JPH10335476A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10335476A
JPH10335476A JP9145090A JP14509097A JPH10335476A JP H10335476 A JPH10335476 A JP H10335476A JP 9145090 A JP9145090 A JP 9145090A JP 14509097 A JP14509097 A JP 14509097A JP H10335476 A JPH10335476 A JP H10335476A
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JP
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forming
region
impurity
insulating film
film
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JP9145090A
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Yoichi Ejiri
洋一 江尻
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セルフアライン技術によりベース幅を狭く構成
した横型バイポーラトランジスタを縦型バイポーラトラ
ンジスタと同一基板上に簡便に形成する。 【解決手段】横型トランジスタの領域では、エミッタ取
り出し電極10a1 及びコレクタ取り出し電極10a2
からの不純物拡散によりエミッタ領域19及びコレクタ
領域20を形成する。後にベース取り出し電極となるポ
リシリコン膜18からの不純物拡散により、側壁絶縁膜
17にセルフアラインしたベース電極取り出し層21を
形成する。縦型トランジスタの領域では、イオン注入で
形成したベース領域16の周囲に、ベース取り出し電極
10bからの不純物拡散によりベース電極取り出し層2
2を形成し、後にエミッタ取り出し電極となるポリシリ
コン膜18からの不純物拡散により、側壁絶縁膜17に
セルフアラインしたエミッタ領域23をベース領域16
内に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、セルフア
ライン技術による横型バイポーラトランジスタを縦型バ
イポーラトランジスタと同時に同一基板上に形成可能な
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路に用いる横型バイ
ポーラトランジスタとして、種々のものが提案されてい
る。
【0003】例えば、特開昭62−141760号公報
には、MOS技術と組み合わせて横型バイポーラトラン
ジスタを形成する構成が開示されている。
【0004】また、特開昭63−58870号公報に
は、セルフアライン型の縦型バイポーラトランジスタの
製造プロセスを改良して、ベース幅の狭い横型バイポー
ラトランジスタを形成する構成が開示されている。
【0005】更に、特開平1−211969号公報に
は、GaAsやInP等の半絶縁性半導体基板に、ベー
ス幅の狭い横型バイポーラトランジスタを形成する構成
が開示されている。
【0006】更に、特開平2−40922号公報には、
セルフアライン技術によりベース幅を狭く構成した横型
バイポーラトランジスタの構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭62−
141760号公報の構成では、高速動作のために横型
バイポーラトランジスタのベース幅を狭くすることが困
難である。
【0008】また、特開昭63−58870号公報の構
成では、横型バイポーラトランジスタの形成プロセスが
非常に複雑である。
【0009】更に、特開平1−211969号公報の構
成では、高性能な縦型バイポーラトランジスタと同時の
形成が困難である。
【0010】更に、特開平2−40922号公報には、
具体的な製造方法が全く示されておらず、従って、その
横型バイポーラトランジスタを縦型バイポーラトランジ
スタと同時に形成するプロセスについての言及も全く無
い。
【0011】そこで、本発明の目的は、例えば、セルフ
アライン技術によりベース幅を狭く構成した横型バイポ
ーラトランジスタと高性能な縦型バイポーラトランジス
タとを比較的簡便なプロセスで同一基板上に同時に形成
可能な半導体装置の製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の第1導
電型の基板表面部に第1の素子形成領域及び第2の素子
形成領域を夫々形成する工程と、前記第1及び第2の素
子形成領域を含む前記基板表面部上に第1の絶縁膜を形
成する工程と、前記第1の素子形成領域において、前記
第1の絶縁膜の所定位置に第1の開口を形成するととも
に、前記第2の素子形成領域において、前記第1の絶縁
膜の所定位置に第2の開口を形成する工程と、前記第1
及び第2の開口内の前記基板表面部上及び前記第1の絶
縁膜上に、第2導電型の不純物を含む第1の導電膜を形
成した後、この第1の導電膜をパターニングして、前記
第1の素子形成領域においては、前記第1の開口を含ん
でその両側に比較的長く延びる第1のパターンに、前記
第2の素子形成領域においては、前記第2の開口を含ん
で、少なくともその片側に比較的長く延びる第2のパタ
ーンに夫々前記第1の導電膜を残す工程と、前記第1及
び第2の素子形成領域に夫々残された前記第1の導電膜
上及び前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1の素子形成領域の前記第1の開口内の領
域において、前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜を
貫通して、前記第1の導電膜の前記第1のパターンを前
記第1の開口の両側の第1及び第2の部分に互いに分断
する第1の貫通孔を形成するとともに、前記第2の素子
形成領域の前記第2の開口内の領域において、前記第2
の絶縁膜及び前記第1の導電膜を貫通する第2の貫通孔
を形成する工程と、前記第1の素子形成領域の前記第1
の貫通孔をマスクにより覆った状態で、前記第2の素子
形成領域の前記第2の貫通孔を通じて、その第2の貫通
孔内に露出している前記基板表面部の表面領域に第2導
電型の不純物を導入し、その基板表面部の表面領域に第
2導電型の第1の不純物拡散層を形成する工程と、前記
マスクを除去した後、前記第1及び第2の貫通孔内を含
む前記第2の絶縁膜上の全面に第3の絶縁膜を形成した
後、その第3の絶縁膜を異方性エッチングして、前記第
1及び第2の貫通孔の側面に側壁絶縁膜を夫々形成する
工程と、前記第1及び第2の貫通孔内の前記側壁絶縁膜
上を含む前記第2の絶縁膜上の全面に、第1導電型の不
純物を含む第2の導電膜を形成する工程と、前記第1の
素子形成領域の前記第1の開口内において、前記基板表
面部に接する前記第1の導電膜の前記第1及び第2の部
分からその基板表面部に第2導電型の不純物を拡散させ
て、その基板表面部の表面領域に第2導電型の第2及び
第3の不純物拡散層を形成するとともに、前記基板表面
部に接する前記第2の導電膜からその基板表面部に第1
導電型の不純物を拡散させて、前記第2及び第3の不純
物拡散層の間の前記基板表面部の表面領域に前記側壁絶
縁膜に自己整合した状態の第1導電型の第4の不純物拡
散層を形成し、前記第2の素子形成領域の前記第2の開
口内において、前記基板表面部に接する前記第1の導電
膜からその基板表面部に第2導電型の不純物を拡散させ
て、その基板表面部の表面領域に、前記第1の不純物拡
散層に接する第2導電型の第5及び第6の不純物拡散層
を形成するとともに、前記基板表面部に接する前記第2
の導電膜からその基板表面部に第1導電型の不純物を拡
散させて、前記第5及び第6の不純物拡散層の間の前記
第1の不純物拡散層の表面領域に前記側壁絶縁膜に自己
整合した状態の第1導電型の第7の不純物拡散層を形成
する工程と、前記第2の導電膜を、前記第1及び第2の
素子形成領域において、夫々、前記第1及び第2の貫通
孔内を含む所定パターンに加工する工程と、を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0014】〔第1の実施の形態〕まず、図1〜図9を
参照して、本発明の第1の実施の形態による半導体装置
の製造方法を説明する。
【0015】なお、図1〜図9の各図において、左側
に、横型(ラテラル)バイポーラトランジスタを形成す
る領域を、右側に、縦型(バーチカル)バイポーラトラ
ンジスタを形成する領域を夫々示す。
【0016】まず、図1に示すように、例えば、〈10
0〉配向のp型単結晶シリコン半導体基板1の、後に横
型バイポーラトランジスタを形成する素子形成領域Aと
なる領域、及び、後に縦型バイポーラトランジスタを形
成する素子形成領域Bとなる領域の夫々の表面部分に、
+ 埋め込み層2となる比較的高濃度のn型不純物拡散
層を形成する。なお、p型単結晶シリコン半導体基板1
は、〈111〉配向のものを用いても良い。
【0017】次に、p型シリコン半導体基板1の上に、
例えば、比抵抗0.3〜5.0Ωcm程度のn型エピタ
キシャル層3を、例えば、0.5〜2.5μm程度の厚
さに形成する。
【0018】次に、そのn型エピタキシャル層3に、素
子分離(フィールド)領域としてLOCOS酸化膜4を
形成し、これにより、相対的に素子形成領域A、Bを画
定した後、素子形成領域Bにおいて、n+ 埋め込み層2
に接続するn+ 拡散領域5を形成する。しかる後、基板
表面の平滑化、及び、p型不純物のイオン注入によるL
OCOS酸化膜4下のチャネルストッパー層6の形成等
を行う。
【0019】次に、基板表面部であるn型エピタキシャ
ル層3の上に、例えば、化学的気相成長(CVD)法に
より、膜厚50〜200nm程度の酸化シリコン(Si
2)膜7を形成する。そして、フォトリソグラフィー
及びエッチングにより、図示の如く、素子形成領域A、
BにおけるSiO2 膜7の所定位置に夫々開口8、9を
形成する。
【0020】次に、図2に示すように、開口8、9内を
含むSiO2 膜7上の全面に、例えば、CVD法によ
り、膜厚80〜250nm程度のポリシリコン膜10を
形成した後、このポリシリコン膜10に、例えば、ホウ
素(B)又はBF2 をイオン注入して、ポリシリコン膜
10を比較的高濃度のp型にする。なお、ポリシリコン
膜10へのp型不純物の導入は、例えば、CVDの反応
ガス中にホウ素(B)等を含むガスを混入することによ
り、ポリシリコン膜10の堆積と同時に行っても良い。
【0021】また、ポリシリコン膜10の上に、更に、
タングステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属膜
を形成した後、熱処理を行って、それらを合金化し、ポ
リシリコン膜10を、シリサイド膜又はポリサイド膜と
しても良い。
【0022】次に、フォトリソグラフィー及びドライエ
ッチングにより、ポリシリコン膜10を加工して、図示
の如く、素子形成領域Aにおいては、開口8内を含んで
その両側に比較的長く延びるパターン10aに、素子形
成領域Bにおいては、開口9内を含んでその片側に比較
的長く延びるパターン10bに夫々ポリシリコン膜10
を残す。なお、素子形成領域Bにおいても、開口9内を
含んでその両側に比較的長く延びるパターンにポリシリ
コン膜10を残しても良い。
【0023】次に、図3に示すように、全面に、例え
ば、CVD法により、膜厚200〜500nm程度のS
iO2 膜11を形成する。しかる後、不図示のフォトレ
ジストを用いたフォトリソグラフィー及びエッチングに
より、SiO2 膜11及びポリシリコン膜10を順次加
工して、図示の如く、素子形成領域AのSiO2 膜7の
開口8内の所定箇所にSiO2 膜11及びその下のポリ
シリコン膜10aを貫通する貫通孔12を形成するとと
もに、素子形成領域BのSiO2 膜7の開口9内の所定
箇所にSiO2 膜11及びその下のポリシリコン膜10
bを貫通する貫通孔13を形成する。
【0024】この時、図4の平面図に示すように、素子
形成領域Aにおいては、貫通孔12を縦長に比較的大き
く形成して、この貫通孔12により、ポリシリコン膜1
0aが、左右の2つの部分10a1 、10a2 に分断さ
れるようにする。一方、素子形成領域Bの貫通孔13
は、SiO2 膜7の開口9よりも小さく形成し、従っ
て、ポリシリコン膜10bは、貫通孔13の周囲で全て
繋がった形状となる。
【0025】次に、図5に示すように、素子形成領域A
をフォトレジスト14で覆い、この状態で、素子形成領
域Bの貫通孔13を通じて、その貫通孔13内に露出し
ているn型エピタキシャル層3の表面領域にp型不純物
15をイオン注入する。例えば、BF2 を、5〜200
keV程度の加速エネルギー、5.0×1011〜5.0
×1014/cm2 程度のドーズ量で、又は、ホウ素
(B)を、5〜100keV程度の加速エネルギー、
5.0×1011〜5.0×1014/cm2 程度のドーズ
量でイオン注入する。
【0026】そして、この後の熱処理により、そのn型
エピタキシャル層3の表面領域に導入したp型不純物1
5を活性化させて、そのn型エピタキシャル層3の表面
領域に、貫通孔13にセルフアライン(自己整合)した
状態のp型ベース領域16を形成する。なお、このp型
不純物15を活性化させるための熱処理は、この後の各
種膜成膜時の熱処理で兼用しても良い。
【0027】また、この貫通孔13内のn型エピタキシ
ャル層3表面領域へのp型不純物15の導入は、素子形
成領域Aを適当な絶縁膜で覆った状態で、気相ドーピン
グにより行っても良い。
【0028】次に、図6に示すように、素子形成領域A
のフォトレジスト14をアッシング等により除去した
後、素子形成領域A、Bの貫通孔12、13内を含むS
iO2膜11上の全面に、例えば、CVD法により、膜
厚400nm〜1μm程度のSiO2 膜17を形成し、
しかる後、例えば、RIE(Reactive Ion Etching:反
応性イオンエッチング)のような異方性エッチングによ
り、全面エッチバックを行って、貫通孔12、13の側
面にのみ側壁絶縁膜17を残す。
【0029】次に、図7に示すように、貫通孔12、1
3内の側壁絶縁膜17上を含むSiO2 膜11上の全面
に、例えば、CVD法により、膜厚80〜250nm程
度のn型不純物を比較的高濃度に含有するポリシリコン
膜18を形成する。このポリシリコン膜18へのn型不
純物の導入は、例えば、ポリシリコン膜18の形成後、
そのポリシリコン膜18にヒ素(As)又はリン(P)
等のn型不純物をイオン注入することにより、或いは、
ポリシリコン膜18形成時、CVDの反応ガス中に上述
のn型不純物を含むガスを混入することにより、ポリシ
リコン膜18の形成と同時に行うことが可能である。
【0030】なお、ポリシリコン膜18の上に、更に、
タングステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属膜
を形成した後、熱処理を行って、それらを合金化し、ポ
リシリコン膜18をシリサイド膜又はポリサイド膜とし
ても良い。
【0031】次に、図示は省略するが、全面に、例え
ば、CVD法により、膜厚100〜500nm程度のS
iO2 膜を形成し、しかる後、例えば、700〜120
0℃程度の熱処理を、例えば、5秒〜2時間程度行う。
【0032】これにより、素子形成領域A、Bにおい
て、n型エピタキシャル層3の表面に接した各ポリシリ
コン膜10a1 、10a2 、10b、18から夫々不純
物が拡散し、図示の如く、素子形成領域Aにおいては、
ポリシリコン膜10a1 下のn型エピタキシャル層3の
表面領域にp+ エミッタ領域19が、ポリシリコン膜1
0a2 下のn型エピタキシャル層3の表面領域にp+
レクタ領域20が、ポリシリコン膜18下のn型エピタ
キシャル層3の表面領域に、側壁絶縁膜17にセルフア
ラインした状態のn+ ベース電極取り出し層21が夫々
形成され、一方、素子形成領域Bにおいては、ポリシリ
コン膜10b下のn型エピタキシャル層3の表面領域
に、p型ベース領域16の外周に接した状態でp+ ベー
ス電極取り出し層22が、ポリシリコン膜18下のn型
エピタキシャル層3のp型ベース領域16の表面領域
に、側壁絶縁膜17にセルフアラインした状態のn+
ミッタ領域23が夫々形成される。
【0033】次に、図8に示すように、フォトリソグラ
フィー及びRIEにより、素子形成領域Aにおいては、
貫通孔12の部分を含むベース取り出し電極18aの形
状に、素子形成領域Bにおいては、貫通孔13の部分を
含むエミッタ取り出し電極18bの形状に夫々ポリシリ
コン膜18を加工する。
【0034】次に、図9に示すように、フォトリソグラ
フィー及びエッチングにより、SiO2 膜11、7等の
所定位置を開孔し、全面に、例えば、スパッタ法によ
り、Ti、TiN等のバリアメタル(不図示)及びAl
合金膜24を夫々形成し、フォトリソグラフィー及びR
IEにより、それらを加工して、図示の如く、素子形成
領域Aにおいて、エミッタ取り出し電極10a1 に接続
するエミッタ電極24a1 、ベース取り出し電極18a
に接続するベース電極24a2 、コレクタ取り出し電極
10a2 に接続するコレクタ電極24a3 を夫々形成す
るとともに、素子形成領域Bにおいて、ベース取り出し
電極10bに接続するベース電極24b1、エミッタ取
り出し電極18bに接続するエミッタ電極24b2 、コ
レクタ電極取り出し用のn+ 拡散領域5に接続するコレ
クタ電極24b3 を夫々形成する。
【0035】以上の工程により、素子形成領域Aにおい
ては、p+ エミッタ領域19とp+コレクタ領域20の
間のn型エピタキシャル層3をベースとする横型pnp
バイポーラトランジスタが、素子形成領域Bにおいて
は、p型ベース領域16下のn型エピタキシャル層3及
びn+ 埋め込み層2をコレクタとする縦型npnバイポ
ーラトランジスタが夫々形成される。
【0036】この時、特に、素子形成領域Aの横型pn
pバイポーラトランジスタでは、p+ エミッタ領域19
及びp+ コレクタ領域20形成時の不純物の横方向拡散
によりベース幅が決まるので、このベース幅を、例え
ば、フォトリソグラフィーの露光限界よりも狭くするこ
とが可能であり、従って、横型pnpバイポーラトラン
ジスタの高速化を達成することができる。
【0037】〔第2の実施の形態〕次に、図10〜図1
4を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。
なお、この第2の実施の形態において、上述した第1の
実施の形態に対応する部位には、上述した第1の実施の
形態と同一の符号を付す。
【0038】この第2の実施の形態においては、上述し
た第1の実施の形態の図2の工程後、上述した第1の実
施の形態と同様、全面に、例えば、CVD法により、膜
厚200〜500nm程度のSiO2 膜11を形成し、
図10に示すように、フォトレジスト25を用いて、貫
通孔12、13を形成する。
【0039】そして、この第2の実施の形態では、図示
の如く、フォトレジスト25を除去する前に、素子形成
領域A、Bの貫通孔12、13を通じて、n型エピタキ
シャル層3の所定深さ位置にn型不純物26をイオン注
入し、そのn型エピタキシャル層3の所定深さ位置に、
比較的高濃度のn+ 拡散領域27、28を夫々形成す
る。この時のイオン注入条件は、例えば、リン(P)
を、加速エネルギー200〜400keV程度、ドーズ
量5.0×1013〜1.0×1014/cm2 程度とす
る。
【0040】この素子形成領域Bのn型エピタキシャル
層3中に設けるn+ 拡散領域28は、縦型npnバイポ
ーラトランジスタのカーク(Kirk) 効果を抑制するため
のものである。また、同様のn+ 拡散領域27を、素子
形成領域Aのn型エピタキシャル層3中にも設けること
により、素子形成領域Aの横型pnpバイポーラトラン
ジスタの特性が安定化する。
【0041】以下、上述した第1の実施の形態と同様に
して、素子形成領域Aに横型pnpバイポーラトランジ
スタを、素子形成領域Bに縦型npnバイポーラトラン
ジスタを夫々形成する。
【0042】即ち、図11に示すように、フォトレジス
ト25をアッシング等により除去した後、再度、素子形
成領域Aをフォトレジスト14で覆い、この状態で、素
子形成領域Bの貫通孔13を通じて、n型エピタキシャ
ル層3の表面領域にホウ素(B)等のp型不純物15を
イオン注入し、p型ベース領域16を形成する。
【0043】なお、素子形成領域Aにn+ 拡散領域27
を形成する必要が無い場合には、上述した図10の工程
の代わりに、この図11の工程において、素子形成領域
Aをフォトレジスト14で覆った状態で、p型不純物1
5のイオン注入前に、n型不純物26をn型エピタキシ
ャル層3の所定深さ位置にイオン注入して、カーク(Ki
rk) 効果抑制のためのn+ 拡散領域28を形成すれば良
い。
【0044】次に、図12に示すように、素子形成領域
Aのフォトレジスト14をアッシング等により除去した
後、貫通孔12、13の側面に側壁絶縁膜17を形成
し、更に、その側壁絶縁膜17上を含むSiO2 膜11
上の全面にポリシリコン膜18を形成する。なお、ポリ
シリコン膜18は、シリサイド膜又はポリサイド膜でも
良い。
【0045】次に、図13に示すように、熱処理を行っ
て、各ポリシリコン膜10a1 、10a2 、10b、1
8からn型エピタキシャル層3の表面領域に不純物を拡
散させ、素子形成領域Aにおいて、p+ エミッタ領域1
9、p+ コレクタ領域20及びn+ ベース電極取り出し
層21を夫々形成し、素子形成領域Bにおいて、p+
ース電極取り出し層22及びn+ エミッタ領域23を夫
々形成する。しかる後、ポリシリコン膜18を加工し
て、素子形成領域Aにおけるベース取り出し電極18a
及び素子形成領域Bにおけるエミッタ取り出し電極18
bを夫々形成する。
【0046】次に、図14に示すように、Al合金膜2
4等により、素子形成領域Aにおいて、エミッタ電極2
4a1 、ベース電極24a2 及びコレクタ電極24a3
を夫々形成し、素子形成領域Bにおいて、ベース電極2
4b1 、エミッタ電極24b2 及びコレクタ電極24b
3 を夫々形成する。
【0047】以上の工程により、素子形成領域Aにおい
ては、n+ 拡散領域27により特性の安定化した横型p
npバイポーラトランジスタが、素子形成領域Bにおい
ては、n+ 拡散領域28によりカーク(Kirk) 効果が抑
制された高性能な縦型npnバイポーラトランジスタが
夫々形成される。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、セルフアライ
ン技術によりベース幅を狭く構成した横型バイポーラト
ランジスタと高性能な縦型バイポーラトランジスタとを
比較的簡便なプロセスで同一基板上に同時に形成するこ
とができる。
【0049】この結果、チップの製造コストの低下を達
成することができ、また、高密度、高集積、高信頼性で
且つ高歩留りの半導体装置、ひいては、高性能、高密
度、高集積、高信頼性のLSIデバイスを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図及び概略平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態による半導体装置
の製造工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】 1…p型シリコン半導体基板、2…n+ 埋め込み層、3
…n型エピタキシャル層、4…LOCOS酸化膜、5…
+ 拡散領域(コレクタ電極取り出し用)、6…チャネ
ルストッパー層、7…SiO2 膜、8、9…開口、10
…ポリシリコン膜、10a1 …エミッタ取り出し電極、
10a2 …コレクタ取り出し電極、10b…ベース取り
出し電極、11…SiO2 膜、12、13…貫通孔、1
4…フォトレジスト、15…p型不純物、16…p型ベ
ース領域、17…側壁絶縁膜、18…ポリシリコン膜、
18a…ベース取り出し電極、18b…エミッタ取り出
し電極、19…p+ エミッタ領域、20…p+ コレクタ
領域、21…n+ ベース電極取り出し層、22…p+
ース電極取り出し層、23…n+ エミッタ領域、24…
Al合金膜、24a1 …エミッタ電極、24a2 …ベー
ス電極、24a3 …コレクタ電極、24b1 …ベース電
極、24b2 …エミッタ電極、24b3 …コレクタ電
極、25…フォトレジスト、26…n型不純物、27、
28…n+ 拡散領域、A、B…素子形成領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の第1導電型の基板表面部に
    第1の素子形成領域及び第2の素子形成領域を夫々形成
    する工程と、 前記第1及び第2の素子形成領域を含む前記基板表面部
    上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の素子形成領域において、前記第1の絶縁膜の
    所定位置に第1の開口を形成するとともに、前記第2の
    素子形成領域において、前記第1の絶縁膜の所定位置に
    第2の開口を形成する工程と、 前記第1及び第2の開口内の前記基板表面部上及び前記
    第1の絶縁膜上に、第2導電型の不純物を含む第1の導
    電膜を形成した後、この第1の導電膜をパターニングし
    て、前記第1の素子形成領域においては、前記第1の開
    口を含んでその両側に比較的長く延びる第1のパターン
    に、前記第2の素子形成領域においては、前記第2の開
    口を含んで、少なくともその片側に比較的長く延びる第
    2のパターンに夫々前記第1の導電膜を残す工程と、 前記第1及び第2の素子形成領域に夫々残された前記第
    1の導電膜上及び前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第1の素子形成領域の前記第1の開口内の領域にお
    いて、前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜を貫通し
    て、前記第1の導電膜の前記第1のパターンを前記第1
    の開口の両側の第1及び第2の部分に互いに分断する第
    1の貫通孔を形成するとともに、前記第2の素子形成領
    域の前記第2の開口内の領域において、前記第2の絶縁
    膜及び前記第1の導電膜を貫通する第2の貫通孔を形成
    する工程と、 前記第1の素子形成領域の前記第1の貫通孔をマスクに
    より覆った状態で、前記第2の素子形成領域の前記第2
    の貫通孔を通じて、その第2の貫通孔内に露出している
    前記基板表面部の表面領域に第2導電型の不純物を導入
    し、その基板表面部の表面領域に第2導電型の第1の不
    純物拡散層を形成する工程と、 前記マスクを除去した後、前記第1及び第2の貫通孔内
    を含む前記第2の絶縁膜上の全面に第3の絶縁膜を形成
    した後、その第3の絶縁膜を異方性エッチングして、前
    記第1及び第2の貫通孔の側面に側壁絶縁膜を夫々形成
    する工程と、 前記第1及び第2の貫通孔内の前記側壁絶縁膜上を含む
    前記第2の絶縁膜上の全面に、第1導電型の不純物を含
    む第2の導電膜を形成する工程と、 前記第1の素子形成領域の前記第1の開口内において、
    前記基板表面部に接する前記第1の導電膜の前記第1及
    び第2の部分からその基板表面部に第2導電型の不純物
    を拡散させて、その基板表面部の表面領域に第2導電型
    の第2及び第3の不純物拡散層を形成するとともに、前
    記基板表面部に接する前記第2の導電膜からその基板表
    面部に第1導電型の不純物を拡散させて、前記第2及び
    第3の不純物拡散層の間の前記基板表面部の表面領域に
    前記側壁絶縁膜に自己整合した状態の第1導電型の第4
    の不純物拡散層を形成し、前記第2の素子形成領域の前
    記第2の開口内において、前記基板表面部に接する前記
    第1の導電膜からその基板表面部に第2導電型の不純物
    を拡散させて、その基板表面部の表面領域に、前記第1
    の不純物拡散層に接する第2導電型の第5及び第6の不
    純物拡散層を形成するとともに、前記基板表面部に接す
    る前記第2の導電膜からその基板表面部に第1導電型の
    不純物を拡散させて、前記第5及び第6の不純物拡散層
    の間の前記第1の不純物拡散層の表面領域に前記側壁絶
    縁膜に自己整合した状態の第1導電型の第7の不純物拡
    散層を形成する工程と、 前記第2の導電膜を、前記第1及び第2の素子形成領域
    において、夫々、前記第1及び第2の貫通孔内を含む所
    定パターンに加工する工程と、を有する、半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の素子形成領域において、前記
    基板表面部が横型バイポーラトランジスタのベース、前
    記第2及び第3の不純物拡散層がその横型バイポーラト
    ランジスタのエミッタ及びコレクタ、前記第4の不純物
    拡散層がその横型バイポーラトランジスタのベース電極
    取り出し層を夫々構成するとともに、前記第2の素子形
    成領域において、前記基板表面部が縦型バイポーラトラ
    ンジスタのコレクタ、前記第1の不純物拡散層がその縦
    型バイポーラトランジスタのベース、前記第5及び第6
    の不純物拡散層がその縦型バイポーラトランジスタのベ
    ース電極取り出し層、前記第7の不純物拡散層がその縦
    型バイポーラトランジスタのエミッタを夫々構成する、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の導電膜が多結晶シリコン膜で
    ある、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の導電膜が、シリコンと高融点
    金属との合金膜である、請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の導電膜が多結晶シリコン膜で
    ある、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の導電膜が、シリコンと高融点
    金属との合金膜である、請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基板表面部が、前記半導体基板上に
    形成された第1導電型の半導体エピタキシャル層であ
    る、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の素子形成領域に対応
    する前記半導体基板の表面領域の所定位置に夫々第1導
    電型の第8の不純物拡散層を形成した後、前記半導体基
    板上に、前記第8の不純物拡散層よりも低濃度の前記半
    導体エピタキシャル層を形成する、請求項7に記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の素子形成領域において、前記
    半導体エピタキシャル層の所定位置に、前記第8の不純
    物拡散層にまで達し、且つ、前記半導体エピタキシャル
    層よりも高濃度の第1導電型の第9の不純物拡散層を形
    成する、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の素子形成領域にお
    いて、前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜に前記第
    1及び第2の貫通孔を夫々形成した後、少なくとも前記
    第2の貫通孔を通じて、前記基板表面部の所定深さ位置
    に、第1導電型の不純物を導入する、請求項1に記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の貫通孔を通じて、
    前記第1及び第2の素子形成領域における夫々の前記基
    板表面部の所定深さ位置に、前記第1導電型の不純物を
    導入する、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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