JPH1033461A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH1033461A
JPH1033461A JP8190745A JP19074596A JPH1033461A JP H1033461 A JPH1033461 A JP H1033461A JP 8190745 A JP8190745 A JP 8190745A JP 19074596 A JP19074596 A JP 19074596A JP H1033461 A JPH1033461 A JP H1033461A
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JP
Japan
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lens
endoscope
distal end
main body
supplementary note
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Withdrawn
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JP8190745A
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English (en)
Inventor
Hirota Okada
裕太 岡田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/756,037 priority patent/US5871440A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体腔内の狭い管腔に挿入する際に、洗浄用ノズ
ルが体腔壁に引っ掛かることなく、良好な挿入性を得る
ことができる内視鏡を提供することにある。 【解決手段】挿入部の先端部に観察用レンズ25を有し
た先端部本体18と、この先端部本体18に設けられ前
記観察用レンズ25を洗浄する洗浄用ノズル26とを有
した内視鏡において、前記洗浄用ノズル26を内視鏡湾
曲方向のうち下方向縁部の周辺以外に設置したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、挿入部の先端部
に設けられた先端部本体に観察窓およびこの観察窓を洗
浄する洗浄用ノズルを有した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部の先端部には観察窓およ
び照明窓等を有した先端部本体が設けられ、体腔内に挿
入して患部を照明しながら観察できるようになってい
る。前記観察窓は先端部本体の端面に設けられた観察用
レンズまたはカバーガラスによって構成されており、体
腔内に挿入したとき、体液や汚物等が観察用レンズまた
はカバーガラスの表面に付着し、視野を妨げる原因とな
る。
【0003】そこで、先端部本体の前記観察窓の近傍に
は洗浄用ノズルが設けられ、洗浄用ノズルから洗浄液を
噴出して観察窓の表面に付着した体液等を洗い流すこと
ができるようになっている。
【0004】しかし、内視鏡の洗浄用ノズルは、挿入部
径を細径化することを優先して各内蔵物の干渉を避けて
配置していたため、先端部本体の前面においての配置場
所は観察窓に対し、挿入部の湾曲方向の上側や下側など
様々であった。
【0005】また、これまで、内視鏡の先端部本体の前
面は体腔内の狭い管腔に挿入する際の挿入性を向上させ
るために凸状曲面にしていた。また、先端部本体には軸
方向に複数の内蔵物嵌挿用穴が穿設され、これら内蔵物
嵌挿用穴に光学レンズ、鉗子チャンネル及び洗浄用ノズ
ルが配置されている。そして、光学レンズの先端面は先
端部本体の前面の曲面形状とほぼ同一になるように、曲
面状に加工を施したり、先端側をレンズ内光軸とは垂直
でない平面で斜めに加工した楔状レンズを用いたりして
いた。さらに、体腔内の狭い管腔に挿入する際の挿入性
向上のために、先端部本体を先端の角部全周に亘って均
一な曲率に形成していた。
【0006】また、一般に内視鏡では、光源からの光を
光伝送ケーブルで内視鏡の先端部本体まで伝送し、先端
部本体に配置された照明用レンズで集光して、外部に照
射し、観察方向前方を照明しているが、その際、照明用
レンズの中心前方付近の光量が最も多く、照明用レンズ
の中心から離れて周辺方向ほど光量が少なくなってしま
い、光量が最も多い部分と、少ない部分との差が非常に
大きくなってしまっていた。この差が大きいと例えば光
量が最も多いレンズ中心前方付近の光量を観察し易いよ
うに絞った際には、周辺付近が暗くなり観察不可能にな
ってしまうという問題が起きていた。
【0007】そこで、例えば、特開平7−116109
公報のように、光伝送ケーブルの先端部レンズ側の端面
付近にレンズ或いは円筒状に束ねた光伝送ケーブル束の
径中心付近にライトガイド芯を挿入することにより、レ
ンズ中心付近の光量を少なくして光量が多い部分と少な
い部分の差を小さくし、周辺付近の観察を可能にしてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内視鏡は、観察窓を洗浄するための洗浄用ノズルが挿入
部の湾曲方向のうち、どの方向に位置していれば良い
か、特に考慮されていなかったため、湾曲方向の下方向
に配置された場合、上側にいくらか湾曲をかけて挿入し
ようとすると、生体の喉部の裏側に洗浄用ノズルを接触
することになり、挿入しづらいことがあった。
【0009】また、内視鏡の先端部本体の先端形状は丸
くし、各光学系最先端面は平面にし、各光学系を先端部
本体より突出しないように構成すると、先端部本体の前
面がレンズ先端面よりも挿入方向に対して前方に位置す
ることになり、先端部本体の先端面とレンズ先端面との
間に段差ができ、この段差部に汚物や体液が溜まり易い
という問題があった。
【0010】さらに、先端部本体の先端凸状曲面の突出
頂部を先端部本体の中心に位置させ、先端角部を全周に
亘って均一な曲率にて形成して挿入性を向上させたもの
は、光学レンズを大きく変更しなくてはいけなくなるた
め、あまり曲率を大きくできなかった。
【0011】また、照明用レンズの先端を斜めにした楔
状レンズにした場合、先端レンズにおいて厚みが厚い部
位を通過しようとする光線がレンズ側面のレンズ枠或い
は先端部本体にて乱反射してしまい、照明用レンズより
出射される光線に乱れが生じてしまい、著しく照明光量
に片寄りが出てしまっていた。
【0012】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、内視鏡を生体の狭い
管腔に挿入する際に、先端部本体に設けた洗浄用ノズル
が管腔に引っ掛かることなく、良好な挿入性を得ること
ができる内視鏡を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、挿入部の先端部に観察窓を有した先端
部本体と、この先端部本体に設けられ前記観察窓を洗浄
する洗浄用ノズルとを有した内視鏡において、前記洗浄
用ノズルを内視鏡湾曲方向のうち下方向縁部の周辺以外
に設置したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図5は第1の実施形態
を示し、図1はビデオ内視鏡の先端部本体を挿入方向の
前方から見た正面図、図2はビデオ内視鏡装置の概念図
を示す。なお、ビデオ内視鏡を取り上げているが、ビデ
オ内視鏡ではなくファイバー式内視鏡にも適用可能であ
る。
【0015】図2に示すように、ビデオ内視鏡装置1
は、ビデオ内視鏡2と、光源装置3およびビデオプロセ
ッサ4とから構成されている。ビデオプロセッサ4はモ
ニタ5、VTRデッキ6、ビデオプリンタ7およびビデ
オディスク8に接続されている。光源装置3には光源1
0および集光レンズ11が内蔵され、コネクタ受け部に
装着される後述するライトガイド12の端面に集光する
ようになっている。
【0016】ビデオ内視鏡2は、操作部13と、挿入部
14およびユニバーサルコード15とから構成されてい
る。挿入部14は可撓部16と湾曲部17とからなり、
この湾曲部17の先端部には先端部本体18が設けられ
ている。また、ユニバーサルコード15の先端部にはコ
ネクタ19が設けられ、このコネクタ19には前記ライ
トガイド12が突出して設けられている。そして、コネ
クタ19を光源装置3のコネクタ受け部に装着すること
により、ビデオ内視鏡2と光源装置3とが光学的に接続
されるようになっている。
【0017】さらに、コネクタ19にはユニバーサルコ
ード15を介してビデオ内視鏡2に電気的に接続される
信号ケーブル20が接続されており、この信号ケーブル
20はコネクタ21を介して前記ビデオプロセッサ4に
接続されている。
【0018】前記ビデオ内視鏡2の挿入部14には図示
しないがライトガイドファイバ、イメージガイドファイ
バ、送気送水チャンネルおよび鉗子チャンネル等が内挿
されており、鉗子チャンネルの基端部は操作部13に設
けられた処置具挿入口22に連通している。
【0019】次に、この発明の要部である先端部本体1
8について説明すると、図1に示すように構成されてい
る。先端部本体18には前記ライトガイドファイバと光
学的に接続された照明用レンズ23、鉗子チャンネルと
連通する鉗子チャンネル口24、イメージガイドファイ
バと光学的に接続された観察窓としての観察用レンズ2
5およびこの観察用レンズ25の前面を洗浄する洗浄用
ノズル26が配置されている。洗浄用ノズル26は、内
視鏡前方より見て内視鏡中心より左上で、観察用レンズ
25の上側で、噴出口26aを観察用レンズ25の先端
面に向けて位置させている。すなわち、洗浄用ノズル2
6を内視鏡湾曲方向のうち下方向縁部の周辺以外に設置
している。
【0020】次に、前述のように構成された内視鏡の作
用について説明する。図3は内視鏡挿入時の食道入り口
付近の様子である。内視鏡を体内に挿入するときには、
一般に、喉の辺りから体内深部に向かって湾曲している
食道の形状に合わせて内視鏡自身の湾曲部17も曲げな
がら挿入していく。ビデオ式内視鏡2の場合には、図4
のように操作部13を横に倒して内視鏡湾曲方向上方向
が術者後方から見て左側を向く様な形で挿入されるのが
一般である。
【0021】このとき、食道の湾曲方向は内視鏡湾曲方
向の上方向と一致し、食道の深部に向かって内視鏡を挿
入するためには、湾曲部17を上方向に曲げることにな
る。喉への挿入時に上方向に湾曲部17が曲げられる
と、洗浄用ノズル26は喉の手前側に位置することにな
り、喉の後壁に洗浄用ノズル26が接触することがな
い。
【0022】ビデオ式内視鏡2の場合には、この他に操
作部13を垂直にして観察処置を行うことも考えられ
る。この場合に内視鏡を喉付近を通過させる際には、内
視鏡挿入方向後方から見て右側が喉後壁に接触すること
になる。洗浄用ノズル26を例えば湾曲方向左方向に位
置させれば、挿入時に喉の後壁に洗浄用ノズル26が接
触することがない。
【0023】同様にファイバー式内視鏡の場合には、操
作部13を垂直に立てて観察処置を行うことが一般であ
るので、洗浄用ノズル26を観察用レンズ25より湾曲
方向右方向以外に配置すれば、同様の作用を生じる。ま
た、ビデオ式内視鏡の場合には先端部本体18の湾曲方
向下方向側と右方向側を、ファイバー式内視鏡の場合に
は湾曲方向右方向側を、図5のように先端から後方にか
けて径が細くなるように、曲面形状や斜めのテーパ状に
すると更に良好な挿入性が得られる。なお、洗浄用ノズ
ル26は先端部本体18の縁部以外に配されていれば、
喉後壁に接触しないだけでなく、体腔内の狭い管腔通過
時に引っ掛かることがないのでさらによい。
【0024】したがって、本実施形態によれば、内視鏡
の挿入時に先端部本体18の先端に設けられた洗浄用ノ
ズル26が喉後壁へ引っ掛かることなく、内視鏡の挿入
性を向上できる。
【0025】図6は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図6は先端部本体18を挿入方向の前方から見た正
面図であり、向かって上側が湾曲上方向、向かって右側
が湾曲左方向になる。先端部本体18の前面には、照明
用レンズ23、鉗子チャンネル口24、観察用レンズ2
5および洗浄用ノズル26が配置されている。洗浄用ノ
ズル26は、先端部に観察用レンズ25の先端面に向け
た噴出口26aを有している。洗浄用ノズル26は内視
鏡中心より、湾曲方向左方向の位置に配置されている。
【0026】前記構成によれば、洗浄用ノズル26は、
内視鏡中心から湾曲方向左方向に偏心して配置されてい
るため、先端部本体18の前面上では、湾曲方向下方向
側の縁部周辺部から離れて位置することになる。第1の
実施形態と同様に、湾曲部17を上側に曲げながら挿入
する際には、喉後壁には内視鏡前面の下方向側にあたる
ことになり、洗浄用ノズル26は接触しなくて済む。ま
た、図7に示すように、洗浄用ノズル26が内視鏡の中
心からわずかに下方向に偏心した位置に配された場合で
も、洗浄用ノズル26の突出部が内視鏡先端の湾曲方向
下方向側の縁部周辺部には位置しないので、第1の実施
形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0027】図8は第3の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図8(a)は先端部本体18を挿入方向の前方から
見た正面図であり、図中の上側が湾曲方向上方向に、下
側が湾曲方向下方向になっている。図8(b)は先端部
本体18を側面より見た図であり、先端には凸状曲面が
設けられている。そして、観察用レンズ25を洗浄する
洗浄用ノズル26は内視鏡中心より下側にあり、突出頂
部よりは上側にある。
【0028】前記構成によれば、洗浄用ノズル26が、
突出頂部の上方向側に位置しているので、内視鏡を挿入
する際には喉後壁には洗浄用ノズル26の無い下方向側
があたる。また、突出頂部を挟んで、喉後壁と接触する
湾曲方向下方向側とは反対側に、洗浄用ノズル26があ
るので、さらに洗浄用ノズル26は突出頂部に遮られる
ことになって、喉後壁には接触しにくくなる。先端部本
体18は凸状の曲面に形成されており、喉後壁には突起
物の無いこの曲面があたるので、引っ掛かり無く接触
し、挿入しやすくなる。
【0029】また、先端部本体18が凸状曲面であるこ
とにより、体腔内の狭い管腔に挿入する際には、先端突
出頂部が容易に管腔に入り、その後、後端にいくほど徐
々に径が広がっていくので、管腔を押し広げながら挿入
でき、結果として挿入が容易に行える。図8のように、
内視鏡中心よりも洗浄用ノズル26が下側に位置してい
ても、突出頂部より上方向側にあれば、第1の実施形態
と同様の作用・効果が得られる。
【0030】図9は第4の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図9(a)は先端部本体18を挿入方向の前方から
見た正面図であり、先端部本体18の前面には照明用レ
ンズ23、鉗子チャンネル24、観察用レンズ25、洗
浄用ノズル26が配置されている。図9(b)は先端部
本体18を側面から見た図であり、先端部本体18の前
面角部には全周にわたり、半径がほぼ内視鏡半径と同程
度の大きさのR面取りが施されている。図中の上方向は
内視鏡湾曲方向上方向に相当し、図中下方向が湾曲方向
下方向に相当するが、前記洗浄用ノズル26は内視鏡中
心よりも湾曲方向上方向に位置している。
【0031】前記構成によれば、洗浄用ノズル26は、
内視鏡中心から湾曲方向上方向側に配置されており、湾
曲部17を上側に曲げながら挿入して、咽頭通過させる
際には、喉後壁と反対側に洗浄用ノズル26が位置する
ことになるので、洗浄用ノズル26の突出部が引っ掛か
らず挿入性を損ねない。また、先端部本体18の前面角
部には全周にわたりR面取りが施されており、食道入り
口など湾曲している部分に挿入する際には、体腔壁に先
端部本体18が接触しても、先端部角部がR形状になっ
ているので角部が引っ掛かることなく、体腔の湾曲形状
に沿って先端部が滑り、第1の実施形態と同様の作用・
効果が得られる。
【0032】図10〜図12は第5の実施形態を示し、
第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明
を省略する。図10は先端部本体18の挿入方向に平行
にある断面を拡大したものである。先端部本体18の前
面には全周に亘って曲面状に丸みが付けられており、こ
の曲面の一部には、複数の平面部が設けられている。
【0033】図10中のa,bはそれぞれ異なった向き
の法線を有する平面部であり、cの範囲は曲率形状の曲
面部である。図11は先端部本体18の正面図であり、
図中の斜線部の範囲は平面部を示す。この平面部には各
レンズを先端部本体18に埋設したときに該平面部と略
平行になり、かつ先端部本体18と各レンズの平面部に
おいて、段差がほぼ無いようにレンズ先端面に角度をつ
けた観察用レンズ25や照明用レンズ23が配置されて
いる。また、図12で示すように、各レンズの先端面と
内視鏡挿入方向のなす角度a、先端部本体18の平面部
角度bとの関係が、わずかにa>bとなるようにレンズ
角度をつけてある。
【0034】前記構成によれば、曲面形状の先端部本体
18に各レンズが埋設される際には、易加工性の平面楔
状レンズを用いることで、各レンズ先端面と先端部本体
18の平面部とが略平行になり、かつレンズ表面と先端
部本体18の表面との間にほとんど段差がなくなるの
で、先端部本体18の曲面形状の曲率を損なうことがな
く、視野ケラレ及び汚物の溜まりを防ぐことができる。
なお、平面楔状レンズのみでなく軸対象平面レンズを、
レンズ先端面が該平面部とほぼ平行になるようにレンズ
軸を内視鏡挿入方向から傾けて配置してもよい。
【0035】角度aと角度bの頂部を一致させ先端部本
体18へ組み付けることで、先端部本体18の先端端面
よりもレンズ先端面の方が前方に位置することになり、
レンズ先端面に汚物や水がさらに溜まりにくくなる。一
般にレンズ内の光軸とレンズ先端面が垂直であるほど映
像の歪は小さくなるが、最先端面の角度aを大きくする
とレンズ先端面がレンズ内の光軸と垂直に近くなるの
で、映像の歪も小さくできる。
【0036】図12は先端部本体18を、レンズ軸と先
端部の突出頂部を含む平面で切った断面である。レンズ
嵌挿用穴と先端部本体18の外表面でできる交線と、前
記断面との交点を点P、Qで示す。レンズを配置する平
面を点P、Qを通る平面とすれば、図11の斜線部で示
すようにレンズ付近のみ平面としてその他の部分は曲線
を確保できるので挿入性を損なうことがない。図12中
の点Pを突出頂部側に近づけた平面βで前記平面を形成
すると、平面βと内視鏡挿入方向のなす角度b´はb´
>bとなり、レンズ光軸に対して垂直に近くなり、この
平面に配されるレンズ角度も垂直に近くなるので、映像
の歪を小さくできる。
【0037】したがって、加工の容易な平面レンズを用
いて、先端部本体18を滑らかな曲率形状とでき、視野
ケラレや汚物の溜まりが無いまま挿入性を向上させるこ
とができる。
【0038】さらに、図12に示すように、先端部本体
18の前面を凸状曲面としてその一部に平面部が設けら
れている。各光学系の先端レンズは先端部本体18の曲
面形状に合わせて滑らかにつながるようにレンズ軸とは
垂直でない平面でカットされた楔状レンズとなってい
る。レンズ枠27はこのレンズを固定するための構造体
であり、このレンズ枠27の先端部端面は固定する先端
レンズの先端面の角度と略平行になるように断面楔形状
に構成されている。
【0039】前記レンズ枠27には外周部分の一部に凸
状の段差が設けられており、先端部本体18の開口部に
レンズ枠27を挿入固定した際には、先端部本体18の
外表面から斜め状になったレンズ枠27の先端部が突出
しない長さ及び形状になっている。
【0040】前記構成によれば、通常、レンズ固定位置
の決定、レンズ保護、レンズ間への液体等の進入防止の
ために、光学レンズはレンズ枠27に固定される。従来
のように、全体が軸対象な形状のレンズ枠27に楔状レ
ンズを固定すると、楔状になっている先端レンズの厚み
が薄い側の部分にレンズワク枠との嵌合長を合わせなく
てはならず、嵌合長が短くなってしまっていた。本実施
形態のように、レンズ枠27を上下非軸対象にして、先
端部本体18をレンズ楔形状とほぼ同角度で斜めの形状
とすると、楔状レンズのレンズ厚の小さい部分では従来
通りレンズとレンズ枠27の嵌合長は短いままである
が、レンズ厚みの大きい部分では嵌合長を長くとること
ができる。嵌合長を長くすることで、レンズ枠27に対
する固定を安定させることができる。また、嵌合長が広
くなることで、嵌合面を気密液密に保持しやすくなる。
【0041】一般的にレンズ枠27とレンズの先端面は
ほぼ同面になるようにさせるのが、レンズおよびレンズ
枠27間の固定の安定及び液体の進入を防ぐという意味
から望ましい。しかしながら、通常はレンズ枠27は金
属材質で構成される。金属が表面に露呈すると、高周波
等を用いる処置具の使用時に、処置具と先端部本体18
の前面に露出した金属部分とが体壁と接触し、レンズ枠
27と体壁の間に電流が流れ、レンズ枠27の体壁との
接触部分において体壁の損傷が生じてしまう。これに対
し、レンズ枠27間の固着に使用する接着剤28で金属
部分全面を覆うことで、金属部分を体壁に接触すること
無く、レンズ枠27とレンズとの互いの先端面をほぼ同
面にしてレンズおよびレンズ枠27間の嵌合長を長くす
ることができる。
【0042】したがって、レンズとレンズ枠27の嵌合
長を長くすることにより、レンズをレンズ枠27に安定
し、さらにレンズおよびレンズ枠27間への液体等の進
入を防止できる。
【0043】図13は第6の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図13は先端部本体18の挿入方向の断面図であ
る。先端部本体18の先端面は曲面として形成されてい
る。また先端部本体18には各内蔵物を配置するための
内蔵物配置用穴29が設けられている。各内蔵物はそれ
ぞれの外形による干渉を避けながら先端部本体18の外
径寸法が極力細径化するように、先端部本体18中心か
ら各々偏心し配置されている。
【0044】前記内蔵物配置用穴29と先端部本体18
外径間には、極薄肉部30が存在する。前記極薄肉部3
0は極薄肉に形成される先端部本体18において挿入方
向と垂直な平面でカットして取り除いてある。カットさ
れた先端部本体18はカットされない先端部本体18と
連続的に変化する曲率にて形成されている。
【0045】前記構成によれば、極薄肉部30が残った
ままであると、この部分で割れや欠けが生じ、これによ
る角部にて患者、体壁を傷つける虞がある。この極薄肉
部30を予め取り除くことで、割れや欠けを生じないと
共に、患者体壁の損傷を防止することができる。
【0046】図14および図15は第7の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図14は先端部本体18の拡大した断
面図である、先端部本体18の先端面は凸状の曲面とな
っており、照明用レンズ23が1つないし複数設けられ
ている。各レンズの先端面は先端部本体18の先端曲面
形状と連続的につながるような角度で平面に成形されて
いる。
【0047】前記構成によれば、レンズ内では内視鏡挿
入方向と略平行な光軸となっているが、レンズ外ではレ
ンズ先端面に先端部本体18の全面の曲面と連続的につ
ながるように角度が付いているため、それに応じて曲げ
られた光軸となる。このため複数の照明レンズ23が各
々別の向きの光軸を有して、各々異なった方向を照明
し、広い範囲を照明することになる。図14に示すよう
に、楔状のレンズを突出頂部から周辺に行くほど厚みが
小さくなるように配置すると、各レンズ外での光軸が突
出頂部前方で交差し、その後、互いに広がって広い範囲
を照明することができる。
【0048】また、図15のようにレンズ内の光軸とレ
ンズ外での光軸とが同じ向きである軸対象レンズを用
い、互いのレンズ外での光軸が内視鏡中心軸から離れる
向きになるように配置すると、広い範囲を照らすことが
でき、内視鏡の観察能力を向上させることができる。
【0049】図16は第8の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。先端部本体18は金属製の本体18aと絶縁体の本
体カバー18bより構成され、レンズ枠27は本体カバ
ー18bにのみ固定され、本体18aとは非接触になっ
ている。前記本体18aとレンズ枠27とが接している
場合、レンズ枠27をセラミック等の絶縁体にて構成し
ても良い。また、レンズ枠27をセラミック等で全周被
覆しても良い。
【0050】前記構成によれば、レンズ枠27が内視鏡
内部の金属部分と接触せず、レンズ枠27が体壁に接触
しても電気が流れることがない。また、レンズ枠27が
電気的絶縁材にて構成されており、電流が流れない。
【0051】したがって、レンズ枠27を電気的に隔絶
させて本体18aを介してレンズ枠27に電気が流れる
のを防いでいるので、レンズ枠27が体壁に接触しても
体壁を損傷してしまうことがない。レンズ枠27を絶縁
しても、同様の効果が得られる。
【0052】図17は第9の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図17は先端部本体18の拡大した断面図である。
先端部本体18は本体18aと本体カバー18bとで構
成されている。本体カバー18bには照明用レンズ23
が一体として形成されている。
【0053】前記構成によれば、照明用レンズ23と本
体カバー18bが一体になっているため、両者間には段
差がないため、照明用レンズ23と先端部本体18間に
汚物等が溜まることがない。また、本体カバー18bを
本体18aに取り付けるのみで、照明レンズ23の組み
付けも完了するので、組立も容易である。
【0054】図18および図19は第10の実施形態を
示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付し
て説明を省略する。図18は先端部本体18を拡大した
断面図であり、先端面には凸状曲面がつけられ、その一
部には平面部が設けられている。先端面には更に、観察
用レンズ25の先端面を洗浄する洗浄用ノズル26が配
置されており、洗浄用ノズル26の噴出口26aは観察
用レンズ25の平面と略平行に開口している。
【0055】前記構成によれば、洗浄用ノズル26の噴
出口26aが先端部本体18の前面の平面部と略平行に
なっているので、洗浄用ノズル26の外形と先端部本体
18の曲面の形状が滑らかになり、挿入性が向上する。
なお、図19に示すように、洗浄用ノズル26の噴出口
26aを突出頂部から周辺に行くほど狭めた三角形状に
しても同様の効果が得られる。また、洗浄用ノズル26
自体を平面部に配しても同様である。
【0056】図20および図21は第11の実施形態を
示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付し
て説明を省略する。図20は先端部本体18の軸方向の
断面図であり、先端部本体18の前面は凸状曲面として
形成されており、その曲面部に開口部を有し、鉗子チャ
ンネル口24と照明用レンズ23が配置されている。先
端部本体18の前面に形成された曲面の断面には鉗子チ
ャンネル口24が配置される部分に大きさR1の曲率が
設けられており、照明レンズ23や他の内蔵物が配置さ
れている部分にはR2の大きさの曲率が設けられてい
る。ここで、R2<R1となっている。
【0057】図21は先端部本体18を前面より見た正
面図であるが、斜線部で示された鉗子チャンネル口24
の開口部付近にのみ、R1がつけられており、その他の
部分にはR2がつけられている。
【0058】前記構成によれば、各光学レンズ近辺を大
きな曲率形状にすると、それと滑らかにつなげるには各
光学系の先端レンズをレンズ先端面がレンズ内光軸に対
して垂直な面からの傾きがより大きい楔形状にせねばな
らない。そのために観察用レンズ25では映像が大きく
歪を起こしてしまうことになり、照明用レンズ23では
外部に照射される光量が少なくなってしまう。鉗子チャ
ンネル口24は曲率を適当に大きくしても鉗子使用上問
題は生じないので、鉗子チャンネル口24のみ大きな曲
率形状をつけることにより、観察用レンズ25の映像を
歪ませること無く、照射の光量損失が少ないまま先端部
本体18の先端部を丸くすることができる。
【0059】したがって、観察時の映像を大きく歪ませ
ることや前方の照射光量を損なうこと無く、先端部本体
18の先端部を丸くし、挿入性を向上させることができ
る。また、本実施形態のように先端部本体18の曲面部
に鉗子チャンネル口24を有するような場合には、鉗子
チャンネル口24の内壁が内視鏡操作時に体壁に直接触
れることがある。鉗子チャンネル口24内を絶縁材にて
被覆しておけば、高周波等による処置具使用時に鉗子チ
ャンネル口24の内壁が体壁に触れても不必要なところ
に電気が流れることがない。
【0060】図22は第12の実施形態を示し、第1の
実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略
する。図22は先端部本体18に配置される照明用レン
ズ23の軸方向の断面図である。照明用レンズ23の先
端面は斜めにカットされ、楔状レンズとなっている。照
明用レンズ23の後端には前記光源装置3から接続され
たライトガイド31が接続されている。光源装置3から
の光は、このライトガイドファイバ31を通って光伝送
され、照明光拡散用曲面部32が設けられたレンズ後端
に入射される。ライトガイドファイバ31の端面のう
ち、照明用レンズ23に接続されている側の端面付近に
は、ライトガイド芯31aが挿入されている。このライ
トガイド芯31aはレンズ中心よりレンズの厚みが大き
くなる側に図23に示すように偏心させて配置されてい
る。
【0061】前記構成によれば、レンズ中心にライトガ
イド芯31aが配置されるとすると、レンズ厚みが大き
い側を通過しようとする光は、レンズ後端に設けられた
照明光拡散用曲面部32により、更にレンズ厚みが大き
い側に曲げられて、レンズ枠27の内周面にて反射し、
照明レンズ23内で乱反射してしまう。ライトガイド芯
31aがレンズ厚みが大きい側に偏心して位置すること
により、レンズ厚みが大きい側にライトガイドファイバ
31から入射される光量は少なくなる。つまり、照明光
拡散用曲面部32により、レンズ厚みが大きい側に曲げ
られる光量も少なくなるので、レンズ枠27内周面にて
乱反射を引き起こす光量が少なくなる。
【0062】したがって、楔状レンズにおける乱反射光
量を少なくし、照明のムラを少なくし良好な観察像を得
ることができる。図24は第13の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分については同一番号を付し
て説明を省略する。図24(a)は先端部本体の正面
図、図24(b)はAOB線に沿う断面図、図24
(c)はCOD線に沿う断面図である。図24(a)の
上側が内視鏡湾曲方向の上方向に相当する。前面に凸状
曲面がつけられた先端部本体18には照明用レンズ2
3、鉗子チャンネル口24、観察用レンズ25および洗
浄用ノズル26が配置されている。
【0063】観察用レンズ25は、前方より見て内視鏡
中心よりほぼ左側に配置されている。また、前方より見
て、観察用レンズ25から内視鏡中心を中心として、反
時計回りに約140度離れた位置に、鉗子チャンネル口
24が配置されている。照明用レンズ23は、レンズ径
の小さい23−1が内視鏡中心よりほぼ真下側に、それ
に比して径の大きい23−2が内視鏡中心を中心として
23−1より反時計回りに160度ほど離れた位置に配
置されている。洗浄用ノズル26は観察用レンズ25か
ら見て上方にあり、噴出口26aがほぼ観察用レンズ2
5の先端面を向くように置かれている。
【0064】図24(b)に示すように、複数のレンズ
から構成された観察用レンズ25は、先端面を先端部本
体18の曲面に沿って滑らかにつながるように、斜めの
平面にした楔状レンズになっている。観察用レンズ25
の周辺の先端部本体18の前面には観察用レンズ25の
先端面とほぼ同じ角度の平面部が設けられている。前記
観察用レンズ25の先端面の角度は内視鏡挿入方向に垂
直な平面に対して数度程度の角度がついている。観察用
レンズ25の固定用のレンズ枠27は軸対象の形状とな
っている。鉗子チャンネル口24は、開口部を先端部本
体18の前面の曲面部分に設けており、鉗子チャンネル
口24の形状は先端部本体18の前面曲面と滑らかにつ
ながる形状になっている。
【0065】また、図24(c)に示すように、径の異
なる2つの照明用レンズ23−1,23−2が、先端部
本体18の異なる角度のついた先端面を有して配置され
ている。径の大きい方の照明用レンズ23−2は内視鏡
挿入方向に垂直な面に対して20度程度の角度がついた
先端面を有している。径の小さい方の照明用レンズ23
−1の先端には30度程度の角度がついている。各照明
用レンズ23−1,23−2には先端部本体18の中心
からの配置距離が大きくなるに従って先端面を大きな角
度で斜めになるように、角度がつけられるが、その角度
は0〜数10度である。先端部本体18の前面の凸状曲
面に設けられた照明用レンズ23の先端面とほぼ同角度
の平面部にレンズはレンズ枠27を介して固定されてお
り、レンズ枠27も固定される楔状レンズの先端面角度
とほぼ同じ角度で先端を斜めにしている。
【0066】レンズ枠27を先端部本体18に固定した
際には、レンズ先端面がわずかに先端部本体18の前面
より突出し、レンズ枠27の先端面は先端部本体18の
前面をレンズ前方にまで延長した時に得られる曲面より
後方に位置するように、レンズおよびレンズ枠27間の
嵌合長がとられている。先端部本体18とレンズ枠27
との間の段差部には、先端部本体18の外表面と滑らか
につながるように接着剤33が盛られている。
【0067】前記構成によれば、先端面の楔の角度の異
なる複数の照明用レンズ23を有しているので、照明用
レンズ23の配置位置に応じてレンズ先端面が位置する
先端部本体18の前面と滑らかにつながるような楔角度
にレンズ先端面を加工することにより、自由なレイアウ
トを可能にし、径を太くせずに内視鏡の先端部本体18
の前面に丸みをつけることができる。また、光学レンズ
固定位置周辺にある先端部本体18の前面の凹み部に接
着剤33を先端部本体18の前面と滑らかにつながるよ
うに盛ることにより、先端部本体18の丸みを損ねず、
かつ、凹みへの汚物溜まりを防ぐことができる。
【0068】前記各実施形態によれば、つぎのような構
成が得られる。 (付記1)挿入部の先端部に観察窓を有した先端部本体
と、この先端部本体に設けられ前記観察窓を洗浄する洗
浄用ノズルとを有した内視鏡において、前記洗浄用ノズ
ルを内視鏡湾曲方向のうち下方向縁部の周辺以外に設置
したことを特徴とする内視鏡。
【0069】(付記2)挿入部の先端部に観察用レンズ
を有した先端部本体と、この先端部本体に設けられ前記
観察用レンズを洗浄する洗浄用ノズルを有したファイバ
ー式内視鏡において、前記洗浄用ノズルを、内視鏡湾曲
方向のうち右方向縁部の周辺以外に配したことを特徴と
した内視鏡。
【0070】(付記3)挿入部の先端部に観察用レンズ
を有した先端部本体と、この先端部本体に設けられ前記
観察用レンズを洗浄する洗浄用ノズルを有したビデオ式
内視鏡において、前記洗浄用ノズルを、内視鏡湾曲方向
のうち右方向と下方向縁部の周辺以外に配したことを特
徴とした内視鏡。 (付記4)洗浄用ノズルの配置部より内視鏡湾曲方向下
方向の内視鏡の先端部本体角部に丸みをつけたことを特
徴とした付記1記載の内視鏡。 (付記5)洗浄用ノズルの配置部より内視鏡湾曲方向下
方向の内視鏡の先端部本体前面をR曲率の大きな曲面と
したことを特徴とした付記1記載の内視鏡。
【0071】(付記6)洗浄用ノズル配置部より内視鏡
湾曲方向下方向の内視鏡の先端部本体を、先端から後方
にかけて径が太くなるようにテーパ状に斜めにしたこと
を特徴とした付記1記載の内視鏡。 (付記7)洗浄用ノズル配置部より内視鏡湾曲方向右方
向の内視鏡の先端部本体角部に丸みをつけたことを特徴
とした付記2記載の内視鏡。 (付記8)洗浄用ノズル配置部より内視鏡湾曲方向右方
向の内視鏡の先端部本体前面をR曲率の大きな曲面とし
たことを特徴とした付記2記載の内視鏡。 (付記9)洗浄用ノズル配置部より内視鏡湾曲方向右方
向の内視鏡の先端部本体を、先端から後方にかけて径が
太くなるようにテーパ状に斜めにしたことを特徴とした
付記2記載の内視鏡。
【0072】(付記10)洗浄用ノズル配置部より内視
鏡湾曲方向右方向と下方向の内視鏡の先端部本体の角部
に丸みをつけたことを特徴とした付記3記載の内視鏡。 (付記11)洗浄用ノズル配置部より内視鏡湾曲方向右
方向と下方向の内視鏡の先端部本体の前面をR曲率の大
きな曲面としたことを特徴とした付記3記載の内視鏡。 (付記12)洗浄用ノズル配置部より内視鏡湾曲方向右
方向と下方向の内視鏡の先端部本体を、先端から後方に
かけて径が太くなるようにテーパ状に斜めにしたことを
特徴とした付記3記載の内視鏡。
【0073】(付記13)凸状曲面とした先端面に観察
用レンズと、この観察用レンズ洗浄用ノズルを有した内
視鏡において、この洗浄用ノズルを前記凸状曲面の突出
頂部よりも内視鏡湾曲方向の下方向以外に洗浄用ノズル
を配したことを特徴とした内視鏡。 (付記14)観察用レンズ洗浄用ノズルを内視鏡先端縁
部以外に配したことを特徴とした付記1〜3のいずれか
に記載の内視鏡。
【0074】(付記15)内視鏡先端部の前面を凸状曲
面とした内視鏡において、この先端凸状曲面の一部に少
なくとも一つの平面部を設け、平面部に観察用レンズ及
び照明用レンズを配したことを特徴とした内視鏡。 (付記16)平面部にノズル開口部を配置した付記15
記載の内視鏡。 (付記17)内視鏡の先端部本体の前面の凸状曲面の一
部に設けた平面部は、内視鏡挿入方向に垂直でない平面
としたことを特徴とした付記15記載の内視鏡。
【0075】(付記18)内視鏡先端部前面の凸状曲面
の一部に設ける平面部を、内視鏡先端部本体に観察用レ
ンズ或いは照明用レンズを固定した時のレンズ位置にお
いて、レンズ外径をレンズ軸方向に延長して得られる外
周面と先端部前面の凸状曲面による交線と、前記レンズ
軸と先端部前面の凸状曲面突出頂部とを含む平面により
決まる二つの交点付近を通り、前記レンズ軸と前記突出
頂部とを含む平面に直交する様成形したことを特徴とし
た付記15記載の内視鏡。
【0076】(付記19)内視鏡先端部前面の凸状曲面
の一部に設ける平面部を、内視鏡先端部本体に観察用レ
ンズ或いは照明用レンズを固定した時のレンズ位置にお
いて、レンズ外径をレンズ軸方向に延長して得られる外
周面と先端部前面の凸状曲面による交線と、前記レンズ
軸と先端部前面の凸状曲面突出頂部とを含む平面により
決まる二つの交点のうち、突出頂部から遠い方の交点付
近を通り、かつ突出頂部から近い方の交点よりも更に突
出頂部に近い先端部前面凸状曲面上の点を通るようにし
たことを特徴とした付記15記載の内視鏡。
【0077】(付記20)先端部本体前面を凸状曲面と
し、前記曲面の一部に少なくとも一つの平面部を設け、
前記平面部に光学レンズを配した内視鏡において、この
平面部へ固定されるレンズの先端面をこの平面部と略並
行にして配置したことを特徴とした内視鏡。 (付記21)レンズ先端面をレンズ内光軸とは垂直でな
い平面とした楔状レンズを用いたことを特徴とした付記
20記載の内視鏡。 (付記22)観察用レンズまたは照明用レンズを内視鏡
挿入方向から傾けて配置したことを特徴とした付記20
記載の内視鏡。
【0078】(付記23)先端部本体の前面を凸状曲面
とし、この曲面の一部に少なくとも一つの平面部を設
け、前記平面部に光学レンズを配した内視鏡において、
内視鏡挿入方向に垂直な平面に対する曲面部に設けた前
記平面部の傾き角度より、内視鏡挿入方向に垂直な平面
に対するレンズの先端平面の傾き角度を小さくしたこと
を特徴とした内視鏡。
【0079】(付記24)内視鏡挿入方向に垂直な平面
に対する曲面部に設けた平面部の傾き角度より、垂直面
に対する先端平面の倒れ角度が小さい平面にて形成され
た楔状レンズを用いたことを特徴とする付記23記載の
内視鏡。 (付記25)先端部本体の先端面を凸状曲面とした内視
鏡において、先端部本体に設けられた内視鏡内蔵物嵌挿
用開口部と先端部本体外表面との間にできる極薄肉部を
取り除き、内蔵物嵌挿用開口部を異形開口としたことを
特徴とした内視鏡。
【0080】(付記26)先端部本体の前面を凸状曲面
とし、前記曲面の一部に少なくとも一つの平面を設け、
前記平面部に光学レンズを配した内視鏡において、先端
部本体に配置するレンズは先端部本体と別体にて構成さ
れた枠を介して先端部本体に配置することを特徴とする
内視鏡。 (付記27)先端部本体の前面を凸状曲面として形成
し、先端部本体に配置された観察用レンズ及び照明用レ
ンズ先端面を前記先端部本体の前面曲面と滑らかにつな
がるような角度で、斜めにした楔状レンズを用いた内視
鏡において、前記楔状レンズを含む光学レンズの固定用
レンズ枠の先端部端面をレンズと略同角度で斜めにした
ことを特徴とした内視鏡。
【0081】(付記28)レンズ枠の先端部端面は先端
部本体表面より突出しないように構成したことを特徴と
した内視鏡。 (付記29)先端部本体へのレンズ枠固定時に、先端部
本体とレンズ枠との段差部に接着剤をレンズ面より突出
せず、先端部本体より突出するように、盛り上げたこと
を特徴とした付記28記載の内視鏡。 (付記30)内視鏡の先端部本体に光軸の向きの異なる
複数の照明用ライトガイドを設けたことを特徴とした内
視鏡。 (付記31)各照明系レンズの光軸を、内視鏡挿入方向
前方でそれぞれの互いの光軸間の角度が大きくなる側に
傾けたことを特徴とした付記30記載の内視鏡。
【0082】(付記32)各照明系レンズの光軸を、先
端部本体の中心から外側に広がる向きに傾けたことを特
徴とした付記30記載の内視鏡。 (付記33)各照明系レンズの光軸が交差するように傾
けたことを特徴とした付記30記載の内視鏡。 (付記34)各光学系固定用レンズ枠を電気的に他の内
視鏡構成要素から隔絶させたことを特徴とした内視鏡。
【0083】(付記35)先端部に絶縁部材を配したこ
とを特徴とする付記34記載の内視鏡。 (付記36)レンズ枠を先端部の絶縁部材にのみ接触固
定させたことを特徴とした付記34記載の内視鏡。 (付記37)レンズ枠を絶縁材にて構成したことを特徴
とした付記34記載の内視鏡。 (付記38)レンズ枠に絶縁材を被覆したことを特徴と
した付記34記載の内視鏡。
【0084】(付記39)内視鏡の先端部本体に凸状曲
面を有し、先端部に固着される先端部本体カバーが構成
された内視鏡において、光学レンズの先端面が先端部本
体カバー曲面と滑らかにつながるように先端面が斜めに
なった楔状レンズとし、前記先端部本体カバーと前記光
学レンズを一体として成形したことを特徴とした内視
鏡。
【0085】(付記40)先端部本体の前面を凸状曲面
として形成し、その曲面の一部に平面部を設けて光学レ
ンズを配した内視鏡において、観察用レンズ洗浄用ノズ
ル噴出方向を観察用レンズが配されている平面と平行に
したことを特徴とした内視鏡。
【0086】(付記41)先端部本体の先端面を凸状曲
面として形成した内視鏡において、観察用レンズ洗浄用
ノズルの形状を先端部本体の前面曲面の突出頂部から離
れるにつれ噴出開口部及び外形の大きさを連続的に小さ
くしたことを特徴とする内視鏡。 (付記42)内視鏡の先端部本体の先端面の凸状曲面の
曲率を、全周において不均一としたことを特徴とした内
視鏡。
【0087】(付記43)先端部本体の前面を凸状曲面
とした内視鏡において、処置具挿通用鉗子チャンネルの
先端部の開口部付近の凸状曲面形状の曲率を他の内蔵物
の開口部に形成された曲率よりも大きくし、曲率の異な
る部分間を連続的に変化する曲率にてつなげたことを特
徴とした内視鏡。
【0088】(付記44)光源からの光を光伝送用ファ
イバを用いて先端部本体前面に配された楔状照明用レン
ズ後端に入射させている内視鏡において、光伝送用ファ
イバの光の出射側端面付近に対し、楔状照明用レンズの
厚みが厚い側に楔状照明用レンズ軸から偏心させたレン
ズ芯を挿入したことを特徴とした内視鏡。
【0089】(付記45)先端部本体の前面を凸状曲面
として形成し、この曲面部に鉗子チャンネル開口部を配
した内視鏡において、この開口部近傍において鉗子チャ
ンネル内部に絶縁材を配したことを特徴とした内視鏡。 (付記46)鉗子チャンネル内部を絶縁材で被覆したこ
とを特徴とする付記45記載の内視鏡。
【0090】前記付記1によれば、体腔内の挿入時の喉
等の管腔の体腔壁への洗浄用ノズルの引っ掛かりを無く
し、挿入性を向上できるという効果がある。付記15に
よれば、先端面を凸状曲面形状とした先端部本体におい
て、前記曲面の一部に平面部を設けることにより、光学
レンズを加工の容易な平面で先端面に角度を付けた楔状
レンズとして、レンズ先端面と先端部本体の平面部とを
同面にできる。これにより、視野ケラレや段差部への水
や汚物の溜まりを防ぐことができる。
【0091】付記43によれば、先端部本体の先端面の
角に曲率を設けた曲面とした内視鏡において、先端部本
体の先端面上の鉗子チャンネル開口部付近のみ他の内蔵
物の周りに設けられた曲率よりも大きな曲率にて構成す
ることにより、光学レンズの形状を大きく変化させて映
像を歪ませたり照明光量の損失を大きくしたりせずに、
先端部本体の前面の丸みを大きくして挿入性を向上させ
ることができる。
【0092】付記44によれば、光源装置からの光伝送
用ファイバの先端部本体の取り付け側の端面付近に、前
記ファイバ中心或いはこのファイバと接続される照明用
レンズの中心から照明用レンズの厚肉側方向へ偏心させ
た位置に、ライトガイド芯を挿入することにより、照明
用レンズ厚肉部側面にて乱反射する光線の量を減らし
て、前方照射光量の片寄りを少なくし、観察処置能力を
向上させる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、先端部本体に観察窓を洗浄する洗浄用ノズルを有し
た内視鏡において、前記洗浄用ノズルを内視鏡湾曲方向
のうち下方向縁部の周辺以外に設置したことにより、体
腔内の狭い管腔に挿入する際に、洗浄用ノズルが体腔壁
に引っ掛かることなく、良好な挿入性を得ることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡の先端
部本体の正面図。
【図2】同実施形態のビデオ内視鏡装置の概略的構成
図。
【図3】同実施形態の内視鏡を口腔から食道に挿入する
様子を示す説明図。
【図4】同実施形態の内視鏡を口腔から食道に挿入する
様子を示す説明図。
【図5】同実施例の変形例を示す先端部本体の一部切欠
した側面図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す内視鏡の先端
部本体の正面図。
【図7】同実施形態の変形例を示す内視鏡の先端部本体
の正面図。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す内視鏡の先端
部本体を示し、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図9】この発明の第4の実施形態を示す内視鏡の先端
部本体を示し、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図10】この発明の第5の実施形態を示す内視鏡の先
端部本体の一部切欠した側面図。
【図11】同実施形態の先端部本体の正面図。
【図12】同実施形態の先端部本体を拡大して示す縦断
側面図。
【図13】この発明の第6の実施形態を示す内視鏡の先
端部本体の一部切欠した側面図。
【図14】この発明の第7の実施形態を示す内視鏡の先
端部本体の縦断側面図。
【図15】同実施形態の先端部本体の一部を拡大して示
す縦断側面図。
【図16】この発明の第8の実施形態を示す先端部本体
の一部を拡大して示す縦断側面図。
【図17】この発明の第9の実施形態を示す先端部本体
の一部を拡大して示す縦断側面図。
【図18】この発明の第10の実施形態を示す先端部本
体の一部を拡大した一部切欠した側面図。
【図19】同実施形態の変形例を示す先端部本体の一部
の縦断側面図。
【図20】この発明の第11の実施形態を示す先端部本
体の縦断側面図。
【図21】同実施形態の先端部本体の正面図。
【図22】この発明の第12の実施形態を示す照明光学
系の縦断側面図。
【図23】同実施形態の照明光学系の正面図。
【図24】この発明の第13の実施形態を示し、(a)
は先端部本体の正面図、(b)はAOB線に沿う断面
図、(c)はCOD線に沿う断面図。
【符号の説明】
14…挿入部 18…先端部本体 25…観察用レンズ 26…洗浄用ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端部に観察窓を有した先端部
    本体と、この先端部本体に前記観察窓を洗浄する洗浄用
    ノズルとを有した内視鏡において、 前記洗浄用ノズルを内視鏡湾曲方向のうち下方向縁部の
    周辺以外に設置したことを特徴とする内視鏡。
JP8190745A 1995-12-15 1996-07-19 内視鏡 Withdrawn JPH1033461A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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