JPH10333980A - メモリアクセス方法および情報処理装置 - Google Patents

メモリアクセス方法および情報処理装置

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JPH10333980A
JPH10333980A JP9138776A JP13877697A JPH10333980A JP H10333980 A JPH10333980 A JP H10333980A JP 9138776 A JP9138776 A JP 9138776A JP 13877697 A JP13877697 A JP 13877697A JP H10333980 A JPH10333980 A JP H10333980A
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JP
Japan
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sram
memory
microprocessor
processor
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JP9138776A
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English (en)
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Satoshi Yagi
聡 八木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセッサからメモリに対するアクセス性能
を向上させる。 【解決手段】 マイクロプロセッサ101のデータバス
108と、SRAM105のSRAMデータバス114
との間に、マイクロプロセッサ101からSRAM10
5へのライトデータ109aをラッチしてSRAM10
5のデータ書き込み時のデータホールドタイムを確保す
るラッチ回路104と、SRAM105からマイクロプ
ロセッサ101へのリードデータ113aを短遅延時間
にて転送することによりマイクロプロセッサ101のデ
ータリード時のデータセットアップタイムを確保するク
イックスイッチ103を介在させ、ライトデータ109
aとリードデータ113aを異なる最適な経路にて転送
することにより、的確なデータホールドタイムおよびデ
ータセットアップタイムを確保しつつマイクロプロセッ
サ101からSRAM105へのアクセスの高速化を実
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリアクセス技
術および情報処理技術に関し、特に、プロセッサおよび
当該プロセッサによってアクセスされるデータが格納さ
れるメモリを搭載した情報処理機器等に適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、情報処理装置における制御ブ
ロックの構成としては、マイクロプロセッサと、それに
よってアクセスされるメモリとをバス等を介して接続し
た構成を採用することが一般的である。たとえば、特開
平7−114445号公報には、CPUと制御記憶とを
内部バスを介して接続した構成のRAIDコントローラ
が示されている。また、通常のプログラム等のデータは
DRAMに格納されることが普通であるが、特に高速な
アクセスが必要となる特定の制御データ等は、DRAM
のようにリフレッシュ操作等の余分な制御が不要でさら
に高速なアクセスが可能なSRAMを用いることも行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の場
合、下記のような技術的課題があった。
【0004】すなわち、マイクロプロセッサからSR
AMへのデータライト時は、SRAMのデータホールド
タイムを確保するためマイクロプロセッサがデータを長
く出力している必要があり、このため、アクセスサイク
ルがその分長くなってアクセス速度の低下をもたらす。
【0005】また、前述のの技術的課題を解決する
ために、マイクロプロセッサとSRAMの間にラッチ回
路を設け、マイクロプロセッサからSRAMへのデータ
ライト時は、ライトデータをラッチ回路でラッチし、ラ
ッチしたデータをSRAMに接続することでデータホー
ルドタイムを確保し、ライト時のアクセスサイクルを短
くする、という対策が考えられる。しかし、マイクロプ
ロセッサがSRAMのデータをリードする際、SRAM
からのデータがラッチ回路を経由するときの遅延時間が
大きいためプロセッサのデータセットアップタイムが確
保できなくなる。このため、マイクロプロセッサのリー
ドサイクルを必要以上に伸ばす必要があり、やはりアク
セス速度の低下を生じる。
【0006】本発明の目的は、プロセッサからメモリへ
のデータ書き込み時におけるメモリのデータホールドタ
イムを確保しつつアクセス速度を向上させることが可能
なメモリアクセス技術および情報処理技術を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の他の目的は、メモリからプロセッ
サへのデータ読み出し時におけるプロセッサのデータセ
ットアップタイムを確保しつつアクセス速度を向上させ
ることが可能なメモリアクセス技術および情報処理技術
を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、必要以上に高価で高
速なプロセッサやメモリ等を用いることなく、プロセッ
サからメモリに対するアクセス速度の向上を実現するこ
とが可能なメモリアクセス技術および情報処理技術を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリアクセス
方法は、所望のプロセッサからメモリに対してデータを
書き込む時には第1のデータ転送経路を用い、メモリか
らプロセッサにデータを読み出す時には第1のデータ転
送経路とは異なる第2のデータ転送経路を用いるもので
ある。
【0010】また、本発明の情報処理装置は、プロセッ
サと、プロセッサによってアクセスされるデータが格納
されるメモリとを含む情報処理装置において、プロセッ
サからメモリにデータを書き込む時に用いられる第1の
データ転送経路と、メモリからプロセッサにデータを読
み出す時に用いられる第2のデータ転送経路と、を備え
たものである。
【0011】より具体的には、一例として、たとえばマ
イクロプロセッサからSRAM等のメモリにアクセスす
る構成の場合には、ライトデータが転送される第1のデ
ータ転送経路には、第1のデータ中継手段として、マイ
クロプロセッサとSRAMの間に介在するラッチ回路を
設け、マイクロプロセッサからSRAMへのデータライ
ト時はライトデータをラッチ回路でラッチし、ラッチし
たデータをSRAMに接続する。SRAMへのライトデ
ータはラッチ回路が保持しているので、マイクロプロセ
ッサは、SRAMが要求するデータホールドタイム等に
関係なく次のアクセスを開始することができる。
【0012】また、リードデータが転送される第2のデ
ータ転送経路には第2のデータ中継手段として、前述の
第1のデータ転送経路の側のラッチ回路よりもデータ遅
延時間の少ないクイックスイッチを設け、マイクロプロ
セッサがSRAMのデータをリードする際は、SRAM
からのデータをクイックスイッチを経由してマイクロプ
ロセッサがリードする。クイックスイッチの遅延時間が
少ないため、リードサイクルの増大等を生じることな
く、マイクロプロセッサのデータセットアップタイムが
確保できる。
【0013】このように、プロセッサからメモリへのデ
ータ書き込み時と、メモリからプロセッサへのデータ読
み出し時とでことなるデータ転送経路を用いることで、
データホールドタイムおよびデータセットアップタイム
の各々を個別に最適化してプロセッサからメモリへのア
クセスを高速化することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態であるメモ
リアクセス方法を実現する情報処理装置の構成の一例を
示す概念図であり、図2および図3は、本実施の形態の
メモリアクセス方法および情報処理装置の作用の一例を
示すタイミングチャート、図4は、図1に例示された情
報処理装置の構成における各種信号の構成の一例を示す
概念図である。
【0016】本実施の形態の情報処理装置は、マイクロ
プロセッサ101を搭載し、スタティック・ランダム・
アクセス・メモリ105(SRAM)をデータ格納用に
使用した構成を備えている。マイクロプロセッサ101
は、データバス108に接続され、SRAM105はS
RAMデータバス114に接続され、データバス108
とSRAMデータバス114の間には、マイクロプロセ
ッサ101からSRAM105に書き込まれるライトデ
ータ109aを一旦保持するラッチ回路104と、SR
AM105からマイクロプロセッサ101に読み出され
るリードデータ113aが中継されるクイックスイッチ
103とが介設されている。
【0017】すなわち、本実施の形態の場合、マイクロ
プロセッサ101とSRAM105との間で授受される
ライトデータ109aおよびリードデータ113aは、
それぞれラッチ回路104を経由する経路、およびクイ
ックスイッチ103を経由する経路という異なるデータ
転送経路を用いて転送される。
【0018】クイックスイッチ103、ラッチ回路10
4、SRAM105は、制御信号生成回路102から与
えられる制御信号111、制御信号110、制御信号1
12にて動作が制御され、さらに、制御信号生成回路1
02はマイクロプロセッサ101から与えられる制御信
号107にて動作する。また、マイクロプロセッサ10
1および制御信号生成回路102は、基準クロック発生
回路100(XTAL)から出力される基準クロック1
06にて同期して動作する。
【0019】すなわち、XTAL100は、回路の基準
クロック106を発生し、マイクロプロセッサ101と
制御信号生成回路102に供給する。制御信号生成回路
102は、マイクロプロセッサ101からの制御信号1
07を認識し、SRAM105へのデータ書き込み時
は、マイクロプロセッサ101からのデータバス108
を経由して出力されるライトデータ109aをラッチ回
路104に保持させるために、制御信号110を出力
し、ラッチ回路104からSRAMデータバス114に
出力されているライトデータ109aをSRAM105
に書き込むために、制御信号112を出力する。データ
転送経路109はマイクロプロセッサ101から、SR
AM105へのデータ書き込み時のライトデータ109
aの流れを示す。
【0020】マイクロプロセッサ101がSRAM10
5からデータを読み出すときは、SRAM105に制御
信号112を出力してSRAMデータバス114にリー
ドデータ113aを出力させ、SRAM105からのリ
ードデータ113aをデータバス108に出力するため
にクイックスイッチ103に制御信号111を出力し、
SRAMデータバス114のリードデータ113aをデ
ータバス108に出力する。データ転送経路113は、
マイクロプロセッサ101がSRAM105からデータ
を読み出すときのリードデータ113aの流れを示す。
【0021】図4に、マイクロプロセッサ101から制
御信号生成回路102に与えられる制御信号107、制
御信号生成回路102から、ラッチ回路104、クイッ
クスイッチ103、SRAM105の各々に与えられる
制御信号110、制御信号111、制御信号112、等
の構成の一例を示す。
【0022】図2は、一例として、図1および図4に例
示される回路構成においてマイクロプロセッサ101に
インテル社のi960CF(33Mhz)、ラッチ回路
104に市販標準ロジックのF373、クイックスイッ
チ103に市販バススイッチのPI5C16245を用
い、SRAM105はアクセス時間が20ns、クイッ
クスイッチ103の遅延時間を1.5〜3.2ns、制御信
号生成回路102の遅延時間を最大20nsとした場合
のマイクロプロセッサ101からSRAM105へのデ
ータ書き込み時のタイミングチャートを示す。
【0023】この図2において、201〜206は、マ
イクロプロセッサ101から出力される制御信号を示
し、図1の制御信号107にあたる。207はデータバ
スを示し、図1のデータバス108にあたる。208〜
211はSRAM105の制御信号を示し、図1の制御
信号112にあたる。212はラッチ回路104の制御
信号を示し、図1の制御信号110にあたる。213は
ラッチ回路104からSRAMデータバス114に出力
されるライトデータを示し、図1のライトデータ109
aにあたる。ラッチ回路104により保持されたデータ
(213)をSRAM105へのライトデータ109a
とする事によりSRAM105のデータ書き込み信号W
E−N(210)の立ち上がりからデータの保持時間に
9.52nsのマージン(214)ができる。
【0024】図3は、図1および図4と同様の回路構成
でマイクロプロセッサ101がSRAM105からデー
タを読み出すときのタイミングチャートを示す。図3の
301〜306は、マイクロプロセッサ101から出力
される制御信号を示し、図1の制御信号107にあた
る。
【0025】307はデータバスを示し、図1のデータ
バス108にあたる。308〜311はSRAM105
の制御信号を示し、図1の制御信号112にあたる。3
12はクイックスイッチ103の制御信号を示し、図1
の制御信号111にあたる。313はSRAM105か
らのデータを示し、図1のSRAMデータバス114上
に読み出されるリードデータ113aにあたる。遅延時
間の少ないクイックスイッチ103を経由してSRAM
105からのリードデータ113aをマイクロプロセッ
サ101が読み込むことにより、マイクロプロセッサ1
01のデータセットアップ時間に0.41nsのマージン
(314)ができる。
【0026】図1〜図3に例示される本発明の実施の形
態との比較を行うため、考えられる従来技術の一例を図
6〜図9に示す。図6は、図1の構成からラッチ回路と
クイックスイッチを削除し、マイクロプロセッサ401
とSRAM403のデータバス406を直接的に接続し
た回路を示す。マイクロプロセッサ401と制御信号生
成回路402は基準クロック発生回路400(XTA
L)からの基準クロック404にて同期して動作する。
【0027】SRAM403へのデータ書き込み時は、
制御信号生成回路402からSRAM403に対して制
御信号408を出力し、マイクロプロセッサ401から
のデータバス406に出力されたライトデータ407a
をSRAM403に書き込む。
【0028】データ転送経路407はマイクロプロセッ
サ401から、SRAM403へのデータ書き込み時の
データの流れを示す。
【0029】図7は、図6の回路構成でマイクロプロセ
ッサ401にインテル社のi960CF(33Mh
z)、SRAM403はアクセス時間が20ns、制御
信号生成回路402の遅延時間を最大20nsとした場
合のマイクロプロセッサ401からSRAM403への
データ書き込み時のタイミングチャートを示す。501
〜506は、マイクロプロセッサから出力される制御信
号を示し、図6の制御信号405にあたる。
【0030】507はデータバスを示し、図6のデータ
バス406にあたる。508〜511はSRAMの制御
信号を示し、図6の制御信号408にあたる。SRAM
403のデータ書き込み信号WE−N(510)の立ち
上がりからデータ(507)の保持時間が−14.43n
s(マージン512)となり、書き込み時のデータ保持
時間の仕様を満たさないため、アクセスを1クロック
(30ns)長くする必要がある。
【0031】図8は、図1の回路からクイックスイッチ
を削除し、ラッチ回路を双方向にした回路を示す。マイ
クロプロセッサ601と制御信号生成回路602は、基
準クロック発生回路600(XTAL)からの基準クロ
ック605にて同期して動作する。
【0032】マイクロプロセッサ601からSRAM6
04へのデータ書き込み時は、図1と同様だが、マイク
ロプロセッサ601がSRAM604のデータを読み出
すときはSRAM604に制御信号生成回路602から
制御信号610を出力してSRAMデータバス611に
リードデータ609aを出力させ、このリードデータ6
09aをデータバス608に出力するために双方向ラッ
チ回路603に制御信号607を出力し、SRAMデー
タバス611上のリードデータ609aをデータバス6
08に出力する。データ転送経路609はマイクロプロ
セッサ601がSRAM604からデータを読み出すと
きのデータの流れを示す。
【0033】図9は、図8の回路構成でマイクロプロセ
ッサにインテル社のi960CF(33Mhz)、SR
AM604はアクセス時間が20ns、双方向のラッチ
回路に市販標準ロジックのF543、制御信号生成回路
602の遅延時間を最大20nsとした場合のデータ読
み出し時のタイミングチャートを示す。
【0034】701〜706は、マイクロプロセッサ6
01から出力される制御信号を示し、図8の制御信号6
06にあたる。707はデータを示し、図8のデータバ
ス608上のリードデータ609aにあたる。708〜
711はSRAM604の制御信号を示し、図8の制御
信号610にあたる。712は双方向ラッチ回路603
の制御信号を示し、図8の制御信号607にあたる。7
13はSRAM604からの出力データを示し、図8の
SRAMデータバス611上のリードデータ609aに
あたる。
【0035】双方向ラッチ回路603(市販標準ロジッ
クのF543)の遅延時間が3〜8nsあるのでマイク
ロプロセッサ601のデータセットアップ時間は−4.3
9ns(マージン714)となり、仕様を満たさないた
め、アクセスを1クロック(30ns)長くする必要が
ある。
【0036】以上説明したように、本実施の形態のメモ
リアクセス方法および情報処理装置によれば、マイクロ
プロセッサ101からSRAM105へのデータの書き
込み時には、ラッチ回路104を経由してライトデータ
109aを転送することにより、SRAM105の仕様
に応じた適切なデータホールドタイムのマージンが確保
でき、データホールドタイムの不足に起因するアクセス
遅延を抑止できるとともに、SRAM105からマイク
ロプロセッサ101へのデータの読み出しに際しては、
ラッチ回路104よりも遅延時間の短いクイックスイッ
チ103を経由してリードデータ113aを転送するこ
とで、マイクロプロセッサ101が必要とする適切なデ
ータセットアップタイムのマージンを確保でき、データ
セットアップタイムの不足に起因するアクセス遅延を抑
止できる。
【0037】これにより、必要以上に高価で高速なマイ
クロプロセッサ101やSRAM105を用いることな
く、マイクロプロセッサ101からSRAM105への
より高速なアクセスが可能となる。換言すれば、同一の
仕様のマイクロプロセッサ101およびSRAM105
を用いる場合に、マイクロプロセッサ101とSRAM
105とを直接的に接続したり、あるいは両者の間に双
方向ラッチ回路を介在させてリードデータおよびライト
データの双方を当該双方向ラッチ回路を経由して転送す
る場合等に比較して、より高速なアクセス速度を実現す
ることが可能になる。
【0038】次に、図5により、本実施の形態のメモリ
アクセス方法および情報処理装置を、たとえば、RAI
Dシステムに適用した場合について説明する。RAID
システムでは、冗長データの生成およびデータの分散格
納、エラー時のデータ復元等のために、データの入出力
処理に際して、システム構成情報等の制御情報が頻繁に
アクセスされるので、このようなシステム構成情報を、
通常のプログラムやデータが格納されるダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)とは別の、よ
り高速なアクセスが可能なSRAM等に格納することに
より、処理速度の向上を図ることが一般的である。従っ
て、SRAMに対するアクセス性能の向上は、RAID
システム全体の動作速度を左右する重要なパラメータと
なり、上述の図1や図4に例示した本実施の形態のメモ
リアクセス方法を適用することは、RAIDシステムの
性能改善に大きく寄与する。
【0039】なお、図5の説明では、図1および図4に
例示したものと等価な構成要素については、同一の符号
を付して説明を進める。
【0040】アレイコントローラ1には、マイクロプロ
セッサ101が設けられ、データバス108およびアド
レスバス108aを介して、制御信号生成回路102、
ブートプログラムが格納された読み出し専用メモリ2、
マイクロプロセッサ101の制御プログラムが格納され
るダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ3(DR
AM)が接続されている。
【0041】この場合、マイクロプロセッサ101から
SRAM105に対するデータの書き込みは、双方向ラ
ッチ回路104A(市販標準ロジックのF543)を介
して行われ、読み出しは、クイックスイッチ103を介
して行われる。また、DRAM3に対するデータの書き
込みおよび読み出しは、SRAM105のデータ書き込
み経路に使用される双方向ラッチ回路104Aを共有す
ることによって行われる。
【0042】アレイコントローラ1の外部には、拡張バ
ス5と、制御信号生成回路102に接続される制御線6
が設けられている。また、制御信号生成回路102と制
御線6の間には、市販標準ロジックのF138等で構成
され、DRAM3、SRAM105を構成する図示しな
いメモリ素子を選択するためのチップセレクト信号(2
09、309)を生成するためのチップセレクトデコー
ダ4が設けられている。
【0043】さらに、これらの拡張バス5および制御線
6には、所望の入出力機器が接続されるI/Oデータバ
スおよびI/OアドレスバスからなるI/Oバス9が、
市販標準ロジックのF245等からなる双方向ラッチ回
路7、同じくF373等からなるラッチ回路8を介して
接続されている。
【0044】拡張バス5および制御線6には、リアルタ
イムクロック10(RTC)、アレイコントローラ1
と、キャッシュメモリ12や、I/Oバス9に接続され
たホストI/Fコントローラ13との間におけるデータ
転送を制御するDMAコントローラ11等が接続されて
いる。ホストI/Fコントローラ13は、たとえば、S
CSI等の汎用インターフェイス13aを介して外部の
上位システムと接続されている。
【0045】また、I/Oバス9には、DMAコントロ
ーラ11との間でDMA転送にてデータの授受を行うと
ともにマイクロプロセッサ101の配下で稼働する複数
のドライブコントローラ14が接続され、個々のドライ
ブコントローラ14の配下には、たとえばSCSI等の
I/Fにて複数台のディスクドライブ15が系列的に接
続され、RAIDを構成している。
【0046】RAIDでは、前述のように、上位ホスト
から受領する書き込みデータを複数のデータブロックに
分割し、これらのデータブロックからパリティ等の冗長
データを冗長度に応じて一つまたは複数個生成し、デー
タブロックおよび冗長データを系列の異なるディスクド
ライブ15に並列転送により分散して格納することによ
り、全体のデータ転送速度を向上させるとともに、各系
列の障害や個々のディスクドライブ15の障害時におけ
るデータ保証を実現している。
【0047】このため、各系列のディスクドライブ15
の接続構成や、データブロックおよび冗長データの各デ
ィスクドライブ15における格納位置等の構成情報を、
DMAコントローラ11、ホストI/Fコントローラ1
3、さらには、その配下で稼働する複数のドライブコン
トローラ14等を制御するマイクロプロセッサ101が
高速に取得できるように構成することがシステムの性能
向上につながる。
【0048】本実施の形態では、このようなRAIDに
関する構成情報等の制御情報、さらにはキャッシュメモ
リ12の管理情報等をアレイコントローラ1内のSRA
M105に格納し、マイクロプロセッサ101がSRA
M105の制御情報に高速にアクセスして配下のホスト
I/Fコントローラ13、複数のドライブコントローラ
14等を制御することによりRAIDを実現する。
【0049】マイクロプロセッサ101は、ホストI/
Fコントローラ13を介して外部のホストから到来する
書き込みデータを、DMAコントローラ11を経由し
て、キャッシュメモリ12に格納するとともに、当該書
き込みデータを幾つかのデータブロックに分割し、さら
に分割された複数のデータブロックからパリティ等の冗
長データを生成する。そして、複数のデータブロックお
よび当該データブロックから生成された冗長データはパ
リティグループとして、DMAコントローラ11を経由
して、RAIDを構成する各系列のドライブコントロー
ラ14に並列転送され、各ドライブコントローラ14で
は、配下の所定のディスクドライブ15の所定の格納位
置に、データブロックや冗長データを格納する、という
動作を行う。
【0050】また、マイクロプロセッサ101は、ホス
トI/Fコントローラ13を介して外部のホストから所
定の格納アドレスのデータの読み出し要求を受けると、
当該データがキャッシュメモリ12上に存在する場合に
は当該キャッシュメモリ12上のデータをホストI/F
コントローラ13を経由して上位のホストに転送し、キ
ャッシュメモリ12上にない場合には、配下の各ドライ
ブコントローラ14に対応するディスクドライブ15の
格納アドレスのデータの読み出し要求を行い、DMAコ
ントローラ11を経由してキャッシュメモリ12に格納
した後、キャッシュメモリ12上から、当該リード要求
に応答する。
【0051】また、マイクロプロセッサ101は、ディ
スクドライブ15からのデータの読み出しに失敗した場
合には、読み出し不能のエラーデータブロックが、冗長
データの数よりも少ない場合には、回復可能と判断し
て、同一パリティグループ内の他のデータブロックと冗
長データを用いて復元する。
【0052】このように、リードデータおよびライトデ
ータに応じてアクセス経路を分けることによってマイク
ロプロセッサ101からSRAM105に対する高速な
アクセスを実現する本実施の形態のメモリアクセス方法
および情報処理装置を、RAIDシステムの制御ブロッ
ク等に適用し、RAIDシステムを管理するための構成
情報やキャッシュメモリ12の管理情報等を、SRAM
105に格納することにより、RAIDシステムの性能
を向上させることができる。本発明者らの研究では、た
とえば、数%以上の性能向上を達成できることが確認さ
れている。
【0053】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0054】本発明の適用例としては、RAIDシステ
ム等に限らず、プロセッサおよび当該プロセッサからア
クセスされるメモリを含む構成に広く適用することがで
きる。
【0055】
【発明の効果】本発明のメモリアクセス方法によれば、
プロセッサからメモリへのデータ書き込み時におけるメ
モリのデータホールドタイムを確保しつつアクセス速度
を向上させることができる、という効果が得られる。
【0056】また、本発明のメモリアクセス方法によれ
ば、メモリからプロセッサへのデータ読み出し時におけ
るプロセッサのデータセットアップタイムを確保しつつ
アクセス速度を向上させることができる、という効果が
得られる。
【0057】また、本発明のメモリアクセス方法によれ
ば、必要以上に高価で高速なプロセッサやメモリ等を用
いることなく、プロセッサからメモリに対するアクセス
速度の向上を実現することができる、という効果が得ら
れる。
【0058】また、本発明の情報処理装置によれば、プ
ロセッサからメモリへのデータ書き込み時におけるメモ
リのデータホールドタイムを確保しつつアクセス速度を
向上させることができる、という効果が得られる。
【0059】また、本発明の情報処理装置によれば、メ
モリからプロセッサへのデータ読み出し時におけるプロ
セッサのデータセットアップタイムを確保しつつアクセ
ス速度を向上させることができる、という効果が得られ
る。
【0060】また、本発明の情報処理装置によれば、必
要以上に高価で高速なプロセッサやメモリ等を用いるこ
となく、プロセッサからメモリに対するアクセス速度の
向上を実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるメモリアクセス方
法を実現する情報処理装置の構成の一例を示す概念図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態であるメモリアクセス方
法および情報処理装置の作用の一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の一実施の形態であるメモリアクセス方
法および情報処理装置の作用の一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】図1に例示された本発明の一実施の形態の情報
処理装置の構成における各種信号の構成の一例を示す概
念図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるメモリアクセス方
法および情報処理装置を用いたRAIDシステムの構成
の一例を示す概念図である。
【図6】考えられる従来のメモリアクセス技術の構成の
一例を示す概念図である。
【図7】考えられる従来のメモリアクセス技術における
データ書き込み時の作用の一例を示すタイミングチャー
トである。
【図8】考えられる従来のメモリアクセス技術の構成の
一例を示す概念図である。
【図9】考えられる従来のメモリアクセス技術における
データ読み出し時の作用の一例を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1…アレイコントローラ、2…読み出し専用メモリ、3
…ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRA
M)、4…チップセレクトデコーダ、5…拡張バス、6
…制御線、7…双方向ラッチ回路、8…ラッチ回路、9
…I/Oバス、10…リアルタイムクロック、11…D
MAコントローラ、12…キャッシュメモリ、13…ホ
ストI/Fコントローラ、13a…汎用インターフェイ
ス、14…ドライブコントローラ、15…ディスクドラ
イブ、100…基準クロック発生回路(XTAL)、1
01…マイクロプロセッサ、102…制御信号生成回
路、103…クイックスイッチ(第2のデータ中継手
段)、104…ラッチ回路(第1のデータ中継手段)、
104A…双方向ラッチ回路、105…スタティック・
ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、106…基
準クロック、107…制御信号、108…データバス、
108a…アドレスバス、109…データ転送経路(第
1のデータ転送経路)、109a…ライトデータ、11
0…制御信号、111…制御信号、112…制御信号、
113…データ転送経路(第2のデータ転送経路)、1
13a…リードデータ、114…SRAMデータバス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のプロセッサからメモリに対してデ
    ータを書き込む時には第1のデータ転送経路を用い、前
    記メモリから前記プロセッサにデータを読み出す時には
    前記第1のデータ転送経路とは異なる第2のデータ転送
    経路を用いることを特徴とするメモリアクセス方法。
  2. 【請求項2】 プロセッサと、前記プロセッサによって
    アクセスされるデータが格納されるメモリとを含む情報
    処理装置であって、前記プロセッサから前記メモリに前
    記データを書き込む時に用いられる第1のデータ転送経
    路と、前記メモリから前記プロセッサに前記データを読
    み出す時に用いられる第2のデータ転送経路と、を備え
    たことを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報処理装置において、
    前記第1のデータ転送経路には、前記プロセッサから前
    記メモリに対して書き込まれる前記データを保持する第
    1のデータ中継手段が介設され、前記第2のデータ転送
    経路には、前記第1のデータ中継手段よりも短い遅延時
    間にて前記メモリから読み出される前記データを前記プ
    ロセッサに転送する第2のデータ中継手段が介設されて
    いることを特徴とする情報処理装置。
JP9138776A 1997-05-28 1997-05-28 メモリアクセス方法および情報処理装置 Pending JPH10333980A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8089817B2 (en) 2008-06-23 2012-01-03 Elpida Memory, Inc. Precise tRCD measurement in a semiconductor memory device
US8868832B2 (en) 2009-12-28 2014-10-21 Fujitsu Semiconductor Limited Memory control device and cache memory controlling method

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