JPH10334397A - 交通信号機及びその信号制御方法 - Google Patents

交通信号機及びその信号制御方法

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JPH10334397A
JPH10334397A JP15305397A JP15305397A JPH10334397A JP H10334397 A JPH10334397 A JP H10334397A JP 15305397 A JP15305397 A JP 15305397A JP 15305397 A JP15305397 A JP 15305397A JP H10334397 A JPH10334397 A JP H10334397A
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JP
Japan
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signal
time
light
red
data
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15305397A
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English (en)
Inventor
Koji Sunahara
康治 砂原
Kaoru Saito
薫 斉藤
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V O C DAIREKUTO KK
Komatsu Ltd
Original Assignee
V O C DAIREKUTO KK
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1日の内で交通量の変化に対応した交通規制
が可能な交通信号機及びその信号制御方法を提供する。 【解決手段】 それぞれが赤信号灯22a及び青信号灯
22bを有する親信号機と子信号機とが同期しながらそ
れぞれの赤信号灯22a及び青信号灯22bの点灯、消
灯あるいは点滅の動作を行う交通信号機の信号制御方法
において、予め、赤信号灯22aと青信号灯22bを所
定の動作時間データに基づいて交互に点灯させる自動モ
ード、赤信号灯22aの赤点滅モード、又は、赤信号灯
22aの赤点灯モードの内の少なくともいずれかの動作
モードへ変更する変更時刻、あるいは前記自動モード時
の赤信号灯22a及び青信号灯22bの動作時間を変更
する変更時刻が設定された動作データを記憶し、現在時
刻がこの記憶された動作データの少なくとも2つ以上の
前記変更時刻のいずれかに達したときに、この変更時刻
に対応する動作モードへの変更、又は、自動モードでの
赤信号灯22a及び青信号灯22bの動作時間の変更を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路工事現場等に
おいて臨時に交通規制するときなどに使用する交通信号
機に関し、特には時間帯による交通量の変化に対応可能
な交通信号機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路工事現場等においては、臨時
に交通の規制を行うために、工事区間の前後に簡易に配
置可能な交通信号機が用いられている。このような交通
信号機は、通常、工事区間の前後に配置される1対の信
号機からなっており、また、各信号機は赤信号灯と青信
号灯とを備えていて、各信号機に内蔵されたそれぞれの
タイマにより赤信号灯及び青信号灯の点灯が一定時間毎
に交互に切替えられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の交通信号機では、四つ角等の交差点におけ
る工事現場での交通規制に対応することが困難となって
いる。すなわち、1対の交通信号機しか備えてないの
で、3方向以上の交通(例えば、四つ角では、4方向の
交通)を同期して規制することができない。従って、こ
のような場合には、従来は、交通規制を行う複数の専任
の作業者等を必要な位置に待機させて、互いに連絡をと
りながら交通規制させている。この結果、専任の作業者
を手配するための費用及び時間等を確保しなければなら
ないという問題を生じている。また、各信号機の赤信号
点灯時間及び青信号点灯時間が予め設定された一定の時
間に固定されているので、1日の内で交通量等の状況が
変化してもこれに対応できないという問題も発生してい
る。すなわち、夜間になって交通量が殆ど無くなって
も、日中と同様に赤信号灯と青信号灯を交互に所定時間
ずつ点灯させているので、車両は他の通行車両が無くて
も信号待ちしなければならない。このために、ドライバ
ーの不満を募らせる結果となっている。あるいは、朝の
通勤ラッシュ時間帯と、日中の通常の時間帯と、夕方の
帰宅ラッシュ時間帯とでは、通行方向による交通量の変
化があるが、この変化に対応していないので、交通量が
多くなった一方方向の車両の信号待ち時間が長くなる場
合もある。この結果、交通渋滞が発生するという問題も
生じている。
【0004】本発明は、上記の問題点に着目してなさ
れ、3方向以上の交差点にも適用可能で、かつ、1日の
内で交通量の変化に対応した交通規制が可能な交通信号
機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の
赤信号灯22aと青信号灯22bを有し、この第1の赤
信号灯22aと青信号灯22bのそれぞれの所定の点灯
時間及び消灯時間の動作時間に基づいて点灯、消灯ある
いは点滅の動作を行うとともに、第1の通信ユニットを
介してこの動作の同期信号を子信号機へ送信する親信号
機と、この親信号機からの前記同期信号に基づいて第2
の赤信号灯22a及び青信号灯22bのそれぞれの前記
動作を行う子信号機とを備えた交通信号機において、そ
れぞれの第1の赤信号灯22aと青信号灯22b、及
び、第2の赤信号灯22aと青信号灯22bの動作時間
データを少なくとも含む動作データを入力し、設定する
キー入力部3と、この設定された動作データを表示する
動作データ表示部4aと、前記親信号機と通信する第2
の通信ユニットと、キー入力部3により設定された動作
データを入力して記憶し、この記憶した動作データを、
動作データ表示部4aに表示すると共に、第2の通信ユ
ニットを介して前記親信号機に送信する制御部2とを有
するリモコン制御装置1と、第2の通信ユニットを介し
てこのリモコン制御装置1から受信した動作データを記
憶すると共に、この動作データを第1の通信ユニットを
介して前記子信号機に送信し、この記憶した動作データ
の前記動作時間データに基づいて、前記同期信号により
子信号機と同期しながら第1の赤信号灯22a及び青信
号灯22bを動作させる前記親信号機20と、この親信
号機20から受信した動作データを記憶すると共に、こ
の記憶した動作データの前記動作時間データに基づいて
前記同期信号により親信号機20と同期しながら第2の
赤信号灯22a及び青信号灯22bを動作させる少なく
とも一つの前記子信号機30とを備えた構成としてい
る。
【0006】請求項1に記載の発明によると、リモコン
制御装置のキー入力部から入力されて設定された赤信号
灯及び青信号灯のそれぞれの動作時間データ等の動作デ
ータは第2の通信ユニットを介して親信号機に送信さ
れ、そして親信号機側に記憶されると共に、親信号機か
ら少なくとも1つ以上の子信号機に第1の通信ユニット
を介してこの動作データが送信されて記憶される。そし
て、親信号機及び各子信号機は、この受信した動作時間
データに基づいてそれぞれの赤信号灯及び青信号灯の動
作(つまり、点灯時間)を互いに同期しながら制御す
る。従って、3方向以上の通行に対しても互いに同期を
とりながら交通規制ができる交通信号機を構成すること
が可能となる。この結果、例えば四つ角等の交差点での
交通信号機としても用いることができ、汎用性が向上す
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
交通信号機において、前記リモコン制御装置1のキー入
力部3に、前記赤信号灯22aと青信号灯22bを前記
所定の動作時間データに基づいて交互に点灯させる自動
モード、赤信号灯22aを点滅させる赤点滅モード、あ
るいは、赤信号灯22aを常時点灯させる赤点灯モード
の内の少なくともいずれかの動作モードを前記動作デー
タの一つとして設定できる設定スイッチを付設し、前記
リモコン制御装置1の制御部2は、この設定スイッチに
より設定された1つの動作モードから他の動作モードへ
変更させる変更コマンドを第2の通信ユニットを介して
前記親信号機20に送信し、この親信号機20は、受信
したこの変更コマンドに基づいて第1の赤信号灯22a
及び青信号灯22bを動作させると共に、この変更コマ
ンドを前記子信号機30に第1の通信ユニットを介して
送信し、この子信号機30は、受信したこの変更コマン
ドに基づいて第2の赤信号灯22a及び青信号灯22b
を動作させるようにしている。
【0008】請求項2に記載の発明によると、リモコン
制御装置のキー入力部によって、例えば、少なくとも赤
信号灯及び青信号灯を交互点灯させる自動モード、赤信
号灯を点滅させる赤点滅モード、及び、赤信号灯を常時
点灯させる赤点灯モード等のいずれかの動作モードを設
定可能としており、これらの動作モードへの変更コマン
ドを通信ユニットを介して親信号機に、そしてこの親信
号機を経由してすくなく共1つ以上の子信号機にも送信
可能としている。これによって、親信号機及び子信号機
の動作モードを交通量の変化に対応して変更することが
できる。従って、交通量の変更に伴う交通渋滞を招くこ
とが無くなり、また、夜間等の無駄な交通規制を行わな
くなるのでドライバーの不満やストレス等も解消され
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の交通信号機において、前記リモコン制御装置1の
キー入力部3に、前記赤信号灯22a及び青信号灯22
bの各動作時間の変更、又は、前記動作モードの変更を
行う時刻を24時間表示方式で設定する変更時刻の設定
スイッチを設けると共に、リモコン制御装置1の前記制
御部2に、現在時刻を24時間表示方式で計時する24
時間タイマ5を付設し、リモコン制御装置1の前記制御
部2は、この24時間タイマ5により計時した現在時刻
が前記変更時刻の設定スイッチにより設定された少なく
とも2つ以上の変更時刻データの内のいずれか一つに達
したとき、この変更時刻データに対応する赤信号灯22
a及び青信号灯22bの各動作時間データを変更する変
更コマンド、あるいは、動作モードを変更する変更コマ
ンドを前記親信号機20に送信し、この親信号機20
は、受信したこの変更コマンドの各動作時間データある
いは動作モードに基づいて、第1の赤信号灯22a及び
青信号灯22bの各点灯時間又は動作モードを変更する
と共に、この各動作時間データ又は動作モードの変更コ
マンドを前記子信号機30に送信し、この子信号機30
は、受信したこの変更コマンドの各動作時間データある
いは動作モードに基づいて、第2の赤信号灯22a及び
青信号灯22bの各点灯時間又は動作モードを変更する
ようにしている。
【0010】請求項3に記載の発明によると、リモコン
制御装置のキー入力部から、自動モードでの赤信号灯や
青信号灯の各動作時間を変更する時刻、又は、動作モー
ド(つまり、自動モード、赤信号灯点滅モード又は赤信
号灯常時点灯モード等)を変更する時刻を24時間表示
方式(24時間の各時間をそれぞれ区別可能な表現方法
で表す、例えば0時〜24時、又は午前/午後等)で設
定可能としている。そして、現在時刻を24時間表示で
計時可能な24時間タイマをリモコン制御装置に設け、
この24時間タイマで計時された現在時刻が上記設定さ
れたいずれか一つの変更時刻に等しくなったとき、この
変更時刻に対応する動作時間データ、又はモード変更コ
マンドを親信号機及び子信号機に送信する。この後、親
信号機及び子信号機は変更された動作時間データに基づ
いて自動運転を行ったり、変更された動作モードに基づ
いて動作したりする。この結果、予め、本交通信号機が
設置される道路の交通量の1日間にわたる変化量に対応
して、変更すべき時刻毎に動作モード及び動作時間デー
タ等を設定しておくことにより、交通量の変化量に対応
して(時間帯に応じて)自動的に交通信号機の動作を変
更できる。従って、交通量の変更に伴う交通渋滞を招く
ことが無くなり、また、夜間等の無駄な交通規制を行わ
なくなるのでドライバーの不満やストレス等も解消され
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
記載の交通信号機において、前記リモコン制御装置1の
キー入力部3に、前記赤信号灯22a及び青信号灯22
bの各動作時間の変更、又は、前記動作モードの変更を
行う時刻を24時間表示方式で設定する変更時刻の設定
スイッチを設けると共に、前記親信号機20に、現在時
刻を24時間表示方式で計時する24時間タイマ5を設
け、リモコン制御装置1の前記制御部2は、前記変更時
刻の設定スイッチにより設定された少なくとも2つ以上
の変更時刻データ、及びこの変更時刻データに対応する
動作データを第2の通信ユニットを介して親信号機20
に送信し、この親信号機20は、受信したこの変更時刻
データ及び動作データを記憶し、前記24時間タイマ5
により計時した現在時刻がこの変更時刻データの内のい
ずれか一つに達したとき、この変更時刻データに対応す
る動作データの動作時間データ又は動作モードに基づい
て、第1の赤信号灯22a及び青信号灯22bの各点灯
時間又は動作モードを変更すると共に、この変更時刻デ
ータに対応する動作データの動作時間データ又は動作モ
ードを前記子信号機30に送信し、この子信号機30
は、受信したこの動作時間データ又は動作モードに基づ
いて、第2の赤信号灯22a及び青信号灯22bの各点
灯時間又は動作モードを変更するようにしている。
【0012】請求項4に記載の発明によると、リモコン
制御装置により設定された変更時刻データ、動作時間デ
ータ及び動作モード等を含む動作データは親信号機に送
信され、親信号機内に記憶される。そして、自動運転時
には、親信号機は現在時刻が上記変更時刻データの内の
いずれか一つに達したかを判断し、達したときにこの変
更時刻データに対応する動作データを子信号機に送信す
ると共に、この動作データに基づいて、親信号機と各子
信号機と同期をとりながら、それぞれの赤信号灯及び青
信号灯の点灯時間又は動作モードを変更する。従って、
予め、本交通信号機が設置される道路の交通量の1日間
にわたる変化量に対応して、変更すべき時刻毎に動作モ
ード及び動作時間データ等を設定しておくことにより、
交通量の変化量に対応して(時間帯に応じて)自動的に
交通信号機の動作を変更できる。この結果、交通量の変
更に伴う交通渋滞を招くことが無くなり、また、夜間等
の無駄な交通規制を行わなくなるのでドライバーの不満
やストレス等も解消される。また、自動運転時には親信
号機と各子信号機との通信のみで動作するので、この自
動運転中の交通信号機のシステムからリモコン制御装置
を外すことが可能となり、このリモコン制御装置を他の
交通信号機のシステム(1つの親信号機と複数の子信号
機との組み合わせ)に対する動作データの設定に使用す
ることができる。従って、複数のシステム全体での運用
費用を安くすることができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、それぞれが赤信
号灯22a及び青信号灯22bを有する親信号機と子信
号機とが同期しながらそれぞれの赤信号灯22a及び青
信号灯22bの点灯、消灯あるいは点滅の動作を行う交
通信号機の信号制御方法において、予め、前記赤信号灯
22aと青信号灯22bを所定の動作時間データに基づ
いて交互に点灯させる自動モード、赤信号灯22aを点
滅させる赤点滅モード、又は、赤信号灯22aを常時点
灯させる赤点灯モードの内の少なくともいずれかの動作
モードへ変更する変更時刻、あるいは前記自動モード時
の赤信号灯22a及び青信号灯22bの動作時間を変更
する変更時刻が設定された動作データを記憶し、現在時
刻がこの記憶された動作データの少なくとも2つ以上の
前記変更時刻のいずれかに達したときに、この変更時刻
に対応する動作モードへの変更、又は、自動モードでの
赤信号灯22a及び青信号灯22bの動作時間の変更を
行う方法としている。
【0014】請求項5に記載の発明によると、少なくと
も、赤信号灯及び青信号灯を交互に点灯させる自動モー
ド、赤信号灯を点滅させる赤点滅モード、及び、赤信号
灯を常時点灯させる赤点灯モード等の内いずれかの動作
モードへ変更する変更時刻、又は自動モード時の赤信号
灯及び青信号灯の動作時間を変更する変更時刻を1つ以
上設定しておき、現在時刻がこの設定され1つ以上の変
更時刻の内いずれかに達したときは、対応する動作モー
ドへ変更、又は動作時間の変更等を行うことができる。
よって予め、本交通信号機が設置される道路の交通量の
1日間にわたる変化量に対応して、変更すべき時刻毎に
動作モード及び動作時間データ等を設定しておくことに
より、交通量の変化量に対応して(時間帯に応じて)自
動的に交通信号機の動作を変更できる。従って、交通量
の変更に伴う交通渋滞を招くことが無くなり、また、夜
間等の無駄な交通規制を行わなくなるのでドライバーの
不満やストレス等も解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施形態を
説明する。図1〜図16に基づいて、第1実施形態を説
明する。図1は、本実施形態に係わる交通信号機のシス
テム構成図である。ここでは、例えば四つ角の交差点等
のように4方向の通行を規制する交通信号機として適用
される例を示している。
【0016】四つ角の交差点には、各通行方向に対応す
る1つの親信号機20と3つの子信号機30とが配置さ
れている。3つの子信号機30の内、1つの子信号機3
0Bは親信号機20と対になって互いに対向する車線を
交通規制し、また、他の2つの子信号機30C,30D
はこの親信号機20の規制車線と交差し、かつ、互いに
対向する車線を交通規制するように配置されている。親
信号機20と各子信号機30とは第1の通信ユニットを
介する無線通信により同期信号を送受信しており、この
同期信号に基づいて同期をとりながらそれぞれの赤信号
灯及び青信号灯の動作が制御されている。
【0017】また、これらの信号機の点灯パターンを変
更する動作モード及び点灯時間データ等の動作データを
設定するためのリモコン制御装置1が設けられている。
このリモコン制御装置1と親信号機20とは第2の通信
ユニットを介して無線通信を行っており、リモコン制御
装置1はこの無線通信によって上記設定された動作デー
タや運転開始信号等を親信号機20に送信する。さら
に、親信号機20は、この受信した動作データ及び運転
開始信号等を各子信号機30に第1の通信ユニットを介
して送信する。そして、親信号機20と各子信号機30
は、受信した設定データに基づいて互いに同期をとりな
がら動作を制御している。
【0018】図2はリモコン制御装置1の機能構成ブロ
ック図を示し、図3はリモコン制御装置1のパネル図の
実施形態を示し、また図4はリモコン制御装置1による
動作データの設定の説明図を示している。以下、これら
の図に基づいてリモコン制御装置1の構成を説明する。
【0019】キー入力部3は、各信号機の動作に必要な
動作データを設定する設定スイッチ3a,3cUPキー
3a及びDOWNキー3bと、スタートスイッチ3cと
からなっており、これらのスイッチの出力信号は制御部
2に入力されている。この動作データとして、図3に示
すようにプログラム番号データと、変更時刻データと、
動作モードと、動作時間データとが設定可能となってい
る。ここで、動作モードは、例えば、自動的に赤信号灯
及び青信号灯を交互に繰り返して点灯する自動モード、
赤信号灯のみを所定時間間隔毎に点滅させる赤点滅モー
ド、及び赤信号灯のみを常時点灯させる赤点灯モードな
どのように点灯パターンを設定できる。また、動作時間
データとしては、上記自動モードのときの、親信号機2
0及び四つ角交差点に使用時の子信号機30Bの青信号
点灯時間、子信号機30C,30Dの青信号点灯時間、
及び両通行方向の同時赤信号点灯時間(共通時間)等が
設定される。また、変更時刻データは、これらの動作モ
ード又は動作時間データを変更して各信号機を動作させ
る時刻を表している。そして、プログラム番号データ
は、これらの各動作毎の番号を表している。
【0020】本実施形態では、図3に示すように、設定
スイッチ3a,3cとして、例えば各動作データに対応
してそれぞれのUPキー(以後、UPキー3aと呼ぶ)
及びDOWNキー(以後、DOWNキー3bと呼ぶ)を
設けており、各動作データの入力データの大きさを順に
更新して設定できるようになっている。例えば、プログ
ラム番号データのUPキー3a又はDOWNキー3bを
それぞれ操作することによってプログラム番号を順に上
昇又は下降させ、所望のプログラム番号を設定すること
ができる。また、変更時刻データのUPキー3a又はD
OWNキー3bをそれぞれ操作することによって変更時
刻データを例えば秒単位で順に上昇又は下降させ、動作
モード又は動作時間を変更する時刻を設定することがで
きる。また、動作モードのUPキー3a又はDOWNキ
ー3bの操作によって各動作モードをサイクリックに表
示させ、所望の動作モードを設定できる。さらに、前記
動作時間データのUPキー3a又はDOWNキー3bの
操作によって各点灯時間を例えば秒単位で順に上昇又は
下降させ、各点灯時間データを設定することができる。
なお、キー入力部3はこれらのUPキー3a及びDOW
Nキー3bに限定されず、各動作データを設定できるス
イッチ等で構成することができる。
【0021】なお、動作時間データとして零が設定され
て動作不能とならないように、動作時間データの設定可
能な最小値(例えば、10秒)を設けるようにしてもよ
い。また、動作モードの内で、赤点滅モード又は赤点灯
モードが設定されたときは、動作時間データは設定でき
ないようになっており、動作時間データと区別できる他
の所定データが無条件に設定される。そして、実際の赤
点滅モードの実行時には、所定の赤点滅時間間隔で点滅
するようにしている。
【0022】また、スタートスイッチ3cは、上記設定
された動作データのリモコン制御装置1から親信号機2
0への送信の開始を指示するスイッチである。
【0023】表示部4は、キー入力部3により設定され
た上記の各動作データを操作者に表示する動作データ表
示部4aと、親信号機20との無線通信状態(送信中、
受信中、又は通信エラー発生等)を表示する通信状態表
示部4bとからなっており、これらの表示信号は制御部
2から出力される。動作データ表示部4aの内、プログ
ラム番号データ、変更時刻データ及び動作時間データの
表示部は例えば発光ダイオード等による数字表示器で構
成され、また、動作モードの表示部は例えば液晶表示器
やEL表示器等からなるグラフィック表示器で構成され
る。あるいは、動作データ表示部4aの全体を、グラフ
ィック表示器により一体化して構成することもできる。
また、通信状態表示部4bは、本実施形態では図3に示
すように「送信」、「受信」又は「通信エラー発生」等
のメッセージを表示するグラフィック表示器で構成して
いる。なお、この通信状態表示部4bは、上記メッセー
ジのいずれかひとつに対応する発光ダイオードやランプ
等で構成してもよい。
【0024】24時間タイマ5は、本交通信号機の動作
中における経過時刻を昼夜24時間連続して計測するも
のであり、この計測された経過時刻データは制御部2に
出力される。この計測された経過時刻データを出力する
形式は、例えば分データのみで表したり、又は時間と分
を組み合わせたデータで表すことができる。なお、この
24時間タイマ5の計測単位は、動作データ内の前記変
更時刻データとの比較によって、動作モード又は動作時
間データの変更タイミングを精度良く判定できるような
単位でよい。
【0025】制御部2は例えばマイクロコンピュータ等
のコンピュータ装置を主体にして構成されており、内部
に、前記各動作データを記憶する図示しないメモリを有
している。この制御部2は、キー入力部3から動作デー
タが入力されたときは、この動作データを前記メモリの
所定エリアに記憶すると共に、この動作データを前記動
作データ表示部4aに表示させる。そして、この記憶さ
れた動作データに基づいて後述する所定の処理を行い、
24時間タイマ5から入力した経過時刻データが前記変
更時刻データのいずれかに一致したときに、無線ユニッ
ト6を介して親信号機20側に所定のコマンド及び/又
は動作時間データ等を送信し、これにより親信号機20
と各子信号機30の動作モード及び/又は動作時間等を
制御している。
【0026】なお、上記コマンドは親信号機20及び子
信号機30に所定の処理を実行させる指令信号であり、
リモコン制御装置1から親信号機20へ送信されると共
に、必要な場合には、さらに親信号機20から子信号機
30へ送信される。コマンドの種類としては、例えば以
下のようなものが準備されている。すなわち、赤点滅モ
ードへの変更、赤点灯モードへの変更、自動モードへの
変更、及び自動モード時の動作時間データ送信等のコマ
ンドを備えている。
【0027】第2の通信ユニットの一方を構成する無線
ユニット6は制御部2に接続されており、制御部2から
出力された前記コマンドや動作時間データ等を親信号機
20へ無線送信する。また、親信号機20からの動作デ
ータ受信完了信号等を受信して制御部2に出力する。
【0028】図5は親信号機20及び子信号機30の機
能構成ブロック図を示し、図6はこれの表示灯部の詳細
説明図を示している。以下、これらの図に基づいて親信
号機20及び子信号機30の構成を詳細に説明する。な
お、本実施形態においては、親信号機20と子信号機3
0のハード構成は同一としており、内部に設けられた例
えばスイッチ等からなる所定の機能切換手段(図示せ
ず)によって、親信号機20又は子信号機30として機
能できるようになっている。すなわち、本実施形態のよ
うな四つ角での交差点信号機として機能させる場合に
は、この機能切換手段によって例えば4つの機能A、
B、C、Dが選択できるようになっており、機能Aでは
親信号機20として、機能Bでは親信号機20と対の信
号機として、また機能C、Dでは親信号機20の道路と
交差する道路の信号機として動作させるようにしてい
る。
【0029】信号灯22は赤信号灯22aと青信号灯2
2bとからなり、本実施形態においては図6に示すよう
に上下方向に並べて配置されている。この赤信号灯22
a及び青信号灯22bは信号機の赤信号表示及び青信号
表示を行うものであり、後述する制御器21により所定
の動作モードに基づいて点灯及び消灯が制御される。な
お、赤信号灯22aと青信号灯22bの配置の仕方はこ
れに限定されるものではなく、例えば左右方向に配列し
てもよい。
【0030】また、時間表示器23は上記赤信号灯22
aの点灯時間の残り時間、すなわち赤点灯残り時間を表
示するものであり、分表示部23a、秒表示部23b及
びコロン表示部23cからなっている。このコロン表示
部23cは、各信号機が正常に動作しているときに常時
点灯されるようになっており、これによって外部に正常
動作中であることを表示可能となっている。なお、これ
らの分表示部23a、秒表示部23b及びコロン表示部
23cは、例えば発光ダイオード等による表示器やグラ
フィック表示器等で構成される。
【0031】通信ユニット24は前記通信ユニット6と
対で第2の通信ユニットを構成しており、当該交通信号
機が親信号機20として動作するときに、通信ユニット
24は通信ユニット6との無線での送受信を行う。ま
た、通信ユニット25は第1の通信ユニットの一方を構
成しており、親信号機20と子信号機30とは互いに通
信ユニット25を介して前記コマンドや動作データ等を
送受信する。通信ユニット24及び通信ユニット25の
データ入出力信号線は、制御器21に接続されている。
【0032】制御器21は例えばマイクロコンピュータ
等からなるコンピュータ(以後、CPUと言う)21a
を主体にして構成されており、内部には、図示しないタ
イマ21b、メモリ21c及びカウンタ21d等を有し
ている。親信号機20として機能するように設定された
制御器21は、リモコン制御装置1から通信ユニット2
4を介して受信したコマンド及び/又は動作時間データ
を前記メモリ21cの所定エリアに記憶すると共に、こ
のコマンド及び/又は動作時間データを通信ユニット2
5を介して子信号機30に送信する。そして、このコマ
ンド及び/又は動作時間データに基づいて、赤信号灯2
2a及び青信号灯22bの点灯、消灯の制御、また時間
表示器23の赤点灯残り時間表示の制御、赤信号灯22
a及び青信号灯22bの点灯の子信号機30との同期確
認、あるいは、動作時間データのリモコン制御装置1へ
の返信等を行う。
【0033】一方、子信号機30として機能するように
設定された制御器21は、親信号機20から通信ユニッ
ト25を介して受信したコマンド及び/又は動作時間デ
ータをメモリ21cの所定エリアに記憶する。そして、
このコマンド及び/又は動作時間データに基づいて、赤
信号灯22a及び青信号灯22bの点灯、消灯の制御、
時間表示器23の赤点灯残り時間表示の制御、あるい
は、親信号機20との赤信号灯22a及び青信号灯22
bの点灯の同期確認を行っている。
【0034】次に、以上の構成による作用をフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、図7に基づいて、リモ
コン制御装置1での動作データの設定を行う手順を説明
する。なお、ここでは、各処理ステップ番号をSを付し
て表す。リモコン制御装置1の制御部2は、S1で、キ
ー入力部3により動作モード及び動作時間データ等の動
作データの入力が行われたら、この動作データを制御部
2内のメモリの所定エリアに記憶する。そして、S3
で、これらの動作データに基づいて、各動作データに対
応するチェックコードを算出して所定エリアに記憶す
る。ここに、このチェックコードは、送信した動作デー
タが受信側で正常に受信されたか否かをチェックするた
めのコードを意味しており、送信時にこの動作データと
共に送信される。従って、チェックコードは通信データ
の誤りチェックが可能なコードであればよく、例えば、
動作データの内の各動作時間データ(すなわち、親信号
機20の青信号点灯時間、子信号機30の青信号点灯時
間、及び両信号機の同時赤信号点灯時間等であり、秒単
位で表したデータとする)の和を算出し、この和データ
の例えば下N桁(Nは、確実に通信データの誤りチェッ
クができる数とする)をチェックコードとして用いても
よい。
【0035】つぎに、図8に基づいて、本交通信号機の
基本的な制御処理を説明する。同図は、24時間タイマ
による動作モード及び動作時間の切り換えを行うリモコ
ン制御装置1の処理フローチャートを示している。
【0036】S4で、スタートスイッチ3cから送信ス
タート信号が入力されるのを待って、S5で、制御部2
は24時間タイマ5により計測した現在の経過時刻デー
タと前記設定された動作データ中の各プログラム番号に
対応する変更時刻データとを比較し、現在の経過時刻が
このいずれかの変更時刻に達するまでS5を繰り返して
待つ。現在の経過時刻がこのいずれかの変更時刻に達し
たときは、S6で、この変更時刻に対応するプログラム
番号の動作時間データ部を読み出し、この読み出したデ
ータが時間データか否かをチェックする。このデータが
時間データのときは、S10で、後述する動作時間デー
タ送信サブルーチン(図9参照)において上記動作時間
データを親信号機20に送信した後にこの動作時間デー
タに基づく自動運転を開始する。また、上記S6で時間
データでないときは、S50で、後述する動作モード変
更サブルーチン(図14参照)において、動作モードの
変更コマンドを親信号機20に送信した後にこの動作モ
ードコマンドに基づく運転が行われる。そして、S10
又はS50の各サブルーチンを終了したら、S5に戻っ
て以上の処理が繰り返される。
【0037】図9は、リモコン制御装置1の制御部2の
前記動作時間データ送信サブルーチンを示している。制
御部2は、S11で、通信ユニット6を介して親信号機
20に接続信号を送信し、S12で、所定時間後にこの
接続信号に対する親信号機20からの接続完了信号が受
信されたか否かを判断する。そして、接続完了信号が受
信されたときは、S13で、前述の図8のS5において
対応したプログラム番号の動作データ(自動モードデー
タ、動作時間データ)と、この動作データに対応して記
憶されている前記チェックコードとを通信ユニット6を
介して親信号機20に送信する。この後、S14で、所
定時間待って親信号機20からの動作データ受信完了信
号を受信したか否かを判断し、受信したときは、S15
で、動作開始許可信号を親信号機20に送信した後、本
動作時間データ送信ルーチンの処理を終了して、前記図
8でのメインルーチンに戻る。
【0038】なお、上記S12において接続完了信号が
受信されないときは、S16で、この受信されなかった
回数をカウントアップ(1回増加)し、この回数が所定
回数以上になったか否かをチェックする。所定回数以上
になってないときは、S11に戻って所定回数に達する
まで接続信号の送信を繰り返し、また所定回数以上に達
したときは、S17で通信回線の故障とみなして通信状
態表示部4bに所定のエラー表示(例えば、通信エラ
ー)を行い、本処理を終了する。また、S14で動作デ
ータ受信完了信号を受信してないときは、S18で、受
信されなかった回数が所定回数以上になったか否かをチ
ェックし、所定回数以上になってないときは、S13に
戻って動作データ受信完了信号を受信するまで動作デー
タの送信を繰り返し、また所定回数以上に達したときは
S17で通信状態表示部4bに所定のエラー表示を行
い、本処理を終了する。
【0039】次に、図10は、図9の制御部2による動
作時間データ送信サブルーチンに対応して行われる親信
号機20の制御器21の処理ルーチンを示している。親
信号機20の制御器21は、S21で、通信ユニット2
4を介してリモコン制御装置1から接続信号を受信する
まで待つ。なお、この接続信号は、前述の図9のS11
において送信されたものである。そして、接続信号を受
信したら、S22で、接続完了信号を通信ユニット24
を介してリモコン制御装置1へ送信した後、S23でリ
モコン制御装置1から動作データ(前述の図9のS13
において送信されている)が受信されたか否かをチェッ
クし、受信されるまでS22に戻って接続完了信号の送
信を繰り返す。そして、動作データが受信されたとき
は、S24でこの受信した動作データに基づいてチェッ
クコードを算出し、S25でこの算出したチェックコー
ドと前記受信データに含まれたチェックコード(リモコ
ン制御装置1側で算出されたもの)とが一致しているか
否かをチェックする。このチェックコードが一致してな
いときは、S26で再び動作データが受信されるまで待
ち、受信されたらS24に戻ってチェックコードが一致
するまで以上の処理を繰り返す。
【0040】そして、S25でチェックコードが一致し
たときは、S27で動作データ受信完了信号をリモコン
制御装置1に送信する。次に、S28でリモコン制御装
置1から動作開始許可信号(前述の図9のS15におい
て送信されている)を受信した否かをチェックし、受信
してないときはS27に戻って動作データ受信完了信号
の送信を繰り返し、受信したときはS29で、リモコン
制御装置1から受信した前記動作データ、及びこの動作
データに対応する前記チェックチェックコードを記憶す
る。この後、S30において、親信号機20から子信号
機30への動作データ通信サブルーチンを実行し、次に
S100で、この動作データに基づいて親信号機20と
子信号機30が同期をとりながら各信号灯22を制御し
て自動運転を行い、本処理を終了する。
【0041】なお、S30では、前述の図9のリモコン
制御装置1から親信号機20への動作時間データ送信ル
ーチンと同様にして、親信号機20から各子信号機30
B,30C,30Dへ動作時間データが送信される。次
に、親信号機20は、最後に動作データ受信完了信号を
子信号機30から受信した後、動作開始許可信号を子信
号機30へ送信する。これ以後、後述の自動運転ルーチ
ンS100において子信号機30と同期をとりながら、
赤信号灯22aと青信号灯22bの点灯及び消灯、及び
時間表示器23の表示を制御する。一方、これに対して
子信号機30では、前述の図10に示した親信号機20
からリモコン制御装置1への応答処理ルーチンと同様に
して、子信号機30から親信号機20への応答処理が行
われ、受信した動作データ及びチェックコードを所定の
メモリ21c内に記憶して動作データ受信完了信号を親
信号機20へ送信する。そして、最後に親信号機20か
ら動作開始許可信号を受信したら、これ以後、各子信号
機30B,30C,30Dは、上記自動運転ルーチンS
100を実行する親信号機20と同期をとりながら、後
述する子信号機の自動運転ルーチンS120を実行し、
子信号機の各信号灯22及び時間表示器23の表示を制
御する。
【0042】つぎに、図11〜図15を参照して、親信
号機20及び子信号機30の自動運転での処理ルーチン
を説明する。図11は親信号機20の自動運転ルーチン
S100を示し、図12は親信号機20及び子信号機3
0の自動運転での異常処理サブルーチンS180を示
し、図13は親信号機20及び子信号機30の自動モー
ドでの動作のタイミングチャートを示している。また、
なお、ここで、リモコン制御装置1から親信号機20及
び子信号機30に送信された現在の動作時間データは、
それぞれ、親信号機20の青点灯時間がTaに、子信号
機30の青点灯時間がTbに、そして共通時間(親信号
機20と子信号機30の赤同時点灯時間)がTcに設定
されているとする。
【0043】図11に基づいて、親信号機20の自動運
転ルーチンS100を説明する。制御器21は、まず、
S101で青信号灯22bを点灯させると共に、タイマ
21bを起動させる。このタイマ21bにより、青信号
灯22bの点灯経過時間(以後、青点灯経過時間と言
う)tm1が計測される。この後S2で、制御器21は、
同期信号をチェックコードとともに通信ユニット25を
介して子信号機30へ送信する。この後、制御器21
は、各子信号機30から所定時間後に同期信号が返送さ
れて来るか否かをチェックする。すなわち、まず、S1
03で青点灯経過時間tm1が所定時間「Ts−ΔT」以
上になるまで待ち、所定時間「Ts−ΔT」以上になっ
たら、S104及びS105において、青点灯経過時間
tm1が所定時間「Ts+ΔT」より大きくなるまでの間
に、子信号機30Bからの同期信号が受信されたか否か
をチェックする。ここで、Tsは親信号機20から各子
信号機30へ送信された同期信号に対する各子信号機3
0からの応答の同期信号を返信する許容応答時間の単位
を表している。すなわち、子信号機30Bは親信号機2
0からの同期信号に対してTs以内に返信する必要があ
り、同様にして、子信号機30Cは「2×Ts」以内
に、子信号機30Dは「3×Ts」以内に返信する必要
がある。また、ΔTは、上記同期信号の返信がそれぞれ
の許容応答時間以内にあったか否かをチェックするため
に設けられた各許容応答時間の許容誤差時間を表す。
【0044】そして、上記S104で子信号機30Bか
らの同期信号が受信されたときは、次に、S106で青
点灯経過時間tm1が所定時間「2×Ts−ΔT」以上に
なるまで待ち、所定時間「2×Ts−ΔT」以上になっ
たら、S107及びS108において、青点灯経過時間
tm1が所定時間「2×Ts+ΔT」よりも大きくなるま
での間に、子信号機30Cからの同期信号が受信された
か否かをチェックする。そして、子信号機30Cからの
同期信号が受信されたときは、次に、S109で青点灯
経過時間tm1が所定時間「3×Ts−ΔT」以上になる
まで待ち、所定時間「3×Ts−ΔT」以上になった
ら、S110及びS111において、青点灯経過時間t
m1が所定時間「3×Ts+ΔT」より大きくなるまでの
間に、子信号機30Dからの同期信号が受信されたか否
かをチェックする。
【0045】そして、子信号機30Dからの同期信号が
受信されたときは、S112でカウンタ21dをリセッ
トした後、S113で時間表示器23のコロン表示部2
3cを点灯させて当該交通信号機のシステム全体が正常
に動作中であることを表示させ、つぎにS114へ処理
を移行する。また、前記S105で青点灯経過時間tm1
が所定時間「Ts+ΔT」より大きくなったとき、ある
いは、前記S108で青点灯経過時間tm1が所定時間
「2×Ts+ΔT」より大きくなったとき、あるいは、
前記S111で青点灯経過時間tm1が所定時間「3×T
s+ΔT」より大きくなったときには、S180の異常
処理サブルーチンを処理する。この後、S114へ処理
を移行する。
【0046】S114では、制御器21は青点灯経過時
間tm1が現在設定されている青点灯時間Ta以上になる
まで待ち、青点灯時間Ta以上になったとき、S115
で、赤信号灯22aを点灯させると共に、青信号灯22
bを消灯させる。さらに、このとき同時にタイマ21b
を再度起動させ、赤信号灯22aの点灯経過時間(以
後、赤点灯経過時間と言う)tm2を計測開始する。次
に、S116で、タイマ21bで計測した赤点灯経過時
間tm2に基づいて、赤点灯残り時間TRmを演算して時間
表示器23に表示させる。ここで、親信号機20の赤信
号灯22aの点灯時間(以後、赤点灯時間と言う)Td
は子信号機の青点灯時間Tb及び共通時間Tcとの関係
により数式「Td=Tb+2×Tc」で表されるので、
上記の赤点灯残り時間TRmは、数式「TRm=Tb+2×
Tc−tm2」で求められる。
【0047】つぎに、S117では、赤点灯経過時間t
m2が赤点灯時間Td(つまり、「Tb+2×Tc」)以
上になるまで待ち、赤点灯時間Td以上になったときは
再びS101へ戻って以上の処理を繰り返す。
【0048】次に、図12を参照して、異常処理サブル
ーチンS180の処理フローチャートを説明する。S1
81で、カウンタ21dを1だけ増加し、次にS182
で異常表示を行う。この異常表示は、例えば、時間表示
器23のコロン表示部23cを消灯させることにより行
うことができ、これによって本交通信号機のシステムが
正常な同期状態に無いことが外部に表示される。この
後、S183で、カウンタ21dのカウント値が所定の
規定値に達したかをチェックし、規定値に達してないと
きは本サブルーチンを終了してメインルーチンに戻り、
規定値に達したときは赤信号灯22aを常時点灯させて
異常表示し、本サブルーチンを終了する。
【0049】この異常処理サブルーチンにより、親信号
機20は各子信号機30と互いに同期信号による同期が
とれなくなった状態が所定回数以上、つまり所定時間以
上継続した場合には、相互の送受信を停止させ、異常表
示を行って外部に知らせることができる。なお、この異
常処理サブルーチンのS183で、異常状態を判断する
ための規定値の大きさは、同期がとれなくなった異常状
態の継続を許容する時間の長さに従って設定される。ま
た、後述するように、各子信号機30も同様に、親信号
機20との同期がとれなくなった状態が所定時間以上継
続した場合には本異常処理サブルーチンS180を実行
するようになっている。
【0050】一方、各子信号機30のそれぞれの制御器
21は、親信号機20から前記動作開始許可信号を受信
したら、前記機能切換手段により選択された機能に対応
して以下のような自動運転処理を開始する。すなわち、
例えば図1に示したような四つ角の交差点での交通信号
機として用いられる場合には、親信号機20と同一の動
作を行う(つまり、親信号機20と対で使用される)子
信号機30Bは受信した動作時間データに基づいて親信
号機と同一のタイミングで、かつ、同一の青信号点灯時
間及び赤信号点灯時間により動作するようになってい
る。また、子信号機30C,30Dは、受信した動作時
間データに基づいて子信号機として動作するようになっ
ている。
【0051】図14は図11に対応する子信号機30B
の自動運転ルーチンS120を示しており、図14に基
づいて、親信号機20と対になる子信号機30Bの制御
器21の処理フローチャートを説明する。制御器21
は、まず、S121で青信号灯22bを点灯させると共
に、タイマ21bを起動させ、タイマ21bによって青
信号灯22bの青点灯経過時間tsb1 を計測する。そし
て、S122及びS123において、青点灯経過時間t
sb1が所定時間「Ts+ΔT」より大きくなるまでの間
に親信号機20から同期信号を受信したか否かをチェッ
クする。この同期信号を受信したら、S124で直ちに
同期信号を親信号機20に通信ユニット25を介して送
信し、S125に処理を移行する。なお、S123で青
点灯経過時間tsb1 が所定時間「Ts+ΔT」より大き
くなったら、S180の異常処理サブルーチンで異常処
理した後に、S129へ移行する。
【0052】次に、S125では、S121で青信号灯
22bを点灯してからS122で同期信号を受信するま
での所要時間を算出し、この算出データを修正時間δT
として記憶する。ここで、この修正時間δTは、親信号
機20と子信号機30Bとの点灯の同期がずれた場合
に、この同期ずれ量を補正するために使用されるもので
ある。なお、このときの修正時間δTは、例えば前記タ
イマ21bによって、同期信号を受信したときの青点灯
経過時間tsb1 を計測することにより求められる。この
後、S126でカウンタ21d(後述するように、異常
処理サブルーチンS180において、異常発生回数をカ
ウントとしている)をリセットし、そしてS127で、
時間表示器23のコロン表示部23cを連続点灯させて
本交通信号機のシステムが正常に動作していることを外
部に表示する。
【0053】次に、S129では、青点灯経過時間tsb
1 が青点灯時間Ta(つまり、親信号機20と同一の青
点灯時間である)以上になるまで待ち、青点灯時間Ta
以上になったとき、S130で、赤信号灯22aを点灯
させると共に、青信号灯22bを消灯させる。S130
では、さらに同時にタイマ21bを再度起動させ、赤信
号灯22aの赤点灯経過時間tsb2 を計測開始する。次
に、S131では、修正時間δTが零か否かをチェック
し、零のときはS133へ処理を移行し、零でないとき
はS132で子信号機30Bの青点灯時間Tbを修正時
間δTに基づいて数式「Tb=Tb+δT」によって修
正した後に、S133へ処理を移行する。そして、S1
33では、計測した赤点灯経過時間tsb2 に基づいて、
赤点灯残り時間TRsb を演算して時間表示器23に表示
させる。ここで、子信号機30Bの赤点灯時間Tdbは前
述のように親信号機20と同様に数式「Tdb=Tb+2
×Tc」で表されるので、上記の赤点灯残り時間TRsb
は、数式「TRsb =Tb+2×Tc−tsb2 」で求めら
れる。なお、このときの青点灯時間Tbは、上記数式
「Tb=Tb+δT」により求められたものである。
【0054】次に、S134で、赤点灯経過時間tsb2
が所定時間「Tb+2×Tc−ΔT」になるまで待ち、
この所定時間「Tb+2×Tc−ΔT」以上になったと
きはS135及びS136において、赤点灯経過時間t
sb2 が所定時間「Tb+2×Tc+Ts+ΔT」よりも
大きくなるまでの間に、親信号機20から同期信号が受
信されたか否かをチェックする。そして、同期信号が受
信されたときは、S137で直ちに同期信号を親信号機
20に送信した後、S138で、青信号灯22bを点灯
させると共に、タイマ21bを起動させ、タイマ21b
によって青信号灯22bの青点灯経過時間tsb1 を計測
する。このとき、赤信号灯22aを同時に消灯する。こ
の後、S125に戻って以上を繰り返す。また、上記S
136で、赤点灯経過時間tsb2 が所定時間「Tb+2
×Tc+Ts+ΔT」よりも大きくなったときは、異常
処理サブルーチンS180で異常処理した後に、S12
9へ移行する。
【0055】以上のようなフローチャートで基づいて、
子信号機30Bは親信号機20と同一の動作時間データ
で赤信号灯22a及び青信号灯22bの動作を制御する
と共に、親信号機20と同期信号を互いに送受信しなが
ら同期をとり、かつ、互いに正常に動作していることを
確認し合っている。
【0056】次に、親信号機20の車線と交差する車線
の子信号機30C及び子信号機30Dの制御器21の処
理フローチャートを説明する。図15は図11に応答す
る子信号機30Cの自動運転ルーチンS140を示して
おり、同図に基づいて、まず子信号機30Cについて説
明する。制御器21は、親信号機20からの動作開始許
可信号を受信したら、まず、S141で、赤信号灯22
aを点灯させると共に、タイマ21bを再度起動させ、
赤信号灯22aの赤点灯経過時間tsc2 を計測開始す
る。このとき、青信号灯22bは消去している。次に、
S142で、計測した赤点灯経過時間tsc2 に基づい
て、赤点灯残り時間TRsc を演算して時間表示器23に
表示させる。このときの子信号機30Cの赤点灯時間T
dcは数式「Tdc=Ta+Tc」で表されるので、上記の
赤点灯残り時間TRsc は、数式「TRsc =Ta+Tc−
tsc2 」で求められる。この後、S143及びS144
において、赤点灯経過時間tsc2 が所定時間「2×Ts
+ΔT」よりも大きくなるまでの間に親信号機20から
同期信号を受信したか否かをチェックする。この同期信
号を受信したら、S145で直ちに同期信号を親信号機
20に通信ユニット25を介して送信し、S146で修
正時間δTを算出し、記憶する。ただし、ここでの修正
時間δTは、前述同様に、子信号機30Cの同期ずれ量
を補正するためのものであり、親信号機20から同期信
号を受信したときの赤点灯経過時間tsc2 に基づいて、
数式「δT=tsc2−Tc」により求められる。この
後、S147でカウンタ21d(前記フローチャートの
S126と同様)をリセットし、そしてS148で、時
間表示器23のコロン表示部23cを連続点灯させて本
交通信号機のシステムが正常に動作していることを外部
に表示した後、S149へ処理を移行する。なお、S1
44で赤点灯経過時間tsc2 が所定時間「2×Ts+Δ
T」よりも大きくなったら、S180の異常処理サブル
ーチンで異常処理した後に、S149へ移行する。
【0057】次に、S149では、赤点灯経過時間tsc
2 が青点灯時間Ta及び共通時間Tcから求められる所
定時間「Ta+Tc」以上になるまで待ち、所定時間
「Ta+Tc」以上になったとき、S150で、青信号
灯22bを点灯させると共に、タイマ21bを起動さ
せ、タイマ21bによって青信号灯22bの青点灯経過
時間tsc1 を計測する。このとき、赤信号灯22aを同
時に消灯する。そして、S151で、修正時間δTが零
か否かをチェックし、零のときはS153へ処理を移行
し、零でないときはS152で子信号機30Cの青点灯
時間Tbを修正時間δTに基づいて数式「Tb=Tb+
δT」によって修正した後に、S153へ処理を移行す
る。
【0058】次に、S153で、青点灯経過時間tsc1
が子信号機の青点灯時間Tb(修正時間δTにより修正
されたもの)以上になるまで待ち、青点灯時間Tbにな
ったとき、S154で、赤信号灯22aを点灯させると
共に、青信号灯22bを消灯させ、さらに同時にタイマ
21bを再度起動させ、赤信号灯22aの赤点灯経過時
間tsc2 を計測開始する。次に、S155では、計測し
た赤点灯経過時間tsc2 に基づいて、赤点灯残り時間T
Rsc を演算して時間表示器23に表示させる。ここで、
子信号機30Cの赤点灯時間Tdcは数式「Tdc=Tb+
2×Tc」で表されるので、上記の赤点灯残り時間TRs
c は、数式「TRsc =Tb+2×Tc−tsc2 」で求め
られる。
【0059】次に、S156で、赤点灯経過時間tsc2
が所定時間「Tc−ΔT」になるまで待ち、この所定時
間「Tc−ΔT」以上になったときは、S157及びS
158において、赤点灯経過時間tsc2 が所定時間「T
c+2×Ts+ΔT」よりも大きくなるまでの間に、親
信号機20から同期信号が受信されたか否かをチェック
する。そして、同期信号が受信されたときは、S159
で直ちに同期信号を親信号機20に送信する。この後、
S160では、赤点灯経過時間tsc2 と共通時間Tcと
の差に基づいて修正時間δT(前記同様)を演算し、記
憶する。この後、S161でカウンタ21d(前記フロ
ーチャートのS126と同様)をリセットし、そしてS
162で、時間表示器23のコロン表示部23cを連続
点灯させて本交通信号機のシステムが正常に動作してい
ることを外部に表示した後、S163へ処理を移行す
る。なお、S158で赤点灯経過時間tsc2 が所定時間
「Tc+2×Ts+ΔT」よりも大きくなったら、異常
処理サブルーチンS180で異常処理した後に、S16
3へ移行する。
【0060】この後、S163で、赤点灯経過時間tsc
2 が所定時間「Ta+2×Tc」以上になるまで待っ
て、所定時間「Ta+2×Tc」以上になったときはS
150に戻って、以上の処理を繰り返す。
【0061】以上では図15に基づいて子信号機30C
について説明したが、子信号機30Dについても基本的
な動作は同様であり、図15に関する説明の中で、以下
のような言葉の読み換えを行えばよい。すなわち、子信
号機30Cは子信号機30Dに、赤点灯経過時間tsc2
は赤点灯経過時間tsd2 に、赤点灯残り時間TRsc は赤
点灯残り時間TRsd に、赤点灯時間Tdcは赤点灯時間T
ddに、青点灯経過時間tsc1 は青点灯経過時間tsd1
に、それぞれ読み換える。また、S144においては、
赤点灯経過時間tsd2 が所定時間「3×Ts+ΔT」よ
りも大きいか否かをチェックする、すなわち、子信号機
30Cよりも所定時間Tsだけ遅れて親信号機20から
同期信号を受信したか否かをチェックするようにすれば
よい。
【0062】次に、図16は、リモコン制御装置1の制
御部2の前記動作モード変更サブルーチンを示してお
り、同図に基づいて説明する。制御部2は、S51で、
通信ユニット6を介して親信号機20に接続信号を送信
し、S52で、所定時間後にこの接続信号に対する親信
号機20からの接続完了信号が受信されたか否かを判断
する。そして、接続完了信号が受信されたときは、S5
3で、前述の図8のS5において対応したプログラム番
号の動作モードに変更するコマンドを通信ユニット6を
介して親信号機20に送信する。この後、S54で、所
定時間待って親信号機20からの確認信号を受信したか
否かを判断し、受信したときは親信号機20の動作モー
ド変更が完了したとみなし、本動作モード変更ルーチン
の処理を終了して、前記図8でのメインルーチンに戻
る。S54で受信してないときは、S55でこの確認信
号が受信されなかった回数をカウントアップ(1回増
加)し、この回数が所定回数に達したか否かを判断す
る。所定回数に達してないときは、S53に戻って確認
信号を受信するまで前記コマンドの送信を繰り返す。そ
して、所定回数に達したときは、S56で通信回線の故
障とみなして通信異常処理、すなわち親信号機20へ通
信ユニット6を介して強制的に前記コマンドを送信する
処理を行った後、本動作モード変更ルーチンの処理を終
了し、前記図8でのメインルーチンに戻る。
【0063】なお、上記S52において接続完了信号が
受信されないときは、S57で、この受信されなかった
回数をカウントアップ(1回増加)し、この回数が所定
回数以上になったか否かをチェックする。所定回数以上
になってないときは、S51に戻って所定回数に達する
まで接続信号の送信を繰り返し、また所定回数以上に達
したときは、S58で通信回線の故障とみなして通信状
態表示部4bに所定のエラー表示(例えば、通信エラ
ー)を行い、本処理を終了する。
【0064】図17は、図16の制御部2による動作モ
ード変更ルーチンに対応して行われる親信号機20の制
御器21の処理ルーチンを示している。親信号機20の
制御器21は、S61で、通信ユニット24を介してリ
モコン制御装置1から接続信号を受信するまで待つ。な
お、この接続信号は、前述の図16のS51において送
信されたものである。そして、接続信号を受信したら、
S62で、接続完了信号を通信ユニット24を介してリ
モコン制御装置1へ送信した後、S63でリモコン制御
装置1からコマンド(前述の図16のS53において送
信されている)が受信されたか否かをチェックし、受信
されるまでS62に戻って接続完了信号の送信を繰り返
す。そして、コマンドが受信されたときは、S64でこ
の受信したコマンドを通信ユニット25を介して子信号
機30に送信し、この後S65で、所定時間後に通信ユ
ニット25を介して子信号機30から受信されたデータ
が確認信号か否かを判断する。確認信号を受信したとき
は、S66でリモコン制御装置1に通信ユニット24を
介して確認信号を送信し、この後S67で前記受信した
コマンドに基づいた動作モードの処理を実行する。
【0065】上記S65で確認信号を受信してないとき
は、S68で、確認信号が受信されなかった回数をカウ
ントアップ(1回増加)し、この回数が所定回数に達し
てないときは、S64に戻って所定回数に達するまで前
記コマンドの送信を繰り返す。S68で所定回数に達し
たときは、S69で通信回線の故障とみなして通信異常
処理、すなわち子信号機30へ通信ユニット25を介し
て強制的に前記コマンドを送信する処理を行った後、S
67で前記受信したコマンドに基づいた動作モードの処
理を実行する。
【0066】このようにして、リモコン制御装置1内に
設定され及び記憶された動作データのプログラムに基づ
いて、親信号機20及び子信号機30の信号機の運転が
制御されている。すなわち、リモコン制御装置1の制御
部2は、現在の経過時刻がプログラム内に設定されたい
くつかの変更時刻の内のいずれかに達したときには、こ
れに対応するプログラム番号の動作モードへの変更コマ
ンド、また自動モードでの動作時間データ及びこれに対
応するチェックコードを親信号機20に送信している。
これによって、24時間の中で、時間帯の違いによる交
通量の変化に対応して信号機の点灯時間が柔軟に変更さ
れるので、この信号機による渋滞やドライバーの不満等
を解消することができる。
【0067】なお、本実施形態では、四つ角の交差点で
の交通信号機として使用した例を示しているが、本発明
はこれに限定するものではない。すなわち、例えば親信
号機20と子信号機30とがそれぞれ1台ずつ設置され
たシステムの場合等にも適用可能である。
【0068】次に、第2実施形態を図18〜図25に基
づいて説明する。本実施形態は、リモコン制御装置1が
交通信号機のシステムから取り外し可能となっている例
を示している。すなわち、リモコン制御装置1により動
作データを設定した後は、親信号機20と子信号機30
のみで自動運転が可能となっている。なお、本実施形態
においても、前記実施形態と同様に四つ角の交差点に対
応可能なシステムでもよいし、あるいは、1つのシステ
ム内に親信号機20と子信号機30をそれぞれ1台ずつ
設置するシステムでもよい。図18及び図19は、本実
施形態に係わるリモコン制御装置1のハードブロック図
及びパネル詳細図をそれぞれ表している。同図におい
て、第1実施形態と同一の構成には同じ符号を付し、こ
こでの説明を省く。リモコン制御装置1のキー入力部3
には問合わせスイッチ3dが設けられており、この問合
わせスイッチ3dの問合わせ信号は制御部2に入力され
ている。そして、制御部2はこの問合わせスイッチ3d
の出力信号に基づいて問合わせコマンドを親信号機20
へ通信ユニット6を介して送信し、この問合わせコマン
ドに対して親信号機20内に記憶されている動作データ
が送信されて来るのを受信する。
【0069】図20は、本実施形態に係わる親信号機2
0及び子信号機30のハードブロック図を示している。
同図において第1実施形態と同一の構成に同じ符号を付
し、ここでの説明を省く。本実施形態では、リモコン制
御装置1に24時間タイマ5を設ける代わりに、制御器
21には24時間タイマ21eが設けられており、この
24時間タイマ21eが計測した経過時間データはCP
U21aに入力されている。前実施形態と同様に、親信
号機20と子信号機30とは同一のハード構成となって
おり、図示しない機能切換手段によっていずれか一方に
選択して機能させることが可能となっている。親信号機
20として機能する制御器21には、リモコン制御装置
1から通信ユニット24を介して全動作データが動作開
始以前に一括して送信されるようになっており、この制
御器21は受信した全動作データをメモリ21cの所定
エリアに記憶する。そして、この親信号機20の制御器
21は、上記24時間タイマ21eによって経過時間を
監視すると共に、この経過時間と記憶した全動作データ
とに基づいて、親信号機20及び各子信号機30のそれ
ぞれの赤信号点灯及び青信号点灯を制御する。
【0070】上記構成による制御手順を、以下に説明す
る。いま、全動作データが親信号機20のメモリ21c
内に記憶されているとする。この動作データの内容をリ
モコン制御装置1側で確認するときに、問合わせスイッ
チ3dが操作される。これによって、リモコン制御装置
1の制御部2から問合わせコマンドが親信号機20に送
信される。この後、この問合わせコマンドに対して親信
号機20から動作データが送信されて来るので、リモコ
ン制御装置1の制御部2は動作データを所定のメモリ内
に記憶する。そして、作業者はこの記憶された動作デー
タを表示部4に表示させて見ることができ、もし、この
動作データの一部又は全部を変更する必要があれば、作
業者はキー入力部3の各設定スイッチを操作して動作デ
ータを再設定し、これを送信スタートスイッチにより親
信号機20に送信することができる。親信号機20側で
受信された動作データはいままで記憶されていた動作デ
ータに代わって記憶され、これ以後、親信号機20はこ
の新たに記憶した動作データに基づいて子信号機30と
同期しながら動作を制御している。
【0071】図21はリモコン制御装置1の制御部2に
よる問合わせコマンドの処理フローチャートを示してお
り、同図に基づいて説明する。制御部2は問合わせスイ
ッチ3dからの問合わせ信号が入力されると、S71で
通信ユニット6を介して親信号機20に接続信号を送信
し、S72で、所定時間後にこの接続信号に対する親信
号機20からの接続完了信号が受信されたか否かを判断
する。そして、接続完了信号が受信されたときは、S7
3で、動作時間データの問合わせコマンドを通信ユニッ
ト6を介して親信号機20に送信する。この後、S74
では所定時間待って親信号機20から動作時間データを
受信したか否かを判断し、受信してないときは、S73
に戻って動作時間データを受信するまで前記問合わせコ
マンドの送信を繰り返す。そして、受信したときは、S
75でこの受信した動作時間データに基づいてチェック
コードを算出した後、S76でこの算出したチェックコ
ードと前記受信データに含まれていたチェックコード
(親信号機20側で算出されたもの)とが一致している
か否かをチェックする。このチェックコードが一致して
ないときは、S77で再び動作時間データが受信される
まで待ち、受信されたらS75に戻ってチェックコード
が一致するまで以上の処理を繰り返す。チェックコード
が一致したときは、S78で確認信号を親信号機20に
送信した後、本問合わせコマンドの処理を終了する。
【0072】また、上記S72において接続完了信号が
受信されないときは、S79で、この受信されなかった
回数をカウントアップし、この回数が所定回数以上にな
ったか否かをチェックする。そして、所定回数以上にな
ってないときは、S71に戻って所定回数に達するまで
接続信号の送信を繰り返し、また所定回数以上に達した
ときは、S80で通信回線の故障とみなして通信状態表
示部4bに所定のエラー表示を行い、本処理を終了す
る。
【0073】一方、親信号機20の制御器21は、図2
2に示すような処理フローチャートに基づいて、この問
合わせコマンドに対する応答処理を行う。親信号機20
の制御器21は、S81で、通信ユニット24を介して
リモコン制御装置1から接続信号を受信するまで待つ。
なお、この接続信号は、前述の図21のS71において
送信されたものである。そして、接続信号を受信した
ら、S82で、接続完了信号を通信ユニット24を介し
てリモコン制御装置1へ送信した後、S83でリモコン
制御装置1から問合わせコマンド(前述の図21のS7
3において送信されている)が受信されたか否かをチェ
ックし、受信されるまでS82に戻って接続完了信号の
送信を繰り返す。
【0074】そして、問合わせコマンドが受信されたと
きは、S84でメモリ21c内に記憶されている動作時
間データを通信ユニット24を介してリモコン制御装置
1に送信し、この後S85で、所定時間待ってリモコン
制御装置1から受信されたデータが確認信号(前述の図
21のS78において送信されている)か否かを判断す
る。そして、確認信号を受信したときは、本問合わせコ
マンド応答処理を終了し、また確認信号を受信してない
ときはS86へ移行する。この後、S86では、確認信
号が受信されなかった回数をカウントアップし、この回
数が所定回数に達してないとき、S84に戻って所定回
数に達するまで動作時間データの送信を繰り返し、S8
6で所定回数に達したときは、何も処理せずに本処理を
終了する。なお、S86で所定回数に達したときは、通
信回線の故障の可能性があるにもかかわらずに、交通信
号機の機能を優先させて動作は停止させていない。この
とき、通信エラー表示をして、外部に異常発生を知らせ
るようにしてもよい。
【0075】次に、リモコン制御装置1側で受信された
動作データは、必要があれば以下のようにして変更さ
れ、再度親信号機20側に送信される。図23は、リモ
コン制御装置1から親信号機20への動作データ送信の
処理フローチャートを示しており、図24は図23の送
信処理フローチャートに対する親信号機20からリモコ
ン制御装置1への応答処理フローチャートを示してい
る。なお、ここで、同図の各ステップでの処理内容が、
前記第1実施形態の図7〜図9、及び図10の処理内容
と同じのステップには同一ステップ番号を付している。
【0076】図23によると、S1〜S3で動作モード
及び動作時間データ等の動作データが設定、又は変更さ
れたら、この動作データを記憶すると共に、チェックコ
ードを算出して動作データに対応させて記憶する。S4
で送信スタート信号が入力されたら、S11,S12,
S16で、接続信号を親信号機20へ送信し、これに対
する接続完了信号が受信されるまで接続信号の送信を所
定回数まで繰り返す。そして、接続完了信号が受信され
たら、S13,S14,S18において、上記記憶され
た動作データをチェックコードと併せて送信し、動作デ
ータ受信完了信号を受信するまで動作データの送信を所
定回数まで繰り返す。次に、S15で動作開始許可信号
を送信する。
【0077】また、図24によると、親信号機20の制
御器21は、S21でリモコン制御装置1から接続信号
を受信したら、S22〜S23で、動作データが受信さ
れるまで接続完了信号送信の送信を繰り返し、動作デー
タが受信されたとき、S24,S25,S26におい
て、チェックコードを算出してこのチェックコードが動
作データと併せて受信したチェックコードと一致してい
るかチェックし、一致するまで動作データの受信を繰り
返す。チェックコードが一致したら、この後S27及び
S28で、動作開始許可信号を受信するまで動作データ
受信完了信号の送信を繰り返し、動作開始許可信号を受
信したとき、S29で、この動作データを記憶すると共
に、チェックコードも記憶する。
【0078】この後、親信号機20に記憶された動作デ
ータに基づいて、親信号機20と子信号機30は互いに
同期をとりながら自動運転される。ここでは、1台の子
信号機30のみを備えたシステムの例で説明しており、
親信号機20は、図25に示す、以下の自動運転処理フ
ローチャートに基づいて制御される。ここでも、前述の
図8のフローチャートと同じ処理内容のステップには同
一のステップ番号を付して説明する。S5で、24時間
タイマ21eにより計測した現在の経過時間データと、
動作データの変更時刻データとを比較し、経過時間デー
タがいずれかの変更時刻データに達したとき、S6で、
このとき達している変更時刻データに対応する動作時間
データ部のデータが時間データか否かを判断する。時間
データのときは、前述と同じS10の自動運転処理サブ
ルーチンを実行し、時間データでないとき(つまり、モ
ード変更のとき)は、前述と同じS50の動作モード変
更サブルーチンを実行する。
【0079】このようにして、親信号機20に記憶され
た動作データに基づいて、親信号機20と子信号機30
は互いに同期をとりながら自動運転されるので、リモコ
ン制御装置1をそれまで通信していた親信号機20を含
む本交通信号機のシステムから取り外すことが可能とな
る。よって、このリモコン制御装置1を他の交通信号機
のシステムの動作データ設定や変更のために使用するこ
とができる。この結果、通常動作時には必要最低限度の
構成で動作でき、1つのリモコン制御装置1を複数の交
通信号機のシステムに適用することができるので、交通
信号機の複数のシステムを安価に運用できる。なお、こ
こでは、動作時間データの問い合わせを行う例を示して
いるが、これに限定する必要はなく、例えば動作モー
ド、変更時刻データ等をも問い合わせ可能としてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる交通信号機のシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わるリモコン制御装
置の構成ブロック図を示す。
【図3】本発明の第1実施形態に係わるリモコン制御装
置のパネル図を示す。
【図4】本発明に係わるリモコン制御装置の動作データ
の説明図を示す。
【図5】第1実施形態に係わる親信号機及び子信号機の
構成ブロック図を示す。
【図6】親信号機及び子信号機の表示灯部の説明図を示
す。
【図7】本発明に係わる動作データ設定手順を表すフロ
ーチャート例を示す。
【図8】本発明に係わる24時間タイマによる動作モー
ド及び動作時間の切り換えを行うリモコン制御装置の処
理フローチャート例を示す。
【図9】本発明に係わるリモコン制御装置の動作時間デ
ータ送信サブルーチンのフローチャート例を示す。
【図10】本発明に係わる親信号機の動作時間データの
処理フローチャート例を示す。
【図11】本発明に係わる親信号機の自動運転でのフロ
ーチャート例を示す。
【図12】親信号機及び子信号機の自動運転での異常処
理フローチャート例を示す。
【図13】親信号機及び子信号機の自動運転での処理の
タイミングチャート例を示す。
【図14】子信号機(親信号機と対)の自動運転でのフ
ローチャート例を示す。
【図15】他の子信号機の自動運転でのフローチャート
例を示す。
【図16】リモコン制御装置の動作モード変更のフロー
チャート例を示す。
【図17】親信号機の動作モード変更ルーチンのフロー
チャート例を示す。
【図18】第2実施形態に係わるリモコン制御装置の構
成ブロック図を示す。
【図19】第2実施形態に係わるリモコン制御装置のパ
ネル図を示す。
【図20】第2実施形態に係わる親信号機の構成ブロッ
ク図を示す。
【図21】第2実施形態に係わるリモコン制御装置の動
作時間データ問合わせコマンドの処理フローチャート例
を示す。
【図22】親信号機の問合わせコマンドの応答処理のフ
ローチャート例を示す。
【図23】第2実施形態に係わるリモコン制御装置の動
作データ送信の処理フローチャート例を示す。
【図24】第2実施形態に係わる親信号機の動作データ
送信の処理フローチャート例を示す。
【図25】第2実施形態に係わる親信号機の自動運転処
理フローチャート例を示す。
【符号の説明】
1…リモコン制御装置、2…制御部、3…キー入力部、
3a…UPキー、3b…DOWNキー、3c…スタート
スイッチ、3d…問合わせスイッチ、4…表示部、4a
…動作データ表示部、4b…通信状態表示部、5…24
時間タイマ、6…通信ユニット、20…親信号機、21
…制御器、21a…CPU、21b…タイマ、21c…
メモリ、21e…24時間タイマ、22…信号灯、22
a…赤信号灯、22b…青信号灯、23…時間表示器、
23a…分表示部、23b…秒表示部、23c…コロン
表示部、24…通信ユニット、25…通信ユニット、3
0…子信号機。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の赤信号灯(22a) と青信号灯(22b)
    を有し、この第1の赤信号灯(22a) と青信号灯(22b) の
    それぞれの所定の点灯時間及び消灯時間の動作時間に基
    づいて点灯、消灯あるいは点滅の動作を行うとともに、
    第1の通信ユニットを介してこの動作の同期信号を子信
    号機へ送信する親信号機と、この親信号機からの前記同
    期信号に基づいて第2の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(2
    2b) のそれぞれの前記動作を行う子信号機とを備えた交
    通信号機において、 それぞれの第1の赤信号灯(22a) と青信号灯(22b) 、及
    び、第2の赤信号灯(22a) と青信号灯(22b) の動作時間
    データを少なくとも含む動作データを入力し、設定する
    キー入力部(3) と、 この設定された動作データを表示する動作データ表示部
    (4a)と、 前記親信号機と通信する第2の通信ユニットと、 キー入力部(3) により設定された動作データを入力して
    記憶し、この記憶した動作データを、動作データ表示部
    (4a)に表示すると共に、第2の通信ユニットを介して前
    記親信号機に送信する制御部(2) とを有するリモコン制
    御装置(1) と、 第2の通信ユニットを介してこのリモコン制御装置(1)
    から受信した動作データを記憶すると共に、この動作デ
    ータを第1の通信ユニットを介して前記子信号機に送信
    し、この記憶した動作データの前記動作時間データに基
    づいて、前記同期信号により子信号機と同期しながら第
    1の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b)を動作させる前
    記親信号機(20)と、 この親信号機(20)から受信した動作データを記憶すると
    共に、この記憶した動作データの前記動作時間データに
    基づいて前記同期信号により親信号機(20)と同期しなが
    ら第2の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) を動作させ
    る少なくとも一つの前記子信号機(30)とを備えたことを
    特徴とする交通信号機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の交通信号機において、 前記リモコン制御装置(1) のキー入力部(3) に、前記赤
    信号灯(22a) と青信号灯(22b) を前記所定の動作時間デ
    ータに基づいて交互に点灯させる自動モード、赤信号灯
    (22a) を点滅させる赤点滅モード、あるいは、赤信号灯
    (22a) を常時点灯させる赤点灯モードの内の少なくとも
    いずれかの動作モードを前記動作データの一つとして設
    定できる設定スイッチを付設し、 前記リモコン制御装置(1) の制御部(2) は、この設定ス
    イッチにより設定された1つの動作モードから他の動作
    モードへ変更させる変更コマンドを第2の通信ユニット
    を介して前記親信号機(20)に送信し、 この親信号機(20)は、受信したこの変更コマンドに基づ
    いて第1の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) を動作さ
    せると共に、この変更コマンドを前記子信号機(30)に第
    1の通信ユニットを介して送信し、 この子信号機(30)は、受信したこの変更コマンドに基づ
    いて第2の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) を動作さ
    せることを特徴とする交通信号機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の交通信号機におい
    て、 前記リモコン制御装置(1) のキー入力部(3) に、前記赤
    信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) の各動作時間の変更、
    又は、前記動作モードの変更を行う時刻を24時間表示
    方式で設定する変更時刻の設定スイッチを設けると共
    に、 リモコン制御装置(1) の前記制御部(2) に、現在時刻を
    24時間表示方式で計時する24時間タイマ(5) を付設
    し、 リモコン制御装置(1) の前記制御部(2) は、この24時
    間タイマ(5) により計時した現在時刻が前記変更時刻の
    設定スイッチにより設定された少なくとも2つ以上の変
    更時刻データの内のいずれか一つに達したとき、この変
    更時刻データに対応する赤信号灯(22a) 及び青信号灯(2
    2b) の各動作時間データを変更する変更コマンド、ある
    いは、動作モードを変更する変更コマンドを前記親信号
    機(20)に送信し、 この親信号機(20)は、受信したこの変更コマンドの各動
    作時間データあるいは動作モードに基づいて、第1の赤
    信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) の各点灯時間又は動作
    モードを変更すると共に、この各動作時間データ又は動
    作モードの変更コマンドを前記子信号機(30)に送信し、 この子信号機(30)は、受信したこの変更コマンドの各動
    作時間データあるいは動作モードに基づいて、第2の赤
    信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) の各点灯時間又は動作
    モードを変更することを特徴とする交通信号機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の交通信号機におい
    て、 前記リモコン制御装置(1) のキー入力部(3) に、前記赤
    信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) の各動作時間の変更、
    又は、前記動作モードの変更を行う時刻を24時間表示
    方式で設定する変更時刻の設定スイッチを設けると共
    に、 前記親信号機(20)に、現在時刻を24時間表示方式で計
    時する24時間タイマ(5) を設け、 リモコン制御装置(1) の前記制御部(2) は、前記変更時
    刻の設定スイッチにより設定された少なくとも2つ以上
    の変更時刻データ、及びこの変更時刻データに対応する
    動作データを第2の通信ユニットを介して親信号機(20)
    に送信し、 この親信号機(20)は、受信したこの変更時刻データ及び
    動作データを記憶し、前記24時間タイマ(5) により計
    時した現在時刻がこの変更時刻データの内のいずれか一
    つに達したとき、この変更時刻データに対応する動作デ
    ータの動作時間データ又は動作モードに基づいて、第1
    の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b) の各点灯時間又は
    動作モードを変更すると共に、この変更時刻データに対
    応する動作データの動作時間データ又は動作モードを前
    記子信号機(30)に送信し、 この子信号機(30)は、受信したこの動作時間データ又は
    動作モードに基づいて、第2の赤信号灯(22a) 及び青信
    号灯(22b) の各点灯時間又は動作モードを変更すること
    を特徴とする交通信号機。
  5. 【請求項5】 それぞれが赤信号灯(22a) 及び青信号灯
    (22b) を有する親信号機と子信号機とが同期しながらそ
    れぞれの赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22b)の点灯、消
    灯あるいは点滅の動作を行う交通信号機の信号制御方法
    において、 予め、前記赤信号灯(22a) と青信号灯(22b) を所定の動
    作時間データに基づいて交互に点灯させる自動モード、
    赤信号灯(22a) を点滅させる赤点滅モード、又は、赤信
    号灯(22a) を常時点灯させる赤点灯モードの内の少なく
    ともいずれかの動作モードへ変更する変更時刻、あるい
    は前記自動モード時の赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22
    b) の動作時間を変更する変更時刻が設定された動作デ
    ータを記憶し、現在時刻がこの記憶された動作データの
    少なくとも2つ以上の前記変更時刻のいずれかに達した
    ときに、この変更時刻に対応する動作モードへの変更、
    又は、自動モードでの赤信号灯(22a) 及び青信号灯(22
    b) の動作時間の変更を行うことを特徴とする交通信号
    機の信号制御方法。
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