ion-
implanted Collector)領域106を形成する。このSI
C領域106は、後で形成されるエミッタ領域下の真性
ベース領域の深さ方向の幅(ベース幅)の不純物濃度プ
ロファイルを急峻にし、かつコレクタ抵抗を低減してバ
イポーラトランジスタの特性向上を図るものである。
【0010】つぎに、図21(b)に示すように、ベー
ス電極材としてのポリシリコン層107aを成膜し、不
純物の導入後に、前述したオフセットSiO2 層108
を成膜する。ポリシリコン層107aおよびオフセット
SiO2 層108について、第1の層間絶縁層105の
開口部内側にエミッタ開口部を形成し、エミッタ開口部
により表出するエピタキシャル成長層102内の表面領
域に浅くp型不純物を導入し真性ベース領域109を形
成する。エミッタとベースの分離絶縁膜110aを成膜
して、エミッタ開口部の表面を被膜する。
【0011】エミッタとベースの分離絶縁膜110aを
成膜した状態で、図21(c)に示すように、全面にR
IE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチングを施
し、バイポーラトランジスタ形成領域のエミッタ開口部
の内壁にエミッタとベースの電極間を絶縁分離するため
のサイドウォール110を形成する。これにより、ベー
ス電極材としてのポリシリコン層107aの表面は、上
面がオフセットSiO2 層108により、エミッタ開口
部内の面が電極間絶縁分離用のサイドウォール110に
より絶縁物で覆われる。
【0012】そして、つぎの図22(d)に示す工程で
は、エミッタ開口部を含む位置にレジストパターン11
1を形成し、このレジストパターン111をマスクとし
て、周囲のオフセットSiO2 層108とポリシリコン
膜107aとを順次エッチング除去する。これにより、
ポリシリコン膜107aの外郭が加工されてベース電極
107が形成されるとともに、オフセットSiO2 層1
08が、このバイポーラトランジスタのベース電極10
7上にのみ残される。
【0013】ここで、特に図示しないMOSトランジス
タ形成領域におけるメモリセル部の層間絶縁膜に、例え
ばビットコンタクト孔を開口しておく。このビットコン
タクト孔の開口では、上記図22(d)でベース電極1
07上を残して周囲のオフセットSiO2 層108を全
て除去したことから、MOSトランジスタ上の層間絶縁
膜が必要以上に厚くなることがなく、ソース・ドレイン
領域に達するビットコンタクト孔の段差を小さくでき
る。
【0014】その後、図22(e)に示すように、エミ
ッタ電極112を形成する。この電極形成は、まず、M
OSトランジスタ形成領域を含む全面にポリシリコン膜
を成膜し、導電化する。この導電化ポリシリコン膜の表
面を希フッ酸によりライトエッチングして充分に自然酸
化膜を除去し、直ぐにWSi層を成膜する。これによ
り、エミッタ開口部を小径化しているサイドウォール1
10の少なくとも下側部分が充分にエミッタ電極となる
導電層で埋められ、また、この同じ導電層により、図示
せぬMOSトランジスタ上で開口する層間絶縁層105
のビットコンタクト孔が埋められる。そして、この導電
層をパターニングすると、バイポーラトランジスタ形成
領域にはエミッタ電極112がエミッタ開口部内からオ
フセットSiO2 層108上に延在したかたちで形成さ
れる。また、特に図示しないが、MOSトランジスタ形
成領域にはソース・ドレイン領域からのビット線取出電
極層と、これと分離したかたちで層間絶縁層105上に
GND線となる配線層が形成される。このビット線取出
電極層は、上記したようにビットコンタクト孔の段差が
小さいことから、安定的に形成できる。
【0015】この状態で急速加熱処理等を適宜施すと、
エピタキシャル成長層102表面には、ベース電極10
7から不純物が拡散してグラフトベース領域113が形
成され、またエミッタ電極112から不純物が拡散して
エミッタ領域114が形成される。
【0016】その後は、特に図示しないが、エミッタ電
極112、ベース電極107、コレクタのプラグ領域1
04にそれぞれ接続する第1のAl配線層、および必要
に応じて第2層目以降のAl配線層を、それぞれ層間絶
縁層を介して積層させる。このときの層間絶縁層は、平
坦化のため比較的に厚くAl配線層との接続はタングス
テン等の金属プラグを介してなされるが、例えばコレク
タのプラグ領域104上方でオフセットSiO2 層10
8が除去されていることから、その分だけ金属プラグを
埋め込む段差が小さくて済み、充分なプラグ材の埋め込
みが容易であり、金属プラグの形状の安定化ひいてはコ
ンタクト抵抗の低減を図ることができる。最後にオーバ
ーコート膜の成膜、パッド窓開け等を経て、当該BiC
MOSデバイスが完成する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この従来のBiCMO
Sデバイスでは、オフセットSiO2 層108を必要以
上に残存させないことから、上述したようにコンタクト
形成が容易化されるといった利点があるものの、図22
(e)に示すように、バイポーラトランジスタ形成領域
のベース電極107周囲に、ベース電極107およびオ
フセットSiO2層108による段差が形成される。
【0018】このため、エミッタ電極112のエッチン
グ加工時に、この段差部分にポリシリコンによるサイド
ウォール残渣112aが発生する。この導電性の残渣1
12aの存在によって、図22(e)に例示するよう
に、ベース電極107のエッジに対し、エミッタ電極1
12、及び当該バイポーラトランジスタに隣り合うMO
Sトランジスタ形成領域のポリシリコン層との距離を充
分に保ち電極間ショートを防ぐ必要があり、このことが
更なる高集積化のための障害となる。また、ポリシリコ
ンのサイドウォール残渣112aの形状は、エミッタ電
極112となるポリシリコン層のオーバーエッチング量
に依存して変化する。このため、過度のオーバーエッチ
ングが加わった場合、ポリシリコンのサイドウォール残
渣112aが飛散してダストが発生し、BiCMOSデ
バイスの信頼性あるいは特性を劣化させる危険性が高
い。
【0019】このような弊害をともなうサイドウォール
残渣112aを残存させないためには、図22(e)に
続いてサイドウォール残渣の除去工程を追加してもよい
が、このためのフォトマスクが必要となり、工程数も増
加するので好ましくない。また、この場合でも、ベース
電極107の周囲側壁はポリシリコンが露出しているた
めに、エミッタ電極112等を近接させることができ
ず、さらなる高集積化を図る上では根本的な解決策とは
なり得ない。
【0020】以上述べてきた如く、本発明は、MIS(M
etal-Insulator-Semiconductor) トランジスタ形成領域
の層間絶縁層厚を必要以上に増大させることなく同一基
板上に形成されるバイポーラトランジスタについて、そ
のエミッタ電極となる導電層をMOSトランジスタの配
線層として利用する半導体装置の製造工程効率化に付随
する、バイポーラトランジスタのベース電極に対する絶
縁分離技術に関与する。そして、本発明の目的とすると
ころは、ベース電極、及び当該ベース電極とエミッタ電
極間の層間絶縁層による段差でエミッタ電極エッチング
時のポリシリコンのサイドウォール残渣の発生がなく、
これにより信頼性を高め、特性劣化を防止しながら高集
積化が容易な半導体装置を提案することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、絶縁ゲート電界効果トランジスタと同一
半導体基板に形成されているバイポーラトランジスタの
電極として、半導体基板上の第1の層間絶縁層に形成さ
れた開口部内で基板領域に接続され第1の層間絶縁層上
に延在するベース電極と、当該ベース電極に対し、前記
開口部内の側壁スペーサと前記ベース電極上の第2の層
間絶縁層(オフセット絶縁層)とにより層間の絶縁分離
がされ、かつ前記開口部内で基板領域に接続され第2の
層間絶縁層上に延在するエミッタ電極とを有する半導体
装置であって、前記第2の層間絶縁層は、前記ベース電
極上だけに存在し、当該第2の層間絶縁層およびベース
電極の外周壁に、絶縁物からなり、少なくともベース電
極の外周側面を覆う側壁スペーサを有する。
【0022】また、本発明では、前記第1の層間絶縁層
は、前記絶縁ゲート電界効果トランジスタ上で開口する
開口部を有し、当該開口部を介して、前記エミッタ電極
と同じ導電層から形成された電極取出層が絶縁ゲート電
界効果トランジスタに接続されている。
【0023】前記第1の層間絶縁層は、好ましくは、層
間絶縁のための下層膜と、前記側壁スペーサを構成する
絶縁物および前記導電層よりエッチング速度が遅いエッ
チング阻止膜との積層膜から構成されている。
【0024】このような半導体装置では、前記開口部を
介して半導体基板に形成される真性ベース領域と、側壁
スペーサで小径化された開口部を介して真性ベース領域
内に形成されるエミッタ領域とが自己整合的に絶縁分離
されている。この分離絶縁層としての側壁スペーサのほ
かに、ベース電極の外周壁にも側壁スペーサを有する。
したがって、ベース電極は、これら側壁スペーサとオフ
セット絶縁層とにより、基板との接触面を除く周囲が絶
縁物で覆われる。また、ベース電極の外周壁について、
その段差の急峻性が側壁スペーサによって緩和されてい
ることから、エミッタ電極形成時のポリシリコン等の残
渣が発生していない。また、絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタの形成領域等ではオフセット絶縁層が除去されて
いおり、層間絶縁層が必要以上に厚くならず、このため
コンタクト孔形成時の段差が緩和されている。なお、本
発明の半導体装置では、このエミッタ電極と絶縁ゲート
電界効果トランジスタの電極取出層が同じ導電層によっ
て構成され、導電層の効率的な利用が達成されている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置
を、図面を参照しながら詳細に説明する。先に記述した
ごとく、本発明はMISFETとバイポーラトランジス
タとが同一基板上に形成されている半導体装置について
のものである。したがって、MISFETのゲート絶縁
層は、MOSFET等における酸化膜に限らず、酸化窒
化膜、強誘電体膜などの単層膜、更には酸化膜等に電荷
蓄積層(導電層でも可)を挟む積層膜構造であってもよ
い。
【0026】以下、BiCMOSデバイスのうち、高速
SRAM装置を例に本発明の実施形態を説明する。図1
および図2は、本実施形態に係る高速SRAM装置の概
略構成を示す断面図、図3〜17は、図1,2の高速S
RAM装置の各製造過程を示す断面図である。図1およ
び図3〜17の各図における(a)は、バイポーラトラ
ンジスタ形成領域(以下、バイポーラ領域)とMOSト
ランジスタ形成領域(以下、MOS領域)とを並べて示
し、図2および各図(b)ではMOS領域を更に詳細
に、互いに隣り合うメモリセル(SRAMセル)形成部
と周辺回路形成部とを示している。
【0027】まず、本実施形態に係る高速SRAM装置
を、図1,2を参照しながら説明する。図1,2中、符
号1はシリコンウェーハ等の半導体基板、2は主として
コレクタ埋込層の形成を目的としたn+ 埋込領域、3は
エピタキシャル成長層、4はフィールド絶縁膜、5はエ
ピタキシャル成長層3の表面からコレクタ埋込層に達す
るn+ プラグ領域、6はMOS領域のエピタキシャル成
長層3内に形成されているp型のウェル(pウェル)、
7はLDD構造のMOSトランジスタを示す。
【0028】エピタキシャル成長層3の表面は、フィー
ルド絶縁膜4によって適宜絶縁分離されている。MOS
領域におけるフィールド絶縁膜4の間隔内には、前記M
OSトランジスタ7として、図2に詳示するように、S
RAMセルのドライブ用トランジスタ7aと、ゲート電
極(ワード線)の印加電圧に応じて選択されたビット線
にドライブ用トランジスタ7aのドレインを選択的に接
続させる選択トランジスタ7bと、周辺回路用トランジ
スタ7cとに大別される。これらのMOSトランジスタ
7a,7bおよび7cのゲート電極は、図示せぬゲート
酸化膜を介して積層された同じ導電層、例えばポリシリ
コン層とWSi層との積層構造を有している。このポリ
サイド構造では、例えば、ポリシリコン層、WSi層と
もに70nm〜150nm程度の膜からなる。また、本
例の高速SRAM装置では、n+ 埋込領域2がMOS領
域のうちメモリセル部についても、ほぼ全域に広く形成
されている。
【0029】これらのMOSトランジスタ7a,7bお
よび7cを含むMOS領域、及びバイポーラ領域の全面
には、第1の層間絶縁層8(下層膜)とエッチング阻止
膜9とが成膜されている。第1の層間絶縁層8は、例え
ば通常のCVD法によるほか、TEOS(Tetraethyloxy
silane又はTetraethylorthosilicate,Si(OC
2 5 4 )のO3 による酸化を用いたCVD法により
堆積された酸化シリコン膜(以下、TEOS−SiO2
膜)等からなり、エッチング阻止膜9は、例えば窒化シ
リコンからなる。これらの膜厚は、例えば、第1の層間
絶縁膜8が100nm程度、エッチング阻止膜9が20
nm〜100nm程度である。エッチング阻止膜9は、
後述するサイドウォール形成時のエッチング阻止、或い
はエッチング終点検出に用いられるものであり、これら
の目的を考慮して膜厚設定がされている。これら第1の
層間絶縁膜8およびエッチング阻止膜9には、バイポー
ラ領域側にはベース・エミッタ開口部8aが、MOS領
域側にはビットコンタクト孔8bおよび高抵抗負荷素子
用コンタクト孔8cがそれぞれ形成されている。
【0030】ベース・エミッタ開口部8aに面するエピ
タキシャル成長層3の深部には、n+ 埋込領域2の上面
に接する位置にSIC領域11が形成されている。SI
C領域11は、真性ベース領域10の深さ方向の幅(ベ
ース幅)の不純物濃度プロファイルを急峻にし、かつコ
レクタ抵抗を低減してバイポーラトランジスタの特性
(例えば、カットオフ周波数fT 等)を向上させるもの
である。
【0031】エッチング阻止膜9上には、ベース・エミ
ッタ開口部8aを含む所定パターンで、ベース電極12
と第2の層間絶縁層(オフセットSiO2 膜13)が積
層されている。ベース電極12は、例えばボロン(B)
導入により導電化されたポリシリコンからなり、その膜
厚は100nm〜200nm程度である。なお、ベース
電極12は、例えば、50nm〜100nm程度のポリ
シリコン層と、40〜100nm程度のシリサイド層と
からなりポリサイド構造としてもよい。これに対し、オ
フセットSiO2 膜13は、例えばTEOS−SiO2
膜からからなり、その膜厚は100nm〜200nm程
度である。
【0032】これらベース電極12およびオフセットS
iO2 膜13は、ベース・エミッタ開口部8aより若干
内側で開口するエミッタ開口部12bを有する。このエ
ミッタ開口部12bに面するエピタキシャル成長層3の
表面側には、p型の真性ベース領域10が浅く形成さ
れ、真性ベース領域10の周囲に隣接してグラフトベー
ス領域10aが形成されている。また、このエミッタ開
口部12bの内壁には、ベース電極とエミッタ電極との
層間絶縁分離用のサイドウォール14が形成されてい
る。一方、本発明では、ベース電極12およびオフセッ
トSiO2 膜13のパターン外周壁にも、サイドウォー
ル15が形成されている。これらのサイドウォール1
4,15は、例えばTEOS−SiO2 膜または常圧C
VDによるSiO2 膜から構成されている。
【0033】層間絶縁分離用のサイドウォール14によ
り小径化されたエミッタ開口部12b内から、オフセッ
トSiO2 膜13上にかけて、エミッタ電極16が形成
されている。エミッタ電極16は、ポリサイド構造を有
し、例えば、砒素(As)導入により導電化されたポリ
シリコン膜と、WSi層とからなり、その膜厚はともに
50nm〜100nm程度である。エミッタ電極16が
接する真性ベース領域10内には、n型のエミッタ領域
17が形成されている。
【0034】一方、MOS領域においては、エミッタ電
極16と同じ導電層からなるビット線取出電極層18
が、ビットコンタクト孔8b内から両側の選択トランジ
スタ7b,7bの上方にかけて形成されている。ビット
線取出電極層18は、選択トランジスタ7b,7bに共
通な一方のソース・ドレイン領域に接続されている。ま
た、SRAMセルのドライブ用トランジスタ7a,7a
の上方には、同じ導電層からなるGND配線層19がそ
れぞれ配線されている。
【0035】このGND配線層19上には、第3の層間
絶縁層20を介してポリシリコン層による高抵抗負荷素
子21が配置され、この高抵抗負荷素子21は、前記第
1の層間絶縁層のコンタクト孔8cに連通した第3の層
間絶縁層20のコンタクト孔を介して、選択トランジス
タ7bの他方のソース・ドレイン領域と、SRAMセル
のドライブ用トランジスタ7aのゲート電極に接続され
ている。第3の層間絶縁層20は、例えば酸化シリコン
膜からなり、その膜厚は100nm〜200nm程度で
ある。高抵抗負荷素子21をなすポリシリコン層は、不
純物が低濃度に導入されて導電化されている。SRAM
装置における高抵抗負荷素子21は抵抗変化を防止する
必要があり、特に図示しないが、水分または水素の進入
防止膜、例えば窒化シリコンの薄い膜によってポリシリ
コン層の上下を挟んだ積層構造が採用されている。
【0036】高抵抗負荷素子21上には、第4の層間絶
縁層22が形成され、この第4の層間絶縁層22および
下層側の第3の層間絶縁層20には、ビット線取出電極
層18の上面に接続するかたちで金属プラグ23aが埋
め込まれている。金属プラグ23aは、コンタクト内壁
および底面に接するTiN/Ti等の薄い密着層と、タ
ングステン(W)等の充填金属材で構成されている。第
4の層間絶縁層22上には、この金属プラグ23aに接
続し、第1金属配線層からなるビット配線層24が配線
されている。第1金属配線層は、主配線金属(Al)膜
の上下に、それぞれ反射防止膜とバリアメタルとを有
し、これらで3層の積層構造を形成している。バリアメ
タルは、AlとWとの高温耐性を向上させるため、反射
防止膜は、Alの反射率が大きいことを考慮したもの
で、本発明では何れも必須ではない。
【0037】対するバイポーラ領域においては、エミッ
タ電極16の上面に接続する金属プラグ23bが、第3
の層間絶縁層20および第4の層間絶縁層22内に埋め
込まれている。同様に、ベース電極12の上面に接続す
る金属プラグ23cが、層間絶縁層20,22およびオ
フセットSiO2 膜13内に埋め込まれ、n+ プラグ領
域5に接続する金属プラグ23dが、層間絶縁層20,
22、エッチング阻止膜9および第1の層間絶縁層8内
に埋め込まれている。金属プラグ23b,23c,23
dにそれぞれ接続されているエミッタ配線層25,ベー
ス配線層26およびコレクタ配線層27が、第4の層間
絶縁層22上に互いに分離して配線されている。これら
の配線層25,26,27、及び金属プラグ23b,2
3c,23dの構成(構造および材料)は、MOS領域
側と同様に、配線層は上記第1金属配線層からなり、金
属プラグは密着層と充填金属材からなる。
【0038】MOS領域における配線層25,26,2
7上、及びバイポーラ領域における配線層24上には、
必要に応じて他の金属配線層が層間絶縁層を介して積層
されている。図1,2は、金属配線層をもう一層設けた
場合であり、それぞれの領域に第5の層間絶縁層28、
第2の金属配線層29が順に積層され、更に全面がオー
バーコート30で覆われている。
【0039】このような構成のBiCMOSデバイス
(高速SRAM装置)は、ベース電極12の周回側壁に
は絶縁物からなるサイドウォール15を有することか
ら、エミッタ電極16を、ベース電極12の外縁まで、
或いは更に外側まで延在させても両電極12,16間が
ショートすることがない。このため、電極間ショートを
回避するためのレイアウト上の制約がないばかりか、余
分な分離スペースを確保する必要がなく、その分、高集
積化が図りやすいといった利点がある。また、このサイ
ドウォール15位置に導電性の残渣(図22参照)がな
く、従って、この残渣が飛散することによる信頼性およ
び特性の劣化など、従来の問題点が有効に防止される。
さらに、オフセットSiO2 膜13がベース電極12に
のみ残存することから、その周囲おける層間絶縁層が必
要以上に厚くなく、この結果、例えばn+ プラグ領域5
に接続される金属プラグ23d形成時の段差が緩和さ
れ、W等の金属が充分に被膜性よく埋め込まれており、
空隙の発生もない。この段差緩和はMOS領域でも同じ
であり、例えばビット線取出電極層18を構成する膜材
が充分にビットコンタクト孔8bに充填している。これ
らの結果、金属プラグを含むコンタクトの安定性が高
く、また、そのコンタクト抵抗自体も小さい。
【0040】つぎに、上述した構成のSRAM装置の製
造方法を、図3〜図17を参照しながら説明する。
【0041】まず、図3に示すように、所定濃度を有す
るp型シリコンウェーハ等の半導体基板1を用意し、前
記n+ 埋込領域を設けようとする半導体基板1の所定領
域に、選択的にn型の不純物層を形成する。具体的に
は、半導体基板1表面に、例えば400nm程度の膜厚
でSiO2 層を熱酸化法により形成し、SiO2 層を選
択的にエッチングして開口部を形成した後、このSiO
2 層をマスクにして、Sb(アンチモン)を例えばSb
2 3 を用いた気相ソース拡散により導入する。この気
相拡散によって、アンチモンガラス層2aが基板表面に
選択的に形成される。その後、拡散マスクとして用いた
SiO2 層を、例えばバッファード弗酸によりエッチン
グ除去すると、図3のn型不純物層の形成工程が終了す
る。なお、このn型の不純物層の形成では、気相ソース
拡散の代わりに、イオン注入により基板表面にn型不純
物をドーピングしてもよい。
【0042】つぎに、図3に示すように、アンチモンガ
ラス層2aが形成された半導体基板面に、n型の単結晶
シリコン層を、例えば0.7μm〜1.0μmの厚さで
エピタキシャル成長させる。成長ガスとして例えばジク
ロルシラン(SiH2 Cl2)を用いる。また、エピタ
キシャル成長中にりん(P)をドーパントとして用い、
成長層が所定の抵抗率となるようにn化調整(ドーピン
グ量の調整)を行う。これにより、所定濃度のn型のエ
ピタキシャル成長層3を得る。このエピタキシャル成長
過程で、アンチモンガラス層2aが高温に曝されること
により、アンチモンガラス層2a内の不純物(アンチモ
ン)がエピタキシャル成長とともに成長層および基板内
に拡散し、図4に示すn+ 埋込領域2が形成される。
【0043】図5に示すように、エピタキシャル成長層
3表面に、例えばLOCOS法を用いて、膜厚が400
nmほどのフィールド絶縁膜4を選択的に形成する。フ
ィールド絶縁膜4を形成するには、特に図示しないが、
まずパッド用酸化膜と窒化シリコン膜などの酸化阻止膜
をこの順に積層し、これらをドライエッチングにより所
定パターンに加工した後、LOCOS酸化を行う。この
酸化阻止膜を除去し薄いパッド用酸化膜が残った状態
で、所定のレジストパターンを形成し、これをマスクに
ボロン(B)等のp型不純物をn型のエピタキシャル成
長層3に選択的にイオン注入する。これにより、MOS
領域にはpウェル6が形成され、またバイポーラ領域に
は、特に図示しないが、バイポーラトランジスタ同士を
絶縁分離するアイソレーション領域が形成される。続い
て、バイポーラ領域にn+ プラグ領域5を形成する。こ
のn+ プラグ領域5の形成は、特に図示しないが、まず
所定のフィールド絶縁膜間隔内に開口するレジストパタ
ーンを形成し、これをマスクにリン(P)をイオン注入
し、レジスト除去後、所定のアニールングを行う。これ
により、エピタキシャル成長層3表面からコレクタ埋込
層としてのn+ 埋込領域2に達するn+ プラグ領域5を
得る。
【0044】図6に示す工程では、LDD構造のMOS
トランジスタを形成する。このMOSトランジスタの形
成は、まず、図示せぬゲート酸化膜を成膜後、ポリシリ
コン層を70nm〜150nm程度CVD法により成膜
し、導電化後、WSi等のシリサイド層を70nm〜1
50nm程度スパッタリング法等により成膜し、この積
層膜をフォトリソグラフィ加工技術を用いて所定形状に
パターンニングする。続いて、これらゲート電極および
フィールド絶縁膜4をマスクとして、砒素(As)をイ
オン注入してn型の低濃度不純物領域(LDD領域)
を、pウェル6の表面に選択的に形成する。また、全面
にSiO2 等からなるサイドウォール膜材を成膜し、R
IE等の異方性エッチングによりゲート電極側壁にサイ
ドウォールを形成した後、このサイドウォール、ゲート
電極およびフィールド絶縁膜4をマスクとして、高濃度
のAsをイオン注入してn型のソース・ドレイン領域を
形成する。これにより、MOSトランジスタ7、具体的
にはSRAMセルのドライブ用トランジスタ7a、選択
トランジスタ7b、および周辺回路用トランジス7cを
得る。
【0045】図7に示す工程では、MOSトランジスタ
が形成されているMOS領域、およびバイポーラ領域全
面に、第1の層間絶縁層8として、例えばTEOS−S
iO2 膜を100nm程度、さらにエッチング阻止膜9
として、例えばSiN膜を20nm〜100nm程度、
順にCVD法により堆積する。
【0046】つぎに、図8に示すように、堆積した第1
の層間絶縁層8およびエッチング阻止膜9について、所
定位置(バイポーラ領域のn+ プラグ領域5が形成され
ていないn+ 埋込領域2の上方)に開口するベース・エ
ミッタ開口部8aを、フォトリソグラフィ加工技術を用
いて形成する。ベース・エミッタ開口部8aは、本発明
の第1の開口部に該当する。このベース・エミッタ開口
部8aの形成時の加工マスク(例えば、レジスト)を付
けた状態で、形成したベース・エミッタ開口部8aを通
じてn型の不純物をエピタキシャル成長層3の深部にイ
オン注入する。これにより、n+ 埋込領域2上に接する
位置にSIC領域11が形成され、完成後のバイポーラ
トランジスタの特性が向上することとなる。
【0047】続いて、図9に示すように、ベース電極と
なる膜材として、例えばポリシリコン膜12aを100
nm〜200nm程度CVD法により堆積し、ボロン
(B)をイオン注入して導電化する。なお、このベース
電極となる膜材としては、膜厚が50nmほどの導電化
ポリシリコン膜と、スパッタリング法等による膜厚が4
0nm〜100nmほどのシリサイド層(WSi等)と
からなるポリサイド構造としてもよい。また、ポリシリ
コン膜12a上に、エミッタとベ−スの電極間を分離す
るためのオフセットSiO2 層となるTEOS−SiO
2 膜13aを、例えば100nm〜200nmほど堆積
する。
【0048】つぎに、図10に示すように、バイポーラ
領域のベース・エミッタ開口部8aの内側で、TEOS
−SiO2 膜13aおよびポリシリコン膜12aをフォ
トリソグラフィ加工技術を用いて開口し、これにより本
発明における第2の開口部として、エミッタ開口部12
bを形成する。形成したエミッタ開口部12bにより表
出したエピタキシャル成長層3の浅い領域に、当該エミ
ッタ開口部12bを通じてp型の不純物(例えば、B)
をイオン注入し、真性ベース領域10を形成する。
【0049】図11に示す工程では、ベース電極の加工
形成を行う。具体的には、ベース・エミッタ開口部8a
を含むTEOS−SiO2 膜13a上の位置に、レジス
トパターン31をフォトリソグラフィ技術を用いて形成
し、形成したレジストパターン31をマスクとしてRI
E等のドライエッチングを行う。このとき、まず、ポリ
シリコン膜12aをエッチングストッパとして、レジス
トパターン31下の部分を残して周囲のTEOS−Si
2 膜13aをエッチング除去し、次いで、表出したポ
リシリコン膜12a部分を、下地のエッチング阻止膜9
との選択比がとれる条件でエッチング除去する。これに
より、エミッタ開口部12bの周囲に所定パターンのベ
ース電極12が形成され、ベース電極12上にのみオフ
セット絶縁層(TEOS−SiO2 層13)が残され
る。つまり、少なくとも、バイポーラ領域のn+ プラグ
領域5の上方、及びMOS領域の全域において、TEO
S−SiO2 膜13aが除去されることとなる。図11
の例では、ベース電極12の形成後に、下地のエッチン
グ阻止膜9が最低でも3nm以上残される。なお、エッ
チング阻止膜9の膜厚を薄く設定した場合、或いはベー
ス電極12加工時のエッチング条件によっては、ベース
電極12周囲のエッチング阻止膜9を全て除去するよう
にしてもよい。
【0050】レジストパターン31除去後、図12に示
すように、エミッタとベースの電極間を分離するサイド
ウォール膜材として、例えば100nm〜500nmほ
どの膜厚でSiO2 膜14aを堆積する。このSiO2
膜14aは、TEOS−SiO2 膜または常圧CVDに
よるSiO2 膜の何れでもよい。
【0051】次いで、図13に示すように、全面にRI
E等の異方性エッチングを施す。これにより、バイポー
ラ領域において、エミッタ開口部12bの内壁にサイド
ウォール14が形成され、またベース電極12およびオ
フセットSiO2 層13の外周壁がサイドウォール15
で覆われる。このため、次に形成するエミッタ電極形成
前に、予めベース電極12の周囲を基板接触面を除いて
絶縁物で覆うことができる。このサイドウォール形成時
の異方性エッチングにおいて、その終点検出は重要であ
る。なぜなら、RIE等による過度のオーバーエッチン
グは、エッチングの最終段階で表出するエピタキシャル
成長層3の表面を削り、この掘れ量がバイポーラトラン
ジスタの特性に大きく影響するためである。
【0052】図18は、バイポーラトランジスタ完成後
のエピタキシャル成長層の表面側領域を拡大して示す図
であり、図19はRIE等によるオーバーエッチングが
過度に行われたときの、エピタキシャル成長層の表面周
囲を拡大して示す図である。一般に、バイポーラトラン
ジスタのAC特性として重要なカットオフ周波数f
T は、次式で表される。
【0053】
【数1】fT =1/(2πτB )=(1/2π)×2D
n /WB 2 ここで、τB はベース時定数、Dn は電子の拡散定数を
示す。また、WB は、図18に示すように、エミッタ領
域17直下の真性ベース領域10の深さ方向の幅(ベー
ス幅)を示す。上記の式から、カットオフ周波数f
T は、ベース幅WB で決まり、このベース幅WB が小さ
いほど高いfT が得られる。
【0054】図19に示すように、サイドウォール14
形成時の過度なオーバーエッチングによりエピタキシャ
ル成長層3の表面が削れると、先に形成されている真性
ベース領域10がこの部分で浅くなり、この真性ベース
領域10の深さから、その後に形成されるエミッタ領域
17の深さを差し引いた上記ベース幅WB も小さくな
る。ところが、オーバーエッチング量が安定しないとき
は、ベース幅WB も安定せず、カットオフ周波数fT
ばらついてしまう。また、このオーバーエッチング量の
変動幅を見込んで予め真性ベース領域10を深く形成し
ておく必要があることから、全体としてはカットオフ周
波数fT が劣化する結果を招くこととなる。
【0055】このカットオフ周波数fT の変動および劣
化を防止するには、サイドウォール14形成時にエッチ
ング終点検出を行い、オーバーエッチングが殆ど発生し
ないようにするか、オーバーエッチング量を安定化さ
せ、ベース幅WB が設計値から大きくずれないようにす
る必要がある。
【0056】以下、本例で採用したエッチング終点検出
方法について述べる。一般に、RIEにおけるSiO2
膜のエッチングガスとしては、テトラフルオロメタン
(CF4 )と水素(H2 )の混合ガスまたはCHF3
のフッ素系ガスが用いられる。RIEでは、これらの導
入ガスに、加速された電子が衝突して反応性が高いフッ
素原子を生成するが、その過程で導入ガスが連鎖的に分
解される。この分解後のガス分子は、フッ素原子ととも
にエッチング対象の膜材と反応し、このエッチング対象
膜の種類に応じた反応ガスを生成することによって、膜
材を解離させ削っていく。エッチングが終了すると、生
成される反応ガス量が急激に低下することから、ウェー
ハ周囲のガス中に含まれる反応ガス量をモニタし、その
急激な低下点を捉えることによりエッチング終点検出を
行うことができる。たとえば、CF4 /H2 を用いた場
合、その電子衝突によりCFX (x=3,2, …) のガス分子
が生成され、これがSiO2 膜に衝突して解離すること
による反応ガスとしてSiF4 またはCOが生成され、
これら反応ガスの生成量はエッチングの終了とともに急
激に低下する。
【0057】図20は、反応ガスとしてCOをモニタす
る場合を例として、ウェーハ周囲における反応ガス量の
時間的な推移を示すグラフである。本例では、図12に
示すように、サイドウォール膜材としてのSiO2 膜1
4aは、その殆どがエッチング阻止膜9上に成膜されて
おり、エッチング阻止膜9はSiO2 に対するエッチン
グ選択比が高い。したがって、図13でエッチングが終
了しエッチング阻止膜9が表出したときに、図20のグ
ラフに見られるような反応ガスCOの量について急激な
低下が観測され、例えば、この反応ガス量が所定割合に
低下した時刻tをSiO2 膜14aのエッチング終了時
として検出すれば、過度のオーバーエッチングを防止で
きる。なお、図20はCOをモニタする場合であるが、
これに対し、本例において反応ガスSiF4 をモニタす
ることもできる。この場合、エッチング終了時点でエピ
タキシャル成長層3が一部表出し、その単結晶シリコン
層がエッチングされ、SiF4 が若干生成される。この
ため、より急峻なモニタガス量の低下が得られる意味で
は、SiF4 よりもCOをモニタする上記の場合が望ま
しい。また、先の説明では第1の層間絶縁層8が酸化シ
リコン系からなることから、エッチング阻止膜9をベー
ス電極12の周囲に残存させておくことは必須となる
が、第1の層間絶縁層8自身でSiO2 膜に対するエッ
チング選択比がとれる場合等にあっては、エッチング阻
止膜9をベース電極12の周囲に残存させない、或いは
最初からエッチング阻止膜9を設けない(即ち、省略)
することもできる。一方、エッチング阻止膜9との更な
る選択比向上を目的として、COガスを添加することも
できる。この場合、終点検出でモニタする反応ガスとし
て同種のCOを用いることは困難であり、SiF4 をモ
ニタして終点検出を行うとよい。
【0058】以上のようにサイドウォールを形成した
後、次の図14に示す工程では、MOS領域のメモリセ
ル部において、選択トランジスタ7b,7bに共通な一
方のソース・ドレイン領域上に開口するレジストパター
ン32を形成する。そして、このレジストパターン32
をマスクとしたフォトリソグラフィ加工技術を用いて、
エッチング阻止膜9および第1の層間絶縁層8につい
て、本発明の第3の開口部としてビットコンタクト孔8
bを形成する。本発明では、先の図11に示すゲート電
極加工工程において、オフセットSiO2 膜13aが必
要な部分を残して除去されていることから、当該図14
に示すコンタクト形成工程における段差、つまりビット
コンタクト孔8bを形成する際のエッチング深さが必要
最小限ですむ。
【0059】レジストパターン32除去後、続く図15
に示す工程では、バイポーラ領域のエミッタ電極形成、
MOS領域におけるビット線取出電極層およびGND配
線層線を同時に形成する。具体的には、まず、バイポー
ラ領域においてサイドウォール14に囲まれた真性ベー
ス領域10の表出面、及びMOS領域においてビットコ
ンタクト孔8bによるソース・ドレイン領域の表出面を
ともに塞ぐように、ポリシリコン層を例えば50nm〜
100nm程度、CVD法により堆積する。堆積膜の全
面に砒素(As)をイオン注入して導電化した後、希フ
ッ酸によるライトエッチングを施し、直ぐにWSi等の
シリサイド層を、例えば50nm〜100nm程度スパ
ッタリング法等により形成する。この希フッ酸によるラ
イトエッチングは、ポリシリコン層表面の自然酸化膜を
除去するために行うものであるが、図15に示す如く、
ポリシリコン層の下地にエッチング阻止膜9が充分に
(例えば、3nm以上)残されている場合、ライトエッ
チングを充分に行っても下層側の第1の層間絶縁層8に
穴が空いてMOSトランジスタのゲート電極に対し絶縁
不良を起こすことがない。なぜなら、ポリシリコン層が
比較的薄く例えポーラスな膜質であっても、ポリシリコ
ン層下に残されたエッチング阻止膜9がライトエッチン
グの阻止膜としても機能するためである。
【0060】その後、このポリサイド構造の積層膜を、
フォトリソグラフィ加工技術を用いて所定形状にパター
ンニングすると、バイポーラ領域には、エミッタ電極1
6がサイドウォール14の隙間を埋めるかたちで形成さ
れる。同時に、MOS領域においては、ビット線取出電
極層18がビットコンタクト孔8bを埋め、選択トラン
ジスタ7b,7bの上方にかけて形成されるとともに、
GND配線層19が、例えばSRAMセルのドライブ用
トランジスタ7aの上方位置に形成される。このパター
ンニングにおけるポリサイド構造の積層膜のエッチング
では、先に記述した従来技術において、その問題点とし
て指摘したベース電極周辺部における導電性の残渣11
2a(図22参照)は、本例では発生しない。なぜな
ら、ベース電極12およびオフセットSiO2 層13の
外周壁に形成されたサイドウォール15によって段差が
緩和され、オフセットSiO2 層13上面からエッチン
グ阻止膜9にかけてなだらかな順テーパーが形成されて
いるからである。そのうえ、オフセットSiO2 層13
およびサイドウォール14,15によってエミッタ電極
16を形成する前にベース電極12の表面が絶縁物で覆
われていることから、ベース電極12の外側エッジに対
してエミッタ電極16を離す必要がなく、その分、ベー
ス電極12のシュリンクが可能で、より高集積化を図る
ことができる。
【0061】つぎに、図16に示すように、第3の層間
絶縁層20を例えば100〜200nmほどCVD法に
より堆積した後、フォトリソグラフィ加工技術を用い
て、第3の層間絶縁膜20、エッチング阻止膜9および
第1の層間絶縁層8を順にエッチングし、メモリセルの
選択トランジスタ7bの他方のソース・ドレイン領域上
に開口する高抵抗負荷素子用のコンタクト孔8cを形成
する。そして、ポリシリコン層による高抵抗負荷素子2
1を、第3の層間絶縁層20上からコンタクト孔8cを
介して選択トランジスタ7bおよびドライブ用トランジ
スタ7aに接続するかたちで形成する。SRAMセルの
負荷抵抗となるポリシリコン層は、水分および水素の侵
入による抵抗値の変動を抑えるためにポリシリコン層の
上下にSiN膜を介在させ、またはSiN膜でポリシリ
コン層周囲を囲むことが望ましい。この場合、ポリシリ
コン層の膜厚が例えば100nm程度であるのに対し、
SiN膜の膜厚は5〜30nmであり、例えば減圧CV
D法により形成する。なお、先に記述した如く、MOS
領域にオフセットSiO2 膜13aが存在しないことか
ら、この高抵抗負荷素子21を接続するコンタクト孔8
cについても、段差が緩和され、この比較的に薄い高抵
抗負荷素子21の接続が容易である。
【0062】続く図17に示す工程では、まず、第4の
層間絶縁層22として、例えばBPSG膜をCVD法に
より堆積後、アニーリング(通常のアニーリング、RT
A(Rapid Thermal Annealing) のほか、ELA(Exicime
r Laser Annealing)等の部分的なアニーリングの何れも
可)を行い、エミッタ電極16のポリシリコン層からn
型の導入不純物(As)をエピタキシャル成長層3中に
拡散させて、真性ベース領域10内の表面側にエミッタ
領域17を形成する。このとき、同時にベース電極12
からは、p型の導入不純物(B)がエピタキシャル成長
層3中に拡散し、これによりグラフトベース領域10a
が、真性ベース領域10の周回に隣接して形成される。
なお、第4の層間絶縁層22としてBPSG等のリフロ
ー膜を用いた場合、上記アニーリングにともなって、層
間絶縁層の平坦化が可能となる。
【0063】つぎに、通常のフォトリソグラフィ加工技
術を用いて、形成した第4の層間絶縁層22上方から所
定の層に達するコンタクト孔を形成し、このコンタクト
孔にタングステン(W)等からなる金属プラグを埋め込
む。具体的には、TiN/Ti等の密着層に続いて、W
膜をスパッタリング法により厚めに形成し、これらの膜
をエッチバックする。これにより、図17に示すよう
に、バイポーラ領域ではエミッタ電極16,ベース電極
12およびコレクタのn+ プラグ領域5にそれぞれ接続
する金属プラグ23b,23cおよび23dが形成さ
れ、またMOS領域では、ビット線取出電極層18に接
続する金属プラグ23aが形成される。なお、このとき
も、先に記述したようにMOS領域のn+ プラグ領域5
上方にオフセットSiO2 膜12aが存在しないことか
ら、この金属プラグ23dを接続するコンタクト孔につ
いても段差が緩和され、この最も深くまで埋め込まれる
金属プラグ23d形成時にW膜の段差被膜性を良好にす
ることができる。
【0064】そして、下層側にバリヤメタル、上層側に
反射防止膜を有し、中間のAl層にCu等を含有する3
層構造のAl配線層を成膜し、このAl配線層をフォト
リソグラフィ加工技術を用いてパターンニングする。こ
れにより、第1の金属配線層として、バイポーラ領域に
はエミッタ配線層25,ベース配線層26およびコレク
タ配線層27が形成され、MOS領域にはビット配線層
24が形成される。
【0065】その後、2層目のAl配線層からなる第2
の金属配線層29を、第5の層間絶縁層28を介し、ま
た当該第5の層間絶縁層28に適宜形成したコンタクト
孔(不図示)により下層側の第1の金属配線層に接続さ
せながら形成する。さらに、オーバコート膜30として
例えばSiN膜を、プラズマCVDにより全面に被膜す
る。その後、特に図示しないが、オーバコート膜30に
対するパッド窓開け工程を経て、当該高速SRAM装置
が完成する。
【0066】以上述べてきたBiCMOSデバイス(高
速SRAM装置)の製造方法では、特別な工程増を招く
ことなく(つまり、エミッタ開口部12b内のサイドウ
ォール14形成と同時に)、ベース電極12の外周壁に
も絶縁物からなるサイドウォール15を形成でき、この
結果、先に述べたように、レイアウト上の制約がなくて
高集積化が図りやすい、残渣の発生および飛散を有効に
防止して信頼性に優れ特性劣化がないといった利点を有
する。また、オフセットSiO2 層13がベース電極1
2上にのみ残存することから、その周囲おける層間絶縁
層が必要以上に厚くならず、このため、例えば金属プラ
グ23dおよびビット線取出電極層18などの形成時の
段差が緩和され、これらの構成膜材の段差被膜性がよく
なる結果、コンタクトの安定性が高く、コンタクト抵抗
自体も小さくできる。
【0067】さらに、バイポーラトランジスタについ
て、真性ベース領域10に対し、エミッタ領域17およ
びグラフトベース領域10aが何れも自己整合的に形成
され、特性が安定で均一性が高いものとなる。加えて、
サイドウォール14形成時に、その終点検出が容易であ
りエピタキシャル成長層3表面が削れてバイポーラトラ
ンジスタの特性(例えば、カットオフ周波数fT )が劣
化することがない。
【0068】このサイドウォール14終点検出は、同時
形成されるベース電極12周囲のサイドウォール15の
下地から周囲のバイポーラ領域およびMOS領域全域
に、選択比が高い膜を設けると検出精度が向上する。な
ぜなら、本例における終点検出は、エッチングとともに
生成される特定な反応ガスを量的に検出することにより
行うが、サイドウォールのエッチング終了とともにエッ
チング選択比が高い膜がほぼ全域に表出すると、それ以
上エッチングが進まなくなり急激な反応ガス量の低下が
観測されるからである。本例の場合、この終点検出用の
膜として、ベース電極加工時のエッチング阻止膜9を残
存させて兼用するので、工程増とならずに高い終点検出
精度を確保できる。サイドウォールがSiO2 からなる
場合、エッチング阻止膜9としてSiN膜を選択でき、
この場合、COまたはSiF4 をモニタするとよい。C
O添加により、エッチング阻止膜9の選択比を向上でき
る。
【0069】また、このエッチング阻止膜9は、サイド
ウォール形成後に成膜されるエミッタ電極16の構成材
(ポリシリコン層)について、その表面のライトエッチ
ング時において、下層側の第1の層間絶縁層8に対する
エッチング阻止膜としても機能し、第1の層間絶縁層8
の絶縁不良を有効に防止できる。
【0070】さらに、例えば第1の層間絶縁層8として
TEOS−SiO2 膜、エッチング阻止膜9としてSi
N膜を選択した場合などでは、エッチング阻止膜9を成
膜しただけで、第1の層間絶縁層8の表面段差が多少平
坦化される。また、TEOS−CVD膜は、通常、その
堆積直後の膜質ではエッチング時の膜減りが激しいこと
から、高温(例えば、800℃程度)のアニーリングに
よって膜質を改善(緻密化)することが行われる。この
場合、SiN膜のCVD成膜温度が上記膜質改善のため
の高温アニーリングの温度に近いことから、SiN膜の
CVD最中にTEOS−SiO2 膜の緻密化を同時に行
うこともでき、このため、エッチング阻止膜9を一層付
加しても工程増につながらないといった利点もある。
【0071】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置は、従来技術が
奏する効果、即ち第2の層間絶縁層がバイポーラトラン
ジスタのベース電極上にのみ残存し周囲のコンタクト孔
段差が緩和されている、バイポーラトランジスタ形成領
域とMISトランジスタ形成領域とで電極層および配線
層とを共通な導電層から形成して電極および配線ソース
の効率的な利用を図られていることに加え、以下の特有
な効果を有する。
【0072】バイポーラトランジスタのベース電極の外
周壁に側壁スペーサを有し、この側壁スペーサによっ
て、ベース電極層および第2の層間絶縁層による段差の
急峻性が緩和され、ならだらかな順テーパーとなること
から、この部分に導電性の(例えば、後で形成されるエ
ミッタ電極材の)残渣が発生しない。この導電性の残渣
が発生しないことは、残渣の飛散による信頼性および特
性の低下防止になり、ひいては歩留り向上およびコスト
低減につながる。しかも、側壁スペーサとベース電極層
上の第2の層間絶縁層とにより、基板接触部分を除いて
ベース電極層周囲が絶縁物で覆われていることから、エ
ミッタ電極パターンをベース電極層に対しどのように重
ねようとも、両電極間がショートすることがなく、この
結果、レイアウトの自由度が増し、両電極間の分離スペ
ースが不要であることから、高集積化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高速SRAM装置の概
略構成を示す断面図である。
【図2】図1のMOSトランジスタ形成領域を更に詳し
く示す同断面図である。
【図3】図1,2の高速SRAM装置の製造過程を示す
断面図であり、n+ 埋込領域となるアンチモンガラス層
の形成までを示すものである。
【図4】図3に続く製造過程で、n+ 埋込領域の形成ま
でを示す同断面図である。
【図5】図4に続く製造過程で、n+ プラグ領域の形成
までを示す同断面図である。
【図6】図5に続く製造過程で、MOSトランジスタの
形成までを示す同断面図である。
【図7】図6に続く製造過程で、エッチング阻止膜の成
膜までを示す同断面図である。
【図8】図7に続く製造過程で、SIC領域形成までを
示す同断面図である。
【図9】図8に続く製造過程で、オフセットSiO2
の成膜までを示す同断面図である。
【図10】図9に続く製造過程で、エミッタ開口部の形
成までを示す同断面図である。
【図11】図10に続く製造過程で、ベース電極加工ま
でを示す同断面図である。
【図12】図11に続く製造過程で、ベースとエミッタ
間の電極分離用サイドウォールとなる膜の成膜までを示
す同断面図である。
【図13】図12に続く製造過程で、同サイドウォール
形成までを示す同断面図である。
【図14】図13に続く製造過程で、ビットコンタクト
孔の形成までを示す同断面図である。
【図15】図14に続く製造過程で、エミッタ電極、ビ
ット線取出電極層およびGND配線層の同時形成までを
示す同断面図である。
【図16】図15に続く製造過程で、高抵抗負荷素子の
形成までを示す同断面図である。
【図17】図16に続く製造過程で、第1の金属配線層
の形成までを示す同断面図である。
【図18】バイポーラトランジスタ完成後のエピタキシ
ャル成長層の表面側領域を拡大して示す図である。
【図19】RIE等によるオーバーエッチングが過度に
行われたときの、エピタキシャル成長層の表面周囲を拡
大して示す図である。
【図20】サイドウォールのエッチング終点検出におい
て反応ガスCOをモニタする場合を例として、ウェーハ
周囲における反応ガス量の時間的な推移を示すグラフで
ある。
【図21】従来技術のBiCMOSデバイスの各製造過
程を、NPN型バイポーラトランジスタの形成領域にお
いて示す断面図であり、電極間絶縁分離用のサイドウォ
ール形成までを示すものである。
【図22】図21に続く同断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…n+ 埋込領域、2a…アンチモン
ガラス層、3…エピタキシャル成長層、4…フィールド
絶縁膜、5…n+ プラグ領域、6…pウェル、7…MO
Sトランジスタ(絶縁ゲート電界効果トランジスタ)、
7a…SRAMセルのドライブ用トランジスタ、7b…
SRAMセルの選択トランジスタ、7c…周辺回路用ト
ランジスタ、8…第1の層間絶縁層(下層膜)、8a…
ベース・エミッタ開口部(第1の開口部)、8b…ビッ
トコンタクト孔、8c…高抵抗負荷素子用コンタクト
孔、9…エッチング阻止膜、10…真性ベース領域、1
0a…グラフトベース領域、11…SIC領域、12…
ベース電極層、12b…エミッタ開口部(第2の開口
部)、13…オフセットSiO2 膜(第2の層間絶縁
層)、14,15…サイドウォール(側壁スペーサ)、
16…エミッタ電極層、17…エミッタ領域、18…ビ
ット線取出電極層、19…GND配線層、20…第3の
層間絶縁層、21…高抵抗負荷素子、22…第4の層間
絶縁層、23a〜23d…金属プラグ、24…ビット配
線層、25…エミッタ配線層、26…ベース配線層、2
7…コレクタ配線層、28…第5の層間絶縁層、29…
第2の金属配線層、30…オーバーコート、31,32
…レジストパターン、fT …カットオフ周波数、WB
ベース幅、112a…導電性の残渣。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ゲート電界効果トランジスタと同一半
    導体基板に形成されているバイポーラトランジスタの電
    極として、半導体基板上の第1の層間絶縁層に形成され
    た開口部内で基板領域に接続され第1の層間絶縁層上に
    延在するベース電極と、 当該ベース電極に対し、前記開口部内の側壁スペーサと
    前記ベース電極上の第2の層間絶縁層とにより層間の絶
    縁分離がされ、かつ前記開口部内で基板領域に接続され
    第2の層間絶縁層上に延在するエミッタ電極とを有する
    半導体装置であって、 前記第2の層間絶縁層は、前記ベース電極上だけに存在
    し、 当該第2の層間絶縁層およびベース電極の外周壁に、絶
    縁物からなり、少なくともベース電極の外周側面を覆う
    側壁スペーサを有する半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の層間絶縁層は、前記絶縁ゲート
    電界効果トランジスタ上で開口する開口部を有し、 当該開口部を介して、前記エミッタ電極と同じ導電層か
    ら形成された電極取出層が絶縁ゲート電界効果トランジ
    スタに接続されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1の層間絶縁層は、層間絶縁のため
    の下層膜と、前記側壁スペーサを構成する絶縁物および
    前記導電層よりエッチング速度が遅いエッチング阻止膜
    との積層膜から構成されている請求項1に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】前記下層膜は、TEOSのオゾンによる酸
    化を用いて化学的気相成長法により堆積された酸化シリ
    コンからなり、 前記エッチング阻止膜は、窒化シリコンからなる請求項
    3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記導電層は、ポリシリコンからなり、 前記側壁スペーサは、酸化シリコンからなり、 前記エッチング阻止膜は、窒化シリコンからなる請求項
    3に記載の半導体装置。
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